説明

イーサキャット基盤のネットワークシステム及びその運用方法

【課題】本発明は、ホストコンピュータがスレーブ装置の運転のための運転用PDOリストを自動的に生成して、マスタ装置が運転用PDOリストに対応するスレーブ装置を自動的に連結して運転できるイーサキャット基盤のネットワークシステム及びその運用方法を提供する。
【解決手段】本発明は、少なくとも一つ以上のスレーブ装置(300)、外部から提供される運転用送信PDOリスト、または運転用受信PDOリストに基づいてスレーブ装置を連結して運転するマスタ装置(200)、及びスレーブ装置の情報ファイルから運転用送信PDOリスト、または運転用受信PDOリストを抽出して、マスタ装置に提供するホストコンピュータ(100)を含み、情報ファイルはスレーブ装置の識別情報、PDOリスト項目変更可能情報、少なくとも一つ以上の送信PDOリスト、少なくとも一つ以上の受信PDOリストのうち少なくとも一つを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イーサキャット基盤のネットワークシステム及びその運用方法に関し、より詳細には、スレーブ装置の運転用PDOリストを自動的に抽出できるイーサキャット基盤のネットワークシステム及びその運用方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
最近、工場設備、工程制御設備、ビル自動化、インフラ部門で用いられる産業用通信ネットワークにイーサネット(Ethernet)(登録商標)を基盤とする通信プロトコルシステムを適用する事例が急増している。特に、生産自動化システムの必要によって開発された産業用イーサネット技術の、工程自動化、電力IT、モーション分野等の全産業分野への適用が広がっている。国外では、産業用イーサネット技術は、市場の先占のために、イーサネット/IP(Ethernet/Internet Protocol)、Profinet、イーサキャット(EtherCAT、Ethernet for Control Automation Technology)等が、IECで標準化作業が進められている。
【0003】
特に、全二重(full duplex)方式のイーサキャットプロトコルには、リアルタイム産業用ネットワークとして非常に大きな関心が寄せられている。なぜなら、イーサキャットプロトコルは、完全に公開された開放型技術を提供し、標準イーサネットフレームを用いて互換性が優れるためである。また、既存のフィールドバスと比べて低価のNIC(Network Interface Card)を利用して、相対的に低コストで実現できる長所を有する。
【0004】
イーサキャットプロトコルの伝送方法は、ブロードキャスト(broadcast)方式でマスタ装置にてデータフレームを送信する。マスタ装置と連結された各々のスレーブ装置は、データフレームを受信して解釈及び処理し、次のスレーブ装置に送信する。即ち、イーサキャットプロトコルの各々のスレーブ装置は、データフレームが通過する間、該当スレーブ装置に送信されたデータを読み取ってデータを受信し、送信すべきデータを挿入して次のスレーブ装置に送信する。
【0005】
ここで、マスタ装置とスレーブ装置との間の送/受信データ伝達のために、PDO(Process Data Object)を用いてもよい。一般に、PDOを構成するデータ項目は、ユーザがスレーブ装置の設定のためのツールを利用して手動で設定、変更する。そのため、ユーザの不便が増大し、特にスレーブ装置が多様な製造業社から供給される場合には、ユーザが多数のスレーブ装置に対して各々PDOデータ項目を選択しなければならないため、スレーブ装置の設置のために時間がかかり過ぎる問題がある。また、ユーザの誤ったPDO設定によるスレーブ装置の誤動作及びエラー発生を招く恐れがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記のような問題を解決するために提案されたもので、ホストコンピュータがスレーブ装置の運転のための運転用PDOリストを自動的に生成し、マスタ装置が運転用PDOリストに対応するスレーブ装置を自動的に連結して運転できるイーサキャット基盤のネットワークシステム及びその運用方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る一実施形態のイーサキャット基盤のネットワークシステムは、少なくとも一つ以上のスレーブ装置、外部から提供される運転用送信PDOリスト、または運転用受信PDOリストに基づいて前記スレーブ装置を連結して運転するマスタ装置、及び前記スレーブ装置の情報ファイルから前記運転用送信PDOリスト、または運転用受信PDOリストを抽出して、前記マスタ装置に提供するホストコンピュータを含み、前記情報ファイルは、前記スレーブ装置の識別情報、PDOリスト項目変更可能情報、少なくとも一つ以上の送信PDOリスト、少なくとも一つ以上の受信PDOリストのうち少なくとも一つを含む。
【0008】
