エレベータの釣合おもり
【課題】本発明は、重量調整作業の作業性を向上させることができるエレベータの釣合おもりを得ることを目的とするものである。
【解決手段】おもり枠1には、複数枚のカバー3が上下に並べて取り付けられている。カバー3の幅方向両端部には、複数のだるま穴3aが設けられている。おもり枠1には、だるま穴3aに挿入される係合突起としての複数のカバー用ねじ4が設けられている。カバー用ねじ4は、おもり枠1の幅方向両端部のだるま穴3aに対応する位置に設けられている。各カバー3は、だるま穴3aにカバー用ねじ4を挿入することによりおもり枠1に取り付けられている。
【解決手段】おもり枠1には、複数枚のカバー3が上下に並べて取り付けられている。カバー3の幅方向両端部には、複数のだるま穴3aが設けられている。おもり枠1には、だるま穴3aに挿入される係合突起としての複数のカバー用ねじ4が設けられている。カバー用ねじ4は、おもり枠1の幅方向両端部のだるま穴3aに対応する位置に設けられている。各カバー3は、だるま穴3aにカバー用ねじ4を挿入することによりおもり枠1に取り付けられている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、おもり枠にカバーが取り付けられているエレベータの釣合おもりに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のエレベータの釣合おもりは、おもり枠と、おもり枠に搭載された複数個のおもり片と、かご側の面に取り付けられた整風板とを有している。整風板は、上下方向に並べて配置された上方板、中間板及び下方板を有している。これらの上方板、中間板及び下方板は、ビスによりおもり枠に固定されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−236751号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような従来の釣合おもりでは、重量調整(バランス調整)を行うためには、上方板を取り外しておもり片をおもり枠の上部から出し入れする必要があるが、上方板がビスによりおもり枠に固定されているので、上方板の脱着に手間がかかり、重量調整作業の作業性が低かった。
【0005】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、重量調整作業の作業性を向上させることができるエレベータの釣合おもりを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係るエレベータの釣合おもりは、おもり枠と、おもり枠に搭載されている複数個のおもり片と、おもり枠に取り付けられているカバーとを備え、カバーは、おもり枠及びカバーのいずれか一方に設けられただるま穴におもり枠及びカバーの他方に設けられた係合突起を挿入することによりおもり枠に取り付けられている。
【発明の効果】
【0007】
この発明のエレベータの釣合おもりは、だるま穴に係合突起を挿入することによりカバーがおもり枠に取り付けられているので、おもり枠に対するカバーの脱着を容易に行うことができ、重量調整作業の作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】この発明の実施の形態1によるエレベータの釣合おもりを示す斜視図である。
【図2】図1のカバーを示す斜視図である。
【図3】図1の要部を拡大して示す斜視図である。
【図4】図2のカバーの要部を拡大して示す斜視図である。
【図5】この発明の実施の形態2によるエレベータの釣合おもりを示す斜視図である。
【図6】図5の要部を拡大して示す斜視図である。
【図7】図5の釣合おもりの重量調整作業時の状態を示す斜視図である。
【図8】この発明の実施の形態3によるエレベータの釣合おもりを示す斜視図である。
【図9】図8の上部カバーを示す斜視図である。
【図10】図8の要部を拡大して示す斜視図である。
【図11】図8の釣合おもりの重量調整作業時の状態を示す斜視図である。
【図12】この発明の実施の形態4によるエレベータの釣合おもりを示す斜視図である。
【図13】図12の下部カバーを示す斜視図である。
【図14】図12の釣合おもりの重量調整作業時の状態を示す斜視図である。
【図15】実施の形態1〜4の釣合おもりが用いられるエレベータの一例を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるエレベータの釣合おもりを示す斜視図、図2は図1のカバーを示す斜視図、図3は図1の要部を拡大して示す斜視図、図4は図2のカバーの要部を拡大して示す斜視図である。
【0010】
図において、おもり枠1の内側には、複数個の板状のおもり片(加減おもり)2が搭載されている。これらのおもり片2は、必要な重量分の個数だけ上下に積層されている。おもり枠1には、複数枚(この例では3枚)の鋼製のカバー3が上下に並べて取り付けられている。カバー3は、おもり枠1の一側の開口を塞ぐように取り付けられている。
