説明

ウェッジバルブ用ソケット

本発明のウェッジバルブ用ソケットは、使用中の振動下であっても優れた固定機能を維持できる。ウェッジバルブは、発光素子と、前面および後面の各々に備えられ、かつ、互いに平行に配置された電気端子対を備え、前記発光素子の下端から突出するコネクタと、を含む。前記ソケットは、前記ソケット内に規定された連結凹部における内壁面に備えられ、電気端子との電気的接続を得つつ、前記連結凹部内へ挿入された前記コネクタを弾性的に支持できるようにする弾性支持端子ユニットを含む。前記電気端子対のうちの1つは、前記コネクタと同じ面に備えられた隣り合う電気端子とは異なる高さにおいて前記弾性支持端子ユニットによって押圧して支持され、他の電気端子が前記コネクタの反対側に備えられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウェッジバルブを保持するソケットに関し、特には、使用中の振動下であっても優れた固定機能を維持できるウェッジバルブ用ソケットに関する。
【背景技術】
【0002】
ウェッジバルブは、乗り物を含む電気デバイスおよび機械デバイスに広く用いられる照光デバイスである。図6を参照すると、従来のウェッジバルブ4は、電力を受けて発光する発光素子41および発光素子41の下端に一体化して備えられたコネクタ42を含み、独立したソケット200内に挿入され、固定されるように構成される。
【0003】
コネクタ42は、ブロック形態をとり、前面および後面に楔形状突起421が備えられる。楔形状突起421は、コネクタ42がソケット200の下側の領域に捕捉されることを可能にする。これにより、ソケット200内に所定の深さを超えてウェッジバルブ4が過剰挿入されることを防止する。また、電気端子43の対がコネクタ42の前面および後面に備えられ、電力を発光素子41へ供給する。
【0004】
コネクタ42が受容されるソケット200は、内面に2つの弾性端子210が備えられる。弾性端子210は、対応する電気端子43と通電するように接続可能であり、弾性的にコネクタ42を押圧するよう作用する。
【0005】
より具体的には、各弾性端子210は、ソケット200に固定される端子ボディ211、および端子ボディ211から突出する弾性固定部212を含む。
【0006】
この場合、弾性固定部212の対がウェッジバルブ4のコネクタ42の下端を前側面および後側面から押圧するように配置される。さらに、付加的な押圧片220がコネクタ42の上端を前側面および後側面から弾性的に押圧するために用いられる。弾性固定部212と押圧片220との協働によって、電気端子43と弾性端子210との間の電気接続を達成しつつ、分離のおそれなしに、ウェッジバルブ4をソケット内に固定可能となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述の従来のウェッジバルブ用ソケット200は、ウェッジバルブ4のコネクタ42の下端を弾性的に押圧することでウェッジバルブ4を保持するので、例えば、機械デバイスの振動などでも電気接続の状態が不安定となってしまう場合がある。
【0008】
特に、ウェッジバルブ4は、従来から重いガラスから形成され、ソケット200から外側へ突出する発光素子41が大きな体積を有し、コネクタ42が発光素子41から突出している。それゆえに、ウェッジバルブ4の重心が発光素子41にあり、例えば、乗り物など機械デバイスが振動する際に、ウェッジバルブ4にソケット200に対しての振動が容易に起こってしまう。
【0009】
さらに、弾性端子210は、コネクタ42の下端を弾性的に押圧しており、ウェッジバルブ4の重心から離れたコネクタ42の位置を押圧するように配置される。このような配置では、ウェッジバルブ4が振動する際において、ウェッジバルブ4とソケット200との間の十分な連結状態を維持することが不利となる。
【0010】
上述の従来のウェッジバルブ用ソケットは、ウェッジバルブの振動下において、ウェッジバルブの電気端子と弾性固定部との間の接続状態を不安定としてしまう場合がある。この電気的な接続状態の不備によって、アークが生じ、アークによって生じた熱によって電気端子や弾性固定部が燃えてしまう問題が生じる場合がある。
