説明

オン・スクリーン・ディスプレイ制御システム及び制御方法

【課題】カラー表示機能と動的表示機能とを兼ね備えたオン・スクリーン・ディスプレイ制御システム及び制御方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、ユーザの操作に対応したデータ信号を出力するMPUを有する表示装置を備えるOSD制御システムであって、表示装置に接続されたホストをさらに備え、ホストは、メモリー及び中央処理装置を備え、メモリーは、外部OSDモジュールを格納し、外部OSDモジュールは、カラー表示機能、動的表示機能、及びマウス選択機能を有する第一OSDメニューを作り上げることに用いられ、中央処理装置は、MPUから出力されたデータ信号を分析するとともに、相応の信号を出力して、メモリーを制御してその内部に格納された外部OSDモジュールに対してリソースを割り当て、信号に対応した第一OSDメニューを作り上げて表示装置に表示することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オン・スクリーン・ディスプレイ(On Screen Display,OSD)制御システム及び制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在、ユーザは、OSD制御システムを介して表示装置のそれぞれのディスプレイ・キャラクタ・パラメーターを調節することにより、自分の好みに合う表示効果を獲得する。通常、ユーザが調節できるディスプレイ・キャラクタ・パラメーターは、輝度(Brightness)と、色温度(Color Temperature)と、コントラスト(Contrast)と、位相(Phase)と、を備える。
【0003】
図1は、従来のオン・スクリーン・ディスプレイ制御システムのハードウェアの構造を示すブロック図である。前記オン・スクリーン・ディスプレイ制御システム1は、OSD制御部品10と、映像表示部12と、制御回路板14と、を備える。
【0004】
前記映像表示部12は、OSDメニュー121及び他の映像図画(図示せず)を表示することに用いられる。前記OSDメニュー121は、各々のディスプレイ・キャラクタ・パラメーターを代表したパターンまたは文字符号と、各々のディスプレイ・キャラクタ・パラメーターを調節するために必要な量化項目及び他の機能項目を表示する。例えば、前記OSDメニュー121は、輝度、色温度、コントラスト、位相などのディスプレイ・キャラクタ・パラメーターを表示することができ、且つ前記ディスプレイ・キャラクタ・パラメーターのパラメーター値を調節するために、これを数字の形式で表示することができる。
【0005】
前記OSD制御部品10は、ユーザが前記OSDメニュー121を選択するか調節するために表示装置の外部に設けられた装置であって、マウス、キーボード、または表示装置の外部フレームに設置されたボタンなどであることができる。前記OSD制御部品10は、1つの選択ボタン101と、少なくとも1つの調節ボタン102と、を備える。前記選択ボタン101は、ユーザが前記OSDメニュー121を調節したり、機能項目を選択したりする制御部品であって、例えば表示装置の外部フレームに設けられた「Menu」ボタンである。前記調節ボタン102は、ユーザが前記映像表示部12のディスプレイ・キャラクタ・パラメーターの量化項目を調節する制御部品であって、例えば表示装置の外部フレームに設けられたボリュームボタンである。
【0006】
前記制御回路板14は、ユーザが前記OSD制御部品10を利用して送信した制御指令に応じて前記OSDメニュー121を調節し、且つそれに相応した動作プログラムにより前記映像表示部12の表示効果を変更する。前記制御回路板14は、マイクロ・プロセッシング・ユニット(Micro Processor Unit,MPU)141と、集積回路(Scaler Integratedcircuit)143と、を備える。前記マイクロ・プロセッシング・ユニット141は、前記OSD制御部品10からの制御指令に基づいて、対応する制御信号を出力して前記集積回路143の動作を制御する。前記集積回路143は、前記OSDメニュー121を設定するために必要であるファームウェアを格納する。前記集積回路143は、前記マイクロ・プロセッシング・ユニット141から出力された制御信号によって、各々のファームウェアに対して、パラメーター値を設定するかリソースを割り当てることによって、相応したOSDメニュー121を得る。さらに前記OSDメニュー121を構成するデータを走査し、且つ縮小してから、前記映像表示部12に送信して、前記映像表示部12に前記OSDメニュー121を表示させる。
