説明

エレクトレットキャップの電荷回復保管方法およびエレクトレットキャップの電荷回復保管袋

【課題】長期間にわたりエレクトレット材料を用いた防塵キャップの塵埃吸着性を維持することのできる保管方法と保管手段を提供すること。
【解決手段】エレクトレット材料を用いたヘヤーキャップを使用後に保管をするに際して、該ヘヤーキャップを保管する材料に該ヘヤーキャップが接触する状態で保管して、使用前のキャップ電荷量の10%以上を回復せしめることを特徴とするエレクトレットキャップの電荷回復保管方法であり、また、エレクトレット材料を用いたヘヤーキャップを保管するための袋であり、開口部を有するとともに可撓性のあるフィルム、布帛、金属箔、紙あるいはそれらの複合物が用いられて形成されてなることを特徴するエレクトレットキャップの電荷回復保管袋。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品産業、電子産業、精密機器産業、医療産業、薬品産業、宇宙産業、原子力産業などの各種分野において、頭部からの発塵を防止する必要がある際に、近年、良く使用されているエレクトレット材料を用いた防塵キャップの着用後の保管方法と、該キャップの電荷回復保管袋に関する。
【0002】
さらに詳しくは、特に、塵埃の発生、毛髪などの落下などをエレクトレット材料を用いた防塵キャップを着用することよって防止することが行われているが、これは、エレクトレット材料が有する電荷の作用により塵埃や毛髪などを吸着することによって防塵せんとするものである。本発明は、このような該防塵キャップを着用者が着用した後に、低下した該防塵キャップの塵埃、毛髪などの吸着力を回復させることができる該キャップの保管方法と保管袋に関するものである。
【背景技術】
【0003】
近年、食品産業、薬品産業、電子産業などでエレクトレット材料からなる防塵キャップが、頭部からの発塵を防止する有効な方法として使用されている(特許文献1)。
【0004】
しかし、このようなエレクトレット材料からなる防塵キャップは、着用がされると、頭部からの発塵あるいは毛髪付着および外部の空気中の塵埃またはイオン等を吸着して、使用していくにつれて電荷の中和現象が生じるものである。
【0005】
このため、長期間の使用がされると、徐々に塵埃などの吸着力は低下するという不都合点があった。
【0006】
なお、ここで、本発明でいうエレクトレット材料とは、その外部に電界がなくても、半恒久的に電気分極を保持して、周囲に電界を形成する材料をいう。
【特許文献1】特開昭62−229818号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、上述したような不都合点に鑑み、長期間にわたりエレクトレット材料を用いた防塵キャップの塵埃吸着性を維持することのできる方法と手段を提供せんとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した目的を達成する本発明は、以下の構成を有するものである。
【0009】
すなわち、一つの発明は、エレクトレットキャップの保管方法に関するものであって、エレクトレット材料を用いたヘヤーキャップを使用後に保管をするに際して、該ヘヤーキャップを保管する材料に該ヘヤーキャップが接触する状態で保管して、使用前のキャップ電荷量の10%以上を回復せしめることを特徴とするエレクトレットキャップの電荷回復保管方法である。
【0010】
また、他の発明は、エレクトレットキャップの保管袋に関するものであって、エレクトレット材料を用いたヘヤーキャップを保管するための袋であり、開口部を有するとともに可撓性のあるフィルム、布帛、金属箔、紙あるいはそれらの複合物が用いられて形成されてなることを特徴するエレクトレットキャップの電荷回復保管袋である。
【発明の効果】
【0011】
本発明のエレクトレットキャップの電荷回復保管方法と電荷回復保管袋を用いれば、エレクトレット材料を用いた防塵キャップが有する塵埃吸着効果を、長期間にわたって維持することができるようになる。
【0012】
したがって、本発明の方法と保管袋を用いることにより、薬品工場、食品工場、電子工場などでの各種の使用の場面において、従来よりも長期間にわたって防塵効果を維持して該エレクトレット防塵キャップを使用することを可能にするものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明のエレクトレットキャップの電荷回復保管方法およびエレクトレットキャップの電荷回復保管袋について、図面などを用いて更に詳しく説明する。
【0014】
図1は、本発明に係るエレクトレットキャップの電荷回復保管方法の一例を示す概略モデル正面図であり、保管材料1に接触するようにエレクトレットキャップ2が保管されている状態をモデル的に示したものである。
【0015】
