説明

ウェブページ閲覧装置およびウェブページ閲覧サーバ

【課題】ウェブページへの入力情報の送信を効率化する。
【解決手段】ユーザは、ウェブページ閲覧装置に複数のウェブページを指定する。ウェブページ閲覧装置は、指定された複数のウェブページをウェブサーバより受信し、それらを結合した形で表示する。ユーザは一覧ウェブページを切り替えながら入力領域へ入力し、入力完了後、一括送信指示をする。ウェブページ閲覧装置は、一括送信指示受け付け後、指定された送信先に入力情報を送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ウェブページの閲覧技術に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザは、インターネットを介して世界中のウェブページにアクセスしさまざまな情報を得ることができるようになった。ウェブページの閲覧は、ウェブブラウザと呼ばれるソフトを用いて行われることが一般的である。
また、携帯電話にウェブブラウザを搭載し、携帯電話でウェブページを閲覧することも一般的になっている。
【0003】
特許文献1には、携帯電話によるコンテンツの閲覧方法について開示されている。
【特許文献1】特開2001-358745号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
携帯電話などの表示画面が小さな端末装置から複数のウェブページを閲覧するとき、表示画面が限られているため、複数のウェブブラウザを開いても表示領域がさらに制限されるため見づらく、また、その切替操作も煩雑とならざるを得ない。また、携帯電話などの機種によっては、複数のウェブブラウザ画面を起動することができないものもある。
さらに、複数のウェブページについて情報を入力し、入力情報をサーバへ送信する際には、ユーザはウェブページへのアクセス、入力、送信操作を各ウェブページについて行わなければならず、その操作はユーザの負担となる。また、各ウェブページへ入力した情報を比較検討しながら入力するときにも閲覧時と同様その切り替え操作は煩雑となる。
【0005】
本発明は、上記課題認識に基づいて完成された発明であり、その主たる目的は、ウェブページの閲覧および入力操作を快適にすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のある態様のウェブページ閲覧装置は、ユーザから複数のウェブページの一括受信指示を受け付ける一括受信指示受付部と、一括受信指示が受け付けられたとき、複数のウェブページを外部サーバから取得するページ取得部と、複数のウェブページを結合し、一覧ウェブページを作成する結合部と、複数のウェブページのうち表示したいウェブページの選択指示をユーザから受け付ける選択受付部と、選択指示が受け付けられたとき、一覧ウェブページのうち選択されたウェブページに該当する領域を表示させる領域表示部と、を備える。
【0007】
本発明の別の態様は、ウェブページ閲覧サーバである。このウェブページ閲覧サーバは、外部のユーザ端末に接続され、複数のウェブページの一括受信指示をユーザ端末から受け付ける一括受信指示受付部と、一括受信指示で指定された複数のウェブページを外部サーバから取得するページ取得部と、複数のウェブページを結合し、一覧ウェブページを作成する結合部と、一覧ウェブページをユーザ端末に送信する一覧画面送信部と、を備える。
【0008】
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせ、本発明を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムにより表現したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ウェブページからの入力情報の送信操作を簡易にできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
(実施形態1)
図1は、ウェブページ閲覧装置100によってウェブページを閲覧する際の概略を示すネットワーク構成図である。
ネットワーク12は、コンピュータの通信網である。ウェブサーバ10aおよび10b(以下単にウェブサーバ10という)は、ウェブページを提供するサーバである。ウェブページ閲覧装置100およびウェブサーバ10は、ネットワーク12に接続されている。
【0011】
ウェブページ閲覧装置100は、ユーザから指定された複数のウェブページを、それぞれの指定に対応したウェブサーバ10より取得する。ウェブページ閲覧装置100は、取得した複数のウェブページを保持し、それらを結合して1つの一覧ウェブページを作成し、表示させる。ユーザは、ウェブページの表示を切り替えながらテキストボックスなどの入力領域に送信データを入力する。ウェブページ閲覧装置100は、一覧ウェブページの入力領域に入力された送信データを保持する。ユーザは、各ウェブページへの入力が完了すると、ウェブページ閲覧装置100に対して送信データの一括送信の指示を行う。ウェブページ閲覧装置100は、保持された送信データを、各ウェブページの送信指示に応じてウェブサーバ10へ送信する。