【0007】
通常、ユーザが前記OSD制御部品10の選択ボタン101を押すと、前記マイクロ・プロセッシング・ユニット141は、前記集積回路143が格納したファームウェアを呼び集めるように制御して、前記映像表示部12にファームウェアが設定したOSDメニュー121を表示させる。
【0008】
しかし、前記集積回路143は、前記OSDメニュー121を構成するファームウェアを格納するが、前記集積回路143の記憶容量及び図形を処理する機能が有限であるため、前記オン・スクリーン・ディスプレイ制御システム1が表示するOSDメニュー121の色彩も有限(64色のみ表示できる)であって、且つ静的画面だけしか表示できない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の第一目的は、前記課題を解決し、カラー表示機能と動的表示機能を兼ね備えたオン・スクリーン・ディスプレイ制御システムを提供することである。
【0010】
本発明の第二目的は、前記課題を解決し、カラー表示機能と動的表示機能を兼ね備えたオン・スクリーン・ディスプレイ制御システムの制御方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記第一の目的を達成するため、本発明は、ユーザの操作に対応したデータ信号を出力するマイクロ・プロセッシング・ユニットを有する表示装置を備えるオン・スクリーン・ディスプレイ制御システムであって、前記表示装置に電気的に接続されたホストをさらに備え、前記ホストは、メモリー及び中央処理装置を備え、前記メモリーは、外部OSDモジュールを格納し、前記外部OSDモジュールは、動的画面開発ソフトを利用して構築したデータベースであって、カラー表示機能、動的表示機能、及びマウスで選択する機能を有する第一OSDメニューを作り上げることに用いられ、前記中央処理装置は、マイクロ・プロセッシング・ユニットから出力されたデータ信号を分析するとともに、相応の信号を出力して、前記メモリーを制御してその内部に格納された前記外部OSDモジュールに対してリソースを割り当てて、前記信号に対応した第一OSDメニューを作り上げ、前記表示装置に表示することを特徴とするオン・スクリーン・ディスプレイ制御システムを提供する。
【0012】
前記第二の目的を達成するため、本発明のオン・スクリーン・ディスプレイ制御方法において、ホストと表示装置とを電気的に接続し、前記ホストは、外部OSDモジュール及び中央処理装置を備え、前記外部OSDモジュールは、動的画面開発ソフトを利用して構築したデータベースであって、カラー表示機能、動的表示機能、及びマウスで選択する機能を有する第一OSDメニューを作り上げることに用いられ、前記表示装置は、OSDメニュー及び他の映像図画を表示することに用いられ、内部OSDモジュールを格納し、前記内部OSDモジュールの内部に格納されたキャラクタベース、表示窓図形庫、動作プログラム、及び機能プログラムを配置して第二OSDメニューを作り上げ、前記第二OSDメニューは、ホストとOSD制御部品との間に接続関係を作り上げるかどうかを設定する機能を有する第一ステップと、前記ホスト及び表示装置を起動し、且つ前記第二OSDメニューを介して前記OSD制御部品とホストとの間の接続関係を作り上げる第二ステップと、前記中央処理装置を介して前記ホストに信号が入力されているかどうかを測定し、前記ホストに信号が入力されている場合、前記中央処理装置が前記信号の種類を識別するとともに、対応する制御指令を出力し、入力されていない場合、前記中央処理装置が待ち状態を維持する第三ステップと、前記外部OSDモジュールは、前記中央処理装置からの制御指令に基づいて、前記外部OSDモジュールの内部に格納された相応のデータを自動的に呼び出して、前記第一OSDメニューを作り上げて、前記表示装置に表示し、ユーザが表示効果を調節できる状態にする第四ステップと、を備えることを特徴とするオン・スクリーン・ディスプレイ制御方法を提供する。
【発明の効果】
【0013】
