説明

インターネットプロトコルテレビジョン(IPTV)サービス提供方法、及びそのためのインターネットブロードキャストシステム

インターネットブロードキャストシステムにおいて好適なコンテンツをユーザに提供する装置及び方法に関する。ユーザ端末機はブロードキャストサービスに対する要請をサービスプロバイダーに送信し、認証キーをサービスプロバイダーから受信し、ユーザ端末機のユーザ用として登録されていない第3のディスプレー端末機に伝達する。第3のディスプレー端末機は認証キー及び第3のディスプレー端末機の接続情報をサービスプロバイダーに伝達し、サービスプロバイダーは第3のディスプレー端末機に対する認証を実行し、認証の結果を第3のディスプレー端末機に伝達する。ユーザ端末機はユーザにより選択された情報をサービスプロバイダーに送信し、サービスプロバイダーは選択された情報に関連したブロードキャストサービスデータを第3のディスプレー端末機に送信し、第3のディスプレー端末機は送信されたブロードキャストサービスデータをディスプレーする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターネットデータ転送プロトコルを用いてブロードキャストサービスをサポートするインターネットプロトコル(IP)ブロードキャストシステムに係り、特に、インターネットプロトコルテレビジョン(IPTV)サービスにおける、ユーザが希望するコンテンツだけを提供する方法及びそのためのインターネットプロトコル(IP)ブロードキャストシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
通信とブロードキャストとの融合は、市場性が高い次世代新規ビジネスモデルであって、次世代市場先導技術として注目されている。特に、ブロードキャスト−通信融合の主軸であるインターネットプロトコルテレビジョンサービス(以下、“IPTVサービス”と称する。)技術は、既存のTV、音声、及びデータ技術を組み合わせて1つの技術に結合することにより考案されたサービスを提供するだけでなく、これらサービスの双方向性をサポートすることにより新たなビジネスモデルとサービスの生成が可能である。サービス可能な端末機のタイプが制限された既存の環境で特化したサービスを提供する従来技術とは異なり、IPTV技術は、有線/無線網及び/又はブロードキャスト網などを介して固定型端末機(例えば、セットトップボックス、パーソナルコンピュータ、TVなど)及び移動端末機(例えば、携帯電話、PDA(Personal Digital Assitant)など)のすべてのタイプにサービスを提供することにより、様々な環境で同一のサービスの提供及び適用を行うことができ、様々な環境を考慮して様々な新規サービスの開発を可能にする。
【0003】
図1は、IPTVに関連した全ドメイン及び価値連鎖を示す。
【0004】
図1を参照すると、IPTVと関連した全ドメインは、IPTVサービスをユーザ1100に提供するために、消費者ドメイン1101、ネットワークプロバイダードメイン1102、プラットフォームプロバイダードメイン1103、IPTVサービスプロバイダードメイン1104、及びコンテンツプロバイダードメイン1105を含む。
【0005】
IPTVサービスを消費するドメインである消費者ドメイン1101は、サービスの受信及び消費のための少なくとも1つの端末機及び複数の端末機を含むネットワーク(例えば、ホームネットワーク)で構成される。端末機は、セットトップボックスだけでなく携帯電話及びPDAを含む無線環境をサポートする携帯型端末機を含んでもよい。
【0006】
ネットワークプロバイダードメイン1102は、ユーザ1100をプラットフォーム又はサービスプロバイダーに接続し、様々なサービス及びコンテンツをユーザ1100に伝達する。ネットワークプロバイダードメイン1102の送信システムは、有線/無線及びブロードキャスト送信技術をサポートすることができ、一般的に、アクセスネットワーク及び、コア又はバックボーンネットワークから構成される。
【0007】
プラットフォームプロバイダードメイン1103は、ユーザ認証及び課金サービスのような共通のサービスをIPTVサービスプロバイダーに提供する。
【0008】
IPTVサービスを消費者ドメイン1101に提供するドメインであるIPTVサービスプロバイダードメイン1104は、コンテンツプロバイダーから提供されるコンテンツを受信し、該コンテンツをサービスにパッケージングした後に消費者ドメイン1101に提供する。
【0009】
コンテンツプロバイダードメイン1105は、コンテンツ又はコンテンツ資産を格納し、それに対する著作権を有する。スケジュールされたコンテンツサービス及びコンテンツオンデマンド(content−on−demand)サービスだけでなく様々なIPTVサービスは、上述した5つのドメイン1101〜1105を介して提供される。
