説明

ウエットタオル供給装置

【課題】持ち運びが自由にでき、電源設備の無いところにおいても使用でき、常に加湿、加温された暖かい状態の衛生的なウエットタオルを安定的に供給することのできるウエットタオル供給装置の提供。
【解決手段】蓋部と本体部を有する2槽型ウエットタオル供給装置であって、ミシン目を施された連続シートタオルロール収納槽、タオルロールから引き出された連続シートタオルを温水槽に導入するガイドテンションローラー、タオルロールから引き出された連続シートタオルに温水を付与する温水槽、温水槽中に連続シートタオルを押込む温水テンションローラー、温水槽で付与された連続シートタオルの水分量を適量に制御する水分絞りローラー、適量の温水が付与された連続シートタオルを取り出す開口部及び適量の温水が付与された連続シートタオルをミシン目間隔にカットするカット板を有することを特徴とするウエットタオル供給装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、手動式のウエットタオル供給装置に関し、詳しくは、常に加湿、加温された暖かい状態のウエットタオルを供給することができる手動式ウエットタオル供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ティッシュペーパーを加湿状態に保持したウェットティッシュは、手や物の汚れを拭き取るペーパタオルとして重宝されている。そして、該ウェットティッシュは、一般に湿潤状態のティッシュペーパーを湿度保持機能の高い構造の容器中に重ねて収納し、小さな開口部から一枚づつ順次引き抜くような構造が採用されている。
従来、樹脂製等の容器の本体内に収納されている水、又は化粧品等の液体で湿潤状態にしたウエットティッシュは、必要時に容器本体の蓋部に設けたティッシュ取り出し孔からその都度取り出し、おてふき用や赤ちゃんのおしりふき用として使用されているが、このようなウエットティッシュでは加熱したりすることが不可能であり、特に冬場において病人等に使用する場合などは、湿潤されている分だけ余計に冷たく感じられてしまい、非常に使用勝手が悪いという問題があった。
【0003】
このような問題を解決するものとして、ウエットティッシュの加熱装置が検討されてきた。例えば、ウエットティッシュを収納したティッシュケースを収納可能とした内容器と、内容器を収納し、ウエットティッシュを加温するヒータを有する外ケースからなるウエットティッシュの加温装置(例えば、特許文献1参照。)、ウエットティッシュを収納する容器室と、水タンク内に熱源を配して蒸気を生じる蒸気発生部と、水タンクに連通してウエットティッシュの一部に蒸気を吹きかける噴出管からなるウエットティッシュの加温容器(例えば、特許文献2参照。)、加熱状態のみならず、冷却状態をも保つことができる発明として、ウエットティッシュを収納する容器と、容器本体内に設けられた保温部材からなるウエットティッシュ用容器(例えば、特許文献3参照。)等が提案されている。
また、容器内にウエットティッシュなどの水分を含ませたシートを収容し、容器の蓋に形成されるティッシュのシート取出し開口で余分な水分が絞られ、一枚一枚取出すウエットティッシュの保温・保冷装置(例えば、特許文献4参照。)、加温するヒーターを設けた上面開口の内容器にペーパータオルを溶液と共に入れ、蓋の一部にペーパータオルを絞りながら取り出す口を設けたペーパータオルの加温湿潤装置(例えば、特許文献5参照。)が開示されている。
さらに、容器内で折畳み状態で薬液に浸した所定間隔にミシン目を有す連続シートを、加圧ローラによって余分な水分を絞り、折畳み状態からの巾のままシート取出し口から引出し、ミシン目に沿って引き裂くことによりシート片として取出すペーパータオル(例えば、特許文献6参照。)がある。
【0004】
しかしながら、上記のような発明は、ウエットティッシュやウエットタオルを加熱するためにはヒータ等を熱源とするため電源を必要とし、さらに持ち運びが必ずしも自由でないため使用場所が限定されるという問題点を有している。また、容器内においてウエットティッシュやウエットタオルをどぶ漬けにしているため、長時間漬けられていたシート自体が水分により弱くなったり、細菌の繁殖をむしろ助長するような状況になり衛生的でないという問題があり、さらに装置によっては、取り出したティッシュ等を元の幅に広げて使用するという使い勝手がよくないものがあった。
【特許文献1】特開平9−63748号公報
【特許文献2】特開平8−24157号公報
【特許文献3】特開平8−183572号公報
【特許文献4】特開平11−193074号公報
【特許文献5】特開平9−37988号公報