本発明のオン・スクリーン・ディスプレイ制御システム及び制御方法は、ホストの内部に容量が大きいメモリーを有するため、1つの外部OSDモジュールを作り上げるとともに前記メモリーに格納する。前記外部OSDモジュールは、動的画面開発ソフトを利用して構築したデータベースであって、それは、カラー表示機能、動的表示機能、及びマウスで選択する機能を含むOSDメニューを作り上げることができる。ユーザが前記OSDメニューによって前記表示装置のディスプレイ・キャラクタ・パラメーターを調整して、表示効果を変更する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
図2は、本発明の実施形態に係るオン・スクリーン・ディスプレイ制御システムのハードウェアの構造を示すブロック図である。オン・スクリーン・ディスプレイ制御システム3は、ホスト4及び表示装置5を備え、前記ホスト4と前記表示装置5との間をビデオ信号ラインを介して電気的に接続し、且つI2Cバスラインプロトコルに基づいて、信号とデータを伝送する。
【0015】
前記表示装置5は、映像表示部51と、OSD制御部品52と、制御回路板53と、を備える。前記映像表示部51は、OSDメニュー及び他の映像図画を表示することに用いられる。
【0016】
前記OSD制御部品52は、ユーザが前記OSDメニューを選択するか調節するために表示装置の外部に設けられた装置であって、マウス、キーボード、または表示装置の外部フレームに設置されたボタンなどである。前記OSD制御部品52は、1つの選択ボタン521と、1つの調節ボタン523と、を備える。前記選択ボタン521は、ユーザがOSDメニューを呼び出したり、機能項目を選択したりする制御部品であって、例えば表示装置の外部フレームに設けられた「Menu」ボタンである。前記調節ボタン523は、ユーザが前記映像表示部51のディスプレイ・キャラクタ・パラメーターを調節する制御部品であって、例えば表示装置の外部フレームに設けられたボリュームボタンである。
【0017】
前記制御回路板53は、集積回路(Scaler Integratedcircuit)531と、マイクロ・プロセッシング・ユニット532と、第一VGAインタフェース533と、を備える。前記第一VGAインタフェース533は、前記ホスト4と前記表示装置5との間にデータを伝送する接続部である。前記マイクロ・プロセッシング・ユニット532は、ユーザの操作により、前記OSD制御部品52から出力された指令に基づいて、相応の制御信号を出力して前記集積回路531の動作を制御する。
【0018】
前記集積回路531は、A/D変換部541と、画像処理部542と、内部OSDモジュール543と、LVDS(Low Voltage Differential Signal)インタフェース544と、を備える。前記A/D変換部541は、外部回路(図示せず)からのアナログRGB信号、及び垂直同期信号(Vertical Synchronization Signal)または水平同期信号(Horizontal Synchronization Signal)を受信し、且つ前記アナログRGB信号を相応したデジタルRGB信号に変換し、前記水平同期信号及び垂直同期信号を総合同期信号に変換する。前記内部OSDモジュール543は、第二OSDメニュー(図示せず)を構成するためのデータを格納する。前記内部OSDモジュール543は、前記マイクロ・プロセッシング・ユニット532から出力された制御信号に基づいて、格納されたデータに対して、リソースを割り当てたり、パラメーター値を設定したりして、相応の第二OSDメニューを構成する。前記第二OSDメニューは、前記ホスト4と前記OSD制御部品52との間に接続関係を作り上げるかどうかを設定する機能項目を有する。前記画像処理部542は、前記A/D変換部541により変換されて得たデジタル信号と前記内部OSDモジュール543がリソースを割り当てて得た第二OSDメニューのデータとを別々に縮小若しくは拡大し、且つ前記LVDSインタフェース544を介して前記映像表示部51に処理されたデータ信号を送信して、前記映像表示部51に外部回路から送信した他の映像図形と前記内部OSDモジュール543から作り上げた第二OSDメニューとを表示させる。
【0019】