本発明に係る一実施形態の一態様によると、前記ホストコンピュータは、前記送信PDOリスト、または受信PDOリストを検索して、必須PDO項目がある場合に前記運転用送信PDOリスト、または運転用受信PDOリストを抽出することを特徴とする。
【0009】
本発明に係る一実施形態の一態様によると、前記ホストコンピュータは、前記PDOリスト項目変更可能情報を判断して、PDO項目変更が可能な場合、前記送信PDOリスト、または受信PDOリストの項目を変更して、前記運転用送信PDOリスト、または運転用受信PDOリストを生成し、PDO項目変更が不可能な場合、前記送信PDOリスト、または受信PDOリストのうちいずれか一つを前記運転用送信PDOリスト、または運転用受信PDOリストに選択することを特徴とする。
【0010】
本発明に係る一実施形態の一態様によると、前記ホストコンピュータは、PDO項目変更が可能な場合、前記送信PDOリスト、または受信PDOリストに予め設定された必須PDO項目、補助PDO項目、または選択PDO項目のうち少なくとも一つを追加して前記運転用送信PDOリスト、または運転用受信PDOリストを生成し、PDO項目変更が不可能な場合、前記送信PDOリスト、または受信PDOリストに含まれる補助PDO項目の数、選択PDO項目の数、及びPDO項目のデータサイズを各々所定の基準条件と比較して、前記送信PDOリスト、または受信PDOリストのうちいずれか一つを前記運転用送信PDOリスト、または運転用受信PDOリストとして選択することを特徴とする。
【0011】
本発明に係る一実施形態の一態様によると、前記マスタ装置は前記運転用送信PDOリスト、または運転用受信PDOリストを保有するスレーブ装置が存在する場合、該当するスレーブ装置を連結して運転し、前記運転用送信PDOリスト、または運転用受信PDOリストを保有するスレーブ装置が存在しない場合、前記スレーブ装置の識別情報に対応する前記運転用送信PDOリスト、または運転用受信PDOリストを前記スレーブ装置でダウンロードした後に前記スレーブ装置を連結して運転することを特徴とする。
【0012】
本発明に係る他の実施形態のイーサキャット基盤のネットワークシステムの運用方法は、ホストコンピュータが、スレーブ装置の情報ファイルから運転用送信PDOリスト、または運転用受信PDOリストを抽出する段階、前記ホストコンピュータが抽出した前記運転用送信PDOリスト、または運転用受信PDOリストをマスタ装置に提供する段階、及び前記マスタ装置が前記運転用送信PDOリスト、または運転用受信PDOリストに該当するスレーブ装置を連結して運転する段階を含み、前記情報ファイルは、前記スレーブ装置の識別情報、PDOリスト項目変更可能情報、少なくとも一つ以上の送信PDOリスト、少なくとも一つ以上の受信PDOリストのうち少なくとも一つを含む。
【0013】
本発明に係る他の実施形態の一態様によると、前記運転用送信PDOリスト、または運転用受信PDOリストを抽出する段階は、前記送信PDOリスト、または受信PDOリストを検索して、必須PDO項目の存在可否を判断する段階、及び判断の結果、必須PDO項目が存在する場合、前記運転用送信PDOリスト、または運転用受信PDOリストを抽出する段階を含む。
【0014】
本発明に係る他の実施形態の一態様によると、前記運転用送信PDOリスト、または運転用受信PDOリストを抽出する段階は、前記PDO項目変更可能情報を判断する段階、及び判断の結果、PDO項目変更が可能な場合、前記送信PDOリスト、または受信PDOリストの項目を変更して、前記運転用送信PDOリスト、または運転用受信PDOリストを生成し、PDO項目変更が不可能な場合、前記送信PDOリスト、または受信PDOリストのうちいずれか一つを前記運転用送信PDOリスト、または運転用受信PDOリストとして選択する段階を含む。
【0015】
本発明に係る他の実施形態の一態様によると、PDO項目変更が可能な場合、前記ホストコンピュータは、前記送信PDOリスト、または受信PDOリストに予め設定された必須PDO項目、補助PDO項目、または選択PDO項目のうち少なくとも一つを追加して、前記運転用送信PDOリスト、または運転用受信PDOリストを生成し、PDO項目変更が不可能な場合、前記ホストコンピュータは、前記送信PDOリスト、または受信PDOリストに含まれる補助PDO項目の数、選択PDO項目の数、及びPDO項目のデータサイズを各々所定の基準条件と比較して、前記送信PDOリスト、または受信PDOリストのうちいずれか一つを前記運転用送信PDOリスト、または運転用受信PDOリストとして選択することを特徴とする。
【0016】
本発明に係る他の実施形態の一態様によると、前記マスタ装置が、前記運転用送信PDOリスト、または運転用受信PDOリストに該当するスレーブ装置を連結して運転する段階は、前記運転用送信PDOリスト、または運転用受信PDOリストを保有するスレーブ装置が存在する場合、前記マスタ装置が該当するスレーブ装置を連結して運転することを特徴とする。
【0017】