【特許文献6】特開2003−200939号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記のような問題点に鑑み、持ち運びが自由にでき、電源設備の無いところにおいても使用でき、常に加湿、加温された暖かい状態の衛生的なウエットタオルを安定的に供給することのできる簡便なウエットタオル供給装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、タオルロールを収納するタオルロール収納槽とタオルロールに温水を付与する温水槽を別にした2槽式にして、供給時に連続シートタオルを温水槽を潜らせて、ウエットタオル化する方法が、持ち運びが自由にでき、電源設備の無いところにおいても使用でき、常に加湿、加温された暖かい状態の衛生的なウエットタオルを安定的に供給することのできることを見出し本発明を完成した。
【0007】
すなわち、本発明の第1の発明によれば、蓋部と本体部を有する2槽型ウエットタオル供給装置であって、ミシン目を施された連続シートタオルのタオルロールを収納するタオルロール収納槽、タオルロールから引き出された連続シートタオルを温水槽に導入する収納槽と温水槽の間に設けられたガイドテンションローラー、タオルロールから引き出された連続シートタオルに温水を付与する温水槽、温水槽中に連続シートタオルを押込む温水テンションローラー、温水槽で付与された連続シートタオルの水分量を適量に制御する水分絞りローラー、適量の温水が付与された連続シートタオルを取り出す開口部及び適量の温水が付与された連続シートタオルをミシン目間隔にカットするカット板を有することを特徴とするウエットタオル供給装置が提供される。
【0008】
本発明の第2の発明によれば、第1の発明において、タオルロール収納槽がテーパー底槽であることを特徴とするウエットタオル供給装置が提供される。
【0009】
本発明の第3の発明によれば、第1又は2の発明において、温水テンションローラーがウエットタオル供給装置の蓋部内側に固定されていることを特徴とするウエットタオル供給装置が提供される。
【0010】
本発明の第4の発明によれば、第1〜3のいずれかの発明において、水分絞りローラーが、本体部と蓋部内側に各々一個ずつ設置され、使用時に合体されて一対の加圧ローラーとなることを特徴とするウエットタオル供給装置が提供される。
【0011】
本発明の第5の発明によれば、第1〜4のいずれかの発明において、温水槽が、取り外し自由な容器で構成され、保温断熱材層で保温されてなることを特徴とするウエットタオル供給装置が提供される。
【0012】
本発明の第6の発明によれば、第1〜5のいずれかの発明において、開口部が、容器本体の正面上部に設けられていることを特徴とするウエットタオル供給装置が提供される。
【0013】
本発明の第7の発明によれば、第1〜6のいずれかの発明において、連続シートタオルのミシン目が、連続シートタオルの幅方向に1〜3mmの長さの繋がりを9〜12箇所を残すようにパーフォレーションを施したミシン目であることを特徴とするウエットタオル供給装置が提供される。
【0014】
本発明の第8の発明によれば、第1〜7のいずれかの発明において、ミシン目を施された連続シートタオルのミシン目が、5〜15mm間隔の2〜3本からなるカットゾーンを形成するように施されていることを特徴とするウエットタオル供給装置が提供される。
【発明の効果】
【0015】
本発明のウエットタオル供給装置によれば、持ち運びが自由にでき、電源設備の無いところにおいても使用でき、常に加湿、加温された暖かい状態の衛生的なウエットタオルを簡便に、かつ安定的に供給することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明は、蓋部と本体部を有する2槽型ウエットタオル供給装置であって、ミシン目を施されたタオルロールを収納するタオルロール収納槽、タオルロールから引き出された連続シートタオルを温水槽に導入する収納槽と温水槽の間に設けられたガイドテンションローラー、タオルロールから引き出された連続シートタオルに温水を付与する温水槽、温水槽中に連続シートタオルを押込む温水テンションローラー、温水槽で付与された水分を適量に制御する水分絞りローラー、及び適量の温水が付与された連続シートタオルをミシン目間隔にカットするカット板を有することを特徴とするウエットタオル供給装置であり、この装置を用いて、常に加湿、加温された暖かい状態の衛生的なウエットタオルを簡便に供給することができる。図面を参照して、以下に説明する。
【0017】
本発明のウエットタオル供給装置の概略構成を図1〜図6により説明する。図1は本発明の一例のウエットタオル供給装置の蓋部を開いた状態の外観斜視図であり、図2は蓋部を閉めた状態の平面図であり、図3は本体部の平面図であり、図4は使用状態の側部断面を説明する図であり、図5はカット板の取り付け位置を説明する図であり、図6はカット板を説明する図である。
