エレベータ用つり合いおもり
【課題】ベース板上へのおもりの積載作業を容易に行い、しかも、安全に行なう。
【解決手段】エレベータ用つり合いおもりにおいて、ベース板2と、ベース板2に立設されたネジ棒3と、ネジ棒3が挿通される挿通部4が形成され、挿通部4にネジ棒3が挿通されてベース板2上に積載された複数のおもり5と、ネジ棒3に螺合され、最上位のおもり5に当接して締付可能なナット6と、を備える。
【解決手段】エレベータ用つり合いおもりにおいて、ベース板2と、ベース板2に立設されたネジ棒3と、ネジ棒3が挿通される挿通部4が形成され、挿通部4にネジ棒3が挿通されてベース板2上に積載された複数のおもり5と、ネジ棒3に螺合され、最上位のおもり5に当接して締付可能なナット6と、を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エレベータ用つり合いおもりに関し、特に、ベース板上におもりを積載する作業を容易に行なうことができるエレベータ用つり合いおもりに関する。
【背景技術】
【0002】
摩擦駆動方式のエレベータには、下記特許文献1に記載されているようなエレベータ用つり合いおもりが用いられている。
【0003】
このようなエレベータ用つり合いおもりについて、図12ないし図14に基づいて説明する。エレベータ用つり合いおもり101は、平面視形状が矩形状のベース板102と、ベース板102の長手方向の両端部に固定して立設された一対の立柱103と、一対の立柱103の上端部に連結されたシャックルロッド固定用プレート104と、ベース板102の上に積載された複数のおもり105とを有している。
【0004】
立柱103は、コの字型に形成され、コの字型にへこんだ側を対向させてベース板102に立設されている。
【0005】
立柱103の上端側には、ベース板102と平行な向きに向けたおもり105を一対の立柱103の間に挿入可能な切欠部106が形成されている。
【0006】
立柱103の長手方向に沿った外側面には、上下一対のつり合いおもり用ガイド装置107が設けられている。これらのつり合いおもり用ガイド装置107は、エレベータ昇降路内に上下方向に沿って配設されたつり合いおもり用ガイドレール108に嵌合されている。
【0007】
おもり105は平面視形状が矩形状に形成され、これらのおもり105は、おもり105の長手方向の両端部を立柱103のコの字型のへこみ部分に嵌合させた状態でベース板102上に積載されている。
【0008】
なお、エレベータには、エレベータ用つり合いおもり101と乗りかご(図示せず)とを昇降させる巻上機(図示せず)が設けられており、この巻上機に駆動シーブ(図示せず)が連結され、駆動シーブにエレベータロープ109が巻き掛けられている。エレベータロープ109の一端におもり用シャックルロッド110が固定され、エレベータロープ109の他端にかご用シャックルロッド(図示せず)が固定されている。おもり用シャックルロッド110はシャックルロッド固定用プレート104に連結され、かご用シャックルロッドは乗りかご(図示せず)に連結されている。
【0009】
このようなエレベータ用つり合いおもり101において、おもり105をベース板102上に積載する場合には、図12に示すように、おもり105を斜めに傾けて一対の立柱103の間に挿入し、挿入したおもり105をベース板102と平行な水平向きに戻しながら下ろしていく。一対の立柱103の間に斜めに傾けて挿入したおもり105を水平向きに戻すことにより、おもり105の両端部が立柱103のへこみ部分に嵌合される。
【0010】
また、ベース板102上に積載したおもり105の数が多くなり、積載した最上位のおもり105とシャックルロッド固定用プレート104との間の幅寸法が小さくなると、おもり105を斜めに傾けた状態で一対の立柱103の間に挿入できなくなる。その場合には、図13に示すように、ベース板102と平行な向きに向けたおもり105を切欠部106を通して一対の立柱103の間に挿入し、挿入したおもり105を下ろして既にベース板102上に積載されている他のおもり105の上に積載している。
【特許文献1】特開2000−302359号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、前述のエレベータ用つり合いおもりにおいては、以下の点について配慮がなされていない。
【0012】
図12に示すように、おもり105を斜めに傾けて一対の立柱103の間に挿入する作業は、おもり105を斜めに傾けて保持することが容易ではなく、また、おもり105が立柱103に干渉しないように注意しなければならず、おもり105が重量物であることと相俟って、ベース板102上におもり105を積載する作業は容易でない。そして、ベース板102上におもり105を積載する作業が容易でないため、積載作業中におもり105を落とす場合がある。
【0013】
また、図13に示すように、おもり105を切欠部106から挿入する場合には、切欠部106を通して一対の立柱103の間に挿入したおもり105を下向きに移動方向を変えて下ろさなければならず、おもり105が重量物であることと相俟って、ベース板102上におもり105を積載する作業は容易でない。そして、ベース板102上におもり105を積載する作業が容易でないため、積載作業中におもり105を落とす場合がある。