【0011】
それゆえに、本発明の目的は、上述の問題を解決したウェッジバルブ用ソケット、すなわち、ソケットが実装される機械デバイスが振動下にあっても、ウェッジバルブの十分な固定能を十分維持することが可能なウェッジバルブ用ソケットを提供することが目的の1つである。
【0012】
本発明の別の目的は、ウェッジバルブが押圧固定される所定位置での支持領域を増大させることで、よりしっかりとウェッジバルブを保持するようにして、ウェッジバルブの振動を低減させるウェッジバルブ用ソケットを提供することである。
【0013】
本発明の別の目的は、弾性的に押圧固定する方向における振動および弾性的に押圧固定する方向とは垂直な方向における振動を低減可能とするウェッジバルブ用ソケットを提供することである。
【0014】
本発明の別の目的は、ウェッジバルブとの間隙を小さくするウェッジバルブ用ソケットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明によれば、上述の目的は、発光素子と、前面および後面の各々に備えられ、かつ、互いに平行に配置された電気端子対を備え、前記発光素子の下端から突出するコネクタと、を含むウェッジバルブのウェッジバルブ用ソケットであって、前記ソケットは、前記ソケット内に規定された連結凹部における内壁面に備えられ、電気端子との電気的接続を得つつ、前記連結凹部内へ挿入された前記コネクタを弾性的に支持できるようにする弾性支持端子ユニットを含み、前記電気端子対のうちの1つは、前記コネクタと同じ面に備えられた隣り合う電気端子とは異なる高さにおいて前記弾性支持端子ユニットによって押圧して支持され、他の電気端子が前記コネクタの反対側に備えられることを特徴とするウェッジバルブ用ソケットによって達成される。
【0016】
前記弾性支持端子ユニットの第一弾性支持端子は、前記コネクタの前記前面に備えられた前記電気端子と接触するようにされ、前記ウェッジバルブへ電力を供給する電気ワイヤと導電的に連結された連結具を備え、前記第一弾性支持端子の下端に備えられたベース板と、弾性的に可動なように前記ベース板から離れるように隔てられ、記ベース板の上端の横位置の反対から下方向に垂直に延伸する一対の弾性橋部と、前記電気端子と接触可能なように、前記ベース板から離れるように延伸する前記弾性橋部の下端に屈曲して形成された複数の弾性支持部とを含み、前記弾性支持部は、前記コネクタの挿入方向たる垂直方向に高さの違いを有してもよい。
【0017】
前記連結凹部における前記内壁面は、エンボス突条を備え、前記コネクタの対向する側面を押圧してもよい。
【0018】
前記連結凹部は、前記コネクタの前記前面と前記後面に備えられた前記突起と表面接触するように前記連結凹部の下端に段状支持部を備え、前記段状支持部は、前記連結凹部の中央へ向かって傾斜してもよい。
【0019】
上述からも明らかなように、本発明におけるウェッジバルブ用ソケットは、ウェッジバルブを支持する領域の増大を実現するために、複数の弾性支持端子がシス位に配置され、対応するウェッジバルブの電気端子を支持可能とする。これにより、たとえ振動が外部デバイスから伝わった場合であっても、ソケットに対するウェッジバルブの振動を低減する効果があるので、ウェッジバルブの優れた固定性能を維持できる。
【0020】
さらに本発明によれば、連結凹部が、ウェッジバルブの連結用ソケットのソケットハウジング内に規定され、左側面および右側面にエンボス突条を備えている。これによって、ウェッジバルブの左右方向の振動を低減する効果があるので、ソケットがよりしっかりとソケットバルブを保持することが可能になる。
【0021】
さらにソケットの連結凹部は、さらに内周面において傾斜した段状支持部を備えるので、ウェッジバルブの傾斜したコネクタ突起と連結凹部との間の間隙を低減できる。これによって、ウェッジバルブの振動の影響を低減する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】図1は、本発明の実施形態におけるウェッジバルブおよびウェッジバルブ用ソケットを概略的に図示した分解斜視図である。
