説明

オンエッジ錠剤の搬送及び加工方法及び装置

本発明における錠剤を運ぶための錠剤搬送装置は、コンベヤを含んでいる。錠剤のそれぞれは、第1の側面と、その第1の側面の反対側に配置された第2の側面と、第1及び第2の側面を相互接続する略平坦なベリーバンドとを含んでいる。コンベヤは、複数の錠剤を所定の運搬経路に沿って搬送する複数のキャリアバーを含んでいる。各キャリアバーは、錠剤を受け且つ縦向きにして所定の運搬経路に沿って運ぶ少なくとも1つのポケットを有する。ポケットは、前記第1及び第2の側面に対し横方向に延在する錠剤の中心軸周りに錠剤が回転することを可能とするように構成することができる。このポケットは、そのポケットの2つの平坦部と、前記ベリーバンド沿いの対応する周方向部との間に線接触を確立するように構成することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2006年8月26日に出願された米国仮出願第60/839,136号の利益を主張し、その全体を本明細書に援用する。
【0002】
本発明は、薬用錠剤等、錠剤を搬送及び加工する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
錠剤の検査、マーキング、及び/又はレーザ穿孔等、錠剤の加工は、当分野で知られている。検査装置は、一般的に、先の加工作業において不適切に加工された錠剤を検査し、コンベヤ機構から除去するように構成される。先の加工作業には、錠剤への指標マーキング、錠剤の着色、錠剤のレーザ穿孔、及び/又は錠剤のコーティングが含まれよう。それらの加工作業は、一般的に検査装置の上流で終了するので、それらの加工が適切に終了したのかどうかを検査装置によって検査することができる。
【0004】
例えば、粒状の製品にゲルコーティングを施すための、様々な知られている装置が開発されている。一般的に、錠剤等の粒状製品は、一時に粒状製品の片側ずつコーティングされる。しばしば、加工エラーにより、粒状製品の片側もしくは両側とも全くコーティングされなかったり、粒状製品の片側が二度コーティングされたりする。その結果、粒状製品の少なくとも片側がゲルで適切にコーティングされないことがある。製造家にとっては、粒状製品のコーティングの不適切な側面等の欠陥がないかを、粒状製品が消費者に頒布される前に念入りに検査して、製品の品質を保証し、それによって消費者の安全を保護することが重要とされる。
【0005】
検査装置の一例が特許文献1に示されている。特許文献1は、錠剤のレーザ穿孔による孔を検出するための検査装置を開示している。その図1に示すように、縦方向姿勢の個別の錠剤2を2組のカメラ12を通過させて運ぶ、個別錠剤のキャリア6が設けられる。カメラ12は、水平に向けられ、錠剤2の対向する両側を所定の選択基準に基づいて分析する。カメラ12は、予め選択された錠剤2を振り分ける分離手段24に信号を送る。上述の装置の1つの重大な限界は、一組のカメラによって一時に1つの錠剤しか分析できないことである。その結果、検査速度を極大化するには一組より多いカメラを利用しなければならない。その上、各錠剤キャリア6は1つの錠剤のみ搬送可能で、錠剤は両側が検査される。斯様に、特許文献1は、一列の錠剤しか検査装置に送れないため、供給速度が厳しく制限されるところが弱点とされる。
【0006】
更に、各錠剤キャリア6は、錠剤をリム周りに縦向きにして保持するように構成される。その構成では、錠剤リムの少なくとも一部及び錠剤のベリーバンドの少なくとも一部は錠剤キャリア6によって覆われるため、錠剤の外面全体を検査することができない。
【0007】
検査装置の別の例が特許文献2に開示されており、その全体を本明細書に援用する。特許文献2は、製品を受ける1つ又は複数のポケットがあり、製品を水平状態で保持するキャリアバーを開示している。貫通孔が各ポケットに延在し、それによって各ポケット内の製品がキャリアバーの上部側から、且つキャリアバーの内側が貫通孔を通して視認可能とされる。この構成により、検査装置のカメラによる製品の両側の観察が可能とされる。
【0008】
各キャリアバーが製品をリム周りに水平に保持するように構成され、錠剤リムの少なくとも一部及び錠剤ベリーバンドの少なくとも一部はキャリアバーによって覆われるため、錠剤の外面全体を検査することができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】米国特許第5,085,510号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2004/0094050号明細書
【特許文献3】米国特許第5,655,453号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
