説明

エンジン用圧力センサ

【課題】エンジン用の圧力センサの不慮の振動を抑制する。
【解決手段】エンジン用の圧力センサ1は、エンジンのプラグ取付穴7に挿入される円筒状のパイプ部材4と、パイプ部材4の先端部に設けられた圧力検出部材2dと、パイプ部材4の後端部に設けられ、圧力検出部材2dと電気的に接続された端子金具10を側部に備えるキャップ部材5と、パイプ部材4の中心軸から見て端子金具10とは逆側に設けられ、前記中心軸を中心とした当該圧力センサ1の重量の偏りを抑制するバランス部材4eとを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジンのシリンダ内の圧力を検知する圧力センサに関する。
【背景技術】
【0002】
エンジンのシリンダ内の圧力を検知する圧力センサとして、例えば、下記特許文献1に記載の圧力センサが知られている。特許文献1に記載の圧力センサは、エンジンのシリンダヘッドに形成されたプラグ取付穴に挿入される筒状体と、プラグ取付穴を閉塞するように筒状体の後端に設けられたコイル部と、筒状体の先端部に設けられた筒内圧センサとを備えている。この圧力センサには、筒内圧センサから出力された信号を外部に出力するため、圧力センサ後端の側部に出力端子が突出して設けられている。
【0003】
【特許文献1】特開平8−121308号公報
【0004】
このように、特許文献1に記載の圧力センサは、圧力センサ後端の側部に出力端子が突出して設けられているため、筒状体の中心軸を中心とした重量バランスに偏りが生じる場合がある。そのため、エンジンの振動に伴って、圧力センサが不慮の振動をおこすおそれがあった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような問題を考慮し、本発明が解決しようとする課題は、エンジン用の圧力センサの不慮の振動を抑制することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
【0007】
[適用例1]エンジン用の圧力センサであって、エンジンのプラグ取付穴に挿入される円筒状のパイプ部材と、前記パイプ部材の先端部に設けられた圧力検出部材と、前記パイプ部材の後端部に設けられ、前記圧力検出部材と電気的に接続された端子金具を側部に備えるキャップ部材と、前記パイプ部材の中心軸から見て前記端子金具とは逆側に設けられ、前記中心軸を中心とした当該圧力センサの重量の偏りを抑制するバランス部材とを備える圧力センサ。
【0008】
上記態様の圧力センサによれば、パイプ部材の中心軸から見てキャップ部材の側部に設けられた端子金具とは逆側にバランス部材が備えられている。そのため、パイプ部材の中心軸を中心とした圧力センサの重量の偏りを抑制することが可能となる。この結果、エンジンの振動に伴って圧力センサが不慮の振動を起こすことを抑制することができる。また、上記態様によれば、エンジンの振動に伴う圧力センサの不慮の振動を抑制することができるので、この不慮の振動によって生じるノイズが、端子金具から出力される信号に重畳してしまうことを抑制することが可能になる。
【0009】
[適用例2]適用例1に記載の圧力センサであって、更に、前記キャップ部材内に設けられ、前記中心軸と垂直の方向に配置された板状のノイズ遮蔽部材を備え、前記バランス部材は、前記ノイズ遮蔽部材の一部として、前記ノイズ遮蔽部材が、前記パイプ部材の中心軸から見て前記端子金具とは逆側に延伸することで形成されている圧力センサ。このような態様の圧力センサであれば、ノイズ遮蔽部材を加工するだけで圧力センサの共振を抑制することが可能になる。
【0010】
[適用例3]適用例1に記載の圧力センサであって、更に、前記圧力検出部材と前記端子金具とを電気的に接続するリード線を、前記パイプ部材との間で覆い、前記パイプ部材の前記端子金具側の外側に固定されたリード線カバーを備え、前記バランス部材は、前記パイプ部材の中心軸から見て前記端子金具とは逆側に、前記パイプ部材の外側に固定された、前記リード線カバーを模したダミーリード線カバーである圧力センサ。このような態様の圧力センサであれば、ダミーリード線カバーを、リード線カバーとは逆側にパイプ部材に設けるだけで、圧力センサの共振を抑制することが可能になる。また、このような態様であれば、複数のカバーがパイプ部材に取付られるので、パイプ部材の強度を向上させることが可能になる。なお、ダミーリード線カバー内へのリード線の配置は省略しても良い。
