説明

オゾン発生装置

【課題】所定の放電ギャップ長と放電エネルギーに対して原料ガスをオゾン化するための最適ガス圧力を提示し、オゾン発生効率の向上を図ること。
【解決手段】オゾン発生装置において、放電ギャップ長が0.3mm、冷却水6の冷却水温Twが15〜25℃、放電電力密度W/Sが0.225W/cm以上のとき、電極間に流す原料ガスのガス圧力P(MPa)を、圧力範囲Pmin≦P≦Pmax
Pmin=0.0015×Tw+0.1475(MPa)
Pmax=0.0015×Tw+0.1525(MPa)
で運転する。また、放電電力密度W/Sが0.225W/cm未満のときは、原料ガスのガス圧力P(MPa)を、P=−0.09×W/S+0.002×Tw+0.16で算出されるガス圧力で運転する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水処理などに用いられるオゾンを得るオゾン発生装置に係わり、特にオゾン濃度を高めることのできるオゾン発生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、上下水処理施設、化学工場、薬品工場、食品工場等において、オゾンが持つ殺菌、脱色、脱臭等の作用を利用した各種処理が行われており、オゾン供給源としてオゾン発生装置が設置されている。
【0003】
図5は、放電を利用したオゾン発生装置のオゾン発生管部分の概略図であり、電極管の管軸方向に沿った断面図である。オゾン発生管20は、耐オゾン性ステンレス鋼で作られたチューブ状の高電圧電極管1が中心部に配置され、円筒状の接地電極管2が高電圧電極管1の外周を囲むように配置された二重円筒管構造をなしている。高電圧電極管1の外周表面にガラス等で構成される誘電体層3がライニングされている。高電圧電極管1(誘電体層3)と接地電極管2との間には放電空間4が形成され、該放電空間4はギャップ形成材5a,5bによって電極管の管軸方向の一端部から他端部に掛けて均一なギャップに保持されている。接地電極管2には冷却水6を流通する水路を形成する筐体8が設けられている。高電圧電極管1と接地電極管2との間に形成された放電空間4に原料ガス9を外部から供給し、両電極間に高電圧電源10で交流高電圧を印加すると放電空間4に無声放電が発生し、オゾン化ガス11が生成される。
【0004】
ところで、以上の構成のオゾン発生装置において、オゾン濃度を高めるためには、放電空間4の高さである放電ギャップ長を短くすることが必要である。放電ギャップ長を短くすることによって、放電ギャップの電界強度が高くなり、放電空間4の電子エネルギーが高くなるので、オゾン濃度を高めることが可能となる。
【0005】
また、オゾン発生装置において、放電ギャップ長を短縮化するだけでなく、放電空間のガス圧力を高圧化することによって、オゾンの高濃度化、放電電力の高密度化を図ることも提案されている(特許文献1参照)。特許文献1では、放電ギャップ長dを0.4mm〜1.0mmとし、放電空間のガス圧力pを2気圧から5気圧とした例が示されている。
【0006】
また、電気学会放電研究会において、ガス圧力pと放電ギャップ長dの関係から最適なガス圧力が存在するとした報告がなされている(非特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平8−245203号公報
【非特許文献1】電気学会研究会資料放電研究会ED-03-154(2003/10/7) オゾン発生特性とpd積 沖田裕二、他3名(株式会社 東芝)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、放電エネルギーは放電空間に流れる原料ガスに対してエネルギーを与えるため、原料ガスをオゾン化するためにはそれぞれ最適なガス圧力が存在するが、上記特許文献1及び非特許文献1では、所定の放電ギャップ長と放電エネルギーに対して最適なガス圧力を知ることはできなかった。