【0014】
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、その目的は、ベース板上におもりを積載する作業を容易に行い、しかも、安全に行なうことである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明の実施の形態に係る第1の特徴は、エレベータ用つり合いおもりにおいて、ベース板と、前記ベース板に立設されたネジ棒と、前記ネジ棒が挿通される挿通部が形成され、前記挿通部に前記ネジ棒が挿通されて前記ベース板上に積載された複数のおもりと、前記ネジ棒に螺合され、最上位の前記おもりに当接して締付可能なナットと、を備えることである。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、ベース板上におもりを積載する作業を容易に行なうことができ、しかも、安全に行なうことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
【0018】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係るエレベータ用つり合いおもり1を図1ないし図4に基づいて説明する。このエレベータ用つり合いおもり1は、ベース板2と、ベース板2に立設された一対のネジ棒3と、ネジ棒3が挿通される挿通部である挿通穴4が形成され、挿通穴4にネジ棒3が挿通されてベース板2上に積載された複数のおもり5と、ネジ棒3に螺合されて最上位のおもり5に当接して締付固定されたナット6とを備えている。
【0019】
ベース板2は平面視形状が矩形状に形成され、ベース板2の長手方向に沿った両端側に一対の取付穴7が形成されている。これらの取付穴7にネジ棒3の一端側が挿入され、ネジ棒3の取付穴7への挿入部分が溶接され、ネジ棒3がベース板2に固定して立設されている。また、ベース板2の長手方向の両端には、エレベータ昇降路内に上下方向に延出して設けられたおもり用ガイドレール8が嵌合される切欠部9が形成されている。
【0020】
ネジ棒3は、その全長に亘ってネジが切られており、ネジ棒3のネジ部には、ナット6、及び、シャックルロッド固定用プレート10を固定するためのナット11が螺合されている。
【0021】
シャックルロッド固定用プレート10は、ネジ棒3の他端側(上端側)に固定されている。ネジ棒3へのシャックルロッド固定用プレート10の固定は、シャックルロッド固定用プレート10に形成された挿通穴(図示せず)にネジ棒3を挿通し、ネジ棒3に螺合されてシャックルロッド固定用プレート10を挟む位置に位置する一対のナット11を締付けることにより行なわれている。シャックルロッド固定用プレート10には、エレベータロープ12の一端側に固定されたつり合いおもり用シャックルロッド13が連結されている。エレベータロープ12は、巻上機(図示せず)により駆動される駆動シーブ(図示せず)に巻き掛けて配置され、エレベータロープ12の一端がつり合いおもり用シャックルロッド13を介してエレベータ用つり合いおもり1に連結され、エレベータロープ12の他端が乗りかご用シャックルロッド(図示せず)を介して乗りかご(図示せず)に連結されている。
【0022】
おもり5は、図4に示すように平面視形状が矩形状の板部材として形成され、長手方向の両端側にネジ棒3が挿通される一対の挿通穴4が形成されている。一対の挿通穴4の間隔と、一対のネジ棒3の間隔とが等しく設定されている。また、おもり5には、長手方向の両端におもり用ガイドレール8が嵌合される切欠部14が形成されている。これらの切欠部14は、おもり5をベース板2上に積載した場合にベース板2の切欠部9と上下方向で重なる位置に形成されている。
【0023】
このような構成において、ベース板2上におもり5を積載する場合には、シャックルロッド固定用プレート10を取付ける前のネジ棒3の上方からおもり5を下方へ移動させ、おもり5の挿通穴4にネジ棒3を挿通させる。以上の作業を繰り返し、必要な枚数のおもり5をベース板2上に積載した後、ネジ棒3にナット6を螺合させ、ナット6を最上位のおもり5に当接させて締付け、積載した複数のおもり5を固定する。
【0024】
ナット6を締付けておもり5を固定した後、ネジ棒3にシャックルロッド固定用プレート10を固定し、シャックルロッド固定用プレート10につり合いおもり用シャックルロッド13を連結する。
【0025】
エレベータ昇降路内に設置されたエレベータ用つり合いおもり1は、巻上機の駆動に伴ってエレベータ昇降路内を昇降し、この昇降時には、おもり用ガイドレール8がベース板2の切欠部9とおもり5の切欠部14とに嵌合される。
【0026】
ここで、ベース板2上におもり5を積載する作業は、おもり5の挿通穴4をネジ棒3の位置に合わせておもり5を下方へ移動させることにより行なえ、しかも、おもり5を積載する作業を行なう周囲には、積載するおもり5が干渉して積載作業の妨げとなる部材が存在しない。このため、ベース板2上におもり5を積載する作業を容易に行なうことができる。そして、おもり5の積載作業を容易に行なえるため、積載作業中におもり5を落とすことを防止することができ、積載作業の安全性を高めることができる。
