説明

エスカレーター用防水カバーおよびエスカレーター用防水カバーの固定部材

【課題】エスカレーターのハンドベルトの内部への雨水の浸入を防ぐことができる。
【解決手段】エスカレーターの手摺20の端部20aをシート2で覆う。シート2は手摺20の内側に沿う第一のシートと移動手摺に沿う第二のシートとから形成される。第一のシートに備えられた固定用磁石3を手摺20の内側板26に吸着させて、ハンドベルトの表面に沿う形状の固定部材4をシート2の上からハンドベルトにはめ込んでシート2を手摺20へ固定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エスカレーターの移動手摺の内側へ雨水が侵入することを防ぐためのエスカレーター用防水カバーおよびエスカレーター用防水カバーの固定部材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、駅のホームなどに設置されたエスカレーターには、ほとんどの場合その上方に屋根が設置されており、この屋根がエスカレーターに雨水がかかることを防いでいる。しかし、台風などの暴風雨時には雨水がエスカレーターへ直接吹き込んでしまい、特にエスカレーターの手摺の端部で、エスカレーターの外周を移動する移動手摺が180°回転する折り返し部分では、表面が下側を向いた移動手摺のハンドベルトの内側へ雨水が浸入している。
そして、このハンドベルトの内側への雨水の浸入によって、移動手摺を駆動させる駆動源とハンドベルトとの摩擦力が低下し、ハンドベルトがスリップしてしまうことがあるため、安全装置が作動しエスカレーターが停止する事例が発生している。
また、ハンドベルトの内側は帆布で形成されているので、この帆布が雨水を含むと乾燥させなければならず、長時間の多量の雨水によりハンドベルトの内側への浸水量が増すと、ハンドベルトの内側の帆布を乾燥させるために多大な時間と労力が必要であった。そして、エスカレーターの復旧に時間がかかり使用者は不便であった。
【0003】
そこで、降雨下での使用を前提とした、防水対策の施された屋外仕様のエスカレーターが提案されている。また、特許文献1によれば図9に示すように、停止状態のエスカレーターのハンドベルト31に被せられて、駆動源32とハンドベルト31との隙間を塞ぐ雨水阻止部材33備えたエスカレーター用防水装置30が提案されている。このエスカレーター用防水装置30は表面が下側を向いたハンドベルト31の内部に雨水34が浸入することを防いでいる。
【特許文献1】特開2003−54867号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のエスカレーターの防水対策では以下のような問題があった。
屋外仕様エスカレーターの設置は、エスカレーターを新設する場合であればその導入を検討すればよいが、使用中の既設のエスカレーターを屋外使用エスカレーターへ交換することや、また部分的に屋外仕様へ改修することは、交換や改修作業にかかるコストや労力および期間の面から現実的ではないという問題があった。また、特許文献1によるエスカレーター用防水装置30は、暴風雨などで雨水量が限度を超えた場合には、ハンドベルト内部への浸水は防止できなかった。
【0005】
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、容易で確実にエスカレーターのハンドベルトの内側への浸水を防ぐことができるエスカレーター用防水カバーおよびエスカレーター用防水カバーの固定部材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係るエスカレーター用防水カバーは、停止状態のエスカレーターにおいて、エスカレーターの手摺外周部に設置された移動手摺内への雨水の浸入を防ぐためにエスカレーター手摺の端部に装着されるエスカレーター用防水カバーであって、手摺の内側面に沿って配設される第一のシートと、移動手摺に沿って配設される第二のシートとから構成されるシート部と、第一のシートに備えられた固定用磁石と、移動手摺の表面に沿う形状の固定部材とから構成されて、エスカレーター用防水カバーは固定用磁石が手摺の内側板に吸着し、固定部材がシート部と移動手摺とを一体に挟持することによって手摺に固定されることを特徴とする。