【0012】
図2は、本発明の実施の形態に係るウェブ閲覧装置によって生成される一覧ウェブページの画面図である。
図2中の30a、30b、30cは、ウェブサーバ10から取得したウェブページである。これらのウェブページは別々のウェブサーバあるいは同一のウェブサーバから取得される。一覧ウェブページ20は、これらのウェブページを結合することによって生成される。
画面図38はウェブページ閲覧装置100の画面上に実際に表示されるときの一覧ウェブページ20の表示形態の例である。このように表示されることによって、ユーザは表示対象となるウェブページの切り替えをすることで、各ウェブページの閲覧や入力操作を容易に行うことができる。また、各ウェブページに対応する情報が結合されたウェブページとして一括して読み込まれるため、画面表示の切り替えの際に、対象となるウェブページをウェブサーバに取得しにいく必要がなく、迅速なアクセスが可能となる。
【0013】
一覧ウェブページ20は、各ウェブページに対応する内容が表示される領域であるウェブページ該当領域26と、ユーザが入力データの一括送信を指示する一括送信ボタン22と、ウェブページ該当領域26の切り替えを行うための切替指示部24によって構成される。
【0014】
一覧ウェブページ20は、ウェブページがhtmlなどで記述されている場合は、その中の「body」タグで挟まれた記述部分を抽出して結合することによって作成される。
【0015】
切替指示部24は、リンクやタブあるいはボタンなど選択指示可能なインターフェースによって実現される。切替指示部24には、該当するウェブページのタイトルなどウェブページを特定できる情報を端的に表示する。切替指示部24によって表示するウェブページ該当領域26が指定されると、該当する部分が表示されるように画面表示が変更される。表示の変更は、該当するウェブページ該当領域を表示し、その他の領域は非表示にすることで実現される。例えば、画面図38の例では、ユーザがBページを表示したい旨の指示を切替指示部24にし、Bページに該当するウェブページ該当領域26が表示され、その他のウェブページに該当するウェブページ該当領域26は非表示となっている。表示変更はウェブページ該当領域26をスクロールさせて、表示したいウェブページに該当するウェブページ該当領域26を画面表示させることによって実現されてもよい。
【0016】
ウェブページ該当領域26には、ウェブサーバ10から取得したウェブページから取得した内容が表示される。ウェブページ該当領域26に表示されるウェブページは、通常htmlで記載されているが、xmlなど他の言語で記載されていてもよいし、アプリケーションサーバなどによって動的に生成されるページであってもよい。
【0017】
ウェブページ該当領域26は、情報表示領域32と入力領域34と送信ボタン36によって構成される。入力領域34は、1つあるいは複数の入力欄からなり、送信ボタン36の押下によって送信指示がなされる単位の入力欄の集合である。図2中の「Aページ」に該当する部分の場合、「住所」、「氏名」の2つの記入欄によって1つの入力領域となり、送信ボタン36によってその入力領域の入力データが送信データとして送信される構成となっている。
【0018】
なお、図2には図示しないが、一覧ウェブページ20は通常のウェブブラウザが有するようなブックマークやURLアドレス表示などの機能を持ち、その機能を起動するためのメニュー項目を表示することができる。
【0019】
図3は、ウェブページ閲覧装置100の機能ブロック図である。
ここに示す各ブロックは、ハードウェア的には、コンピュータのCPUをはじめとする素子や機械装置で実現でき、ソフトウェア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組み合わせによっていろいろなかたちで実現できることは、当業者には理解されるところである。
【0020】
ウェブページ閲覧装置100は、インターフェース部120、結合部134、データ保持部130、ウェブサーバ対応部136を含む。インターフェース部120は、ユーザへウェブページの表示をしたり、ユーザからの入力を受け付けるなどのユーザインターフェースに関する処理を担当する。結合部134は、取得したウェブページを結合して一覧ウェブページ20を作成する。データ保持部130は、入力データの保持や、その他設定データなどを保持する。ウェブサーバ対応部136は、ネットワークを介してウェブサーバ10との情報の送受信処理を担当する。
【0021】