【0027】
エレベータ用つり合いおもり1が昇降される場合には、ベース板2に形成された切欠部9とおもり5に形成された切欠部14とにおもり用ガイドレール8が嵌合されるため、エレベータ用つり合いおもり1の昇降が安定して行なわれる。しかも、エレベータつり合いおもり1の昇降を安定させるためのエレベータつり合いおもり1側の機構として、ベース板2に切欠部9を形成するとともにおもり5に切欠部14を形成すればよく、安価な構成とすることができる。
【0028】
このエレベータ用つり合いおもり1によれば、従来例で説明したような立柱103やつり合いおもり用ガイド装置107が不要となり、部品点数が少なくなってコスト削減を図ることができる。
【0029】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態に係るエレベータ用つり合いおもり21を図5ないし図7に基づいて説明する。なお、第2の実施の形態及びこれ以降の実施の形態において、第1の実施の形態において説明した構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付け、重複する説明は省略する。
【0030】
このエレベータ用つり合いおもり21は、基本的な構成は第1の実施の形態に係るエレベータ用つり合いおもり1と同じであり、異なる部分はおもり5Aの構造である。
【0031】
おもり5Aは、図7に示すように平面視形状が矩形状の板部材として形成され、長手方向の両端側にネジ棒3が挿通される一対の挿通部である挿通溝22が形成されている。挿通溝22は、一端が開放されて他端が閉止された切欠溝形状に形成されている。一対の挿通溝22の間隔と、一対のネジ棒3の間隔とが等しく設定されている。挿通溝22における閉止された端部から開放された端部に向かう方向は、おもり5Aの長手方向と直交する方向とされている。
【0032】
このような構成において、ベース板2上におもり5Aを積載する場合には、おもり5Aをベース板2と平行な向きであって挿通溝22の開放端がネジ棒3に対向する位置に配置し、そのおもり5Aをネジ棒3方向へ水平向きに移動させ、ネジ棒3を挿通溝22の開放端側から挿通溝22に嵌合させる。以上の作業を繰り返し、必要な枚数のおもり5Aをベース板2上に積載した後、ネジ棒3にナット6を螺合させ、ナット6を最上位のおもり5Aに当接させて締付け、積載した複数のおもり5Aを固定する。
【0033】
ナット6を締付けておもり5を固定した後、ネジ棒3にシャックルロッド固定用プレート10を固定し、シャックルロッド固定用プレート10につり合いおもり用シャックルロッド13を連結する。なお、この第2の実施の形態においては、ベース板2上におもり5Aを積載する前に、ナット6をネジ棒3に螺合させておいてもよく、さらに、シャックルロッド固定用プレート10をネジ棒3に固定しておいてもよい。
【0034】
ここで、ベース板2上におもり5Aを積載する作業は、ベース板2と平行な向きに位置させたおもり5Aを、おもり5Aの挿通穴4にネジ棒3が嵌合される向きに水平向きに移動させることにより行なえ、しかも、積載する作業を行なう周囲には、積載するおもり5Aが干渉して積載作業の妨げとなる部材が存在しない。このため、ベース板2上におもり5Aを積載する作業を容易に行なうことができる。そして、おもり5Aの積載作業を容易に行なえるため、積載作業中におもり5Aを落とすことを防止することができ、積載作業の安全性を高めることができる。
【0035】
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態に係るエレベータ用つり合いおもり31を図8ないし図10に基づいて説明する。
【0036】
このエレベータ用つり合いおもり31は、基本的な構成は第2の実施の形態に係るエレベータ用つり合いおもり21と同じであり、異なる部分は、ベース板2Aの構造と、おもり5Bの構造である。
【0037】
おもり5Bは、図10に示すように平面視形状が矩形状の板部材として形成されており、長手方向の両端側にネジ棒3が挿通される一対の挿通溝22が形成されている。一対の挿通溝22の間隔と、一対のネジ棒3の間隔とが等しく設定されている。また、おもり5Bは、図9に示すように、側面視形状が平行四辺形となるように形成されている。
【0038】
ベース板2Aには一対のネジ棒3が固定して立設され、ベース板2Aの上面は、このベース板2A上に積載されるおもり5Bの挿通溝22の切欠き方向に沿う方向に向けて傾斜している。
【0039】
ベース板2A上に積載されたおもり5Bは、挿通溝22の開放されている側を下向きに傾斜させてベース板2A上に積載されている。
【0040】
このような構成において、ベース板2A上におもり5Bを積載する場合には、おもり5Bをベース板2Aの上面と平行な向きであって挿通溝22の開放端がネジ棒3に対向する位置に配置し、そのおもり5Bをネジ棒3方向へ移動させ、ネジ棒3を挿通溝22の開放端側から挿通溝22に嵌合させる。なお、この積載作業は、おもり5Bがベース板2Aの上面の傾斜に沿って上方から下方へ移動する向きに行なう。以上の作業を繰り返し、必要な枚数のおもり5Bをベース板2A上に積載した後、ネジ棒3にナット6を螺合させ、ナット6を最上位のおもり5Bに当接させて締付け、積載した複数のおもり5Bを固定する。