【0008】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、所定の放電ギャップ長と放電エネルギーに対して原料ガスをオゾン化するための最適ガス圧力を提示することができ、オゾン発生効率の向上を図ることのできるオゾン発生装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のオゾン発生装置は、対向する電極の少なくとも一方を絶縁体で被覆されたオゾン発生電極を少なくとも1組以上備え、酸素を含んだ原料ガスを電極間に流し、前記電極に交流高電圧を印加して電極間に放電を発生させてオゾン化ガスを生成するオゾン発生装置において、原料ガスの流れる空間の間隔となる放電ギャップ長が0.3mm、少なくとも一方の電極を冷却するために循環させる冷却水の冷却水温Twが15〜25℃、放電電力Wと放電面積Sとの比である放電電力密度W/Sが0.225W/cm以上のとき、前記電極間に流す原料ガスのガス圧力P(MPa)を、圧力範囲Pmin≦P≦Pmax
但し、Pmin=0.0015×Tw+0.1475(MPa)
Pmax=0.0015×Tw+0.1525(MPa)
で運転することを特徴とする。
【0010】
このような構成によれば、放電電力密度W/Sが0.225W/cm以上のときは、上式で求められる圧力範囲で運転することにより、放電ギャップ長0.3mmにおける最適ガス圧力での運転を実現でき、オゾン発生効率の向上を図ることができる。
【0011】
また本発明のオゾン発生装置は、対向する電極の少なくとも一方を絶縁体で被覆されたオゾン発生電極を少なくとも1組以上備え、酸素を含んだ原料ガスを電極間に流し、前記電極に交流高電圧を印加して電極間に放電を発生させてオゾン化ガスを生成するオゾン発生装置において、原料ガスの流れる空間の間隔となる放電ギャップ長が0.3mm、少なくとも一方の電極を冷却するために循環させる冷却水の冷却水温Twが15〜25℃、放電電力Wと放電面積Sとの比である放電電力密度W/Sが0.225W/cm未満では、前記電極間に流す原料ガスのガス圧力P(MPa)を、
P=−0.09×W/S+0.002×Tw+0.16
で運転することを特徴とする。
【0012】
この構成により、放電電力密度W/Sが0.225W/cm未満のときは、上式で求められるガス圧力で運転することにより、放電ギャップ長0.3mmにおける最適ガス圧力での運転を実現でき、オゾン発生効率の向上を図ることができる。
【0013】
また本発明のオゾン発生装置は、対向する電極の少なくとも一方を絶縁体で被覆されたオゾン発生電極を少なくとも1組以上備え、酸素を含んだ原料ガスを電極間に流し、前記電極に交流高電圧を印加して電極間に放電を発生させてオゾン化ガスを生成するオゾン発生装置において、原料ガスの流れる空間の間隔である放電ギャップ長を0.4mm、少なくとも一方の電極を冷却するために循環させる冷却水の冷却水温Twを15〜25℃、放電電力Wと放電面積Sとの比である放電電力密度W/Sが0.225W/cm以上のとき、前記電極間に流す原料ガスのガス圧力P(MPa)を、圧力範囲Pmin≦P≦Pmax
但し、Pmin=0.001×Tw+0.140(MPa)
Pmax=0.001×Tw+0.145(MPa)
で運転することを特徴とする。
【0014】
このような構成によれば、放電電力密度W/Sが0.225W/cm以上のときは、上式で求められる圧力範囲で運転することにより、放電ギャップ長0.4mmにおける最適ガス圧力での運転を実現でき、オゾン発生効率の向上を図ることができる。
【0015】
また本発明のオゾン発生装置は、対向する電極の少なくとも一方を絶縁体で被覆されたオゾン発生電極を少なくとも1組以上備え、酸素を含んだ原料ガスを電極間に流し、前記電極に交流高電圧を印加して電極間に放電を発生させてオゾン化ガスを生成するオゾン発生装置において、原料ガスの流れる空間の間隔である放電ギャップ長を0.4mm、少なくとも一方の電極を冷却するために循環させる冷却水の冷却水温Twを15〜25℃、放電電力Wと放電面積Sとの比である放電電力密度W/Sが0.225W/cm未満では、前記電極間に流す原料ガスのガス圧力P(MPa)を、