本発明では、エスカレーター用防水カバーは、シート部が移動手摺と手摺の内側板とを覆い、固定用磁石および固定部材によって固定される構成なので、手摺の端部には雨水がかからず、特に、移動手摺の内部への雨水の浸入を防ぐことができる。また、エスカレーター用防水カバーの設置は、手摺の端部にシート部を被せて、固定用磁石および固定部材で固定すればよいので、容易に設置することができて、取り外しも行い易い。
【0007】
また、本発明に係るエスカレーター用防水カバーでは、固定用磁石は固定用磁石の寸法よりも大きな相互間隔で並んでいることが好ましい。
本発明では、固定用磁石が固定用磁石の寸法よりも大きな相互間隔で並んでいることにより、磁石の向きを変更することができる。
【0008】
また、本発明に係るエスカレーター用防水カバーでは、エスカレーター用防水カバーは裏返して使用可能であることを特徴とする。
本発明では、エスカレーター用防水カバーは裏返して使用可能なことにより、エスカレーターの手摺の左右勝手に関わらず使用することができる。
【0009】
また、本発明に係るエスカレーター用防水カバーでは、第一のシートには空気抜き穴が設けられていることが好ましい。
本発明では、第一のシートには空気抜き穴が設けられていることにより、第一のシートと手摺との間に、例えば暴風などによって空気が入り込んだ場合にも、空気抜き穴から空気の排出ができて、第一のシートが外れたり緩むことを防ぐことができる。
【0010】
また、本発明に係るエスカレーター用防水カバーの固定部材は、停止状態のエスカレーターにおいて、エスカレーターの手摺外周部に設置された移動手摺内への雨水の浸入を防ぐためにエスカレーター手摺の端部に装着されるエスカレーター用防水カバーに備える固定部材であって、移動手摺の横断面の輪郭に沿う形状で、移動手摺を覆うエスカレーター用防水カバーのシート部を移動手摺と一体に挟持することを特徴とする。
本発明では、エスカレーター用防水カバーの固定部材は、移動手摺の横断面の輪郭に沿う形状で、シート部を移動手摺と一体に挟持するので、シート部を容易に固定できると共にエスカレーター用防水カバーの固定部材の脱着が行い易い。
【0011】
また、本発明に係るエスカレーター用防水カバーの固定部材では、エスカレーター用防水カバーの固定部材は、シート部を移動手摺と一体に挟持する挟持部と手摺の外側に配設されたデッキプレートとの間でシート部をはさむ押さえ部とからなることが好ましい。
本発明では、エスカレーター用防水カバーの固定部材の挟持部がシート部を移動手摺に固定し、押さえ部がデッキプレートとの間にシート部を挟むので、移動手摺の内側と、外側のデッキプレートからの浸水を確実に防ぐことができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、エスカレーター用防水カバーで移動手摺の折り返し部分を覆い、磁石と固定部材で固定する構成なので、簡単な作業で暴風雨時などにも移動手摺のハンドベルトの内部に雨水が浸入することを防ぐことができるエスカレーター用防水カバーおよびエスカレーター用防水カバーの固定部材を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態によるエスカレーター用防水カバーおよびエスカレーター用防水カバーの固定部材について、図1乃至図6に基づいて説明する。
図1(a)は、エスカレーターの手摺を示す側面図、(b)は(a)に示すエスカレーター手摺の正面図、図2(a)は図1に示すエスカレーターに設置された本発明の実施の形態によるエスカレーター防水カバーの一例を示す側面図、(b)は(a)に示すエスカレーターに設置されたエスカレーター用防水カバーの正面図、図3は図2に示すエスカレーター用防水カバーの斜視図、図4は図3に示すエスカレーター用防水カバーに備える固定用磁石ポケットの詳細を示す図、図5はエスカレーター用防水カバーに備える固定部材の一例を表す斜視図、図6は図2(a)のA−A線断面図である。
【0014】