【0010】
また、4個の機能部1106〜1109は、このようなサービスを提供するように1つの価値連鎖を構成する。より詳細には、コンテンツプロバイダードメイン1105に含まれたコンテンツ制作部(content production unit)1109は、実際のコンテンツの制作及び編集を行う。IPTVサービスプロバイダードメイン1104に含まれたコンテンツアグリゲーション部(content aggregation unit)1108は、様々なコンテンツプロバイダーから提供されたコンテンツを受信し、該受信したコンテンツを様々なサービスにアグリゲーションする。プラットフォームプロバイダードメイン1103及びネットワークプロバイダードメイン1102の双方にアクセスするコンテンツ伝達部(Content Delivery Unit)1107は、IPTVサービスプロバイダーから提供されるアグリゲーションされたコンテンツを消費者ドメイン1101に伝達する。消費者ドメイン1101に含まれたコンテンツ再構成部(Content Reconstitution Unit)1106は、この提供されたコンテンツをユーザが見えるフォーマットに変換する。
【0011】
IPTVサービスは、QoS(Quality of Service)の提供の有無により管理モデル(managed model)及び非管理モデル(Open Internet)に分類される。管理モデルの場合、サービスプロバイダーは、プラットフォームプロバイダードメイン1103、ネットワークプロバイダードメイン1102、及びIPTVサービスプロバイダードメイン1104を統合して運営する。非管理モデルの場合、サービスプロバイダーとネットワークプロバイダーとが分離されているので、サービスプロバイダーは、IPTVサービスプロバイダードメイン1104に属しており、他のネットワークプロバイダー(すなわち、ネットワークプロバイダードメイン1102及びプラットフォームプロバイダードメイン1103)にコンテンツの伝達を任せる。
【0012】
図2は、ユーザがサービスプロバイダーから提供されたコンテンツを受信し、その後に受信したコンテンツを使用する従来のフローを示す図である。
【0013】
上述したように、サービスプロバイダー1201は、管理モデル及び非管理モデルの中のいずれか1つで動作する。ここで、サービスプロバイダー1201は、管理モデルで動作すると仮定する。したがって、説明の便宜上、図2にはネットワークプロバイダーを図示しない。
【0014】
図2を参照すると、コンテンツプロバイダー1200は、ステップ1204で、コンテンツ及びコンテンツに関する詳細情報(以下、“コンテンツ情報”と称する。)を生成し、ステップ1205で、該生成したコンテンツ及びコンテンツ情報をサービスプロバイダー1201に提供する。
【0015】
このコンテンツ及びコンテンツ情報を受信したサービスプロバイダー1201は、ステップ1206で、この提供されたコンテンツ及びコンテンツ情報を用いて電子番組ガイド(Electronics Program Guide:以下、“EPG”と称する。)を生成する。EPGは、サービスプロバイダー1201が提供するサービス及びコンテンツに関する詳細情報、購入方法、アクセス方法などを含むことができる。
【0016】
ステップ1207で、サービスプロバイダー1201は、EPGをセットトップボックス1202に伝達する。EPGを受信したセットトップボックス1202は、ステップ1208で、EPGを処理し、EPGの処理情報をTV(又は他のディスプレー装置)1203に提供し、これにより、ユーザ1100がこれを見ることができるようにこの情報をディスプレーする。
【0017】
ユーザ1100は、ステップ1209でTV1203上にディスプレーされたEPGを参照して所望するコンテンツを選択し、TV1203は、ステップ1210で、この選択されたコンテンツに対する要請メッセージを、セットトップボックス1202を介してサービスプロバイダー1201に送信する。
【0018】
ステップ1211で、この選択されたコンテンツは、ユーザ1100に伝達される。この時、コンテンツは、サービスプロバイダー1201のポリシーに従って様々な方式で伝達されることができる。例えば、サービスプロバイダー1201は、格納されているコンテンツをユーザ1100に直接伝達するか、又はサービスプロバイダーのサービスポリシーに従ってコンテンツプロバイダー1200から受信したコンテンツをユーザ1100に伝達することができる。送信モード及びコンテンツタイプは、例えば、ストリーミング/ダウンローディングモード及びリアルタイム/ノンリアルタイムタイプに分類することもできる。ステップ1212で、この伝達されたコンテンツは、TV1203を介してディスプレーされ、ユーザ1100がこのディスプレーされたコンテンツを視聴することができる。
【0019】