インターフェース部120は、一括受信指示受付部122、選択受付部124、領域表示部126、送信受付部128を含む。一括受信指示受付部122は、ユーザが表示を希望する複数のウェブページの指定を受け付ける。選択受付部124は、ユーザが一覧ウェブページ20上で表示を希望するウェブページに該当するウェブページ該当領域26の選択を受け付ける。領域表示部126は、ユーザによって選択されたウェブページ該当領域26を表示させる状態で一覧ウェブページ20を表示させる。送信受付部128は、一覧ウェブページ20上の各入力領域への入力データを一括して送信するユーザからの指示を受け付ける。
【0022】
データ保持部130は、入力保持部132を含む。入力保持部132は、一覧ウェブページ20に対するユーザからの入力データを保持する。
【0023】
ウェブサーバ対応部136は、ページ取得部138、データ送信部140を含む。ページ取得部138は、ユーザによって指定されたウェブページをネットワークを介してウェブサーバ10より取得する。データ送信部140は、ユーザからの一括送信指示によってデータ保持部130に保持された入力データをウェブサーバ10へ送信する。
【0024】
次に、ウェブページ閲覧装置100による処理の流れについて、適宜画面図とフローチャートを用いながら説明する。
まず、ユーザはインターフェース部120中の図示しない指示画面表示部にアクセスし、一括受信指示画面を開く。ユーザは、一括受信指示画面中のページ指定欄に読み込みを行う複数のウェブページの指定を入力する。ウェブページの指定はURLの入力によって行われてもよいし、ブックマークの一覧から選択してもよい。
一括受信指示受付部122は、指定されたウェブページの指定を受け付け、ページ取得部138に通知する。ページ取得部138は、指定されたURLにしたがってウェブサーバ10にアクセスし、指定された複数のウェブページを取得する。
【0025】
結合部134は、取得したウェブページを結合して一覧ウェブページを作成する。作成方法については、図2の説明で述べたとおりである。
一覧ウェブページは、図3中に図示しない初期表示部によって表示される。取得したウェブページのうち初期状態で表示されるウェブページ該当領域26は、ユーザが最初に指定したウェブページに対応するものが考えられるが、任意に決定してよい。
【0026】
ユーザは、ウェブページ該当領域26に表示された各ウェブページの入力領域に対して送信データの入力を行う。ユーザは、表示されたウェブページ該当領域26への入力完了後、ウェブページの表示の切り替えを行うときには、表示したいウェブページに対応した切替指示部24をクリックする。選択受付部124は、ユーザからの選択指示を受け付ける。領域表示部126は、選択されたウェブページ該当領域26が表示されるように一覧ウェブページ20を表示させる。
【0027】
上記の入力操作と表示切り替え処理をユーザの選択指示がある限り繰り返す。
入力保持部132は、一覧ウェブページ20に対するユーザからの入力データを入力保持部132に保持する。入力データの保持のタイミングは、ユーザが切替指示部24および一括送信ボタン22をクリックしたタイミングである。図2の画面図38の例で説明すると、ユーザがBページへメールアドレスを入力し、Cページへ切り替えるために切替指示部24をクリックしたとする。このときBページに入力されたメールアドレスがBページに対応づけられて入力保持部132に保持される。ユーザがCページへの入力を完了し、全ての入力が完了したとき、ユーザは一括送信ボタン22を押下する。このタイミングで、Cページに入力されていたデータが入力保持部132に保持される。
データ保持のタイミングは別のタイミングでもよく、データが入力される都度でもよいし、一定時間毎のタイミングでもよい。
ユーザは入力が完了すると、送信データの一括送信指示をするために一括送信ボタン22を押下する。送信受付部128は、一括送信指示を受け付ける。
【0028】
一括送信指示の受付後、データ送信部140は、入力保持部132に保持された入力データを送信する。入力データは、ウェブページ該当領域26中に記載された送信先に送信される。送信先の取得は、一覧ウェブページが記載されたhtmlファイルを解析することによって行われる。htmlファイルはタグによって記述されているため、タグを解析して送信先の指示の記載を検出する。例えば、「form」タグ中のaction属性を取得することによって得られる。
ウェブページがhtml以外の言語によって記載されているときには、その言語の仕様によって判断される。
【0029】
送信対象となるウェブページ該当領域26の順番は、一覧ウェブページ20に上から表示されている順番や、指定手段を設けている場合は、ユーザが指定した順番による。表示対象となったウェブページ同士が依存関係にある場合など送信順番を考慮しなければならない場合はその順番にしたがって送信する。例えば、ページ間で入力順番が決まっている場合には、ユーザが入力した順番を保持しておき、その順番にしたがって送信することが考えられる。