本実施の形態によるエスカレーター用防水カバーは、図1(a)、(b)に示すような、台風などの暴風雨時には雨水が吹き込む、例えば駅のホームなどの、不完全な屋内に配設されているエスカレーターの手摺20の端部20aに、エスカレーターが停止の状態で設置される。
エスカレーターの手摺20の端部20aでは、手摺20の外周に沿って移動する移動手摺21は半円を描くように折り返されており、手摺20の下側に設けられた移動手摺出入口22へ入り込む、若しくは移動手摺出入口22から出てくる構造である。
移動手摺21は手摺20の外周を移動する駆動源23と、駆動源23に被せられる断面形状がC型で内側が帆布で形成されたハンドベルト24とから構成されている。手摺20の外側には手摺20を支えるデッキプレート25が設けられて、手摺20の内側には、例えばステンレス製の内側板26が設けられている。
【0015】
図2(a)、(b)に示すように、本実施の形態によるエスカレーター用防水カバー1aは、エスカレーターの手摺20の端部20aを覆うシート2と、シート2に備えられた固定用磁石3と、ハンドベルト24の断面に沿った形状の固定部材4とから概略構成される。そして、エスカレーター用防水カバー1aは、シート2が手摺20の端部20aの移動手摺21および内側板26に被せられて、固定用磁石3が手摺20の内側板26に吸着し、固定部材4がシート2の上からハンドベルト24へ被せられる。
【0016】
図2(a)、(b)および図3に示すように、シート2は、例えば静電気防止剤をコートした透明なポリ塩化ビニルシートの片面にカーボングリッド8をプリントした導電性シートなどで、その厚みは0.03mm程である。シート2は、手摺20の内側に沿って配設される第一のシート11と、移動手摺21に沿って配設される第二のシート12とから形成される。
【0017】
第一のシート11は、手摺20の端部20aの側面の形状に合わせて、横方向の一方の端部11aが円弧状で、他方の端部11bが直線の半長円形状に形成されている。そして、第一のシート11の横方向の長さL1は、手摺20の端部20aにエスカレーター用防水カバー1aが設置された際に、端部11bが移動手摺出入口22よりも手摺20の奥側へ達して、移動手摺出入口の側面を十分に覆うことができる長さである。
また、第一のシート11の端部11bは、折り返し部分が設けられて、この折り返し部分を複数の袋状に縫い合わせて固定用磁石3を挿入する固定用磁石ポケット5が形成されている。また、第一のシート11には、口径が10mmほどの空気抜き穴6が2箇所設けられており、この空気抜き穴6は、例えばハトメ処理などが施されて補強されている。
【0018】
第二のシート12は、その幅D2が、例えば250〜300mm程度の帯状に形成されている。第二のシート12の長さL2は、エスカレーターの手摺20の端部20aに設置された際に、端部20aの移動手摺21および移動手摺出入口22を覆うことが可能な長さとする。
このように形成された第一および第二のシート11、12は、それぞれの端部が縫い合わされてシート2を形成する。
【0019】
第二のシート12の任意の位置には、例えばエスカレーターが停止している旨の注意や案内のメッセージなどを記載したメッセージシートを挿入できる任意の大きさのメッセージシートポケット7が設けられている。メッセージシートポケット7は、例えば透明なポリ塩化ビニルシートなどを第二のシート12に重ねて袋状に縫い合わせて形成される。また、メッセージシートポケット7は第一のシート11に同様に設けてもよい。
【0020】
固定用磁石3は、所定の大きさの角型の磁石の片面に鉄製(強磁性体)のキャップが被せられたキャップ磁石で、吸着面3aが片面のみとして片面の吸着力を大きくした磁石である。磁石の吸着面を片面とすることで磁石の吸着力を増大させる。固定用磁石3は、第一のシート11に設けられた複数の固定用磁石ポケット5に1つずつその吸着面3aを合わせて挿入される。
図4に示すように、固定用磁石ポケット5は、その開口部5aが固定用磁石ポケット5の側面に形成されており、固定用磁石3は、図4中の矢印のように横方向から開口部5aに挿入されて縦方向に移動して収容部5bに収容される構造である。
【0021】