本発明に係る他の実施形態の一態様によると、前記マスタ装置が、前記運転用送信PDOリスト、または運転用受信PDOリストに該当するスレーブ装置を連結して運転する段階は、前記運転用送信PDOリスト、または運転用受信PDOリストを保有するスレーブ装置が存在しない場合、前記マスタ装置がスレーブ装置の識別情報に対応する前記運転用送信PDOリスト、または運転用受信PDOリストを前記スレーブ装置でダウンロードした後に前記スレーブ装置を連結して運転することを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明は、ホストコンピュータが、スレーブ装置の運転のための運転用PDOリストを生成し、マスタ装置が運転用PDOリストに対応するスレーブ装置を連結して運転することによって、第一に、ユーザがスレーブ装置毎に提供される情報ファイルから運転用PDOリストを選択、ダウンロードする必要がなくなって、ユーザの便宜が増大し、第二に、ユーザの誤設定によるスレーブ装置の誤動作及びエラー発生を防止することができ、第三に、多様な製造業社からスレーブ装置が供給されてもホストコンピュータとマスタ装置によって自動的にスレーブ装置が連結及び運転されるため、スレーブ装置の設置のための時間の節減及びコストダウンできるメリットがある。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の一実施形態に係るイーサキャット基盤のネットワークシステムを説明するための一例示図である。
【図2A】スレーブ装置の情報ファイル構造を説明するための一例示図である。
【図2B】スレーブ装置の情報ファイル構造を説明するための一例示図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るイーサキャット基盤のネットワークシステムの運用方法を説明するための順序フローチャートである。
【図4】本発明の一実施形態に係るイーサキャット基盤のネットワークシステムの運用方法で運転用PDOリストを抽出する工程を説明するための順序フローチャートである。
【図5】本発明の一実施形態に係るイーサキャット基盤のネットワークシステムの運用方法で運転用PDOリストを抽出する工程を説明するための順序フローチャートである。
【図6A】運転用PDOリストのデータ構造を説明するための一例示図である。
【図6B】運転用PDOリストのデータ構造を説明するための一例示図である。
【図7】本発明の一実施形態に係るイーサキャット基盤のネットワークシステムの運用方法で運転用PDOリストに係るスレーブ装置の連結工程を説明するための順序フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
ある構成要素が、他の構成要素に「連結されて」いるとか、または「接続されて」いると言及された時には、他の構成要素に直接的に連結されたり、または接続されていてもよいが、中間に他の構成要素が存在してもよいことを理解しなければならない。一方、ある構成要素が、他の構成要素に「直接連結されて」いるとか、「直接接続されて」いると言及された時には、中間に他の構成要素が存在しないことを理解しなければならない。
【0021】
本明細書で用いられた用語は、単に特定の実施形態を説明するために用いられたものであって、本発明を限定する意図ではない。単数の表現は、文脈上明白に異なるように意味しない限り、複数の表現を含む。本明細書で、「含む」または「持つ」等の用語は、明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品、またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定し、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品、またはこれらを組み合わせたもの等の存在、または付加の可能性を予め排除しないものと理解しなければならない。また、本明細書に記載された「…部」等の用語は、少なくとも一つの機能や動作を処理する単位を意味し、これはハードウェアやソフトウェア、またはハードウェア及びソフトウェアの結合で具現されてもよい。
【0022】
以下、添付図面を参照して本発明に係る好ましい一実施形態を詳細に説明する。図面上で同一符号は同じ要素を指し示す。
【0023】
図1は、本発明の一実施形態に係るイーサキャット基盤のネットワークシステムを説明するための一例示図である。
【0024】
図1を参照すると、本発明の一実施形態に係るイーサキャット(EtherCAT)基盤のネットワークシステムは、ホストコンピュータ100、マスタ装置200、少なくとも一つ以上のスレーブ装置(300−1、300−2、...300−n)を含む。ホストコンピュータ100は、通信ケーブルを介してマスタ装置200とデータ通信が可能で、マスタ装置200とスレーブ装置(300−1)、スレーブ装置(300−1、300−2、...300−n)相互間にも通信ケーブルが連結されて、データの送受信ができる。
【0025】