図1〜6において、ウエットタオル供給装置1の基本構造は、容器本体部分2、蓋部分3、開口部4、ロール収納槽5、温水槽6、カット板7、ロール収納槽と温水槽を隔てる隔壁8、ガイドテンションローラー11、温水テンションローラー12、絞りローラ13及び14、ガイド板15から構成される。
【0018】
蓋部分3は、容器本体後部でフラットヒンジ20等で開閉自由に固定され、使用時には正面部でラッチファスナー21等で容器本体部分2とロッキングして蓋を閉じた状態で使用する。
【0019】
上記基本構造を有する本発明のウエットタオル供給装置1を、該ウエットタオル供給装置を用いるウエットタオルの供給プロセスで説明する。タオルロール収納槽5に設けられたタオルロール100から引き出された連続シートタオル101は、テンションロール11を経て、ガイド板15と温水テンションロール12で方向を制御されて温水槽6中の温水62に導入される。温水を十分に含んだ連続シートタオル103は、絞りローラ13、14で含温水量を制御された連続シートタオル104とされ、容器本体の正面上部に設けられた開口部4から手動にて引き出され、開口部4の出口に設けられたカット板7の端で予め連続シートタオルに設けられたミシン目の間隔でカットされ所望の長さの温水を含んだウエットタオル105として供給される。
【0020】
タオルロール収納槽5は、2枚の底部支持板51で底部がテーパーをもつように形成されていることが好ましく、タオルロール100は、底部支持板の2ヶ所で接点を有するため回転し易く、かつ安定して回転するようになる。したがって、コアレスのタオルロールであっても、コアを有するロールバー方式のタオルロールであっても、何ら支障なく最後まで使用することができる。
【0021】
タオルロール100から引き出された連続シートタオル101は、ガイドテンションロラー11を経て、隣の温水槽6中の温水62中に導入される。ガイドテンションローラー11は、タオルロール収納槽5と温水槽6の間の隔壁8上に回転自由に設けられ、タオルロール100からの連続シートタオル101の引き出しを容易にする機能を有する。ガイドテンションローラー11を経た連続シートタオル101は、ガイド板15で引き出される方向を下方に向くようにされる。ガイド板15は、蓋部3を締めて使用する際にガイドテンションローラー11で引き出される連続シートタオル101の上部の位置になるように蓋部3の内側に固定される。なお、同時に温水槽6からの湿気がロール収納槽5に入り込み難いように、ガイド板15の内側及びガイドテンションロラー11の周りにシール部材16を設けるように固定したものが好ましい。
【0022】
温水槽6に導入された連続シートタオルは、温水テンションローラー12で温水62中で十分に含水するように内部まで引き込まれる。温水テンションローラー12は、回転自由にその固定棒17で蓋部3の内側に固定されている。したがって、蓋部3を開き、タオルロール100や、温水62を交換する際は、連続シートタオル101は、温水槽内部に押込まれず、蓋部3を閉じた使用時のみ連続シートタオルを温水槽中に押込めるようになっており、連続シートタオルが多量の含水により強度が低下することを防ぐことができる。
【0023】
温水槽6の周りは、保温断熱材63が設けられ、温水槽6内の温水62の温度を長時間保つことができるようにされている。
また、温水槽6は、容器本体部2から着脱自在になるようにされており、温水槽6中の温水62の温度が低くなった場合には、蓋部3を開き、温水槽6の内部に設けられた取っ手(図示せず)を用いて容器本体部2から取り出して、内部の冷えた水を捨て、新たな温水に入れ替えることが容易にできる。さらに、目的用途においては、温水槽6に芳香剤、殺菌剤、滅菌剤、抗菌剤、洗剤等の薬液を導入したり、冷水を導入したりするように、容易に内部の液を変更することもできるため、簡便に多目的に使用できるという特徴を有する。
【0024】
温水槽6から引き出された連続シートタオル103は、絞りローラー13、14で含水量を調整される。絞りローラーの13は、アジャスターを内蔵した固定台18で蓋部3の内側に固定され、絞りローラー14は、アジャスターを内蔵した固定台19で温水槽の内側上部に固定され、両アジャスターで絞りローラー13と14の間隔を調整できるようにされ、使用時に蓋部3を容器本体部2に締め付けた時のみ、合体される一対の加圧ローラーとなる。絞りローラー13、14からなる加圧ローラは、連続シートタオル103を両側より挟着し、含水量の調節を行う。絞り手段を一対のローラとすることにより、ローラの加圧作用により適度の絞りを行い、適正な水分にいつも確保することができ、かつ最初の含水連続シートタオルの引出しを容易にすることができる。
【0025】
