説明

オンライン教育ソフトウェア

【課題】ウェブサイトの使用についてユーザを教育する方法を提供する。
【解決手段】ウェブサイトから対話式ウェブコンテンツを入手するステップ320と、どのようにウェブサイトと対話するかについてユーザを教育する情報を伴って前記対話式ウェブコンテンツを、ユーザに対して表示するステップ330とを含む。次いでこの方法はさらに、ユーザがウェブコンテンツと対話するためのユーザ入力を受信するステップ340を含む。前記ユーザの対話は評価されて、ユーザの対話が、ユーザに対して提示された情報に従っているかどうかが判定される。従っている場合は、前記対話はウェブサイトに送信される。ソーシャルネットワーキングウェブサイトと、ソーシャルネットワーキングに関連する挙動問題及び倫理的問題についてユーザをオンラインで教育する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オンライン教育の分野に関する。特に、本発明は、インターネットを介して提供されるウェブ機能についてユーザを教育するためのソフトウェアプログラムに関する。便宜上、ソーシャルネットワーキングウェブサイトに関連して本発明を記載する。しかし、本発明はより広く適用される。
【背景技術】
【0002】
現在使用されているインターネットは、高度に対話的な媒体である。インターネットユーザは今や、ほぼいかなる事柄に関係するコンテンツやコメントも、読んだり作成したりすることができる。特に、ソーシャルネットワーキングウェブサイトは、ユーザが多くの方法で互いに対話すること、及び、適切と思う通りに自分の生活に関する見解、意見、又は最新情報を伝えることを可能にする。
【0003】
近年、オンラインソーシャルネットワーキングが発展し始めている。フェイスブック(Facebook)、ツイッター(Twitter)、マイスペース(MySpace)、リンクトイン(LinkedIn)等、及びその他多数のウェブサイトが、大きなメンバ基盤を獲得しており、メンバは世界中に存在する。これらのソーシャルネットワーキングウェブサイトは、ユーザが、コンピュータを使用するだけで、多くの友人及び知人と一時に対話できるようにし、また、新しい(同じ興味を共有するであろう)友人と出会う機会、又はユーザ自身の活動を売り込む機会を提供する。これらのソーシャルネットワーキングウェブサイトはまた、ユーザが写真又はビデオを記憶させ、それらを友人又は他の関係者と共有することも可能にする。
【0004】
ソーシャルネットワーキングウェブサイトはますます普及しつつあるが、この普及は一般に、若年層によって支配されている。それほど「インターネット通」でないと見なされることの多い高年齢層はしばしば、オンラインソーシャルネットワーキングの利益に気付かず、又はウェブサイトの使用が難しいためにこれらの利益を活用することができない。
【0005】
ソーシャルネットワーキングウェブサイトに関する別の問題は、プライバシ及びセキュリティの問題を引き起こすことである。ユーザはしばしば、住所、電話番号、及び個人の写真など、大量の個人情報をアップロードする可能性がある。ほとんどのソーシャルネットワーキングウェブサイトでは、ユーザはプライバシ設定を使用してこの個人情報へのアクセスを(例えばユーザの「友達リスト」中の人だけに)制限することができるが、ユーザがこれらの設定をどのように管理するかを完全に理解していない場合、又はこの情報をより広く公開することに関連するリスクを理解していない場合は、この個人情報は、ユーザが意図したよりも広範囲に公開されてしまうことがある。場合によっては、これにより、ソーシャルネットワーキングサイトのユーザにとってのリスクが生じる可能性がある。影響を受けやすいクラスの1つには若者が含まれ、若者は、自分の場所を個人情報中で特定する場合があり、また、家を離れている(又は家出している)ことを投稿する場合がある。この情報を投稿することは、オンラインプレデタからのリスクに若者を晒すおそれがある。
【0006】
ソーシャルネットワーキングサイトのユーザの多くは子供又は10代(teenager)なので、これらのウェブサイトを使用する年長者によって不当に利用されやすい場合がある。しかし、高年齢層の大多数はこれらのウェブサイトにあまり精通していないので、子供又は10代を監督又は教育することがいくらか困難である。例えば、親又は教師が、これらのサイトについての理解が欠如しているために自分の子供又は生徒を十分に監督することができない可能性がある。実際、親又は教師はこれらのソーシャルネットワーキングサイトの利益を正しく理解してさえいないことがあり、これにより、より若いユーザに関わる、又は影響を及ぼすことが難しくなる場合がある。
【0007】
ソーシャルネットワーキングウェブサイトによって提起される問題は他にも多くある。例えば、ソーシャルメディアプラットフォームを使用してより効果的に通信するために、組織のリーダがどのようにソーシャルネットワーキングウェブサイトを使用するべきかという問題がある。また、社会的エチケットの問題及び倫理的な問題、例えば、人を雇用する前に、ソーシャルネットワーキングウェブサイトに投稿された情報を身元調査の一部として顧慮すべきであるか、管理者は従業員によるソーシャルネットワーキングウェブサイトの使用を監視すべきであるか、もしそうならこれらのウェブサイトの不適切な使用(雇用者から見て)を解雇の根拠として用いるべきであるかという問題、もある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
したがって、これらの問題について人々を教育すること、及び、これらのウェブサイトを使用するための倫理的フレームワークを人々が構築するのを支援することが必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
したがって、本発明の第1の態様では、独立したウェブサイトの使用についてユーザを教育する方法が提供される。この方法は、
ウェブサイトからコンピュータネットワークを介して対話式ウェブコンテンツを入手するステップと、
前記ユーザに対して、対話式ウェブコンテンツ(interactive web content)と、どのように前記ウェブコンテンツと対話(interaction)するかについて前記ユーザを教育するための情報とを表示するステップと、