【0041】
ここで、ベース板2A上におもり5Aを積載する作業は、ベース板2Aの上面と平行な向きに位置させたおもり5Bを、おもり5Bの挿通穴4にネジ棒3が嵌合される向きに移動させることにより行なえ、しかも、積載する作業を行なう周囲には、積載するおもり5Bが干渉して積載作業の妨げとなる部材が存在しない。このため、ベース板2A上におもり5Bを積載する作業を容易に行なうことができる。そして、おもり5Bの積載作業を容易に行なえるため、積載作業中におもり5Bを落とすことを防止することができ、積載作業の安全性を高めることができる。
【0042】
さらに、ベース板2Aの上面が傾斜面とされており、ベース板2A上におもり5Bを積載する場合には、ベース板2Aの傾斜面に沿った上方側から下方側へおもり5Bを移動させるため、積載作業時におもり5Bの移動をスムーズに行なうことができ、積載作業時においておもり5Bを落とすことをより一層防止することができる。
【0043】
なお、このエレベータ用つり合いおもり31で使用するおもりについては、おもり5Bに代えて第2の実施の形態で説明したおもり5Aを使用してもよい。
【0044】
(第4の実施の形態)
本発明の第4の実施の形態に係るエレベータ用つり合いおもり41について、図11に基づいて説明する。
【0045】
このエレベータ用つり合いおもり41は、基本的な構成は第1の実施の形態に係るエレベータ用つり合いおもり1と同じであり、異なる部分はネジ棒3Aの構造である。
【0046】
ネジ棒3Aは、おもり5の挿通穴4に挿通される部分が丸棒形状に形成され、ネジ棒3Aの先端側にナット6、11が螺合されるネジが切られている。
【0047】
このような構成において、ネジ棒3Aにおけるネジ切加工を行なう範囲が少なくなり、ネジ棒3Aの製造コストを削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るエレベータ用つり合いおもりを一部を破断して示す正面図である。
【図2】その側面図である。
【図3】その水平断面図である。
【図4】おもりを示す平面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るエレベータ用つり合いおもりを一部を破断して示す正面図である。
【図6】その水平断面図である。
【図7】おもりを示す平面図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係るエレベータ用つり合いおもりを一部を破断して示す正面図である。
【図9】その側面図である。
【図10】おもりを示す平面図である。
【図11】本発明の第4の実施の形態に係るエレベータ用つり合いおもりを一部を破断して示す正面図である。
【図12】従来例のエレベータ用つり合いおもりにおけるベース板上におもりを積載する工程を示す正面図である。
【図13】従来例のエレベータ用つり合いおもりにおけるベース板上におもりを積載する工程を示す正面図である。
【図14】エレベータ用つり合いおもりを示す水平断面図である。
【符号の説明】
【0049】
1 エレベータ用つり合いおもり
2 ベース板
2A ベース板
3 ネジ棒
3A ネジ棒
4 挿通穴(挿通部)
5 おもり
5A おもり
5B おもり
6 ナット
8 つり合いおもり用ガイドレール
14 切欠部
21 エレベータ用つり合いおもり
22 挿通溝(挿通部)
31 エレベータ用つり合いおもり
41 エレベータ用つり合いおもり
【技術分野】
【0001】
本発明は、エレベータ用つり合いおもりに関し、特に、ベース板上におもりを積載する作業を容易に行なうことができるエレベータ用つり合いおもりに関する。
【背景技術】
【0002】
摩擦駆動方式のエレベータには、下記特許文献1に記載されているようなエレベータ用つり合いおもりが用いられている。
【0003】
このようなエレベータ用つり合いおもりについて、図12ないし図14に基づいて説明する。エレベータ用つり合いおもり101は、平面視形状が矩形状のベース板102と、ベース板102の長手方向の両端部に固定して立設された一対の立柱103と、一対の立柱103の上端部に連結されたシャックルロッド固定用プレート104と、ベース板102の上に積載された複数のおもり105とを有している。
【0004】
立柱103は、コの字型に形成され、コの字型にへこんだ側を対向させてベース板102に立設されている。
【0005】
立柱103の上端側には、ベース板102と平行な向きに向けたおもり105を一対の立柱103の間に挿入可能な切欠部106が形成されている。
【0006】
立柱103の長手方向に沿った外側面には、上下一対のつり合いおもり用ガイド装置107が設けられている。これらのつり合いおもり用ガイド装置107は、エレベータ昇降路内に上下方向に沿って配設されたつり合いおもり用ガイドレール108に嵌合されている。
【0007】
おもり105は平面視形状が矩形状に形成され、これらのおもり105は、おもり105の長手方向の両端部を立柱103のコの字型のへこみ部分に嵌合させた状態でベース板102上に積載されている。