【0011】
カバー3の幅方向両端部には、複数のだるま穴3aが設けられている。この例では、だるま穴3aは、カバー3の四隅に配置されている。また、だるま穴3aは、小穴部と、小穴部よりも大径の大穴部とを有している。小穴部と大穴部とはつながっており、大穴部は小穴部の下に位置している。
【0012】
おもり枠1には、だるま穴3aに挿入される係合突起としての複数のカバー用ねじ4が設けられている。カバー用ねじ4は、おもり枠1の幅方向両端部のだるま穴3aに対応する位置に設けられている。また、カバー用ねじ4は、だるま穴3aの小穴部よりも小径のねじ本体と、だるま穴3aの大穴部よりも小径で小穴部よりも大径の頭部とを有している。各カバー3は、だるま穴3aにカバー用ねじ4を挿入することによりおもり枠1に取り付けられている。
【0013】
カバー3をおもり枠1に取り付ける場合、だるま穴3aの大穴部にカバー用ねじ4の頭部を挿入し貫通させた後、カバー3全体を下方へ変位させ、カバー用ねじ4のねじ本体をだるま穴3aの小穴部内に移動させる。そして、必要に応じてカバー用ねじ4を締め付ける。カバー3をおもり枠1から取り外す場合は、上記の逆の手順である。
【0014】
このようなエレベータの釣合おもりでは、だるま穴3aにカバー用ねじ4を挿入することによりカバー3がおもり枠1に取り付けられているので、おもり枠1に対するカバー3の脱着の際にカバー用ねじ4を取り外す必要がなく、脱着が容易であり、重量調整作業の作業性を向上させることができる。
【0015】
なお、係合突起は、カバー用ねじ4に限定されるものではない。
また、実施の形態1では、カバー3にだるま穴3aを設け、おもり枠1にカバー用ねじ4を設けたが、おもり枠1にだるま穴を設け、カバー3に係合突起を設けてもよい。この場合、だるま穴は、大穴部が小穴部の上に位置するように配置される。
さらに、だるま穴及び係合突起の数は特に限定されるものではない。
さらにまた、実施の形態1では、全てのカバー3を、だるま穴3aにカバー用ねじ4を挿入する方法でおもり枠1に取り付けたが、重量調整作業時に脱着されるカバー3のみをこの方法で取り付け、他のカバー3は他の取付方法(例えば単なるねじ止め)で取り付けてもよい。
また、カバーの枚数は3枚に限定されるものではなく、1枚、2枚又は4枚以上であってもよい。
【0016】
実施の形態2.
次に、図5はこの発明の実施の形態2によるエレベータの釣合おもりを示す斜視図、図6は図5の要部を拡大して示す斜視図、図7は図5の釣合おもりの重量調整作業時の状態を示す斜視図である。
【0017】
図において、おもり枠1の内側には、おもり片2(図1参照)が搭載されている。おもり枠1には、第1のカバーとしての上部カバー5と、第2のカバーとしての中間カバー6と、下部カバー7とが上下に並べて取り付けられている。これらのカバー5〜7は、鋼製であり、おもり枠1の一側の開口を塞ぐように取り付けられている。
【0018】
また、カバー5〜7は、それらの幅方向両端部でカバー用ねじ4によりおもり枠1に取り付けられている。上部カバー5の下端部は、一対のヒンジ8を介して中間カバー6の上端部に回動可能に連結されている。ヒンジ8は、上部カバー5及び中間カバー6の幅方向に互いに間隔をおいて配置されている。
【0019】
このような釣合おもりでは、重量調整作業、即ちおもり枠1へのおもり片2の積み降ろし作業を行う場合、上部カバー5をおもり枠1に取り付けているカバー用ねじ4を取り外す。これにより、上部カバー5は、中間カバー6に対して回動自在となり、図7に示すように中間カバー6上に重ねられる。
【0020】
従って、上部カバー5を完全に取り外すことなく、重量調整作業を行うことができ、重量調整作業の作業性を向上させることができる。特に、おもり枠1のサイズが大きい場合には、上部カバー5のサイズも大きくなり、重量が大きくなるため、取り外しに多大な労力がかかるが、実施の形態2では、上部カバー5が中間カバー6に連結されたままであるため、作業者の負担が大幅に軽減される。
【0021】
また、上部カバー5を完全に取り外してしまうと、上部カバー5の重量を考慮して重量調整作業を行う必要があるが、実施の形態2では、上部カバー5の重量が付加されたままで重量調整作業を行うことができるので、上部カバー5の重量を考慮することなく、より正確に重量調整作業を行うことができる。
【0022】
なお、実施の形態2では、ヒンジ8を用いて上部カバー5を中間カバー6に回動可能に連結したが、釣合おもりの幅方向に平行な軸を中心として回動可能に連結できれば、例えば繰り返し曲げに十分な耐力を持つ可撓性の連結部材など、他の連結具を用いてもよい。
また、カバーの枚数は3枚に限定されるものではなく、2枚又は4枚以上であってもよい。
さらに、実施の形態2では、最上部に位置する上部カバー5を回動可能としたが、最上部のカバーを取り外さずに重量調整作業を行える構造であれば、第1のカバーは必ずしも最上部のカバーとは限らない。
【0023】
実施の形態3.