絞りローラー13、14を経て、含水量が制御されて引き出された連続シートタオル104は、容器本体1正面上部に設けられた開口部4の出口側に設けられたカット板7の端71で所定長さにカットされ、ウエットタオル105となる。カット板7は、図5に示すように容器本体部2側に設けても良く、開口部の位置に合う蓋部3側に設けても良い。図5の(a)はカット板7が容器本体2側に支持板74の上に取り付けられた状態を説明する側面の開口部の部分拡大断面図であり、図5の(b)はカット板7が蓋部3側に支持板74の下に取り付けられた状態を説明する側面の開口部の部分拡大断面図である。
【0026】
カット板7の形状は、特に限定されず、例えば、図6の(a)〜(c)に一例を示すように、その端71側には連続シートタオルの端を手で掴み易いようにするガイド窪み72とミシン目に沿ってカットし易いようにするための凹凸73を設ける形状が好ましい。ガイド窪み72と、凹凸73を設けることにより、連続タオルシートタオル104を、開口部4より、手で引き出し、連続シートタオルのミシン目がカット板7の端71に合致するところまで引き出し容易にカットすることができる。カット板が容器本体部2側に設けてある場合は、下方に向かう角度で引っ張ることにより容易にカットでき、温かなウエットタオル105を得ることができる。また、カット板が蓋部3側に設けてある場合は、上方に向かう角度で引っ張ることにより容易にカットでき、温かなウエットタオル105を得ることができる。カット板7の端71は、連続シートタオルに付されたミシン目の形状にもよるが、特に刃のような形状にすることもなく、単に凹凸が形成されているだけで容易に連続シートを切断できる。
図6の(a)においては、端71が直線状の形状を示し、図6の(b)及び(c)では端71が楕円状の形状を示す。また、図6の(c)では、ガイド窪み72が2箇所設けた例を示す。端71が楕円状であると、連続タオルシートのミシン目の一ヶ所でも凹凸73に当たると容易にカットできる特徴を有し、ガイド窪み72が2箇所存在すると、両手で連続シートを引き出すことができるという特徴を有する。
図6の(b)及び(c)で示す楕円状の形状のカット板は、カット板が蓋部3側に設けてある場合に用いるとより容易にカットできる。
【0027】
本発明のウエットタオル供給装置1は、前述のように容器本体部2と蓋部3を有し、温水槽6内の温水62を交換したり、シートロール100を交換したりする際は、蓋部3を開けるが、その際、蓋部3の内側に固定された温水テンションローラー12からのしずくがシートロール等に垂れ落ちないようにロール収納部5の上にカバーを設けることもできる。また、タオルロール交換時には片手で蓋部3を開け、もう一方の手でタオルロール100を容易に交換できるところにも特徴がある。
【0028】
本発明のウエットタオル供給装置においては、上述のようにタオルロールから引き出した連続シートタオルを、使用時にのみ、そのまま温水等に引き込み含水させたものを取り出して所定間隔にカットして用いることができるため、ロール幅の帯状ウエットタオルが容易に得られ、従来技術のような元の幅に広げて使用するというわずらわしさがなく、また、連続シートを二つ折りにして使用することにより、容易に広幅の帯状ウエットタオルを得ることができるという特徴を有する。
【0029】
また、タオルロール100は、予め連続シートタオルに所定間隔のミシン目を施した連続シートのロール巻きを用いる。連続シートタオルに施すミシン目は、特に限定されないが、2〜3本のミシン目をほどこしたものが好ましい。例えば、図7に示すように所定の間隔毎に直線の3本のミシン目110、110’、110”を5〜10mm間隔に施したカットゾーンを形成させたものが好ましい。110、110’、110”の2〜3本のミシン目から構成されるカットゾーンを形成させることにより、カット板7の端で含水した連続シートタオルを切り取るタイミングを最初のミシン目100で失しても、次の110’または110”で切り取ることができ、連続シートの切りそびれが生ずることもなく常に所定の長さのウエットタオルを得ることができ、不必要な長さのウエットタオルを形成する恐れがなくなり、非常に経済的である。また、それぞれのミシン目のパターンは、特に、制限されないが、連続シートの幅方向に1〜3mmの長さの繋がりを9〜12箇所を残すようにパーフォレーションを施す方法が好ましい。このようなミシン目により、含水された連続シートは、単に長さ方向に引っ張るだけでは切断されず、カット板7の端71に当てて軽く下方あるいは上方の方向に引っ張ることにより容易に切断できる。
【0030】
タオルシートの材質としては、レーヨン、コットン、パルプ、ポリオレフィン等を主原料とする不織布または紙が好ましい。
【0031】
