説明

ウエッブロール収納カセット

【課題】 ウエッブロール収納カセットを記録装置にセットすることにより被記録媒体の種類が検出され、以って適正な記録を行うことができるウエッブロール収納カセットを提供すること。
【解決手段】 下ケース11aの所定箇所に形成されている開口から露出しているロール幅用検出センサ部63cと対向する本体ケース2の所定箇所には、図4に示すように、カセット検出用スイッチ60が配置されており、ウエッブロール収納カセット11の先端放出部が持ち上げられ、ウエッブロール収納カセット11が前後移動不能となるセット状態に至ると、ロール幅検出用センサ部63cがカセット検出用スイッチ60を押下し、カセット検出用スイッチ60を作動させる。このカセット検出用スイッチ60の作動により、ウエッブロール収納カセット11のセット状態及びウエッブロール20の幅や種類が検出される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーマルヘッド等によるプリンティングのための記録装置に着脱自在に装着するロール紙等の被記録媒体を収納したウエッブロール収納カセットの構造に関する。
【背景技術】
【0002】
本出願人は、記録装置の一例として、テープ状ラベル作成装置を提案し、実用化しているが、この装置は、特開平5−84994号公報や特開平8−233675号公報に記載のように、キーボード、ディスプレイ、サーマル記録方式の記録機構を備えた記録装置本体と、記録テープとインクリボンとを収納したラベルカセットとからなり、記録装置本体のカセット収納部にラベルカセットを取り替え交換可能に装着できるように構成し、キーボード等にて入力したテキストのキャラクタやマークに基づいて、サーマルヘッドがインクリボンを介して記録テープに印字記録し、ファイルの背表紙等に貼着するのに適したラベルを作成することができるものである。
【0003】
前記記録テープは、従来では6mm〜24mm程度の細巾のものを使用していたが、近年ではさらに広幅の記録テープに記録し、例えば案内板とかプライスカードのごときものに使用することが所望されるようになった。そのため、本出願人は、先に、特願平8−294710号において、前記記録装置の本体ケース内に、広幅の被記録媒体をロール状に巻回したもの(以下、ウエッブロールという)をカセット内に予めセットし、このカセットを記録装置内に着脱自在に装着して、サーマルヘッドを被記録媒体の搬送方向と直交する方向に往復移動させながら印字・記録する構成を提案した。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、この記録装置を使用して、葉書等の単票に印字・記録しようとするときには、一旦ウエッブロール収納カセットを取り外し、葉書等の単票を搭載したカセットを別途装着する必要があり、このための専用のカセットを別に準備する必要があった。
【0005】
また、ロール状の被記録媒体の終端を感知して,紙が無くなることをユーザーに知らせるため、一般には、被記録媒体の一側寄り部位の終端側の一定区間内にエンドマークを予め印刷しておき、記録装置に配置したフォトセンサ等にて前記マークを感知するようにしていた。しかし、単票も使用するときには、別途のセンサにて単票の終端を感知する必要があり、センサを二重に設置しなければならず、コスト高となっていた。
【0006】
本発明は、これらの問題を解決すべくなされたものであって、ウエッブロール収納カセットを記録装置にセットすることにより被記録媒体の種類が検出され、以って適正な記録を行うことができるウエッブロール収納カセットを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、被記録媒体を搬送経路に沿って搬送する搬送手段と前記被記録媒体に印字する印字部と前記被記録媒体の種類を検出する検出部を備えてなる記録装置に、着脱自在に装着するウエッブロール収納カセットにおいて、前記被記録媒体を巻回したコア体と、前記コア体を回転可能に支持する第一と第二のホルダ体とを備え、前記第一と第二のホルダ体は、連結部を介して連結され、前記第一のホルダ体は半径外向きに突出した突出部を備え、前記突出部は前記記録装置本体のカセット検出部に対する被検出部を備えたことを特徴としたものである。
【0008】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のウエッブロール収納カセットにおいて、前記連結部は前記第一又は第二のホルダ体とは別体で構成されていることを特徴としたものである。さらに、請求項3に記載の発明は、前記被記録媒体をロール状に巻回したウエッブロールの幅寸法が最も短い場合において、前記連結部が、前記第一及び第二のホルダ体の係合により構成されることを特徴としたものである。
【0009】