次に、図8はこの発明の実施の形態3によるエレベータの釣合おもりを示す斜視図、図9は図8の上部カバーを示す斜視図、図10は図8の要部を拡大して示す斜視図、図11は図8の釣合おもりの重量調整作業時の状態を示す斜視図である。
【0024】
図において、おもり枠1の内側には、おもり片2(図1参照)が搭載されている。おもり枠1には、第1のカバーとしての上部カバー9と、第2のカバーとしての下部カバー10とが上下に並べて取り付けられている。これらのカバー9,10は、鋼製であり、おもり枠1の一側の開口を塞ぐように取り付けられている。
【0025】
上部カバー9は、下部カバー10に対して上下方向へスライド可能に連結されており、おもり枠1への取付状態を解除することにより下部カバー10に重なる位置(図11)へ変位可能になっている。
【0026】
下部カバー10の幅方向両端部の上端部には、上部カバー9の上下動を案内する一対のガイド突起11が設けられている。ガイド突起11は、上部カバー9を図11の位置へ移動させたときに上部カバー9を支持する。
【0027】
上部カバー9の幅方向両端部には、ガイド突起11が係合する一対のガイドスリット9aが設けられている。これらのガイドスリット9aは、上下方向に沿って互いに平行に設けられている。また、ガイドスリット9aは、上部カバー9の下端部から上端部近傍まで連続して設けられている。
【0028】
このような釣合おもりでは、重量調整作業を行う場合、上部カバー9をおもり枠1に取り付けているカバー用ねじ4を取り外す。そして、上部カバー9を図11に示す位置まで下方へスライドさせる。
【0029】
従って、上部カバー9を完全に取り外すことなく、重量調整作業を行うことができ、重量調整作業の作業性を向上させることができる。特に、上部カバー9の重量が大きい場合でも、上部カバー9がガイド突起11に支持されるため、作業者の負担が大幅に軽減される。
【0030】
また、上部カバー9の重量が付加されたままで重量調整作業を行うことができるので、上部カバー9の重量を考慮することなく、より正確に重量調整作業を行うことができる。
さらに、かごガイドレールが釣合おもりの前に配置されるCWT横落式のレイアウトの場合でも、上部カバー9を図11の位置まで容易に動かすことができる。
【0031】
なお、実施の形態3では、ガイド突起11を下部カバー10に設け、ガイドスリット9aを上部カバー9に設けたが、逆であってもよい。
また、上部カバー9のガイド機構は上記の例に限定されるものではなく、例えば下部カバー10の幅方向両端部に設けたガイド溝に上部カバー9の幅方向両端部を挿入する構造等であってもよい。
さらに、実施の形態3では2枚のカバー9,10のみを用いたが、3枚以上であってもよい。即ち、第1のカバーの上方に他のカバーを配置したり、第2のカバーの下方に他のカバーを配置したりしてもよい。
【0032】
実施の形態4.
次に、図12はこの発明の実施の形態4によるエレベータの釣合おもりを示す斜視図、図13は図12の下部カバーを示す斜視図、図14は図12の釣合おもりの重量調整作業時の状態を示す斜視図である。
【0033】
図において、おもり枠1の内側には、おもり片2(図1参照)が搭載されている。おもり枠1には、スライドカバーとしての上部カバー12と、スライドカバーとしての中間カバー13と、ベースカバーとしての下部カバー14とが上下に並べて取り付けられている。これらのカバー12〜14は、鋼製であり、おもり枠1の一側の開口を塞ぐように取り付けられている。
【0034】
上部カバー12は、下方に隣接するカバーである中間カバー13に対して上下方向へスライド可能に連結されている。中間カバー13は、下方に隣接するカバーである下部カバー14に対して上下方向へスライド可能に連結されている。そして、上部カバー12及び中間カバー13は、おもり枠1への取付状態を解除することにより下部カバー14に重なる位置(図14)へ変位可能になっている。
【0035】
中間カバー13の幅方向両端部の上端部には、上部カバー12の上下動を案内する一対のガイド突起15が設けられている。ガイド突起15は、上部カバー12を図14の位置へ移動させたときに上部カバー12を支持する。
【0036】
上部カバー12の幅方向両端部には、ガイド突起15が係合する一対のガイドスリット12aが設けられている。これらのガイドスリット12aは、上下方向に沿って互いに平行に設けられている。また、ガイドスリット12aは、上部カバー12の下端部から上端部近傍まで連続して設けられている。
【0037】
下部カバー14の幅方向両端部の上端部には、中間カバー13の上下動を案内する一対のガイド突起16が設けられている。ガイド突起16は、中間カバー13を図14の位置へ移動させたときに中間カバー13を支持する。
【0038】