【0030】
データ送信部140は、全てのウェブページ該当領域26に対する送信処理が終わった時点で送信処理を終了する。送信処理終了後、ウェブサーバ対応部136内の図示しない応答受付部によって、送信した入力データに対するウェブサーバからの応答を受け付ける。
ウェブサーバからの応答を受け付けるたびに、インターフェース部120内の図示しないページ更新部によって一覧ウェブページ20を更新する。送信した全てのウェブサーバからの応答を受け付け、その応答による更新が一覧ウェブページ20に反映された時点で処理を終了する。
【0031】
(実施形態2)
本実施形態では、実施形態1で示した一覧ウェブページ20をサーバで生成し、ユーザ端末に表示させる。これにより、ユーザ端末はウェブブラウザソフトを備えていれば、サーバにアクセスすることによって一覧ウェブページ20を表示することができ、複数のウェブページの快適な閲覧と入力操作を行うことができる。
【0032】
図4は、ウェブページ閲覧サーバ200を介してウェブページを閲覧する際の概略を示すネットワーク構成図である。
ユーザ端末40は、ネットワーク12に接続された端末装置である。ユーザ端末40は、ウェブブラウザを備えウェブページが閲覧可能である。ユーザ端末40としては、パソコン端末、携帯電話、PDA、携帯情報端末、スマートフォンなどが考えられる。
ウェブページ閲覧サーバ200、ウェブサーバ10は、ネットワーク12に接続されている。
【0033】
図5は、ウェブページ閲覧サーバ200の機能ブロック図である。
ここに示す各ブロックは、ハードウェア的には、コンピュータのCPUをはじめとする素子や機械装置で実現でき、ソフトウェア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組み合わせによっていろいろなかたちで実現できることは、当業者には理解されるところである。
【0034】
ウェブページ閲覧サーバ200は、インターフェース部120、データ処理部148、データ保持部130、ウェブサーバ対応部136を含む。インターフェース部120は、ユーザへウェブページの表示をしたり、ユーザからの入力を受け付けるなどのユーザインターフェースに関する処理を担当する。データ処理部148は、取得したウェブページやウェブサーバからの応答を処理する。データ保持部130は、入力データの保持や、その他設定データなどを保持する。ウェブサーバ対応部136は、ネットワークを介してウェブサーバ10との情報の送受信処理を担当する。
【0035】
インターフェース部120は、一括受信指示受付部122、一覧画面送信部144、送信受付部128、更新画面送信部146、を含む。一括受信指示受付部122は、ユーザが表示を希望する複数のウェブページの指定を受け付ける。一覧画面送信部144は、ユーザ端末40に一覧ウェブページを送信し表示させる。送信受付部128は、一覧ウェブページ20上の各入力領域への入力データと、その送信先の情報を一括送信指示情報として受け付ける。更新画面送信部146は、入力データの一括送信後の各ウェブサーバからの応答に応じて更新された一覧ウェブページをユーザ端末40に送信する。
【0036】
データ保持部130は、各種設定データや更新対象となる一覧ウェブページ等を保持する。
【0037】
ウェブサーバ対応部136は、ページ取得部138、データ送信部140、応答受付部152を含む。ページ取得部138は、ユーザによって指定されたウェブページをネットワークを介してウェブサーバ10より取得する。データ送信部140は、送信受付部128によって取得した一括送信指示情報に基づいて、ユーザからの入力データを送信先のウェブサーバ10へ送信する。応答受付部152は、データ送信部140によって送信されたデータに対するウェブサーバ10からの応答を受け付ける。
【0038】
データ処理部148は、結合部134とページ更新部150とからなる。
結合部134は、取得したウェブページを結合して一覧ウェブページを作成する。ページ更新部150は、応答受付部152によって受け付けられた各ウェブサーバからの応答に基づいて一覧ウェブページを更新する。
【0039】
以下適宜、図4のネットワーク構成や図2の画面図を用いて処理の流れを説明する。なお、本実施形態において表示される一覧ウェブページの画面構成は、実施形態1で表示されるものと同じである。
ユーザは、閲覧したい複数のウェブページをURLを指定することによって一括受信指定画面に対して指定する。一括受信指定画面は、ユーザ端末40内の機能によって表示されてもよいし、ウェブページ閲覧サーバ200から送信されてユーザ端末40に表示されてもよい。ウェブページの指定は、URLの入力またはブックマークの一覧からの選択によって行われる。
【0040】