また、請求項4に記載の発明は、被記録媒体を搬送経路に沿って搬送する搬送手段と前記被記録媒体に印字する印字部と前記被記録媒体の種類を検出する検出部を備えてなる記録装置に、着脱自在に装着するウエッブロール収納カセットにおいて、前記被記録媒体を巻回したコア体と、前記コア体を回転可能に支持するホルダ体と、前記コア体に前記被記録媒体が巻回された状態のそれらの被記録媒体の幅方向の移動を規制する左右の規制部と、前記ホルダ体に突設され前記記録装置本体のカセット検出部に対する被検出部とを備えたことを特徴としたものである。
【発明の効果】
【0010】
以上説明したことから明らかなように、請求項1に記載の発明は、被記録媒体を搬送経路に沿って搬送する搬送手段と前記被記録媒体に印字する印字部と前記被記録媒体の種類を検出する検出部を備えてなる記録装置に、着脱自在に装着するウエッブロール収納カセットにおいて、
前記被記録媒体を巻回したコア体を回転可能に支持し、連結部によって連結された第一と第二のホルダ体を備え、その第一のホルダ体に半径外向きに突出した突出部を備え、その突出部に記録装置本体のカセット検出部に対する被検出部を備えたものである。
【0011】
従って、このように構成されたウエッブロール収納カセットを記録装置にセットすることにより被記録媒体の種類が検出され、以って適正な記録がおこなわれるという効果を奏する。
【0012】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のウエッブロール収納カセットにおいて、更に第一又は第二のホルダ体と連結部が別体で構成されるため、被記録媒体の幅寸法に応じて対応する長さの連結部を用意すれば複数の幅寸法の被記録媒体に対応することができるという効果を奏する。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のウエッブロール収納カセットにおいて、被記録媒体の幅寸法が最も短い場合に第一と第二のホルダ体を用いて被記録媒体を取り付けるように構成したものである。
【0014】
従って、別体の連結部を用いることがなく第一および第二のホルダ体を互いに連結するだけでウエッブロールを使用することができるという効果を奏する。
【0015】
そして、請求項4に記載の発明は、被記録媒体を搬送経路に沿って搬送する搬送手段と前記被記録媒体に印字する印字部と前記被記録媒体の種類を検出する検出部を備えてなる記録装置に、着脱自在に装着するウエッブロール収納カセットにおいて、被記録媒体を券回したコア体がホルダ体に回転可能に備えられ、被記録媒体の幅方向の移動を規制する規制部と、被記録媒体の種類を検出するための被検出部とを備えたものである。
【0016】
従って、ユーザーは使用に際して組み立て等の手間が無く、ウエッブロール収納カセットをユニットとして一体的に取り扱えるとともに、そのまま記録装置に使用することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
次に、本発明を具体化した実施形態について説明する。本実施の形態の記録装置は、図1及び図2に示されているように、ひらがな、漢字、記号等の多数のキャラクタもしくはマーク等を、広幅もしくは細幅の被記録媒体(記録テープ)に印字するテープ印字装置1であって、このテープ印字装置1の本体ケース2内には、第1の被記録媒体としての細幅の被記録媒体D1に印字・記録するテープステーションTSと第2の被記録媒体としての広幅の被記録媒体D2に印字・記録するワイドステーションWTとの2箇所のステーションを有する。
【0018】
キーボード3には、改行キー、ひらがな等のキャラクタ、記号等の文字キー、実行キーなどのファクションキー等が配置されている。キーボード3とテープ印字装置1とをケーブル4にて接続し、各種データや指令信号をテープ印字装置1内の制御部(図示せず)に伝送する。図1に示す本体ケースの右部位には液晶表示部等のディスプレイ5が設けられ、前記キーボード3から入力されたキャラクタ等が表示されると共に、各種指示も表示することができる。
【0019】
本体ケース2の左部位に設けられた開閉可能なカバー体6を開いて、前記細幅の被記録媒体D1とインクリボンとを収納したテープカセット7を、テープステーションTSに位置させたキャリッジ8にセットし、キャリッジ8に設けられた印字部としてのサーマルヘッド10と、サーマルヘッド10に対して接離可能に構成されたプラテンローラ(図示せず)との間に被記録媒体D1とインクリボンとを搬送して印字し、インクリボンはテープカセット7内に巻き込み、被記録媒体D1を本体ケース2の左端の排出口9から放出する。このとき、排出口9近傍に配置されたカッター手段により被記録媒体D1を適宜長さに切断することができる。
【0020】
