説明

エレベータ式駐車装置

【課題】 昇降路の4隅外方に立設した4本の棚柱のうち2本のみがエレベータ搬器の案内を兼ねるようにすることで軽量化を図るとともに、エレベータ搬器を案内する棚柱を設置するための時間と労力及び費用を低減できるエレベータ式駐車装置を提供すること。
【解決手段】 駐車塔2の鉛直方向に形成した平面視が矩形状の昇降路12と、この昇降路12の4隅外方に立設した棚柱に沿って前記昇降路12の鉛直方向に設けた駐車棚13と、前記昇降路12に沿って昇降するエレベータ搬器20とを有し、前記棚柱の内の2箇所は、前記エレベータ搬器20の水平方向位置を昇降時にガイドするフランジ部41を備えた棚柱兼昇降ガイド40で構成され、前記エレベータ搬器20は、前記フランジ部41でエレベータ搬器20の水平方向位置を規制する昇降ガイド手段30を備えているようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エレベータ搬器を昇降させて鉛直方向に設けられた複数の駐車棚にパレットを格納するエレベータ式駐車装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、限られたスペースに複数の車両を駐車させるために種々のエレベータ式駐車装置が採用されている。
【0003】
例えば、このようなエレベータ式駐車装置として、本出願人の先願に係るエレベータ式駐車装置がある(特許文献1参照)。図4に示すように、このエレベータ式駐車装置100は、鉛直方向に設けられた主柱102と、この主柱102を水平方向に連結する梁103とによって形成された鉄骨構造体を有する駐車塔101を備えている。この駐車塔101は、中央部鉛直方向には平面視が矩形状の昇降路105が形成され、この昇降路105の左右両側の鉛直方向に複数段の駐車棚106が設けられている。昇降路105には、鉛直方向に昇降するエレベータ搬器107(昇降台)が設けられており、このエレベータ搬器107に車両Vを搭載するパレット108を載置して所定の駐車棚106に移動して格納するようになっている。上記エレベータ搬器107は、昇降路105の4隅外方に立設された4本の棚柱109によって水平方向位置がガイドされており、駐車塔101の上部に設けられた図示しない昇降駆動部によって昇降路105を昇降するように構成されている。また、上記駐車棚106は、4本の棚柱109に設けられた棚受け具110と梁103に設けられた棚受け具111とによって支持された棚レール112によって形成されている。
【0004】
図5に示すように、上記棚柱109によるエレベータ搬器107のガイド機構は、エレベータ搬器107の本体前・後端に設けられた各支持フレーム113を棚柱109に沿ってガイドする昇降ガイド手段117を有している。各支持フレーム113には、左・右端に設けられた端部ブロック114から左右方向に突出するように4個の被ガイド手段であるガイドローラ115が設けられている。そして、これらのガイドローラ115が、H形鋼で形成された各棚柱109のフランジ部116の端面に転動可能な状態で係合しており、この状態でエレベータ搬器107が昇降動作されるとこれらのフランジ部116にガイドローラ115を介してガイドされたエレベータ搬器107が上下方向に移動するようになっている。このように、引用文献1のエレベータ式駐車装置では、4本の棚柱109の全てがエレベータ搬器107を昇降時にガイドローラ115でガイド荷重を負担する昇降ガイド手段117となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第3595644号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1のように、4本の棚柱109の全てでエレベータ搬器107のガイド荷重を負担する構造とした場合、全ての棚柱109に対し、その棚柱109を構成するH形鋼の精度、設置(建ち出し)、対角寸法等が厳密に要求される。そのため、棚柱109の形成及び設置のための工事に非常に多くの時間と労力を要する。
【0007】
