説明

エレベータの異物挟み込み検出装置

【課題】ドア装置に紐状の異物が挟み込まれたときに、それを的確に検出することができ、またその検出機構が破損するようなこともない異物挟み込み検出装置を提供する。
【解決手段】ドアパネル5a,5bの戸閉動作でそのドアパネル5a,5bの戸当り側端部Eに紐状の異物Sが挟まれているときにそれを検出する検出機構25を備える。検出機構25は、ドアパネル5a,5bの移動方向に移動可能な基体26と、この基体26に設けられ、基体26がドアパネル5a,5bの戸当り側端部に向って移動する途中に紐状の異物Sに接触することが可能な索状の検出体35と、この検出体35が異物Sに接触してく字状に変形する動作でオンし、異物Sを検出する検出スイッチ30とで構成されている。検出機構25は、ドアパネル5a,5bが戸閉方向に移動して出入口が閉じ切られた後に異物検出の動作を開始する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、エレベータドアに異物、特に紐状の異物が挟まれたときにそれを的確に検出するエレベータの異物挟み込み検出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般にエレベータのドア装置には、乗客の体や荷物が挟まれたときに、ドアの戸閉動作を停止し、戸開動作に反転させるセフティ機構が設けられている。しかし、このセフティ機構では、犬の散歩用のリードや縄跳び用の縄のように、細い紐状の異物の場合には、その挟み込みを検出することができず、その紐状異物がドアに挟まれたままかごが移動してエレベータ機材が損傷したり、乗客に思わぬ危険が及ぶような恐れがある。
【0003】
そこで、特開2006−199389公報では、ドアの前面部に、そのドアの戸当り側に突出するように検知棒を設け、ドアが閉じかけるときに検知棒を上昇移動させ、ドアの戸当り側に紐状の異物があるときにその上昇移動する検知棒で異物を検出するようにした検出機構が提案されている。
【特許文献1】特開2006−199389公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特開2006−199389公報のものでは、紐状の異物がドアに挟まれる直前において、検知棒が上昇移動してその異物を検出する構造であるため、異物は上下に自由に移動し得る状態にあり、このため異物が特に軽量の場合には、検知棒が上昇移動してもその検知棒と一体的に異物が上方に移動し、検知棒に所定の負荷が加わらず、この結果、適正に検出することができない場合がある。
【0005】
また、検知棒がドアの戸当り側に突出する状態にあるから、紐状の異物がドアに挟まれる直前に、乗客がその紐状の異物を引っ張ったような場合、その紐状の異物がドアの戸当り側に突出する検知棒に絡み付き、検知棒が破損する恐れがある。
【0006】
この発明はこのような点に着目してなされたもので、その目的とするところは、ドア装置に紐状の異物が挟み込まれたときに、それを的確に検出することができ、またその検出機構が破損するようなこともないエレベータの異物挟み込み検出装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
このような目的を達成するために、請求項1の発明は、それぞれドアパネルの移動でかごの出入口およびエレベータ乗り場の出入口を開閉するドア装置と、前記ドアパネルの戸閉動作でそのドアパネルの戸当り側端部に紐状の異物が挟まれているときにそれを検出する検出機構とを具備し、前記検出機構は、前記ドアパネルの移動方向に移動可能な基体と、この基体に設けられ、該基体が前記ドアパネルの戸当り側端部に向って移動する途中に前記紐状の異物に接触することが可能な検出体と、この検出体の前記異物に接触する動作に連動して動作することで該異物を検出する検出スイッチとを備え、前記検出機構は、前記ドアパネルが戸閉方向に移動して前記出入口が閉じ切られた後に異物検出の動作を開始することを特徴としている。
【0008】
請求項2の発明は、前記検出機構の検出体が、前記基体にスプリングの弾性力で所定の張力が付与された状態で張設され、前記異物に接触するときにその接触の圧力で前記スプリングの弾性力に抗して屈曲変形する動作で前記検出スイッチを動作させることを特徴としている。
【0009】
請求項3の発明は、前記検出機構の検出体が、可撓変形自在な索状部材あるいは帯状部材であることを特徴としている。
【0010】
請求項4の発明は、前記検出機構の検出体が、前記基体に回動可能に取り付けられ、スプリングの弾性力で前記基体から離れる回動方向に弾性的に付勢され、前記異物に接触するときにその接触の圧力で前記スプリングの弾性力に抗して回動する動作で前記検出スイッチを動作させることを特徴としている。
【0011】
請求項5の発明は、前記検出機構の検出体が、前記基体にリンク機構を介して該基体に対して接離する方向に移動可能に取り付けられ、スプリングの弾性力で前記基体から離れる方向に弾性的に付勢され、前記異物に接触するときにその接触の圧力で前記スプリングの弾性力に抗して移動する動作で前記検出スイッチを動作させることを特徴としている。