【図2】図2は、図1に示されたウェッジバルブ用ソケット内に含まれた弾性支持端子ユニットが示される斜視図である。図2(a)は、第一弾性支持端子の斜視図であり、図2(b)は、第二弾性支持端子の斜視図である。
【図3】図3は、図1に示されたウェッジバルブ用ソケット内に実装された弾性支持端子ユニットを概略的に示す斜視図である。
【図4】図4は、ウェッジバルブと図1に示されたウェッジバルブ用ソケットとの間の連結態様を概略的に示す側面図である。
【図5】図5は、図1に示されたウェッジバルブ用ソケットにおける連結凹部内に形成されたエンボス突条を概略的に示す斜視図である。
【図6】図6は、従来のウェッジバルブ用ソケットを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明の上述の目的、特徴および効果は、添付の図面を用いて以下詳述されることでより明確に理解される。
【0024】
本発明の例示的な実施形態におけるウェッジバルブ用ソケットの機能、構成、作用が添付の図面を参照して詳述される。以下の記載において、図6と同様または類似の要素は同じ符号にて示される。
【0025】
図1は、本発明の実施形態におけるウェッジバルブおよびウェッジバルブ用ソケットを概略的に図示した分解斜視図である。
【0026】
ウェッジバルブ4は、電力を受けて発光する発光素子41、および発光素子41の下端に一体化して備えられたコネクタ42を含み、ソケット100内に挿入されるように構成される。この場合、コネクタ42は、互いに平行な前面42aおよび後面42bを有するブロック形態をとる。前面42aと後面42bの各々は、発光素子41へ電力供給する電気端子43の対を備える。電気端子43は、互いに平行に垂直方向へ延伸する。さらに垂直方向に傾斜した楔形状突起42がコネクタ42の前面42aおよび後面42bの各々の反対側の縁の領域に形成される。
【0027】
ソケット100は、絶縁体から形成されたソケットハウジング1を含む。弾性支持端子ユニット2は、ソケットハウジング1内に挿入され固定され、コネクタ42の電気端子43と電気接続される。
【0028】
ソケットハウジング1は、機械デバイスに嵌合するのに適切な外形を有するように成型され、上面に開けられた連結凹部11を有し、ウェッジバルブ4のコネクタ42が連結凹部11内に挿入される。
【0029】
ソケット100内に挿入される弾性支持端子ユニット2は、コネクタ42の前面42aにおける電気端子43に電気接続される第一弾性支持端子2aと、コネクタ42の後面42bにおける電気端子43に電気接続される第二弾性支持端子2bの対とを含む。
【0030】
図2(a)に示されるように、第一弾性支持端子2aは、単一ボディを有し、単一の電気ワイヤCが第一弾性支持端子2aを通じてコネクタ42の前面42aにおける電気端子43の対に通電するように配置される。
【0031】
より具体的には、第一弾性支持端子2aは、コネクタ42の前面における電気端子43と接触するように、ベース板22、複数の弾性橋部23および複数の弾性支持部21を含む。
【0032】
ベース板22は、ほぼ長方形であり、連結凹部11内へ挿入され、連結凹部11における内壁面に固定できる。ベース板22は、下端に連結具221を備え、連結具221を通じて電気ワイヤCと電気接続され、電力をウェッジバルブ4へ供給する。
【0033】
図示しないが、連結具221は、電気ワイヤCと電気接続する際に各々が弾性変形可能な複数の連結部、または他の電気ワイヤと連結可能な複数の連結部を含んでもよい。
【0034】
複数の弾性橋部23は、ベース板22の上端においてそれぞれ反対側の側面から垂直に下方向に延伸し、連結凹部11の中央へ向かって弾性的に可動となるように、ベース板22から間隙を隔てて設けられる。
【0035】