特に、近年、高層化されたエレベータ式駐車装置も開発されており、高層位置まで昇降するエレベータ搬器を案内する棚柱を、精度を保ちながら設置する作業は非常に多くの時間と労力を要する作業となっている。
【0008】
しかも、全ての棚柱109がエレベータ搬器107のガイド荷重を負担するため、全ての棚柱109に対して棚柱109として必要な強度以上の強度が必要となり、4本の棚柱109共、大形高重量の形鋼とせざるを得なくなる。そのため、それに伴い必然的に駐車装置の鉄骨構造体も大形高重量となって、鉄骨材料費が増加して駐車装置費用が上昇してしまう。
【0009】
そこで、本発明は、エレベータ搬器を案内する棚柱を設置するための時間と労力及び費用を低減できるエレベータ式駐車装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明は、駐車塔の鉛直方向に形成した平面視が矩形状の昇降路と、該昇降路の4隅外方に立設した棚柱に沿って前記昇降路の鉛直方向に設けた駐車棚と、前記昇降路に沿って昇降するエレベータ搬器とを有するエレベータ式駐車装置であって、前記棚柱の内の2箇所は、前記エレベータ搬器の水平方向位置を昇降時にガイドする昇降ガイド部を備え、前記エレベータ搬器は、前記昇降ガイド部で該エレベータ搬器の水平方向位置を規制する昇降ガイド手段を備えている。これにより、2箇所の棚柱に備えさせた昇降ガイド部によってエレベータ搬器の水平方向位置を規制し、エレベータ搬器をガイドする棚柱を少なくすることで棚柱を設置するための時間と労力及び費用の低減を図ることができる。しかも、エレベータ搬器をガイドしない棚柱2本を小形軽量化して、駐車装置鉄骨構造体の全体を軽量化することで鉄骨材料費の軽減を図ることができる。
【0011】
また、前記昇降ガイド部は、前記棚柱を兼用した棚柱兼昇降ガイドの一部分によって構成されていてもよい。このようにすれば、駐車棚を形成するための2本の棚柱を棚柱兼昇降ガイドとして、その一部分に昇降ガイド部の機能を兼ねさせることができ、昇降ガイド部を容易に配置することができる。
【0012】
さらに、前記昇降ガイド部は、昇降路の左右方向一方の2箇所に備えられていてもよい。この明細書及び特許請求の範囲の書類中において「昇降路の左右方向」は、昇降路の平面視における短方向をいう。このようにすれば、昇降路の左右一方で正確な位置関係となるように昇降ガイド部を配置すればよく、昇降ガイド部の配置に要する労力と時間を抑止することができる。
【0013】
また、前記昇降ガイド手段は、前記エレベータ搬器の前後方向位置を規制する前後方向規制部と、左右方向位置を規制する左右方向規制部とを有し、前記昇降ガイド部は、昇降路の前後方向に延びる板状部を有し、該板状部は、両表面の左右方向規制面と端縁の前後方向規制面との三方の規制面を具備していてもよい。この明細書及び特許請求の範囲の書類中において「昇降路の前後方向」は、昇降路の平面視における長方向をいう。このようにすれば、昇降ガイド部の三方に具備した規制面によって、昇降ガイド手段の前後方向規制部と左右方向規制部とをガイドして、エレベータ搬器の水平方向位置を確実に規制することができる。
【0014】
さらに、前記昇降ガイド手段は、前記エレベータ搬器の左右方向移動を規制するローラと、該エレベータ搬器の前後方向移動を規制するシューとによって構成されていてもよい。このようにすれば、エレベータ搬器において振れが大きい左右方向の水平方向規制を接触抵抗が少ないローラで支持することができ、エレベータ搬器の水平方向規制による接触抵抗を抑えることができる。
【0015】
また、前記棚柱兼昇降ガイドは、形鋼で構成されていてもよい。このようにすれば、入手が容易な形鋼によって棚柱兼昇降ガイドを構成することができ、設置も容易に行うことができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、エレベータ搬器を水平方向にガイドする棚柱が2本となるため、棚柱の精度、設置(建ち出し)が容易になり、工事に要する時間と労力の低減を図ることが可能となる。
【0017】