【0012】
請求項6の発明は、前記検出機構の検出体が、前記基体にスライド機構を介して該基体に対して接離する方向に移動可能に取り付けられ、スプリングの弾性力で前記基体から離れる方向に弾性的に付勢され、前記異物に接触するときにその接触の圧力で前記スプリングの弾性力に抗して移動する動作で前記検出スイッチを動作させることを特徴としている。
【0013】
請求項7の発明は、それぞれドアパネルの移動でかごの出入口およびエレベータ乗り場の出入口を開閉するドア装置と、前記ドアパネルの戸閉動作でそのドアパネルの戸当り側端部に紐状の異物が挟まれているときにそれを検出する検出機構とを具備し、前記検出機構は、前記ドアパネルの移動方向とほぼ直角の方向に延びる回転軸と、この回転軸と一体に回転することが可能な一対のアームと、これらアーム間に取り付けられ、前記各アームが前記回転軸と一体的に回転する動作の途中に前記紐状の異物に接触することが可能な検出体と、この検出体の前記異物に接触する動作に連動して動作することで該異物を検出する検出スイッチとを備え、前記検出機構は、前記ドアパネルが戸閉方向に移動して前記出入口が閉じ切られた後に異物検出の動作を開始することを特徴としている。
【発明の効果】
【0014】
この発明によれば、ドア装置に紐状の異物が挟み込まれたときに、それを的確に検出することができ、またその検出機構が破損するようなこともない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0016】
図1〜図4には第1の実施形態を示してある。図1は、かご1の前面の出入口1aに設けられたかごドア装置Aをエレベータ乗り場側から見た状態を示してある。かご1の前面にはドア枠2が据え付けられ、このドア枠2の上部に梁材3が架設され、この梁材3に左右に長いハンガーレール4が水平に架設されている。
【0017】
かごドア装置Aは、例えば一対のドアパネル5a,5bが左右に移動して出入口1aを開閉する中央開き式構造となっている。各ドアパネル5a,5bの上端部にはそれぞれハンガー6a,6bが取り付けられ、これらハンガー6a,6bにそれぞれ一対ずつハンガーローラ7a,7bが回転自在に取り付けられ、これらハンガーローラ7a,7bが前記ハンガーレール4の上に転動自在に係合され、この係合でドアパネル5a,5bが左右に並ぶようにハンガーレール4の下方に懸架されている。ドア枠2の下端部には敷居8が取り付けられ、この敷居8に各ドアパネル5a,5bの下端部が摺動自在に係合している。
【0018】
ハンガーレール4の両端部及び梁材3の一端寄り部分にはそれぞれプーリ12が回転自在に取り付けられ、またドア枠2の上部には駆動源としてのモータ13が据え付けられ、このモータ13の出力軸にプーリ14が取り付けられている。そして前記プーリ12,14にベルトやワイヤなどの索体15が掛け渡され、この索体15が前記ドアパネル5a,5bのハンガー6a,6bに留め具16a,16bを介してそれぞれ連結され、モータ13が正逆回転し、索体15が正逆方向に走行することで、ドアパネル5a,5bがハンガーレール4及び敷居8に沿って左右に移動し、この移動でかご1の出入口1aが開閉される。
【0019】
かごドア装置Aは、かご1の昇降に応じて、図2に示すように、エレベータ乗り場22の乗り場ドア装置Bと対向する。乗り場ドア装置Bは、一対のドアパネル20a,20bを備え、これらドアパネル20a,20bが敷居21に沿ってかごドア装置Aのドアパネル5a,5bと連動して左右に移動することでエレベータ乗り場22の出入口22aが開閉される。
【0020】
かごドア装置Aの乗り場側に向く前面部にはドアセフティ23が設けられている。このドアセフティ23はかごドア装置Aの一方のドアパネル5aに設けられたセフティシュー23aと他方のドアパネル5bに設けられたセフティシュー23bとを備え、一方のセフティシュー23aがドアパネル5aの戸当り側縁部からその側方に突出するように配置され、ドアパネル5a,5bが戸閉方向に移動してセフティシュー23aが乗客の身体や手荷物などに当接すると、そのセフティシュー23aが相対的に後退移動し、この移動で異物の挟み込みが検出され、ドアパネル5a,5bが戸閉動作から戸開動作に反転するように制御される。
【0021】
さらに、かごドア装置Aの乗り場側に向く前面部には、紐状の異物の挟み込みを検出する検出機構25が設けられている。この検出機構25は、基体26を有し、この基体26はドアパネル5bの前面部に配置され、ドアパネル5bの上下部に取り付けられた横方向に長いガイドレール27に支持され、これらガイドレール27に沿って横方向にスライドすることが可能となっている。ドアパネル5bには、基体26を駆動する駆動装置28が設けられ、この駆動装置28はラック・ピニオン機構などを備え、この駆動装置28による制御で基体26がドアパネル5bの戸当り側端部の方向とその逆方向とにスライド動作する。
【0022】
