説明

ウェブページの内容を確認する方法

【課題】 ブラウザのソフトウエアを実行せずに、画像コードの内容に含まれるURL情報に対応するウェブページを確認出来る方法などを提供する。
【解決手段】 撮像装置においてウェブページの内容を確認する方法は、画像コードを撮像する撮像工程を備える。画像コードの内容をデコードする解読工程を備える。画像コードの内容にURL情報が含まれる場合に、URL情報を、キャプチャー画像供給装置に送信する送信工程を備える。キャプチャー画像供給装置から、URL情報に対応するウェブページをキャプチャーして得られたキャプチャー画像を受信する受信工程を備える。キャプチャー画像を、スルー画像に重畳して表示する第1表示工程を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像コードに含まれるURL情報に対応するウェブページの内容を確認する方法などに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1のように、URL情報を含むバーコード(画像コード)を読み取る装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−150895号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、画像コードの内容を読み取って得られたURL情報に対応するウェブページへのアクセスはブラウザを使用するのが一般的である。この場合、画像コードを読み取るソフトウエアとは別に、ブラウザのソフトウエアを実行する必要がある。
【0005】
したがって本発明の目的は、ブラウザのソフトウエアを実行せずに、画像コードの内容に含まれるURL情報に対応するウェブページを確認出来る方法などを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る撮像装置においてウェブページの内容を確認する方法は、画像コードを撮像する撮像工程と、画像コードの内容をデコードする解読工程と、画像コードの内容にURL情報が含まれる場合に、URL情報を、キャプチャー画像供給装置に送信する送信工程と、キャプチャー画像供給装置から、URL情報に対応するウェブページをキャプチャーして得られたキャプチャー画像を受信する受信工程と、キャプチャー画像を、スルー画像に重畳して表示する第1表示工程とを備える。
【0007】
画像コードの内容は、コード領域を見ても理解出来ないため、URL情報が含まれるか否かは、機械を使って解読する必要がある。また、URL情報が使用者にとって有益な情報であるかどうかは、URL情報だけでは分かりにくく、ウェブページの情報を取得して確認する必要がある。ただし、ブラウザを使う場合には、画像コードを取り込むためのデジタルカメラ機能を使用するソフトウエアとは別に、ブラウザのソフトウエアを実行させる必要がある。
【0008】
本発明では、表示部のスルー画像表示の上に、URL情報に対応するウェブページをキャプチャー画像で表示するので、ウェブページを見るためにブラウザを実行させる必要がなく、デジタルカメラ機能でスルー画像表示を続けながら、ウェブページの内容を可視化することが可能になる。キャプチャー画像を確認し、必要に応じて、ウェブページにアクセスすればよいので、ウェブページにアクセスする前に、適当なウェブページを選択することが可能になる。
【0009】
特に、画像コードが幾つかある場合には、連続してキャプチャー画像を表示させ、使用者にとって適当なウェブページを選択させることが可能になる。
【0010】
また、撮像装置のブラウザでウェブページにアクセスせず、キャプチャー画像でウェブページの内容を確認出来るので、ブラウザでウェブページにアクセスした場合のリスク(コンピュータウィルス感染など)を回避出来る。
【0011】
また、画像コードを含む撮影対象物には、画像コードの内容と関連する情報が記載されていることが多い。本発明では、撮影対象物の記載内容や画像コードをスルー画像で表示し、記載内容に関連するウェブページをキャプチャー画像でその上に表示するので、撮影対象物の記載内容を視覚的に理解しやすくなるメリットもある。
【0012】
