説明

エアゾール漆

【課題】 漆塗りには、かぶれやすい、乾燥条件の調節が困難である、種々の道具が必要であるというような種々の問題があるため、一般人にとって手軽に行えるものではなかった。
【解決手段】 漆をエアゾール容器に充填することにより、漆塗りを手軽に行えるようにした。漆はW/O型エマルジョンであるため、これまでエアゾール充填は困難であるとされてきたが、噴射剤及び希釈剤の適切な選択と、漆、噴射剤、希釈剤の三者の比率を適切に設定することにより、エアゾール容器への充填が可能となった。噴射剤にはLPGやDME等が特に好適であるが、これらの混合比率を調節することにより、乾燥塗膜の艶の状態を調節することも可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアゾール容器に充填して噴霧することが可能なエアゾール漆に関する。
【背景技術】
【0002】
漆は素材に独特の美しさや風趣を付与し、素材の耐久性を向上させる天然塗料である。日本では古く縄文時代には漆が用いられていたことがわかっており、その歴史は長いが、現代でも依然として漆は一般漆器や漆美術工芸品に好まれて使用されており、漆塗製品は日本の特産工芸品として世界的に評価されている。また、漆は、神社仏閣の柱や壁、仏像、仏壇等の分野等にも広く用いられている。
【0003】
このように、日本人にとっては身近な漆塗製品であるが、漆塗製品を利用するだけでなく漆塗装を行いたいという要望もあり、一般用の漆芸教室等が開かれている。しかし、今なお漆が家庭用塗料や工作用塗料として敬遠され、広く普及しないのは、漆塗りが以下のような問題を有しているからである。
(1)かぶれの問題:漆が人体に付着するとかぶれてしまう。
(2)乾燥の問題:漆は乾燥(硬化)条件が特殊であり、乾燥管理に熟練が求められる。通常は15〜30℃、65〜85%RH程度の常温多湿に保持された室(むろ)と呼ばれる乾燥室で乾燥を行わなければならない。
(3)塗り技術の問題:漆塗りには漆刷毛やヘラ等をはじめとする多種の道具を用いた高度な技術が必要とされるため、素人が漆塗りを行って美しい塗膜を得ることは困難である。
【0004】
上記のような漆特有の問題を解決するために、これまでに種々の改良漆が考案されてきた。例えば特許文献1には、有機ケイ素化合物から成る漆類用の硬化促進剤に関する技術が開示されている。この硬化促進剤を漆類に添加して攪拌するだけで、漆が従来よりも著しく短時間で乾燥し、高品質で耐久性の高い塗膜を形成することが可能となる。すなわち、上記(2)乾燥の問題が解決される。
【0005】
特許文献2には、タンパク質及びアミノ酸を含むタンパク質加水分解物から成るタンパク質関連物質を漆に添加することにより、自然乾燥し、しかもかぶれにくい漆を得ることを可能とする技術が開示されている。この改良漆を用いることにより、上記(1)かぶれ及び(2)乾燥の問題が解決され得る。
【0006】
【特許文献1】特開2003-306640号公報
【特許文献2】特許第3208108号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述したように、漆をより一層取扱い易くすることを目的として漆や漆類が備える特性に改良を加えることが行われてきたが、一般に普及するためのもう一つの課題点である上記(3)塗り技術の問題に対しては未だ優れた解決策が与えられていなかった。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために本願発明者らは、高い技術を有していなくても、誰でも手軽に漆塗りを行うことができ、且つ美しい塗膜を得ることを可能にするために鋭意研究を重ねた結果、漆をエアゾール容器に充填することに想到した。なお、漆は油性成分中に水性成分が分散したW/O型エマルジョンであり、エアゾール容器に充填すると、その分散状態が悪くなる場合も存在し、従来困難とされてきたが、本願発明者らはこの問題をも解決し、実用的なエアゾール漆を得た。