図3は、図2に示したオン・スクリーン・ディスプレイ制御システムの内部OSDモジュールのソフト構造図である。前記内部OSDモジュール543は、キャラクタ庫546と、表示窓図形庫547と、動作プログラム548と、機能プログラム549と、を備える。前記キャラクタ庫546は、前記第二OSDメニューの表示文字及び数字符号を設定することに用いられる。前記表示窓図形庫547は、前記第二OSDメニューの表示窓形状及び図案を設定することに用いられる。前記機能プログラム549は、前記第二OSDメニューが有する機能項目を設定し、例えば、輝度、色温度、コントラスト等の機能項目である。前記動作プログラム548は、前記第二OSDメニューの各々の機能項目の間の動作関係をコンパイルするかまたは調節する。ユーザの操作により、前記OSD制御部品52が命令を出力してから、前記マイクロ・プロセッシング・ユニット532が前記命令を分析し、且つ対応する制御命令を前記内部OSDモジュール543に送信する。前記内部OSDモジュール543は、前記制御命令に基づいて、必要なキャラクタ庫546及び表示窓図形庫547を呼び出して、第二OSDメニューを形成し、相応の機能プログラム549及び動作プログラム548を利用して、前記第二OSDメニューの各々の機能を設定したり動作させたりする。
【0020】
前記ホスト4は、メモリー41と、中央処理装置42と、ディスプレイ・カード43と、第二VGAインタフェース44と、を備える。前記メモリー41は、外部OSDモジュール412を格納する。前記外部OSDモジュール412は、Flashソフトのような動的画面開発ソフトを利用して、ユーザの好みに基づいてコンパイルされたデータ庫である。前記データ庫は、カラー画面(64色以上)、動的画面、及びマウスで選択する機能を有する第一OSDメニュー(図示せず)を作り上げることに必要である各々の数字符号及びプログラムを設定し、例えば、256色の表示色彩と、1つの動的画面運行プログラム、及び1つのマウス動作制御プログラムを設定するデータ庫である。前記第一OSDメニューも、ホスト4とOSD制御部品52との間に接続関係を作り上げるかどうかを設定する機能項目を有し、前記第二OSDメニューは、1つの主画面と複数の副画面とを備え、前記主画面は、各々の機能項目を表示し、前記副画面が各々の機能項目の調節項目を表示する。前記ディスプレイ・カード43は、前記外部OSDモジュール412に格納されたデータを相応のRGBデータ信号に変換する。前記第二VGAインタフェース44は、ビデオ信号ラインを介して前記第一VGAインタフェース533に接続し、それによって前記ホスト4と表示装置5との間にデータを送信する伝送通路を構成する。前記中央処理装置42は、前記マイクロ・プロセッシング・ユニット532から出力されたデータ信号に基づいて、前記メモリー41の外部OSDモジュール412に格納されたデータに対して、パラメーター設定したりリソースを割り当てたりして、相応的な第二OSDメニューを構成する。前記第二OSDメニューを構成するデータは、前記ディスプレイ・カード43により相応のRGBデータ信号に変換されて前記集積回路531の画像処理部542に送信され、拡大若しくは縮小処理を行ってから、前記LVDSインタフェース544を介して前記映像表示部51に送信し、それによって前記外部OSDモジュール412から作り上げられる第二OSDメニューを表示する。
【0021】
ユーザが前記OSD制御部品52及び第二OSDメニューによって前記ホスト4と前記表示装置5との接続関係を設定し、且つ第二OSDメニューから退出してから、もしユーザが前記OSD制御部品52の選択ボタン521をもう一度押すと、前記表示装置5のマイクロ・プロセッシング・ユニット532は、前記集積回路531の内部OSDモジュール543に制御信号を送信しないため、前記表示装置5は、第二OSDメニューを表示しない。同時に、前記マイクロ・プロセッシング・ユニット532から出力される他の信号は、順次的に第一VGAインタフェース533と、ビデオ信号ラインと、第二VGAインタフェース44とを介して前記ホスト4の中央処理装置42に送信され、前記中央処理装置42が制御指令を出力して、前記メモリー41の外部OSDモジュール412に格納されたデータに対して、パラメーターを設定したりリソースを割り当てたりして、前記第一OSDメニューの主画面を構成することに必要であるデータを得る。前記データがディスプレイ・カード43により相応のRGBデータ信号に変換されて前記画像処理部542に送信され、拡大若しくは縮小処理を行ってから、前記映像表示部51に送信し、それによって前記外部OSDモジュール412から作り上げられる第一OSDメニューの主画面を表示する。それから、ユーザは、前記OSD制御部品52を利用して、前記第一OSDメニューが表示した各々の項目を選択することができ、前記マイクロ・プロセッシング・ユニット532も前記中央処理装置42に1つの信号を送信する。前記中央処理装置42は、前記信号の種類を識別するとともに、対応した制御指令を出力して、外部OSDモジュール412に格納されたデータに対して、パラメーターを設定したりリソース割り当てたりして、前記第一OSDメニューの副画面を構成するデータを得る。前記データが順にディスプレイ・カード43と、送信チャンネルと、集積回路531とを介して前記映像表示部51に送信されて、副画面を表示する。同時に、ユーザは、前記OSD制御部品52を利用して、前記第一OSDメニューの副画面が表示したディスプレイ・キャラクタ・パラメーター値を調整することにより、当時の表示効果を変更する。