好ましくは、キャプチャー画像供給装置は、キャプチャー画像が内部に記録されていない場合に、ネットワークを介して、通信可能な外部装置から、URL情報に対応するウェブページのキャプチャー画像を受信し、撮像装置に送信するか、ネットワークを介して、URL情報に対応するウェブページにアクセスし、ウェブページのキャプチャー画像を取り込み、撮像装置に送信する。
【0013】
さらに好ましくは、キャプチャー画像供給装置は、内部に記録されているキャプチャー画像が古い場合に、ネットワークを介して、URL情報に対応するウェブページにアクセスし、ウェブページのキャプチャー画像を取り込み、記録する。
【0014】
これにより、キャプチャー画像を最新の状態に更新し続けることが可能になる。
【0015】
また、好ましくは、第1表示工程の後に、使用者が選択した場合に、ブラウザを起動し、キャプチャー画像に対応したウェブページを表示する第2表示工程を備える。
【0016】
また、好ましくは、第1表示工程は、画像コードのスルー画像上の位置関係に対応して、キャプチャー画像を重畳するスルー画像上の位置、大きさ、変形度合い、向きの少なくとも1つを変化させる工程を含む。
【0017】
本発明に係る撮像装置においてウェブページの内容を確認するプログラムは、画像コードを撮像する撮像工程と、画像コードの内容をデコードする解読工程と、画像コードの内容にURL情報が含まれる場合に、URL情報を、キャプチャー画像供給装置に送信する送信工程と、キャプチャー画像供給装置から、URL情報に対応するウェブページをキャプチャーして得られたキャプチャー画像を受信する受信工程と、キャプチャー画像を、スルー画像に重畳して表示する表示工程とを実行する。
【0018】
本発明に係るウェブページ内容確認システムは、画像コードを撮像する撮像部と、画像コードの内容をデコードする画像処理部と、画像コードの内容にURL情報が含まれる場合に、URL情報を送信する通信部と、撮像部の撮像により得られた画像をスルー画像表示する表示部とを有する撮像装置と、撮像装置から送られてきたURL情報に対応するウェブページをキャプチャーして得られたキャプチャー画像を撮像装置に送信するキャプチャー画像供給装置とを備え、表示部は、キャプチャー画像を、スルー画像に重畳して表示する。
【発明の効果】
【0019】
以上のように本発明によれば、ブラウザのソフトウエアを実行せずに、画像コードの内容に含まれるURL情報に対応するウェブページを確認出来る方法などを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】二次元画像コードが設けられた撮影対象物の構成図である。
【図2】撮像装置、キャプチャー画像供給装置の構成図である。
【図3】撮像装置側の動作手順を示すフローチャートである。
【図4】キャプチャー画像供給装置側の動作手順を示すフローチャートである。
【図5】撮影対象物と、スルー画像表示にキャプチャー画像を重畳させた状態の撮像装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本実施形態におけるウェブページ内容確認システムの構成について、図を用いて説明する。本実施形態に係るウェブページ内容確認システムは、撮影対象物10、撮像装置20、キャプチャー画像供給装置40を備える(図1〜図5参照)。
【0022】
撮影対象物10は、QRコード(登録商標)などの二次元画像コード12を含む印刷物であるが、二次元画像コード12を示す領域を含む画像がモニター上に表示された物であってもよい。なお、図1に示される二次元画像コード12は、二次元画像コード12の具体的な例を表すために使用するが、コード内容は本実施形態と関係するものではない。また、URL情報を含む画像コードであれば、二次元画像コード12に限られるものではなく、バーコードなど他の画像コードであってもよい。
【0023】
撮像装置20は、例えば、カメラ付きの携帯電話などであり、操作部21、第1記録部22、第1画像処理部23、表示部24、撮像部25、第1通信部26、第1制御部29を有する(図2参照)。
【0024】