弾性支持部21は、連結凹部11の中央へ向かってベース板22から延伸する各弾性橋部23の下端が曲げられて形成されるので、各電気端子43と接触する。この場合、弾性橋部23と接続している弾性支持部21は、コネクタ42が連結凹部11内に挿入される垂直方向において、高さの違いを有するので、異なる高さにおいてコネクタ42の各電気端子と接触することになる。
【0036】
第二弾性支持端子2bの対における各端子は、コネクタ42の後面42bにおいて、2つの電気端子43が互いに独立して電気ワイヤCと電気接続することを可能にする。
【0037】
図1を再度参照すると、弾性支持端子ユニット2は、コネクタ42の前面42aおよび後面42bを弾性的に押圧しつつ、下端において機械デバイスの電源と通電する電気ワイヤCに接続される。弾性支持端子ユニット2は、上端において連結凹部11内へ突出する弾性支持部21を備えるのでコネクタ42の電気端子43と電気接続される。
【0038】
連結凹部11は、上端において複数の押圧片3が備えられる。複数の押圧片3は、連結凹部11の内側へ突出し、コネクタ42の上端を弾性的に押圧する。
【0039】
複数の押圧片3には、2つの弾性支持端子の間の中央において、第一弾性支持端子2aと一体化して形成されたU字状の弾性押圧片3と、ソケット100の上端と第二弾性支持端子2bによって支持されたコネクタ42の後面42bとの間に独立して挿入される弾性押圧片3とが含まれる。複数の押圧片3は、コネクタ42の前面42aおよび後面42bの上端を弾性的に押圧可能である。
【0040】
ウェッジバルブ用ソケット100内に挿入されて固定されたウェッジバルブ4における機械デバイスから伝搬した振動など外力による振動を低減するために、すなわち、ウェッジバルブ4の電気端子43と弾性支持部21との間の優れた固定状態を維持するために、ウェッジバルブ4のコネクタ42を支持するために必要となる弾性支持端子ユニット2における支持領域を増加させることが必要となる。
【0041】
この目的のために、コネクタ42の前面42aおよび後面42bに互いに平行に配置された各電気端子43が、コネクタ42の同じ面42aまたは42bおよびコネクタ42のもう1つのこの反対面42bまたは42aにおいて、隣り合う電気端子43とは、異なる高さで弾性支持端子ユニット2によって押圧され支持される。
【0042】
図3を参照してより詳細な構成について説明する。コネクタ42の前面42aにおける2つの電気端子43のうちの左側の電気端子(以下第一電気端子43aと称する)は、第一弾性支持端子2aの対応する弾性支持部21の一つに電気接続される。コネクタ42の前面42aにおける2つの電気端子43のうちのもう一方の右側の電気端子(以下第二電気端子43bと称する)は、第一電気端子43aより低い位置において、第一弾性支持端子2aのもう一方の弾性支持部21によって押圧され支持される。
【0043】
また、コネクタ42の後面42bにおける2つの電気端子43のうちの左側の電気端子(以下第三電気端子43cと称する)は、第一電気端子43aより低い位置において、対応する第二弾性支持端子2bによって支持される。
【0044】
コネクタ42の後面42bにおける2つの電気端子43のうちのもう一方の右側の電気端子(以下第四電気端子43dと称する)は、コネクタ42の同じ面42bに備えられた第三電気端子43cより高い位置において、押圧され支持される。第四電気端子43dは、コネクタ42の前面42aにおける第二電気端子43bよりも高い位置において押圧され支持される。
【0045】
すなわち隣り合う電気端子43は、コネクタ42の前面42aおよび後面42bにおいて異なる高さで支持されることで、弾性支持端子2a、2bの弾性支持部21が対向する配置、すなわち、コネクタ42の前面42aと後面42bにおけるシス位となって、押圧し支持する。
【0046】
それゆえに、各電気端子43が弾性支持端子ユニット2に電気接続して発光素子41に電力供給する際に、弾性支持端子ユニット2は、コネクタ42を押圧し支持する支持領域を増加させることができる。よって、機械デバイスからの伝搬した振動に対して、より大きな耐久性を有することになるので、よりウェッジバルブ4を安定して支持できることになる。
【0047】
