説明

オイルミスト送風機

【課題】オイルミスト送風機は、集塵電極及び放電電極の2つの電極により、集塵を行うことが、必須の条件であるので、仮に、これらの電極がその稼動中に故障でも発生した場合には、この装置全体の停止という思わぬ事態となり、困窮に瀕するものである。
【構成】開放型の本ケーシングと、本ケーシングの吸込み側に回転自在に架承した一枚〜複数枚の無数に細孔を穿設したミスト処理板と、ミスト処理板を回転する本ケーシングに設けたモータと、ミスト処理板に対峙するように設けた吸込み手段と、本ケーシングの排出側に設けた一本〜複数本の給電部材に支持された荷電極棒と、碍子と、排出側にミキシングエリアを設け、ミキシングエリアに連設した開放型の他のケーシングと、他のケーシング内の吸込み側に設けた吸込み手段と、ケーシングの排出側に設けた一本〜複数本の給電部材に支持された集電極棒と、碍子とを設ける構成としたオイルミスト送風機。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高電圧が印加された集塵エレメントにより、気体中に含まれたオイルミスト、溶接ヒューム等のオイルを含む汚染空気(浮遊汚染空気)を除去(補集)するためのオイルミスト送風機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、オイルミスト、溶接ヒューム等のオイルを含む汚染空気(浮遊汚染空気)等の除去(捕集)を意図した発明として、集塵電極及び放電電極との間に電圧を印加し、前記浮遊汚染空気に電荷を付与し、この電荷粒子を補集する構造がある。そして、この構造に関わる問題点として、前記集塵電極及び放電電極を支える碍子に浮遊汚染空気が流れ込むと、碍子に粉塵、ヒューム等が付着し、そのため、電極が円滑に印加できず、沿面放電が発生し、高圧電流を短縮させる不具合が生じる。そして、このような不具合への対策として、各種の除去(捕集)する構造が提案されているので、その一例を説明する。
【0003】
先ず、文献(1)は、特開2004−167453の「除塵装置」であり、その要旨は、気体中に含有するダスト、ミスト等の微細粒子を帯電させる帯電部材と、この帯電部材により帯電させられた微細粒子に液体誘電体を散布する噴霧装置と、この噴霧装置より散布された液体誘電体を誘電分極する平板状の集塵電極及び放電電極と、帯電させられた前記微細粒子を補足する液体誘電体を補集する誘電体補集部材と、前記電極に付着した微細粒子を洗い流す洗浄部材で構成された集塵装置であって、前記噴霧装置により、洗浄水が適宜噴霧されるので、微細粒子が電極に付着して、この電極を腐食することを防ぐことを意図する。
【0004】
次に、文献(2)は、特開2000−246139の「電気集塵装置」であり、その要旨は、接地された電極板の間に併設された荷電極板と、この荷電極板を設けた支持部材を接地した席板の外側に突出して設けた給電板と、この給電板を前記席板の内側に保持した碍子と、前記給電板に連設し、席板に近接するようにして設けた高電圧極板で囲撓するように形成した流通空間とで構成し、各電極を支持する碍子に対して、微細粒子が流れこまないようにし、各電極空間の確保、沿電放電の防御等を図ることを意図する。
【0005】
【特許文献1】特開2004−167453
【特許文献2】特開2000−246139
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
文献(1)は、微細粒子を前記放電電極及び集塵電極に噴霧装置から散布した液体誘電体を流通させるが、しかし、この構造上、前記散布装置が、上方に開口しているため、液体誘電体が集塵電極及び放電電極全体に及ばないこと、そこで、微細粒子に電極が付着して、この電極が腐食する虞が生じる。
【0007】
また文献(2)は、その構成において、各電極を支持する碍子に対して、その構造上、やはり微細粒子が完全に流入することが防止できず、前述したような電極が腐食するような虞が生じる。
【0008】
そして、この文献(1)、(2)を始めとして、この種のオイルミスト送風機は、集塵電極及び放電電極の2つの電極により、集塵を行うことが、必須の条件であるので、仮に、これらの電極がその稼動中に故障でも発生した場合には、この装置全体の停止という思わぬ事態となり、困窮に瀕するものである。
【0009】