したがって、上述のような欠点に影響されることなく、錠剤を搬送及び加工する改良された方法及び装置が当分野で求められている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の1つの態様は、複数の錠剤を運んで加工作業を容易にする方法及び装置に関する。
【0012】
本発明の別の態様は、オンエッジ錠剤の回転加工方法及び装置に関する。
【0013】
本発明の別の態様は、錠剤を運ぶための錠剤搬送装置に関する。錠剤のそれぞれは、第1の側面と、その第1の側面の反対側に配置された第2の側面と、第1及び第2の側面を相互接続するベリーバンドとを含んでいる。錠剤搬送装置は、複数の錠剤を所定の運搬経路に沿って搬送する複数のキャリアバーを含んでいるコンベヤを含んでいる。各キャリアバーは、錠剤を受け且つ縦向きにして所定の運搬経路に沿って運ぶ少なくとも1つのポケットを有する。そのポケットは、第1及び第2の側面に対し横方向に延在する錠剤の中心軸周りに錠剤が回転することを可能とするように構成される。
【0014】
本発明の別の態様は、錠剤を加工する方法に関する。この方法は、キャリアバー内の錠剤を所定の経路に沿って搬送するステップと、錠剤をキャリアバーに関して回転させるステップと、錠剤が回転している間に錠剤に対して加工作業を行うステップとを含んでいる。
【0015】
本発明の別の態様は、複数の錠剤を所定の運搬経路に沿って搬送する錠剤搬送装置のためのキャリアバーに関する。錠剤のそれぞれは、第1の側面と、その第1の側面の反対側に配置された第2の側面と、第1及び第2の側面を相互接続するベリーバンドとを含んでいる。キャリアバーは、錠剤を縦向きにして受ける少なくとも1つのポケットを含んでいる。各ポケットは、カムが錠剤に係合することを可能とするように構成されたスロットに連結される。
【0016】
本発明の更に別の態様は、複数の錠剤を所定の運搬経路に沿って搬送する錠剤搬送装置のためのキャリアバーであって、錠剤のそれぞれが、第1の側面と、その第1の側面の反対側に配置された第2の側面と、第1及び第2の側面を相互接続する略平坦な周方向ベリーバンドとを含んでいるキャリアバーにおいて、前記錠剤の1つを縦向きにして受ける少なくとも1つのポケットであって、前記各ポケットは、平坦なベリーバンドの第1の外周部分に係合する第1の略平坦な面を有する傾斜部分を形成する第1の部分と、その第1の部分の反対側に配置された、平坦なベリーバンドの第2の外周部分に係合する第2の略平坦な面を有する第2の部分とを含んでいる、少なくとも1つのポケットを備える、錠剤搬送装置のキャリアバーに関する。
【0017】
本発明の他の態様、特徴、及び長所は、以下の詳細な説明をこの開示の一部を成し且つ本発明の理念を例示によって示す添付の図面とともに理解するときに、明らかになろう。
【0018】
付属の図面は、本発明の様々な実施形態を理解する助けとなる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施形態による、複数の錠剤を搬送する装置の部分断面図である。
【図2】キャリアバーのポケット内に着座した錠剤を示す、図1に示す装置の部分断面図である。
【図3】キャリアバーのポケットから押し上げられた錠剤を示す、図1に示す装置の部分断面図である。
【図4】本発明の実施形態による並び違えポケットを含んでいる、キャリアバーの平面図である。
【図5】キャリアバーの各ポケット内に着座した錠剤を示す、図4のキャリアバーの側面図である。
【図6】本発明の実施形態による複数のポケットを示す、サンプルキャリアバーの平面図である。
【図7】図6のキャリアバーの正面図である。
【図8】図6の8−8線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下の詳細な説明は、本発明の幾つかの実施形態もしくはサンプルに関して記載する。1つの実施形態の1つ又は複数の構成要素/特徴は、別の実施形態の1つ又は複数の構成要素/特徴との併用が可能とされ、その結果、更に別の実施形態を生じ得ることに留意されたい。更にまた、いずれかの実施形態のそれぞれ1つの構成要素又は特徴が、更に別の実施形態となる場合もあろう。
【0021】
図1から3は、本発明の実施形態による、複数の錠剤12の搬送及び加工装置10を示す。本装置10は、各錠剤12の外面を全て加工可能とするように複数の錠剤12を搬送するように構成される。具体的には、装置10は、検査、マーキング、及び/又はレーザ穿孔等の加工作業のために各錠剤12の表面が全て観察可能もしくは露呈されるように錠剤を同装置のキャリアバーポケットに関して押し上げ且つ回転させるように構成される。
【0022】
図示の実施形態においては、装置10は、薬用錠剤等、錠剤12を搬送するように構成される。図2及び3に最もよく示すように、各錠剤12は、第1の側面14と、その第1の側面の反対側に配置された第2の側面16と、第1及び第2の側面14、16を相互接続するベリーバンド18とを含んでいる。各錠剤12には、鋭い端縁は無いのが好ましい。第1及び第2の側面14、16は凸状としてよく、ベリーバンド18の幅は様々に変わり得る。
