説明

インターネット情報提供サービスシステム

【課題】ユーザが広告情報を選択したときに、その広告情報の内容に関連した参照サイトのアドレスリンクを自動的に表示することにより、関連情報を容易に取得できるようにする。
【解決手段】各種のホームページのアドレス情報と、そのホームページから抽出されたキーワードとを対応させたレコードを蓄積した参照サイトデータベース16を有しており、専用ホームページHPの選択画面で広告主サイト2♯1,2♯2の選択操作を受け付けたときには、その参照サイトデータベース16から、選択操作された広告主2♯1,2♯2の広告情報から自動的に抽出されたキーワードを含んだレコードを検索して、そのレコードから読み出したアドレス情報をアドレスリンクとしてリンク画面に表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザが閲覧するホームページ上に広告主が配信した広告情報を選択して表示する機能を備えたインターネット情報提供サービスシステムの改良に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットにおいてユーザに広告情報を配信するための方法として、閲覧頻度が高いホームページ上に予め選択した広告情報を表示させてユーザの目にとまるようにすることが広く行われている。この場合、ホームページのテーマに沿った広告情報であれば、ホームページを見ている人の興味を引く可能が高くなる。例えば、ホームページが自動車をテーマとしていれば、自動車に関する広告情報の方が、他のものに関する広告情報よりもユーザの興味を引くことが予想される。
【0003】
また、検索ポータルサイトでは、検索のために入力されたキーワードに関連した広告情報を表示するようにしている場合がある。これは、ユーザの興味対象であるキーワードに基づいて広告情報を選択することにより、ユーザの興味を引く広告情報のみを表示させようというものである。
【0004】
ホームページによる広告配信の方法以外に、電子メールにより個々のユーザに広告情報を直接配信する方法もある。例えば、会員制の企業が、セールの案内等の広告情報を電子メールによって会員に配信する等がこれに当たる。
【0005】
なお、次の特許文献1には、商用サイトと、商用サイトにリンクされたアフィリエイトサイトと、アフィリエイトサイトへの広告情報の配信および広告掲載料の支払管理を行う広告配信管理サイトとで構成されたネットワーク広告配信管理システムにおいて、広告掲載ページの内容を解析しキーワードを抽出する手段と、抽出したキーワードを自動的に商用サイトに通知する手段を備え、商用サイトが通知したキーワードに合致した商品、サービス等のコンテンツ広告情報を表示することにより、掲載広告のクリック率や成約率を高めることが記載されている。
【特許文献1】特願2004−052905公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記のような広告情報の配信方法では、ユーザは基本的に広告情報を配信した広告主が提供する情報のみを取得するだけで、ユーザがその広告情報の一部に興味を持ったとしても、その興味に関連した付加的な情報を広告情報から取得することはできない。例えば、ビデオレンタル店が新作ビデオの広告情報を配信する例では、その広告情報にビデオの出演者の氏名が記載されていたとしても、広告情報から、その出演者が他のどんな作品に出演していたか等の関連情報を知ることはできない。この場合、ユーザが自ら検索ポータルサイト等でキーワードを入力してその関連情報を調査することもあり得るが、ユーザにとっては手間が掛かることになる。なお、広告情報には広告主が運営するホームページへのアドレスリンクを含めることが可能なので、そのリンク先のホームページに詳細な情報を予め準備しておけば、このような問題は発生しないとも考えられるが、そのような詳細なホームページを準備するのは広告主にとって大きな負担となる。
【0007】
本発明は、そのような問題の解決することを目的に、ユーザが広告情報を選択したときに、その広告情報の内容に関連した参照サイトのアドレスリンクを自動的に表示することにより、関連情報を容易に取得できるインターネット情報提供サービスシステムを提案するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載のインターネット情報提供サービスシステムは、ユーザの専用ホームページ上に複数の広告主が配信した広告情報を選択して表示させる機能を有したインターネット情報提供サービスシステムであって、ユーザが広告情報の配信を許可した広告主のリストである広告主リストをユーザ毎に登録したユーザ登録手段と、前記広告主から、表示すべきテキストを含んだ広告情報を受信し、受信した広告情報を登録する広告情報記憶手段と、前記広告情報から所定の基準に従ってキーワードを抽出するキーワード抽出手段と、アクセスしてきたユーザを認識し、認識したユーザに対して、前記広告主リストを表示して広告主の選