操作部21は、テンキーなどの入力手段であるが、タッチパネルのように、操作部21と表示部24が一体となった形態であってもよい(図5参照)。第1記録部22には、二次元画像コード12の内容を解読(デコード)し、二次元画像コード12の内容に含まれるURL情報に対応するキャプチャー画像をキャプチャー画像供給装置40から受信し、表示部24のスルー画像上にキャプチャー画像を表示させる第1プログラムがインストールされる。
【0025】
第1画像処理部23は、DSPなど、演算処理を行う装置で、撮像部25で得られた画像信号の画像処理や、撮像部25で得られた画像信号に基づく画像上の二次元画像コード12の内容の解読(デコード)を行う。
【0026】
表示部24は、撮像部25で得られた画像信号に基づく画像を表示し、二次元画像コード12の内容にURL情報が含まれる場合には、かかる画像(スルー画像)の上にURL情報に対応するウェブページのキャプチャー画像を重畳して表示する。撮像部25は、撮影対象物10を撮像するデジタルカメラである。
【0027】
第1通信部26は、キャプチャー画像供給装置40と通信し情報の送受信を行う。具体的には、第1通信部26は、二次元画像コード12の内容にURL情報が含まれる場合に、該URL情報を、キャプチャー画像供給装置40に送信する。また、第1通信部26は、キャプチャー画像供給装置40から送信された、該URL情報に対応するウェブページのキャプチャー画像を受信する。第1制御部29は、CPUなど、撮像装置20の各部の制御(第1プログラムの実行など)を行う。
【0028】
キャプチャー画像供給装置40は、例えば、サーバーなどであり、第2記録部42、第2画像処理部43、第2通信部46、第2制御部49を有する。
【0029】
第2記録部42には、二次元画像コード12の内容に含まれるURL情報に対応するウェブページのキャプチャー画像が記録されたり、URL情報に対応するキャプチャー画像を読み出し若しくは取り込みし撮像装置20に送信する第2プログラムがインストールされたりする。
【0030】
第2画像処理部43は、DSPなど、演算処理を行う装置で、第2記録部42などに、二次元画像コード12の内容に含まれるURL情報に対応するウェブページのキャプチャー画像が記録されていない場合に、第2通信部46やネットワークを介して、取り込みした該ウェブページのキャプチャー画像を撮像装置20に合ったサイズに調整する(リサイズ)。
【0031】
第2通信部46は、撮像装置20と通信し情報の送受信を行う。具体的には、第2通信部46は、二次元画像コード12の内容に含まれるURL情報に対応するウェブページのキャプチャー画像が、第2記録部42に記録されていない場合に、ネットワークを介して、該URL情報に対応するウェブページのキャプチャー画像を取得するために該ウェブページにアクセスするための信号送受信をしたり、かかるキャプチャー画像を、第1通信部26に送信したりする。第2制御部49は、CPUなど、キャプチャー画像供給装置40の各部の制御(第2プログラムの実行など)を行う。
【0032】
二次元画像コード12の内容に含まれるURL情報に対応するウェブページのキャプチャー画像を表示する際の撮像装置20側の動作手順について、図3のフローチャートを用いて、説明する。使用者が、撮像装置20の操作部21を操作し、キャプチャー画像を重畳表示する動作を開始させることにより、第1プログラムが起動し、第1制御部29が撮像部25など各部を制御し、ステップS11〜S19の動作が行われる(第1プログラムが実行される)。
【0033】
ステップS11で、撮像部25は、撮影対象部10を撮像する(撮像工程)。撮像工程で得られた撮影対象物10の画像は、第1画像処理部23で画像処理が施され、表示部24に表示される。撮像工程は、第1時間t1(例えば1/30秒)ごとに行われ、表示部24は第1時間t1ごとに表示する画像を更新するスルー画像表示を行う(ライブビュー表示)。
【0034】
ステップS12で、第1制御部29は、撮像により得られた撮影対象物10の画像に、第1画像処理部23が解読(デコード)可能な二次元画像コード12が含まれているか否かを判断する。含まれている場合には、ステップS13に進められ、含まれていない場合には、ステップS11に戻る。
【0035】
ステップS13で、第1画像処理部23は、撮像により得られた撮影対象物10の画像における二次元画像コード12がある部分を特定し、二次元画像コード12の内容を解読(デコード)する(解読工程)。
