説明

エレベーターの設定装置

【課題】作業員の手作業によることなく容易かつ確実に、マスタ制御装置である制御盤とローカル機器とを接続するネットワークの終端抵抗を適切なものに設定することができるエレベーターの設定装置を提供する。
【解決手段】通信路3に接続されたマスタ制御装置1とローカル機器2、2aとによりネットワークが構成されたエレベーターの設定装置において、マスタ制御装置1内及びローカル機器2、2a内に終端抵抗6、9を設け、マスタ制御装置1及びローカル機器2、2aは、ネットワークの終端抵抗が未設定である場合に通常より低速の終端抵抗設定通信速度で通信を行い、マスタ制御装置1は、終端抵抗設定通信速度での通信により通信路の終端に配置されたローカル機器2aの選定を行い、選定されたローカル機器2aは当該ローカル機器2aの終端抵抗9を通信路3へと接続してネットワーク終端抵抗設定を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、エレベーターの設定装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来においては、レシーバ(送受信カード)数の増減によりドライバ(信号出力カード)から見た負荷インピーダンスが変化した場合に、インピーダンス整合を自動で行う移動体通信基地局装置として、無線用送受信機であって、加入者容量の大きさによってその実装数を増減させる複数の送受信カードと、システムに関する情報等を記憶する機能を有するとともに、装置内データ伝送用等の各種クロックを生成し、さらに複数の送受信カードの実装・未実装監視データを送出する機能を有する制御カードを含む信号出力カードと、伝送線路の一端に接続され、複数の送受信カードの実装枚数変化に伴う信号出力カードから見た伝送線路の特性インピーダンスの変化に対し、終端抵抗を用いて自動でインピーダンスの整合を行うインピーダンス自動整合回路と、伝送線路の他端に接続され、インピーダンス自動整合回路から送信される終端抵抗変更データを用いて終端抵抗を調整する終端抵抗調整回路と、を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
そして、この移動体通信基地局装置においては、インピーダンス自動整合回路は、伝送線路の特性インピーダンスと信号出力カードの出力インピーダンス又は送受信カードの入力インピーダンスとの整合を行うためのそれぞれ値の異なる抵抗値が設定されている複数の終端抵抗と、実装・未実装監視データを受信し、複数の送受信カードの実装枚数を算出して実装枚数算出結果データを送出する実装カード数算出回路と、実装・未実装監視データに応じて終端抵抗のいずれかを選択し、伝送線路と選択した終端抵抗とを接続するデータセレクタとを有し、終端抵抗調整回路は、インピーダンス自動整合回路側の終端抵抗に対応させた複数の終端抵抗と、実装枚数算出結果データにより終端抵抗調整回路側の終端抵抗のいずれかを選択し、伝送線路と選択した終端抵抗とを接続するデータセレクタとを有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−145144号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
エレベーターにおいては、エレベーターの制御盤(マスタ制御装置)とエレベーターの各階の乗場に設置されるローカル機器等とは、各種制御情報をやり取りするため、通信路により通信可能に接続されており、従来用いられる差動式の通信路では、データ入出力両端を当該通信路に接続されるノード数等により決まる所定の終端抵抗値に設定する必要がある。
このため、通信路に接続されるノードである制御盤やローカル機器内に設けられる終端抵抗器の接続端子間を、抵抗コード(抵抗器)でデータ入出力両端に接続して所定の終端抵抗値に設定を行う。または、抵抗コードではなくジャンパプラグにより終端抵抗器の接続をオン・オフすることにより所定の終端抵抗値への設定を行う。
【0006】
エレベーターにおいては一般に各階乗場に設置されるローカル機器は同種のものであることが多い一方、通信路に接続されるローカル機器等のノードの数やノードの配置(どのローカル機器が終端に配置されるか等)はエレベーター毎に異なり、同じローカル機器であっても終端抵抗のオン・オフ設定は異なることが多い。