本体ケース2内の右部位に位置するワイドステーションWTにて前記被記録媒体D2に印字・記録する場合、後述するように、広幅の被記録媒体D2をロール状に巻回したもの(以下、ウエッブロール20という)が収納されたウエッブロール収納カセット11を、本体ケース2の後部の装着部としての挿入口12から着脱自在に装着することができる。ワイドステーションWTにおいて、前記被記録媒体D2に対してシリアル記録モードにて印字・記録するため、ウエッブロール収納カセット11の先端から本体ケース2の前面の排紙口13に向かってX方向に搬送される被記録媒体D2に対して直交する方向(Y方向)にサーマルヘッド10が移動しながら印字動作を実行する。そのため、前記カバー体6を開いて、単色もしくはカラーのインクリボンを収納したリボンカセット14をキャリッジ8に取り替え自在に装着できるように構成されている。なお、被記録媒体D2が感熱紙である場合には、リボンカセット14は不要であり、サーマルヘッド10により直接的に印字・記録可能である。また、本体ケース2内の排紙口13近傍には、被記録媒体D2を前記Y方向に沿って切断するためのロータリ式カッター手段81が配置されている(図13(a)参照)。
【0021】
前記サーマルヘッド10及び必要に応じてリボンカセット14を搭載したキャリッジ8はY方向に長いガイド軸15に沿って移動可能に支持され、ステップモータ16により駆動する駆動プーリ18aと従動プーリ18bとに巻掛けられたタイミングベルト17の一箇所に連結されたキャリッジ8は、前記Y方向に沿って往復移動可能に構成されている。
【0022】
キャリッジ8に搭載されたサーマルヘッド10は、ウエッブロール収納カセット11の先端寄り部位(放出部近傍)の上面に露出させた平板状のプラテン21と対面するように配置されている。また、ウエッブロール収納カセット11の先端部位の下方側には用紙搬送主ローラとしての駆動ローラ22が後述する回動手段24bを介して設けられ、上方側にはピンチローラ23が位置固定的に配置され、駆動モータ及びギヤ等の搬送駆動機構24aにより前記駆動ローラ22が回転駆動される。
【0023】
次に、図3〜図11を参照しながら、ウエッブロール収納カセット11の構成について説明する。ウエッブロール収納カセット11は、ウエッブロール20の左右両側を着脱自在に支持する支持部25,26付の下ケース11aとウエッブロール20の上方を覆うことができる収納空間部27を有する上ケース11bとからなり、両ケース11a,11bは合成樹脂材による射出成形により成形されている。
【0024】
そして、下ケース11aには、図8に示すように、前記左右両側の支持部25,26に装着されたウエッブロール20から引き出された部分の左右両側縁を案内するための側ガイド板29,30及び葉書等の単票の下面を案内するトレイ31とプラテン21とが配置されるノーズ部32が備えられている。他方、上ケース11bの前記収納空間部27から延びる平坦部33は前記側ガイド板29,30及びトレイ31の上方を覆うように形成され、且つ前記プラテン21の上方を露出する平面視ほぼ矩形状の開口部34が形成されている。さらに、ノーズ部32の先端寄り部位には、前記駆動ローラ22が下面側から臨むことができる平面視矩形状の横長の貫通孔35が上下方向に貫通するように形成され、平坦部33にも、前記貫通孔35の上側にて貫通孔36が上下方向に貫通するように形成され、貫通孔36の上方からピンチローラ23が臨むことができるように構成されている(図5参照)。
【0025】
ウエッブロール収納カセット11は、前記収納空間部27に近い側において、枢軸28を中心にして下ケース11aに対して上ケース11bが開閉可能に枢着され(図6参照)、ノーズ部32と平坦部33とが合わさった状態にて前記本体ケース2における挿入口12から挿入するものとする。また、図5に示すように、前記ノーズ部32と平坦部33とが合わさった状態にてその両者の間に前記被記録媒体D2が挿通して前記両者の先端放出部から被記録媒体D2が放出される通路80が形成されている。
【0026】
図6及び図7に示すように、下ケース11aのノーズ部32の左右両側には、係止爪体37が各々外向き回動可能に枢支され、上ケース11bの平坦部33における左右両側下面に穿設される等した係止部38に対して係止爪体37の上部を左右中央方向に回動させるとき(図7の実線状態参照)、当該係止爪体37の爪部37aが係合し、係止爪体37の上部を左右外側に回動するとき(図7の二点鎖線状態参照)、前記爪部37aが係止部38から外れるように構成されている。また、図3、図4、図6及び図7に示すように、下ケース11aの左右両側には、ウエッブロール収納カセット11の挿入方向前端側が開放された略直線状で断面外向きコ字状の案内溝39が前記ノーズ部32に沿って形成され、該各案内溝39の長手方向中途部には、下側に開放された切欠き部40を有し、ウエッブロール収納カセット11の挿入方向の後端側には、行き止まりのストッパー部41を備え、このストッパー部41には後述する横向き円柱状の後ガイド突起46を着脱自在に係合する位置保持手段としての係止バネ板42の基端がねじ43等にて固定されている。
【0027】