択を受け付けるための選択画面と、選択された広告主の広告情報を前記広告情報記憶手段から読み出して切り換え表示するための詳細画面と、前記広告情報の内容に関連した各種ホームページのアドレスリンクを表示するためのリンク画面とを設けた専用ホームページを生成するホームページ生成手段と、前記専用ホームページを表示させるウェブサーバと、インターネットから収集された各種ホームページの情報を蓄積した参照サイトデータベースと、前記専用ホームページの選択画面で広告主が選択されたときには、選択された広告主の広告情報から前記キーワード抽出手段によってキーワードを抽出し、抽出したキーワードを含んだホームページを前記参照サイトデータベースから検索し、検索されたホームページを表示するためのアドレスリンクを前記リンク画面に表示させる自動検索手段とを備えている。
【0009】
請求項2に記載のインターネット情報提供サービスシステムは、請求項1において、前記広告情報は、前記キーワード抽出手段が抽出するキーワードを予め指定した情報を更に含むことを特徴としている。
【0010】
請求項3に記載のインターネット情報提供サービスシステムは、請求項1または2において、
前記広告情報は、禁止キーワードを予め指定した情報を更に含み、前記キーワード抽出手段は、前記広告情報から前記禁止キーワードを抽出し、前記自動検索手段は、前記参照サイトデータベースから、前記キーワードが登録され、かつ前記禁止キーワードが登録されていないホームページを検索して、そのホームページのアドレスリンクを前記リンク画面に表示させることを特徴としている。
【0011】
請求項4に記載のインターネット情報提供サービスシステムは、請求項1〜3のいずれかにおいて、前記広告情報記憶手段は、前記広告情報から前記キーワード抽出手段によって抽出したキーワードを前記広告情報データベースに登録し、前記自動検索手段は、前記選択画面で選択された広告主の広告情報から抽出されたキーワードを含んだ他の広告主の広告情報を、前記広告情報記憶手段から検索し、検索した他の広告主の広告情報を表示するためのアドレスリンクを、前記各種ホームページのアドレスリンクと共に、前記リンク画面に更に表示させることを特徴としている。
【0012】
請求項5に記載のインターネット情報提供サービスシステムは、請求項1〜4のいずれかにおいて、前記ユーザ登録手段は、前記広告主から、前記広告情報の配信を許可したユーザのリストを受信し、前記ユーザのリストは、ユーザ毎に、個人情報から共通の規則に従って生成された識別情報を記録しており、前記ユーザ登録手段は、前記識別情報に基づいて、複数の広告主から受信したユーザリストに重複して記載されたユーザの同一性を判断することで、ユーザ毎に、前記広告主リストを生成することを特徴としている。
【0013】
請求項6に記載のインターネット情報提供サービスシステムは、請求項5において、前記ユーザリストは、ユーザ毎に、ユーザ属性情報を更に記録しており、前記ユーザ登録手段は、ユーザ毎に、前記ユーザ属性情報を更に登録し、前記広告情報は、配信対象とされるユーザのユーザ属性情報を指定しており、前記自動検索手段は、ユーザ毎に、前記ユーザ登録手段に登録されているユーザ属性情報と、前記広告情報が指定しているユーザ属性情報とを比較して、前記詳細画面に表示すべき広告情報を選択することを特徴としている。
【0014】
請求項7に記載のインターネット情報提供サービスシステムは、請求項5において、前記ユーザ登録手段は、前記広告主毎に、分野情報を予め登録しており、前記広告主リストを生成する際に、ユーザ毎に、前記広告主リストに含まれた広告主の分野情報を集約して、ユーザの興味分野として登録し、前記広告情報登録手段は、対象とされるユーザの興味分野を指定した広告情報を更に受信して登録し、上記インターネット情報提供サービスシステムは、前記広告情報データベースを参照して、ユーザ毎に、前記ユーザ登録手段に登録されているユーザの興味分野を、配布の対象とされるユーザの興味分野として指定している広告情報を選択し、選択した広告情報を表示するためのアドレスリンクを、前記リンク画面に更に表示させる広告情報選択手段を更に備えていることを特徴としている。
【0015】
請求項8に記載のインターネット情報提供サービスシステムは、請求項1〜7において、前記ホームページ生成手段は、広告主を識別し、前記広告情報を作成するための広告情報編集画面を更に生成し、前記ウェブサーバは、前記広告情報編集画面を更に表示し、前記広告情報記憶手段は、前記広告情報編集画面によって生成された広告情報を受け付けることを特徴としている。
【発明の効果】
【0016】
本発明は、各種のホームページのアドレス情報と、そのホームページから抽出されたキーワードとを対応させたレコードを蓄積した参照サイトデータベースを有しており、専用ホームページの選択画面で広告主の選択操作を受け付けたときには、その参照サイトデータベースから、選択操作された広告主の広告情報から自動的に抽出されたキーワードを含んだレコードを検索して、そのレコードから読み出したアドレス情報をアドレスリンクとして前記リンク画面に表示させる新規な機能を備えている。従って、ユーザは、表示されたアドレスリンクを選択するだけで広告情報の内容に関連した参照サイトのホームページを閲覧でき、検索ポータルサイトで自ら関連情報を調査する必要がなくなる。