中間カバー13の幅方向両端部には、ガイド突起16が係合する一対のガイドスリット13aが設けられている。これらのガイドスリット13aは、上下方向に沿って互いに平行に設けられている。また、ガイドスリット13aは、中間カバー13の下端部から上端部近傍まで連続して設けられている。
【0039】
このような釣合おもりでは、重量調整作業を行う場合、上部カバー12及び中間カバー13をおもり枠1に取り付けているカバー用ねじ4を取り外す。そして、上部カバー12及び中間カバー13を図14に示す位置まで下方へスライドさせる。
【0040】
従って、上部カバー12及び中間カバー13を完全に取り外すことなく、重量調整作業を行うことができ、重量調整作業の作業性を向上させることができる。特に、上部カバー12及び中間カバー13の重量が大きい場合でも、上部カバー12及び中間カバー13がガイド突起15,16に支持されるため、作業者の負担が大幅に軽減される。
【0041】
また、上部カバー12及び中間カバー13の重量が付加されたままで重量調整作業を行うことができるので、上部カバー12及び中間カバー13の重量を考慮することなく、より正確に重量調整作業を行うことができる。
さらに、かごガイドレールが釣合おもりの前に配置されるCWT横落式のレイアウトの場合でも、上部カバー12及び中間カバー13を図14の位置まで容易に動かすことができる。
【0042】
なお、実施の形態4では、ガイド突起15,16を下側のカバーに設け、ガイドスリット12a,13aを上側のカバーに設けたが、逆であってもよい。
また、スライドカバーのガイド機構は上記の例に限定されるものではない。
さらに、実施の形態4では3枚のカバー12〜14のみを用いたが、4枚以上であってもよい。この場合、スライドカバーの上方やベースカバーの下方にスライドしないカバーを追加したり、スライドカバーの枚数を増やしたりしてもよい。
【0043】
ここで、図15は実施の形態1〜4の釣合おもりが用いられるエレベータの一例を示す構成図である。図において、かご21及び釣合おもり22は、懸架手段23により昇降路内に吊り下げられている。懸架手段23としては、ロープ又はベルトが用いられる。カバーの図示は省略したが、釣合おもり22としては、実施の形態1〜4のいずれかの釣合おもりが用いられる。
【0044】
昇降路内には、かご21の昇降を案内する一対のかごガイドレール24と、釣合おもり22の昇降を案内する一対の釣合おもりガイドレール25とが設置されている。この例では、釣合おもり22は、かご21の後方に配置されている。即ち、釣合おもり22は、かご21と同じ高さに位置するとき、かご21の背面に対向するように配置されている。
【0045】
昇降路上部の機械室には、かご21及び釣合おもり22を昇降させる巻上機26、かご21の運転を制御する制御盤27、及びかご21の過速度を検出する調速機28が設置されている。各停止階の乗場には、乗場戸29及び乗場操作盤30が設けられている。
【0046】
なお、図15はこの発明が適用されるエレベータの一例であり、この発明の釣合おもりは、あらゆるタイプのエレベータに適用することができる。
【符号の説明】
【0047】
1 おもり枠、2 おもり片、3 カバー、3a だるま穴、4 カバー用ねじ(係合突起)、5 上部カバー(第1のカバー)、6 中間カバー(第2のカバー)、9 上部カバー(第1のカバー)、10 下部カバー(第2のカバー)、12 上部カバー(スライドカバー)、13 中間カバー(スライドカバー)、14 下部カバー(ベースカバー)。
【技術分野】
【0001】
この発明は、おもり枠にカバーが取り付けられているエレベータの釣合おもりに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のエレベータの釣合おもりは、おもり枠と、おもり枠に搭載された複数個のおもり片と、かご側の面に取り付けられた整風板とを有している。整風板は、上下方向に並べて配置された上方板、中間板及び下方板を有している。これらの上方板、中間板及び下方板は、ビスによりおもり枠に固定されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−236751号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような従来の釣合おもりでは、重量調整(バランス調整)を行うためには、上方板を取り外しておもり片をおもり枠の上部から出し入れする必要があるが、上方板がビスによりおもり枠に固定されているので、上方板の脱着に手間がかかり、重量調整作業の作業性が低かった。