【0009】
上記課題を解決するために成された本発明に係るエアゾール漆は、漆と、噴射剤と、希釈剤と、を混合することによって成ることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係るエアゾール漆によって、漆をエアゾールに充填することが可能となった。このことによって以下のような各種の効果がもたらされる。
・漆が人体に付着する可能性が低減されるため、かぶれるという問題を大幅に解決することができる。
・塗りを行う対象物に対して単に吹き付けるだけで薄く均一な塗膜を形成することができるので、ムラが生じにくい。漆を塗って延ばす手間を省略することができ、刷毛やヘラ等の漆塗り用の道具を揃える必要がない。
・必要な時に必要な量だけを使用することができるため、管理が非常に容易となる。
・噴射剤の種類とその混合比率を適切に選択することにより、乾燥塗膜の光沢度を調節することが可能である。従って、従来は漆精製業者や漆塗師が長年の経験に基づき調整しなければならなかった光沢仕上がり感を、誰でも高い自由度で選択することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明に係るエアゾール漆を充填するためのエアゾール容器は、一般的に使用されているエアゾール容器を用いればよい。エアゾール容器とは一般には略筒状の耐圧容器であり、その内部において内容物と噴射剤が混合されて内圧を受けた状態で保持されている(噴射剤の代わりにガス剤を使用し、エアゾール容器内で内容物とガス剤とが分離した状態で保持される場合もある。)。エアゾール容器の外部にはボタンが備えられており、このボタンを押すと内部と外部とを接続する弁が開く。弁が開くとボタンの側部に設けられた孔から内容物と噴射剤が放出される。このとき、噴射剤が急激に膨張することにより、内容物が霧状となって所定の方向に飛散する。
【0012】
本発明のエアゾール漆に用いることができる漆は、生漆、透漆、黒漆、色漆等、種類を問わず、目的に応じて選択することが可能である。また、漆に類似した特性を有する物質を使用してもよい。
【0013】
とりわけ、本発明においては、漆として特許第3071874号において開示されている方法によって精製された漆を使用するのが好適である。この精製漆の製造方法は、チルド、スチール、セラミックス又は天然石を素材とする複数のロール相互間若しくはプラスチックコーティングをした複数のロール相互間で、原料漆又は生漆を連続的に混練することを特徴としている。また、好適には前記精製漆の製造方法において、奇数本のロールを並列状に配設し、隣接するロールをそれぞれ逆方向へ且つ回転周速度が一方向から他方向に向かって順次速くなるように回転駆動すると共に、低速側のロール相互間へ上方より原料漆又は生漆を連続的に供給し、高速側のロールの外表面より混練した漆を連続的に掻き取るようにすることもできる。さらに好適には、前記精製漆の製造方法において、奇数本のロールを水平面上に並列状に配列することもできる。
【0014】
この精製方法によって得られた精製漆をエアゾール漆に使用するのが好適である理由は、この精製漆の水系成分が5%前後と少量であるとともに、その水系成分の分散状態や安定性が非常に良好であり、多量の希釈剤や噴射剤と混合されても水系成分/油系成分の分離が明確に発生しないという特長を有しているためである。
【0015】
さらに本発明においては、かぶれにくく、且つ低温低湿下(すなわち通常雰囲気下)で乾燥する改良漆を用いることができる。このような漆として、例えば上記特許文献2に記載の改良漆を好適に使用することができる。特許文献2に記載の漆は、天然の荒味漆又は生漆若しくは精製加工漆から成る漆と、この漆に対して0.3〜25重量%の量の加熱変性をしていない、動物及び植物から得られるタンパク質及びアミノ酸を含むタンパク質加水分解物から成るタンパク質関連物質の少なくとも一種以上が含まれて成る。この漆は10℃50%RHの条件下でも塗膜が乾燥硬化し、しかもかぶれにくいという特性を有している。精製加工漆として、上記の奇数本のロールによって精製された精製漆を用いることも可能である。この場合には、タンパク質加水分解物等の影響により、水系成分の分散がより一層安定する。