一括受信指示受付部122は、ユーザからの一括受信指示を受け付ける。ページ取得部138は、指定を受けたウェブページを該当するウェブサーバから取得する。結合部134は、一覧ウェブページを作成する。一覧ウェブページの構成や作成方法などは、実施形態1で説明した内容と同様である。
一覧画面送信部144は、作成した一覧ウェブページをユーザ端末40に送信し、表示させる。送信と同時にデータ保持部130は、一覧ウェブページを保持する。
【0041】
表示される一覧ウェブページについて実施形態1と同様に図2を用いて説明する。ユーザは、ユーザ端末40上に表示された一覧ウェブページのウェブページ該当領域26にある入力領域へ入力する。ユーザは、切替指示部24をクリックすることによってウェブページ該当領域26の表示を切り替える。切り替えは選択したウェブページ該当領域26を表示し、それ以外を隠す方法によって行われるが、該当部分へスクロールさせることによって行われてもよい。表示の切り替えは、一覧ウェブページ20内に組み込まれたスクリプト言語によって実現され、ユーザ端末40上で処理が行われる。切り替えの対象となったウェブページ該当領域26への入力は、ウェブブラウザの機能やスクリプト言語等によってユーザ端末40内に保持される。
【0042】
ユーザは、一覧ウェブページ20への入力を完了すると、一括送信ボタン22を押下し、入力データを一括送信する。一括送信ボタン22が押下されると、一覧ウェブページ20内に組み込まれたスクリプト言語によって、各ウェブページ該当領域26のhtmlに記載された送信指示に従ってウェブページ閲覧サーバ200へのリクエストを生成する。具体的には、ウェブページ該当領域26の送信ボタン36を押下したときに生成されるそれぞれのウェブページについてのリクエストパラメータを1つに連結した形で生成する。リクエストパラメータには、送信先情報と入力データが含まれる。リクエスト生成後、ユーザ端末40からウェブページ閲覧サーバ200に対してリクエストが送信され、送信受付部128によって受け付けられる。
【0043】
データ送信部140は、受信したリクエストから送信先情報と入力情報を取得し、送信先情報に対応したウェブサーバ10に入力データを送信する。入力データの送信後、ウェブサーバ10からの応答を応答受付部152によって受け付ける。ページ更新部150は、
受け付けた応答にしたがってデータ保持部に保持された一覧ウェブページを更新する。更新は、ウェブサーバからの応答毎にウェブページ該当領域26単位で行ってもよいし、全ての応答を受け付けてから一括して更新してもよい。
【0044】
更新画面送信部146は、更新された一覧ウェブページをユーザ端末40へ送信する。
ユーザ端末40は、更新されたウェブページを表示する。ウェブサーバ10からの全ての応答が一覧ウェブページに反映された時点で処理を終了する。ユーザは、更新された一覧ウェブページに入力領域がある場合は、さらに入力、送信処理をすることができる。
【0045】
以上、実施の形態をもとに本発明を説明した。なお、この発明はこの実施の形態に限定されることなく、そのさまざまな変形例もまた、本発明の態様として有効である。
また、上記実施の形態を実現するための機能をコンピュータ端末やサーバ、携帯電話に実現させるコンピュータプログラムも本発明の態様として有効である。
【0046】
本発明に係るウェブページ閲覧装置によれば、閲覧したいウェブページを一括指定して読み込み結合した形で表示させるため、ウェブページの表示を切り替えるたびにサーバにアクセスする必要がなく、迅速に表示の切り替えができる。さらに、複数のウェブページに入力する際に、表示を切り替えて相互に参照しながら入力することができる。
また、ユーザは入力データの送信の際に、一括送信指示をすることによって、読み込みを行った各ページへの入力データを送信することができる。ユーザは、入力領域への入力後、各ページを表示させて送信ボタンをクリックすることを繰り返さずによくなるため、ユーザの操作負担が軽減する。さらに、一括送信指示を一回のクリック操作によって行わせることによってユーザの操作を簡易化することができる。
【0047】
本発明に係るウェブページ閲覧サーバによれば、通常のウェブブラウザを備えたコンピュータ端末および携帯電話端末に特別なソフトウエアをインストールすることなく、上記の一括受信および一括送信の効果を得ることができる。
【0048】
さらに、本発明に係るウェブページ閲覧装置およびウェブページ閲覧サーバによるウェブページの閲覧においては、一括送受信時のみネットワークに接続されていればよいため、ネットワーク回線の状況の影響を受けにくくなる。例えば、ネットワークが常時使用できない環境にあるときには、あらかじめウェブページの読み込みをしておき、閲覧や入力はネットワークと接続されていない状態で行い、再び接続したときに一括送信することができる。また、接続時間を短縮することができるため、通信費用を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】実施形態1におけるネットワーク構成図である。