IPネットワークを介して膨大な数のチャネルをサポートするインターネットブロードキャストシステムにおいて、ユーザが上述したような従来のシステムを用いて所望するチャネルを検索することは困難な場合があった。したがって、インターネットブロードキャストシステムにおいてユーザが所望するコンテンツを検索し、このコンテンツと関連したチャネルを確認した後にチャネルにスイッチングするという不便な手順なしに、ユーザが所望するコンテンツだけをユーザに提供する方法及び装置が切実に要求されるという問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0020】
そこで、本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、インターネットブロードキャストシステムにおいて、ユーザが好適なコンテンツだけを受信できるようにする方法及びシステムを提供することにある。
【0021】
本発明の他の目的は、インターネットブロードキャストシステムにおいて、ユーザが加入したIPTVサービスを、当該ユーザ用として登録されていない第3のディスプレー端末機を用いて受信できるようにする方法及びシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0022】
上記のような目的を達成するために、本発明の実施形態の一態様によれば、インターネットブロードキャストシステムにおけるインターネットプロトコルテレビジョン(IPTV)サービス提供方法が提案される。ユーザ端末機は、ブロードキャストサービスに対する要請をサービスプロバイダーに送信する。前記ユーザ端末機は、認証キーを前記サービスプロバイダーから受信し、前記認証キーを前記ユーザ端末機のユーザ用として登録されていない第3のディスプレー端末機に伝達する。前記第3のディスプレー端末機は、前記認証キー及び前記第3のディスプレー端末機の接続情報を前記サービスプロバイダーに伝達する。前記サービスプロバイダーは、前記第3のディスプレー端末機に対する認証を実行し、前記認証の結果を前記第3のディスプレー端末機に伝達する。前記ユーザ端末機は、前記ユーザにより選択された情報を前記サービスプロバイダーに送信する。前記サービスプロバイダーは、前記選択された情報に関連したブロードキャストサービスデータを前記第3のディスプレー端末機に送信する。前記第3のディスプレー端末機は、前記送信されたブロードキャストサービスデータをディスプレーする。
【0023】
本発明の実施形態の他の態様によれば、インターネットプロトコルテレビジョン(IPTV)サービスを提供するためのインターネットブロードキャストシステムが提案される。ユーザ端末機は、前記インターネットプロトコルテレビジョンサービスを提供するサービスプロバイダーと通信するために、前記サービスプロバイダーに登録され、前記インターネットプロトコルテレビジョンサービスを前記ユーザ端末機のユーザに提供する。第3のディスプレー端末機は、当該ユーザ用としては前記サービスプロバイダーに登録されず、前記サービスプロバイダーとの認証キーを前記ユーザ端末機から受信し、前記認証キーを用いて前記サービスプロバイダーとの認証を実行した後に、前記ユーザにより要請されたインターネットプロトコルテレビジョンサービスと関連したデータを前記サービスプロバイダーから受信し、前記受信したデータをディスプレーする。
【発明の効果】
【0024】
本発明は、ユーザが加入しているIPTVサービスをユーザの環境情報を含む第3のディスプレー端末機を用いて視聴できるようにする。したがって、ユーザは、ユーザの位置に関係なくIPTVサービスを容易に受信でき、サービスプロバイダーは、このようなサービスを提供することにより利益を十分確保できる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】IPTVサービスのためのドメイン構成及び価値連鎖を示す図である。
【図2】ユーザがサービスプロバイダーから提供されたコンテンツを受信した後に使用する従来のフローを示す図である。
【図3】本発明の実施形態によるネットワーク装置の構成を示す図である。
【図4】本発明の実施形態によるIPTVサービスを提供する手順を示す図である。
【図5】本発明の他の実施形態によるIPTVサービスを提供する手順を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明の他の目的、利点、及び顕著な特徴は、添付の図面及び本発明の実施形態からなされた以下の詳細な説明から、この分野の当業者に明確になるはずである。
【0027】
以下、本発明の好適な実施形態を、添付の図面を参照しつつ詳細に説明する。図面中、同一の構成要素には、可能な限り同一の参照符号及び番号を付するものとする。また、明瞭性と簡潔性の観点から、本発明に関連した公知の機能や構成に関する具体的な説明が本発明の要旨を不明瞭にすると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。