【0023】
図1及び2に最もよく示すように、装置10はコンベヤ20を含み、同コンベヤには、複数の錠剤12を所定の運搬経路CPに沿って搬送する構造とした複数のキャリアバー22を含んでいる。コンベヤ20は、特許文献3に開示された勾配部、水平部、及び傾斜部分を含んでいるランプタイプコンベヤとすることができ、同特許をここに全文援用する。運搬経路CPは、キャリアバー22の進行方向を表す。各キャリアバー22には、1つ又は複数の錠剤受けポケット24が設けられる。各ポケット24は、キャリアバー22に延在するそれぞれのスロット26と連結されている。
【0024】
具体的には、各ポケット24は、対向する側壁28、30及び一定形状に形成された底部壁32を含み、これによって個々の錠剤12を受ける、例えば三日月形の空間を形成する。スロット26は、底部壁32の横方向に延在し、ポケット24内に抜ける。底部壁32は、錠剤12の円形輪郭に合わせるように適切に形成される。したがって、底部壁32は、図1から3に示すように錠剤12をオンエッジ保持、もしくはベリーバンド18の一部周りで縦方向状態に保持する。側壁28、30は、錠剤12を縦方向状態に維持する助けとなる。
【0025】
図2に示すように、キャリアバー22のポケット24は、錠剤12をフィードホッパ等の錠剤ディスペンサ40から受け且つ運び、錠剤12を運搬経路に沿って移動させるように作用する。錠剤ディスペンサ40は、特許文献3に開示されたコンベヤ20の勾配部に沿って設けることができよう。図示の実施形態では、ディスペンサ40は、錠剤12の供給を受け且つ個々の錠剤12をキャリアバー22のそれぞれのポケット24内に送るように構成することができる。即ち、ディスペンサ40は、個々の錠剤12をキャリアバー22のそれぞれのポケット24内にオンエッジ供給する構造とすることができる。しかし、他の供給方法も考えられる。
【0026】
図2に最もよく示すように、錠剤12がそのそれぞれのポケット24内に着座しているときは、錠剤12の中心軸AXがキャリアバー22の上部外面34の下に位置している。この構成により、錠剤が所定の運搬経路CPに沿って搬送される際に、各錠剤12をそれぞれのポケット24内に安全に維持する。しかし、この構成はまた、少なくとも錠剤12の一部(錠剤12の中央等)を加工作業のために観察可能とし或いは露呈させるのに妨げにもなる。各錠剤12の外面全体、即ち第1及び第2の側面14、16並びにベリーバンド18の全てを含めて観察し或いは露呈させるため、キャリアバー22は、各錠剤12をキャリアバーポケット24に関して押し上げ且つ回転させるように構成された、錠剤提示アセンブリ45を通して運ばれる。
【0027】
図示の実施形態においては、錠剤提示アセンブリ45は、静止カムトラック50を含んでいる。カムトラック50は、運搬経路に沿って加工ステーションに隣接して設けられる。カムトラック50は、所定の長さと、錠剤12に係合するのに適合した輪郭外面52とを有する。同外面52のこの構成によって、カムトラック50の高さがその長さに沿って変わり、そのために装置使用中に錠剤12が提示される高さが変わる。更に、図2及び3に示すように、カムトラック50の厚さは、キャリアバースロット26の幅より十分に狭いため、カムトラック50は使用中にスロット26を通じて延在し且つキャリアバーポケット24内に入ることが可能とされる。
【0028】
カムトラック50は、装置10に固定的に取り付けられ、且つキャリアバー22のそれぞれのスロット26と整合される。複数のポケット24を備えるキャリアバー22が用意されるときは、複数のカムトラック50が装置10に固定的に取り付けられ、且つ複数のポケット24に関係するそれぞれのスロット26と整合される。キャリアバー22が1つ又は複数のカムトラック50を通過するにつれ、1つ又は複数のカムトラック50がキャリアバー22のそれぞれのスロット26を通じて延在し、それぞれのポケット24内に入り、且つそれぞれのポケット24内に着座している錠剤12と係合する。
【0029】
カムトラック50の形状は、カムトラック50がキャリアバーポケット24内に延在する深さと、したがって錠剤12がキャリアバーポケット24から押し上げられる高さとを決定する。図示のように、カムトラック50の前部は漸次上り勾配となり、錠剤12をポケット24からキャリアバー24に関して上昇位置に押し上げるのに適した上昇区間60を与える。カムトラック50の中間部は略平坦とされ、キャリアバー24に関して錠剤12の上昇位置を維持するのに適した一時停止区間62を与える。カムトラック50の後部は漸次下り勾配となり、錠剤12をキャリアバー24内の着座状態に復帰させるのに適した下降区間64を与える。しかし、錠剤12の提示される高さを変える他のカムトラック構成も考えられる。
【0030】