基体26の上下部にはドアパネル5bの戸当り側に向って突出するアーム26a,26bが一体的に形成されている。上部のアーム26aの先端部には、図3に詳示するように、ローラ29が回転自在に取り付けられているとともに、中間部に検出スイッチ30と検出レバー31が取り付けられている。
【0023】
検出レバー31は一端部がピン32を介してアーム26aに回動自在に取り付けられ、スプリング33の付勢力により時計回り方向に弾性的に付勢されている。検出スイッチ30はスプリング33の反対側において検出レバー31の中間部に対向するようにアーム26aに取り付けられ、この検出スイッチ30のアクチュエータ30aが検出レバー31に弾性的に当接している。
【0024】
検出レバー31の先端部にはワイヤや繊維紐などからなる可撓変形自在な索状の検出体35が取り付けられている。この検出体35は前記ローラ29を通してその下方に引き出され、その端部が基体26の下部のアーム26bの先端部に連結されている。この検出体35には前記スプリング33の弾性力により一定の張力が付与されている。この検出体35のローラ29からアーム26bに至る区間は検出部35aとなっており、この検出部35aがドアパネル5bの戸当り側端部と平行に延びるように支持されている。
【0025】
次に作用について説明する。
【0026】
かご1がエレベータ乗り場に着床してかごドア装置Aおよび乗り場ドア装置Bの各ドアパネル5a,5b,20a,20bが開いているときには、検出機構25の基体26は、図4(A)に示すように、検出体35の検出部35aがドアパネル5bの戸当り側端部Eよりその後方側(右側)に位置する待機位置に配置されている。
【0027】
そして、かご1に乗客が乗り込み、各ドアパネル5a,5b,20a,20bが戸閉方向に移動してかごドア装置Aおよび乗り場ドア装置Bが閉じ切った後において、検出機構25が動作を開始してかごドア装置Aおよび乗り場ドア装置Bに紐状の異物が挟まれていないか否かが判断される。
【0028】
すなわち、かごドア装置Aおよび乗り場ドア装置Bが閉じ切った後に、検出機構25の駆動装置28が起動し、図4(B)に示すように基体26が待機位置から検出体35と一体的にドアパネル5bの戸当り側端部Eに向って移動する。
【0029】
ここで、各ドアパネル5a,5b,20a,20bの戸当り間に、図2および図4(B)に示すように紐状の異物Sが挟まれているときには、基体26の移動に応じて検出体35の検出部35aがセフティシュー23a,23bで挟まれた部分の異物Sに接触し、さらに基体26が移動することで、図4(C)に示すように検出体35の検出部35aが異物Sとの接触点を境にく字状に屈曲する。そしてこの屈曲した検出体35の張力で検出レバー31がスプリング33に抗してピン32を中心に反時計回り方向に回動し、この検出レバー31により検出スイッチ30のアクチュエータ30aが押圧され、検出スイッチ30がオンする。すなわち、かごドア装置Aおよび乗り場ドア装置Bに紐状の異物Sが挟まれていることが検出される。
【0030】
一方、異物Sが挟まれていないときには、検出体35の検出部35aが図4(B)から図4(C)の状態に移行するときに、検出体35の検出部35aが何ら屈曲することなく、直線状に緊張したまま各ドアパネル5a,5b,20a,20bの戸当り間の部分を通過して検出スイッチ30がオンすることがなく、これにより異物Sの挟み込みがないことが検出される。
【0031】
異物Sは、図2に示すように、かごドア装置Aにおけるドアパネル5a,5bの戸当り間と、乗り場ドア装置Bにおけるドアパネル20a,20bの戸当り間との2点で挟まれ、検出体35の検出部35aは異物Sのその2点間の部分に接触する。異物Sの2点間の部分に所定の張りが生じていれば、検出部35aがその部分に接触し、さらに基体26が移動したときに検出部35aがく字状に屈曲し異物Sを検出することができる。ところが、異物Sの2点間の部分にたるみが生じているような場合には、検出部35aがその部分に接触してさらに基体26が移動してもそのたるみで検出部35aがく字状に屈曲せず、異物Sを検出することができないことになる。
【0032】
しかしながら、この後、かご1が昇降移動を開始した直後のときに、その移動で異物Sの前記2点間の部分に所定の張りが生じ、この張りで検出体35の検出部35aがく字状に屈曲し、これにより異物Sが検出される。
【0033】
図5および図6は、検出機構25の動作の流れを示すフローチャートであり、このフローチャートに従って検出機構25の動作の流れを説明する。
【0034】
かご1の昇降移動時には検出機構25の基体26は待機位置で待機している(S1)。そして、かご1が着床して停止すると(S2)、かごドア装置Aおよび乗り場ドア装置Bが戸開動作を開始する(S3)。そしてドアが全開して戸開動作が終了すると(S4)、この時点からの経過時間がカウントされ(S5)、所定時間が経過したときに、かごドア装置Aおよび乗り場ドア装置Bが戸閉動作を開始する(S6)。かごドア装置Aおよび乗り場ドア装置Bの戸閉動作の途中には、ドアセフティ23による異物検出の有無が判断され(S7)、ドアセフティ23が異物を検出するとき、つまり乗客の身体や荷物がドアに挟まれそうになったときには、S3に戻り、かごドア装置Aおよび乗り場ドア装置Bが戸開し、S3以降の動作が繰り返される。