【0028】
以下の説明において、本発明の実施形態は、説明の便宜のために、非同期移動通信標準である第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project:3GPP)又はインターネットプロトコルTVの標準機構であるオープンIPTVフォーラム(Open IPTV Forum:OIPF)で定義しているエンティティの名称を用いて説明するが、このような標準及び名称が本発明の範囲を限定するのではなく、本発明は類似の技術的背景を有するシステムにも適用できる。
【0029】
図3は、本発明の実施形態によるネットワーク装置の構成を示す図である。特に、図3のネットワーク装置は、図1に示した既存のIPTVネットワーク装置に付加される論理エンティティを含む。
【0030】
図3を参照すると、IPTVサービスに加入したユーザ400は、無線IPTV端末機100を有している。無線IPTV端末機100は、IPTVサービスプロバイダー300に登録されている(以下、略して“サービスプロバイダー”と称する。)。サービスプロバイダー300は、無線通信媒体を用いて無線IPTV端末機100と通信する。また、このネットワークは、第3のディスプレー端末機200、例えば、公共の場所でのモニター又はユーザ400用として登録されていない他のディスプレーデバイスを含む。
【0031】
第3のディスプレー端末機200は、ディスプレー部210、デバイス認証管理部220、及びオープンIPTVフォーラム(OIPF)部230を含む。ディスプレー部210は、ユーザ400がIPTVサービスを視聴できるようにマルチメディアデータをディスプレーする。デバイス認証管理部220は、サービスプロバイダー300との認証のために一時暗号化キー(以下、“一時キー”と略称する。)の格納及び保護を行う。OIPF部230は、OIPFで定義したIPTV端末機として機能する。
【0032】
図4は、本発明の実施形態によるIPTVサービスを提供する手順を示す図である。
【0033】
図4を参照すると、ステップ410で、ユーザ400は、無線IPTV端末機100及び第3のディスプレー端末機200を用いてIPTVサービスを視聴するか又は楽しむことができる特定のサービス(例えば、Any TVサービスと称する。)に対する要請を無線IPTV端末機100に送信する。
【0034】
ステップ415で、無線IPTV端末機100は、Any TVサービス要請メッセージをサービスプロバイダー300に送信する。ここで、Any TVサービス要請メッセージは、標準団体であるETSI(European Telecommunications Standards Institute)で定義しているIPマルチメディアサブシステムセッション開始プロトコル(IP Multimedia Subsystem Session Initiation Protocol:IMS SIP)を使用し、関連標準で定義した“SIP要請メッセージ”は、この要請メッセージとして使用されることができる。“Request URI(Universal Resource Identifier)”は、本発明の実施形態によるブロードキャストサービスを提供するサーバのPSI(Public Service Identifier)を含む。
【0035】
以下の表1は、SIP要請メッセージの一例を示す。
【表1】

【0036】
Any TVサービス要請メッセージを通じて要請されたAny TVサービスをユーザ400に提供するために、サービスプロバイダー300は、IMS網に基づくAny TVサービス機能ブロックを定義しなければならず、適切なPSIが割り当てられているIMSを用いてサービスをユーザ400に提供できなければならない。したがって、ステップ420で、サービスプロバイダー300は、第3のディスプレー端末機200の認証のために使用される一時キー(Temporary Key)を無線IPTV端末機100に伝達する。この一時キーは、セキュリティーキーの有効期間、セキュリティーキーの権限範囲などに関する情報を含んでもよい。サービスプロバイダー300は、第3のディスプレー端末機200を介してIPTVサービスを視聴する間に、ユーザに情報を入力する権限を与えることもでき、又はIPTVサービスだけを視聴する権限を与えることもできる。したがって、サービスプロバイダー300は、このような権限範囲情報を含むように暗号化キーを生成し、該暗号化キーを伝達する。
【0037】
一時キーを受信すると、無線IPTV端末機100は、ステップ425で、この受信した一時キーを第3のディスプレー端末機200に送信する。
【0038】
ステップ430で、第3のディスプレー端末機200は、この受信した一時キーとともに自身のIPアドレスなどを含む接続情報をサービスプロバイダー300に伝達する。