【0011】
[適用例4]適用例1に記載の圧力センサであって、更に、前記キャップ部材内に設けられ、前記中心軸と垂直の方向に配置された板状のノイズ遮蔽部材と、前記圧力検出部材と前記端子金具とを電気的に接続するリード線を、前記パイプ部材との間で覆い、前記パイプ部材の前記端子金具側の外側に固定されたリード線カバーとを備え、前記バランス部材として、前記ノイズ遮蔽部材の一部として、前記ノイズ遮蔽部材が、前記パイプ部材の中心軸から見て前記端子金具とは逆側に延伸することで形成された部材と、前記パイプ部材の中心軸から見て前記端子金具とは逆側に、前記パイプ部材の外側に固定された、前記リード線カバーを模したダミーリード線カバーとを備える圧力センサ。このような態様の圧力センサであれば、2種類のバランス部材を圧力センサ1に設けることができるので、端子金具やその周囲の部材の重量が重い場合であっても、容易に重量バランスをとることが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ、いくつかの実施例に基づいて説明する。
A.第1実施例:
図1は、本発明の第1実施例としてのエンジン用の圧力センサ1を示す縦断面図である。図中、圧力センサ1の中心軸CAに沿った方向を図面における上下方向とし、下側を先端側、上側を後端側として説明する。図1に示すように、圧力センサ1は、円筒状のパイプ部材4と、パイプ部材4の先端部に固定されたセンサ部2と、パイプ部材4の後端部に固定された環状のキャップ部材5とを備えている。キャップ部材5には、パイプ部材4の中心軸CAとは垂直な方向に突出するコネクタ5dが設けられている。このコネクタ5dの内部には、端子金具10が固定されている。この端子金具10とセンサ部2とは、リード線3によって電気的に接続されている。なお、以下では、コネクタ5dの突出する方向を前方向FDと呼び、中心軸CAから見て前方向FDとは逆の方向を後方向BDと呼ぶ。
【0013】
図2は、センサ部2とキャップ部材5との拡大断面図である。センサ部2は、中心に貫通孔2aを有するカップ状の部材である。センサ部2は、内側に配置された金属製の内カップ2bと、外側に配置された金属製の外カップ2cと、これらのカップ2b,2cの間の空間内の貫通孔2aの周りに配置された環状の圧力検出部材2dとを有している。圧力検出部材2dは、加えられた力を電気信号に変換する部材である。本実施例では、圧力検出部材2dとして、圧電素子が利用されている。圧力検出部材2dには、リード線3の芯線3aが接続されている。カップ2b,2cの間の空間には、ゴム等の充填材8が充填されている。充填材8は、圧力検出部材2dを封入した状態で固まっている。
【0014】
パイプ部材4は、導電性の金属管(例えば、ステンレス管)を加工したものである。図1、図2に示すように、パイプ部材4の上側の端部には、フランジ4aが設けられている。パイプ部材4の下側の端部には、センサ部2が溶接されている。センサ部2は、内カップ2bがパイプ部材4の内側に挿入された状態で固定されている。
【0015】
図3は、図1におけるX−X断面図である。この断面図は、中心軸CAとは垂直な断面を示している。パイプ部材4の外周面4gの前方向FD側には、リード線3を保護するためのリード線カバー11が固定されている。リード線カバー11は、中心軸CAに沿って延びるカバーであり、パイプを軸方向に2分割した形状を有する主体11aと、主体11aの両脇に設けられた取付板11bとを有している。主体11aの凹面11cは、パイプ部材4の外周面4gと向かい合っている。取付板11bは、スポット溶接によって、パイプ部材4の外周面4gに固定されている。図1に示すスポットWa、Wb、Wc、Wd、Weは、このスポット溶接の位置を示している。
【0016】
リード線カバー11の凹面11cとパイプ部材4の外周面4gとの間には、空間Sが形成される。この空間Sは、センサ部2からコネクタ5dの近傍まで、中心軸CAと平行に延びている。圧力検出部材2dと端子金具10とを電気的に接続するリード線3は、この空間Sを通る。空間Sには、ゴム等の充填材8が充填される。この充填材8によって、リード線3は空間S内に固定される。なお、主体11aには、複数の充填口11dが設けられており、この充填口11dから充填材8が空間S内に充填される。