【0035】
S7で、ドアセフティ23が動作せずに、乗客の身体や荷物がドアに挟まれていないと判断されたときには、かごドア装置Aおよび乗り場ドア装置Bの戸閉動作が継続して戸閉動作が終了する(S8)。
【0036】
この後、紐状の異物を検出するための検出機構25が動作を開始し(S9)、検出機構25の基体26が待機位置から検出位置に移動する。そして、検出機構25によりかごドア装置Aおよび乗り場ドア装置Bに紐状の異物が挟まれているか否か、つまり検出機構25による異物の検出の有無が判断され(S10)、異物の挟まりが検出されたときには、S3に戻り、かごドア装置Aおよび乗り場ドア装置Bが戸開する。
【0037】
S10で異物の挟まりが検出されたかったときには、検出機構25の基体26は検出位置にとどまり(S11)、この状態でかご1が昇降移動を開始する(S12)。かご1が昇降移動を開始した直後には、検出機構25による異物の検出の有無が再度判断され(S13)、異物の検出があると判断されたときには、かご1の昇降移動が停止し(S14)、さらにかご1がその直前の停止階に帰着し(S15)、検出機構25の基体26が待機位置に戻り(S16)、この後、S1以降の動作が繰り返される。
【0038】
S13で、異物の検出がないと判断されたときには、検出機構25の基体26が待機位置に戻り(S17)、かご1が目的階に向って昇降移動し(S18)、かご1が目的階で停止する(S19)。
【0039】
このように、この実施形態においては、かごドア装置Aおよび乗り場ドア装置Bが完全に閉じ切った後に、検出機構25が動作して紐状の異物Sが挟まれているかどうかが検出される。
【0040】
従来では、ドア装置が閉じ切る直前のとき、つまり紐状の異物がドアの戸当り間に実際に挟まれる前に、検知棒が動作して異物を検出しており、このため乗客がその紐状の異物を引っ張ったような場合、その紐状の異物が無造作に動いて検知棒に絡み付き、検知棒が破損したり、適正に異物を検出することができなくなる恐れがある。
【0041】
この実施形態では、かごドア装置Aおよび乗り場ドア装置Bが完全に閉じ切って紐状の異物Sがドアパネル5a,5bの戸当り間およびドアパネル20a,20bの戸当り間に挟み付けられた後に検出機構25が動作するため、異物Sが検出機構25に絡み付くようなことがなく、したがって検出機構25が破損することがなく、かつ異物Sを適正に検出することができる。
【0042】
なお、前記第1の実施形態においては、検出機構25の検出体35としてワイヤや繊維紐などの索状部材を用いたが、図7に第2の実施形態として示すように、検出体35として索状部材に代えて一定の幅をもつ可撓変形自在な帯状部材を用いることも可能である。
【0043】
図8および図9には第3の実施形態を示してある。この実施形態において、第1の実施形態と対応する構成部分には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0044】
この実施形態では、検出機構25における基体26の上部のアーム26aに検出レバー38がほぼ水平に取り付けられている。検出レバー38はそのほぼ中間部においてピン39を介して回動自在に支持され、スプリング40により時計回り方向に弾性的に付勢されている。そしてこの検出レバー38の一端側の端部に検出体35の一端部が接続され、検出体35の他端部が基体26の下部のアーム26bの先端部に接続され、この検出体35に前記スプリング40の弾性力により所定の張力が付与され、また検出レバー38の他端側においてアーム26aに検出スイッチ30が取り付けられ、この検出スイッチ30のアクチュエータ30aが検出レバー38の他端側端部に対向するように配置されている。
【0045】
この実施形態の場合には、基体26が移動して検出体35が紐状の異物Sに接触してく字状に屈曲するときに、その張力で検出レバー38がピン39を中心に反時計回り方向に回動し、この回動で検出スイッチ30のアクチュエータ30aが検出レバー38により押圧されてオンし、これにより異物Sの検出が達成される。
【0046】
この実施形態では、検出レバー38がほぼ水平に設けられ、その一端側端部からアーム26bの先端部に直接垂直に検出体35が張られており、このため第1の実施形態におけるガイド用のローラ29が不要で、簡単な構造とすることができる。
【0047】
図10および図11には第4の実施形態を示してある。この実施形態において、第1の実施形態と対応する構成部分には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0048】
この実施形態においては、検出機構25における基体26の上部のアーム26aに、ピン50を介して検出体35が回動自在に取り付けられている。検出体35は、金属や合成樹脂などの一定の剛性をもつ帯状板材からなり、その上部がピン43を介してアーム26bに回動自在に取り付けられている。