【0039】
ステップ433で、サービスプロバイダー300は、第3のディスプレー端末機200から受信した一時キーを自身の暗号化キーと比較することにより第3のディスプレー端末機200を認証する。
【0040】
ステップ435で、サービスプロバイダー300は、この認証の結果を第3のディスプレー端末機200に伝達する。ステップ437で、サービスプロバイダー300は、この同一の認証結果を無線IPTV端末機100に伝達する。しかしながら、ステップ437は、この認証の結果が無線IPTV端末機100と第3のディスプレー端末機200との間で送受信できる場合には省略してもよい。
【0041】
ステップ470で、この認証の結果を受信した第3のディスプレー端末機200は、IPTVサービスに関連した性能(端末機能力)情報をサービスプロバイダー300に送信する。ステップ470は、実施に当って省略することもできる。
【0042】
ステップ440で、ユーザ400は、事前に無線IPTV端末機100にダウンロードされ格納されているコンテンツガイド445を用いてコンテンツ又は特定のサービスを選択する。ユーザ400が選択した情報は、ステップ450でサービスプロバイダー300に送信される。ステップ440及びステップ450は、ユーザ400がサービスプロバイダー300に直接アクセスし、このコンテンツ又はサービスを選択する動作に置き換えてもよい。
【0043】
ステップ455で、サービスプロバイダー300は、ユーザ400により選択されたサービスに関連したデータを第3のディスプレー端末機200に送信する。
【0044】
ステップ465で、ユーザ400は、第3のディスプレー端末機200を介してディスプレーされたAny TVサービスを楽しむ(視聴して享受する)。
【0045】
また、ステップ460で、ユーザ400は、ステップ420で伝達した一時キーにより定義される権限範囲に基づいてIPTVサービスを楽しむ間にサービスプロバイダー300により第3のディスプレー端末機200に情報を入力するようにしてもよい。
【0046】
図5は、本発明の他の実施形態によるIPTVサービスを提供する手順を示す図である。
【0047】
図5を参照すると、図4に示すように、ユーザ400は、第3のディスプレー端末機200を介して自身のIPTVサービスだけでなくサービス環境も移動することによりこれを楽しむことができる。したがって、図5に示すIPTVサービス手順は、図5がステップ510、ステップ520、ステップ530、及びステップ540をさらに含むことを除いては図4と同一である。したがって、図4と関連して説明したステップの反復説明を省略する。
【0048】
図5を参照すると、サービスプロバイダー300での認証の結果が第3のディスプレー端末機200及び無線IPTV端末機100に伝達された後に、サービスプロバイダー300は、ステップ510で、ユーザ400に合うユーザ環境パラメータを含むルックアンドフィール(Look and Feel、LFC)パッケージを第3のディスプレー端末機200に送信する。ユーザ環境パラメータは、例えば、背景画面、リングトーン、メニュー位置、及び構成情報などを含み得る。ステップ520で、第3のディスプレー端末機200は、受信したLFCパッケージを設置する。あるいは、ステップ510及びステップ520を実行する代わりに、無線IPTV端末機100は、ステップ530で指定されたユーザ環境パラメータを第3のディスプレー端末機200に直接送信してもよい。その後に、ステップ540で、第3のディスプレー端末機200は、この受信したユーザ環境パラメータを適用する。このような方式で、ユーザ400は、第3のディスプレー端末機200を介して自身のIPTVサービスだけでなくサービス環境までも移動しながらこれを楽しむことができる。
【0049】
上述の説明から明らかなように本発明によれば、ユーザは、その環境情報を含む第3のディスプレー端末機を利用して、加入したIPTVサービスを視聴することが可能になる。それ故、ユーザは、自分の所在位置に関係なく好便にIPTVサービスを享受でき、サービスプロバイダーは、さらに有料サービスの提供を増加できる。
【0050】
本発明の実施形態は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体上でコンピュータ読み取り可能なコードとして実現することもできる。コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、コンピュータシステムにより読出し可能なデータを記憶できる任意のデータ記憶装置である。コンピュータ読み取り可能な記録媒体の例としては、読出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD−ROM、磁気テープ、フロッピー(登録商標)ディスク、光学データ記憶装置、及び搬送波(有線又は無線伝送経由のインターネットを介したデータ伝送送信の場合)が含まれるが、これらに限定されるものではない。また、上記コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、コンピュータ読み取り可能なコードが配布される方式で記憶されて実行されるように、ネットワーク結合型コンピュータシステムを介して配布できる。更に、本発明を遂行するための関数プログラム、コード及びコードセグメントは、本発明が属する技術分野で熟練したプログラマーにより本発明の範囲内で容易に解釈できるであろう。