P=−0.15×W/S+0.002×Tw+0.16
で運転することを特徴とする。
【0016】
この構成により、放電電力密度W/Sが0.225W/cm未満のときは、上式で求められるガス圧力で運転することにより、放電ギャップ長0.4mmにおける最適ガス圧力での運転を実現でき、オゾン発生効率の向上を図ることができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、所定の放電ギャップ長と放電エネルギーに対して原料ガスをオゾン化するための最適なガス圧力条件を提示することができ、オゾン発生効率の向上を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態に係るオゾン発生装置に係るシステム構成図である。オゾン発生装置31は、対向する電極の少なくとも一方が絶縁体で被覆されたオゾン発生電極を少なくとも1組以上備え、酸素を含んだ原料ガスを電極間に流し、前記電極に交流高電圧を印加して電極間に放電を発生させてオゾン化ガスを生成する。オゾン発生装置31として、図5に示す二重円筒管構造のオゾン発生装置20と同一構成のものを用いることができるが、本発明は、二重円筒管構造をなす1組の電極を備えた構成に限定されるものでは無く、少なくとも一方を絶縁体で被覆した対向した電極構造であれば良い。
【0019】
オゾン発生装置31の電極間には高電圧電源32から交流高電圧が印加され、電極間に形成された放電空間には酸素を含んだ原料ガス9が原料ガス供給装置33から供給されるように構成されている。また、オゾン発生装置31内には電極を冷却するための冷却水が循環している。オゾン発生装置31から冷却水を外部へ排出する冷却水排出口が、オゾン発生装置31に付設したチラー34に連結されている。チラー34はオゾン発生装置31から排出された冷却水を冷却してオゾン発生装置31の冷却水供給口へ戻している。
【0020】
コントローラ35は、目標の放電電力になるように高電圧電源32の交流高電圧出力を制御すると共に、オゾン発生装置31内のガス圧力が後述する最適ガス圧力となるように制御する。オゾン発生装置31のオゾン化ガス排出口に設けたバルブ36の弁開度をコントローラ35が調整することによりオゾン発生装置31内のガス圧力を制御する。
【0021】
本実施の形態では、オゾン発生装置31に備えた温度センサにてオゾン発生装置31内の冷却水温Twを検出し、圧力センサにてオゾン発生装置31の放電空間におけるガス圧力Pを検出している。これら温度センサ及び圧力センサから出力される検出信号(Tw、P)がコントローラ35の入力信号となる。またコントローラ35は、高電圧電源32の現在の交流高電圧出力に関する信号が逐次入力される一方、オゾン発生装置31における放電空間の放電ギャップ長Lが予め入力されている。
【0022】
ここで、最適ガス圧力の運転条件について説明する。
図2は放電ギャップ長0.3mmのときの放電電力密度W/S(W/cm2)に対するオゾン発生特性(濃度)が最大となるときのガス圧力(最適ガス圧力)を示す図であり、図3は放電ギャップ長0.4mmのときの放電電力密度W/S(W/cm2)に対するオゾン発生特性(濃度)が最大となるときのガス圧力(最適ガス圧力)を示す図である。放電電力密度W/Sは放電電力Wと放電面積Sの比である。
【0023】
ガス圧力および放電電力密度W/Sを変化させて、オゾン濃度がピークとなるガス圧力を算出し、このガス圧力を最適ガス圧力と定義する。オゾン発生特性(濃度)が最大となるときのガス圧力は図4から求めた。図4は6つの放電電力密度W/Sについてガス圧力とオゾン濃度との関係を実験結果から求めた図である。
【0024】