【0049】
基体26が待機位置にあるときには、検出体35はドアパネル5bの戸当り側端部のやや後方側に位置してその端部と平行に並ぶように配置されている。基体26の下部のアーム26bにはブラケット44が取り付けられ、このブラケット44にガイド棒45が水平に取り付けられ、このガイド棒45の下方に位置して検出スイッチ30が取り付けられている。
【0050】
検出体35の下端部にはブラケット48が取り付けられ、このブラケット48に上下に長い長孔49が形成され、この長孔49内に前記ガイド棒45が挿入されている。前記検出スイッチ30のアクチュエータ30aは、前記ブラケット48に対向するように配置されている。前記ガイド棒52の外周にはスプリング50が装着され、このスプリング50の弾性力で検出体35が時計回り方向に弾性的に付勢されている。
【0051】
検出体35の下端部は、アーム26bに形成された段部51に当接し、この当接で検出体35の回動範囲が規制され、通常時には検出体35がドアパネル5bの戸当り側端部のやや後方側に位置してその端部と平行に並ぶ状態に保持されている。
【0052】
この実施形態の場合には、基体26が移動して検出体35が紐状の異物Sに接触すると、その圧力で検出体35がスプリング50の弾性力に抗してピン43を中心に反時計回り方向に回動し、この回動で検出スイッチ30のアクチュエータ30aがブラケット48を介して押圧されてオンし、これにより異物Sの検出が達成される。
【0053】
図12および図13には第5の実施形態を示してある。この実施形態において、第1の実施形態と対応する構成部分には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0054】
この実施形態においては、検出機構25における基体26の一側部に隣接して、金属や合成樹脂などの一定の剛性をもつ帯状板材からなる検出体35が配置され、この検出体35がその上下部において、リンク機構54を介して基体26の一側部に平行移動可能に連結されている。
【0055】
各リンク機構54は、基体26および検出体35の前面側においてその基体26と検出体35との双方に跨るように傾斜して設けられた第1のリンクレバー55と、基体26および検出体35の裏面側においてその基体26と検出体35との双方に跨るように傾斜して設けられた第2のリンクレバー56とを備えている。
【0056】
第1のリンクレバー55と第2のリンクレバー56は、互いに逆方向に傾斜して交差する状態に配置され、その交差部がピン57を介して互いに回動自在に連結されている。第1のリンクレバー55の一端部はピン58を介して基体26に回動自在に結合され、他端部は検出体35に形成された上下に長い長孔59にピン60を介して摺動自在に結合され、第2のリンクレバー56の一端部はピン61を介して検出体35に回動自在に結合され、他端部は基体26に形成された上下に長い長孔62にピン63を介して摺動自在に結合され、第1および第2のリンクレバー55,56がピン57を中心に互いに回動することにより検出体35が基体26に対して接離する左右方向に平行移動するようになっている。
【0057】
第1のリンクレバー55の一端部にはブラケット64が取り付けられ、このブラケット64と基体26との間にスプリング65が張設され、このスプリング65により検出体35が基体26から離れる方向に弾性的に付勢されている。また、基体26に検出スイッチ30が取り付けられ、この検出スイッチ30のアクチュエータ30aが前記ブラケット64に対向するように配置されている。
【0058】
この実施形態の場合には、基体26が移動して検出体35が紐状の異物Sに接触すると、その圧力で検出体35が基体26に対して相対的にスプリング65の弾性力に抗して移動し、この移動で各リンク機構54の第1のリンクレバー55が反時計方向に回動するとともに、第2のリンクレバー56が時計方向に回動する。そして、第1のリンクレバー55の反時計方向の回動で検出スイッチ30のアクチュエータ30aがブラケット46を介して押圧されてオンし、これにより異物Sの検出が達成される。
【0059】
図14および図15には第6の実施形態を示してある。この実施形態において、第1の実施形態と対応する構成部分には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0060】
この実施形態においては、検出機構25における基体26の一側部に隣接して、金属や合成樹脂などの一定の剛性をもつ帯状板材からなる検出体35が配置され、この検出体35がその上下部において、スライド機構67を介して基体26の一側部に平行移動可能に連結されている。
【0061】
各スライド機構67は、検出体35に取り付けられた水平方向に延びるレール68と、基体26に回転自在に取り付けられ、レール68を上下の両側から挟むように係合してそのレール68を水平方向にスライド自在に支持した複数のローラ69とで構成されている。
【0062】