【0016】
上記のような改良漆をエアゾール用として用いることにより、かぶれにくく、室を使用せずに通常の雰囲気下で乾燥し、塗装を行いたい対象物に対して単に吹き付けるだけで手軽にムラなく一様な塗装を行うことが可能となる。このことにより、上述したような、漆塗りが有する3問題を解決することが可能となり、一般の使用者には敬遠されがちであった漆塗りがより一層身近で手軽なものとなる。
【0017】
噴射剤としては、液化天然ガス(以下LPG)、ジメチルエーテル(以下DME)を使用する。LPG又はDMEのどちらかを単独で使用してもよいし、両者を混合することもできる。LPGとDMEの混合比率を変化させることにより、漆の光沢度を調節することが可能である。LPGの混合比率が高い場合には光沢度が低く、DMEの混合比率が高い場合には光沢度が高くなるため、所望の光沢度に合わせて混合比率の調節を行えばよい。
【0018】
通常、漆は1000〜10000mPa・s程度の高い粘度を有するため、エアゾール容器に漆を充填するためには噴射剤だけでなく、漆の粘度を低下させるために希釈剤をさらに混合する。本発明においては、希釈剤として、トルエン、ミネラルスピリット、n-ヘキサン、キシレン、ヘプタン、テレピン油、ラッカーシンナー、塗料用シンナー又はこれらの混合物を用いることができるが、乾燥後の塗膜状態の良さからすれば、これらのうちではトルエン又はミネラルスピリットが好適である。また、乾燥時間短縮のためには、n-ヘキサンを混合することが望ましい。
【0019】
本願発明者らが実験的に実証した値によれば、エアゾール用とするためには、漆、噴射剤、希釈剤の混合比率を、重量比にして100:200以上300以下:30以上100以下とするのが好適である。これらの比は使用する漆の種類や所望の乾燥塗膜の光沢度等に応じて適宜調節するとよい。
【実施例】
【0020】
本願発明者らは、エアゾール漆を構成する材料やその混合比率を変化させることにより種々のエアゾール漆を作成して、その特性を確認する以下のような実験を行った。ウレタン塗装鋼板(70×150mm)及びポリプロピレン板(150×150mm)に対して、膜厚が約30μmとなる程度まで噴霧を行った後、乾燥を行った。乾燥は20℃60%RHの条件下で行い、乾燥時間の測定には、太佑機材(株)製のRCI型乾燥時間測定器を用いた。
【0021】
仕上がり乾燥塗膜の状態評価を目視により行った。スプレー肌の有無、レベリングの状態、垂れの有無等を基準として、次のように5点評価法で評価を与えた。
1:悪い、2:やや悪い、3:中程度、4:良い、5:とても良い
なお、3以上の評価であれば一般に商品として通用するものとする。
【0022】
本実験で使用した漆は、生漆、従来の透素黒目漆(以下HU)、特開平4-359077号に記載の漆精製技術に基づき三本ロールミルによって精製した透素黒目漆(以下MR)、タンパク質加水分解物を4%添加した後に前記三本ロールミルによって精製を行って得た透素黒目漆(以下LTH)タンパク質加水分解物を8%添加した後に前記三本ロールミルによって精製を行って得た透素黒目漆(以下NOA)であった。
【0023】
[実験例1]希釈剤の量の変化によって乾燥塗膜の状態がどう変化するかを調べた。表1の上段に噴射剤としてLPGを用いた場合、下段にDMEを用いた場合の実験結果を示す。なお、表1の各表のトルエンの量とは、重量比にして漆:噴射剤が100:250の場合のトルエンの相対的な重量を表している。
・漆−HU、MR、LTH、NOA透素黒目漆
・噴射剤−LPG又はDME
・希釈剤−トルエン
漆:噴射剤:希釈剤=100:250:変化
【表1】