前記ユーザが前記対話式ウェブコンテンツと対話するためのユーザ入力を受信するステップと、
前記ユーザの対話が前記ウェブサイトに送信される前に、前記ユーザの対話が前記ユーザに対して表示された情報に従っているかどうか、前記ユーザの対話を評価して判定するステップと、
前記ユーザの対話が前記ユーザに対して表示された情報に従っている場合は、前記ユーザの対話を前記ウェブサイトに送信し、或いは、前記ユーザの対話が前記ユーザに対して表示された前記情報に従っていない場合は、前記ユーザの対話を前記ウェブサイトに送信しないステップとを含む。
【0010】
評価の結果に応じて、本発明のいくつかの実施形態は、さらに別のアクションをとることができる。いくつかの実施形態では、ユーザの対話がユーザに対して表示された情報に従っている場合(ユーザの対話が「正しい」ものであった場合)は、ユーザの対話はウェブサイトに送信される。しかし、ユーザの対話が正しくなかった場合は、単に前記ユーザの対話は送信されなくてよく、或いは、ユーザにそのエラーを直す機会が提供されてよい。
【0011】
本方法はさらに、所望の対話式ウェブコンテンツを生み出すためにウェブサイトにデータを送信する先行ステップを含むことができ、この対話式ウェブコンテンツは、ウェブサイト上のこのユーザのプロファイルと、ウェブサイトの別のメンバのさらなるプロファイルとの間の対話に関係するものとすることができる。例えば、本方法は、別のウェブサイトユーザとの実際の「テスト」対話が生み出されるようにすることができる。
【0012】
情報は、ビデオナレータの使用を含めて、様々な機構を使用して表示することができる。場合により、ユーザの対話によっては、さらに他の複数の可能性ある情報を表示することができ、本方法はさらに、ユーザ入力を受信する前に、さらに他の複数の可能性ある情報それぞれに対するビデオナレーションをバッファに入れることを含むことができる。
【0013】
上記対話式コンテンツは、教育モジュールに関連するものであってよい。ユーザの対話が正しい場合は、この教育モジュールに合格し、これによりユーザは、1又は2以上の後続の教育モジュールを試みることができる。本方法はさらに、合格した教育モジュールの記録を維持すること、及び、合格した教育モジュールの記録を調べることによってユーザの適格性をモジュールで評価することを含むことができる。
【0014】
本発明の別の態様では、本発明の第1の態様の方法を実行するようプログラム可能なデバイスに命令するためのコンピュータプログラムを表すデータを符号化した、(非一時的な)コンピュータ可読媒体((non-transitory) computer readable medium)が提供される。
【0015】
本発明の別の態様では、独立したウェブサイトの使用についてユーザを教育する方法が提供される。この方法は、
本発明の第1の態様の方法を実行するようサーバに命令する命令を、コンピュータネットワークを通じてサーバに送信するステップと、
表示命令をサーバから受信するステップとを含み、表示命令は、ユーザに対して表示する情報及びコンテンツを詳述する。
【0016】
本発明の別の態様では、ユーザを教育する方法が提供される。この方法は、
ウェブサイトからコンピュータネットワークを介して対話式ウェブコンテンツを入手するステップと、
前記対話式ウェブコンテンツと、前記ウェブコンテンツについてユーザを教育するための情報とを、前記ユーザに対して表示するステップと、
前記ユーザが対話式ウェブコンテンツと対話するためのユーザ入力を受信するステップと、
前記ユーザの対話が前記ユーザに対して表示された情報に従っているかどうかユーザの対話を評価して判定するステップとを含む。
【0017】
評価の結果に応じて、本発明のいくつかの実施形態は、さらに別のアクションをとることができる。いくつかの実施形態では、ユーザの対話がユーザに対して表示された情報に従っている場合(すなわち、ユーザの対話が「正しい」ものであった場合)は、ユーザの対話はウェブサイトに送信される。しかし、ユーザの対話が正しくなかった場合は、単に前記ユーザの対話は送信されなくてよく、或いは、ユーザにそのエラーを直す機会が提供されてよい。
【0018】
方法はさらに、ビデオナレーションを使用して情報を表示することを含むことができる。さらに、場合によっては、ユーザの対話に応じて、ビデオナレータを使用してさらに他の複数の可能性ある情報を表示することができ、本方法はさらに、ユーザ入力を受信する前に、さらに他の複数の可能性ある情報それぞれに対するビデオナレーションをバッファに入れることを含むことができる。これは、ビデオナレータを使用してコンテンツを提示することに関連する遅延を低減又は回避する助けとなる。
【0019】
本発明の別の態様では、独立したウェブサイトの使用についてユーザを教育するためのコンピューティングデバイスが提供される。このコンピューティングデバイスは、
メモリと、
ネットワークインタフェースと、
メモリに接続された1又は2以上のプロセッサとを備え、前記プロセッサが、
前記ウェブサイトから前記ネットワークインタフェースを介して対話式ウェブコンテンツを入手し、
前記対話式ウェブコンテンツと、どのように前記ウェブコンテンツと対話するかについて前記ユーザを教育するための情報とを、前記ユーザに対して表示するための表示データを提供し、
前記ユーザが前記対話式ウェブコンテンツと対話するためのユーザ入力を受信し、
ユーザの対話がウェブサイトに送信される前に、前記ユーザの対話がユーザに対して表示された前記情報に従っているかどうか、前記ユーザの対話を評価して判定するように構成される。
【0020】
特に、上記コンピューティングデバイスは、本明細書に開示するいずれかの方法を実行するように構成することができる。
【0021】
上記コンピューティングデバイスはさらに、表示データをユーザに対して表示するための、プロセッサと通信する表示デバイスを備えることができる。
【0022】
上記コンピューティングデバイスは、モバイル電話機又はポータブルインターネット対応カメラなどの、モバイルデバイスとすることができる。
【0023】