本発明において、「エレクトレットヘヤーキャップを保管する材料に該ヘヤーキャップが接触する状態で保管する」とは、エレクトレットヘヤーキャップ内に含まれる空気を排除して、該ヘヤーキャップの両面に保管材料が接触する状態を維持して、外部空気から該ヘヤーキャップを遮断するように保管することをいう。
【0016】
エレクトレットヘヤーキャップ内に含まれる空気を排除するのは、例えば、かさ高なヘヤーキャップを伸ばして空気を排除したり、また、エレクトレット不織布が表面に出るようにヘヤーキャップを折りたたんで空気を排除するなどの手段で行うことができる。
【0017】
さらに、「保管する」には時間的な要素もあり、本発明では「保管する」とは、少なくとも1時間以上、好ましくは6時間程度以上、さらに好ましくは1日間程度を、上記状態のもとにおくことをいう。
【0018】
また、「接触する」とは、エレクトレットヘヤーキャップを構成するエレクトレット不織布などのエレクトレット材料と保管材料が相互に触れ合うことをいう。この接触することにより、後述するように、電荷回復という現象が生じているものと解される。
【0019】
本発明において、保管材料は、実際にエレクトレットキャップに接触して該キャップを保管するものであるが、効果的に接触することができるように、好ましくは接触性に富むものがよく、フィルム、布帛(織物、編物、不織布)、金属箔、紙、金属板、その複合物などを用いることができる。
【0020】
保管方法の態様は、エレクトレットヘヤーキャップを保管する材料に、ヘヤーキャップが接触する状態で保管がなされさえすればそれでよく、保管の具体的状態、保管袋の具体的態様は種々のものがあり、特には限定されるものではない。
【0021】
各種の態様を図2〜図6によりさらに説明すると、図2は、図1に示した保管状態を側面から見た概略モデル側面図であり、保管材料1に接触するようにキャップ2が保管されている状態をモデル的に示したものであり、このような態様でもよい。
【0022】
図3は、保管材料1からなる開口部3を有する保管袋4に、エレクトレットキャップ2が保管されている状態をモデル的に示した概略モデル正面図であり、このような態様でもよい。
【0023】
図4は、図3に概略を示した保管方法の保管状態の一例を示した概略モデル側面図である。この状態は、保管袋4に開口部3から挿入されたエレクトレットキャップ2が保管材料1に接触して保管されているものであり、このような態様でもよい。
【0024】
図5は、保管材料1からなる開口部3を有する保管袋4に、開口部3を閉じるための紐5が取り付けられ、袋内にキャップ2が保管されている状態をモデル的に示した概略モデル正面図であり、このような態様でもよい。
【0025】
図6は、図5に示したエレクトレットキャップ2が保管されている状態を示した概略モデル側面図である。閉じ紐5で開口部3が閉じられて、保管材料1にキャップ2が接触して保管されているものであり、このような態様でもよい。
【0026】
本発明のエレクトレットキャップの保管方法、保管袋は、使用前の該エレクトレットキャップの電荷量の10%以上が回復されるものであるが、以下に、そのことについての説明をする。
【0027】
ここでいう電荷量の回復(回復率)は、以下の式により定義される値である。
回復率(%)={(使用後のエレクトレットキャップを保管した後の電荷量)/(使用前のエレクトレットキャップの電荷量)}×100
【0028】
エレクトレットキャップの塵埃吸着性は、ファラディーゲージで測定したキャップ電荷量と関係すると考えられており、そこで、ファラディーゲージを用いてエレクトレットキャップの電荷量を測定したので、その結果を図7を用いてまず説明する。
【0029】
図7において、まず外筒7と絶縁された内筒6にエレクトレット防塵キャップ2を入れて、電荷量をエレクトロメーター8で測定する。
【0030】
保管袋は、図3に示した態様のものを用い、その保管材料にはアルミ箔を用いた。キャップ2には、図8にモデル的に示したような構造のエレクトレット不織布9と通気性の良いネット10からなるものを用いた。そこで、このエレクトレットキャップを昼間に着用し、夜間に保管する試験を3日間繰返して行なった。
【0031】
その電荷保持率を図9に示した。この結果から、使用により電荷は漸次減衰するが、本発明に従って保管することによって再び電荷が回復し、3日間、優れた電荷保持率を示したものである。
【0032】
比較のために、本発明にかかる保管方法を行わずに、単に吊り下げ放置したキャップについて同日間測定したが、回復することなく漸次、電荷の減衰が生じ、一定値に達することが確認された。なお、これらの測定では、保管して取り出しを行うときの摩擦帯電を防止するため、測定前に試料をアースして除電している。
【0033】
これらの結果は、エレクトレットキャップに使用されているエレクトレット不織布が、保管材料に接触することにより、静電誘導現象により内部電荷を回復するためと考えられるものである。さらに、保管は、外部空気を遮断するため、塵埃付着の防止および空気中の反対イオンによる中和現象の防止に効果があったと考えられるものである。