また、広告主は、従来広告情報を電子メールによって配信するため、電子メールアドレス等の個人情報を用意しておく必要があったが、本発明によれば、インターネット情報提供サービスシステムに広告情報を送信するだけでよいので、そのような個人情報を管理する必要がない。
【0017】
特に請求項2によれば、広告情報にキーワードを予め指定した情報を含ませることができるので、広告主は、ユーザが必要とすると予測した情報を、参照サイトを通じて確実に提供することができる。
【0018】
特に請求項3によれば、広告情報に禁止キーワードを予め指定した情報を更に含ませることにより、その禁止キーワードを含んだホームページが参照サイトとなることを防止できるため、広告主は、競合企業名等を禁止キーワードに指定すれば、その競合企業のホームページが参照サイトとして扱われることを確実に防止できる。
【0019】
特に請求項4によれば、参照サイトのアドレスリンクと共に、関連した他の広告情報を表示するためのアドレスリンクを表示するので、広告情報がユーザの目にとまる可能性が高くなる。
【0020】
特に請求項5によれば、ユーザ登録手段は、広告主の各々からユーザのリストを受信して登録するので、ユーザ登録を自動化でき、インターネット情報提供サービスシステムの運営者の手間が省かれる。
【0021】
特に請求項6によれば、広告情報の配信対象とされるユーザのユーザ属性情報を指定できるので、大きな広告効果が期待できる共に、広告効果が期待できないユーザに広告情報を配信して不愉快な思いをさせる虞がなくなる。
【0022】
特に請求項7によれば、ユーザ毎に、広告情報の配信を許可した広告主の分野情報を集約してユーザの興味分野として登録しておき、その興味分野を配布対象として指定している広告情報を表示するためのアドレスリンクをリンク画面に更に表示するので、ユーザの興味分野で絞り込んだ広告情報の表示が可能になる。また、同様に、年齢、性別等のユーザ属性情報で絞り込んだ広告情報の表示も可能である。
【0023】
特に請求項8によれば、広告主は、広告情報作成画面を利用することにより、広告情報を手軽に作成できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明の実施例を図に従って説明する。
【0025】
図1は、本発明に係るインターネット情報提供サービスシステムの概略構成を説明する機能ブロック図である。インターネット情報提供サービスシステム1が接続しているインターネットNには、広告主2の端末、ユーザ3の端末、および各種ホームページを運営している任意の参照サイト4等が接続されている。
【0026】
インターネット情報提供システム1は、ユーザの専用ホームページHP上に複数の広告主2が配信した広告情報Aを選択して表示させる機能を有したインターネット情報提供サービスシステムであって、ユーザ3が広告情報Aの配信を許可した広告主2のリストである広告主リストをユーザ3毎に登録したユーザ登録手段11と、広告主2から、表示すべきテキストを含んだ広告情報Aを受信し、受信した広告情報Aを広告情報データベース12aに登録する広告情報記憶手段12と、広告情報Aから所定の基準に従ってキーワードを抽出するキーワード抽出手段13と、アクセスしてきたユーザ3を認識し、認識したユーザ3に対して、前記広告主リストを表示して選択を受け付けるための選択画面G1と、選択された広告主2の広告情報Aを広告情報データベース12aから読み出して切り換え表示するための詳細画面G2と、広告情報Aの内容に関連した参照サイト4のホームページのアドレスリンクを表示するためのリンク画面G3とで構成された専用ホームページHPを生成するホームページ生成手段14と、ユーザ3が操作する端末に、専用ホームページHPを表示させるウェブサーバ(デーモンプログラム)15と、インターネットNから収集された各種ホームページの情報を蓄積した参照サイトデータベース16と、専用ホームページHPの選択画面G3で広告主が選択されたときには、選択された広告主の広告情報Aから、キーワード抽出手段13によってキーワードを抽出し、抽出したキーワードを含んだホームページを参照サイトデータベース16から検索し、検索されたホームページを表示するためのアドレスリンクをリンク画面G3に表示させる自動検索手段17とを備えている。
そして更に、広告情報データベース12aを参照して、ユーザ3毎に、ユーザ登録手段11に登録されているユーザの興味分野を、配布の対象とされるユーザの興味分野として指定している広告情報Aを選択し、選択した広告情報Aを表示するためのアドレスリンクを、リンク画面G3に更に表示させる広告情報選択手段18を備えてもよい。