基体26および検出体35には、その上下の中間部においてそれぞれブラケット70、71が取り付けられ、これらブラケット70,71間にシャフト72が掛け渡され、このシャフト72の外周にスプリング73が装着され、このスプリング73により検出体35が基体26から離れる方向に弾性的に付勢されている。
【0063】
基体26には検出スイッチ30が取り付けられ、この検出スイッチ30のアクチュエータ30aが検出体35のブラケット71と対向するように配置されている。なお、検出体35の移動範囲はシャフト72の端部に取り付けられたナット74により規制されている。
【0064】
この実施形態の場合には、基体26が移動して検出体35が紐状の異物Sに接触すると、その圧力で検出体35が基体26に対して相対的にスプリング65の弾性力に抗して移動し、この移動で検出体35のブラケット71を介して検出スイッチ30のアクチュエータ30aが押圧されてオンし、これにより異物Sの検出が達成される。
【0065】
なお、前記第1〜第6の実施形態においては、検出機構25の基体26をドアパネル5bに取り付けるようにしたが、ドア枠2や敷居8などに取り付けるような場合であってもよい。
【0066】
次に、第7の実施形態について、図16および図17を参照して説明する。前記第1〜第6の実施形態は一対のドアパネルが互いに遠ざかる方向と互いに近づく方向とに移動することで出入口1a,22aを開閉する両開き式のドア装置の場合であるが、第7の実施形態の場合は、一対のドアパネルが同じ方向に異なる速度で移動することで出入口を開閉する片開き式のドア装置となっている。
【0067】
すなわち、図16に示すように、かご1の出入口1aおよび乗り場22の出入口22aにそれぞれ出入口枠80,81が設けられ、かご1の出入口枠80に対向してかごドア装置Aを構成する一対にドアパネル5a,5bが前後に位置をずらして配置され、乗り場22の出入口枠81に対向して乗り場ドア装置Bを構成する一対のドアパネル20a,20bが前後に位置をずらして配置されている。
【0068】
図16に示す戸閉状態からドアパネル5a,5b,20a,20bが図における右方向にそれぞれ移動することで出入口1a,22aが開かれる。この際、ドアパネル5a,20aはドアパネル5b,20bの倍の速度で移動する。なお、乗り場ドア装置Bのドアパネル20a,20bは、かごドア装置Aのドアパネル5a,5bと連動して移動する。
【0069】
戸閉時においては、ドアパネル5a,5b,20a,20bが図における左方向にそれぞれ移動し、ドアパネル5a,20aの戸当り側端部Eが出入口枠80,81の戸当り部80a,80bにそれぞれ当接する。この際、その戸当り間に紐状の異物Sが挟み込まれることがあり、この異物Sを検出するための検出機構25が出入口枠80に設けられている。
【0070】
検出機構25は、駆動源(図示せず)に駆動されて回転する回転軸83を備え、この回転軸83は図16および図17に示すように、出入口枠80の内側に垂直に設けられている。回転軸83の上端部および下端部にはそれぞれアーム84,85が取り付けられ、これらアーム84,85が出入口枠80の前方に延出されている。
【0071】
上部のアーム84の先端部には、一対のローラ87,88が回転自在に取り付けられているとともに、中間部に検出スイッチ30および検出レバー90が取り付けられている。
【0072】
検出レバー90は一端部がピン91を介してアーム84に回動自在に取り付けられ、スプリング92の付勢力により時計回り方向に弾性的に付勢されている。検出スイッチ30はスプリング92の反対側において検出レバー90に対向するようにアーム84に取り付けられ、この検出スイッチ30のアクチュエータ30aが検出レバー90に弾性的に当接している。
【0073】
検出レバー90の先端部にはワイヤや繊維紐などからなる索状の検出体35が取り付けられている。この検出体35は前記ローラ87,88を通してその下方に引き出され、その端部が回転軸83の下部のアーム85の先端部に連結されている。この検出体35には前記スプリング92の弾性力により一定の張力が付与されている。この検出体35のローラ88からアーム85に至る区間は検出部35aとなっており、この検出部35aがドアパネル5aの戸当り側縁部Eと平行に延びるように支持されている。なお、94は、ドアパネル5aに設けられたセフティシューである。
【0074】
検出体35の検出部35aは、通常時には、出入口枠80,81の戸当り部80a,81aの位置よりも出入口1a,22aの中央寄りの待機位置で待機している。そして、ドアパネル5a,5b,20a,20bが閉じ切った後において、回転軸83が各アーム84,85と一体に時計回り方向に回転する。この回転で検出体35の検出部35aが出入口枠80の戸当り部8aの前方部を通過するように移動する。
【0075】
この際、ドアパネル5a,20aの戸当り側端部Eと出入口枠80,81の戸当り部80a,80bとの間に異物Sが挟み込まれていると、検出体35の検出部35aがその異物Sに接触し、さらに回転軸83が回転することで、検出部35aがく字状に屈曲する。