本発明の別の態様によれば、コンピュータ可読プログラムコードが組み込まれたコンピュータ使用可能媒体を備えるコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータ可読プログラムコードは、前述のいずれかの方法のステップを実装するために実行されるように適合される。
【0024】
本発明の別の態様によれば、前述の方法のいずれか1つを実行するように適合された装置が提供される。本発明のさらに別の態様は、本明細書全体を通して明らかにされる。
【0025】
本発明の原理を例によって示す添付の図と共に、本発明の1又は2以上の実施形態の詳細な記述を以下に提供する。本発明についてそのような実施形態との関連で述べるが、本発明はいかなる実施形態にも限定されないことを理解されたい。逆に、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ限定され、本発明は、多くの代替、修正、及び均等物を包含する。例の目的で、本発明の完全な理解を提供するために、以下の記述では多くの具体的な詳細を示す。
【0026】
本発明は、これらの具体的な詳細のいくらか又は全てがなくても、特許請求の範囲に従って実践することができる。明確にするために、本発明に関係する技術分野で知られている技術的題材については、本発明が不必要に分かりにくくならないよう、詳細に述べていない。
【0027】
用語
本明細書の目的上、用語「ウェブサイト」は、インターネットを介してアクセス可能な、サーバによって提供される機能を指すべく広い形で使用される。本明細書の文脈における「ウェブサイト」の例は、携帯電話又は他のインターネット対応デバイス上のアプリケーションを介してアクセス可能な、ソーシャルネットワーキングウェブサイト及びウェブ機能を含む。「独立した」ものとしてウェブサイトに言及する場合、これは、本方法が、ウェブサイトによって提供されるコンテンツから独立して実行されることを意味する。すなわち、本発明によって提供される情報が、ウェブサイトの通常の使用を介してアクセス可能な情報ではなく、ウェブサイトによって提供されるコンテンツの一部ではないことを意味する。
【0028】
本明細書の目的上、用語「対話式ウェブコンテンツ」は、ユーザの対話を要求するウェブコンテンツを指すのに使用される。対話式ウェブコンテンツの一例は、個人情報をウェブサイトに提供するようユーザに要求するウェブフォームである。別の例は、ウェブサイトに記憶された情報を改変又は更新するためにクリックするようユーザに要求されるボタンである。ユーザが追加のウェブコンテンツを要求することしかできないウェブコンテンツ(例えばハイパーリンク)は、「対話式」と見なされない。
【0029】
本発明の例示的な一実施形態について、添付の図面を参照しながら論じる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明を実施するのに使用できるコンピュータアーキテクチャの概略図である。
【図2】本発明の一実施形態によって採用される、1又は2以上のウェブサイトに関する教育を提供するためのモジュール式手法を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態の動作を示す流れ図である。
【図4】本発明の一実施形態からのスクリーンショットのワイヤフレームを示す図である。
【図5】本発明の一実施形態を実施するのに使用できるクライアントサーバアーキテクチャを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下の記述では、図面のうちの複数の図を通して、同じ参照文字は、同じ又は対応する部分を示す。
【0032】
最初に図1を参照すると、本発明は、インターネットに接続されたパーソナルコンピュータやコンピュータサーバなどの、プログラム可能デバイスと共に使用されるように適合される。図1には、本発明の一実施形態による方法を実行するためにプログラム可能デバイス中で使用できるハードウェアを、概略的且つ一般的に示す。中央処理装置(CPU,Central Processing Unit)131が、入出力インタフェース133と、演算論理装置(ALU,Arithmetic and Logic Unit)132と、制御ユニット及びプログラムカウンタ要素134とを含み、CPU131は、入出力インタフェース133を介して入出力デバイスと通信し、またメモリ135と通信する。入出力インタフェース133は、ネットワークインタフェースを含んでもよい。本発明は、プログラム可能デバイス上で実行するためのソフトウェアアプリケーションを使用して実施することができる。
【0033】
本発明は、様々なウェブサイト、特にフェイスブックやツイッターなどのソーシャルネットワーキングウェブサイトの使用に関してユーザを教育するのに使用することができる。しかし、本発明はソーシャルネットワーキングウェブサイトに限定されないことに留意されたい。例えば本発明は、会社のウェブサイトとどのように対話するかについて新しいスタッフを訓練するために会社が使用することができ、これによりスタッフは、会社のデータベース、又はハンドヘルドデバイスなどの技術を更新すること又はそれにアクセスできるようになる。
【0034】
図2に示すように、本発明の本実施形態は、モジュール式のユーザ教育手法を採用するが、異なる実施形態は、ユーザの教育を異なる方式で構成することができる。具体的には、本実施形態では、図2に示すように、ソフトウェアアプリケーションは複数のコースへのアクセスを提供する。コースは、例えば「ソーシャルメディアへの入門ガイド」や「ソーシャルメディア及びリーダシップ意思決定」を含むことができる。
【0035】
図2に示すように、各コースは、いくつかの「モジュール」で構成することができる。例えば、「ソーシャルメディアへの入門ガイド」というタイトルのコースは、以下のような例示的なカリキュラムを含むことができる。
モジュール1:ソーシャルメディアとは何か
モジュール2:フェイスブックの手引き
モジュール3:ソーシャルメディアの使用法
モジュール4:問題と解決
モジュール5:革新及びトレンド
【0036】
各モジュールは、図2に示すように、いくつかの教育ページ又は「セクション」で構成される。例えば、「フェイスブックの手引き」モジュールは、以下のセクションを含むカリキュラムを有することができる。
・背景セクション