【0022】
なお、もし前記ホスト4と表示装置5との間で送信する信号が例外で中止すると、前記表示装置5のマイクロ・プロセッシング・ユニット532は、内部OSDモジュール543を自動的に呼び出すことができる。同時に、ユーザは、前記第一OSDメニューを利用して、前記ホスト4と前記OSD制御部品52とが接続しないように設定することができ、それによって前記内部OSDモジュール543が設定した第二OSDメニューを呼び出す。
【0023】
図4は、図2に示したオン・スクリーン・ディスプレイ制御システムの制御方法を示すフローチャートである。前記オン・スクリーン・ディスプレイ制御システム3の制御方法は、以下のステップを備える。
【0024】
S1ステップで、ホストのアプリケーション・プログラムと、許可訪問端子及びメモリー41の初期化プログラム(Initial Winio Program)と、メモリー41のドライバプログラムと、をロードする。前記初期化プログラムは、ホスト4及び表示装置5が端子を訪問することを許可することにより、ホスト4と表示装置5との間で情報を交換することを実現できるソフトプログラムである。前記メモリー41のドライバプログラムは、前記メモリー41が読み出し動作を行う設定プログラムを備える。
【0025】
S2ステップで、前記ホスト4を稼動させ、且つ前記第二OSDメニューを介して前記OSD制御部品52とホスト4との間の接続関係を作り上げる。
【0026】
S3ステップで、中央処理装置42は、前記ホスト4に信号が入力されているかどうかを測定し、前記ホスト4に信号が入力されている場合、前記中央処理装置42が前記信号の種類を識別する。入力されていない場合、前記中央処理装置42は、待ち状態を維持する。
【0027】
前記OSD制御部品52とホスト4との間の接続関係を作り上げてから、前記中央処理装置42は、前記第二VGAインタフェース44に信号が入力されているかどうかを自動的に測定する。信号が入力されていない場合、即ちユーザが操作しない時、前記中央処理装置42は、ずっと待ち状態を維持する。しかし、ユーザが前記OSD制御部品52を介して命令を出力すると、前記表示装置5のマイクロ・プロセッシング・ユニット532は、相応の信号を出力し、且つ第一VGAインタフェース533、ビデオ信号ライン、及び第二VGAインタフェース44から構成される送信チャンネルを介して前記中央処理装置42に送信し、前記中央処理装置42が前記信号の種類を識別するとともに、対応する制御指令を前記メモリー41に送信する。
【0028】
S4ステップで、前記メモリー41が前記中央処理装置42からの制御指令に基づいて、外部OSDモジュール412に格納された相応のデータを設定し、それによって第一OSDメニューの主画面を得る。
【0029】
前記ホスト4のメモリー41は、前記中央処理装置42からの制御指令に基づいて、外部OSDモジュール412から前記第一OSDメニューの主画面を構成するデータを呼び出し、且つディスプレイ・カード43により前記呼び出したデータをRGBデータ信号に変換して送信チャンネルで表示装置5の画像処理部542に送信し、拡大若しくは縮小処理を行ってから、前記LVDSインタフェース544を介して前記映像表示部51に送信し、それによって前記外部OSDモジュール412から作り上げられる第一OSDメニューの主画面を表示する。
【0030】
S5ステップで、OSD制御部品52またはマウス(図示せず)で前記第一OSDメニューの主画面の機能項目を選択して、表示効果を調節する。前記映像表示部51に前記第一OSDメニューの主画面が表示された後、ユーザがOSD制御部品52の調節ボタン523及び選択ボタン521、またはマウスで何れか1つの機能項目を選択すると、前記マイクロ・プロセッシング・ユニット532がすぐ対応する信号を出力して送信チャンネルを介して前記中央処理装置42に送信する。前記中央処理装置42は、前記信号の種類を識別するとともに対応した制御指令を出力して、前記外部OSDモジュール412に格納されたデータに対して再びパラメーターを設定したりリソースを割り当てたりして、前記第一OSDメニューの副画面を構成するデータを得る。前記データは、前記ディスプレイ・カード43の作用を受けてから、前記送信チャンネルを介して前記集積回路531に送信され拡大若しくは縮小処理を行い、前記映像表示部51に送信され、前記映像表示部51に対応する副画面を表示させて、ユーザにディスプレイ・キャラクタ・パラメーターを調整すること、または機能設定を変更することを提供する。