ユーザ登録手段11は、ユーザ情報データベース11aを有しており、そのユーザ情報データベース11aに、ユーザ毎の広告主リスト、ユーザ属性情報、興味分野等を登録する。
【0027】
なお、インターネット情報提供サービスシステム1は、具体的には単独または複数の公知構成のネットワークサーバからなり、上記の各手段は、ネットワークサーバが実行するプログラムによるソフトウェア的手段として実現される。また、上記各データベースは、例えばデータベースを制御するプログラムと、ネットワークサーバに付属したハードディスクシステムによって実現される。
【0028】
ホームページ生成手段14、ユーザ登録手段11、広告情報記憶手段12は、例えば、ウェブサーバ15によって起動されるCGIプログラムによって構成してもよい。CGIプログラムは、Perlで記述されることが多いが、それに限定されず、C言語、C++言語、VisualBasic等のプログラム言語で記述してもよい。ウェブサーバ15は、ユーザ端末3から受け取ったURLを見て、ホームページ生成手段14、ユーザ登録手段11、広告情報記憶手段12を構成するCGIプログラムが指定されていれば、対応したCGIプログラムを起動する。キーワード抽出手段13、自動検索手段17は、ホームページ生成手段14によって起動される。なお、ホームページ生成手段14、ユーザ登録手段11、広告情報記憶手段12は、CGIプログラム以外のプログラムによって構成してもよい。
【0029】
図2は、上記専用ホームページHPの一例で、画面全体が選択画面G1と、詳細画面G2と、リンク画面G3と、タイトル画面G4と、追加情報画面G5とに区分されたものである。タイトル画面G4には、マウス等のクリックによって操作される複数の機能選択ボタンFが配置されている。特にボタンF#1は、図2の例で示している選択画面G1と、詳細画面G2と、リンク画面G3からなる画面を表示し、更に広告情報A等を提供する機能を選択するためのものになっている。
ボタンF#2〜F#5が操作されると、選択画面G1、詳細画面G2、リンク画面G3と、タイトル画面G4の領域が、操作されたボタンFに対応した機能を実行するための画面に切り換えられる。
ここに、選択画面G1は、ユーザ3が広告情報Aの配信を許可した広告主リストを縦方向に配列表示するための画面である。詳細画面G2は、広告主リストに対するマウス等の操作によって選択された広告主の広告情報Aを拡大表示するための画面である。リンク画面G3は、広告情報Aの内容に関連した各種ホームページのタイトル等をアドレスリンクとして表示するための画面である。このアドレスリンクの表示態様は、ホームページのタイトルに限定されるわけではなく、ホームページのアドレス(URL)をそのまま表示してもよい。
なお、機能選択ボタンFによって設定画面等を呼び出せるようにし、その設定画面上で、選択画面G1に配列表示される広告主リストの広告主の各々に対して表示、非表示を設定できるようにしてもよい。
【0030】
また、設定画面上で、広告主リストに所望の広告主を追加できるようにしてもよい。この場合、追加した広告主の広告情報Aを、インターネット情報サービスシステム1で受け取ることに対するユーザの認証を広告主のサイトのホームページ上で行えるようにするのが望ましい。すなわち、広告主のサイトに広告情報受け取り確認画面を設けておき、その確認画面で広告情報受け取り認証を行えるようにする。あるいは、広告情報受け取り認証を文書で行ってもよい。
【0031】
図3は、広告主2が広告情報Aを作成編集するための広告情報編集画面Hの例である。この広告情報編集画面Hには、広告情報Aを配信する期間を設定する配信開始日時入力欄h1と、配信終了日時入力欄h2と、広告タイトル入力欄h3と、広告情報Aを配信すべき対象ユーザの属性を設定する対象グループ入力欄h4と、参照サイト4を自動検索させるためのキーワードを設定するキーワード入力欄h5と、その自動検索から除外させるための禁止キーワードを設定する禁止キーワード入力欄h6と、編集した広告情報Aを確認するためのプレビュー欄h7と、広告情報Aの表示イメージを編集するツール類を呼び出すためのツール呼出ボタンb1と、作成した広告情報Aをインターネット情報提供サービスシステム1に送信するための送信ボタンb2と、編集中の広告情報Aを保存するための保存ボタンb3と、編集中の広告情報Aを廃棄して広告情報編集画面Hを閉じるためのキャンセルボタンb4とが設けられている。ここに広告情報Aは、一般のホームページと同様に各種画像と表示すべきテキストを含んだHTMLとで構成されるようにしてもよく、この場合には、ツール呼出ボタンb1によって呼び出されるツールは、市販のホームページ編集ソフトで利用されているようなツールとすればよい。
【0032】
ここで作成された広告情報Aは、広告主の識別情報と、配信期間(配信開始日時、配信終了日時)を指定する情報と、広告タイトルを指定する情報と、配信対象とされるユーザのユーザ属性情報と、キーワードを予め指定した情報と、禁止キーワードを予め指定した情報と、表示すべきテキストや画像で構成された詳細広告情報とを含んだものになる。