図1は、キャリアバー22がカムトラック50の上方を通過する際の錠剤12の逐次移動を示す。具体的には、図1は、キャリアバー22がカムトラック50の上方を通過するにつれ錠剤12が取る12の状態(P1からP12迄表示)を示す。
【0031】
キャリアバー22がカムトラック50の上昇区間60に到達すると、カムトラック50はスロット26内に延在するが、ポケット24内に入って錠剤12に係合するには至らない。したがって、錠剤12はP1のポケット24内で着座状態を維持する。
【0032】
引き続きキャリアバー22が運搬経路に沿って移動することによって、カムトラック50は更にスロット26内に延在することができる。P2は、カムトラック50が始めて錠剤12に係合する位置を示す。
【0033】
P3で、カムトラック50はポケット24内に延在し、錠剤12をポケット24から上昇位置に押し上げる。錠剤12がP3で押し上げられる高さは、実線軸(錠剤12の上昇位置の軸を表す)と、点線軸(ポケット24内に着座時の錠剤12の軸を表す)との間の差によって求めることが可能とされる。図示のように、P3は錠剤12の初期の上昇位置であり、錠剤12の軸はキャリアバー22の上部外面34の下に留まる。
【0034】
カムトラック50と錠剤12の間の係合はまた、錠剤12の軸を中心としてキャリアバー22に関して回転を生起させる。具体的には、静止カムトラック50の外面52と移動中の錠剤12のベリーバンド18との間の摩擦により、図1及び3に示すように錠剤の軸中心の回転運動が生起する。これを目的とし、カムトラックの端面にゴム等、摩擦増強層を塗布もしくは他の方法により設けることが可能とされる。錠剤12の回転運動は、その上昇位置と相俟って、錠剤の第1及び第2の側面14、16と、ベリーバンド18と、全てを含んでいる錠剤12全体の露呈を可能とする。
【0035】
P4からP5へと、カムトラック50の上昇区間60は、錠剤12をポケット24から錠剤12の軸がキャリアバー22の上部外面34より上になるまで引き続き押し上げる。斯様に、P5により、錠剤12の少なくとも50%が外面34の上方に押し上げられる。
【0036】
カムトラック50の一時停止区間62は、キャリアバー22に関して錠剤12の上昇位置を維持する。それによって、錠剤12の軸はP6からP9へとキャリアバー22の上部外面34の上方に留まることが可能とされる(図3等参照)。更に、錠剤12はキャリアバー22に対して回転を続ける。
【0037】
ほぼP4からP9にかけて、キャリアバー22に関して上昇位置を取るため、錠剤12の少なくとも半分が両側から視認可能とされる。錠剤12が回転されるにつれ、錠剤12の残る半分が視認可能となるため、錠剤12がカムトラック50を通過すると錠剤12の外面全体が視認可能となる。
【0038】
P10で、キャリアバー22はカムトラック50の下降区間64に到達し、それによって錠剤12のキャリアバーポケット24内への着座位置への復帰が開始される。P10からP11にかけて、カムトラック50の下り勾配により、錠剤12がポケット24内の着座位置側へと下げられる。P12で、錠剤12はポケット24内の着座位置に到達し、カムトラック50は、錠剤12が引き続き運搬経路CPに沿って進行するにつれ、錠剤12から係合を解き始める。
【0039】
カムトラック50を通過時の錠剤12の上昇位置及び回転運動により、錠剤12の外面全体が加工作業のために観察可能とされ或いは露呈することができる。
【0040】
代替態様においては、錠剤提示アセンブリ45は、1つ又は好ましくは複数の錠剤に摩擦接触し且つ同錠剤を確実に回転させる外面を有する、回転ベルト、ドラムもしくは複数のローラとすることができる。同ベルト又はドラム(又はローラ)は、キャリアバー22の上方及び/又は下方いずれかに置くことが可能とされる。各ドラム又はベルトは、複数の錠剤(様々な列の)に接触して錠剤を回転させることが可能とされ、或いは各ローラ/ドラムと各列の錠剤の間の一対一対応もあり得る。ベルト又はドラム(又はローラ)は、キャリアバーと共に(所望の回転方向により、同方向又は反対方向に)回転させることができ、或いはキャリアバーをドウェル時間中(1秒又はその端数)静止状態に保持し、同時にベルト又はドラムが錠剤を回転させることも可能とされる。
【0041】
図3に示すように、加工ステーションは、カムトラック50近傍の観察区間Vに沿って設けられた1つ又は複数のカメラを含んでいることができ、錠剤12の1つ又は複数の表面をカメラによって検査することができる。図示の実施形態においては、観察区間Vは、ほぼP4からP9にかけて延在し、同区間では錠剤12の軸がキャリアバー22の上部外面34の上方に押し上げられる。
【0042】
例えば、サイドカメラ70を錠剤12の一方側又は両側に位置付けることにより、錠剤12の一方又は両側14、16を検査することができる。また、上部カメラ72を設けることにより、錠剤12のベリーバンド18を検査することができる。しかし、サイドカメラ70を錠剤12の側面14、16と共にベリーバンド18を観察するように構成且つ配置することも可能とされる。