ホストコンピュータ100には、イーサキャット基盤のネットワークシステム運用のための設定ソフトウェアが組み込まれる。設定ソフトウェアは、マスタ装置200とスレーブ装置(300−1、300−2、...300−n)との間に送受信されるデータのPDO(Process Data Object)を含む運転用PDOリストを抽出することができる。ここで、運転用PDOリストは、運転用送信PDOリスト、または運転用受信PDOリストを示し、以下の説明でも運転用送信PDOリスト、または運転用受信PDOリストを通称して運転用PDOリストとする。抽出された運転用PDOリストは、マスタ装置200に提供されて、マスタ装置200が運転用PDOリストに対応するスレーブ装置(300−1、300−2、...300−n)の運転モード等を自動的に制御することができる。
【0026】
マスタ装置200は、スレーブ装置(300−1、300−2、...300−n)を制御するもので、例えば、モーション制御器等が該当する。マスタ装置200は、デュアルイーサネットポートを備えてもよく、ホストコンピュータ100からスレーブ装置(300−1、300−2、...300−n)の運転に必要な種々のデータの提供を受け、ホストコンピュータ100が抽出した運転用PDOリストに対応するスレーブ装置を連結して運転する。
【0027】
スレーブ装置(300−1、300−2、...300−n)は、マスタ装置200の制御を受けて、各種負荷装置を駆動するもので、例えば、負荷装置のモータを駆動するサーボドライブ等が該当する。マスタ装置200と連結されたスレーブ装置(300−1)は、データを受信して、解釈及び処理して次のスレーブ装置(300−2)に送信し、このようなデータ送受信工程がスレーブ装置間で行われる。
【0028】
本発明の一実施形態に係るイーサキャット基盤のネットワークシステムにおいて、一つのマスタ装置は、少なくとも一つ以上のスレーブ装置を制御し、各々のスレーブ装置は、互いに異なる製造業社で生産されてもよい。従って、通常はスレーブ装置の製造業社は、各スレーブ装置の情報ファイル(例えば、ESI(EtherCAT Slave Information)ファイル)を提供する。スレーブ装置の情報ファイルは、XMLファイルで提供されてもよく、情報ファイルの概略的な構造が図2Aに示されている。図2Aを参照すると、情報ファイルには該当するスレーブ装置の識別情報21、PDOリスト項目変更可能情報22、受信PDOリスト情報23、送信PDOリスト情報24等が含まれることが分かる。
【0029】
スレーブ装置の識別情報21は、スレーブ装置の製造業社情報、製品情報等を示すことができる。PDOリスト項目変更可能情報22は、PDOリストに含まれるPDO項目の変更が可能か否かを示す情報である。スレーブ装置の製造業社によって、PDOリストの項目変更可能の可否が異なるように設定されることがあるため、情報ファイルにこれに関する情報が含まれる。受信PDOリスト情報23と送信PDOリスト情報24には、図2Bに示したように、各々少なくとも一つ以上の受信PDOリストと送信PDOリストが含まれる。このような複数の受信または送信PDOリストは、スレーブ装置の運転モードに対応して提供される。例えば、スレーブ装置がサーボドライブである場合、運転モードは、位置モード、速度モード、トルクモード等があり、各々の運転モードに対する受信または送信PDOリストが、受信PDOリスト情報23、または送信PDOリスト情報24に含まれる。受信または送信PDOリストには、多数のPDO項目が含まれるが、PDO項目には、スレーブ装置の運転に欠かせない必須PDO項目とユーザーインターフェース等の提供のための補助PDO項目、選択PDO項目等が含まれる。必須PDO項目、補助PDO項目、または選択PDO項目のうち少なくともいずれか一つは、受信PDOリスト、または送信PDOリストに含まれ、必須PDO項目、補助PDO項目、または選択PDO項目は、マスタ装置の仕様、マスタ装置がサポートする運転モード等に応じて異なって設定されてもよい。例えば、サーボドライブの運転モードが位置モードである場合、負荷装置のモータの移動距離に関する情報は、必須PDO項目に保存され、ホストコンピュータ上に設定画面を表示するための情報等の付加的な情報は、補助PDO項目、または選択PDO項目に保存されてもよい。さらに他の例として、サーボドライブの運転モードが速度モードである場合、負荷装置のモータの回転速度に関する情報は、必須PDO項目として保存されてもよい。
【0030】
このようなファイル構造を有するスレーブ装置(300−1、300−2、...300−n)の情報ファイルは、ホストコンピュータ100にロードされ、ホストコンピュータ100は、情報ファイルに含まれた各種情報を利用して、運転用PDOリストを抽出し、マスタ装置200は、運転用PDOリストに基づいてスレーブ装置(300−1、300−2、...300−n)を制御及び運転する。ここで、運転用PDOリストは、スレーブ装置(300−1、300−2、...300−n)の情報ファイルを利用して抽出されるため、スレーブ装置の数より少ないか同じ数の運転用PDOリストが抽出される。
【0031】