このような状況においては、エレベーターの設置時や構成変更時等に作業員が各階乗場に設置される同種のローカル機器に対して抵抗コードやジャンパプラグによって終端抵抗のオン・オフ設定作業を手作業で行うため、不注意等による終端抵抗の設定誤りが発生し易いという課題がある。
また、各階乗場という離間した位置にあるローカル機器において手作業により設定を行う必要があるため、この設定作業が煩雑で手数がかかるという課題もある。
【0007】
しかしながら、特許文献1に示されるような従来技術においては、レシーバ数の増減によりドライバから見た負荷インピーダンスが変化した場合に、インピーダンス整合を行うために終端抵抗を自動で調整する手段を設けているものの、前述のようなエレベーター特有の課題については考慮されておらず、前述の課題を解決することができないという問題がある。
【0008】
この発明は、このような課題を解決するためになされたもので、作業員の手作業によることなく容易かつ確実に、マスタ制御装置である制御盤とローカル機器とを接続するネットワークの終端抵抗を適切なものに設定することができるエレベーターの設定装置を得るものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明に係るエレベーターの設定装置においては、通信路にそれぞれ接続されたマスタ制御装置と1以上のローカル機器とによりネットワークが構成されたエレベーターにおいて、前記マスタ制御装置内に設けられたマスタ制御装置内終端抵抗と、前記ローカル機器内に設けられたローカル機器内終端抵抗と、を備え、前記マスタ制御装置及び前記ローカル機器は、前記ネットワークの終端抵抗が未設定である場合に、通常より低速の終端抵抗設定通信速度で通信を行い、前記マスタ制御装置は、前記終端抵抗設定通信速度での通信により、前記通信路の終端に配置された前記ローカル機器の選定を行い、前記選定された前記ローカル機器は、当該ローカル機器の前記ローカル機器内終端抵抗を前記通信路へと接続した状態とすることにより前記ネットワークの終端抵抗の設定を行う構成とする。
【発明の効果】
【0010】
この発明に係るエレベーターの設定装置においては、作業員の手作業によることなく容易かつ確実に、マスタ制御装置とローカル機器とを接続するネットワークの終端抵抗を適切なものに設定することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】この発明の実施の形態1に係るエレベーターの設定装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態1に係るエレベーターの設定装置の動作を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
この発明を添付の図面に従い説明する。各図を通じて同符号は同一部分又は相当部分を示しており、その重複説明は適宜に簡略化又は省略する。
【0013】
実施の形態1.
図1及び図2は、この発明の実施の形態1に係るもので、図1はエレベーターの設定装置の全体構成を示すブロック図、図2はエレベーターの設定装置の動作を示すフロー図である。
【0014】
図において1は、例えば当該エレベーターの運転全般の制御を司る制御盤であるマスタ制御装置であり、2及び2aは、例えば当該エレベーターの各階の乗場に設けられ、各階の乗場操作盤等の動作制御等を司る乗場機器である1以上のローカル機器(以下ローカル機器2には2aも含まれるとする)である。
そして、マスタ制御装置1とローカル機器2とは、通信路3により通信可能に接続され、各種制御情報をやり取りすることにより当該エレベーター全体としての運転動作制御がなされる。
ここで、マスタ制御装置1、ローカル機器2及び通信路3により形成されるネットワークのトポロジーは、いわゆるバス型である。
【0015】
マスタ制御装置1は、情報処理を行うためのマイクロコンピュータからなるマスタ制御指令部4、各種情報を記憶するための不揮発性メモリからなるメモリ5及び所定の抵抗値を持つマスタ制御装置内終端抵抗6を有している。
【0016】
