説明

エコで省資源の、そのまま混ぜると調味済みになる便利な糸引き納豆

【課題】納豆の過剰包装を無くし、食する時に一番嫌なこと、気を使うことも無くし、容器の蓋を取り外したら、ただそのまま混ぜるだけで食感が良く、風味豊かに味わう事が出来る糸引き納豆を提供する。
【解決手段】糸引き納豆に添付されているタレ、カラシの調味料は小袋に入れずに裸状の調味料3を納豆菌接種済み蒸煮大豆1と直接接触した状態で納豆菌接種済み蒸煮大豆の下部又は中央部又は上部又は全体に混ぜ合わせて入れて、納豆菌接種済み蒸煮大豆を押える押さえフィルムも使用せずに発酵させ、冷却して作る。蓋2を取りそのまま混ぜると調味済み糸引き納豆となる事を特徴とする、エコで省資源の便利な糸引き納豆である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、糸引き納豆を、そのまま混ぜて食べられるエコで省資源の便利な糸引き納豆にする技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、糸引き納豆は、容器に納豆菌接種済みの蒸煮大豆を盛り込み、押えフィルムにて、納豆菌接種済み蒸煮大豆を押えて、その上に調味料のタレ、カラシ等を入れて開口部にフィルムを熱シール又は蓋をして発酵、冷却工程を経て糸引き納豆になる。又は、容器の一角に調味料用にポケットを設け、そこに調味料を入れている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そのために次の様な問題点があった
(イ)糸引き納豆は納豆菌接種済み蒸煮大豆を押えている押さえフィルムをはがす時に糸を引いて、糸を切ろうとしてもなかなか切れない。又、伸びた糸が回りに付いて汚してしまう。
(ロ)調味料のタレ、カラシ等の入った小袋等を開封する時に
a.開封しにくい
b.回りに飛び散ってしまい汚れてしまう
c.手を汚してしまう
(ハ)糸引き納豆は納豆菌接種済み蒸煮大豆を押えるフィルム、調味料等の小袋を使用しているため無駄な資材を使っている。従って、その加工をする設備や設備を動かす電力、そしてその作業スペースや人件費も大変無駄である。
(二)糸引き納豆容器の一角に調味料用ポケットを設け、そこにゼリー状の調味料を裸で入れてあるものもある。しかし、納豆の入るスペースが小さくなり、又、三角形になっている。従って狭いうえに三角形なので混ぜにくいし、混ざらない。
【課題を解決するための手段】
【0004】
(イ)納豆菌接種済み蒸煮大豆を押える押えフィルムは使用しない。押えフィルムの使用目的は、調味料等の入った小袋が直接納豆菌接種済み蒸煮大豆に触れるのを防いでいるので、小袋を入れなければ不要である。
(ロ)納豆容器に調味料を納豆菌接種済み蒸煮大豆の上部、又は下部に直接入れる事により小袋は使用しない。
a.調味料を容器の底部に入れる例
容器の底部に直接裸状の調味料を入れ、その次に納豆菌接種済み大豆を直接盛り込み、容器開口部には納豆菌が発酵時、又、流通時、保存時に必要な通気が可能な封をする。その後発酵工程、冷却工程を経て糸引き納豆を作る。
b.納豆容器に調味料を納豆菌接種済み蒸煮大豆の上部に直接入れる例
納豆容器に納豆菌接種済み蒸煮大豆を入れ、その次に直接裸状の調味料を乗せて、容器開口部には納豆菌が発酵時、又、流通時、保存時に必要な通気が可能な封をする。その後発酵工程、冷却工程を経て糸引き納豆を作る。
以上を特徴とする、エコで省資源、手間いらずのそのまま混ぜて食べられる便利な糸引き納豆である。
【発明の効果】
【0005】
(イ)製造時、部品点数が減り、工程も少なくなりコストも下がる。
(ロ)省資源でエコある。
押えフィルム、小袋用フィルムを使用しないので、省資材(省部品点数)、省作業スペース、省エネルギー、省力化が出来、エコで地球にやさしい。
(ハ)食する時に容器開口部の封を外し、そのまま混ぜるだけでいつも同じ味覚で味わえる。
a.押えフィルムは、はがす時に糸引きを切るのに苦労したり、糸が回りを汚したりするが、本発明は押えフィルムを使用しないので苦労したり、回りを汚すことはない。
b.調味料の小袋を開封する時に気を使う。又、煩わしい作業が有るが、本発明では小袋を使用しないのでその心配はない。
c.調味料の小袋開封時に中身が飛び散ったり、手に付いたりして調味料の量が変わることがあるが、本発明は子袋を使用しないのでいつも同じ味覚で味わえる。
(二)現状の使い慣れた容器も可能なので、混ぜ易く、良く混ざるので、お客様にも受け入れてもらい易い。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】本発明の斜視図
【図2】本発明、実施例1の断面図
【図3】本発明、実施例2の断面図
【図4】本発明の工程を示すフローチャート図
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
実施例1
納豆容器の底部に調味料(液体に粘度を持たせたもの)を入れた方式。
(イ)通常の調味液(納豆用タレ)860gに納豆用カラシ140gを容器内に入れ混ぜた後に片栗粉100gを入れ混ぜ合わせた後に、100℃で3分間加熱し10℃まで冷却した調味液を作る。
(ロ)(イ)の調味液を納豆容器の底部に10g入れ、その上に納豆菌接種済み蒸煮大豆を直接55g盛り込み、容器開口部は蓋をして通常の発酵工程、冷却工程を経て、糸引き納豆の出来上がり。
(ハ)出来上がった糸引き納豆を食する時は蓋を取り外し、何もする事無くそのまま箸で混ぜて食べられる。
(ニ)試食した結果、糸引き納豆大豆の硬度は調味料と接している所と、接していない所の差は無く、調味料や納豆の風味も通常品となんら変わらない状態で仕上がっている。
【0008】
実施例2
納豆容器に納豆菌接種済み蒸煮大豆を盛り込み、その上部に調味料(液体に粘度を持たせたもの)を直接入れた方式。
(イ)納豆容器に納豆菌接種済み蒸煮大豆を55g盛り込み、その上部に実施例1の(イ)の調味料を直接10g添加し、容器開口部には蓋をして通常発酵工程、冷却工程を経て糸引き納豆の出来上がり。
(ロ)出来上がった糸引き納豆を食する時は蓋を取り外し、何もする事無くそのまま箸で混ぜて食べられる。
(ハ)試食した結果、糸引き納豆大豆の硬度は調味料と接している所と、接していない所の差は無く、調味料や納豆の風味も通常品となんら変わらない状態で仕上がっている。
本発明は以上の構成よりなっている。
本発明の実施形態では、液体に粘度を持たせたものを例に説明したが、調味料は粉状、顆粒状、固体状等の状態でも同様に製造出来る。
実施例1は下部、実施例2は上部に調味料を入れた例を説明したが、中央部又は全体に混ぜ合わせて入れても同様に製造出来る。
【符号の説明】
【0009】
1.糸引き納豆容器
2.糸引き納豆容器蓋
3.調味料
4.糸引き納豆大豆

【特許請求の範囲】
【請求項1】
納豆菌接種済み蒸煮大豆と裸状の調味料を、直接接触した状態で発酵、冷却させて作る。蓋を取りそのまま混ぜると調味済み糸引き納豆となる事を特徴とするエコで省資源の便利な糸引き納豆である。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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