【0008】
なお、エレベータには、エレベータ用つり合いおもり101と乗りかご(図示せず)とを昇降させる巻上機(図示せず)が設けられており、この巻上機に駆動シーブ(図示せず)が連結され、駆動シーブにエレベータロープ109が巻き掛けられている。エレベータロープ109の一端におもり用シャックルロッド110が固定され、エレベータロープ109の他端にかご用シャックルロッド(図示せず)が固定されている。おもり用シャックルロッド110はシャックルロッド固定用プレート104に連結され、かご用シャックルロッドは乗りかご(図示せず)に連結されている。
【0009】
このようなエレベータ用つり合いおもり101において、おもり105をベース板102上に積載する場合には、図12に示すように、おもり105を斜めに傾けて一対の立柱103の間に挿入し、挿入したおもり105をベース板102と平行な水平向きに戻しながら下ろしていく。一対の立柱103の間に斜めに傾けて挿入したおもり105を水平向きに戻すことにより、おもり105の両端部が立柱103のへこみ部分に嵌合される。
【0010】
また、ベース板102上に積載したおもり105の数が多くなり、積載した最上位のおもり105とシャックルロッド固定用プレート104との間の幅寸法が小さくなると、おもり105を斜めに傾けた状態で一対の立柱103の間に挿入できなくなる。その場合には、図13に示すように、ベース板102と平行な向きに向けたおもり105を切欠部106を通して一対の立柱103の間に挿入し、挿入したおもり105を下ろして既にベース板102上に積載されている他のおもり105の上に積載している。
【特許文献1】特開2000−302359号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、前述のエレベータ用つり合いおもりにおいては、以下の点について配慮がなされていない。
【0012】
図12に示すように、おもり105を斜めに傾けて一対の立柱103の間に挿入する作業は、おもり105を斜めに傾けて保持することが容易ではなく、また、おもり105が立柱103に干渉しないように注意しなければならず、おもり105が重量物であることと相俟って、ベース板102上におもり105を積載する作業は容易でない。そして、ベース板102上におもり105を積載する作業が容易でないため、積載作業中におもり105を落とす場合がある。
【0013】
また、図13に示すように、おもり105を切欠部106から挿入する場合には、切欠部106を通して一対の立柱103の間に挿入したおもり105を下向きに移動方向を変えて下ろさなければならず、おもり105が重量物であることと相俟って、ベース板102上におもり105を積載する作業は容易でない。そして、ベース板102上におもり105を積載する作業が容易でないため、積載作業中におもり105を落とす場合がある。
【0014】
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、その目的は、ベース板上におもりを積載する作業を容易に行い、しかも、安全に行なうことである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明の実施の形態に係る第1の特徴は、エレベータ用つり合いおもりにおいて、ベース板と、前記ベース板に立設されたネジ棒と、前記ネジ棒が挿通される挿通部が形成され、前記挿通部に前記ネジ棒が挿通されて前記ベース板上に積載された複数のおもりと、前記ネジ棒に螺合され、最上位の前記おもりに当接して締付可能なナットと、を備えることである。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、ベース板上におもりを積載する作業を容易に行なうことができ、しかも、安全に行なうことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
【0018】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係るエレベータ用つり合いおもり1を図1ないし図4に基づいて説明する。このエレベータ用つり合いおもり1は、ベース板2と、ベース板2に立設された一対のネジ棒3と、ネジ棒3が挿通される挿通部である挿通穴4が形成され、挿通穴4にネジ棒3が挿通されてベース板2上に積載された複数のおもり5と、ネジ棒3に螺合されて最上位のおもり5に当接して締付固定されたナット6とを備えている。
【0019】
ベース板2は平面視形状が矩形状に形成され、ベース板2の長手方向に沿った両端側に一対の取付穴7が形成されている。これらの取付穴7にネジ棒3の一端側が挿入され、ネジ棒3の取付穴7への挿入部分が溶接され、ネジ棒3がベース板2に固定して立設されている。また、ベース板2の長手方向の両端には、エレベータ昇降路内に上下方向に延出して設けられたおもり用ガイドレール8が嵌合される切欠部9が形成されている。
【0020】
ネジ棒3は、その全長に亘ってネジが切られており、ネジ棒3のネジ部には、ナット6、及び、シャックルロッド固定用プレート10を固定するためのナット11が螺合されている。