このマスタ制御指令部4は通信路3に接続されており、通信路3に対して情報の送受信を行う。メモリ5はマスタ制御指令部4に接続されており、マスタ制御装置1、ローカル機器2及び通信路3により形成される当該ネットワークの終端抵抗設定状況すなわち当該ネットワークの終端抵抗は設定済みか否かについて記憶する。この終端抵抗設定状況は、マスタ制御指令部4により読み出され、また、最新に更新される。
そして、マスタ制御装置1は常に当該ネットワークの終端に位置するように配置されるため、マスタ制御装置内終端抵抗6は常に通信路3に接続されるように設けられる。
【0017】
ローカル機器2は、情報処理を行うためのマイクロコンピュータからなるスレーブ制御指令部7、当該ローカル機器2すなわちノードの当該ネットワーク内における固有のノード番号を決定するノード番号決定手段8、所定の抵抗値を持つローカル機器内終端抵抗9及びローカル機器内終端抵抗9の通信路3に対する接続をオン・オフ切替えるスイッチ回路である終端抵抗切替装置10を有している。
【0018】
このスレーブ制御指令部7は通信路3に接続されており、通信路3に対して情報の送受信を行う。ノード番号決定手段8はスレーブ制御指令部7に接続されており、このノード番号決定手段8により決定されたノード番号はスレーブ制御指令部7により読出し可能になっている。
また、ローカル機器内終端抵抗9は通信路3に対して接続状態切替可能に設けられており、このローカル機器内終端抵抗9の通信路3に対する接続状態すなわち接続・非接続の状態は、スレーブ制御指令部7の指令に基づいて終端抵抗切替装置10により切替えられる。
【0019】
これらのマスタ制御装置1及びローカル機器2は、通常動作モード及び終端抵抗設定モードの2つの動作モードを有している。
通常動作モードは当該エレベーターの通常運転時に選択される動作モードであり、このモードにおける具体的な動作については従来技術と変わりはない。
【0020】
一方、終端抵抗設定モードは、当該ネットワークの終端抵抗が未設定である場合にこの終端抵抗を適切なものに設定を行うモードである。
この終端抵抗設定モードにおいては、マスタ制御装置1及びローカル機器2は、通常より低速であって、終端抵抗が未設定であっても通信を確立すること可能である低速の通信速度(ボーレート)で、終端抵抗設定通信を行う。
【0021】
より詳しくは、マスタ制御装置1においては、マスタ制御指令部4がメモリ5から当該ネットワークの終端抵抗設定状況を取得し、当該ネットワークの終端抵抗が未設定である場合には終端抵抗設定モードに移行して、前記低速の通信速度(以下「終端抵抗設定通信速度」という)にて終端抵抗設定モード開始信号を通信路3を介してローカル機器2へと送信する。
そして、ローカル機器2からの返信を待ち、ローカル機器2からノード番号情報を受信すると、マスタ制御指令部4はローカル機器2のノード数の集計を行った上で当該ネットワークのもう一方の終端(すなわちマスタ制御装置1とは反対側の終端)となるローカル機器2を選定し、終端となるローカル機器2aに対して終端抵抗設定指令を送信して返信待ち状態となる。その後、終端となるローカル機器2aからの終端抵抗設定完了信号を受信すると、マスタ制御指令部4は、終端抵抗設定完了の旨をメモリ5に記憶させて終端抵抗設定状況を更新する。以上の通信は終端抵抗設定速度で行われる。
【0022】
また、ローカル機器2においては、通常の通信速度(ボーレート)により通信を試み、通信異常である場合に終端抵抗設定モードに移行して、通信速度を終端抵抗設定通信速度に設定した上で、マスタ制御装置1から送信される終端抵抗設定モード開始信号の受信待ちとなる。
そして、マスタ制御装置1からの終端抵抗設定モード開始信号を受信すると、スレーブ制御指令部7はノード番号決定手段8から自身のノード番号を取得してこれをマスタ制御装置1へと送信し、再び受信待ちとなる。
【0023】
その後、マスタ制御装置1からの終端抵抗設定指令を受信したローカル機器2のスレーブ制御指令部7、すなわち、マスタ制御装置1により終端ノードであると選定されたローカル機器2のスレーブ制御指令部7は、終端抵抗切替装置10に対してローカル機器内終端抵抗9を通信路3に接続するよう指令し、終端抵抗設定完了信号をマスタ制御装置1へと送信する。以上の通信は終端抵抗設定速度で行われる。
【0024】
この実施の形態にあっては、エレベーターの設定装置は、図2に示す一連のフローに従って動作する。この図2において、図に向かって左側がマスタ制御装置1の動作、右側がローカル機器2の動作である。