・使用法セクション
−登録
−友達の追加
−プライバシ設定
−イベントの作成
−その他
・プライバシについて深く掘り下げるセクション
・エチケットセクション
【0037】
自明なことだが、上記は例として意図されたものに過ぎず、所与のコースの厳密なカリキュラム、及びモジュール内の具体的なセクションは、多様である可能性がある。本実施形態では、各セクションには、「レイアウト」が関連する。セクションは、情報が単純にユーザに提示される、教授レイアウトを有することができる。或いは、ユーザが第三者ウェブサイト自体(例えばフェイスブック)と対話する必要がありユーザ応答が評価される、技術対話レイアウトを有することができる。或いは、ユーザに提示された情報に関係するいくつかの質問がユーザに単純に出題される、クイズレイアウトを有することができる。利用可能なレイアウトのタイプは多様であることがあり、上記の例は、モジュール内の種々のセクションの、あり得る機能のいくつかを単に例示するために提供するものである。
【0038】
本発明の本実施形態では、ユーザは、所与のコース内のモジュールを完了するための自分自身の経路を選ぶことができ、したがって、ユーザが選んだ時に、又はユーザが選んだ順序で、ウェブサイトの種々の機能の使用について学習することができる。当然、いくつかのコースカリキュラムについては、ユーザが次のモジュールを試みることができる前に1又は2以上の必須モジュールを完了する(且つそのモジュールに合格する)ことが必要であってよいが、本発明では、利用可能な全てのモジュールを完了するための複数の道をとることができ、ユーザは自分の都合のよい時にこれらのモジュールを完了することができる。しかし本実施形態では、ユーザは、モジュール内の各セクションを指定の順序で試みることが必要とされる。
【0039】
例えば、特定のウェブサイトについてユーザに教授するモジュール内に、特定のウェブサイトに関連する「登録セクション」があるものとすることができ、このセクションでは、ユーザはウェブサイトに登録して自分のプロファイルを作成することができる。これは通常、モジュール内でユーザが完了する必要のある最初のセクションとなる。しかしその後、この特定のモジュールを完了するためにユーザが完了する必要のある他のセクションがいくつかあってもよい。モジュール内の他のセクションは、「友達の追加」、「イベントの作成」、又は「プライバシ設定」とすることができる。ユーザは、あるモジュールを完了した後、次にどのモジュールを完了するか決定することができる。例えば、「ネットいじめ」、「管理リスク」、又は「革新及びトレンド」を対象とする特定のモジュールがある場合がある。
【0040】
セグメント化された教育送達手法を提供することにより、ユーザは、アクセスしたいコースに取り組むことができ、或いは、モジュールを自分で選択して自分自身のコースを生み出すことができる。また、例えばユーザが完了したモジュールの数を測定することによって、ユーザの進歩をより容易に測定できるようになる。
【0041】
次に図3に移ると、本発明の方法300の一実施形態が示されている。まずユーザは、どのモジュールを試みたいかを選択する。例えば、特定のウェブサイト(例えばフェイスブック)についての「登録モジュール」を選択する。次いで、ソフトウェアアプリケーションはウェブサイトに接続し、対話式ウェブコンテンツを入手する(320)。例えば、ウェブサイト上でプロファイルを作成するためにユーザが記入すべきウェブフォームを入手する。次いでアプリケーションは、対話式ウェブコンテンツ、並びに、ウェブコンテンツに関する教育情報を、ユーザに対して表示する(330)。
【0042】
図4に、LCD表示装置など従来の表示デバイスを使用してユーザに対して表示することのできる、本発明の本実施形態によるソフトウェアアプリケーションからのスクリーンショット400のワイヤフレームを示す。図4に示すように、アプリケーションは、フレーム(又は、iフレーム若しくはウェブブラウザ)410を使用して、対話式ウェブコンテンツ(例えばフェイスブック登録ページ)をユーザに対して表示する。ページの上部にはモジュール選択メニューボタン420があり、このボタンにより、ユーザは、試みる特定の教育モジュールを選択することができる。モジュールの選択は、フレーム410中に示される特定のページに影響を及ぼす可能性が高い。フレーム410の隣には、フレーム410中に示されるページに関する教育情報をユーザに提供するためのビデオナレータ430が示される。ビデオナレータパネル430の下部には、ビデオコントロール432(例えば再生、停止、一時停止など)が設けられる。さらに、ビデオ選択ボタン435(次のビデオ、前のビデオ)も表示される。ページの下部にはライブピアチャットボタン440が示され、このボタンにより、ユーザは、同じ教育コースを試みている他のユーザとすぐにチャットすることができる。ユーザフォーラムボタン445により、ユーザは、教育コースに関連するディスカッションフォーラムにアクセスすることができ、FAQボタン450が、コースに関するよくある質問にリンクする。追加のボタン又はリンクが設けられてもよく、例えば、本発明の本実施形態で提供されるソフトウェアプログラムの使用に関するヘルプ機能にユーザがアクセスできるようにするためのボタン又はリンクが設けられてもよい。
【0043】
ビデオナレータ430によって提供される教育情報は、ウェブコンテンツに関する様々なタイプの情報を含むことができる。教育情報は単に、このコンテンツの根本的な目的(例えばプロファイルを作成すること)を説明することができ、それと共に、コンテンツの種々の部分の関連性を説明することができる(例えばナレータは、各フィールドに記入するための要件、ユーザが有することのできるオプションがあればそれらのオプション、及び、情報の提供に関連するリスクがあればそれらのリスクを説明することができる)。したがって、教育情報は、特定の状況におけるウェブサイトの使用に関連するリスクを単に説明するものであってもよく、いくらかのユーザに対しては、ユーザがどのようにウェブサイトを使用したいかに応じて、ユーザの活動に関する詳細な情報を提供するのが適切であることもある。例えば、ユーザがソーシャルネットワーキングウェブサイトをマーケティングツール又は販売促進ツールとして使用している場合は、より多くの情報をウェブサイトの他のユーザに対して公的に利用可能にするのが適切であろう。異なる状況で、異なる様々なウェブサイト使用方法が適切である場合がある。しかし、ウェブサイトを特定の方式で使用することに関連するかもしれないいかなるリスク又は倫理的問題をも概説する情報が、なおユーザに提供されることが望ましい。