図2、図3に示すように、放電ギャップ長Lが0.3mm及び0.4mmのいずれの場合も、放電電力密度W/Sが0.225W/cm未満では、ガス圧力は放電電力密度W/Sが増加することで、最適ガス圧力が低下していることがわかる。また、放電電力密度W/Sが0.225W/cm以上の場合は、最適ガス圧力はほぼ安定していることがわかる。以上の実験結果から、最適ガス圧力の運転条件を以下のように定めた。
【0025】
(運転条件1)
運転条件1の場合、ガス圧力P(MPa)が圧力範囲Pmin≦P≦Pmaxに収まるように制御する。
Pmin=0.0015×Tw+0.1475(MPa)
Pmax=0.0015×Tw+0.1525(MPa)
放電ギャップ長L=0.3mm
冷却水温Tw=15〜25℃
放電電力密度W/Sは0.225W/cm以上
【0026】
(運転条件2)
運転条件2の場合、ガス圧力P(MPa)が目標値Pになるように制御する。
=−0.09×W/S+0.002×Tw+0.16
放電ギャップ長L=0.3mm
冷却水温Tw=15〜25℃
放電電力密度W/Sは0.225W/cm未満
【0027】
(運転条件3)
運転条件3の場合、ガス圧力P(MPa)が圧力範囲Pmin≦P≦Pmaxに収まるように制御する。
Pmin=0.001×Tw+0.140(MPa)
Pmax=0.001×Tw+0.145(MPa)
放電ギャップ長L=0.4mm
冷却水温Tw=15〜25℃
放電電力密度W/Sは0.225W/cm以上
【0028】
(運転条件4)
運転条件4の場合、ガス圧力P(MPa)が目標値Pになるように制御する。
=−0.15×W/S+0.002×Tw+0.16
放電ギャップ長L=0.4mm
冷却水温Tw=15〜25℃
放電電力密度W/Sは0.225W/cm未満
【0029】
以上のように構成された本実施の形態では、予めコントローラ35に入力された放電ギャップ長LがL=0.3mmである場合、現在の放電電力密度W/Sが0.225W/cm以上であれば、コントローラ35は冷却水温Twに応じてバルブ36の弁開度を調整してガス圧力Pが所定の圧力範囲に収まるようにガス圧力を制御する。たとえば、冷却水温が15℃であれば、コントローラ35は運転条件1に基づいて、ガス圧力Pを
0.170MPa≦P≦0.175MPa
の圧力範囲で運転する。また、冷却水温が25℃であれば、コントローラ35は運転条件1に基づいて、ガス圧力Pを
0.185MPa≦P≦0.19MPa
の圧力範囲で運転する。
【0030】
一方、予め入力された放電ギャップ長LがL=0.4mmである場合、現在の放電電力密度W/Sが0.225W/cm以上であれば、冷却水温Twに応じてガス圧力Pが所定の圧力範囲に収まるようにガス圧力を制御する。たとえば、冷却水温が15℃であれば、コントローラ35は運転条件3に基づいて、ガス圧力Pを
0.150≦P≦0.155MPa
の圧力範囲で運転する。また、冷却水温が25℃であれば、コントローラ35は運転条件3に基づいて、ガス圧力Pを
0.165MPa≦P≦0.17MPa
の圧力範囲で運転する。
【0031】
また、現在の放電電力密度W/Sが0.225W/cm未満の場合は、放電ギャップ長LがL=0.3mmである場合には運転条件2に基づいてガス圧力P(MPa)が目標値Pになるように運転し、放電ギャップ長LがL=0.4mmである場合には運転条件4に基づいてガス圧力P(MPa)が目標値Pになるように運転する。
【0032】
以上のように、本実施の形態によれば、放電電力W、ガス圧力P、冷却水温Twをセンサで連続計測し、これら3パラメータを元に上記運転条件1〜4に基づいて最適ガス圧力で運転することにより、オゾン発生特性(濃度)を向上することができ、発生するオゾン濃度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】一実施の形態に係るオゾン発生装置のシステム構成図
【図2】放電ギャップ長=0.3mmのときの放電電力密度W/Sに対する最適ガス圧力を示す図