【0036】
ステップS14で、第1制御部29は、二次元画像コード12の内容にURL情報が含まれているか否かを判断する。含まれている場合には、ステップS15に進められ、含まれていない場合には、ステップS19に進められる。
【0037】
ステップS15で、第1制御部29は、第1通信部26を介して、ステップS13でデコードした二次元画像コード12の内容に含まれるURL情報を、キャプチャー画像供給装置40に送信する(送信工程)。
【0038】
ステップS16で、第1制御部23は、第1通信部26を介して、キャプチャー画像供給装置40からキャプチャー画像情報を受信した(受信工程があった)か否かを判断する。受信した場合には、ステップS17に進められ、受信しない場合には、ステップS16を繰り返す。ただし、ステップS15のURL情報送信から第2時間t2(例えば30秒)経過してもキャプチャー画像情報を受信しない場合は、キャプチャー画像取得に失敗した旨を表示部24に表示し、ステップS11に戻る工程があってもよい。
【0039】
ステップS17で、表示部24は、キャプチャー画像を、スルー画像の上に重畳する(第1表示工程)。このとき、二次元画像コード12を含む領域を追尾し、二次元画像コード12を含む領域の位置、大きさ、変形度合い、向きなどに対応して、キャプチャー画像を重畳するスルー画像上の位置、大きさ、変形度合い、向きなどを変化させる工程があってもよい。
【0040】
二次元画像コード12を含む領域の変形度合いは、撮像装置20と実際の撮影対象物10との位置関係に起因するもので、二次元画像コード12を含む領域の本来の形状(正方形若しくは矩形)に比べた変形度合いを示す。二次元画像コード12を含む領域の向きは、二次元画像コード12を含む領域における特定の部位の画面上における向き(例えば、画面上における二次元画像コード12を含む領域の中心からかかる領域の外形を構成する辺の1つへの方向)を示し、二次元画像コード12を含む領域の画像パターンにより、特定される。
【0041】
ステップS18で、表示部24は、ブラウザを起動してキャプチャー画像に対応したウェブページを表示させるか否かを使用者に確認する案内を表示する(図5参照)。使用者が、操作部21を使って、キャプチャー画像に対応したウェブページを表示させることを選択した場合には、第1制御部23は、ブラウザを起動し、キャプチャー画像に対応したウェブページを表示部24に表示させる(第2表示工程)。また、使用者の選択または自動的に、URL情報やキャプチャー画像を第1記録部22に記録する工程があってもよい。
【0042】
ステップS19で、表示部24は、二次元画像コード12の内容を、スルー画像の上に重畳する。このとき、二次元画像コード12を含む領域を追尾し、二次元画像コード12を含む領域の位置、大きさ、変形度合い、向きなどに対応して、二次元画像コード12の内容を重畳するスルー画像上の位置、大きさ、変形度合い、向きなどを変化させる工程があってもよい。
【0043】
次に、二次元画像コード12の内容に含まれるURL情報に対応するウェブページのキャプチャー画像を表示する際のキャプチャー画像供給装置40側の動作手順について、図4のフローチャートを用いて、説明する。
【0044】
ステップS31で、第2制御部49は、第2通信部46が、撮像装置20の第1通信部26から送信された、デコードした二次元画像コード12の内容に含まれるURL情報を、受信したか否かを判断する。受信した場合には、ステップS32に進められ、受信していない場合には、待機状態を維持する。
【0045】
ステップS32で、第2制御部49は、第2記録部42が、ステップS31で受信したURL情報に対応するウェブページのキャプチャー画像を記録しているか否かを判断する。記録している場合には、ステップS33に進められ、記録していない場合には、ステップS34に進められる。
【0046】
ステップS33で、第2制御部49は、第2記録部42に記録されている、ステップS31で受信したURL情報に対応するウェブページのキャプチャー画像を読み出しする。
【0047】