図5に示すように、固定部材4は、例えば硬質塩ビ等の弾性変形可能な30〜50mm幅の帯状のプラスチック素材を加工したもので、ハンドベルト24の輪郭に沿う形状の略C字型断面の挟持部4aと、駆動減23およびデッキプレート25の連結部分に沿う形状の略L字型断面の押さえ部4bとから構成されている。
図6に示すように、挟持部4aは、シート2の上からハンドベルト24へはめ込まれて、シート2とハンドベルト24とを一体に挟持し、挟持部4aの脱着を繰り返してもその形状が変形しない強度を有するものとする。押さえ部4bは、図6の矢印方向に弾性変形した状態で装着されることにより、デッキプレート25上に設置されるシート2をデッキプレート25へ押さえ付けることができる。
【0022】
上述したエスカレーター用防水カバー1aの設置方法は、停止状態のエスカレーターの手摺20の端部20aに、まず、第一のシート11が手摺20内側の側面に沿い、第二のシート12が移動手摺21および手摺20外側のデッキプレート25に沿うようにシート2を被せる。そして、固定用磁石3を手摺20の内側板26に吸着させると共に、固定部材4の挟持部4aをシート2の上からハンドベルト24にはめ込んでシート2を固定する。このとき、固定部材4の押さえ部4bでシート2をデッキプレート25へ押さえる。
そして、シート2と内側板26やハンドベルト24、デッキプレート25との間に隙間ができないように固定用磁石3および固定部材4の位置を適宜調整する。
【0023】
また、エスカレーターの手摺20はエスカレーターの踏み板の左右で左右対称の形状をしているため、図1に示すエスカレーターと手摺20の形状が左右対称の場合には、図7に示すように、シート2を裏返し、固定用磁石3の吸着面3aの向きを逆に入れ替えたエスカレーター用防水カバー1aを設置する。このとき、メッセージシートポケット7内のメッセージシートも必要に応じて向きを入れ替える。
【0024】
次に、上述したエスカレーター用防水カバーの作用効果について図面を用いて説明する。
本実施の形態によるエスカレーター用防水カバー1aでは、シート2は手摺20の端部20aの移動手摺21と移動手摺21と連続するデッキプレート25および内側板26を覆い、固定用磁石3および固定部材4によって固定される構成なので、手摺20の端部20aには雨水がかからず、特に、移動手摺出入口22付近で表面が下向きのハンドベルト24の内部への雨水の浸入を防ぐことができる作用効果を奏する。また、エスカレーター用防水カバー1aの設置は、シート2を手摺20の端部20aに被せて、固定用磁石3および固定部材4で固定すればよいので、容易に設置することができる。
【0025】
また、エスカレーター用防水カバー1aは裏返して使用することができるので、左右対称で勝手の異なる左右のエスカレーターの手摺20にも、同じエスカレーター用防水カバー1aを使用することができる。
また、シート2には空気抜き穴6が設けられているので、シート2と手摺20との間に、例えば暴風などによって空気が入り込んだ場合にも、空気抜き穴6から空気の排出ができて、シート2が外れたり緩むことがなく、シート2内への雨水の浸入を防ぐことができる。また、シート2は帯電防止加工がされているので、静電気の発生を防止することができる。
【0026】
次に、本発明による実施の形態の変形例について、添付図面に基づいて説明するが、上述の実施の形態と同一又は同様な部材、部分には同一の符号を用いて説明を省略し、実施の形態と異なる構成について説明する。
図8は、本発明の実施の形態によるエスカレーター用防水カバーの他の一例を示す図である。
図8に示すように、エスカレーター用防水カバー1bでは、第一のシート11の端部11bに吸着面3aが交互となるように固定用磁石3を配列し、シート2を裏返して使用する際にも、固定用磁石3の吸着面3aの向きを変えずに使用できるものである。
【0027】
以上、本発明によるエスカレーター用防水カバーの実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上述した実施の形態では、シート2は透明で帯電防止のカーボングリッド8をプリントしてあるが、シート2は透明でなくてもよく、カーボングリッドがプリントされていなくてもよい。また、上記の実施の形態では、第一のシート11と第二のシート12を縫い合わせているが、例えば接着剤などで接着されてもよい。