【0017】
図4は、キャップ部材5を中央で分断した状態を示す圧力センサ1の上部の斜視図である。図示するように、キャップ部材5内において、パイプ部材4の後端に形成されたフランジ4aの上面には、導電性の金属板(例えば、ステンレス板)を加工して形成されたノイズ遮蔽板4cが溶接されている。ノイズ遮蔽板4cは、後方向BDに扇状のバランス部4eが形成されたリング状の板状部材であり、パイプ部材4の外周に向かってフランジ4aを延長するように構成されている。ノイズ遮蔽板4cは、特に、前方向FD側が、端子金具10の上部まで延びることによって、端子金具10に電磁ノイズの影響が及ぶことを抑制する。このような電磁ノイズの発生源としては、例えば、エンジン取付時に、キャップ部材5の上部に配置される点火コイル16がある(図7参照)。図4に示すように、ノイズ遮蔽板4cの前方向FDの部分4dには、上方向UDに凸状に盛り上がる湾曲部4hが形成されている。この湾曲部4hを設けることにより、端子金具10とノイズ遮蔽板4c(湾曲部4h)との間のすき間が過剰に狭くなることが抑制される。
【0018】
図5は、ノイズ遮蔽板4cの平面図である。図示するように、本実施例では、ノイズ遮蔽板4cの後方向BDに、扇状のバランス部4eが形成されている。このバランス部4eは、コネクタ5dや端子金具10の存在によって、圧力センサ1の重心が、前方向FDに偏ることを抑制するために設けられている。本実施例では、このバランス部4eの厚みは、ノイズ遮蔽板4cの厚みと同じである。しかし、このバランス部4eの厚みは、コネクタ5dや端子金具10の重量に応じて、ノイズ遮蔽板4c本体よりも厚くすることとしても良い。図6には、バランス部4eの厚みを増した場合のノイズ遮蔽板4cの図5におけるY−Y断面を示した。図6に示した例では、ノイズ遮蔽板4cのバランス部4eの下面に対して、バランス部材4eと略同形状のステンレス板を接合することで厚みを増している。
【0019】
図4には、キャップ部材5を中央で分断した状態を示しているが、このキャップ部材5は、実際には、パイプ部材4の後端と、ノイズ遮蔽板4cと、ノイズ遮蔽板4cの下に配置された端子金具10の中間部分と、を内包するように、インサート成形によって形成されている。このキャップ部材5は、パイプ部材4の後端の周囲を囲む第1部分5aと、ノイズ遮蔽板4cを囲む第2部分5bと、第2部分5bの上側に設けられた第3部分5cと、第2部分5bから前方向FDへ突出する筒状のコネクタ5dと、を有している。第3部分5cの形状は、パイプ部材4の中心軸CAを中心とする円筒形状である。コネクタ5dは、端子金具10の先端部分(ピン10a)の周囲を囲んでいる。なお、端子金具10の下端は、ゴム12によって覆われている。コネクタ5dに設けられた突起5eは、コネクタ5dに差し込まれる他のコネクタ14の係合部14aと係合して、コネクタ14がコネクタ5dから外れることを抑制する。
【0020】
キャップ部材5の第1部分5aの周囲には、シール環13が装着される。図7に示すように、圧力センサ1がエンジンに装着された状態において、シール環13は、シリンダヘッド6とキャップ部材5との間をシールし、エンジン内への防水を行う。また、このシール環13がプラグ取付穴7の上端の開口部に嵌ることによって、プラグ取付穴7に対する圧力センサ1の位置決めが行われる。
【0021】
図7は、エンジンへの圧力センサ1の取付状態を示す図である。図示するように、エンジンのシリンダヘッド6には、スパークプラグ15を装着するためのプラグ取付穴7が設けられている。プラグ取付穴7の底部7aには、燃焼室9に通じるネジ孔6aが設けられている。プラグ取付穴7には圧力センサ1が挿入され、圧力センサ1のセンサ部2がプラグ取付穴7の底部7aに配置される。圧力センサ1のパイプ部材4の先端には、スパークプラグ15が収納される。スパークプラグ15は、シール部15bと、シール部15bから延びる取付ねじ部15aとを有している。シール部15bの外径は、取付ねじ部15aの外径よりも大きい。圧力センサ1のセンサ部2の貫通孔2aには、スパークプラグ15の取付ねじ部15aが挿入される。また、スパークプラグ15の取付ねじ部15aは、シリンダヘッド6のネジ孔6aに螺合される。その結果、圧力センサ1のセンサ部2(特に、圧力検出部材2d)は、座金のように、スパークプラグ15のシール部15bとプラグ取付穴7の底部7aとの間に挟まれる。