【0005】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、重量調整作業の作業性を向上させることができるエレベータの釣合おもりを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係るエレベータの釣合おもりは、おもり枠と、おもり枠に搭載されている複数個のおもり片と、おもり枠に取り付けられているカバーとを備え、カバーは、おもり枠及びカバーのいずれか一方に設けられただるま穴におもり枠及びカバーの他方に設けられた係合突起を挿入することによりおもり枠に取り付けられている。
【発明の効果】
【0007】
この発明のエレベータの釣合おもりは、だるま穴に係合突起を挿入することによりカバーがおもり枠に取り付けられているので、おもり枠に対するカバーの脱着を容易に行うことができ、重量調整作業の作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】この発明の実施の形態1によるエレベータの釣合おもりを示す斜視図である。
【図2】図1のカバーを示す斜視図である。
【図3】図1の要部を拡大して示す斜視図である。
【図4】図2のカバーの要部を拡大して示す斜視図である。
【図5】この発明の実施の形態2によるエレベータの釣合おもりを示す斜視図である。
【図6】図5の要部を拡大して示す斜視図である。
【図7】図5の釣合おもりの重量調整作業時の状態を示す斜視図である。
【図8】この発明の実施の形態3によるエレベータの釣合おもりを示す斜視図である。
【図9】図8の上部カバーを示す斜視図である。
【図10】図8の要部を拡大して示す斜視図である。
【図11】図8の釣合おもりの重量調整作業時の状態を示す斜視図である。
【図12】この発明の実施の形態4によるエレベータの釣合おもりを示す斜視図である。
【図13】図12の下部カバーを示す斜視図である。
【図14】図12の釣合おもりの重量調整作業時の状態を示す斜視図である。
【図15】実施の形態1〜4の釣合おもりが用いられるエレベータの一例を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるエレベータの釣合おもりを示す斜視図、図2は図1のカバーを示す斜視図、図3は図1の要部を拡大して示す斜視図、図4は図2のカバーの要部を拡大して示す斜視図である。
【0010】
図において、おもり枠1の内側には、複数個の板状のおもり片(加減おもり)2が搭載されている。これらのおもり片2は、必要な重量分の個数だけ上下に積層されている。おもり枠1には、複数枚(この例では3枚)の鋼製のカバー3が上下に並べて取り付けられている。カバー3は、おもり枠1の一側の開口を塞ぐように取り付けられている。
【0011】
カバー3の幅方向両端部には、複数のだるま穴3aが設けられている。この例では、だるま穴3aは、カバー3の四隅に配置されている。また、だるま穴3aは、小穴部と、小穴部よりも大径の大穴部とを有している。小穴部と大穴部とはつながっており、大穴部は小穴部の下に位置している。
【0012】
おもり枠1には、だるま穴3aに挿入される係合突起としての複数のカバー用ねじ4が設けられている。カバー用ねじ4は、おもり枠1の幅方向両端部のだるま穴3aに対応する位置に設けられている。また、カバー用ねじ4は、だるま穴3aの小穴部よりも小径のねじ本体と、だるま穴3aの大穴部よりも小径で小穴部よりも大径の頭部とを有している。各カバー3は、だるま穴3aにカバー用ねじ4を挿入することによりおもり枠1に取り付けられている。
【0013】
カバー3をおもり枠1に取り付ける場合、だるま穴3aの大穴部にカバー用ねじ4の頭部を挿入し貫通させた後、カバー3全体を下方へ変位させ、カバー用ねじ4のねじ本体をだるま穴3aの小穴部内に移動させる。そして、必要に応じてカバー用ねじ4を締め付ける。カバー3をおもり枠1から取り外す場合は、上記の逆の手順である。
【0014】
このようなエレベータの釣合おもりでは、だるま穴3aにカバー用ねじ4を挿入することによりカバー3がおもり枠1に取り付けられているので、おもり枠1に対するカバー3の脱着の際にカバー用ねじ4を取り外す必要がなく、脱着が容易であり、重量調整作業の作業性を向上させることができる。
【0015】
なお、係合突起は、カバー用ねじ4に限定されるものではない。
また、実施の形態1では、カバー3にだるま穴3aを設け、おもり枠1にカバー用ねじ4を設けたが、おもり枠1にだるま穴を設け、カバー3に係合突起を設けてもよい。この場合、だるま穴は、大穴部が小穴部の上に位置するように配置される。
さらに、だるま穴及び係合突起の数は特に限定されるものではない。
さらにまた、実施の形態1では、全てのカバー3を、だるま穴3aにカバー用ねじ4を挿入する方法でおもり枠1に取り付けたが、重量調整作業時に脱着されるカバー3のみをこの方法で取り付け、他のカバー3は他の取付方法(例えば単なるねじ止め)で取り付けてもよい。
また、カバーの枚数は3枚に限定されるものではなく、1枚、2枚又は4枚以上であってもよい。
【0016】
実施の形態2.