前記本体ケース2における挿入口12の左右両側には、図3及び図4に示すように、ウエッブロール収納カセット11の挿入方向に沿って長手のガイド枠44が、ウエッブロール収納カセット11の左右両側面とほぼ摺接するようにして配置固定されている。各ガイド枠44には、ウエッブロール収納カセット11における前記左右両側の案内溝39に摺動自在に嵌挿できる前後一対のガイド突起手段として、ウエッブロール収納カセット11の挿入方向の前部寄り部位に前ガイド突起45と、これから後方向に適宜隔てた位置に後ガイド突起46とを、当該後ガイド突起46の設置高さ位置が前ガイド突起45の設置高さ位置よりも高い位置となるようにして突設する(図4参照)。また、前ガイド突起45と後ガイド突起46との間隔は、前記後ガイド突起46が前記ストッパー部41にセットされた位置にて前ガイド突起45が前記切欠き部40の位置に臨むように設定する(図3及び図4参照)。さらに、少なくとも一方のガイド枠44に設けた板ばね47を前記ウエッブロール収納カセット11の側面、好ましくは案内溝39に摺接させて、当該ウエッブロール収納カセット11が左右方向に振れないように拘束させるものである(図3参照)。
【0028】
次に、ウエッブロール収納カセット11の先端放出部側を前記ガイド突起手段に沿う挿入位置と、被記録媒体D2の搬送経路に沿う上昇位置とに選択的に回動させるための回動手段24bの構成について説明する。図4に示すように、本体ケース2内には、搬送経路59を挟んで上側に配置されたブラケット48に、複数のピンチローラ23の両端を回転自在に支持する支枠50を上下動可能に装着させ、該支枠50をばね49にて下向き付勢する。前記搬送経路59の下方には、枢軸51に回転可能に枢支された支持アーム52に、前記複数のピンチローラ23と対峙する用紙搬送主ローラとしての長手の駆動ローラ22を支持させる一方、前記支持アーム52の背面に当接する押圧コロ53を備えた作動アーム54の基端を軸55を中心に回動するようにレバー56を備える。
【0029】
また、図4に示すように、支持アーム52には、駆動ローラ22の支持位置から下方に延び、支持アーム52の時計方向への回動時に、ウエッブロール収納カセット11のノーズ部32の先端部位下面に係合して、ウエッブロール収納カセット11の先端部分を上方へ持ち上げる第1係合部52aと、枢軸51近傍から上ケース11bの先端部位上方へ延び、支持アーム52の反時計方向への回動時に、上ケース11bの先端部位上面に係合し、ウエッブロール収納カセット11の先端部分を下方へ押し下げる第2係合部52bとが一体形成されている。
【0030】
次に、前記ウエッブロール収納カセット11に対するウエッブロール20の着脱自在な装着構造について説明する。図9に示すように、幅寸法H1のウエッブロール20は、コア体としての紙管61に巻回されており、左右一対のホルダ体62、63に対してウエッブロール20を抜け不能且つ回転可能に装着するにあたり、一方のホルダ体62の内径ボス部62aに弾性的に設けられた複数の係合爪64は、紙管61の内径部に嵌合する所定長さの連結管65の一側部に穿設された複数の係合孔66に係脱できる。また、前記連結管65の他側部に弾性的に設けられた複数の係合爪67は、他方のホルダ体63の内径ボス部63aに穿設された複数の係合孔68に係脱できるように構成されている。
【0031】
連結管65を介してウエッブロール20の左右両側に配置されたホルダ体62,63は当該ウエッブロール20の左右両側縁に近接し、この側縁を保護するものである。従って、ウエッブロール20の幅寸法に応じて対応する長さの連結管65を用意しておけば良い。また、ウエッブロール20の幅寸法が最も短い場合には、一方のホルダ体62における係合爪64が他方のホルダ体63における係合孔68に対して前記紙管61の内径部で係脱させれば良い。ウエッブロール20が需要者に供給される状態では、連結管65を介して連結された左右のホルダ体62,63の間にウエッブロール20が配置されており、従って、一般に需要者はホルダ体62,63を外す必要性はなく、また、ウエッブロール20の直径より大きい外径のホルダ体62,63と一体的に供給されることにより、ロール状の被記録媒体D2の左右両側縁が外部のものに当接して破損したりせず、ホルダ体62,63の少なくとも一方を非円形に形勢することにより、載置する箇所で転がらない効果を奏する。
【0032】
一方のホルダ体62の中心部から外向きに突出した支持ボス部62bは、前記一方の支持部26の上向き開放状の支持溝(図示せず)に上方から嵌合可能であり、他方のホルダ体63の中心部から外向きに突出した支持ボス部63bは、前記他方の支持部25の上向き開放状の支持溝(図示せず)に上方から嵌合可能に構成され、左右両側のホルダ体62,63ごとウエッブロール20を交換できるようにされている。前記一方の支持部26と側ガイド板30とは一体的に形成されており、ウエッブロール20の幅寸法H1に応じて前記他方の支持部25に対して遠近可能に横移動できるように構成され、その場合、側ガイド板30の上端の突起ガイド(図示せず)が図8に示されたような上ケース11bにおける平坦部33の下面に形成されたガイド溝69に沿って平行移動するように構成されている。