【0033】
このような広告情報編集画面Hは、ホームページ生成手段14がアクセスしてきた広告主を識別して生成する構成としてもよく、ウェブサーバ15に、広告情報編集画面Hを表示する告情報編集用プログラムをダウンロード可能に準備しておき、広告主端末(サイト)2においてそのプログラムを実行することで、表示されるようにしてもよい。
【0034】
インターネット情報提供サービスシステム1は、広告主2からユーザリストLを受け付ける構成としてもよい。ユーザリストLは、例えば、その広告主2が運営しているサービスの会員リストから作成してもよい。会員リストをユーザリストLに自動的に変換するプログラムは、インターネット情報提供サービスシステム1が配布することが望ましい。なお、この例では、ユーザリストLに記載されるユーザ3は、広告主2が配布する広告情報Aの配信を承諾しているものとする。ユーザ登録手段11は、ユーザリストLを受信する受信機能を備えている。
【0035】
図4は、広告主2#01、2#02から送信されてきたユーザリストL#01、L#02の内容が、ユーザ登録手段11によって集約されてユーザ情報データベース11aに登録される様子を説明する図面である。
ユーザリストLには、ユーザ3の氏名と、識別情報と、登録コードと、ユーザ属性情報がユーザ毎に記録されている。ここに、識別情報は、個人情報から共通の規則に従って生成されるもので、具体的には、郵便番号、生年月日、性別等の個人情報に基づいて決まる値とすればよい。この規則は、全ての広告主に対して共通に用いられる。例えば、ユーザリストL#01と、ユーザL#02の両者に、Aという氏名のユーザが記載されており、このユーザのユーザリストL#01における識別情報は「111−111−111−01」、ユーザリストL#02における識別情報は「111−111−111−02」である。下二桁の値は、広告主に割り当てられたコードであって、識別情報は、このように広告主を示すコードを含んでもよい。
【0036】
ユーザ登録手段11は、氏名と、識別情報とに基づいて、ユーザリストL#01に記載されている氏名Aのユーザ3と、ユーザリストL#02に記載されている氏名Aのユーザ3との同一性を判断し、複数のユーザリストLに重複して記載されたユーザを検出することで、複数のユーザリストLの内容を統合して、各ユーザ3をユーザ情報データベース11aに登録する。
【0037】
ここで、登録コードは、広告主2が独自にコードを割り当てることができる。例えば、例えば、広告サイト2におけるそのユーザの会員登録番号をそのまま用いてもよい。
【0038】
ユーザ属性情報は、ユーザの性別、年齢、在住地域等の情報を含むことが望ましい。例えば、20台、30台、…の男女というようにグループ分けして、それぞれ、M1、M2、M3やW1、W2、W3、…とコード化してもよいし、男女の区別なく、10台、20台、30台というようにグループ分けして、それぞれ、G1、G2、G3、…とコード化して処理してもよい。また、全国の各県を予めコード化しており、そのユーザの在住地域をそのコードによって示してもよい。また、上記識別情報から、郵便番号、生年月日、性別等を取得できるので、これらも、ユーザ属性情報として、ユーザ情報データベースに登録する。なお、ユーザ属性情報は、広告主2が独自にカスタマイズしたコードを割り当ててもよい。その場合でも、広告主2の各々が配信対象とするユーザのグループを指定するために、そのユーザ属性情報を利用することができる。
【0039】
図4のユーザ情報データベース11aは、ユーザ毎にレコード(各行に相当する)が割り当てられ、そのレコードは、ユーザの氏名と、ユーザの通し番号となるIDと、広告主2の各々が付加した登録コード、ユーザ属性とが含まれている。この例では、レコードの各々に、広告主2に対応させた登録コード欄が設けられており、登録コード欄全体で、ユーザが広告情報Aの配信を許可した広告主2を示すリストが構成されている。すなわち、登録コードが対応した登録コード欄に登録されていれば、ユーザがその広告主2が配信した広告情報Aの受信を許可していることになる一方、登録されていなければ(図では登録なしを横線で示している)、その広告主2が配信した広告情報Aの受信を許可していないことになる。なお、各レコードには、登録コード欄とは別に、広告情報Aの配信を許可した広告主2のリストを設けても構わない。また、ユーザ情報データベース11aのレコードには、広告主2に対応させたユーザ属性欄が、登録コード欄と同様な形式で設けられている。
【0040】
また、ユーザ登録手段11は、広告主2毎に、例えば自動車、書籍、等の分野情報を予め登録しており、広告主リストを生成する際に、ユーザ毎に、その広告主リストに含まれた広告主2に割り当てられた分野情報を集約して、ユーザの興味分野としてユーザ情報データベース11aに登録してもよい。これは、ユーザ3は、一般に、関心のある分野の広告主2に対して広告情報Aの配信を許可しているはずなので、広告情報Aの配信を許可した広告主2の分野情報を集めれば、ユーザの嗜好を把握できるという考察に基づいている。