上記に鑑み本発明は、オイルミスト、溶接ヒューム等のオイルを含む汚染空気(浮遊汚染空気)の汚れ具合、その量等に捉われず、その汚染空気を除去(捕集)できること、荷電極棒により補集する浮遊汚染空気を効率よく除去できるため、絶縁性の低下、汚染空気の希釈化、沿面放電、高圧電流の短絡といった各種不具合を防止し、安全に、この装置が稼動できる装置を提供すること、また処理の迅速化等を図り、しかも稼動中に故障がなく、連続稼動が可能なミストコレクタ装置を提供すること等を意図する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1の発明は、オイルミスト、溶接ヒューム等のオイルを含む汚染空気(浮遊汚染空気)の汚れ具合、その量等に捉われずに、その浮遊汚染空気を効率よく除去(補集)できる構造を提供すること、また、汚染空気により、異物等が付着して荷電極棒が汚染されることを防止し、補集する浮遊汚染空気を除去する絶縁性の低下、沿面放電、高圧電流の短絡といった各種不具合の防止を提供し、高温である汚染空気による放熱により冷却し、作業者、管理者にとって、容易に安全に稼動できる装置を提供することを意図する。
【0011】
請求項1は、開放型の本ケーシングと、この本ケーシングの吸込み側に回転自在に架承した一枚〜複数枚の無数に細孔を穿設したミスト処理板と、前記ミスト処理板を回転する前記本ケーシングに設けたモータと、このミスト処理板に対峙するように設けた吸込み手段と、前記ケーシングの排出側に設けた一本〜複数本の給電部材に支持された荷電極棒と、この給電部材の絶縁状態を保持する碍子と、この排出側端部にミキシングエリアを設ける構成としたオイルミスト送風機において、
このミキシングエリアに連設した開放型の他のケーシングと、この他のケーシング内の吸込み側に設けた吸込み手段と、前記ケーシングの排出側に設けた一本〜複数本の給電部材に支持された集電極棒と、この給電部材の絶縁状態を保持する碍子とを設ける構成とした電気集塵装置である。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するために最適な
本ケーシングと他のケーシングから排出される空気をミキシングするミキシングエリアを提供することを意図する。
【0013】
請求項2は、請求項1に記載の電気集塵装置であって、
このミキシングエリアは、前記本ケーシングから排出されるオイルミスト、溶接ヒューム等のオイルを含む汚染空気(浮遊汚染空気)を他のケーシングから排出される空気とミキシングする役割を果たす構成としたオイルミスト送風機である。
【0014】
請求項3の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するために最適なケーシング内に設置する荷電極棒及び/又は集電極棒を提供することを意図する。
【0015】
請求項3は、請求項1に記載の荷電極棒及び/又は集電極棒であって、
この荷電極棒及び/又は集電極棒は、適宜間隔を設けて、このケーシング内に前記吸込み手段により吸い込まれる浮遊汚染空気及び/又は空気に電圧を印加するのに、最適な場所に設ける構成としたオイルミスト送風機である。
【0016】
請求項4の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するために最適な電圧計を提供することを意図する。
【0017】
請求項4は、請求項1に記載の荷電極棒及び集電極棒であって、
この荷電極棒及び集電極棒は、この電圧を監視するための電圧計を配備する構成としたオイルミスト送風機である。
【発明の効果】
【0018】
請求項1の発明は、開放型の本ケーシングと、この本ケーシングの吸込み側に回転自在に架承した一枚〜複数枚の無数に細孔を穿設したミスト処理板と、前記ミスト処理板を回転する前記本ケーシングに設けたモータと、このミスト処理板に対峙するように設けた吸込み手段と、前記ケーシングの排出側に設けた一本〜複数本の給電部材に支持された荷電極棒と、この給電部材の絶縁状態を保持する碍子と、この排出側端部にミキシングエリアを設ける構成としたオイルミスト送風機において、
このミキシングエリアに連設した開放型の他のケーシングと、この他のケーシング内の吸込み側に設けた吸込み手段と、前記ケーシングの排出側に設けた一本〜複数本の給電部材に支持された集電極棒と、この給電部材の絶縁状態を保持する碍子とを設ける構成としたオイルミスト送風機である。
【0019】