【0043】
錠剤12がほぼP4からP9の上昇位置にあるとき、少なくとも錠剤12の50%はキャリアバー22の上部外面34の上方にある。それによってカメラは、第1及び第2の側面14、16と、ベリーバンド18の半分とを含めて、錠剤12の少なくとも50%を検査することができる。しかし、カメラの位置及び観察角度次第により、錠剤12はキャリアバーポケット24からの押し上げが50%に至らなくてもよく、それでも尚錠剤12の少なくとも半分の観察を可能とする。また、錠剤側面14、16の中央の観察を必要としない場合、或いはポケット24の大きさが十分でカメラが錠剤12の少なくとも半分を観察可能な場合には、錠剤12のキャリアバーポケット24からの押し上げは50%未満でもよい。
【0044】
錠剤12がカムトラック50によって回転されると、錠剤12の残余の50%が露呈され、カメラによって検査される。カメラは、例えばライン走査及び/又はエリア走査により錠剤12を検査するように構成することができる。また、カメラは、移動可能に設置することによって検査中に観察区間Vのキャリアバー22に沿って移動することも可能とされる。
【0045】
カムトラック50は、コンベヤ20の上り傾斜部分に設けるのが好ましい。そのように位置付けすることにより、キャリアバー22がカムトラック50を通過するにつれ、錠剤12を重力の作用によって、キャリアバーポケット24の底部壁32の背部に当接させることが可能とされる。具体的には、底部壁32の背部によって錠剤12が圧迫され、錠剤を抑制する2点接触、即ち図1に示すように、底部壁32の背部のポイントA及びカムトラック50のポイントBが創生される。この構成によって、錠剤12がポケット24内に留まり且つ錠剤12の回転が可能とされる。しかし、カムトラック50は、例えばコンベヤ20の水平部或いは下降傾斜部分に設けることも可能とされる。
【0046】
図示のように、底部壁32には、検査の後等、キャリアバー22が巡って錠剤12をポケット24から排出時に錠剤12をポケット24から除去し易くするためのチャンバ36を含んでいる。
【0047】
各キャリアバー22は、1つのポケット24を有することも、或いは複数のポケット24をバーの長さに沿って有することも可能とされる。例えば、図4及び5に示すキャリアバー222は、千鳥状に配置された幾つかのポケット224をバーの長さに沿って有する。この配列により、複数の錠剤12を一時に観察することができ、且つ錠剤の重なり(図5に示す)によって錠剤12の隠された部分は、装置使用時の錠剤12の回転運動によって観察が可能とされる。
【0048】
以上に説明の実施形態においては、加工ステーションは1つ又は複数のカメラを有する検査ユニットである。しかし、錠剤12は他の加工ステーションで上記に説明したように露呈されてもよいものと理解されたい。例えば、錠剤12は印刷及び/又はレーザ加工作業で上記に説明のように露呈されてもよい。具体的には、錠剤12が完全に露呈されることにより、錠剤12のどの部分にも印刷及び/又はレーザ加工作業を可能とすることができる。
【0049】
また、図示の実施形態においては、錠剤提示アセンブリ45には、各錠剤12をキャリアバーポケット24に関して押し上げ且つ回転させるように構成された静止カムトラック50を含んでいる。しかし、錠剤提示アセンブリ45は、錠剤12を提示もしくは露呈する他に適切な装置としてもよい。
【0050】
一実施形態においては、錠剤提示アセンブリ45は、錠剤12を押し上げ且つ回転させるように構成することができる。したがって、押し上げ及び/又は回転は、ユーザが錠剤の何を観察したいか次第による。例えば、ユーザは錠剤のベリーバンドだけを観察したい場合もあろう。そのような場合の構成では、錠剤提示アセンブリ45は、錠剤に係合はするが、錠剤をポケットから実質的に押し上げない静止カムトラックとするであろう。それによって錠剤はベリーバンド全体の観察を可能とするように回転されるが、側面全体の観察は要しないのであるから押し上げは行われない。
【0051】
別の実施形態においては、錠剤提示アセンブリ45は、錠剤を僅かに押し上げる、例えば、錠剤の側面の50%未満を露呈するように錠剤を押し上げ、且つ錠剤12を回転させるように構成されよう。この構成は、ユーザが、例えば錠剤の側面の中央ではない、錠剤の側面の一部のみ観察を必要とするときに使用されよう。したがって、錠剤提示アセンブリ45によって与えられる押し上げの度合は、ユーザの所望する錠剤の観察部位に基づいて選択することができる。
【0052】
更に別の実施形態においては、錠剤提示アセンブリ45には、錠剤を提示する電子ソレノイドが含まれよう。また別の実施形態では、錠剤提示アセンブリ45には、錠剤を提示する、例えば同極又は異極の、磁気装置が含まれよう。しかし、錠剤を提示するための他に適切な構成も考えられる。
【0053】