さらに、エレベータ搬器をガイドしない棚柱2本を小形軽量の形鋼等にすることができ、駐車装置鉄骨構造体の全体を軽量化して鉄骨材料費の軽減を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明に係るエレベータ式駐車装置の全体概略正面図である。
【図2】図1に示すII−II矢視拡大平面図である。
【図3】図2に示すIII部拡大平面図である。
【図4】従来のエレベータ式駐車装置の中間部分における平面図である。
【図5】図4に示すV部拡大平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。この実施形態では、下部90°乗入れ方式のエレベータ式駐車装置1を例に説明する。また、この明細書及び特許請求の範囲の書類中における前後左右方向の概念は、図2に示すように駐車装置の平面視における前後左右方向の概念と一致するものとする。
【0020】
図1,2に示すように、エレベータ式駐車装置1は、4隅に設けられた鉛直方向の主柱3と、この主柱3を水平方向に連結する梁4等とによって鉄骨構造体が形成され、この鉄骨構造体の外面に外装板5が設けられた駐車塔2を有している。この駐車塔2は、地上1階が乗入れ部6となっており、乗入れ部6の乗入れ床7にはピット8が形成されている。また、乗入れ部6の左方向には入出庫口9が設けられ、この入出庫口9には、開閉式の入出庫口扉10が設けられている。また、入出庫口9の外部側方には、運転盤11が配設されている。
【0021】
このようなエレベータ式駐車装置1は、駐車塔2の中央部鉛直方向に平面視が矩形状の昇降路12が形成されている。この昇降路12は、平面視で駐車塔2の前後方向が長寸で、左右方向が短寸となった矩形状となっている。また、この昇降路12を挟んで図の左右両側の鉛直方向に複数段の駐車棚13が設けられている。各駐車棚13には、図示する左右方向に延びる棚レール14が設けられており、この棚レール14に沿って車両Vを搭載するパレット50が格納されるようになっている。
【0022】
棚レール14の保持は、棚柱16と後述する棚柱兼昇降ガイド40の位置以外は上述した図4と同様であり、梁4に設けられた棚受け具15によって保持されている。棚柱16の位置は、梁4に設けられたブラケット19に棚柱16が固定され、この棚柱16に設けられた棚受け具17に棚レール14が保持されている。また、棚柱兼昇降ガイド40の位置は、この棚柱兼昇降ガイド40から棚受け具18が前後方向内側に向けて突設され、この棚受け具18に棚レール14が保持されている。
【0023】
上記昇降路12には、パレット50を搬送するエレベータ搬器20が設けられている。このエレベータ搬器20は、駐車塔2の上部に設けられた昇降駆動部21で巻かれる昇降用ワイヤロープ22によって昇降路12を昇降させられる。昇降用ワイヤロープ22の反エレベータ側には、巻上げ力を軽減するカウンタウエイト23が設けられている。
【0024】
また、エレベータ搬器20には、パレット移載機構24が設けられており、このパレット移載機構24によってパレット50を上記各駐車棚13の棚レール14との間で移載できるようになっている。さらに、ピット8内には、上記エレベータ搬器20のパレット50を持上げて旋回させるパレット持上旋回装置25が備えられており、このパレット持上旋回装置25により、パレット50が乗入れ部6で旋回させられる。これらのパレット移載機構24及びパレット持上旋回装置25は、公知の手段が採用される。
【0025】
そして、この実施形態のエレベータ式駐車装置1では、昇降路12の4隅外方に立設された4本の棚柱のうち、右側の前後位置に設けられた2本が棚柱兼昇降ガイド40となっており、左側の前後位置に設けられた2本が棚柱16となっている。この実施形態の棚柱兼昇降ガイド40と棚柱16とは、H形鋼によって形成されている。棚柱16は、梁4に設けられたブラケット19に支持されており、フランジ部が左右方向を向くように設けられている。一方、棚柱兼昇降ガイド40は、フランジ部41が前後方向を向くように梁4に設けられている。
【0026】
なお、上記棚柱兼昇降ガイド40は、この実施形態ではH形鋼を利用することで容易に入手できるとともに精度の安定化を図ることができるが、平鋼板等で同等の強度を有する構成を形成したものでもよく、形鋼に限定されるものではない。