【0033】
なお、図9及び図10に示すように、前記ホルダ体63の内径ボス部63aに回転自在に被嵌する大径のスリーブ79から一体的に突出する係合爪部79aを前記ウエッブロール20の内径の紙管61の一側に切欠き形成された複数の凹所61aに嵌合させる一方、他方の支持部26の近傍において、下ケース11aに基端をねじ70にて固定した板ばね状のブレーキ体71を前記スリーブ79の外周面に摺接させることにより(図5参照)、ウエッブロール20が不用意に回転しないように拘束される。
【0034】
また、上ケース11bにおける収納空間部27には、ウエッブロール20の最外周面に対して捩じりばね73の付勢力により摺接押圧する被記録媒体D2の緩み止め体72が複数配置されている(図5参照)。前記ブレーキ体71及び緩み止め体72は、ウエッブロール20が不用意に回転しないように拘束したり、被記録媒体D2が緩まないように作用するだけではなく、それらの付勢力が、被記録媒体D2の搬送時には、搬送方向に対する負荷として作用する。従って、被記録媒体D2は、適度に張った状態で搬送されることとなり、精度良く搬送されることになる。
【0035】
左右両ホルダ体62,63が回転不能に装着される構成として、ホルダ体63の一側に半径外向きに突設したロール幅検出用センサ部63cを下ケース11aの所定箇所に形成されている開口に嵌合させる。これにより、ロール幅検出用センサ部63cがウエッブロール収納カセット11の外に露出する。他の実施形態として、支持ボス部62b,63bの外周面を異径に形成し、支持部25,26に対して各々回転不能に支持されるように構成しても良い。
【0036】
さらに、前記左右両側のホルダ体62,63の外周面一側に突設した平面視L字状の規制片74,75により、ウエッブロール20から巻き解かれる被記録媒体D2が両ホルダ体62,63の下方を通過するように規制され、ウエッブロール20から引き出された被記録媒体D2を、その左右両側縁が側ガイド板29,30に沿うように装着することが容易に行える。この規制片74,75は、被記録媒体D2が不正規の経路で引き出されると干渉し、且つ上ケース11bを閉じたときには引き出された被記録媒体D2の先端部を前記ウエッブロール収納カセット11の先端放出部から後退させるように構成したものである。
【0037】
被記録媒体D2は、上ケース11bの下面に設けた案内回転軸76の下面に摺接しながら開口部34の箇所でプラテン21の上面を通過し、ウエッブロール収納ケース11の先端放出部から搬送経路59に排出されるものである。次に、図6、図8、図12及び図13を参照しながら、ウエッブロール収納カセット11内に収納されたウエッブロール20から被記録媒体D2を引き出してセットする構成について説明する。ウエッブロール収納カセット11の先端放出部における前記通路80を開閉するためのシャッター82は、縦片82aと底横片82bとの間に横長の挿通開口83を備えた断面L字状に形成されており、シャッター82の左右両側片82cは前記縦片82a及び底横片82bの左右両側端を連設するものであり、該左右両側片82cに穿設された軸孔84は、下ケース11aの左右両側の支軸85a,85bに回動自在に枢支され、一方の支軸85aに巻回した捩じりばね86により常時は挿通開口83が前記通路80と一致せず、縦片82aて通路80の前方が塞がれるように付勢されている(図12(a)及び図13(b)の状態参照)。
【0038】
そして、図示しない略水平状の当接片を前記縦片82a等に連設して設け、前記回動手段24bにてウエッブロール収納カセット11の先端放出部側を搬送経路59と一致するように上向き回動させるとき、本体ケース2内に下向きに突設した押当て体87が前記当接片の上側を押して、図12(b)及び図13(a)に示すように、縦片82aと底横片82bと間の挿通開口83が前記通路80及び搬送経路59と一致するようにシャッター82を回動させるものである。
【0039】
次に、前記構成による、ウエッブロール収納カセット11へのウエッブロール20の装着、位置決めセット作業、並びに記録装置1へのウエッブロール収納カセット11の着脱操作について説明する。まず、本体ケース2から取り外したウエッブロール収納カセット11の上ケース11bを下ケース11aに対して、図6の二点鎖線で示すように収納空間部27寄りの枢軸28を中心にして開く。次いで、左右両ホルダ体62,63付のウエッブロール20を下ケース11aの左右両支持部25,26に載置する。このとき、図5に示すように、被記録媒体D2がウエッブロール20の下周面から引き出されるようにセットすると、左右両ホルダ体62,63における規制片74,75の下端側を前記引き出された被記録媒体D2が通過することになる。そして、下ケース11aと上ケース11bとの前記先端放出部側は大きく開放されているので、前記引き出された被記録媒体D2の先端を前記シャッター82の縦片82aに当接するまで延伸させた状態で、下ケース11aに対して上ケース11bを閉じると、上ケース11bの下面の案内回転軸76にて被記録媒体D2の広幅面を若干押すことになるが、被記録媒体D2の先端が前記シャッター82における縦片82aから離れても、前記通路80中において貫通孔35よりも搬送上流側に大きく後退することはなく、後述するように装着部にセットしたときにピンチローラ23と駆動ローラ22とによる挟持搬送が不能になることはない。