従って、請求項1の発明は、オイルミスト、溶接ヒューム等のオイルを含む汚染空気(浮遊汚染空気)の汚れ具合、その量等に捉われずに、その浮遊汚染空気を効率よく除去(補集)できる構造を提供すること、また、汚染空気により、異物等が付着して荷電極棒が汚染されることを防止し、補集する浮遊汚染空気を除去する絶縁性の低下、汚染空気の希釈化、沿面放電、高圧電流の短絡といった各種不具合の防止を提供し、高温である汚染空気による放熱により冷却し、作業者、管理者にとって、容易に安全に稼動できる装置を提供できる等の特徴を有する。
【0020】
請求項2の発明は、請求項1に記載のオイルミスト送風機であって、
このミキシングエリアは、前記本ケーシングから排出されるオイルミスト、溶接ヒューム等のオイルを含む汚染空気(浮遊汚染空気)を他のケーシングから排出される空気とミキシングする役割を果たす構成としたオイルミスト送風機である。
【0021】
従って、請求項2は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するために最適な本ケーシングと他のケーシングから排出される空気をミキシングするミキシングエリアを提供できる等の特徴を有する。
【0022】
請求項3の発明は、請求項1に記載の荷電極棒及び/又は集電極棒であって、
この荷電極棒及び/又は集電極棒は、適宜間隔を設けて、このケーシング内に前記吸込み手段により吸い込まれる浮遊汚染空気及び/又は空気に電圧を印加するのに、最適な場所に設ける構成としたオイルミスト送風機である。
【0023】
従って、請求項3は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するために最適なケーシング内に設置する荷電極棒及び/又は集電極棒を提供できること等の特徴を有する。
【0024】
請求項4の発明は、請求項1に記載の荷電極棒及び集電極棒であって、
この荷電極棒及び集電極棒は、この電圧を監視するための電圧計を配備する構成としたオイルミスト送風機である。
【0025】
従って、請求項4は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するために最適な電圧計を提供できること等の特徴を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
本発明の一例を説明する。
まず、図1は、本発明の一例を示した側面模式図、図2は、図1の例におけるその全体を示した斜視図、図3は、本発明における他の一例を示した側面模式図、図4は、本発明におけるさらにその他の一例を示した側面模式図である。
【0027】
図1、図2で、1はオイルミスト送風機における本体である。本体1には、その長手方向Aにおいて、開放型の本ケーシング2が設置されてあり、短手方向Bにおいて、本ケーシング2と同様に、開放型の他のケーシング3が設置されている。
【0028】
本ケーシング2の一方端には、本体1を開口した吸込口10を設ける。他方端には、本体1を開口した排出口11を設ける。この吸込口10を設けた側を吸込側100とし、排出口11をも設けた側を排出側110とする。この排出側110には、本ケーシング2から排出されるオイルミスト、溶接ヒューム等のオイルを含む汚染空気(浮遊汚染空気)を他のケーシング3から排出される空気とミキシングするミキシングエリア40が設けてあり、排出口11に連設する構造である。そして、このミキシングエリア40から排出口に至るまでに、アース41が複数本並列配置されている。
【0029】
第一に、吸込側100について説明を行う。加工機(図示しない)から排出されるオイルミスト、溶接ヒューム等のオイルを含む汚染空気(浮遊汚染空気)の吸い込みを行う吸込口10には、衝突板12及び高精度のフィルタ13を配備する。この衝突板12及びフィルタ13を前記浮遊汚染空気が通過することにより、汚染された微粒子が拡散かつ比重分離され、確実にオイル、ヒューム等の捕捉を図る役割を果たす。
【0030】
そして、吸込側100において、本ケーシング2内には、衝突板12及び高精度のフィルタ13の近傍に単数又は複数枚の細孔を穿設したミスト処理板15が回転自在に設けられており、このミスト処理板15に本ケーシング2の略中央に架承したモータ16の出力軸160に固止されている。このモータ16の出力軸160の回転を介して、ミスト処理板15が回転する構造である。そして、この回転を介して吸込まれた浮遊汚染空気は、本ケーシング2の内壁面2aに向って分離かつ飛散される。