以下では、図面を参照して、本発明の一実施形態に係るイーサキャット基盤のネットワークシステムの運用方法、及びホストコンピュータ(より詳細には、設定ソフトウェア)が、スレーブ装置の情報ファイルから運転用PDOリストを抽出する工程、マスタ装置が運転用PDOリストに基づいてスレーブ装置を連結及び運転する工程を詳細に説明する。また、以下の説明において、PDOリストは、送信PDOリスト、または受信PDOリストを示し、運転用PDOリストは、運転用送信PDOリスト、または運転用受信PDOリストを示す。
【0032】
図3は、本発明の一実施形態に係るイーサキャット基盤のネットワークシステムの運用方法を説明するための順序フローチャートである。
【0033】
図3を参照すると、イーサキャット基盤のネットワークシステムの運用方法は、先ず、ホストコンピュータが、各々のスレーブ装置に対して提供を受けた情報ファイルをロードする(S31)。
【0034】
ホストコンピュータは、スレーブ装置の情報ファイルに含まれるスレーブ装置の識別情報、PDOリスト項目変更可能情報、受信PDOリスト情報、送信PDOリスト情報等を利用して、マスタ装置に提供する運転用PDOリストを抽出する(S33)。
【0035】
S33段階で抽出した運転用PDOリストの提供を受けたマスタ装置は、運転用PDOリストに該当するスレーブ装置を連結して運転する(S35)。
【0036】
以下、S33段階について、図4及び図5を参照して詳細に説明し、S35段階については図7を参照して詳細に説明する。
【0037】
図4及び図5は、本発明の一実施形態に係るイーサキャット基盤のネットワークシステムの運用方法で運転用PDOリストを抽出する工程の一例を説明するための順序フローチャートであり、S33段階、即ち、ホストコンピュータが、運転用PDOリストを抽出する詳細な工程を示す。
【0038】
スレーブ装置の情報ファイルをロードしたホストコンピュータは、情報ファイルのPDOリストを検索する(S40)。
【0039】
S40段階の検索の結果、PDOリストに必須PDO項目が存在するか否かを判断する(S41)。上述したように、必須PDO項目は、マスタ装置の仕様、マスタ装置がサポートする運転モード等により異なるように設定されてもよい。
【0040】
S41段階の判断の結果、PDOリストに必須PDO項目が存在しない場合、ホストコンピュータは、該当スレーブ装置がマスタ装置のサポートしないスレーブ装置と判断して、ホストコンピュータの画面に「サポートしないスレーブ装置」との一種のエラーメッセージを表示する(S49)。
【0041】
S41段階の判断の結果、PDOリストに必須PDO項目が存在する場合、該当スレーブ装置は、マスタ装置がサポートする運転モードのスレーブ装置であるため、運転用PDOリスト抽出工程が行われる。運転用PDOリスト抽出のために、ホストコンピュータは、情報ファイルのPDOリスト項目変更可能情報からPDOリスト項目変更が可能か否かを判断するS42)。
【0042】
S42段階の判断の結果、PDOリスト項目変更が不可能な場合には、補助PDO項目が最も多いPDOリストを選別して(S43)、選別されたPDOリストが1つであるか否かを判断する(S44)。
【0043】
S44段階の判断の結果、選別されたPDOリストが1つの場合、選別されたPDOリストを運転用PDOリストとして選択する(S48)。
【0044】
S44段階の判断の結果、選別されたPDOリストが1つではない場合、選択PDO項目が最も多いPDOリストを選別して(S45)、選別されたPDOリストが1つであるか否かを判断する(S46)。
【0045】
S46段階の判断の結果、選別されたPDOリストが1つの場合、選別されたPDOリストを運転用PDOリストとして選択する(S48)。
【0046】
S46段階の判断の結果、選別されたPDOリストが1つではない場合、データサイズが最も少ないPDOリストを選別する(S47)。
【0047】
次に、S47段階で選別されたPDOリストを運転用PDOリストとして選択する(S48)。
【0048】
即ち、本発明では、PDOリスト項目情報変更が不可能なスレーブ装置の場合、スレーブ装置の情報ファイルに含まれたPDOリストのうちいずれか一つを運転用PDOリストとして選択するが、選択基準として、補助PDO項目の数、選択PDO項目の数、PDOリストのデータサイズを利用する。一方、図4に係る選択基準は、例示的なものに過ぎず、スレーブ装置の情報ファイルを利用して多様に変更できる。これにより、PDOリスト項目情報変更が不可能なスレーブ装置の場合、S48段階で運転用PDOリストが選択されるため、図3のS33段階、即ち、運転用PDOリスト抽出工程が終了する。
【0049】
一方、S42段階の判断の結果、PDOリスト項目変更が可能な場合には、S60段階に進み、以後の工程は図5に詳細に示す。
【0050】
図5を参照すると、PDOリスト項目変更が可能なスレーブ装置の場合、ホストコンピュータは、スレーブ装置の情報ファイルに含まれるPDOリストを検索して、所定のデータサイズ以上であるPDOリストとして最初に検索されるPDOリストを運転用PDOリストとして選択する(S50)。ここで、所定のデータサイズは、マスタ装置の仕様に応じて設定されてもよい。
【0051】