【図2】一覧ウェブページの画面図である。
【図3】ウェブページ閲覧装置の機能ブロック図である。
【図4】実施形態2におけるネットワーク構成図である。
【図5】ウェブページ閲覧サーバの機能ブロック図である。
【符号の説明】
【0050】
10 ウェブサーバ、 12 ネットワーク、 20 一覧ウェブページ、 22 一括送信ボタン、 24 切替指示部、 26 ウェブページ該当領域、 40 ユーザ端末、 100 ウェブページ閲覧装置、 120 インターフェース部、 130 データ保持部、 132 入力保持部、 134 結合部、 136 ウェブサーバ対応部、 148 データ処理部、 200 ウェブページ閲覧サーバ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザから複数のウェブページの一括受信指示を受け付ける一括受信指示受付部と、
前記一括受信指示が受け付けられたとき、前記複数のウェブページを外部サーバから取得するページ取得部と、
前記複数のウェブページを結合し、一覧ウェブページを作成する結合部と、
前記複数のウェブページのうち表示したいウェブページの選択指示をユーザから受け付ける選択受付部と、
前記選択指示が受け付けられたとき、前記一覧ウェブページのうち選択されたウェブページに該当する領域を表示させる領域表示部と、
を備えることを特徴とするウェブページ閲覧装置。
【請求項2】
前記一覧ウェブページに含まれる複数のウェブページに対してユーザから入力されたデータを入力データとして保持する入力保持部と、
前記一覧ウェブページに含まれる複数のウェブページに対してユーザから入力されたデータを外部サーバへ送信するための一括送信指示を受け付ける送信受付部と、
前記一括送信指示が受け付けられたとき、前記入力データを前記一覧ウェブページに含まれる複数のウェブページに対応する外部サーバへ送信するデータ送信部と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のウェブページ閲覧装置。
【請求項3】
外部のユーザ端末に接続され、
複数のウェブページの一括受信指示を前記ユーザ端末から受け付ける一括受信指示受付部と、
前記一括受信指示で指定された複数のウェブページを外部サーバから取得するページ取得部と、
前記複数のウェブページを結合し、一覧ウェブページを作成する結合部と、
前記一覧ウェブページを前記ユーザ端末に送信する一覧画面送信部と、
を備えることを特徴とするウェブページ閲覧サーバ。
【請求項4】
前記一覧ウェブページの入力領域に対するユーザの入力データと、各入力領域に対応する送信先情報とを含む一括送信指示情報を前記ユーザ端末から受け付ける送信受付部と、
前記一括送信指示情報が受け付けられたとき、前記一括送信指示情報にしたがって、前記入力データを前記送信先情報に対応する外部サーバへ送信するデータ送信部と、
をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載のウェブページ閲覧サーバ。
【請求項5】
前記入力データの送信先となる前記外部サーバからの応答を受付ける応答受付部と、
各外部サーバからの応答にもとづいて、前記一覧ウェブページを更新するページ更新部と、
更新された一覧ウェブページを前記ユーザ端末に送信する更新画面送信部と、
をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載のウェブページ閲覧サーバ。
【請求項6】
ユーザから複数のウェブページの一括受信指示を受け付ける機能と、
前記一括受信指示が受け付けられたとき、前記複数のウェブページを外部サーバから取得する機能と、
前記複数のウェブページを結合し、一覧ウェブページを作成する機能と、
前記複数のウェブページのうち表示したいウェブページの選択指示をユーザから受け付ける機能と、
前記選択指示が受け付けられたとき、前記一覧ウェブページのうち選択されたウェブページに該当する領域を表示させる機能と、
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項7】
複数のウェブページの一括受信指示を外部のユーザ端末から受け付ける機能と、
前記一括受信指示で指定された複数のウェブページを外部サーバから取得する機能と、
前記複数のウェブページを結合し、一覧ウェブページを作成する機能と、
前記一覧ウェブページを前記ユーザ端末に送信する機能と、
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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