説明

エコ消臭トイレ

【課題】トイレ使用時等に発生する臭気を動力・器具・機械を用いずに消臭する消臭トイレを提供する。
【解決手段】トイレ室内に設置する便器(イ)、便座(ロ)、ふた(ハ)、水タンク(ニ)等のトイレ設備を、生産段階でこれらの表面仕上げを粗面仕上げとすることによって塗装の密着性をよくし、その表面に微粉末にした多孔質体の木炭を含む木炭ペイントを吹き付け塗装し、さらに通気性のある色ペイントを塗布したトイレ設備とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、トイレの使用時に便器本体や室内に発生する臭気を、動力・器具・機械を使わず、形状・構造を変更することもなく、臭気を吸着:分解:ガス放出する消臭トイレ設備に関するものである。
【0002】
従来、便器内外に発生する臭気は水タンク内や室内、便器内に吸引ファンを設置し強制的に室外に排出しているか、消臭材や設備・器具・便器構造の改造があったが、どうしても動力・器具機械を利用しコスト高になる問題点と悪臭を大気中に拡散するか、効果の継続性に問題があった。
【背景技術】
【0003】
木炭の多孔質体作用である臭気吸着:分解:放出を、木炭の微粉末ペイント化塗布により多孔質体表面積を増大させ作用の効率化を求めた。
【発明が解決しようとする技術】
【0004】
従来、一過性脱臭剤として木炭が使用されて来たが、室内容積に比して木炭表面積が不足しており、消臭範囲や効果に制限があった。 木炭を微粉末にし木炭多孔質の空気接地表面積の確保を主眼した木炭ペイントが開発され利用されている。
しかし、トイレ設備の多くは陶器や化学合成物の焼成品が多く表面塗布しても剥がれる恐れが多分にある。 焼成品の表面を粗面仕上げにし、木炭ペイントを塗布し問題を解決すれば木炭ペイントが臭気を吸着し、分解の上、ガス放出してくれる長期間対応型の環境型消臭トイレを提供せんとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
トイレ設備の表面仕上げの課題を解決するために、焼成品の表面を粗面仕上げに工場生産し、必要に応じて木炭ペイントを吹き付け塗布し、更に必要に応じて色ペイント仕上げを施す。
(イ)便器 内外面全面塗布。
(ロ)便座 全面塗布。
(ハ)ふた 全面塗布。
(二)水タンク 内外面前面側面に塗布。

【発明の効果】
【0006】
本発明は、便器およびその付帯設備に木炭ペイントを塗布し、さらにその上に通気性のある色ペイントを塗布することによって、トイレ使用後の臭気の消臭効果、未使用時におけるトイレ室内の消臭、トイレ室内や便器内面の着色による美観調和と、便の色:状態確認を目視出来る健康状チェック機能の付加した設備の提供にある。
【実施例】
【0007】
上記
【0005】
の市販水洗トイレの(ハ)ふた裏面(便器側面)に、一般的なダンボ−ル紙150×200mm×2枚に、1m当たり300g/mの木炭ペイント(ア−テック工房株式会社製)を塗布したものを張りつけた。30分後にはアンモニア系が中心の悪臭がなくなった。ふた裏面全体の約60%の塗布面積であった。
【発明が属する技術分野】
【0008】
本発明は、各種容器の全面、または一部に木炭ペイントおよび通気性ペイントを塗布することによる事により、木炭多孔体作用の消臭効果利用に用いられる。
消臭が望まれる、生ゴミ収納庫:生ゴミ堆肥装置:オムツ収納箱などがある。
また、木炭のエチレンガス吸着作用を鮮度維持効果に用いて、生鮮食品鮮度維持箱などに利用できる。さらに、植木鉢:育苗装置:育苗装置等に利用され木炭のマイナスイオン効果による植物の根張り増強による生育促進、健康衣服としての湿度調整:防菌効果:電磁波遮蔽効果:マイナスイオン効果等々の機能に対応される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
便器本体と付属設備の全面に木炭ペイントを塗布し、さらにその上に通気性を有する色ペイントを塗布することを特徴とするエコ消臭トイレ設備。