【0021】
シャックルロッド固定用プレート10は、ネジ棒3の他端側(上端側)に固定されている。ネジ棒3へのシャックルロッド固定用プレート10の固定は、シャックルロッド固定用プレート10に形成された挿通穴(図示せず)にネジ棒3を挿通し、ネジ棒3に螺合されてシャックルロッド固定用プレート10を挟む位置に位置する一対のナット11を締付けることにより行なわれている。シャックルロッド固定用プレート10には、エレベータロープ12の一端側に固定されたつり合いおもり用シャックルロッド13が連結されている。エレベータロープ12は、巻上機(図示せず)により駆動される駆動シーブ(図示せず)に巻き掛けて配置され、エレベータロープ12の一端がつり合いおもり用シャックルロッド13を介してエレベータ用つり合いおもり1に連結され、エレベータロープ12の他端が乗りかご用シャックルロッド(図示せず)を介して乗りかご(図示せず)に連結されている。
【0022】
おもり5は、図4に示すように平面視形状が矩形状の板部材として形成され、長手方向の両端側にネジ棒3が挿通される一対の挿通穴4が形成されている。一対の挿通穴4の間隔と、一対のネジ棒3の間隔とが等しく設定されている。また、おもり5には、長手方向の両端におもり用ガイドレール8が嵌合される切欠部14が形成されている。これらの切欠部14は、おもり5をベース板2上に積載した場合にベース板2の切欠部9と上下方向で重なる位置に形成されている。
【0023】
このような構成において、ベース板2上におもり5を積載する場合には、シャックルロッド固定用プレート10を取付ける前のネジ棒3の上方からおもり5を下方へ移動させ、おもり5の挿通穴4にネジ棒3を挿通させる。以上の作業を繰り返し、必要な枚数のおもり5をベース板2上に積載した後、ネジ棒3にナット6を螺合させ、ナット6を最上位のおもり5に当接させて締付け、積載した複数のおもり5を固定する。
【0024】
ナット6を締付けておもり5を固定した後、ネジ棒3にシャックルロッド固定用プレート10を固定し、シャックルロッド固定用プレート10につり合いおもり用シャックルロッド13を連結する。
【0025】
エレベータ昇降路内に設置されたエレベータ用つり合いおもり1は、巻上機の駆動に伴ってエレベータ昇降路内を昇降し、この昇降時には、おもり用ガイドレール8がベース板2の切欠部9とおもり5の切欠部14とに嵌合される。
【0026】
ここで、ベース板2上におもり5を積載する作業は、おもり5の挿通穴4をネジ棒3の位置に合わせておもり5を下方へ移動させることにより行なえ、しかも、おもり5を積載する作業を行なう周囲には、積載するおもり5が干渉して積載作業の妨げとなる部材が存在しない。このため、ベース板2上におもり5を積載する作業を容易に行なうことができる。そして、おもり5の積載作業を容易に行なえるため、積載作業中におもり5を落とすことを防止することができ、積載作業の安全性を高めることができる。
【0027】
エレベータ用つり合いおもり1が昇降される場合には、ベース板2に形成された切欠部9とおもり5に形成された切欠部14とにおもり用ガイドレール8が嵌合されるため、エレベータ用つり合いおもり1の昇降が安定して行なわれる。しかも、エレベータつり合いおもり1の昇降を安定させるためのエレベータつり合いおもり1側の機構として、ベース板2に切欠部9を形成するとともにおもり5に切欠部14を形成すればよく、安価な構成とすることができる。
【0028】
このエレベータ用つり合いおもり1によれば、従来例で説明したような立柱103やつり合いおもり用ガイド装置107が不要となり、部品点数が少なくなってコスト削減を図ることができる。
【0029】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態に係るエレベータ用つり合いおもり21を図5ないし図7に基づいて説明する。なお、第2の実施の形態及びこれ以降の実施の形態において、第1の実施の形態において説明した構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付け、重複する説明は省略する。
【0030】
このエレベータ用つり合いおもり21は、基本的な構成は第1の実施の形態に係るエレベータ用つり合いおもり1と同じであり、異なる部分はおもり5Aの構造である。
【0031】
おもり5Aは、図7に示すように平面視形状が矩形状の板部材として形成され、長手方向の両端側にネジ棒3が挿通される一対の挿通部である挿通溝22が形成されている。挿通溝22は、一端が開放されて他端が閉止された切欠溝形状に形成されている。一対の挿通溝22の間隔と、一対のネジ棒3の間隔とが等しく設定されている。挿通溝22における閉止された端部から開放された端部に向かう方向は、おもり5Aの長手方向と直交する方向とされている。
【0032】
このような構成において、ベース板2上におもり5Aを積載する場合には、おもり5Aをベース板2と平行な向きであって挿通溝22の開放端がネジ棒3に対向する位置に配置し、そのおもり5Aをネジ棒3方向へ水平向きに移動させ、ネジ棒3を挿通溝22の開放端側から挿通溝22に嵌合させる。以上の作業を繰り返し、必要な枚数のおもり5Aをベース板2上に積載した後、ネジ棒3にナット6を螺合させ、ナット6を最上位のおもり5Aに当接させて締付け、積載した複数のおもり5Aを固定する。