【0040】
このように、被記録媒体D2をウエッブロール収納カセット11の先端放出部側まで引き出しておき、前記先端放出部側を図3に示すように、本体ケース2における挿入口12から左右両側のガイド枠44,44の間に差し込むにあたり、図4に示すように、ウエッブロール収納カセット11の先端放出部側を若干下向きに傾斜させて押し込むと、両ガイド枠44,44の内面に突設した前後一対のガイド突起手段としての後ガイド突起46及び前ガイド突起45が順次案内溝39の前端開放側から入り込む。そして、後ガイド突起46が案内溝39の後端におけるストッパー部41に当接すると、後ガイド突起46の上面が係止バネ板42にて弾性的に係止される。前記後ガイド突起46が前記ストッパー部41にセットされた位置にて前ガイド突起45が前記切欠き部40の位置に臨み、ウエッブロール収納カセット11の先端放出部は駆動ローラ22の上方位置に臨むことになる。
【0041】
次いで、レバー56を図4の反時計回りに回動させると、作動アーム54に取りつけられた押圧コロ53を介して支持アーム52を時計回りに回動させ、これにより支持アーム52の第1係合部52aが前記ウエッブロール収納カセット11の先端放出部を押し上げる。このとき、円柱状の後ガイド突起46を箇所を中心にして反時計回りに回動し、前ガイド突起45は案内溝39の中途部下側の切欠き部40に嵌まり込んで、ウエッブロール収納カセット11は前後移動不能となる。前記レバー56は、図示しない係止手段により、上位置にて固定される。
【0042】
そして、ウエッブロール収納カセット11の先端放出部が搬送経路59に一致すると、本体ケース2側の押当て体87にてシャッター82を回動させ、当該シャッター82における挿通開口83が搬送経路59と一致する(図12(b)及び図13(a)参照)。ウエッブロール収納カセット11を本体ケース2に装着した状態において、下ケース11aの所定箇所に形成されている開口から露出しているロール幅用検出センサ部63cと対向する本体ケース2の所定箇所には、図4に示すように、カセット検出用スイッチ60が配置されており、ウエッブロール収納カセット11の先端放出部が持ち上げられ、ウエッブロール収納カセット11が前後移動不能となるセット状態に至ると、ロール幅検出用センサ部63cがカセット検出用スイッチ60を押下し、カセット検出用スイッチ60を作動させる。このカセット検出用スイッチ60の作動により、ウエッブロール収納カセット11のセット状態及びウエッブロール20の幅や種類が検出される。
【0043】
他方、図13(b)に図示するリミットスイッチ78により被記録媒体D2の始端側を検出する。この状態では、図4の二点鎖線で示すように、ウエッブロール収納カセット11における被記録媒体D2が搭載されたプラテン21は、印字部であるサーマルヘッド10に対峙して近接することになり、且つウエッブロール収納カセット11の先端放出部に位置する被記録媒体D2の上下面はピンチローラ23と駆動ローラ22とで挟持されているので、被記録媒体の搬送不良は発生せず、印字動作を開始すると、サーマルヘッド10は、X方向に搬送される広幅の被記録媒体D2に対して直交するY方向に往復移動しながら印字動作を実行することができる(図2参照)。
【0044】
紙ジャムが発生した場合には、前記レバー56を図4の時計回りに回動させて、ピンチローラ23及び駆動ローラ22による被記録媒体D2の拘束を解除すると共に、支持アーム52を反時計方向に回動させて第2係合部52bによりウエッブロール収納カセット11の先端放出部を押し下げる。先端放出部が下向きに姿勢変更されたウエッブロール収納カセット11を挿入部12から引き出せば、詰まった被記録媒体D2を簡単に除去することができる。この場合、前記前ガイド突起45は切欠き部40から案内溝39内に入るように復帰する。
【0045】
このように、ウエッブロール収納カセット11はその先端放出部側が挿入口12の箇所において、下向きの傾斜姿勢であるときのみ、当該ウエッブロール収納カセット11の着脱作業が可能となるので、ユーザーはウエッブロール収納カセット11のセット位置(セット姿勢)を誤って操作することがない。ウエッブロール収納カセット11の姿勢変更のための回動手段に駆動ローラ22を設けることにより、被記録媒体D2の挟持搬送や挟持開放作業と、前記姿勢変更作業とが同時に実行でき、構造も簡単になるという効果を奏する。