【0041】
図5は、広告情報データベース12aの一部を構成するレコードの例で、広告主2毎に生成され、広告主2と、広告情報Aのアドレスとを対応させた構成になっている。広告情報Aそのものは、別形式のレコードとして、広告情報データベース12aに設けられた広告情報格納ディレクトリに保存され、広告情報Aのアドレスは、そのディレクトリに格納された広告情報Aを参照するようになっている。
【0042】
広告情報記憶手段12は、広告主2から広告情報Aを受信すると、その広告情報Aを格納するディレクトリを生成し、その広告主2のレコードに、その広告情報Aを参照するアドレスを追加するよう。このような形式の広告情報データベース12aを採用することで、ウェブサーバ15は、選択された広告情報Aを容易に読み出すことができる。なお、広告情報Aを受け付けたときに、キーワード抽出手段13によってキーワードを抽出してしまい、抽出したキーワードと広告情報Aとを対応させたレコードを生成して広告情報データベース12aに登録しておく構成としてもよい。
【0043】
なお、広告情報Aは、基本的には、ユーザリストLを提出した広告主2から受け付けるが、ユーザリストLを提出せず、広告情報Aの配信のみを希望する広告主2からも受け付けるようにしてもよい。広告情報Aの配信のみを希望する広告主2は、広告情報Aの配布対象として、ユーザ属性情報、興味分野を指定することができる。
【0044】
図6は、参照サイトデータベース16を構成するレコードの例で、インターネットから収集された各種参照サイトのホームページのアドレス情報と、そのホームページから抽出されたキーワードとを対応させた構成になっている。このレコードには、更に、そのホームページのタイトルやホームページ内容の一部等を格納するための欄を設けてもよい。また、この参照サイトデータベース16は、予め準備したデータベースを用いてもよいが、指定したホームページからリンクを次々と辿って、その途中の各ホームページのタイトルやテキスト部分からキーワードを抽出し、ホームページのアドレス情報と共に記憶する機能を有したロボットによってレコードを自動的に生成して追加していくようにしてもよい。また、インターネットNを通じて、検索サービスを提供する外部データベースを参照するようにしてもよい。
【0045】
次いで、インターネット情報提供サービスシステム1の基本動作を説明する。
図6は、上記基本動作を説明するフローチャート(ステップ101〜109)である。
【0046】
ウェブサーバ15は、まず、ユーザが接続してくると、ログイン画面を表示して登録情報の入力を要求する。ここでユーザが入力する登録情報としては、上記ユーザ情報データベース11aのレコードに登録されているそのユーザのIDや広告主2がそのユーザに付与した登録コード等を用いることができる。複数の広告主2から登録コードが付与されているユーザは、その登録コードのいずれを用いてもよい。また、ユーザがログインしたときにユーザによってパスワードを設定させ、次回のログインの際には、ログイン画面でパスワードの入力を更に要求するようにしてもよい。
ユーザのログインが成功すれば、ウェブサーバ15は、ホームページ生成手段14を起動して、そのユーザ用の専用ホームページHPを生成させる。この専用ホームページHPの選択画面G1には、そのユーザ3が広告情報の配信を許可した広告主のリストである広告主リストが組み込まれている。このとき、広告主リストに含まれた広告主2について、広告情報データベース12aを参照し、その時点で配信期間となっている広告情報Aがあれば、その広告情報Aから広告タイトルを読み出して、選択画面G1におけるその広告主3の表示部分に含ませて表示するようにしてもよい(ステップ101、102)。
【0047】
そして、ユーザ3が選択画面G1で広告主2のいずれかを選択すると、ホームページ生成手段14は、その選択操作に応じて、広告情報データベース12aから、選択された広告主2の広告情報Aに含まれた詳細広告情報を読み出して、専用ホームページHPの詳細画面G2に表示する。このとき、ユーザ登録手段11に登録されたユーザ属性情報と、読み出した広告情報Aが対象として指定しているユーザ属性情報とを比較して、詳細画面G2に表示すべき広告情報Aを選択するようにしてもよい。また、ここで、ユーザ3が選択画面G1で別の広告主2を選択し直すと、選択し直された広告主2の広告情報Aに含まれた詳細広告情報が詳細画面G2に表示し直される(ステップ103、104)。
【0048】
このようにして詳細画面G2に表示すべき広告情報Aが決定されると、キーワード抽出手段13が、その広告情報Aから所定の基準に従ってキーワードを抽出する。具体的には、例えば、キーワードとなり得る語句を辞書として予め登録しておき、その辞書を参照して、広告情報Aに含まれた広告タイトル、表示すべきテキスト、予めキーワードを指定した情報等からキーワードを抽出し、キーワードの各々の検出頻度に基づいて、自動検索の対象となるキーワードを選択するようにしてもよい。また、広告情報Aが禁止キーワードを予め指定した情報を含んでいる場合には、禁止キーワードも同様に抽出する。