結果:噴射剤としてLPG、DMEのどちらを使用した場合でも、透素黒目漆100に対してトルエン30〜100で良好な状態の塗膜が生成された。LPGとDMEとでは、LPGの方が乾燥時間が短かった。
【0024】
[実験例2]希釈剤の種類の違いによる乾燥塗膜の状態の変化について調べた。なお、以下に記載するLPGとDMEの混合比は、両者の重量比である。
・漆−NOA透素黒目漆
・噴射剤−混合(LPG:DME=2:3)
・希釈剤−変化
漆:噴射剤:希釈剤=100:250:60
表2に実験結果を示す。
【表2】

結果:実験を行った噴射剤のうち、仕上がり乾燥塗膜の状態が良好であったのは、ミネラルスピリット、塗料用シンナー、トルエン、ラッカーシンナー、キシレンであった。長い乾燥時間を要したのは、エタノール、アセトンであった。
【0025】
[実験例3]噴射剤であるLPGとDMEの混合比率の変化による乾燥塗膜の状態の変化を調べた。エアゾール充填翌日及び充填1週間後の値をそれぞれ測定した。
・漆−NOA透素黒目漆
・噴射剤−LPGとDMEを混合(LPG:DME=変化)
・希釈剤−ミネラルスピリット
漆:噴射剤:希釈剤=100:250:60
表3に実験結果を示す。
【表3】

結果:仕上がり乾燥塗膜の状態はDMEの比率が高い方が良好であった。乾燥時間はLPG比率が高い方が短かった。また、充填1週間後でも乾燥塗膜の状態及び乾燥時間に変化はなかった。
【0026】
[実験例4]LPGとDMEの混合比率が乾燥塗膜の光沢度に及ぼす影響について調べた。光沢度はスガ試験機(株)製UGV-5Dを用いて60°鏡面光沢度を測定した(JIS-K5600:鏡面光沢度測定試験)。エアゾール充填翌日及び充填1週間後の値をそれぞれ測定した。
・漆−NOA透素黒目漆
・噴射剤−LPGとDMEを混合(LPG:DME=変化)
・希釈剤−ミネラルスピリット
漆:噴射剤:希釈剤=100:250:60
表4に実験結果を示す。
【表4】

結果:DME比率が低いと光沢度が低く、DME比率が高くなるにつれて乾燥塗膜の光沢度が高くなった。すなわち、LPGとDMEの混合比率によって、艶有、半艶、艶消等の調節を行うことができることが明らかとなった。また、エアゾール充填翌日と充填1週間後ではほとんど光沢度が変化していないことから、光沢度の経時的変化が少ないこともわかった。
【0027】
[漆の種類による最適な混合比率]各種の漆を対象として、所望の艶の状態を実現するために最適なLPGとDMEの混合比と、漆、噴射剤、希釈剤の混合比率を調べた。希釈剤はミネラルスピリットを使用した。以下、乾燥時間及び乾燥塗膜の状態を総合的に評価して、最も良好と思われる混合比率の例を挙げる。
【0028】
(透素黒目漆、艶有)表5に乾燥時間、光沢度及び乾燥塗膜の状態を示す。
・漆−LTH透素黒目漆
・噴射剤−LPGとDMEを混合(LPG:DME=2:3)
・希釈剤−ミネラルスピリット
漆:噴射剤:希釈剤=100:250:60
【表5】

【0029】
(透素黒目漆、半艶)表6に乾燥時間、光沢度及び乾燥塗膜の状態を示す。
・漆−LTH透素黒目漆
・噴射剤−LPGとDMEを混合(LPG:DME=1:1)
・希釈剤−ミネラルスピリット
漆:噴射剤:希釈剤=100:250:60
【表6】

【0030】
(透素黒目漆、艶消)表7に乾燥時間、光沢度及び乾燥塗膜の状態を示す。
・漆−LTH透素黒目漆
・噴射剤−LPGとDMEを混合(LPG:DME=3:2)
・希釈剤−ミネラルスピリット
漆:噴射剤:希釈剤=100:250:60
【表7】