【図3】放電ギャップ長=0.4mmのときの放電電力密度W/Sに対する最適ガス圧力を示す図
【図4】幾つかの放電電力密度W/Sについてガス圧力とオゾン濃度との関係を実験結果から求めた図
【図5】放電を利用したオゾン発生装置のオゾン発生管部分の概略図
【符号の説明】
【0034】
1…高電圧電極管、2…接地電極管、3…誘電体層、4…放電空間、5a,5b…ギャップ形成材、6…冷却水、8…筐体、9…原料ガス、10、32…高電圧電源、11…オゾン化ガス、20、31…オゾン発生装置、33…原料ガス供給装置、34…チラー、35…コントローラ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
対向する電極の少なくとも一方を絶縁体で被覆されたオゾン発生電極を少なくとも1組以上備え、酸素を含んだ原料ガスを電極間に流し、前記電極に交流高電圧を印加して電極間に放電を発生させてオゾン化ガスを生成するオゾン発生装置において、
原料ガスの流れる空間の間隔となる放電ギャップ長が0.3mm、少なくとも一方の電極を冷却するために循環させる冷却水の冷却水温Twが15〜25℃、放電電力Wと放電面積Sとの比である放電電力密度W/Sが0.225W/cm以上のとき、前記電極間に流す原料ガスのガス圧力P(MPa)を、圧力範囲Pmin≦P≦Pmax
但し、Pmin=0.0015×Tw+0.1475(MPa)
Pmax=0.0015×Tw+0.1525(MPa)
で運転することを特徴とするオゾン発生装置。
【請求項2】
対向する電極の少なくとも一方を絶縁体で被覆されたオゾン発生電極を少なくとも1組以上備え、酸素を含んだ原料ガスを電極間に流し、前記電極に交流高電圧を印加して電極間に放電を発生させてオゾン化ガスを生成するオゾン発生装置において、
原料ガスの流れる空間の間隔となる放電ギャップ長が0.3mm、少なくとも一方の電極を冷却するために循環させる冷却水の冷却水温Twが15〜25℃、放電電力Wと放電面積Sとの比である放電電力密度W/Sが0.225W/cm未満では、前記電極間に流す原料ガスのガス圧力P(MPa)を、
P=−0.09×W/S+0.002×Tw+0.16
で運転することを特徴とするオゾン発生装置。
【請求項3】
対向する電極の少なくとも一方を絶縁体で被覆されたオゾン発生電極を少なくとも1組以上備え、酸素を含んだ原料ガスを電極間に流し、前記電極に交流高電圧を印加して電極間に放電を発生させてオゾン化ガスを生成するオゾン発生装置において、
原料ガスの流れる空間の間隔である放電ギャップ長を0.4mm、少なくとも一方の電極を冷却するために循環させる冷却水の冷却水温Twを15〜25℃、放電電力Wと放電面積Sとの比である放電電力密度W/Sが0.225W/cm以上のとき、前記電極間に流す原料ガスのガス圧力P(MPa)を、圧力範囲Pmin≦P≦Pmax
但し、Pmin=0.001×Tw+0.140(MPa)
Pmax=0.001×Tw+0.145(MPa)
で運転することを特徴とするオゾン発生装置。
【請求項4】
対向する電極の少なくとも一方を絶縁体で被覆されたオゾン発生電極を少なくとも1組以上備え、酸素を含んだ原料ガスを電極間に流し、前記電極に交流高電圧を印加して電極間に放電を発生させてオゾン化ガスを生成するオゾン発生装置において、
原料ガスの流れる空間の間隔である放電ギャップ長を0.4mm、少なくとも一方の電極を冷却するために循環させる冷却水の冷却水温Twを15〜25℃、放電電力Wと放電面積Sとの比である放電電力密度W/Sが0.225W/cm未満では、前記電極間に流す原料ガスのガス圧力P(MPa)を、
P=−0.15×W/S+0.002×Tw+0.16
で運転することを特徴とするオゾン発生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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