ステップS34で、第2制御部49は、第2通信部46やネットワークを介して、ステップS31で受信したURL情報に対応するウェブページにアクセスし、該ウェブページのキャプチャー画像を取り込み、第2記録部42に記録する。
【0048】
ステップS35で、第2画像処理部43は、ステップS33で第2記録部42から読み出ししたキャプチャー画像、若しくは、ステップS34で取り込んだキャプチャー画像を、必要に応じて、撮像装置20で重畳表示するのに適当なサイズにリサイズ(縮小)する。なお、ステップS34におけるキャプチャー画像の取り込み時に、撮像装置20で表示するのに十分な大きさが考慮されていれば、かかるリサイズの工程は不要の場合も考えられる。
【0049】
縮小する度合いは、撮像装置20の表示部24の有効表示面積、撮像装置20の第1画像処理部23や第1制御部29の処理能力、第1通信部26の通信速度などを考慮して決定されるのが望ましいが、一定の画像サイズに縮小させる形態であってもよい。撮像装置20の表示部24の有効表示面積、撮像装置20の第1画像処理部23や第1制御部29の処理能力、第1通信部26の通信速度などの情報は、撮像装置20から第1通信部26を介して収集可能である。
【0050】
ステップS36で、第2通信部46は、キャプチャー画像を、撮像装置20に送信する。送信後、撮像装置20側では、ステップS16〜S18の動作が行われる。
【0051】
なお、ステップS34におけるURL情報に対応するウェブページにアクセスし、該ウェブページのキャプチャー画像を取り込む形態に代えて、第2制御部49は、第2通信部46やネットワークを介して、URL情報に対応するウェブページのキャプチャー画像を取り寄せ出来る外部装置があるか確認し、かかる外部装置からURL情報に対応するウェブページのキャプチャー画像を受信し、第2記録部42に記録する形態であってもよい。
【0052】
画像コードの内容は、二次元画像コード12を見ても理解出来ないため、URL情報が含まれるか否かは、機械を使って解読する必要がある。また、URL情報が使用者にとって有益な情報であるかどうかは、URL情報だけでは分かりにくく、ウェブページの情報を取得して確認する必要がある。ただし、ブラウザを使う場合には、画像コードを取り込むためのデジタルカメラ機能を使用するソフトウエアとは別に、ブラウザのソフトウエアを実行させる必要がある。
【0053】
本実施形態では、表示部24のスルー画像表示の上に、URL情報に対応するウェブページをキャプチャー画像で表示するので、ウェブページを見るためにブラウザを実行させる必要がなく、デジタルカメラ機能でスルー画像表示を続けながら、ウェブページの内容を可視化することが可能になる。キャプチャー画像を確認し、必要に応じて、ウェブページにアクセスすればよいので、ウェブページにアクセスする前に、適当なウェブページを選択することが可能になる。このため、ブラウザを使ってウェブページにアクセスすることによる手間(ブラウザを起動する時間、データ通信コスト、操作の手間など)を軽減することが出来る。
【0054】
特に、二次元画像コード12が幾つかある場合には、連続してキャプチャー画像を表示させ、使用者にとって適当なウェブページを選択させることが可能になる。
【0055】
また、撮像装置20のブラウザでウェブページにアクセスせず、キャプチャー画像でウェブページの内容を確認出来るので、ブラウザでウェブページにアクセスした場合のリスク(コンピューターウィルス感染など)を回避出来る。
【0056】
また、二次元画像コード12を含む撮影対象物10には、二次元画像コード12の内容と関連する情報(例えば、図1や図5では、「特許事務所の案内です。詳しくは、下記の画像コードを読み取って、ホームページにアクセスしてください。」という情報)が記載されていることが多い。本実施形態では、撮影対象物10の記載内容や二次元画像コード12をスルー画像で表示し、記載内容に関連するウェブページをキャプチャー画像でその上に表示するので、撮影対象物10の記載内容を視覚的に理解しやすくなるメリットもある。
【0057】
なお、第2記録部42に記録されたURL情報に対応するウェブページのキャプチャー画像は、最新のものが得られるように、第4時間t4(例えば、1週間)ごとに更新する形態であってもよい。具体的には、キャプチャー画像を取得した日時から第4時間t4だけ経過した場合には、ウェブページにアクセスして最新のキャプチャー画像を取り込み、第2記録部42に記録する。