【0049】
広告情報Aからキーワードが抽出されると、自動検索手段17が、参照サイトデータベース16から、キーワード抽出手段13によって抽出されたキーワードと同一のキーワードが登録されたレコードを検索し、そのレコードから読み出したアドレス情報をアドレスリンクとしてリンク画面G3に表示させる。なお、広告情報Aから禁止キーワードが抽出されている場合には、参照サイトデータベース16から、キーワードが登録され、かつ禁止キーワードが登録されていないレコードを検索する。これは、参照サイト4として、競合企業等のホームページが参照サイト4として表示される等の不都合を防止するためである(ステップ105)。
【0050】
自動検索手段17による参照サイトデータベース16の検索は、例えば、キーワードからハッシュ値を生成し、そのハッシュ値に従ってレコードを検索する等、公知のアルゴリズムに従って実行すればよい。この場合には、参照サイトデータベース16に参照サイトを登録する際、その参照サイトのホームページから抽出したキーワードからハッシュ値を生成し、そのハッシュ値に対応したレコードに、アドレス情報を登録しておけばよい。また、参照サイトデータベース16を定期的に巡回するロボットプログラムによって、キーワードとアドレス情報とを対応させた対応情報を逐次更新させておき、その対応情報を適宜参照するようにしてもよい。
また、自動検索手段17は、広告情報データベース12aから、抽出されたキーワードを同一のキーワードを含んだ他の広告情報Aを検索するようにしてもよい。これによって検索された広告情報Aの広告タイトル等が、その広告情報Aを表示するためのアドレスリンクとして、参照サイト4のアドレスリンクと共に、リンク画面G3に表示される。また、広告情報データベース12aを参照して、そのユーザ3のユーザ属性情報、興味分野を配布対象として指定している広告情報Aを選択し、選択した広告情報Aを表示するためのアドレスリンクをリンク画面G3に更に表示させてもよい。このようにすれば、ユーザリストLを提出している広告主2の広告情報Aだけでなく、ユーザリストLを提出せず、広告情報Aの配信のみを希望する広告主2の広告情報Aも、ターゲットとされたユーザ3に提供することができる。すなわち、ターゲティング広告が実現できる(ステップ106、107)。
【0051】
ここでユーザは、リンク画面G3に表示されたアドレスリンクのいずれかを選択することによって、その参照サイト4のホームページ、あるいは広告情報Aの詳細情報を閲覧することができる。その際、ホームページは、専用ホームページHPの詳細画面G2に表示されるようにしてもよいし、新たに生成した別の画面に表示されるようにしてもよい(ステップ108、109)。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明に係るインターネット情報提供サービスシステムの概略構成を説明する機能ブロック図である。
【図2】専用ホームページHPの一例である。
【図3】広告情報を作成編集するための広告情報編集画面の例である。
【図4】複数のユーザリストが集約されてユーザ情報データベースに登録される様子を説明する図面である。
【図5】広告情報データベースを構成するレコードの例である。
【図6】参照サイトデータベースを構成するレコードの例である。
【図7】本発明に係るインターネット情報提供サービスシステムの基本処理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0053】
1 インターネット情報提供サービスシステム
11 ユーザ登録手段
11a ユーザ情報データベース
12 広告情報記憶手段
12a 広告情報データベース
13 キーワード抽出手段
14 ホームページ生成手段
15 ウェブサーバ
16 参照サイトデータベース
17 自動検索手段
2 広告主
3 ユーザ
4 参照サイト
A 広告情報
HP 専用ホームページ
H 広告情報編集画面
G1 選択画面
G2 詳細画面
G3 リンク画面
L ユーザリスト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの専用ホームページ上に複数の広告主が配信した広告情報を選択して表示させる機能を有したインターネット情報提供サービスシステムであって、
ユーザが広告情報の配信を許可した広告主のリストである広告主リストをユーザ毎に登録したユーザ登録手段と、
前記広告主から、表示すべきテキストを含んだ広告情報を受信し、受信した広告情報を登録する広告情報記憶手段と、
前記広告情報から所定の基準に従ってキーワードを抽出するキーワード抽出手段と、
アクセスしてきたユーザを認識し、認識したユーザに対して、前記広告主リストを表示して広告主の選択を受け付けるための選択画面と、選択された広告主の広告情報を前記広告情報記憶手段から読み出して切り換え表示するための詳細画面と、前記広告情報の内容に関連した各種ホームページのアドレスリンクを表示するためのリンク画面とを設けた専用ホームページを生成するホームページ生成手段と、