また、本実施の形態では、固定用磁石3は吸着面3aが片面の磁石であるが両面を吸着面とする磁石を使用してもよい。
要は、本発明において所期の機能が得られればよいのである。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】(a)は、エスカレーターの手摺を示す側面図、(b)は(a)に示すエスカレーター手摺の正面図である。
【図2】(a)は図1に示すエスカレーターに設置された本発明の実施の形態によるエスカレーター防水カバーの一例を示す側面図である。
【図3】図2に示すエスカレーター用防水カバーの斜視図である。
【図4】図3に示すエスカレーター用防水カバーに備える固定用磁石ポケットの詳細を示す図である。
【図5】エスカレーター用防水カバーに備える固定部材の一例を表す斜視図である。
【図6】図2(a)のA−A線断面図である。
【図7】裏返したエスカレーター用防水カバーの斜視図である。
【図8】本発明の実施の形態によるエスカレーター用防水カバーの他の一例を示す斜視図である。
【図9】従来のエスカレーター用防水装置を示す図である。
【符号の説明】
【0029】
1a、1b エスカレーター用防水カバー
2 シート(シート部)
3 固定用磁石
3a 吸着面
4 固定部材
6 空気抜き穴
11 第一のシート
12 第二のシート
20 手摺
20a 端部
21 移動手摺
24 ハンドベルト
26 内側板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
停止状態のエスカレーターにおいて、前記エスカレーターの手摺外周部に設置された移動手摺内への雨水の浸入を防ぐために前記エスカレーター手摺の端部に装着されるエスカレーター用防水カバーであって、
前記手摺の内側面に沿って配設される第一のシートと、前記移動手摺に沿って配設される第二のシートとから構成されるシート部と、
前記第一のシートに備えられた固定用磁石と、
前記移動手摺の表面に沿う形状の固定部材と、
から構成されて、前記エスカレーター用防水カバーは前記固定用磁石が前記手摺の内側板に吸着し、前記固定部材が前記シート部と前記移動手摺とを一体に挟持することによって前記手摺に固定されることを特徴とするエスカレーター用防水カバー。
【請求項2】
前記固定用磁石は前記固定用磁石の寸法よりも大きな相互間隔で並んでいることを特徴とする請求項1に記載のエスカレーター用防水カバー。
【請求項3】
前記エスカレーター用防水カバーは裏返して使用可能であることを特徴とする請求項1または2に記載のエスカレーター用防水カバー。
【請求項4】
前記第一のシートには空気抜き穴が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3に記載のエスカレーター用防水カバー。
【請求項5】
停止状態のエスカレーターにおいて、前記エスカレーターの手摺外周部に設置された移動手摺内への雨水の浸入を防ぐために前記エスカレーター手摺の端部に装着されるエスカレーター用防水カバーに備える固定部材であって、
前記移動手摺の横断面の輪郭に沿う形状で、前記移動手摺を覆う前記エスカレーター用防水カバーのシート部を前記移動手摺と一体に挟持することを特徴とするエスカレーター用防水カバーの固定部材。
【請求項6】
前記エスカレーター用防水カバーの固定部材は、前記シート部を前記移動手摺と一体に挟持する挟持部と、前記手摺の外側に配設されたデッキプレートとの間で前記シート部をはさむ押さえ部とからなることを特徴とする請求項5に記載のエスカレーター用防水カバーの固定部材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−143748(P2010−143748A)
【公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−325615(P2008−325615)
【出願日】平成20年12月22日(2008.12.22)
【出願人】(594034832)東北交通機械株式会社 (7)
【出願人】(592110532)旭日産業株式会社 (2)
【Fターム(参考)】