【0044】
当然、この情報は、本発明の範囲内で、ビデオナレータ以外の技法を使用して提供することもできる。例えば、この情報はテキスト形式で提供することもでき、実際、本発明の本実施形態は、テキスト形式の情報の提供も利用する。他の代替形態は、音声による合図、アニメーションの使用、又は、インターネット上の略語を翻訳する言語トランスレータの提供(例えばLOLは「大笑い」を意味する)を含む。ビデオケーススタディを含めたケーススタディを設けて、提供される教育情報に従うことの重要性と、提供されるいずれかの勧告に従わなかった結果(例えば、個人セキュリティリスクが生じること、又は自分自身にとっての法的問題を生む可能性)とを説明することもできる。それでもなお、ビデオナレータの使用は、より容易にユーザを引き付けて情報が実際に吸収されるようにする助けとなる。したがって、ビデオナレーションは、非常に望ましい情報提示方法を提供し、これにより、システムのプレゼンテーションとユーザの学習率との両方が向上する。
【0045】
ユーザは、教育情報を受信すると、対話式ウェブコンテンツに応答してユーザ入力を提供することによって、フレーム410内でウェブページとの対話を試みることができる。例えば、図4に示す登録フォームを埋めることができる。当然、ユーザが登録に必要な各情報を入力するのに伴って、追加情報がユーザに提示されてもよい。例えば、ビデオナレータがこの追加情報を提供してもよく、或いは、ユーザが登録フォーム上の各フィールドのテキストボックスをクリックするのに伴ってテキストポップアップが現れてもよい。次いでユーザは、「送信」ボタンをクリックして、登録フォームとの自身の対話を確定することを試みることができる。
【0046】
しかし、ソフトウェアアプリケーションは、この情報をウェブサイトに送信する前に、ユーザの対話を精査して適切かどうか確認し、場合によっては、提供した教育情報に準拠するかどうか確認する。多くのウェブフォームの場合、これは単に、ユーザが各フィールドに適切な情報を入力したことを確実にするための検査となる。しかし、より複雑なウェブフォーム又は他のコンテンツタイプの場合は、システムは、ユーザの対話が倫理的に適切かどうか、又は、教育情報によって提供されたセキュリティ若しくはプライバシ勧告に抵触するかどうか検査することができる。
【0047】
ユーザの対話の評価は、ユーザの対話内のキーワード、文字数字列、画像、チェックボックスのうちの、いずれか1又は2以上を識別して評価することを含むことができる。
【0048】
ユーザの対話が正しい場合は、本発明に鑑みて、対話をウェブサイトに送信することができる(370)。このようにして、アプリケーションの指導の下で、ウェブサイトと実際の対話を行うことができる。さらに、ユーザの対話が正しいと見なされる場合は、ユーザはこの特定のモジュール(又はモジュールの少なくとも一部)に合格した(380)と言える。
【0049】
当然、いくつかのモジュールの場合、アプリケーションは、ユーザの対話をウェブサイトに実際にサブミットする必要はない。例えば、ソーシャルネットワーキングウェブサイト上で公表されることになる「イベント」をユーザが作成することをモジュールが必要とする場合は、このイベントは、例示の目的で使用されるダミーイベントに過ぎないものとすることができる。したがってユーザは、どのようにイベントを作成するかは知りたいがダミーイベントがウェブサイト上で実際に作成されることは望まない場合がある。
【0050】
したがってこのような場合、アプリケーションは、最終的なユーザの対話をウェブサイトに送信することはしなくてよく、或いは、送信する前に、イベントが実際に作成されることを望むかどうかユーザに尋ねることができる。
【0051】
しかし、アプリケーションは通常、正しくないユーザの対話を、異なるやり方で処理することになる。図3に示す一例は、是正教育情報をユーザに提供するものである(360)。この是正教育情報は、ユーザのエラー(複数可)と、それらのエラーを将来どのように正すかとを説明するものであってよい。
【0052】
是正教育情報もまた、ビデオナレータを使用して提供されることが好ましい。しかし、ビデオナレータの使用は技術的困難も提示する。というのは、このようにして(例えばテキストを使用するのではなく)情報を提示する結果として、ロード時間が遅くなる可能性があり、特に、ビデオナレーションのセクションをコンピュータネットワーク(例えばインターネット)を介してロードしなければならない場合にはそうだからである。
【0053】
この問題は、是正教育情報360が表示されることになる場合に深刻になり、或いは、いくつかのユーザ入力に応答して、例えばユーザが対話式ウェブコンテンツの特定のフィールドに情報を入力するのに応答して、何らかの追加情報が表示される場合に深刻になる。これは、ユーザの対話の内容に応じて、複数の可能性あるビデオセクションが表示される場合があるからである。異なるビデオナレーションが、異なるユーザの対話要素に関連する場合がある。例えば、空白のままにすべき特定のフィールドにユーザが情報を入力した場合は、第1のビデオナレーションが表示されることがあり、埋めるべきフィールドにユーザが情報を入力しない場合は、異なるビデオナレーションが表示されることがある。異なる可能なビデオナレーションの数は、ユーザが犯すかもしれない種々のエラーの数によってのみ制限され、また、正しい応答に、さらにビデオナレーションが関連することすらある。
【0054】
このような場合、表示する正しいビデオナレーションセクションは、ユーザの対話が受信されるまで決定されないことになる。しかし、ユーザの対話が受信された後でしかビデオナレーションのロードが開始しない場合は、この結果、関連するビデオナレーションセクションを提示する前に遅延が生じる可能性がある。
【0055】