【0051】
以上、本発明を具体的な実施形態を参照して詳細に説明してきたが、本発明の範囲及び趣旨を逸脱することなく様々な変更が可能であるということは、当業者には明らかであり、本発明の範囲は上述の実施形態に限定されるべきではなく、特許請求の範囲の記載及びこれと均等なものの範囲内で定められるべきである。
【符号の説明】
【0052】
100 無線IPTV端末機
200 第3のディスプレー端末機
210 ディスプレー部
220 デバイス認証管理部
230 OITF(オープンIPTVフォーラム)部
300 (IPTV)サービスプロバイダー
400 ユーザ
410 Any TVサービス要請ステップ
415 Any TVサービス要請ステップ(SIP要請メッセージ送信ステップ)
420 一時キー伝達ステップ
425 一時キー伝達ステップ
430 一時キー及び接続情報伝達ステップ
433 認証ステップ
435 認証結果伝達ステップ
437 認証結果伝達ステップ
440 コンテンツ又はサービス選択ステップ
445 コンテンツガイド
450 選択情報送信ステップ
455 選択されたサービス関連データ送信ステップ
460 サービス内のユーザ入力ステップ
465 Any TVサービスを楽しむステップ
470 性能(端末機能力)情報送信ステップ
510 LFCパッケージ送信ステップ
520 LFCパッケージ設置ステップ
530 ユーザ環境パラメータ送信ステップ
540 ユーザ環境パラメータ適用ステップ
1100 ユーザ
1101 消費者ドメイン
1102 ネットワークプロバイダードメイン
1103 プラットフォームプロバイダードメイン
1104 IPTVサービスプロバイダードメイン
1105 コンテンツプロバイダードメイン
1106 コンテンツ再構成部
1107 コンテンツ伝達部
1108 コンテンツアグリゲーション部
1109 コンテンツ制作部
1200 コンテンツプロバイダー
1201 サービスプロバイダー
1202 セットトップボックス
1203 TV(ディスプレー)
1204 コンテンツ及びコンテンツ情報生成ステップ
1205 コンテンツ及びコンテンツ情報伝達ステップ
1206 EPG生成ステップ
1207 EPG送信ステップ
1208 EPG処理及びディスプレーステップ
1209 コンテンツ選択ステップ
1210 コンテンツ要請ステップ
1211 コンテンツ伝達ステップ
1212 コンテンツ視聴ステップ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
インターネットブロードキャストシステムにおけるインターネットプロトコルテレビジョン(IPTV)サービス提供方法であって、
ユーザ端末機がブロードキャストサービスに対する要請をサービスプロバイダーに送信するステップと、
前記ユーザ端末機が認証キーを前記サービスプロバイダーから受信するステップと、
前記認証キーを前記ユーザ端末機のユーザ用として登録されていない第3のディスプレー端末機に伝達するステップと、
前記第3のディスプレー端末機が前記認証キー及び前記第3のディスプレー端末機の接続情報を前記サービスプロバイダーに伝達するステップと、
前記サービスプロバイダーが前記第3のディスプレー端末機に対する認証を実行するステップと、
前記認証の結果を前記第3のディスプレー端末機に伝達するステップと、
前記ユーザ端末機が前記ユーザにより選択された情報を前記サービスプロバイダーに送信するステップと、
前記サービスプロバイダーが前記選択された情報に関連したブロードキャストサービスデータを前記第3のディスプレー端末機に送信するステップと、
前記第3のディスプレー端末機が前記送信されたブロードキャストサービスデータをディスプレーするステップと、
を有することを特徴とするインターネットプロトコルテレビジョンサービス提供方法。
【請求項2】
前記サービスプロバイダーがユーザ環境パラメータを前記第3のディスプレー端末機に送信するステップと、
前記第3のディスプレー端末機が前記送信されたユーザ環境パラメータを設置するステップと、をさらに有することを特徴とする請求項1に記載のインターネットプロトコルテレビジョンサービス提供方法。
【請求項3】