錠剤提示アセンブリ45は、間欠システムに組み込むことも可能とされる。例えば、キャリアバーが停止中に、転動ローラとする錠剤提示アセンブリ45を動かしてキャリアバー内の錠剤に係合させ、錠剤をキャリアバーに関して少なくとも回転させることが可能とされよう。この構成によって、キャリアバーの停止状態時に錠剤の観察が可能とされる。
【0054】
更に別の実施形態においては、各キャリアバーは一定形状に形成された錠剤受けポケットを有することができる。この一定形状に形成されたポケットは、様々なポケット深さを備えることによって錠剤の提示される高さを変更する。例えば、このポケットは、錠剤のかなりの部分を囲繞する、例えば50%超を囲繞する比較的深い領域と、錠剤のかなりの部分を露呈する、例えば50%超を露呈する比較的浅い領域とを有する。錠剤は、重力により、比較的深い領域と浅い領域の間を移動する、例えば、コンベヤの上り傾斜部分の間は比較的浅い領域内で支持され、コンベヤの水平部の間は比較的深い領域に移動可能とされる。このポケット構成は錠剤の押し上げのために使用可能とされ、カムを錠剤に係合させて錠剤を回転させることが可能とされる。
【0055】
図6から8は、ベリーバンド18を有する錠剤12を受けるのにそれぞれ適した複数のポケット305、306、307及び308を備えるサンプルキャリアバー300を示す。キャリアバー300のポケットは通常全て同じ形状とされるが、図6は、幾つかこんな形状のポケットを有するキャリアバー300もあろうかという例を示す。各ポケット305、306、307、308は、キャリアバーの上面330に対し略垂直な前壁315及び側壁320、325を含んでいる。側壁320、325は、上面330近傍を面取りするかテーパを付けて、錠剤12をポケット300内に導入し易くすることができる。更に、各ポケット300は傾斜面325を含み、同傾斜面は前壁及び側壁と共に、開口部、例えば略長方形状の開口部を形成する。ポケット308は最も緩い傾斜面を有し、一方ポケット305は最も険しい傾斜面を有する。傾斜角は一般に約10°から80°変化するが、ポケット305の傾斜角は約50乃至60°とされる。傾斜は、キャリアバーの端縁340を過ぎて延びることも可能とされる。傾斜面は、開口部をキャリアバー300の対向端縁345寄りに移すことによって更に緩やかにすることも可能とされる。
【0056】
錠剤のベリーバンド18は、略平坦とされる。ポケットは、錠剤を安定に支持する(線接触を使用する等して)2つの平坦な接触部を有するように形状構成される。ポケットの平坦面(傾斜面346及び対向面347等)がベリーバンドの平坦面に2つの周辺位置(図8に示す約3時及び約7乃至8時)で接触する。平坦面接触の結果、線接触(点接触に対し)となり、加工中錠剤の安定化を助勢し、揺動等を防止する。錠剤の側面にポケットの側面に対して僅かなクリアランスが与えられ、錠剤のポケット内への出入りを可能とする。
【0057】
キャリアバーは、ポケットも含めて、切削加工か、或いは他に市場で利用可能な光造形法又はPolyJet等の加工方法により製作することができる。各キャリアバー300は、1つ又は複数のポケット、例えば約12とか、2乃至20もしくはそれ以上を含んでいることが可能であろう。
【0058】
キャリアバー300及びポケットは、この例では、錠剤がキャリアバーの底部及び上部両側から突出するように設計される。印刷等の加工中には、プリンタ(コンタクトプリンタ等)が錠剤に対し与える力によって錠剤がポケット内に押し込まれることもあろう。加工後に錠剤を緩めるため、固定部材をコンベヤに設けて、錠剤の底部350に接するように、或いは軽く触れるように構成することができる。ジェット等、他の離脱構造も考えられる。錠剤をポケット内で回転可能とする必要はないが、その底部350は、上述のようにカム面等に当接して回転するように役立てることも可能とされる。
【0059】
キャリアバー/ポケットは、錠剤の上部355がキャリアバーの上部から延出するように構成されてもよい。それによって、露呈面が提示され加工が容易になるので有利とされる。更に、上向きに突出することは、ホッパの設置場所等での錠剤装荷ステップ中に有利であろう。ホッパは、図2に示すホッパ40とは対照的に、不特定数の錠剤を受け、ホッパの底部開口が複数のキャリアバーの上面と連通して複数の錠剤をキャリアバーに置くように構成することができる。それによって、錠剤がホッパ内にある間にポケット内に着座すると、露呈された錠剤の上部がホッパ内に残っている未着座の錠剤に接することができる。その結果、未着座の錠剤が攪拌或いは動かされ、次の空のキャリアバーポケットがホッパを通るときにそれらの錠剤の着座の助けとなる。
【0060】
図7に示すように、キャリアバーの錠剤がキャリアバーの上部と底部から突出する箇所は略長方形の形状とされる。しかし、キャリアバーには、図2に示すように、その底面に幾つかの溝を備えてもよい。溝は、ポケットの側壁と同幅として製作を容易にすることができる。溝は、一方の端縁から対向端縁に延在させ、側面に底部端縁に並ぶ歯列を見るようにすることができる。