なお、初期状態においては、マスタ制御装置1のメモリ5には終端抵抗設定状況は未設定であると記憶され、また、全てのローカル機器2の終端抵抗切替装置10はオフすなわちローカル機器内終端抵抗9は通信路3に非接続である。
【0025】
まず、マスタ制御装置1において、電源が投入されると(ステップS1)、マスタ制御装置1のマスタ制御指令部4は、メモリ5から当該ネットワークの終端抵抗設定状況を取得し、当該ネットワークは終端抵抗設定済みか否かについて確認を行う(ステップS2)。この確認において、当該ネットワークは終端抵抗設定済みであることが確認された場合にはステップS10へと進み当該エレベーターの通常動作(通常動作モード)となる。
また、このステップS2の確認において、当該ネットワークは終端抵抗未設定であることが確認された場合にはステップS3へと進み、マスタ制御装置1は、終端抵抗設定モードへと移行して、終端抵抗設定通信速度にて終端抵抗設定モード開始信号を通信路3を介してローカル機器2へと送信する。
【0026】
一方、ローカル機器2においては、電源が投入されると(ステップS1)、まず、ローカル機器2のスレーブ制御指令部7は通常の通信速度による通信を試みることにより通信異常であるか否かについての確認を行う(ステップS4)。この確認において、通常の通信速度により通信可能であり通信異常でないことが確認された場合にはステップS10へと進み当該エレベーターの通常動作(通常動作モード)となる。
また、このステップS4の確認において、通常の通信速度によっては通信不能であり通信異常であることが確認された場合にはステップS5へと進み、ローカル機器2は終端抵抗設定モードに移行して、通信速度を終端抵抗設定通信速度に設定した上で受信待ち状態になる。
【0027】
そして、続くステップS6において、ステップS3でマスタ制御装置1から送信された終端抵抗設定モード開始信号を受信すると、ローカル機器2のスレーブ制御指令部7は、ノード番号決定手段8から自身のノード番号を取得してこれをマスタ制御装置1へと送信する。
マスタ制御装置1は、ステップS3の後ステップS7へと進み、ステップS6でローカル機器2から送信されたノード番号情報を受信すると、マスタ制御指令部4においてこのノード番号情報を用いてローカル機器2のノード数の集計を行った上で当該ネットワークのマスタ制御装置1とは反対側の終端となるローカル機器2aを選定し、この終端となるローカル機器2aに対して終端抵抗設定指令を送信して返信待ち状態となる。
【0028】
そして、ローカル機器2はステップS6からステップS8へと移り、ステップS7でマスタ制御装置1から送信された終端抵抗設定指令を受信した、終端となるローカル機器2aのスレーブ制御指令部7は、端抵抗切替装置10に対してローカル機器内終端抵抗9を通信路3に接続するよう指令し、これを受けて終端抵抗切替装置10はオンとなってローカル機器内終端抵抗9を通信路3に接続する。
【0029】
こうして、終端抵抗が設定されると、ローカル機器2からマスタ制御装置1へと終端抵抗設定完了信号が送信され、ステップS9において、この終端抵抗設定完了信号を受信したマスタ制御装置1のマスタ制御指令部4は、終端抵抗設定完了の旨をメモリ5に記憶させて終端抵抗設定状況を更新し、これを保存する。
その後、ステップS8及びステップS9からステップS10へと至り、マスタ制御装置1及びローカル機器2は通常動作モードに移行して通常の通信速度で通信を行い、当該エレベーターは通常動作される。
【0030】
以上のように構成されたエレベーターの設定装置では、通信路にそれぞれ接続されたマスタ制御装置と1以上のローカル機器とによりネットワークが構成されたエレベーターにおいて、マスタ制御装置内及びローカル機器内にそれぞれマスタ制御装置内終端抵抗及びローカル機器内終端抵抗を設け、マスタ制御装置及びローカル機器は、当該ネットワークの終端抵抗が未設定である場合に、通常より低速であって終端抵抗が未設定でも通信確立可能である終端抵抗設定通信速度で通信を行い、マスタ制御装置は、この終端抵抗設定通信速度での通信により、通信路の終端に配置されたローカル機器の選定を行い、こうして選定されたローカル機器は、当該ローカル機器のローカル機器内終端抵抗を通信路へと接続した状態とすることにより当該ネットワークの終端抵抗の設定を自動的に行うようにすることで、作業員の手作業によることなく容易かつ確実に、マスタ制御装置である制御盤とローカル機器とを接続するネットワークの終端抵抗を適切なものに設定することができる。