次に、図5はこの発明の実施の形態2によるエレベータの釣合おもりを示す斜視図、図6は図5の要部を拡大して示す斜視図、図7は図5の釣合おもりの重量調整作業時の状態を示す斜視図である。
【0017】
図において、おもり枠1の内側には、おもり片2(図1参照)が搭載されている。おもり枠1には、第1のカバーとしての上部カバー5と、第2のカバーとしての中間カバー6と、下部カバー7とが上下に並べて取り付けられている。これらのカバー5〜7は、鋼製であり、おもり枠1の一側の開口を塞ぐように取り付けられている。
【0018】
また、カバー5〜7は、それらの幅方向両端部でカバー用ねじ4によりおもり枠1に取り付けられている。上部カバー5の下端部は、一対のヒンジ8を介して中間カバー6の上端部に回動可能に連結されている。ヒンジ8は、上部カバー5及び中間カバー6の幅方向に互いに間隔をおいて配置されている。
【0019】
このような釣合おもりでは、重量調整作業、即ちおもり枠1へのおもり片2の積み降ろし作業を行う場合、上部カバー5をおもり枠1に取り付けているカバー用ねじ4を取り外す。これにより、上部カバー5は、中間カバー6に対して回動自在となり、図7に示すように中間カバー6上に重ねられる。
【0020】
従って、上部カバー5を完全に取り外すことなく、重量調整作業を行うことができ、重量調整作業の作業性を向上させることができる。特に、おもり枠1のサイズが大きい場合には、上部カバー5のサイズも大きくなり、重量が大きくなるため、取り外しに多大な労力がかかるが、実施の形態2では、上部カバー5が中間カバー6に連結されたままであるため、作業者の負担が大幅に軽減される。
【0021】
また、上部カバー5を完全に取り外してしまうと、上部カバー5の重量を考慮して重量調整作業を行う必要があるが、実施の形態2では、上部カバー5の重量が付加されたままで重量調整作業を行うことができるので、上部カバー5の重量を考慮することなく、より正確に重量調整作業を行うことができる。
【0022】
なお、実施の形態2では、ヒンジ8を用いて上部カバー5を中間カバー6に回動可能に連結したが、釣合おもりの幅方向に平行な軸を中心として回動可能に連結できれば、例えば繰り返し曲げに十分な耐力を持つ可撓性の連結部材など、他の連結具を用いてもよい。
また、カバーの枚数は3枚に限定されるものではなく、2枚又は4枚以上であってもよい。
さらに、実施の形態2では、最上部に位置する上部カバー5を回動可能としたが、最上部のカバーを取り外さずに重量調整作業を行える構造であれば、第1のカバーは必ずしも最上部のカバーとは限らない。
【0023】
実施の形態3.
次に、図8はこの発明の実施の形態3によるエレベータの釣合おもりを示す斜視図、図9は図8の上部カバーを示す斜視図、図10は図8の要部を拡大して示す斜視図、図11は図8の釣合おもりの重量調整作業時の状態を示す斜視図である。
【0024】
図において、おもり枠1の内側には、おもり片2(図1参照)が搭載されている。おもり枠1には、第1のカバーとしての上部カバー9と、第2のカバーとしての下部カバー10とが上下に並べて取り付けられている。これらのカバー9,10は、鋼製であり、おもり枠1の一側の開口を塞ぐように取り付けられている。
【0025】
上部カバー9は、下部カバー10に対して上下方向へスライド可能に連結されており、おもり枠1への取付状態を解除することにより下部カバー10に重なる位置(図11)へ変位可能になっている。
【0026】
下部カバー10の幅方向両端部の上端部には、上部カバー9の上下動を案内する一対のガイド突起11が設けられている。ガイド突起11は、上部カバー9を図11の位置へ移動させたときに上部カバー9を支持する。
【0027】
上部カバー9の幅方向両端部には、ガイド突起11が係合する一対のガイドスリット9aが設けられている。これらのガイドスリット9aは、上下方向に沿って互いに平行に設けられている。また、ガイドスリット9aは、上部カバー9の下端部から上端部近傍まで連続して設けられている。
【0028】
このような釣合おもりでは、重量調整作業を行う場合、上部カバー9をおもり枠1に取り付けているカバー用ねじ4を取り外す。そして、上部カバー9を図11に示す位置まで下方へスライドさせる。
【0029】
従って、上部カバー9を完全に取り外すことなく、重量調整作業を行うことができ、重量調整作業の作業性を向上させることができる。特に、上部カバー9の重量が大きい場合でも、上部カバー9がガイド突起11に支持されるため、作業者の負担が大幅に軽減される。
【0030】
また、上部カバー9の重量が付加されたままで重量調整作業を行うことができるので、上部カバー9の重量を考慮することなく、より正確に重量調整作業を行うことができる。
さらに、かごガイドレールが釣合おもりの前に配置されるCWT横落式のレイアウトの場合でも、上部カバー9を図11の位置まで容易に動かすことができる。
【0031】
なお、実施の形態3では、ガイド突起11を下部カバー10に設け、ガイドスリット9aを上部カバー9に設けたが、逆であってもよい。
また、上部カバー9のガイド機構は上記の例に限定されるものではなく、例えば下部カバー10の幅方向両端部に設けたガイド溝に上部カバー9の幅方向両端部を挿入する構造等であってもよい。
さらに、実施の形態3では2枚のカバー9,10のみを用いたが、3枚以上であってもよい。即ち、第1のカバーの上方に他のカバーを配置したり、第2のカバーの下方に他のカバーを配置したりしてもよい。
【0032】
実施の形態4.