【0061】
以上に本発明を現在最も実用性が高く且つ好適と思料される実施形態に関して説明したが、本発明は開示した実施形態に限定されるものではなく、むしろ、本発明の精神及び範囲内に含まれる様々な変更及び均等な構成を含んでいるものと理解されるべきである。
【符号の説明】
【0062】
10 錠剤搬送・加工装置
12 錠剤
14 第1の側面
16 第2の側面
18 ベリーバンド
20 コンベヤ
22 キャリアバー
24 ポケット
26 スロット
28 側壁
30 側壁
32 底部壁
34 上部外壁
36 チャンバ
40 錠剤ディスペンサ
45 錠剤提示アセンブリ
50 カムトラック
52 外面
60 上昇区間
62 一時停止区間
64 下降区間
70 カメラ
72 カメラ
222 キャリアバー
224 ポケット
300 キャリアバー
305、306、307、308 ポケット
315 前壁
320 側壁
325 側壁
330 上面
340 端縁
345 端縁
346 傾斜面
347 対向面
355 上部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれが、第1の側面と、前記第1の側面の反対側に配置された第2の側面と、前記第1の側面及び前記第2の側面を相互接続するベリーバンドとを含んでいる錠剤を搬送するための錠剤搬送装置において、
前記錠剤搬送装置は、それぞれが少なくとも1つのポケットを有し、これにより前記錠剤を受容し且つ所定の運搬経路に沿って垂直方向に向いた状態で搬送する複数のキャリアバーを、複数の前記錠剤を前記運搬経路に沿って搬送するために含んでいるコンベヤを備え、
前記ポケットは、前記錠剤が前記第1の側面及び前記第2の側面に対して横方向に延在する前記錠剤の中心軸を中心として回転するように構成されていることを特徴とする錠剤搬送装置。
【請求項2】
前記ポケットそれぞれが、前記キャリアバーを貫通して延在しているスロットと連結されていることを特徴とする請求項1に記載の錠剤搬送装置。
【請求項3】
前記運搬経路に沿って設けられた錠剤提示アセンブリであって、前記キャリアバーが前記錠剤提示アセンブリを通過して搬送される場合に、前記スロットを貫通して前記ポケット内に延在し、前記錠剤に係合するように適合されている前記錠剤提示アセンブリを備えていることを特徴とする請求項2に記載の錠剤搬送装置。
【請求項4】
前記錠剤提示アセンブリには、前記ポケットに対して相対的に前記錠剤を押し上げ及び/又は回転させるように構成され、前記錠剤に係合するように適合された輪郭外面が含まれていることを特徴とする請求項3に記載の錠剤搬送装置。
【請求項5】
前記錠剤提示アセンブリには、前記錠剤が前記ポケットから押し上げられる高さを変化させるカムトラックが含まれていることを特徴とする請求項4に記載の錠剤搬送装置。
【請求項6】
前記カムトラックが、前記錠剤を前記ポケットから押し上げ上昇位置に配置させる上昇区間と、前記錠剤の上昇位置を維持する一時停止区間と、前記錠剤を前記ポケット内の着座位置に復帰させる下降区間とを含んでいることを特徴とする請求項5に記載の錠剤搬送装置。
【請求項7】
前記カムトラックが、少なくとも50%の前記錠剤が前記ポケットから露呈されるように前記錠剤を押し上げるように適合されていることを特徴とする請求項5に記載の錠剤搬送装置。
【請求項8】
前記カムトラックが、前記錠剤の前記中心軸が前記キャリアバーの上部外面の上方に配置されるように、前記錠剤を押し上げるように適合されていることを特徴とする請求項5に記載の錠剤搬送装置。
【請求項9】
前記錠剤提示アセンブリが、前記コンベヤの傾斜部分に沿って設けられていることを特徴とする請求項3に記載の錠剤搬送装置。
【請求項10】
前記錠剤提示アセンブリが、少なくとも1つの加工作業中に前記錠剤を回転させるベルト又はドラムを含んでいることを特徴とする請求項3に記載の錠剤搬送装置。
【請求項11】
前記少なくとも1つの加工作業が、検査、マーキング、及び/又はレーザ穿孔を含んでいることを特徴とする請求項10に記載の錠剤搬送装置。
【請求項12】
少なくとも1つの前記ポケットが、前記キャリアバーの長さ方向に沿って千鳥状に配置された複数のポケットを含んでいることを特徴とする請求項1に記載の錠剤搬送装置。
【請求項13】
前記ポケットそれぞれの形状には、三日月状の形状が含まれていることを特徴とする請求項1に記載の錠剤搬送装置。
【請求項14】
キャリアバー内で所定の経路に沿って錠剤を搬送するステップと、
前記錠剤を前記キャリアバーに対して回転させるステップと、
前記錠剤が回転している間に前記錠剤に対して加工作業を実施するステップと、
を含んでいることを特徴とする錠剤を加工する方法。
【請求項15】