さらに、シス位に配置された複数の弾性支持部21がウェッジバルブ4の電気端子を押圧する際に、ウェッジバルブ4にかかるモーメントを削減することが可能となり、ウェッジバルブ4がソケット100内でより安定して支持できることにある。さらに、複数の電気端子43と弾性支持部21間の安定的な電気接続を実現できる。これにより、複数の電気端子43と弾性支持部21間の不安定な電気接続により生じるアークを減少し、ひいては、これらの電気接続品がアークにより燃えてしまうことを防止する。
【0048】
図4は、ウェッジバルブと図1に示されたウェッジバルブ用ソケットとの間の連結態様を概略的に示す側面図である。
【0049】
ウェッジバルブ4は、従来からガラスから形成されるので、ウェッジバルブ4の各端部を正しい角度とすることは困難であり、ウェッジバルブ4の端部は、所定の製造許容差内で丸められている。一方で、ソケット100は、合成樹脂を用いて形成され、ウェッジバルブ4よりもより大きな製造許容差を有している。ゆえに、ソケット100内へ挿入されるウェッジバルブ4のコネクタ42とソケット100の連結凹部11との間に間隙が生じてしまう。この間隙によって、機械デバイスからの振動が伝搬すると、ウェッジバルブ4のコネクタ42が連結凹部11内で振動してしまうので、ウェッジバルブ4が連結凹部11内で振動しないようにするために、この間隙は最小限の大きさとされる必要がある。
【0050】
間隙を最小限にする具体的な方法としては、連結凹部11が、コネクタ42の前面42aおよび後面42bにおける複数の突起44と表面接触する下端に段状支持部111を備え、ことである。段状支持部111は、連結凹部11の中央へ向かって傾斜している。
【0051】
具体的には、ガラス成型品であるウェッジバルブ4に形成された複数の突起44の下端が、コネクタ42の前面42aおよび後面42bと完全に垂直となるよりも傾斜していることである。それゆえに、突起44が段状支持部111と表面接触し支持されるために、連結凹部11における段状支持部111が、突起44の下端を支持する上で、突起44の傾斜した下端に対応する傾斜角度を有しなければならない。このような構成とすることで、突起44の下端と段状支持部111との間の間隙を小さくすることが可能となり、ひいては、連結凹部11によってウェッジバルブ4を密接接触によって安定して支持できる。これによって、振動下においても、ウェッジバルブ4とソケット100との間の安定した接続が可能となる。
【0052】
コネクタ42の突起44と段状支持部111との安定した密接接触は、ウェッジバルブ4における一定の連結深さを確実にする効果がある。これによって、弾性支持端子ユニット2が所定のシス位にて複数の電気端子43を押圧し支持できるので、それゆえに、ウェッジバルブ4とウェッジバルブ用ソケット100との間の組立誤差を小さくできる。本発明の振動低減効果は、ウェッジバルブ全種に同様に適用できる。
【0053】
図5は、図1に示されたウェッジバルブ用ソケットにおける連結凹部内に形成されたエンボス突条を概略的に示す斜視図である。
【0054】
ソケット100を通じたウェッジバルブ4の振動は、コネクタ42の前側面および後側面からの前後振動と、前後振動に垂直な左右振動とに分けられる。コネクタ42の前側面および後側面からの前後振動は、上述したようにコネクタ42をシス位で支持するので、弾性支持端子ユニット2によって低減可能である。また、左右振動は、連結凹部11の内壁面の対向する横の位置から突出する複数のエンボス突条112がコネクタ42の対向する側面を押圧することによって低減可能である。
【0055】
この場合、複数のエンボス突条112は、弓形断面形状を有し、連結凹部11の対向する横の位置において垂直に延伸する。エンボス突条112は、上から連結凹部11内に挿入されたコネクタ42の対向する側面を付勢して押圧するように作用して、ソケット100とウェッジバルブ4の接続を可能とする。このようにして、左右からソケット100に外部振動を与えられたとしても、ウェッジバルブ4の左右振動を低減することが可能となる。
【0056】
様々な実施形態が本発明を実施するための最適な形態として記載された。