【0034】
エレクトレットキャップとの接触性を向上するために、保管袋の構成面積は80cm2 以上、かつ2500cm2 以下のみのを用いるのが好ましい。小さ過ぎるとスムーズにエレクトレットキャップの挿入をすることが難しく、また大きすぎるとエレクトレットキャップと保管材料との接触性が低くなるためである。ここで、「保管袋の構成面積」とは、保管袋を作るために必要な面積をいう。
【0035】
本発明を実施するために、エレクトレットキャップを保管袋に保管する際には、空気を十分に抜いてキャップと袋が広い面積で良好に接触するようにするのが好ましく、接触面積はキャップのエレクトレット材料面積の10%以上とすることが好ましい。エレクトレットキャップの保管は、本発明にかかる保管袋にそのまま入れるか、折りたたんで入れるようにしてもよい。
【0036】
また、折りたたんで入れるにしろ、本発明にかかる保管袋にエレクトレットキャップを挿入した状態(保管時の状態)で、エレクトレットキャップの最大厚さは50mm以下であるようにすることが良好な接触性を維持できる点から好ましい。
【0037】
本発明にかかる保管袋は、開口部を閉じることができるものであることが、接触性向上の観点から好ましく、その開口部を閉じる具体化手段として、例えば、紐、面ファスナー、あるいはファスナーなどの接合部材をとり付けることができる。
【0038】
また、本発明にかかる保管材料の表面形態は、より接触性を上げて、電荷の回復性を早めるため毛羽および/または立毛をもつ織物、紡績織物、あるいは不織布などの繊維布帛として形成されているものが特に好ましい。毛羽および/または立毛のある繊維布帛は、アンカー効果によりエレクトレットキャップのエレクトレット材料の内部にまで毛羽繊維あるいは立毛繊維が入り込み、静電誘導効果を上げて電荷回復を促進することができるからである。
【0039】
本発明を実施するにあたり、保管材料は、静電誘導を生じやすいもので形成されていることがよく、体積抵抗率値が8×1016Ωcm以下のものを用いることが好ましい。さらに好ましくは、保管時の電荷回復時間をより短縮するために、体積抵抗率値が1×1013Ωcm以下のものを用いることである。保管材料の体積抵抗率は、その下限値は好ましくは、1×10-6Ωcm程度までである。ここで、体積抵抗率とはJIS−K6911を用いて測定される値である。
【0040】
本発明を実施するにあたり、ヘヤーキャップと保管材料の接触性を上げるため、該保管材料としては、可撓性を有するものを用いることが好ましく、具体的には、カンチレバー法(JIS1096)で測定した剛軟度が15cm以下であるものが好ましい。さらに、好ましくは該剛軟度が10cm以下のものである。
【0041】
また、保管材料は、立体的なキャップへの密着性を良くする観点から、伸縮性のある材料で形成されていることが好ましい。
【実施例】
【0042】
実施例1
体積抵抗率2×10-5Ωcmで剛軟度6cmであるアルミ箔でできた幅20cm、長さ30cmの長方形(面積1200cm2 )の保管袋に、エレクトレット材料からなる防塵キャップを8時間着用後に一晩保管した。保管時は、袋内・エレクトレットキャップ内の空気を除去して袋にキャップが接触するようにした。接触面積は、エレクトレット材料の約35%であった。保管時の厚みは9mmであった。防塵キャップの使用前の電荷量は、9.2×10-8クーロンであり、使用後4.5×10-8クーロンに低下したが、保管して翌朝測定したところ9.0×10-8クーロンに回復していた(回復率:98%)。
【0043】
これを5日間繰り返して保管後の電荷量を測定したところ7.2×10-8クーロンであった(回復率:78%)。
【0044】
比較として、使用後保管なしで吊り下げ放置した5日後のキャップの電荷量は、漸次減衰を示した。
【0045】
実施例2
体積抵抗率1×1016Ωcm、剛軟度4cmのポリエチレンフィルムできた幅25cm、長さ35cmの長方形(面積1750cm2 )の保管袋に、エレクトレット材料とネット材料からなるエレクトレット防塵キャップを8時間使用後に一晩保管した。保管時のエレクトレット材料と袋材との接触面積は、エレクトレット材料の約36%であった。保管時は袋内・ヘヤーキャップ内の空気を除去して袋にキャップが接触するようにした。保管時の最大厚さは15mmであった。該空気の除去は、キャップを折り畳んで空気を除去した後に、袋内に挿入して、さらに袋内の空気を除去した。
【0046】
エレクトレット防塵キャップの使用前の電荷量は、7.5×10-8クーロンであり、使用後4.2×10-8クーロンに低下したが、保管して翌朝測定したところ7.4×10-8クーロンに回復していた(回復率:99%)。
【0047】
これを7日間繰り返して保管後の電荷量を測定したところ5.8×10-8クーロンであった(回復率:77%)。