前記錠剤を搬送するステップには、前記錠剤を垂直方向に向いた状態で搬送するステップが含まれていることを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記加工作業を実施するステップには、少なくとも1つのカメラを用いて前記錠剤を検査するステップが含まれていることを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記錠剤を前記キャリアバーに対して押し上げるステップと、
前記錠剤が押し上げられている間に前記錠剤に対する加工作業を実施するステップと、
を含んでいることを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記錠剤を押し上げるステップには、少なくとも50%の前記錠剤が前記ポケットから露呈されるように前記錠剤を押し上げるステップが含まれていることを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記錠剤が前記キャリアバーに対して相対的に押し上げられる高さを変化させるステップを含んでいることを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項20】
それぞれが第1の側面と、前記第1の側面の反対側に配置された第2の側面と、前記第1の側面及び前記第2の側面を相互接続するベリーバンドとを含んでいる複数の錠剤を所定の運搬経路に沿って搬送する錠剤搬送装置のためのキャリアバーにおいて、
それぞれが錠剤提示アセンブリが前記錠剤に係合するように構成されたスロットと連結され、垂直方向に向いた状態で錠剤を受容するための少なくとも1つのポケットを備えていることを特徴とするキャリアバー。
【請求項21】
少なくとも1つの前記ポケットが、前記キャリアバーの長さに沿って千鳥状に配置された複数のポケットを含んでいることを特徴とする請求項20に記載のキャリアバー。
【請求項22】
前記ポケットそれぞれの形状には、三日月状の形状が含まれていることを特徴とする請求項20に記載のキャリアバー。
【請求項23】
前記ポケットは、前記錠剤が前記第1の側面及び前記第2の側面に対して横方向に延在している錠剤の中心軸を中心として回転するように構成されていることを特徴とする請求項20に記載のキャリアバー。
【請求項24】
それぞれが第1の側面と、前記第1の側面の反対側に配置された第2の側面と、前記第1の側面及び前記第2の側面を相互接続するように外周に配置された略平坦なベリーバンドとを含んでいる複数の錠剤を所定の運搬経路に沿って搬送する錠剤搬送装置のためのキャリアバーにおいて、
前記キャリアバーは、前記錠剤のうち一の錠剤を垂直方向に向いた状態で受容するための少なくとも1つのポケットを備えており、
前記ポケットそれぞれは、前記平坦なベリーバンドの第1の外周部分に係合する略平坦な第1の表面を有する傾斜部分が形成された第1の部分と、前記平坦なベリーバンドの第2の外周部分に係合する略平坦な第2の表面を有し、前記第1の部分の反対側に配置された第2の部分とを含んでいることを特徴とするキャリアバー。
【請求項25】
前記ポケットが、前記キャリアバーの上面の上方に延在する部分と共に前記錠剤を支持するように構成されていることを特徴とする請求項24に記載のキャリアバー。
【請求項26】
前記ポケットが、前記傾斜部分及び垂直方向部分と共に前記キャリアバーを貫通して延在している開口部を形成する一対の側壁を含んでいることを特徴とする請求項24又は25に記載のキャリアバー。
【請求項27】
前記開口部が、略長方形状とされることを特徴とする請求項26に記載のキャリアバー。
【請求項28】
前記開口部が、前記キャリアバーの下面の下方に延在している部分と共に前記錠剤を支持するような大きさ及び形状とされることを特徴とする請求項26又は27のいずれか一項に記載のキャリアバー。
【請求項29】
前記傾斜面が、水平に対して約10度〜約90度の範囲の角度で傾斜していることを特徴とする請求項24〜28のいずれか一項に記載のキャリアバー。
【請求項30】
前記傾斜面が、約50度〜約60度の角度で傾斜していることを特徴とする請求項29に記載のキャリアバー。
【請求項31】
請求項24〜30のいずれか一項に記載のキャリアバーを含むコンベヤを備えていることを特徴とする錠剤を搬送するための錠剤搬送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2010−501441(P2010−501441A)
【公表日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−525567(P2009−525567)
【出願日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【国際出願番号】PCT/US2007/018180
【国際公開番号】WO2008/024267
【国際公開日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【出願人】(509050247)
【Fターム(参考)】