【0057】
本発明は、乗り物を含めて電気デバイスおよび機械デバイスに用いられるウェッジバルブ用ソケットに適用でき、ウェッジバルブの振動低減を可能にし、ウェッジバルブの優れた固定性能を維持できる。
【0058】
本発明の好適な実施形態が例示的な目的において開示されたが、添付の特許請求の範囲に開示された発明の範囲および目的を逸脱しない限り、当業者であれば様々な変更、付加、置換を行うことが可能である。
【符号の説明】
【0059】
1・・・ソケットハウジング
2・・・弾性支持端子ユニット
2a・・・第一弾性支持端子
2b・・・第二弾性支持端子
3・・・押圧片
4・・・ウェッジバルブ
11・・・連結凹部
21・・・弾性支持部
41・・・発光素子
42・・・コネクタ
42a・・・前面
42b・・・後面
43・・・電気端子
44・・・突起
100・・・ウェッジバルブ用ソケット
111・・・段状支持部
112・・・エンボス突条

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光素子と、
前面および後面の各々に備えられ、かつ、互いに平行に配置された電気端子対を備え、前記発光素子の下端から突出するコネクタと、を含むウェッジバルブのウェッジバルブ用ソケットであって、
前記ソケットは、
前記ソケット内に規定された連結凹部における内壁面に備えられ、電気端子との電気的接続を得つつ、前記連結凹部内へ挿入された前記コネクタを弾性的に支持できるようにする弾性支持端子ユニットを含み、
前記電気端子対のうちの1つは、前記コネクタと同じ面に備えられた隣り合う電気端子とは異なる高さにおいて前記弾性支持端子ユニットによって押圧して支持され、かつ、他の電気端子が前記コネクタの反対側に備えられることを特徴とするウェッジバルブ用ソケット。
【請求項2】
前記弾性支持端子ユニットの第一弾性支持端子は、
前記コネクタの前記前面に備えられた前記電気端子と接触するようにされ、
前記ウェッジバルブへ電力を供給する電気ワイヤと導電的に連結された連結具を備え、前記第一弾性支持端子の下端に備えられたベース板と、
弾性的に可動なように前記ベース板から離れるように隔てられ、記ベース板の上端の横位置の反対から下方向に垂直に延伸する1対の弾性橋部と、
前記電気端子と接触可能なように、前記ベース板から離れるように延伸する前記弾性橋部の下端に形成された屈曲した複数の弾性支持部とを含み、
前記弾性支持部は、前記コネクタの挿入方向たる垂直方向に高さの違いを有することを特徴とする請求項1記載のウェッジバルブ用ソケット。
【請求項3】
前記連結凹部における前記内壁面は、エンボス突条を備え、
前記コネクタの対向する側面を押圧することを特徴とする請求項1記載のウェッジバルブ用ソケット。
【請求項4】
前記連結凹部は、前記コネクタの前記前面と前記後面に備えられた前記突起と表面接触するように段状支持部を前記連結凹部の下端に備え、
前記段状支持部は、前記連結凹部の中央へ向かって傾斜することを特徴とする請求項1記載のウェッジバルブ用ソケット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2013−504158(P2013−504158A)
【公表日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−527827(P2012−527827)
【出願日】平成22年9月3日(2010.9.3)
【国際出願番号】PCT/KR2010/005989
【国際公開番号】WO2011/028053
【国際公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【出願人】(503473149)タイコ エレクトロニクス アンプ コリア リミテッド (21)
【住所又は居所原語表記】1191 Shinsang‐ri,Jinryang‐eub,Kyungsan‐si,Kyungsangbuk‐do 712‐838 Republic of Korea
【出願人】(507140276)エスエル株式会社 (13)
【Fターム(参考)】