ホストコンピュータは、S50段階で選別された運転用PDOリストに必須PDO項目を追加する(S51)。図4のS41段階の判断によると、運転用PDOリストには、本来必須PDO項目が含まれているため、S51段階では既存の必須PDO項目を変更したり、既存の必須PDO項目を維持した状態で新しい必須PDO項目を追加することができる。S51段階で追加される必須PDO項目は、マスタ装置がサポートする運転モードに応じて予め設定されてもよい。
【0052】
次に、ホストコンピュータは、運転用PDOリストに補助PDO項目が存在するか否かを判断するS52)。
【0053】
S52段階の判断の結果、補助PDO項目が存在する場合、運転用PDOリストに補助PDO項目を追加する(S53)。S53段階では、既存の補助PDO項目を変更したり、既存の補助PDO項目を維持した状態で新しい補助PDO項目を追加することができる。S53段階で追加される補助PDO項目は、マスタ装置がサポートする運転モードに応じて予め設定されてもよい。
【0054】
S52段階の判断の結果、補助PDO項目が存在しない場合、または、S53段階で補助PDO項目の追加が完了した場合、ホストコンピュータは、運転用PDOリストに選択PDO項目が存在するか否かを判断する(S54)。
【0055】
S54段階の判断の結果、選択PDO項目が存在する場合、運転用PDOリストに選択PDO項目を追加する(S55)。S55段階では既存の選択PDO項目を変更したり、既存の選択PDO項目を維持した状態で新しい選択PDO項目を追加してもよい。S55段階で追加される選択PDO項目は、マスタ装置がサポートする運転モードに応じて予め設定されてもよい。
【0056】
S54段階の判断の結果、選択PDO項目が存在しない場合、または、S55段階で選択PDO項目の追加が完了した場合、ホストコンピュータは、運転用PDOリストのデータサイズを所定の基準データサイズと比較する(S56)。
【0057】
S56段階の判断の結果、運転用PDOリストのデータサイズが所定の基準データサイズより小さい場合、ホストコンピュータは、所定の基準データサイズと同じになるように運転用PDOリストにデータ値「0」を追加するPDOリスト項目値整理工程を行った後、項目値が整理された最終の運転用PDOリストを生成する(S57)。S56段階の判断の結果、運転用PDOリストのデータサイズが所定の基準データサイズより小さい場合、項目値整理工程を経ないで運転用PDOリストを最終の運転用PDOリストとして生成する。
【0058】
このように、本発明では、PDOリスト項目情報変更が可能なスレーブ装置の場合、スレーブ装置の情報ファイルに含まれたPDOリストに、マスタ装置がサポートする運転モードに応じて予め設定される必須PDO項目、補助PDO項目、選択PDO項目のうち少なくとも一つを追加して、運転用PDOリストを生成することによって、図3のS33段階、即ち、運転用PDOリスト抽出工程が終了する。
【0059】
図6A及び図6Bは、上述した工程を介して生成された運転用PDOリストのデータ構造を説明するための一例示図である。図6Aは、PDOリスト項目情報変更が不可能なスレーブ装置の運転用PDOリストを示し、図6Bは、PDOリスト項目情報変更が可能なスレーブ装置の運転用PDOリストを示す。
【0060】
図6Aに示した運転用PDOリスト61は、スレーブ装置の情報ファイルに提供されたPDOリストのうちから選択されたものであって、運転用PDOリスト61に含まれる複数のPDO項目62は、情報ファイルに提供された状態のPDO項目を示す。
【0061】
図6Bに示した運転用PDOリスト63は、PDOリストの項目が変更された場合であって、マスタ装置がサポートする運転モードに応じて予め設定されたPDO項目構造を含む。予め設定されたPDO項目構造に応じて変更されたPDO項目64は、複数の必須PDO項目、複数の補助PDO項目、複数の選択PDO項目を含んでもよいが、図示されたPDO項目構造は、例示的なものに過ぎなく、特に補助PDO項目と選択PDO項目は、スレーブ装置に対応して可変できる。
【0062】
図7は、図3に示した本発明の一実施形態に係るイーサキャット基盤のネットワークシステムの運用方法において、マスタ装置が運転用PDOリストに基づいてスレーブ装置を連結、運転する工程、即ち、S35段階の一例を説明するための順序フローチャートである。
【0063】
図7を参照すると、マスタ装置は、ホストコンピュータから提供された運転用PDOリストを保有するスレーブ装置が存在するか否かを判断する(S70)。
【0064】
S70段階の判断の結果、マスタ装置は、運転用PDOリストを保有するスレーブ装置が存在する場合、該当するスレーブ装置を連結して運転する(S71)。運転用PDOリストを保有するスレーブ装置が存在する場合は、PDOリストの項目を変更しないで、スレーブ装置の情報ファイルに含まれるPDOリストのうちいずれか一つを運転用PDOリストとして選択した場合(即ち、図4に図示された場合)が該当される。
【0065】