【0033】
ナット6を締付けておもり5を固定した後、ネジ棒3にシャックルロッド固定用プレート10を固定し、シャックルロッド固定用プレート10につり合いおもり用シャックルロッド13を連結する。なお、この第2の実施の形態においては、ベース板2上におもり5Aを積載する前に、ナット6をネジ棒3に螺合させておいてもよく、さらに、シャックルロッド固定用プレート10をネジ棒3に固定しておいてもよい。
【0034】
ここで、ベース板2上におもり5Aを積載する作業は、ベース板2と平行な向きに位置させたおもり5Aを、おもり5Aの挿通穴4にネジ棒3が嵌合される向きに水平向きに移動させることにより行なえ、しかも、積載する作業を行なう周囲には、積載するおもり5Aが干渉して積載作業の妨げとなる部材が存在しない。このため、ベース板2上におもり5Aを積載する作業を容易に行なうことができる。そして、おもり5Aの積載作業を容易に行なえるため、積載作業中におもり5Aを落とすことを防止することができ、積載作業の安全性を高めることができる。
【0035】
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態に係るエレベータ用つり合いおもり31を図8ないし図10に基づいて説明する。
【0036】
このエレベータ用つり合いおもり31は、基本的な構成は第2の実施の形態に係るエレベータ用つり合いおもり21と同じであり、異なる部分は、ベース板2Aの構造と、おもり5Bの構造である。
【0037】
おもり5Bは、図10に示すように平面視形状が矩形状の板部材として形成されており、長手方向の両端側にネジ棒3が挿通される一対の挿通溝22が形成されている。一対の挿通溝22の間隔と、一対のネジ棒3の間隔とが等しく設定されている。また、おもり5Bは、図9に示すように、側面視形状が平行四辺形となるように形成されている。
【0038】
ベース板2Aには一対のネジ棒3が固定して立設され、ベース板2Aの上面は、このベース板2A上に積載されるおもり5Bの挿通溝22の切欠き方向に沿う方向に向けて傾斜している。
【0039】
ベース板2A上に積載されたおもり5Bは、挿通溝22の開放されている側を下向きに傾斜させてベース板2A上に積載されている。
【0040】
このような構成において、ベース板2A上におもり5Bを積載する場合には、おもり5Bをベース板2Aの上面と平行な向きであって挿通溝22の開放端がネジ棒3に対向する位置に配置し、そのおもり5Bをネジ棒3方向へ移動させ、ネジ棒3を挿通溝22の開放端側から挿通溝22に嵌合させる。なお、この積載作業は、おもり5Bがベース板2Aの上面の傾斜に沿って上方から下方へ移動する向きに行なう。以上の作業を繰り返し、必要な枚数のおもり5Bをベース板2A上に積載した後、ネジ棒3にナット6を螺合させ、ナット6を最上位のおもり5Bに当接させて締付け、積載した複数のおもり5Bを固定する。
【0041】
ここで、ベース板2A上におもり5Aを積載する作業は、ベース板2Aの上面と平行な向きに位置させたおもり5Bを、おもり5Bの挿通穴4にネジ棒3が嵌合される向きに移動させることにより行なえ、しかも、積載する作業を行なう周囲には、積載するおもり5Bが干渉して積載作業の妨げとなる部材が存在しない。このため、ベース板2A上におもり5Bを積載する作業を容易に行なうことができる。そして、おもり5Bの積載作業を容易に行なえるため、積載作業中におもり5Bを落とすことを防止することができ、積載作業の安全性を高めることができる。
【0042】
さらに、ベース板2Aの上面が傾斜面とされており、ベース板2A上におもり5Bを積載する場合には、ベース板2Aの傾斜面に沿った上方側から下方側へおもり5Bを移動させるため、積載作業時におもり5Bの移動をスムーズに行なうことができ、積載作業時においておもり5Bを落とすことをより一層防止することができる。
【0043】
なお、このエレベータ用つり合いおもり31で使用するおもりについては、おもり5Bに代えて第2の実施の形態で説明したおもり5Aを使用してもよい。
【0044】
(第4の実施の形態)
本発明の第4の実施の形態に係るエレベータ用つり合いおもり41について、図11に基づいて説明する。
【0045】
このエレベータ用つり合いおもり41は、基本的な構成は第1の実施の形態に係るエレベータ用つり合いおもり1と同じであり、異なる部分はネジ棒3Aの構造である。
【0046】
ネジ棒3Aは、おもり5の挿通穴4に挿通される部分が丸棒形状に形成され、ネジ棒3Aの先端側にナット6、11が螺合されるネジが切られている。
【0047】
このような構成において、ネジ棒3Aにおけるネジ切加工を行なう範囲が少なくなり、ネジ棒3Aの製造コストを削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るエレベータ用つり合いおもりを一部を破断して示す正面図である。
【図2】その側面図である。
【図3】その水平断面図である。