【0076】
そして、屈曲した検出体35aの張力で検出レバー90がスプリング92に抗してピン91を中心に反時計回り方向に回動し、この検出レバー90により検出スイッチ30のアクチュエータ30aが押圧され、検出スイッチ30がオンし、異物Sが挟まれていることが検出される。
【0077】
図18には第8の実施形態を示してある。この実施形態では、第7の実施形態の場合と同様に、検出機構25を構成する回転軸83が出入口枠80の内側に垂直に設けられている。この回転軸83の上端部および下端部にはそれぞれアーム84,85が取り付けられ、これらアーム84,85が出入口枠80の前方に延出されている。そして上部のアーム84の先端部と、下部のアーム85の先端部との間に渡って帯板状の一定の剛性をもつ検出体35が取り付けられている。
【0078】
各アーム84,85は、それぞれ摩擦クラッチ機構95を介して回転軸83に結合され、通常時には回転軸83と一体的に回転し、アーム84,85に所定以上の負荷が加わったときに摩擦クラッチ機構95により回転軸83とアーム84,85との間に滑りが生じてアーム84,85がその所定位置で静止するようになっている。
【0079】
回転軸83の上部には、アーム84と対向して補助アーム96が取り付けられている。この補助アーム96は回転軸83と常に一体的に回転する。アーム84の縁部および補助アーム96の縁部にはそれぞれ起立壁84a,96aがそれぞれ一体に形成され、アーム84の起立壁84aに横に長い長孔97が形成され、補助アーム96の起立壁96aにボルト98が取り付けられ、このボルト98の先端部が前記長孔97内に挿入されている。
【0080】
ボルト98の外周には、起立壁84a,96a間においてスプリング99が装着され、このスプリング99によりアーム84と補助アーム96とが互いに反対の回転方向に弾性的に付勢されている。そして補助アーム96に検出スイッチ30が取り付けられ、この検出スイッチ30のアクチュエータ30aがアーム84の起立壁84aに対向するように配置されている。
【0081】
この実施形態では、かごドア装置および乗場ドア装置が閉じ切った後において、回転軸83が各アーム84,85と一体的に反時計回り方向に回転する。この回転で検出体35が出入口枠80の戸当り部80aの前方部を通過するように移動する。
【0082】
この際、ドアパネル5aの戸当り側端部Eと出入口枠80の戸当り部80aとの間に異物Sが挟みこまれていると、検出体35がその異物Sに接触する。検出体35が異物Sに接触すると、アーム84,85に所定の負荷が加わり、この負荷でアーム84,85と回転軸83との間の摩擦クラッチ機構95に滑りが生じ、アーム84,85の回転が停止してアーム84,85および検出体35が異物Sと接触する位置で静止する。
【0083】
回転軸83はアーム84,85および検出体35の静止にかかわらず、反時計方向回り方向に回転し、この回転で補助アーム96がアーム84の起立壁84aに接近し、この接近で検出スイッチ30のアクチュエータ30aが起立壁84aに圧接してオンし、異物Sが挟まれていることが検出される。
【0084】
なお、以上の各実施形態においては、ドアパネルが左右に移動することで、出入口が開閉されるドア装置としてあるが、ドアパネルが上下に移動することで、出入口が開閉されるドア装置の場合であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1】この発明の第1の実施形態に係る異物挟み込み検出装置を示す正面図。
【図2】その異物挟み込み検出装置の平面図。
【図3】その異物挟み込み検出装置の要部の斜視図。
【図4】その異物挟み込み検出装置の動作を順に示す正面図。
【図5】その異物挟み込み検出装置の動作の前半の流れを示すフローチャート。
【図6】その異物挟み込み検出装置の動作の後半の流れを示すフローチャート。
【図7】この発明の第2の実施形態に係る異物挟み込み検出装置の要部を示す斜視図。
【図8】この発明の第3の実施形態に係る異物挟み込み検出装置を示す正面図。
【図9】その異物挟み込み検出装置の要部の斜視図。
【図10】この発明の第4の実施形態に係る異物挟み込み検出装置を示す正面図。
【図11】その異物挟み込み検出装置の要部の斜視図。
【図12】この発明の第5の実施形態に係る異物挟み込み検出装置を示す正面図。
【図13】その異物挟み込み検出装置の要部の斜視図。
【図14】この発明の第6の実施形態に係る異物挟み込み検出装置を示す正面図。
【図15】その異物挟み込み検出装置の要部の斜視図。
【図16】この発明の第7の実施形態に係る異物挟み込み検出装置を示す平面図。
【図17】その異物挟み込み検出装置の要部の斜視図。
【図18】この発明の第8の実施形態に係る異物挟み込み検出装置の要部を示す斜視図。
【符号の説明】
【0086】