【0022】
圧力検出部材2dは、シール部15bとプラグ座7aとの間の締め付け力に従った信号を出力する。スパークプラグ15が燃焼室9内の圧力変化を受けることによって、この締め付け力は変化する。この締め付け力の変化に従って、圧力検出部材2dからの出力信号も変化する。この結果、圧力検出部材2dからの出力信号に応じて、燃焼室9内の圧力変動を特定することができる。
【0023】
圧力センサ1をエンジンに装着して利用する場合には、図7に示すように、第3部分5cの上に点火コイル16が設置される。点火コイル16の下側には、プラグキャップ16aが設けられている。プラグキャップ16aは、パイプ部材4の中を通ってスパークプラグ15の頂部の端子15cに嵌る。プラグキャップ16aによって、点火コイル16とスパークプラグ15(端子15c)とは、電気的に接続される。また、コネクタ5dには、エンジンの制御装置(図示せず)に接続されているケーブルのコネクタ14が接続される。これにより、制御装置とセンサ部2とは電気的に接続される。エンジンの動作中には、制御装置は、センサ部2からの信号を利用して、燃焼室9の内部の圧力変動を特定する。そして、制御装置は、特定された圧力変動に従って、燃焼室9での燃焼状態が適切な状態となるように、エンジンを制御する。
【0024】
以上で説明した第1実施例の圧力センサ1には、キャップ部材5内に設けられるノイズ遮蔽板4cの後方向BDに、バランス部4eが備えられている。そのため、キャップ部材5の前方向FDにコネクタ5dや端子金具10が突出して設けられていることによる重量の偏りが抑制され、パイプ部材4の中心軸CAを中心とした圧力センサ1の重量バランスをとることが可能になる。この結果、エンジンの振動によって圧力センサ1に不慮の振動が生じることが抑制され、これにより、端子金具10から出力される信号に振動ノイズが重畳してしまうことを抑制することができる。また、本実施例では、ノイズ遮蔽板4cにバランス部4eが設けられているので、圧力センサ1の重心位置が高くなる。この結果、圧力センサ1の共振点を低周波側にシフトさせることが可能になるので、エンジンのノック周波数(概ね9〜14KHz)と周波数帯域を分離することが可能になる。この結果、圧力センサ1に共振が発生した場合であっても、その共振によるノイズとノック周波数との切り分けを容易に行うことが可能になる。
【0025】
B.第2実施例:
上述した第1実施例では、ノイズ遮蔽板4cの後方向BDに、バランス部4eを設けることで、圧力センサ1の重心の偏りを抑制している。これに対して第2実施例では、パイプ部材4の後方向BDに、後述するダミーリード線カバー11fを設けることで、圧力センサ1の重量の偏りを抑制する。
【0026】
図8は、第2実施例としてのエンジン用の圧力センサ1bを示す縦断面図である。図8では、図1に示した第1実施例の圧力センサ1と同じ部位には、同じ符号を付している。この図8に示すように、本実施例では、パイプ部材4の後方向BDに、リード線カバー11と同様に構成されたダミーリード線カバー11fが設けられている。図9には、図8におけるZ−Z断面を示した。図9に示すように、ダミーリード線カバー11f内には、リード線は設けられてなく、充填材8のみが充填されている。なお、この充填材8は省略することとしてもよい。また、ダミーリード線カバー11fは、例えば、取付板11bを大きくすることによって、リード線カバー11よりも重量が重く(具体的には、端子金具10やコネクタ5dの重量分だけ重く)形成されていてもよい。
【0027】
以上で説明した第2実施例では、圧力センサ1bの後方向BDにダミーリード線カバー11fを設けることとしたので、キャップ部材5の前方向FDに設けられたコネクタ5dや端子金具10との重量バランスをとることが可能になる。この結果、端子金具10から出力される信号に不慮の振動ノイズが重畳されることを抑制することができる。また、本実施例によれば、パイプ部材4に、複数のカバーを接合することになるので、パイプ部材4の強度を向上させることが可能になる。なお、第2実施例では、ノイズ遮蔽板4cに対して、バランス部4eが形成されている構成としても良いし、バランス部4eを省略した構成としてもよい。
【0028】