前記専用ホームページを表示させるウェブサーバと、
インターネットから収集された各種ホームページの情報を蓄積した参照サイトデータベースと、
前記専用ホームページの選択画面で広告主が選択されたときには、選択された広告主の広告情報から前記キーワード抽出手段によってキーワードを抽出し、抽出したキーワードを含んだホームページを前記参照サイトデータベースから検索し、検索されたホームページを表示するためのアドレスリンクを前記リンク画面に表示させる自動検索手段とを備えたインターネット情報提供サービスシステム。
【請求項2】
請求項1において、
前記広告情報は、前記キーワード抽出手段が抽出するキーワードを予め指定した情報を更に含むことを特徴としたインターネット情報提供サービスシステム。
【請求項3】
請求項1または2において、
前記広告情報は、禁止キーワードを予め指定した情報を更に含み、
前記キーワード抽出手段は、前記広告情報から前記禁止キーワードを抽出し、
前記自動検索手段は、前記参照サイトデータベースから、前記キーワードが登録され、かつ前記禁止キーワードが登録されていないホームページを検索して、そのホームページのアドレスリンクを前記リンク画面に表示させることを特徴としたインターネット情報提供サービスシステム。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかにおいて、
前記広告情報記憶手段は、前記広告情報から前記キーワード抽出手段によって抽出したキーワードを登録し、
前記自動検索手段は、前記選択画面で選択された広告主の広告情報から抽出されたキーワードを含んだ、選択した広告主以外の広告情報を、前記広告情報記憶手段から検索して、前記選択した広告主以外の広告情報を直接表示するためのアドレスリンクを、前記各種ホームページのアドレスリンクに加えて、前記リンク画面に更に表示させることを特徴としたインターネット情報提供サービスシステム。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれかにおいて、
前記ユーザ登録手段は、前記広告主から、前記広告情報の配信を許可したユーザのリストを受信し、
前記ユーザのリストは、ユーザ毎に、個人情報から共通の規則に従って生成された識別情報を記録しており、
前記ユーザ登録手段は、前記識別情報に基づいて、複数の広告主から受信したユーザリストに重複して記載されたユーザの同一性を判断することで、ユーザ毎に、前記広告主リストを生成することを特徴としたインターネット情報提供サービスシステム。
【請求項6】
請求項5において、
前記ユーザリストは、ユーザ毎に、ユーザ属性情報を更に記録しており、
前記ユーザ登録手段は、ユーザ毎に、前記ユーザ属性情報を更に登録し、
前記広告情報は、配信対象とされるユーザのユーザ属性情報を指定しており、
前記自動検索手段は、ユーザ毎に、前記ユーザ登録手段に登録されているユーザ属性情報と、前記広告情報が指定しているユーザ属性情報とを比較して、前記詳細画面に表示すべき広告情報を選択することを特徴としたインターネット情報提供サービスシステム。
【請求項7】
請求項5において、
前記ユーザ登録手段は、前記広告主毎に、分野情報を予め登録しており、
前記広告主リストを生成する際に、ユーザ毎に、前記広告主リストに含まれた広告主の分野情報を集約して、ユーザの興味分野として登録し、
前記広告情報登録手段は、対象とされるユーザの興味分野を指定した広告情報を更に受信して登録し、
上記インターネット情報提供サービスシステムは、
前記広告情報データベースを参照して、ユーザ毎に、前記ユーザ登録手段に登録されているユーザの興味分野を、配布の対象とされるユーザの興味分野として指定している広告情報を選択し、選択した広告情報を表示するためのアドレスリンクを、前記リンク画面に更に表示させる広告情報選択手段を更に備えていることを特徴としたインターネット情報提供サービスシステム。
【請求項8】
請求項1〜7において、
前記ホームページ生成手段は、広告主を識別し、前記広告情報を作成するための広告情報編集画面を更に生成し、
前記ウェブサーバは、前記広告情報編集画面を更に表示し、
前記広告情報記憶手段は、前記広告情報編集画面によって生成された広告情報を受け付けることを特徴としたインターネット情報提供サービスシステム。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−87106(P2009−87106A)
【公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−257004(P2007−257004)
【出願日】平成19年9月30日(2007.9.30)
【出願人】(507326032)株式会社サンネット (3)
【Fターム(参考)】