【0031】
6は、この本ケーシング2に吸込み手段として設けられたファンであり、このファン6は、本ケーシング2の略中央に前記モータ60の出力軸600に固止されている。そして、このファン6は、出力軸600によって、回転を司る役割を果たし、前記汚染浮遊空気を吸い込み排出側110に排出する構造を担う。
【0032】
第二に、荷電極棒25について、説明する。この荷電極棒25は、ファン6よりも排出側に位置する箇所に設けられ、本ケーシング2内に接地されたフレーム枠体20であり、このフレーム枠体20における左右両端に取付けた席板21を配備する。そして、このフレーム枠体20と左右の席板21により構成された荷電極エリア250において、前記荷電極棒25が、適宜間隔を設けて、一本ずつ長手方向A上に並列配備されている。26は、この荷電極棒25に取付けるスペーサ軸であり、このスペーサ軸26は、その荷電極エリア250内に前記席板31と平行に複数本架設する。スペーサ軸26の外側両端には、給電部材27が取り付ける。この給電部材27には、電圧計50を連結し、荷電極棒25への安定した一定の電圧の供給及び作業者・管理者が望むような電気を供給することができる。
【0033】
なお、28は、席板21に設けた取付枠と給電部材27に設けた取付板と間に取り付けた碍子であり、給電部材27と席板21とが電界を生成し、絶縁状態を保持できるようにする。
【0034】
次に、他のケーシング3について説明を行う。その構成は、本ケーシング2と同様であり、その相違点を説明すると、他のケーシングのファン6よりも排出側110に集電極棒35が設けられている。この集電極棒35には、前記荷電極エリア250と同様に集電極エリア350が設けられている。この集電極エリア350には、他のケーシング3内に接地したフレーム枠体30があり、このフレーム枠体30における左右両端に取付けた席板31を配備されている。そして、このフレーム枠体30と左右の席板31により構成されており、この集電極棒35が、適宜間隔を設けて、一本ずつ短手方向B上に並列配備されている。36は、この集電極棒35に取付けるスペーサ軸であり、このスペーサ軸36は、その集電極エリア350内に前記席板31と平行に複数本架設する。スペーサ軸36の外側両端には、給電部材37が取り付ける。集電極棒35に安定した給電を行い、その間隔保持を果たす役割を担う。さらに、この給電部材37には、電圧計50を配備する。なお、38は、碍子である。
【0035】
次に、ミキシングエリア40について説明する。このミキシングエリア40は、本ケーシング2と他のケーシング3が連結する。このミキシングエリア40でミキシングされた空気がアース41を介して、前記排出口11から屋外へダクト14にて排出される。なお、このミキシングエリア40は、図示しないが、帯電しない又は帯電しにくい部材で製造されており、この素材を用いることにより、安定して、排出口11へと後述する如く、安定して排出される。なお、この樹脂製とする部分は、ミキシングエリア40を構成してあれば、その箇所は、問はないものとする。
【0036】
本体1について流れを説明する。
【0037】
前述したように、この本体1には、本ケーシング2の吸込口10からオイルミスト、溶接ヒューム等のオイルを含む汚染空気(浮遊汚染空気)が吸込まれる。そして、この浮遊汚染空気は、衝突板12及びフィルタ13を通過することにより、微粒子に拡散かつ比重分離され、ミスト処理板15の回転により、本ケーシング2の内壁面2aに向けて効率的にオイルの捕捉を図る。そして、この内壁面2aに飛散した浮遊汚染空気及び前記、衝突板12、フィルタ13、ミスト処理板で捕捉できなかった空気が、荷電極エリア250に流込する。荷電極エリア250で、給電部材27を介し供給される電気が荷電極棒25により、荷電が行われる。これらの空気が荷電され、気体中をプラスイオン化させる。そして、このプラススイオン化された浮遊汚染空気は、ミキシングエリア40へとファン6による送風により、送り込まれる。
【0038】
一方で、他のケーシング3には、清澄された空気が、吸込口10より吸い込まれ、この吸い込まれた空気は、ファン6の送風により、集電極エリア350に流込む。集電極エリア350には、給電部材37を介し供給される電気が集電極棒350により、集電が行われる。これらの空気が荷電され、気体中をマイナスイオン化させる。このマイナスイオン化された清澄された空気が、ミキシングエリア40へとファン6による送風を介し、送り込まれる。