【0046】
そして、姿勢変更するウエッブロール収納カセット11側にプラテン21を設けることにより、被記録媒体D2を搬送するときに同時にプラテン21が印字部に接近し、逆にウエッブロール収納カセット11を着脱するときには、プラテン21が印字部から離れているので、当該印字部での被記録媒体D2のジャム処理も簡単となると共にプラテン21と印字部との接離機構を別途必要とせず、記録装置の構成が簡単になるという効果も奏する。
【0047】
次に、図8及び図14を参照しながら、一つのウエッブロール収納カセット11を利用して、葉書等の単票98(図16参照)も選択的に供給できる構成について説明する。図14、図16に示すように、ウエッブロール収納カセット11の後部には、前記収納空間部27の下方に向かって単票98を挿入供給できる供給口90が穿設されている。他方、下ケース11aと上ケース11bと間であって、前記ウエッブロール20を収納できる収納空間部27における下方から、前記プラテン21が露出する開口部34までの搬送空間91内には、前記供給口90側で低い位置にて軸92に枢支されたトレイ31が付勢バネ93により自由端側を上向き付勢されて配置されている。前記トレイ31の一側には、横向き突設した支持部31aを備える。他方、付勢力規制手段として、ウエッブロール20の側面を保護するための一方のホルダ体63における内径ボス部63aの外周に回動自在に被嵌した中継レバー94の自由端側を前記支持部31aの上面に載置する。そして、上ケース11bの下面に下向きに突設した押圧部95は、前記支持部31aと中継レバー94との交叉部以外の箇所(例えば、中継レバー94の長手中途部等)で、当該中継レバー94のみを下向きに押圧するように構成する(図8及び図14参照)。 従って、左右両ホルダ体62,63付きのウエッブロール20を前記両支持部25,26に搭載するときには、中継レバー94の自由端を前記トレイ31における支持部31aに載置し、上ケース11bを閉じると、押圧部95が中継レバー94の中途部を下向きに押下し、その力が支持部31aに伝達されて、トレイ31はその自由端側が付勢バネ93の付勢力に抗して下降するから、搬送空間91から開口部34に引き出される被記録媒体D2の下面をトレイ31にて抑圧する等の干渉かなく、ウエッブロール20から被記録媒体D2が円滑に引き出される。
【0048】
そして、図15に示すように、ウエッブロール20における被記録媒体D2の終端は、前記幅寸法H1より細幅寸法H2の連結片96に接着剤、接着テープを介して接着させ、この連結片96の他端を紙管61に接着剤、接着テープを介して連結されている。この場合、図15に示すように、連結片96の少なくとも一方の側縁96aが被記録媒体D2の側縁D2′よりも幅方向中央寄り部位となるようにして連結することにより、紙管61から被記録媒体D2が巻き戻されるとき、リミットスイッチ等の終端感知センサ77が連結片96を感知せず、被記録媒体D2の終端のみを感知できるように構成するものである。この終端感知センサ77は、ウエッブロール収納カセット11に設けても良いし、記録装置1側に配置しても良い。
【0049】
さらに、図16に示すように、ウエッブロール収納カセット11の供給口90の一側縁90aをトレイ31が配置された側に接近させて配置し、単票98の一側を前記一側縁90aにガイドさせつつ供給するように構成する。このように構成すれば、葉書等の単票98に印字・記録したい場合には、一旦上ケース11bを開けて、前記収納空間部27からホルダ体62,63ごとウエッブロール20を取り出す。これにより、中継レバー94も除去されるから、その後上ケース11bを閉じても押圧部95はトレイ31を下向きに押下することがなく、トレイ31の自由端側は、前記開口部34方向に向かうように付勢される。この状態で、供給口92から単票98を挿入すれば、トレイ31の上面に案内された単票の先端側はプラテン21上から、通路80へと導かれるので、印字・記録しながら、ピンチローラ22と駆動ローラ23とにより、X方向に搬送でき、単票98の終端を前記終端感知センサ77にて検出できるから、印字・記録の終わりタイミングや、搬送駆動手段の駆動モータの作動終わりタイミングを設定することが容易となるのである。
【0050】
他方、ウエッブロール20から巻き戻された被記録媒体D2に印字・記録する場合にも、その巻き終わりの終端は前記連結片96の細幅の箇所が終端感知センサ97を通過することで、感知することができ、印字・記録の終わりタイミングや、搬送駆動手段の駆動モータの作動終わりタイミングを設定することが容易となるのである。
【0051】