次に、図12はこの発明の実施の形態4によるエレベータの釣合おもりを示す斜視図、図13は図12の下部カバーを示す斜視図、図14は図12の釣合おもりの重量調整作業時の状態を示す斜視図である。
【0033】
図において、おもり枠1の内側には、おもり片2(図1参照)が搭載されている。おもり枠1には、スライドカバーとしての上部カバー12と、スライドカバーとしての中間カバー13と、ベースカバーとしての下部カバー14とが上下に並べて取り付けられている。これらのカバー12〜14は、鋼製であり、おもり枠1の一側の開口を塞ぐように取り付けられている。
【0034】
上部カバー12は、下方に隣接するカバーである中間カバー13に対して上下方向へスライド可能に連結されている。中間カバー13は、下方に隣接するカバーである下部カバー14に対して上下方向へスライド可能に連結されている。そして、上部カバー12及び中間カバー13は、おもり枠1への取付状態を解除することにより下部カバー14に重なる位置(図14)へ変位可能になっている。
【0035】
中間カバー13の幅方向両端部の上端部には、上部カバー12の上下動を案内する一対のガイド突起15が設けられている。ガイド突起15は、上部カバー12を図14の位置へ移動させたときに上部カバー12を支持する。
【0036】
上部カバー12の幅方向両端部には、ガイド突起15が係合する一対のガイドスリット12aが設けられている。これらのガイドスリット12aは、上下方向に沿って互いに平行に設けられている。また、ガイドスリット12aは、上部カバー12の下端部から上端部近傍まで連続して設けられている。
【0037】
下部カバー14の幅方向両端部の上端部には、中間カバー13の上下動を案内する一対のガイド突起16が設けられている。ガイド突起16は、中間カバー13を図14の位置へ移動させたときに中間カバー13を支持する。
【0038】
中間カバー13の幅方向両端部には、ガイド突起16が係合する一対のガイドスリット13aが設けられている。これらのガイドスリット13aは、上下方向に沿って互いに平行に設けられている。また、ガイドスリット13aは、中間カバー13の下端部から上端部近傍まで連続して設けられている。
【0039】
このような釣合おもりでは、重量調整作業を行う場合、上部カバー12及び中間カバー13をおもり枠1に取り付けているカバー用ねじ4を取り外す。そして、上部カバー12及び中間カバー13を図14に示す位置まで下方へスライドさせる。
【0040】
従って、上部カバー12及び中間カバー13を完全に取り外すことなく、重量調整作業を行うことができ、重量調整作業の作業性を向上させることができる。特に、上部カバー12及び中間カバー13の重量が大きい場合でも、上部カバー12及び中間カバー13がガイド突起15,16に支持されるため、作業者の負担が大幅に軽減される。
【0041】
また、上部カバー12及び中間カバー13の重量が付加されたままで重量調整作業を行うことができるので、上部カバー12及び中間カバー13の重量を考慮することなく、より正確に重量調整作業を行うことができる。
さらに、かごガイドレールが釣合おもりの前に配置されるCWT横落式のレイアウトの場合でも、上部カバー12及び中間カバー13を図14の位置まで容易に動かすことができる。
【0042】
なお、実施の形態4では、ガイド突起15,16を下側のカバーに設け、ガイドスリット12a,13aを上側のカバーに設けたが、逆であってもよい。
また、スライドカバーのガイド機構は上記の例に限定されるものではない。
さらに、実施の形態4では3枚のカバー12〜14のみを用いたが、4枚以上であってもよい。この場合、スライドカバーの上方やベースカバーの下方にスライドしないカバーを追加したり、スライドカバーの枚数を増やしたりしてもよい。
【0043】
ここで、図15は実施の形態1〜4の釣合おもりが用いられるエレベータの一例を示す構成図である。図において、かご21及び釣合おもり22は、懸架手段23により昇降路内に吊り下げられている。懸架手段23としては、ロープ又はベルトが用いられる。カバーの図示は省略したが、釣合おもり22としては、実施の形態1〜4のいずれかの釣合おもりが用いられる。
【0044】
昇降路内には、かご21の昇降を案内する一対のかごガイドレール24と、釣合おもり22の昇降を案内する一対の釣合おもりガイドレール25とが設置されている。この例では、釣合おもり22は、かご21の後方に配置されている。即ち、釣合おもり22は、かご21と同じ高さに位置するとき、かご21の背面に対向するように配置されている。
【0045】
昇降路上部の機械室には、かご21及び釣合おもり22を昇降させる巻上機26、かご21の運転を制御する制御盤27、及びかご21の過速度を検出する調速機28が設置されている。各停止階の乗場には、乗場戸29及び乗場操作盤30が設けられている。