【0039】
そして、このミキシングエリア40では、本ケーシング2から排出されるプラスイオン化された浮遊汚染空気が、他のケーシング3から排出されたマイナスイオン化された清澄空気がミキシングされ、電気的な吸着力の働きにより、プラスイオン及びマイナスイオンが吸着しあい、浮遊汚染空気が捕捉され、浮遊汚染空気の汚れ具合、その量等に捉われずに、その浮遊汚染空気を効率よく除去(補集)でき、荷電極棒25により補集する浮遊汚染空気を除去する絶縁性の低下、沿面放電、高圧電流の短絡といった各種不具合の防止し、作業者、管理者にとって、容易に安全に稼動できる等の効果を奏する。
【0040】
なお、図3、図4は、前記荷電極エリア250、集電極エリア350を個々にミキシングエリア40へと設置した一例を示した図であり、その本ケーシング2、他のケーシング3の長さの都合により、この構造を採用することもある。なお、この構造による効果は、前述の例と同様とする。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】図1は、本発明の一例を示した側面模式図
【図2】図2は、図1の例におけるその全体を示した斜視図
【図3】、図3は、本発明における他の一例を示した側面模式図
【図4】図4は、本発明におけるさらにその他の一例を示した側面模式図
【符号の説明】
【0042】
1 本体
2 本ケーシング
2a 内壁面
3 他のケーシング
6 ファン
10 吸込口
100 吸込側
11 排出口
110 排出側
12 衝突板
13 フィルタ
14 ダクト
15 ミスト処理板
16 モータ
160 出力軸
60 モータ
600 出力軸
25 荷電極棒
250 荷電極エリア
20 フレーム枠体
21 席板
26 スペーサ軸
27 給電部材
28 碍子
35 集電極棒
350 集電極エリア
30 フレーム枠体
31 席板
36 スペーサ軸
37 給電部材
38 碍子
40 ミキシングエリア
41 アース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
開放型の本ケーシングと、この本ケーシングの吸込み側に回転自在に架承した一枚〜複数枚の無数に細孔を穿設したミスト処理板と、前記ミスト処理板を回転する前記本ケーシングに設けたモータと、このミスト処理板に対峙するように設けた吸込み手段と、前記本ケーシングの排出側に設けた一本〜複数本の給電部材に支持された荷電極棒と、この給電部材の絶縁状態を保持する碍子と、この排出側にミキシングエリアを設ける構成としたオイルミスト送風機において、
このミキシングエリアに連設した開放型の他のケーシングと、この他のケーシング内の吸込み側に設けた吸込み手段と、前記ケーシングの排出側に設けた一本〜複数本の給電部材に支持された集電極棒と、この給電部材の絶縁状態を保持する碍子とを設ける構成としたオイルミスト送風機。
【請求項2】
請求項1に記載のオイルミスト送風機であって、
このミキシングエリアは、前記本ケーシングから排出されるオイルミスト、溶接ヒューム等のオイルを含む汚染空気(浮遊汚染空気)を他のケーシングから排出される空気とミキシングする役割を果たす構成としたオイルミスト送風機。
【請求項3】
請求項1に記載の荷電極棒及び/又は集電極棒であって、
この荷電極棒及び/又は集電極棒は、適宜間隔を設けて、このケーシング内に前記吸込み手段により吸い込まれる浮遊汚染空気及び/又は空気に電圧を印加するのに、最適な場所に設ける構成としたオイルミスト送風機。
【請求項4】
請求項1に記載の荷電極棒及び集電極棒であって、
この荷電極棒及び集電極棒は、この電圧を監視するための電圧計を配備する構成としたオイルミスト送風機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−11935(P2009−11935A)
【公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−176533(P2007−176533)
【出願日】平成19年7月4日(2007.7.4)
【出願人】(391008294)フルタ電機株式会社 (176)
【Fターム(参考)】