したがって本発明は、ユーザ入力を受信する前に複数の可能性あるビデオナレーションを少なくともロードし始めることによって、この困難を克服する。複数の異なる「ナレーション経路」に対するビデオナレーションがバッファに入れられる。ユーザの対話が受信されて評価されると、遅延なしで、又は最低限の遅延で、又は少なくとも低減された遅延で、適切なナレーション経路を選択する(且つ、関連するビデオナレーションを表示する)ことができる。本発明のいくつかの実施形態では、ユーザ入力を受信する前に、全ての可能性あるビデオナレーションがバックエンドでロードされる。これにより、ビデオナレーション応答は、ほぼ即座且つオンデマンドとなることができる。
【0056】
ユーザの対話が正しくないか又は不適切である場合の別の結果として、本実施形態では、ユーザはモジュールに合格しないことになり、したがってより上級のモジュールを試みることができなくなる。さらに、ユーザの対話が正しくないと見なされる場合、本実施形態では、ユーザの対話はウェブサイトに送信されないことになる。
【0057】
ユーザの対話は、ウェブサイトによって許容できる有効な対話であってもなお、正しくない(教育情報に従っていない)と評価される場合があることに留意されたい。このようにして、本発明は、対話がウェブサイトによって許容されるかどうかにかかわらず、ウェブサイト上でのユーザの対話(ウェブサイトの他のユーザによって閲覧可能な若しくはアクセス可能な対話、又はウェブサイトの他のユーザに影響を及ぼす対話を含む)におけるユーザの挙動を教育、評価、及びテストするのに使用される。
【0058】
特定のウェブサイトについて、ユーザが完了したモジュールの数に応じてユーザを種々のレベル(例えば初級、中級、上級)で等級付けすることができる。これは、アプリケーション内のさらに他のモジュールを完了するための動機付けをユーザに提供する。これによってまた、ユーザに追加の補助を提供することが必要とされる場合のある独立した指導員は、ウェブサイトについてユーザが持っている知識の量を素早く容易に決定することができる。
【0059】
本発明のいくつかの実施形態では、アプリケーションは、対話式ウェブコンテンツがウェブサイトによって作成されるようにすることができる。例えば、フェイスブックに関係する「プライバシ及びセキュリティ」モジュールをユーザが開始した場合、アプリケーション自体が、フェイスブックウェブサイトと直接に対話して、別のフェイスブックプロファイルから(例えばソフトウェアプロバイダの制御下にあるがユーザには知られていないプロファイルから)「友達リクエスト」がユーザに送信されるようにすることができる。これは、知らない人から「友達リクエスト」を受信することに関連するセキュリティ及びプライバシ問題をユーザが認識しているかどうかテストすることが意図される。すなわち、適正なオンラインセキュリティポリシは、全ての「友達リクエスト」を受諾することはしないということである。したがって、ユーザがこの他のフェイスブックプロファイル(おそらくユーザにとって馴染みがない)からの「友達リクエスト」を拒否しない場合は、ユーザは、「プライバシ及びセキュリティ」モジュールのこの特定のセクションに不合格となる。
【0060】
本発明の別の特徴は、いくつかのモジュールが、ウェブサイトの単純な使用にとどまらず様々なアクションを行うようユーザに促すことができることであろう。例えば、「ワークライフバランス」に関するモジュールは、ユーザが公園を散歩中に自分の写真を撮影してウェブサイトに投稿するようユーザに要求することができる。このモジュールは、ユーザがその時に持っているモバイルデバイス(例えば携帯電話及び/又はカメラ)を使用してそのようにするようユーザに要求することができる。
【0061】
アプリケーションは、特定のウェブサイトの種々の側面についてユーザを教育するために、かなりの量の教育情報をユーザに提供するが、ユーザが追加の補助を必要とする場合もあるであろう。このためユーザは、他の誰か、すなわち指定の指導員、又は単に、ユーザと同じコースに取り組んでいる他の誰か、及び/若しくは同じユーザグループ中の他の誰かと、特定のモジュール又は側面について議論したいと思うことがある。したがって、本発明の本実施形態は、毎日24時間稼動できるライブチャット機能を提供し、ユーザが経験しているかもしれない困難に関してユーザが他のユーザ若しくは指導員とチャットできるようにするか、又は、同様の困難を経験しているかもしれない他のユーザをユーザが補助できるようにする。当然、他のツール、例えばメッセージボード、フォーラム、グループページ、インスタントメッセージング、VoIPツール、及びビデオ会議を使用して、ユーザが他者と対話できるようにしてもよい。
【0062】
チャット機能を介して受信されたユーザ入力もまた、いくつかの実施形態では、精査及び分析することができる。この機能を使用して、ユーザの挙動パターンを分析することができる。
【0063】
本発明の本実施形態はまた、ユーザが自分の進歩を追跡できるようにする報告機能を提供する。特定のユーザの進歩は、様々な方法で測定することができ、例えば、完了したモジュール若しくはコースの数、特定のモジュール内のセクション中の様々なクイズに挑戦した際の成功、又は他の様々な評価及び比較分析方法によって測定することができる。ユーザは、より多くのモジュール又はコースを完了するのに伴って、より高い認定又は他の承認の、完了成功ユーザになることができる(例えば、ユーザが証明書を受け取ることができるか、又はユーザにランキング若しくは達成度の星印を割り当てることができる)。さらに、報告機能は、より高いレベルのユーザに対して提供することができる。例えば、あるコース又はいくつかのモジュールを完了するよう教師らに指示した校長に、教師らの進歩に関する報告、例えば、教師らがどのモジュールを完了したか、又は教師らがどのランキングを達成したかに関する報告を提供することができる。同様に、特定の生徒の進歩に関する報告を、精神分析医又はカウンセラーに提供することができる。
【0064】
種々の階層の報告を提供することができる。生徒階層では、個別の生徒が、選択された数及びタイプの報告を得られるものとすることができる(例えば個別の進歩報告)。より多くの特権を有するユーザは、「チーム」レベルの報告、及びより高いレベルの特権(例えば「管理者」又は「役職者」レベルの報告)へのアクセスを有することができる。
【0065】