A…かごドア装置、B…乗り場ドア装置、S…異物、1…かご、1a…出入口、2…ドア枠、3…梁材、4…ハンガーレール、5a.5b…ドアパネル、6a.6b…ハンガー、7a.7b…ハンガーローラ、20a.20b…ドアパネル、22…エレベータ乗り場、22a…出入口、23…ドアセフティ、23a.23b…セフティシュー、25…検出機構、26…基体、26a.26b…アーム、27…ガイドレール、28…駆動装置、29…ローラ、30…検出スイッチ、31…検出レバー、33…スプリング、35…検出体、35a…検出部、38…検出レバー、40…スプリング、44…ブラケット、45…ガイド棒、46…ブラケット、48…ブラケット、50…スプリング、52…ガイド棒、54…リンク機構、55.56…リンクレバー、64…ブラケット、67…スライド機構、68…レール、69…ローラ、70.71…ブラケット、80.81…出入口枠、83…回転軸、84.85…アーム、87.88…ローラ、90…検出レバー、92…スプリング、95…摩擦クラッチ機構、96…補助アーム、99…スプリング。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれドアパネルの移動でかごの出入口およびエレベータ乗り場の出入口を開閉するドア装置と、
前記ドアパネルの戸閉動作でそのドアパネルの戸当り側端部に紐状の異物が挟まれているときにそれを検出する検出機構とを具備し、
前記検出機構は、前記ドアパネルの移動方向に移動可能な基体と、この基体に設けられ、該基体が前記ドアパネルの戸当り側端部に向って移動する途中に前記紐状の異物に接触することが可能な検出体と、この検出体の前記異物に接触する動作に連動して動作することで該異物を検出する検出スイッチとを備え、
前記検出機構は、前記ドアパネルが戸閉方向に移動して前記出入口が閉じ切られた後に異物検出の動作を開始することを特徴とするエレベータの異物挟み込み検出装置。
【請求項2】
前記検出機構の検出体は、前記基体にスプリングの弾性力で所定の張力が付与された状態で張設され、前記異物に接触するときにその接触の圧力で前記スプリングの弾性力に抗して屈曲変形する動作で前記検出スイッチを動作させることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの異物挟み込み検出装置。
【請求項3】
前記検出機構の検出体は、可撓変形自在な索状部材あるいは帯状部材であることを特徴とする請求項1または2に記載のエレベータの異物挟み込み検出装置。
【請求項4】
前記検出機構の検出体は、前記基体に回動可能に取り付けられ、スプリングの弾性力で前記基体から離れる回動方向に弾性的に付勢され、前記異物に接触するときにその接触の圧力で前記スプリングの弾性力に抗して回動する動作で前記検出スイッチを動作させることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの異物挟み込み検出装置。
【請求項5】
前記検出機構の検出体は、前記基体にリンク機構を介して該基体に対して接離する方向に移動可能に取り付けられ、スプリングの弾性力で前記基体から離れる方向に弾性的に付勢され、前記異物に接触するときにその接触の圧力で前記スプリングの弾性力に抗して移動する動作で前記検出スイッチを動作させることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの異物挟み込み検出装置。
【請求項6】
前記検出機構の検出体は、前記基体にスライド機構を介して該基体に対して接離する方向に移動可能に取り付けられ、スプリングの弾性力で前記基体から離れる方向に弾性的に付勢され、前記異物に接触するときにその接触の圧力で前記スプリングの弾性力に抗して移動する動作で前記検出スイッチを動作させることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの異物挟み込み検出装置。
【請求項7】
それぞれドアパネルの移動でかごの出入口およびエレベータ乗り場の出入口を開閉するドア装置と、
前記ドアパネルの戸閉動作でそのドアパネルの戸当り側端部に紐状の異物が挟まれているときにそれを検出する検出機構とを具備し、
前記検出機構は、前記ドアパネルの移動方向とほぼ直角の方向に延びる回転軸と、この回転軸と一体に回転することが可能な一対のアームと、これらアーム間に取り付けられ、前記各アームが前記回転軸と一体的に回転する動作の途中に前記紐状の異物に接触することが可能な検出体と、この検出体の前記異物に接触する動作に連動して動作することで該異物を検出する検出スイッチとを備え、
前記検出機構は、前記ドアパネルが戸閉方向に移動して前記出入口が閉じ切られた後に異物検出の動作を開始することを特徴とするエレベータの異物挟み込み検出装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2010−37053(P2010−37053A)
【公開日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−201980(P2008−201980)
【出願日】平成20年8月5日(2008.8.5)
【出願人】(390025265)東芝エレベータ株式会社 (2,543)
【Fターム(参考)】