S70段階の判断の結果、マスタ装置は、運転用PDOリストを保有するスレーブ装置が存在しない場合、マスタ装置は、スレーブ装置の識別情報を判断して(S72)、スレーブ装置の識別情報に対応する運転用PDOリストが存在するか否かを検索する(S73)。運転用PDOリストを保有するスレーブ装置が存在しない場合は、PDOリストの項目を変更して、運転用PDOリストを生成した場合(即ち、図5に図示された場合)であって、運転用PDOリストに含まれる識別情報(例えば、製造業社情報、製品情報)を利用して、該当する運転用PDOリストを検索することができる。
【0066】
S73段階の検索の結果、スレーブ装置の識別情報に対応する運転用PDOリストが存在すると、マスタ装置は、運転用PDOリストをスレーブ装置でダウンロードした後(S74)、該当するスレーブ装置を連結して運転する(S71)。
【0067】
S73段階の検索の結果、スレーブ装置の識別情報に対応する運転用PDOリストが存在しない場合、マスタ装置がサポートしないスレーブ装置に該当するため、マスタ装置は、「サポートしないスレーブ装置」」との一種のエラーメッセージを生成して、該当するスレーブ装置の制御を終了することができる(S75)。
【0068】
このように、本発明の一実施形態に係るイーサキャット基盤のネットワークシステムの運用方法によると、ホストコンピュータが、運転用PDOリストを生成し、マスタ装置が、運転用PDOリストに対応するスレーブ装置を連結して運転する。従って、ユーザが、スレーブ装置毎に提供される情報ファイルから運転用PDOリストを選択、ダウンロードする必要がなくなって、ユーザの便宜が増大し、ユーザの誤設定によるスレーブ装置の誤動作及びエラー発生を防止することができ、多様な製造業社からスレーブ装置が供給されても、ホストコンピュータとマスタ装置によって自動的にスレーブ装置が連結及び運転されるため、スレーブ装置の設置のための時間節減及びコストダウンできる。
【0069】
以上で本発明に係る実施形態を説明したが、これは例示的なものに過ぎなく、当分野で通常の知識を有する者であれば、これらから多様な変形及び均等な範囲の実施形態が可能であることを理解しなければならない。従って、本発明の保護範囲は特許請求の範囲だけでなくこれと均等なものによって定まらなければならない。
【符号の説明】
【0070】
100 ホストコンピュータ
200 マスタ装置
300−1、300−2、...300−n スレーブ装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
PDOリストの設定を変更できるイーサキャット基盤のネットワークシステムにおいて、
少なくとも一つ以上のスレーブ装置、
運転用送信PDOリスト、または運転用受信PDOリストに基づいて前記スレーブ装置を連結して運転するマスタ装置、及び
前記スレーブ装置の情報ファイルから前記運転用送信PDOリスト、または運転用受信PDOリストを抽出して、前記マスタ装置に提供するホストコンピュータを含み、
前記情報ファイルは、
前記スレーブ装置の識別情報、PDOリスト項目変更可能情報、少なくとも一つ以上の送信PDOリスト、少なくとも一つ以上の受信PDOリストのうち少なくとも一つを含むことを特徴とする、イーサキャット基盤のネットワークシステム。
【請求項2】
前記ホストコンピュータは、
前記送信PDOリスト、または受信PDOリストを検索して必須PDO項目がある場合に、前記運転用送信PDOリスト、または運転用受信PDOリストを抽出することを特徴とする、請求項1に記載のイーサキャット基盤のネットワークシステム。
【請求項3】
前記ホストコンピュータは、
前記必須PDO項目がある場合、前記PDOリスト項目変更可能情報を判断して、PDO項目変更が可能な場合、前記送信PDOリスト、または受信PDOリストの項目を変更して、前記運転用送信PDOリスト、または運転用受信PDOリストを生成し、PDO項目変更が不可能な場合、前記送信PDOリスト、または受信PDOリストのうちいずれか一つを前記運転用送信PDOリスト、または運転用受信PDOリストに選択することを特徴とする、請求項2に記載のイーサキャット基盤のネットワークシステム。
【請求項4】
前記ホストコンピュータは、
PDO項目変更が可能な場合、前記送信PDOリスト、または受信PDOリストに予め設定された必須PDO項目、補助PDO項目、または選択PDO項目のうち少なくとも一つを追加して、前記運転用送信PDOリスト、または運転用受信PDOリストを生成することを特徴とする、請求項3に記載のイーサキャット基盤のネットワークシステム。
【請求項5】
前記ホストコンピュータは、
PDO項目変更が不可能な場合、前記送信PDOリスト、または受信PDOリストに含まれる補助PDO項目の数、選択PDO項目の数、及びPDO項目のデータサイズを各々所定の基準条件と比較して、前記送信PDOリスト、または受信PDOリストのうちいずれか一つを前記運転用送信PDOリスト、または運転用受信PDOリストとして選択することを特徴とする、請求項3に記載のイーサキャット基盤のネットワークシステム。
【請求項6】
前記マスタ装置は、