以上、本発明のいくつかの実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の構成を採ることができることはいうまでもない。例えば、ノイズ遮蔽板4cとは分離したバランス部材を、キャップ部材5内の後方向BD側にインサート成形して埋め込むこととしても良い。また、キャップ部材5の後方向BDに、コネクタ5dと略同形状のダミーコネクタを設けてもよい。また、パイプ部材4のフランジ4a自体を、図5に示したノイズ遮蔽板4cの形状とすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】第1実施例としてのエンジン用の圧力センサ1を示す縦断面図である。
【図2】センサ部2とキャップ部材5との拡大断面図である。
【図3】図1におけるX−X断面図である。
【図4】キャップ部材5を中央で分断した状態を示す圧力センサ1の上部の斜視図である。
【図5】ノイズ遮蔽板4cの平面図である。
【図6】図5におけるY−Y断面図である。
【図7】圧力センサ1のエンジンへの取付状態を示す図である。
【図8】第2実施例としてのエンジン用の圧力センサ1bを示す縦断面図である。
【図9】図8におけるZ−Z断面図である。
【符号の説明】
【0030】
1,1b…圧力センサ
2…センサ部
2d…圧力検出部材
3…リード線
4…パイプ部材
4a…フランジ
4c…ノイズ遮蔽板
4e…バランス部
5…キャップ部材
5d…コネクタ
6…シリンダヘッド
6a…ネジ孔
7…プラグ取付穴
8…充填材
9…燃焼室
10…端子金具
11…リード線カバー
11f…ダミーリード線カバー
12…ゴム
13…シール環
14…コネクタ
15…スパークプラグ
15a…取付ねじ部
16…点火コイル
16a…プラグキャップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンジン用の圧力センサであって、
エンジンのプラグ取付穴に挿入される円筒状のパイプ部材と、
前記パイプ部材の先端部に設けられた圧力検出部材と、
前記パイプ部材の後端部に設けられ、前記圧力検出部材と電気的に接続された端子金具を側部に備えるキャップ部材と、
前記パイプ部材の中心軸から見て前記端子金具とは逆側に設けられ、前記中心軸を中心とした当該圧力センサの重量の偏りを抑制するバランス部材と
を備える圧力センサ。
【請求項2】
請求項1に記載の圧力センサであって、
更に、前記キャップ部材内に設けられ、前記中心軸と垂直の方向に配置された板状のノイズ遮蔽部材を備え、
前記バランス部材は、前記ノイズ遮蔽部材の一部として、前記ノイズ遮蔽部材を、前記パイプ部材の中心軸から見て前記端子金具とは逆側に延伸することで形成されている
圧力センサ。
【請求項3】
請求項1に記載の圧力センサであって、
更に、前記圧力検出部材と前記端子金具とを電気的に接続するリード線を、前記パイプ部材との間で覆い、前記パイプ部材の前記端子金具側の外側に固定されたリード線カバーを備え、
前記バランス部材は、前記パイプ部材の中心軸から見て前記端子金具とは逆側に、前記パイプ部材の外側に固定された、前記リード線カバーを模したダミーリード線カバーである
圧力センサ。
【請求項4】
請求項1に記載の圧力センサであって、
更に、前記キャップ部材内に設けられ、前記中心軸と垂直の方向に配置された板状のノイズ遮蔽部材と、
前記圧力検出部材と前記端子金具とを電気的に接続するリード線を、前記パイプ部材との間で覆い、前記パイプ部材の前記端子金具側の外側に固定されたリード線カバーとを備え、
前記バランス部材として、
前記ノイズ遮蔽部材の一部として、前記ノイズ遮蔽部材を、前記パイプ部材の中心軸から見て前記端子金具とは逆側に延伸することで形成された部材と、
前記パイプ部材の中心軸から見て前記端子金具とは逆側に、前記パイプ部材の外側に固定された、前記リード線カバーを模したダミーリード線カバーとを備える
圧力センサ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−168912(P2010−168912A)
【公開日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−9855(P2009−9855)
【出願日】平成21年1月20日(2009.1.20)
【出願人】(000004547)日本特殊陶業株式会社 (2,912)
【Fターム(参考)】