本発明を実施する際、様々なコンピュータネットワークモデルを使用することができる。本発明の本実施形態によって利用されるモデルは、図5に示すように、アプリケーション550がサーバ上にあってサーバ上で実行されるものとし、サーバへは、クライアント510を使用してインターネット530を介してユーザによってアクセスすることができる。サーバとクライアントは両方とも、ファイアウォール520、540を使用して、それらのインターネット接続のためのセキュリティを提供することができる。この場合、ユーザは、クライアント510を操作してサーバに情報を送信し、前述の機能を実装するアプリケーションの実行をサーバに命令する。しかし、この機能をクライアントとサーバとの間で分割すること、さらには、ユーザコンピュータ上で直接に実行されるスタンドアロンソフトウェアプログラムによって全ての機能が実装されることも、明らかに可能であろう。
【0066】
本発明の使用が前述の特定の適用例に限定されないことは、当業者には理解されるであろう。また、本発明の好ましい実施形態は、本明細書に記載又は描写した特定の要素及び/又は特徴に関して制限されない。本発明が、開示した1つの実施形態又は複数の実施形態に限定されず、特許請求の範囲によって示され定義される本発明の範囲を逸脱することなく多くの再構成、修正、及び置換が可能であることは、理解されるであろう。
【0067】
例えば、本出願を特にソーシャルネットワーキングウェブサイトに関して述べたが、本出願は、他のタイプのウェブサイトについてユーザを教育することにも容易に適用することができる。さらに、本発明について、特にパーソナルコンピュータ又はラップトップ上で実行できるソフトウェアプログラミングに関して述べたが、本発明は、ゲーミングコンソール、カメラ、又は携帯電話など、任意のインターネット対応デバイスを介して提供され、アクセス可能なウェブサービスについてユーザを教育するために適用することができる。
【0068】
様々な技術及び技法のいずれかを使用して情報及び信号を表すことができることは、当業者なら理解するであろう。例えば、上の記述全体を通して参照される場合のあるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、及びチップは、電圧、電流、電磁波、磁場若しくは磁性粒子、光場若しくは光学粒子、又はこれらの任意の組合せによって表すことができる。
【0069】
本明細書に開示した実施形態に関連して述べた様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、及びアルゴリズムステップを、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、又はこれらの組合せとして実装できることは、当業者ならさらに理解するであろう。ハードウェアとソフトウェアの交換可能性を明確に例示するために、上記では、様々な例示的コンポーネント、ブロック、モジュール、回路、及びステップを、それらの機能の点で一般に述べた。このような機能がハードウェアとして実装されるかソフトウェアとして実装されるかは、システム全体に課される特定の適用制約及び設計制約に依存する。当業者なら、述べた機能を特定の適用例ごとに様々な方式で実装できるであろうが、そのような実装の決定は、本発明の範囲からの逸脱を引き起こすものと解釈すべきではない。
【0070】
本明細書に開示した実施形態に関連して述べた方法又はアルゴリズムのステップは、ハードウェアに直接に組み込むことができ、又はプロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールに組み込むことができ、又はこの2つの組合せに組み込むことができる。ハードウェア実装の場合、処理は、1又は2以上の特定用途向け集積回路(ASIC)、ディジタル信号プロセッサ(DSP)、ディジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラム可能な論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本明細書に記載の機能を実行するように設計された他の電子ユニット、又はこれらの組合せの内で実行することができる。ソフトウェアモジュールは、コンピュータプログラム、コンピュータコード、又は命令とも呼ばれ、いくつかのソースコード又はオブジェクトコードセグメント又は命令を含むことができ、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、取外し可能ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、又はいずれか他の形のコンピュータ可読媒体など、任意のコンピュータ可読媒体中に存在することができる。別法として、コンピュータ可読媒体は、プロセッサと一体であってもよい。プロセッサ及びコンピュータ可読媒体は、ASIC又は関連デバイス中に存在することができる。ソフトウェアコードは、メモリユニットに記憶してプロセッサによって実行することができる。メモリユニットは、プロセッサ内又はプロセッサ外で実装することができ、プロセッサ外で実装される場合は、当技術分野で知られる様々な手段を介してプロセッサに通信可能に接続することができる。
【0071】
明細書及び後続の特許請求の範囲の全体を通して、文脈が別段に必要としない限り、単語「comprise」及び「include」(含む、備える)並びに「comprising」及び「including」などの変形は、示される整数又は一群の整数の包含を含意するが、他のいかなる整数又は一群の整数の排除をも含意しないと理解されるであろう。
【0072】
本明細書におけるいかなる従来技術への言及も、そのような従来技術が共通の一般知識の一部をなすという何らかの形の示唆の承認ではなく、またそのように解釈されるべきではない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
独立したウェブサイトの使用についてユーザを教育する方法であって、
前記ウェブサイトからコンピュータネットワークを介して対話式ウェブコンテンツを入手するステップと、