【0027】
図3に示すように、上記H形鋼によって形成された棚柱兼昇降ガイド40は、フランジ部41(板状部)が前後方向を向くように梁4に固定され、この棚柱兼昇降ガイド40の一部分であるエレベータ搬器側のフランジ部41が昇降ガイド部となっている。そして、この昇降ガイド部たるフランジ部41によってエレベータ搬器20を昇降時にガイドするように昇降ガイド手段30が設けられている。
【0028】
この実施形態における昇降ガイド手段30は、エレベータ搬器20の前・後端に設けられた支持フレーム26(昇降フレーム)の右側端部に2箇所備えられており、支持フレーム26の端部に設けられた上記昇降用ワイヤロープ22が固定された端部ブロック27から右方向に突出するように設けられている。
【0029】
この昇降ガイド手段30は、コ形状のガイドブラケット31の内面に取着した左右2個のローラ32,33と、これらの中間に配置した1個のシュー34とで構成されている。左右2個のローラ32,33は、棚柱兼昇降ガイド40のフランジ部41の左・右面を転動動自在に配置され、上記シュー34は、フランジ部41の前後方向内側端面(昇降路側端面)に摺動自在に配置されている。このシュー34をフランジ部41の前後方向内側端面で摺動させることにより、枠状のエレベータ搬器20の前後方向位置を確実に規制するようにしている。また、2個のローラ32,33は、左方向のローラ32が支持フレーム26の前後方向外側端部に位置し、右方向のローラ33がフランジ部41の直線部分に接するように前後方向にずらして配置され、これらのローラ32,33でフランジ部41を挟むようにすることにより、昇降用ワイヤロープ22の支持間距離が短く、昇降路12で揺れやすいエレベータ搬器20の左右方向の位置を確実に規制するようにしている。なお、ガイドブラケット31は、端部ブロック27よりも上方に突出しており、この突出部分は補強リブ35で補強されている。
【0030】
このように、昇降ガイド手段30は、棚柱兼昇降ガイド40の前後方向(エレベータ搬器方向)に向いたフランジ部41を左・右・前又は後の三方から囲繞するように配置され、前後の昇降ガイド手段30によって2箇所の棚柱兼昇降ガイド40でガイドされるようになっている。
【0031】
このような構造でエレベータ搬器20のガイド機構を構成すれば、以下のように棚柱兼昇降ガイド40を容易に設置することができる。
【0032】
まず、棚柱兼昇降ガイド40を構成するH形鋼のフランジ部41が延びる方向を駐車塔2の前後方向で整合させて、この棚柱兼昇降ガイド40を設置する。この設置は、昇降路12の一側方の右側前後位置に棚柱兼昇降ガイド40を設ける作業となるため、駐車塔2の前後方向で整合させる作業を安定して行うことができる。
【0033】
そして、エレベータ搬器20の前・後端に設けられた支持フレーム26の右側に昇降ガイド手段30を取り付ける。この昇降ガイド手段30は、棚柱兼昇降ガイド40の昇降路側で前後方向内側に向いたフランジ部41を左・右・前又は後の三方から囲繞するように配置される。
【0034】
このように、この例では、昇降路12の一側方、即ち、右側前後における棚柱兼昇降ガイド40についてのみ正確に設置し、この棚柱兼昇降ガイド40のエレベータ搬器側のフランジ部41を囲繞するように昇降ガイド手段30を配置すればよいので、正確な設置が必要な棚柱兼昇降ガイド40の正確な設置と、この棚柱兼昇降ガイド40への昇降ガイド手段30の取付け作業を省力化することができ、作業時間の短縮も可能となる。
【0035】
以上のように、上記エレベータ式駐車装置1によれば、エレベータ搬器20を2本の棚柱兼昇降ガイド40(図示する右側)でガイドするガイド機構となるので、棚柱16(H形鋼)の精度、建ち出しが厳密に要求されるのはこの2本のみでよくなり、工事の容易化を図ることが可能となる。
【0036】
また、エレベータ搬器20をガイドしない他の2本の棚柱16(図示する左側)は、エレベータ搬器20のガイド荷重を負担しないため、H形鋼を用いた場合には従来のサイズよりサイズダウン(例えば、約80%)が可能となり、棚柱16を小さくすることで鉄骨構造体の軽量化を図ることもでき、これによって鉄骨材料費の軽減を図ることが可能となる。