【0031】
(黒漆)黒漆の場合は、素黒目漆と同様の混合比率で良好な乾燥塗膜が得られた。表8に乾燥時間、光沢度及び乾燥塗膜の状態を示す。
・漆−NOA黒素黒目漆
・噴射剤−LPGとDMEを混合(LPG:DME=2:3)
・希釈剤−ミネラルスピリット
漆:噴射剤:希釈剤=100:250:60
【表8】

【0032】
(朱漆)朱漆の場合には、透素黒目漆及び黒素黒目漆の場合よりも、希釈剤の比率をおよそ1.0〜2.0倍程度高くすることにより良好な塗膜が得られた。表9に乾燥時間、光沢度及び乾燥塗膜の状態を示す。
・漆−NOA朱漆
・噴射剤−LPGとDMEを混合(LPG:DME=1:1)
・希釈剤−ミネラルスピリット
漆:噴射剤:希釈剤=100:250:90
【表9】

【0033】
(生漆、摺漆仕上げ)生漆を噴霧した後、布で拭いて摺り込んだ(摺漆仕上げ)。表10に下記条件のエアゾール漆を用いた時の乾燥時間及び乾燥塗膜の状態を示す。乾燥時間は、指先で軽く触れた時に漆が指先に付着しなくなるまでに要する時間(指触乾燥時間)である。
・漆−NOA生漆
・噴射剤−LPGとDMEを混合(LPG:DME=2:3)
・希釈剤−ミネラルスピリット
漆:噴射剤:希釈剤=100:245:75
【表10】

【0034】
以上、本発明に係る実施例として、実験結果をもとに種々のエアゾール漆の好適な構成について説明したが、本発明のエアゾール漆は、様々な変更が可能であることは言うまでもない。例えば、漆の種類は多岐に亘るため、上記実施例で取り上げた漆以外の漆を用いてエアゾール漆を作成することももちろん可能である。
【0035】
また、生漆を摺漆仕上げに用いる場合のように、用途に応じてはガス剤−内容物分離型のエアゾールとすることもできる。この場合には、例えばガス剤として窒素ガス等、希釈剤としてミネラルスピリット等を使用し、生漆と希釈剤の混合比率を100:20程度とするのが好適である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
漆と、噴射剤と、希釈剤と、を混合することによって成ることを特徴とするエアゾール漆。
【請求項2】
前記噴射剤が液化石油ガス、ジメチルエーテル又はそれらの混合物から成ることを特徴とする請求項1に記載のエアゾール漆。
【請求項3】
前記希釈剤がトルエン、ミネラルスピリット、キシレン、テレピン油、ラッカーシンナー、塗料用シンナー、n-ヘキサン又はこれらの混合物から成ることを特徴とする請求項1又は2に記載のエアゾール漆。
【請求項4】
漆、噴射剤、希釈剤の混合比率が重量比にして100:200〜300:30〜100であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のエアゾール漆。
【請求項5】
前記漆が、チルド、スチール、セラミックス又は天然石を素材とする複数のロール相互間若しくはプラスチックコーティングをした複数のロール相互間で、原料漆又は生漆を連続的に混練することによって得た精製漆であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のエアゾール漆。
【請求項6】
前記漆が、天然の荒味漆又は生漆若しくは精製加工漆から成る漆と、該漆に対して加熱変性をしていない、動物及び植物から得られるタンパク質及びアミノ酸を含むタンパク質加水分解物から成るタンパク質関連物質の少なくとも一種以上が添加された改良漆であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のエアゾール漆。


【公開番号】特開2006−169307(P2006−169307A)
【公開日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−360813(P2004−360813)
【出願日】平成16年12月14日(2004.12.14)
【出願人】(504150427)株式会社佐藤喜代松商店 (1)
【出願人】(502258679)
【出願人】(596053068)京都市 (26)
【Fターム(参考)】