【0046】
なお、図15はこの発明が適用されるエレベータの一例であり、この発明の釣合おもりは、あらゆるタイプのエレベータに適用することができる。
【符号の説明】
【0047】
1 おもり枠、2 おもり片、3 カバー、3a だるま穴、4 カバー用ねじ(係合突起)、5 上部カバー(第1のカバー)、6 中間カバー(第2のカバー)、9 上部カバー(第1のカバー)、10 下部カバー(第2のカバー)、12 上部カバー(スライドカバー)、13 中間カバー(スライドカバー)、14 下部カバー(ベースカバー)。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
おもり枠と、前記おもり枠に搭載されている複数個のおもり片と、前記おもり枠に取り付けられているカバーとを備え、
前記カバーは、前記おもり枠及び前記カバーのいずれか一方に設けられただるま穴に前記おもり枠及び前記カバーの他方に設けられた係合突起を挿入することにより前記おもり枠に取り付けられていることを特徴とするエレベータの釣合おもり。
【請求項2】
おもり枠と、前記おもり枠に搭載されている複数個のおもり片と、前記おもり枠に上下に並べて取り付けられている第1及び第2のカバーとを備え、
前記第1のカバーの下端部は、前記第2のカバーに回動可能に連結されていることを特徴とするエレベータの釣合おもり。
【請求項3】
おもり枠と、前記おもり枠に搭載されている複数個のおもり片と、前記おもり枠に上下に並べて取り付けられている第1及び第2のカバーとを備え、
前記第1のカバーは、前記第2のカバーに対して上下方向へスライド可能に連結されており、前記おもり枠への取付状態を解除することにより前記第2のカバーに重なる位置へ変位可能になっていることを特徴とするエレベータの釣合おもり。
【請求項4】
おもり枠と、前記おもり枠に搭載されている複数個のおもり片と、前記おもり枠に上下に並べて取り付けられている複数枚のカバーとを備え、
前記カバーは、上下に並べて配置され下方に隣接するカバーに対して上下方向へスライド可能に連結された複数枚のスライドカバーと、前記スライドカバーの下方に隣接するベースカバーとを含み、
前記スライドカバーは、前記おもり枠への取付状態を解除することにより前記ベースカバーに重なる位置へ変位可能になっていることを特徴とするエレベータの釣合おもり。
【請求項1】
おもり枠と、前記おもり枠に搭載されている複数個のおもり片と、前記おもり枠に取り付けられているカバーとを備え、
前記カバーは、前記おもり枠及び前記カバーのいずれか一方に設けられただるま穴に前記おもり枠及び前記カバーの他方に設けられた係合突起を挿入することにより前記おもり枠に取り付けられていることを特徴とするエレベータの釣合おもり。
【請求項2】
おもり枠と、前記おもり枠に搭載されている複数個のおもり片と、前記おもり枠に上下に並べて取り付けられている第1及び第2のカバーとを備え、
前記第1のカバーの下端部は、前記第2のカバーに回動可能に連結されていることを特徴とするエレベータの釣合おもり。
【請求項3】
おもり枠と、前記おもり枠に搭載されている複数個のおもり片と、前記おもり枠に上下に並べて取り付けられている第1及び第2のカバーとを備え、
前記第1のカバーは、前記第2のカバーに対して上下方向へスライド可能に連結されており、前記おもり枠への取付状態を解除することにより前記第2のカバーに重なる位置へ変位可能になっていることを特徴とするエレベータの釣合おもり。
【請求項4】
おもり枠と、前記おもり枠に搭載されている複数個のおもり片と、前記おもり枠に上下に並べて取り付けられている複数枚のカバーとを備え、
前記カバーは、上下に並べて配置され下方に隣接するカバーに対して上下方向へスライド可能に連結された複数枚のスライドカバーと、前記スライドカバーの下方に隣接するベースカバーとを含み、
前記スライドカバーは、前記おもり枠への取付状態を解除することにより前記ベースカバーに重なる位置へ変位可能になっていることを特徴とするエレベータの釣合おもり。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2010−195517(P2010−195517A)
【公開日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−41269(P2009−41269)
【出願日】平成21年2月24日(2009.2.24)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年2月24日(2009.2.24)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】
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