【0037】
なお、上記実施形態では、昇降ガイド部を棚柱兼昇降ガイド40のフランジ部41に兼用させる例を示したが、2箇所の棚柱に同様の昇降ガイド部を別体で設けるような構成であってもよく、しかも、対角位置の2箇所の棚柱に設けるような構成であってもよく、昇降ガイド部の構成及び配置は上記実施形態に限定されるものではない。
【0038】
また、上記実施形態では、昇降ガイド手段30を2個のローラ32,33と1個のシュー34との組み合わせとしたが、組合わせは他の構成であってもよく、3個ともローラ32又はシュー34としてもよく、上記実施形態に限定されるものではない。
【0039】
さらに、上記実施形態では、パレット方式で示したが、パレットレス方式(エレベータ搬器に車両を直接搭載する方式)にも適用可能であり、車両搭載方式も上記実施形態に限定されるものではない。
【0040】
また、上記実施形態は一例を示しており、本発明の要旨を損なわない範囲での種々の変更は可能であり、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明に係るエレベータ式駐車装置は、鉛直方向にエレベータ搬器の昇降路を備えたエレベータ式駐車装置に利用できる。
【符号の説明】
【0042】
1 エレベータ式駐車装置
2 駐車塔
3 主柱
4 梁
12 昇降路
13 駐車棚
14 棚レール
15 棚受け具
16 棚柱
17 棚受け具
18 棚受け具
20 エレベータ搬器
21 昇降駆動部
26 支持フレーム
27 端部ブロック
30 昇降ガイド手段
31 ガイドブラケット
32 ローラ
33 ローラ
34 シュー
40 棚柱兼昇降ガイド
41 フランジ部(昇降ガイド部)
50 パレット
V 車両

【特許請求の範囲】
【請求項1】
駐車塔の鉛直方向に形成した平面視が矩形状の昇降路と、該昇降路の4隅外方に立設した棚柱に沿って前記昇降路の鉛直方向に設けた駐車棚と、前記昇降路に沿って昇降するエレベータ搬器とを有するエレベータ式駐車装置であって、
前記棚柱の内の2箇所は、前記エレベータ搬器の水平方向位置を昇降時にガイドする昇降ガイド部を備え、
前記エレベータ搬器は、前記昇降ガイド部で該エレベータ搬器の水平方向位置を規制する昇降ガイド手段を備えていることを特徴とするエレベータ式駐車装置。
【請求項2】
前記昇降ガイド部は、前記棚柱を兼用した棚柱兼昇降ガイドの一部分によって構成されている請求項1に記載のエレベータ式駐車装置。
【請求項3】
前記昇降ガイド部は、昇降路の左右方向一方の2箇所に備えられている請求項1又は請求項2に記載のエレベータ式駐車装置。
【請求項4】
前記昇降ガイド手段は、前記エレベータ搬器の前後方向位置を規制する前後方向規制部と、左右方向位置を規制する左右方向規制部とを有し、
前記昇降ガイド部は、昇降路の前後方向に延びる板状部を有し、該板状部は、両表面の左右方向規制面と端縁の前後方向規制面との三方の規制面を具備している請求項1〜3のいずれか1項に記載のエレベータ式駐車装置。
【請求項5】
前記昇降ガイド手段は、前記エレベータ搬器の左右方向移動を規制するローラと、該エレベータ搬器の前後方向移動を規制するシューとによって構成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載のエレベータ式駐車装置。
【請求項6】
前記棚柱兼昇降ガイドは、形鋼で構成されている請求項2〜5のいずれか1項に記載のエレベータ式駐車装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−190568(P2011−190568A)
【公開日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−55050(P2010−55050)
【出願日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【出願人】(000002358)新明和工業株式会社 (919)