【0048】
実施例3
体積抵抗率8×1011Ωcm、剛軟度3.1cmの綿織物できた幅25cm、長さ35cmの長方形の保管袋(面積1750cm2 )で、開口部に面ファスナーをつけて閉じることを可能にした。
【0049】
この保管袋に、エレクトレット材料とネット材料からなる防塵キャップを8時間使用後に一晩保管した。保管時のエレクトレット材料と袋材との接触面積は、エレクトレット材料の約45%であった。保管時は袋内の空気を除去して袋にキャップが接触するようマッジクテープで止めた。保管時の最大厚さは12mmであった。該空気の除去は、キャップを折り畳んで空気除去をすることにより行い、そのあとに該袋内に挿入し、さらに、袋内の空気を排除して面ファスナーで止めれた。
【0050】
防塵キャップの使用前の電荷量は、8.2×10-8クーロンであり、使用後5.1×10-8クーロンに低下したが、保管して翌朝測定したところ、8.2×10-8クーロンに回復していた(回復率:100%)。
【0051】
これを10日間繰り返して保管後の電荷量を測定したところ5.2×10-8クーロンであった(回復率:63%)。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】図1は、本発明に係るエレクトレットキャップの電荷回復保管方法の一例を示す概略モデル正面図である。
【図2】図2は、図1に示した保管状態を側面から見た概略モデル側面図である。
【図3】図3は、保管材料1からなる開口部3を有する保管袋4にエレクトレットキャップ2が保管されている状態をモデル的に示した概略モデル正面図である。
【図4】図4は、図3に概略を示した保管状態を側面から見た状態を示した概略モデル側面図である。
【図5】図5は、保管材料1からなる開口部3を有する保管袋4に、開口部3を閉じるための紐5が取り付けられ、袋内にキャップ2が保管されている状態をモデル的に示した概略モデル正面図である。
【図6】図6は、図5に示した本発明にかかる保管状態をモデル的に示した概略モデル側面図である。
【図7】図7は、フラデーゲージ電荷量測定方法をモデル的に示したものである。
【図8】図8は、キャップ形状の一例を示した概略斜視図である。
【図9】図9は、キャップ電荷量保持率の推移の一例を示した推移図である。
【符号の説明】
【0053】
1:保管材料
2:エレクトレットキャップ
3:開口部
4:保管袋
5:紐
6:内筒部
7:外筒部
8:エレクトロメーター

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エレクトレット材料を用いたヘヤーキャップを使用後に保管をするに際して、該ヘヤーキャップを保管する材料に該ヘヤーキャップが接触する状態で保管して、使用前のキャップ電荷量の10%以上を回復せしめることを特徴とするエレクトレットキャップの電荷回復保管方法。
【請求項2】
ヘヤーキャップ中に存在するエレクトレット材料の面積の10%以上が保管する材料と接触するようにして保管することを特徴とする請求項1記載のエレクトレットキャップの電荷回復保管方法。
【請求項3】
キャップを保管する材料が、可撓性のあるフィルム、布帛、金属箔、紙あるいはそれらの複合物により構成されてなることを特徴とする請求項1または2記載のエレクトレットキャップの電荷回復保管方法。
【請求項4】
キャップを保管する材料の体積抵抗率が8×1016Ωcm以下であることを特徴とする請求項1、2または3記載のエレクトレットキャップの電荷回復保管方法。
【請求項5】
エレクトレット材料を用いたヘヤーキャップを保管するための袋であり、開口部を有するとともに可撓性のあるフィルム、布帛、金属箔、紙あるいはそれらの複合物が用いられて形成されてなることを特徴するエレクトレットキャップの電荷回復保管袋。
【請求項6】
保管袋を形成する材料の表面に毛羽あるいは立毛をもつ布帛を用いてなることを特徴とする請求項5記載のエレクトレットキャップの電荷回復保管袋。
【請求項7】
保管袋の全面積が、80cm2 以上でかつ2500cm2 以下であることを特徴とする請求項5または6記載のエレクトレットキャップの電荷回復保管袋。
【請求項8】
開口部を有し、該開口部を閉じることができる接合部を有して構成されてなることを特徴とする請求項5、6または7記載のエレクトレットキャップの電荷回復保管袋。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−348395(P2006−348395A)
【公開日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−172581(P2005−172581)
【出願日】平成17年6月13日(2005.6.13)
【出願人】(000187046)東レ・ファインケミカル株式会社 (153)
【出願人】(592124137)株式会社サンロード (15)
【Fターム(参考)】