なお、本発明のウエットタオル供給装置は、蓋部の上側等に持ち手10を設けることにより、持ち運び自由にすることができる。本発明のウエットタオル供給装置の材質は、従来公知の部品等を組み合わせて用いることができるが、持ち運び自由にする点からより軽量の材質からなる部品から構成されたものが好ましい。また、本発明のウエットタオル供給装置の大きさは、特に限定されず、使用目的において適宜設定される。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本発明のウエットタオル供給装置は、持ち運びが自由にでき、電源設備の無いところにおいても使用でき、常に加湿、加温された暖かい状態の帯状で衛生的なウエットタオルを安定的に供給することができるので、病院等で患者等の体を拭く際に、看護人が各患者の側まで本装置を持って行き、手軽に操作を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明のウエットタオル供給装置の一例の蓋部を開いた状態の正面側からの外観斜視図である。
【図2】図1のウエットタオル供給装置の蓋部を閉めた状態の平面図である。
【図3】図1のウエットタオル供給装置の容器本体部の平面図である。
【図4】図1のウエットタオル供給装置の使用状態の側面断面を説明する図である。
【図5】カット板の取り付け位置を説明する図である。
【図6】カット板の形状を説明する図である。
【図7】タオルロールのミシン目を説明する図である。
【符号の説明】
【0034】
1 ウエットタオル供給装置
2 容器本体部
3 蓋部
4 開口部
5 ロール収納槽
6 温水槽
7 カット板
8 隔壁
10 持ち手
11 ガイドテンションロール
12 温水テンションロール
13、14 絞りロール
100 タオルロール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
蓋部と本体部を有する2槽型ウエットタオル供給装置であって、ミシン目を施された連続シートタオルのタオルロールを収納するタオルロール収納槽、タオルロールから引き出された連続シートタオルを温水槽に導入する収納槽と温水槽の間に設けられたガイドテンションローラー、タオルロールから引き出された連続シートタオルに温水を付与する温水槽、温水槽中に連続シートタオルを押込む温水テンションローラー、温水槽で付与された連続シートタオルの水分量を適量に制御する水分絞りローラー、適量の温水が付与された連続シートタオルを取り出す開口部及び適量の温水が付与された連続シートタオルをミシン目間隔にカットするカット板を有することを特徴とするウエットタオル供給装置。
【請求項2】
タオルロール収納槽が、テーパー底槽であることを特徴とする請求項1に記載のウエットタオル供給装置。
【請求項3】
温水テンションローラーが、ウエットタオル供給装置の蓋部内側に固定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のウエットタオル供給装置。
【請求項4】
水分絞りローラーが、本体部と蓋部内側に各々一個ずつ設置され、使用時に合体されて一対の加圧ローラーとなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のウエットタオル供給装置。
【請求項5】
温水槽が、取り外し自由な容器で構成され、保温断熱材層で保温されてなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のウエットタオル供給装置。
【請求項6】
開口部が、容器本体の正面上部に設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のウエットタオル供給装置。
【請求項7】
連続シートタオルのミシン目が、連続シートタオルの幅方向に1〜3mmの長さの繋がりを9〜12箇所を残すようにパーフォレーションを施したミシン目であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のウエットタオル供給装置。
【請求項8】
ミシン目を施された連続シートタオルのミシン目が、5〜15mm間隔の2〜3本からなるカットゾーンを形成するように施されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のウエットタオル供給装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−223455(P2006−223455A)
【公開日】平成18年8月31日(2006.8.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−39188(P2005−39188)
【出願日】平成17年2月16日(2005.2.16)
【出願人】(598170800)三和紙工株式会社 (3)
【Fターム(参考)】