なお、前記連結片96を省略し、被記録媒体D2の終端を細幅に切欠きいてその細幅部位をコア体としての紙管61に直接接着剤もしくは接着テープを介して連結するように構成しても良い。付勢力規制手段の他の実施形態として、下ケース11aの側面、上ケース11bの側面もしくは上面に選択レバー(図示せず)を回動可能に装着し、この選択レバーの回動位置によって、前記トレイ31における支持部31a等を押圧して、当該トレイ31を付勢バネ93の力に抗して下向きの位置に保持する状態と、トレイ31から外れて、トレイ31の自由端側が上向き回動する状態とに選択できるように構成しても良い。
【0052】
本発明において、印字部はサーマルヘッドに限らず、インクジェット式等の印字ヘッド部であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明の記録装置の一実施形態であるテープ印字装置及びウエッブロール収納カセットの斜視図である。
【図2】テープ印字装置の概略平面図である。
【図3】ウエッブロール収納カセットの装着部の一部切欠き平面図である。
【図4】図3のIV−IV線矢視断面図である。
【図5】図3のV−V線矢視側断面図である。
【図6】ウエッブロール収納カセットの側面図である。
【図7】図6のVII −VII 線矢視断面図である。
【図8】上ケースを除いた状態の下ケースの平面図である。
【図9】ウエッブロール、左右両ホルダ体及び連結管の斜視図である。
【図10】ウエッブロールに左右両ホルダ体を装着した状態の断面図である。
【図11】図10のXI−XI線矢視一部切欠き断面図である。
【図12】(a)はシャッターを閉じた状態の一部切欠き斜視図、(b)はシャッターを開いた状態の一部切欠き斜視図である。
【図13】(a)はシャッターを開いた状態の要部拡大側断面図、(b)はシャッターを閉じた状態の要部拡大側断面図である。
【図14】図8のXIV−XIV線矢視断面図である。
【図15】紙管61に対する被記録媒体D2終端の装着部を示す図である。
【図16】供給口を含むウエッブロール収納カセットの下ケースの要部一部切欠き平面図である。
【符号の説明】
【0054】
D2 被記録媒体
2 本体ケース
10 サーマルヘッド
11 ウエッブロール収納カセット
11a 下ケース
11b 上ケース
12 挿入口
20 ウエッブロール
21 プラテン
22 駆動ローラ
23 ピンチローラ
24a 搬送機構
24b 回動手段
25,26 支持部
31 トレイ
31a 支持部
35,36 貫通孔
39 案内溝
40 切欠き部
41 ストッパー部
42 係止バネ板
45 前ガイド突起
46 後ガイド突起
56 レバー
59 搬送経路
62,63 ホルダ体
77 センサとしてのリミットスイッチ
80 通路
90 供給口
91 搬送空間
92 軸
93 付勢バネ
94 継レバー
95 圧部
96 結片
98 票

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被記録媒体を搬送経路に沿って搬送する搬送手段と前記被記録媒体に印字する印字部と前記被記録媒体の種類を検出する検出部を備えてなる記録装置に、着脱自在に装着するウエッブロール収納カセットにおいて、
前記被記録媒体を巻回したコア体と、前記コア体を回転可能に支持する第一と第二のホルダ体とを備え、前記第一と第二のホルダ体は、連結部を介して連結され、前記第一のホルダ体は半径外向きに突出した突出部を備え、前記突出部は前記記録装置本体のカセット検出部に対する被検出部を備えたことを特徴とするウエッブロール収納カセット。
【請求項2】
前記連結部は前記第一又は第二のホルダ体とは別体で構成されていることを特徴とする請求項1に記載のウエッブロール収納カセット。
【請求項3】
前記被記録媒体をロール状に巻回したウエッブロールの幅寸法が最も短い場合において、前記連結部は、前記第一及び第二のホルダ体の係合により構成されることを特徴とする請求項1に記載のウエッブロール収納カセット。
【請求項4】
被記録媒体を搬送経路に沿って搬送する搬送手段と前記被記録媒体に印字する印字部と前記被記録媒体の種類を検出する検出部を備えてなる記録装置に、着脱自在に装着するウエッブロール収納カセットにおいて、
前記被記録媒体を巻回したコア体と、前記コア体を回転可能に支持するホルダ体と、前記コア体に前記被記録媒体が巻回された状態のそれらの被記録媒体の幅方向の移動を規制する左右の規制部と、前記ホルダ体に突設され前記記録装置本体のカセット検出部に対する被検出部とを備えたことを特徴とするウエッブロール収納カセット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2006−36542(P2006−36542A)
【公開日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−266587(P2005−266587)
【出願日】平成17年9月14日(2005.9.14)
【分割の表示】特願平9−96964の分割
【原出願日】平成9年4月15日(1997.4.15)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】