【符号の説明】
【0058】
10 撮影対象物
12 二次元画像コード
20 撮像装置
21 操作部
22 第1記録部
23 第1画像処理部
24 表示部
25 撮像部
26 第1通信部
29 第1制御部
40 キャプチャー画像供給装置
42 第2記録部
43 第2画像処理部
46 第2通信部
49 第2制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像コードを撮像する撮像工程と、
前記画像コードの内容をデコードする解読工程と、
前記画像コードの内容にURL情報が含まれる場合に、前記URL情報を、キャプチャー画像供給装置に送信する送信工程と、
前記キャプチャー画像供給装置から、前記URL情報に対応するウェブページをキャプチャーして得られたキャプチャー画像を受信する受信工程と、
前記キャプチャー画像を、スルー画像に重畳して表示する第1表示工程とを備えることを特徴とする撮像装置においてウェブページの内容を確認する方法。
【請求項2】
前記キャプチャー画像供給装置は、前記キャプチャー画像が内部に記録されていない場合に、ネットワークを介して、通信可能な外部装置から、前記URL情報に対応するウェブページのキャプチャー画像を受信し、前記撮像装置に送信するか、ネットワークを介して、前記URL情報に対応するウェブページにアクセスし、前記ウェブページのキャプチャー画像を取り込み、前記撮像装置に送信することを特徴とする請求項1に記載のウェブページの内容を確認する方法。
【請求項3】
前記キャプチャー画像供給装置は、内部に記録されている前記キャプチャー画像が古い場合に、ネットワークを介して、前記URL情報に対応するウェブページにアクセスし、前記ウェブページのキャプチャー画像を取り込み、記録することを特徴とする請求項2に記載のウェブページの内容を確認する方法。
【請求項4】
前記第1表示工程の後に、使用者が選択した場合に、ブラウザを起動し、前記キャプチャー画像に対応したウェブページを表示する第2表示工程を備えることを特徴とする請求項1に記載のウェブページの内容を確認する方法。
【請求項5】
前記第1表示工程は、前記画像コードの前記スルー画像上の位置関係に対応して、前記キャプチャー画像を重畳するスルー画像上の位置、大きさ、変形度合い、向きの少なくとも1つを変化させる工程を含むことを特徴とする請求項1に記載のウェブページの内容を確認する方法。
【請求項6】
画像コードを撮像する撮像工程と、
前記画像コードの内容をデコードする解読工程と、
前記画像コードの内容にURL情報が含まれる場合に、前記URL情報を、キャプチャー画像供給装置に送信する送信工程と、
前記キャプチャー画像供給装置から、前記URL情報に対応するウェブページをキャプチャーして得られたキャプチャー画像を受信する受信工程と、
前記キャプチャー画像を、スルー画像に重畳して表示する表示工程とを実行することを特徴とする撮像装置においてウェブページの内容を確認するプログラム。
【請求項7】
画像コードを撮像する撮像部と、前記画像コードの内容をデコードする画像処理部と、前記画像コードの内容にURL情報が含まれる場合に、前記URL情報を送信する通信部と、前記撮像部の撮像により得られた画像をスルー画像表示する表示部とを有する撮像装置と、
前記撮像装置から送られてきた前記URL情報に対応するウェブページをキャプチャーして得られたキャプチャー画像を前記撮像装置に送信するキャプチャー画像供給装置とを備え、
前記表示部は、前記キャプチャー画像を、スルー画像に重畳して表示することを特徴とするウェブページ内容確認システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−209622(P2012−209622A)
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−71519(P2011−71519)
【出願日】平成23年3月29日(2011.3.29)
【出願人】(511033092)株式会社デザイン百貨店 (3)
【Fターム(参考)】