【0031】
また、エレベーターにおいてはマスタ制御装置となる制御盤が当該ネットワークの終端に配置されることが多いことに鑑み、マスタ制御装置を通信路の一の終端に配置して接続するとともにマスタ制御装置内終端抵抗を通信路に接続された状態とし、ローカル機器内にローカル機器内終端抵抗の通信路への接続状態のオン/オフを切替える終端抵抗切替装置を設け、マスタ制御装置は、終端抵抗設定通信速度での通信により通信路の他の終端に配置されたローカル機器の選定を行い、こうして選定されたローカル機器は、当該ローカル機器の終端抵抗切替装置をオンにして当該ローカル機器のローカル機器内終端抵抗を通信路へと接続した状態とすることにより当該ネットワークの終端抵抗の設定を自動的に行うようにすることで、終端抵抗の接続・非接続の切替えはローカル機器でのみ行うこととしてエレベーターの設定装置の構成を簡潔なものとすることができる。
【符号の説明】
【0032】
1 マスタ制御装置
2 ローカル機器
2a 終端となるローカル機器
3 通信路
4 マスタ制御指令部
5 メモリ
6 マスタ制御装置内終端抵抗
7 スレーブ制御指令部
8 ノード番号決定手段
9 ローカル機器内終端抵抗
10 終端抵抗切替装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信路にそれぞれ接続されたマスタ制御装置と1以上のローカル機器とによりネットワークが構成されたエレベーターにおいて、
前記マスタ制御装置内に設けられたマスタ制御装置内終端抵抗と、
前記ローカル機器内に設けられたローカル機器内終端抵抗と、を備え、
前記マスタ制御装置及び前記ローカル機器は、前記ネットワークの終端抵抗が未設定である場合に、通常より低速の終端抵抗設定通信速度で通信を行い、
前記マスタ制御装置は、前記終端抵抗設定通信速度での通信により、前記通信路の終端に配置された前記ローカル機器の選定を行い、
前記選定された前記ローカル機器は、当該ローカル機器の前記ローカル機器内終端抵抗を前記通信路へと接続した状態とすることにより前記ネットワークの終端抵抗の設定を行うことを特徴とするエレベーターの設定装置。
【請求項2】
前記マスタ制御装置は、前記通信路の一の終端に配置されて接続され、
前記マスタ制御装置内終端抵抗は、前記通信路に接続されて設けられ、
前記ローカル機器は、前記ローカル機器内終端抵抗の前記通信路への接続状態のオン/オフを切替える終端抵抗切替装置を有し、
前記マスタ制御装置は、前記終端抵抗設定通信速度での通信により、前記通信路の他の終端に配置された前記ローカル機器の選定を行い、
前記選定された前記ローカル機器は、当該ローカル機器の前記終端抵抗切替装置をオンにして、当該ローカル機器の前記ローカル機器内終端抵抗を前記通信路へと接続した状態とすることにより前記ネットワークの終端抵抗の設定を行うことを特徴とする請求項1に記載のエレベーターの設定装置。
【請求項3】
前記マスタ制御装置は、前記ネットワークの終端抵抗設定状況を記憶するメモリを有し、前記メモリより取得した前記終端抵抗設定状況が未設定である場合に、前記ローカル機器との通信速度を前記終端抵抗設定通信速度とすることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載のエレベーターの設定装置。
【請求項4】
前記ローカル機器は、通常の通信速度で通信異常となった場合に、前記マスタ制御機器との通信速度を前記終端抵抗設定通信速度とすることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のエレベーターの設定装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2010−247969(P2010−247969A)
【公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−100732(P2009−100732)
【出願日】平成21年4月17日(2009.4.17)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】