前記運転用送信PDOリスト、または運転用受信PDOリストを保有するスレーブ装置が存在する場合、該当するスレーブ装置を連結して運転することを特徴とする、請求項4又は5に記載のイーサキャット基盤のネットワークシステム。
【請求項7】
前記マスタ装置は、
前記運転用送信PDOリスト、または運転用受信PDOリストを保有するスレーブ装置が存在しない場合、前記スレーブ装置の識別情報に対応する前記運転用送信PDOリスト、または運転用受信PDOリストを前記スレーブ装置でダウンロードした後に、前記スレーブ装置を連結して運転することを特徴とする、請求項4又は5に記載のイーサキャット基盤のネットワークシステム。
【請求項8】
PDOリストの設定を変更できるイーサキャット基盤のネットワークシステムの運用方法において、
ホストコンピュータがスレーブ装置の情報ファイルから運転用送信PDOリスト、または運転用受信PDOリストを抽出する段階、
前記ホストコンピュータが抽出した前記運転用送信PDOリスト、または運転用受信PDOリストをマスタ装置に提供する段階、及び
前記マスタ装置が、前記運転用送信PDOリスト、または運転用受信PDOリストに該当するスレーブ装置を連結して運転する段階を含み、
前記情報ファイルは、
前記スレーブ装置の識別情報、PDOリスト項目変更可能情報、少なくとも一つ以上の送信PDOリスト、少なくとも一つ以上の受信PDOリストのうち少なくとも一つを含むことを特徴とする、イーサキャット基盤のネットワークシステムの運用方法。
【請求項9】
前記運転用送信PDOリスト、または運転用受信PDOリストを抽出する段階は、
前記ホストコンピュータが前記送信PDOリスト、または受信PDOリストを検索して必須PDO項目が存在するか否かを判断する段階、及び
判断の結果、必須PDO項目が存在する場合、前記運転用送信PDOリスト、または運転用受信PDOリストを抽出する段階を含むことを特徴とする、請求項8に記載のイーサキャット基盤のネットワークシステムの運用方法。
【請求項10】
前記運転用送信PDOリスト、または運転用受信PDOリストを抽出する段階は、
前記ホストコンピュータが前記PDOリスト項目変更可能情報を判断する段階、及び
判断の結果、PDO項目変更が可能な場合、前記送信PDOリスト、または受信PDOリスト項目を変更して、前記運転用送信PDOリスト、または運転用受信PDOリストを生成し、PDO項目変更が不可能な場合、前記送信PDOリスト、または受信PDOリストのうちいずれか一つを前記運転用送信PDOリスト、または運転用受信PDOリストとして選択する段階を含むことを特徴とする、請求項8に記載のイーサキャット基盤のネットワークシステムの運用方法。
【請求項11】
PDO項目変更が可能な場合、
前記ホストコンピュータは、前記送信PDOリスト、または受信PDOリストに予め設定された必須PDO項目、補助PDO項目、または選択PDO項目のうち少なくとも一つを追加して、前記運転用送信PDOリスト、または運転用受信PDOリストを生成することを特徴とする、請求項10に記載のイーサキャット基盤のネットワークシステムの運用方法。
【請求項12】
PDO項目変更が不可能な場合、
前記ホストコンピュータは、前記送信PDOリスト、または受信PDOリストに含まれる補助PDO項目の数、選択PDO項目の数、及びPDO項目のデータサイズを各々所定の基準条件と比較して、前記送信PDOリスト、または受信PDOリストのうちいずれか一つを前記運転用送信PDOリスト、または運転用受信PDOリストとして選択することを特徴とする、請求項10に記載のイーサキャット基盤のネットワークシステムの運用方法。
【請求項13】
前記マスタ装置が、前記運転用送信PDOリスト、または運転用受信PDOリストに該当するスレーブ装置を連結して運転する段階は、
前記運転用送信PDOリスト、または運転用受信PDOリストを保有するスレーブ装置が存在する場合、前記マスタ装置が該当するスレーブ装置を連結して運転することを特徴とする、請求項11又は12に記載のイーサキャット基盤のネットワークシステムの運用方法。
【請求項14】
前記マスタ装置が、前記運転用送信PDOリスト、または運転用受信PDOリストに該当するスレーブ装置を連結して運転する段階は、
前記運転用送信PDOリスト、または運転用受信PDOリストを保有するスレーブ装置が存在しない場合、前記マスタ装置がスレーブ装置の識別情報に対応する前記運転用送信PDOリスト、または運転用受信PDOリストを前記スレーブ装置でダウンロードした後に、前記スレーブ装置を連結して運転することを特徴とする、請求項11又は12に記載のイーサキャット基盤のネットワークシステムの運用方法。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−90335(P2013−90335A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−225249(P2012−225249)
【出願日】平成24年10月10日(2012.10.10)
【出願人】(593121379)エルエス産電株式会社 (221)
【氏名又は名称原語表記】LSIS CO., LTD
【Fターム(参考)】