【図4】おもりを示す平面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るエレベータ用つり合いおもりを一部を破断して示す正面図である。
【図6】その水平断面図である。
【図7】おもりを示す平面図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係るエレベータ用つり合いおもりを一部を破断して示す正面図である。
【図9】その側面図である。
【図10】おもりを示す平面図である。
【図11】本発明の第4の実施の形態に係るエレベータ用つり合いおもりを一部を破断して示す正面図である。
【図12】従来例のエレベータ用つり合いおもりにおけるベース板上におもりを積載する工程を示す正面図である。
【図13】従来例のエレベータ用つり合いおもりにおけるベース板上におもりを積載する工程を示す正面図である。
【図14】エレベータ用つり合いおもりを示す水平断面図である。
【符号の説明】
【0049】
1 エレベータ用つり合いおもり
2 ベース板
2A ベース板
3 ネジ棒
3A ネジ棒
4 挿通穴(挿通部)
5 おもり
5A おもり
5B おもり
6 ナット
8 つり合いおもり用ガイドレール
14 切欠部
21 エレベータ用つり合いおもり
22 挿通溝(挿通部)
31 エレベータ用つり合いおもり
41 エレベータ用つり合いおもり
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベース板と、
前記ベース板に立設されたネジ棒と、
前記ネジ棒が挿通される挿通部が形成され、前記挿通部に前記ネジ棒が挿通されて前記ベース板上に積載された複数のおもりと、
前記ネジ棒に螺合され、最上位の前記おもりに当接して締付可能なナットと、
を備えることを特徴とするエレベータ用つり合いおもり。
【請求項2】
前記おもりは平面視形状が矩形状に形成され、前記おもりの一対の両端につり合いおもり用ガイドレールが嵌合される切欠部が形成されていることを特徴とする請求項1記載のエレベータ用つり合いおもり。
【請求項3】
前記挿通部は、一端が開放されて他端が閉止された切欠溝形状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のエレベータ用つり合いおもり。
【請求項4】
前記ベース板の上面は、このベース板上に積載される前記おもりの前記挿通部の切欠き方向に沿う方向に向けて傾斜しており、前記おもりは前記挿通部の開放されている側を下向きに傾斜させて前記ベース板上に積載されていることを特徴とする請求項3記載のエレベータ用つり合いおもり。
【請求項5】
前記ネジ棒は、前記おもりの挿通部に挿通される部分が丸棒形状に形成され、先端側に前記ナットが螺合されるネジが切られていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一に記載のエレベータ用つり合いおもり。
【請求項1】
ベース板と、
前記ベース板に立設されたネジ棒と、
前記ネジ棒が挿通される挿通部が形成され、前記挿通部に前記ネジ棒が挿通されて前記ベース板上に積載された複数のおもりと、
前記ネジ棒に螺合され、最上位の前記おもりに当接して締付可能なナットと、
を備えることを特徴とするエレベータ用つり合いおもり。
【請求項2】
前記おもりは平面視形状が矩形状に形成され、前記おもりの一対の両端につり合いおもり用ガイドレールが嵌合される切欠部が形成されていることを特徴とする請求項1記載のエレベータ用つり合いおもり。
【請求項3】
前記挿通部は、一端が開放されて他端が閉止された切欠溝形状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のエレベータ用つり合いおもり。
【請求項4】
前記ベース板の上面は、このベース板上に積載される前記おもりの前記挿通部の切欠き方向に沿う方向に向けて傾斜しており、前記おもりは前記挿通部の開放されている側を下向きに傾斜させて前記ベース板上に積載されていることを特徴とする請求項3記載のエレベータ用つり合いおもり。
【請求項5】
前記ネジ棒は、前記おもりの挿通部に挿通される部分が丸棒形状に形成され、先端側に前記ナットが螺合されるネジが切られていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一に記載のエレベータ用つり合いおもり。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2010−13255(P2010−13255A)
【公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−176068(P2008−176068)
【出願日】平成20年7月4日(2008.7.4)
【出願人】(390025265)東芝エレベータ株式会社 (2,543)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年7月4日(2008.7.4)
【出願人】(390025265)東芝エレベータ株式会社 (2,543)
【Fターム(参考)】
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