前記ユーザに対して、前記対話式ウェブコンテンツと、どのように前記ウェブコンテンツと対話するかについて前記ユーザを教育するための情報とを表示するステップと、
前記ユーザが前記対話式ウェブコンテンツと対話するためのユーザ入力を受信するステップと、
前記ユーザの対話が前記ウェブサイトに送信される前に、前記ユーザの対話が前記ユーザに対して表示された前記情報に従っているかどうか、前記ユーザの対話を評価して判定するステップと、
前記ユーザの対話が前記ユーザに対して表示された前記情報に従っている場合は、前記ユーザ対話を前記ウェブサイトに送信し、或いは、前記ユーザの対話が前記ユーザに対して表示された前記情報に従っていない場合は、前記ユーザの対話を前記ウェブサイトに送信しないステップとを含む方法。
【請求項2】
ウェブサイトに対話式ウェブコンテンツを作成させる先行ステップをさらに含み、前記対話式ウェブコンテンツが、前記ウェブサイト上のユーザのプロファイルと、前記ウェブサイトの別のメンバのさらなるプロファイルとの間の対話に関係する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ウェブサイトがソーシャルネットワーキングウェブサイトであり、情報が前記ソーシャルネットワーキングウェブサイト上でのユーザの挙動に関係する、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
情報がビデオナレータを使用して表示される、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
対話式コンテンツが教育モジュールに関連する場合、かつユーザの対話が前記ユーザに対して表示された情報に従っている場合に前記教育モジュールに合格し、それにより前記ユーザが1又は2以上の後続の教育モジュールを試みることができる、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
プログラム可能なデバイスに請求項1〜5又は14のいずれかに記載の方法を実行するよう命令するための、コンピュータプログラムを表すデータを符号化した、非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項7】
独立したウェブサイトの使用についてユーザを教育する方法であって、
命令を、コンピュータネットワークを通じてサーバに送信し、請求項1〜5又は14のいずれかに記載の方法を実行するように前記サーバに命令するステップと、
表示命令を前記サーバから受信するステップとを含み、前記表示命令が、前記ユーザに対して表示する情報及びコンテンツを詳述する、方法。
【請求項8】
独立したウェブサイトの使用についてユーザを教育するためのコンピューティングデバイスであって、
メモリと、
ネットワークインタフェースと、
前記メモリに接続された1又は2以上のプロセッサとを備え、前記プロセッサが、
前記ウェブサイトから前記ネットワークインタフェースを介して対話式ウェブコンテンツを入手し、
前記対話式ウェブコンテンツと、どのように前記ウェブコンテンツと対話するかについて前記ユーザを教育するための情報とを前記ユーザに対して表示するための表示データを提供し、
前記ユーザが前記対話式ウェブコンテンツと対話するための、ユーザ入力を受信し、
前記ユーザの対話が前記ウェブサイトに送信される前に、前記ユーザの対話が前記ユーザに対して表示された前記情報に従っているかどうか、前記ユーザの対話を評価して判定するように構成され、
前記1又は2以上のプロセッサがさらに、前記ユーザの対話が前記ユーザに対して表示された前記情報に従っている場合は前記ユーザの対話を前記ウェブサイトに送信するように適合され、
前記1又は2以上のプロセッサがさらに、前記ユーザの対話が前記ユーザに対して表示された前記情報に従っている場合は前記ユーザの対話を前記ウェブサイトに送信しないように適合されている、コンピューティングデバイス。
【請求項9】
1又は2以上のプロセッサがさらに、ウェブサイトに対話式ウェブコンテンツを作成させるように適合され、前記対話式ウェブコンテンツが、前記ウェブサイト上のユーザのプロファイルと、前記ウェブサイトの別のメンバのさらなるプロファイルとの間の対話に関係する、請求項8に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項10】
ウェブサイトがソーシャルネットワーキングウェブサイトであり、情報が前記ソーシャルネットワーキングウェブサイト上でのユーザの挙動に関係する、請求項8又は9に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項11】
情報がビデオナレータを使用して表示される、請求項8〜10のいずれかに記載のコンピューティングデバイス。
【請求項12】
表示データをユーザに対して表示するための、1又は2以上のプロセッサと通信する表示デバイスをさらに備える、請求項8〜11のいずれかに記載のコンピューティングデバイス。
【請求項13】
モバイルデバイスである、請求項8〜12のいずれかに記載のコンピューティングデバイス。
【請求項14】
ユーザ対話が、ウェブサイトによって許容できる有効な対話だが、ユーザに対して表示された情報に従っていないと評価される、請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
【請求項15】
ユーザ対話が、ウェブサイトによって許容できる有効な対話だが、ユーザに対して表示された情報に従っていないと評価される、請求項8〜13のいずれかに記載のコンピューティングデバイス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−168509(P2012−168509A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−288(P2012−288)
【出願日】平成24年1月4日(2012.1.4)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.FACEBOOK
2.TWITTER
【出願人】(512003962)ソーシャル アイティー ピーティーワイ エルティーディー (1)
【Fターム(参考)】