前記ユーザ環境パラメータは、背景画面、リングトーン、メニュー位置、及び構成情報の中の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項2に記載のインターネットプロトコルテレビジョンサービス提供方法。
【請求項4】
前記ユーザ端末機がユーザ環境パラメータを前記第3のディスプレー端末機に送信するステップと、
前記第3のディスプレー端末機が前記送信されたユーザ環境パラメータを設置するステップと、をさらに有することを特徴とする請求項1に記載のインターネットプロトコルテレビジョンサービス提供方法。
【請求項5】
前記ユーザ環境パラメータは、背景画面、リングトーン、メニュー位置、及び構成情報の中の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項4に記載のインターネットプロトコルテレビジョンサービス提供方法。
【請求項6】
前記認証の結果を前記ユーザ端末機に伝達するステップをさらに有することを特徴とする請求項1に記載のインターネットプロトコルテレビジョンサービス提供方法。
【請求項7】
前記第3のディスプレー端末機がインターネットプロトコルテレビジョンサービスに関連した性能情報を前記サービスプロバイダーに伝達するステップをさらに有することを特徴とする請求項1に記載のインターネットプロトコルテレビジョンサービス提供方法。
【請求項8】
インターネットプロトコルテレビジョン(IPTV)サービスを提供するためのインターネットブロードキャストシステムであって、
前記インターネットプロトコルテレビジョンサービスを提供するサービスプロバイダーと通信するために、前記サービスプロバイダーに登録され、前記インターネットプロトコルテレビジョンサービスを前記ユーザ端末機のユーザに提供するユーザ端末機と、
前記サービスプロバイダーに当該ユーザ用として登録されず、前記サービスプロバイダーとの認証キーを前記ユーザ端末機から受信し、前記認証キーを用いて前記サービスプロバイダーとの認証を実行した後に、前記ユーザにより要請されたインターネットプロトコルテレビジョンサービスと関連したデータを前記サービスプロバイダーから受信し、前記受信したデータをディスプレーする第3のディスプレー端末機と、
を有することを特徴とするインターネットブロードキャストシステム。
【請求項9】
前記第3のディスプレー端末機は、前記サービスプロバイダーからユーザ環境パラメータを受信し、前記受信したユーザ環境パラメータを適用することを特徴とする請求項8に記載のインターネットブロードキャストシステム。
【請求項10】
前記ユーザ環境パラメータは、背景画面、リングトーン、メニュー位置、及び構成情報の中の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項9に記載のインターネットブロードキャストシステム。
【請求項11】
前記第3のディスプレー端末機は、前記ユーザ端末機からユーザ環境パラメータを受信し、前記受信したユーザ環境パラメータを適用することを特徴とする請求項8に記載のインターネットブロードキャストシステム。
【請求項12】
前記ユーザ環境パラメータは、背景画面、リングトーン、メニュー位置、及び構成情報の中の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項11に記載のインターネットブロードキャストシステム。
【請求項13】
前記第3のディスプレー端末機は、
前記インターネットプロトコルテレビジョンサービスと関連した前記受信したデータをディスプレーするディスプレー部と、
前記認証キーを用いて前記サービスプロバイダーとの認証を実行するデバイス認証管理部と、
インターネットプロトコルテレビジョンサービス端末機と、
を有することを特徴とする請求項8に記載のインターネットブロードキャストシステム。
【請求項14】
前記インターネットプロトコルテレビジョンサービス端末機は、オープンインターネットプロトコルテレビジョンフォーラム部(OIPF)を有することを特徴とする請求項13に記載のインターネットブロードキャストシステム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公表番号】特表2011−523253(P2011−523253A)
【公表日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−507349(P2011−507349)
【出願日】平成21年4月29日(2009.4.29)
【国際出願番号】PCT/KR2009/002248
【国際公開番号】WO2009/134073
【国際公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【出願人】(503447036)サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド (2,221)
【Fターム(参考)】