【0031】
S6ステップで、調節を終了してから、前記第一OSDメニューから退出する。調節を終了すると、ユーザが前記OSD制御部品52またはマウスを介して前記第一OSDメニューから退出してから、前記マイクロ・プロセッシング・ユニット532が前記中央処理装置42に対応する信号を送信し、前記中央処理装置42は、前記信号の種類を識別するとともに前記メモリー41に対応した制御指令を送信し、前記メモリー41が外部OSDモジュール412の結束プログラムを呼び出して、前記映像表示部51に前記第一OSDメニューを表示しないことにする。
【0032】
本発明のオン・スクリーン・ディスプレイ制御システム及び制御方法は、ホスト4の内部に容量が大きいメモリー41を有するため、1つの外部OSDモジュール412を作り上げるとともにメモリー41に格納する。前記外部OSDモジュール412は、動的画面開発ソフトを利用して構築したデータベースであって、それはカラー表示機能、動的表示機能、またはマウスで選択する機能を含む第一OSDメニューを作り上げることができる。同時に、ユーザは、前記第一OSDメニューによって前記表示装置5のディスプレイ・キャラクタ・パラメーターを調整して表示効果を変更することができる。なお、本発明のオン・スクリーン・ディスプレイ制御システム及び制御方法は、表示装置5で自身の表示効果を調整することができるばかりでなく、ホスト4で表示装置5の表示効果を調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】従来のオン・スクリーン・ディスプレイ制御システムのハードウェアの構造を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係るオン・スクリーン・ディスプレイ制御システムのハードウェアの構造を示すブロック図である。
【図3】図2に示すオン・スクリーン・ディスプレイ制御システムの内部OSDモジュールのソフト構造図である。
【図4】図2に示すオン・スクリーン・ディスプレイ制御システムの制御方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0034】
3 オン・スクリーン・ディスプレイ制御システム
4 ホスト
5 表示装置
41 メモリー
42 中央処理装置
43 ディスプレイ・カード
44 第二VGAインタフェース
51 映像表示部
52 OSD制御部品
53 制御回路板
412 外部OSDモジュール
521 選択ボタン
523 調節ボタン
531 集積回路
532 マイクロ・プロセッシング・ユニット
533 第一VGAインタフェース
541 A/D変換部
542 画像処理部
543 内部OSDモジュール
544 LVDSインタフェース
546 キャラクタ庫
547 表示窓図形庫
548 動作プログラム
549 機能プログラム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの操作に対応したデータ信号を出力するマイクロ・プロセッシング・ユニットを有する表示装置を備えるオン・スクリーン・ディスプレイ制御システムであって、
前記表示装置に電気的に接続されたホストをさらに備え、
前記ホストは、メモリー及び中央処理装置を備え、
前記メモリーは、外部OSDモジュールを格納し、
前記外部OSDモジュールは、動的画面開発ソフトを利用して構築したデータベースであって、カラー表示機能、動的表示機能、及びマウスで選択する機能を有する第一OSDメニューを作り上げることに用いられ、
前記中央処理装置は、マイクロ・プロセッシング・ユニットから出力されたデータ信号を分析するとともに、相応の信号を出力して、前記メモリーを制御してその内部に格納された前記外部OSDモジュールに対してリソースを割り当てて、前記信号に対応した第一OSDメニューを作り上げ、前記表示装置に表示することを特徴とするオン・スクリーン・ディスプレイ制御システム。
【請求項2】
前記表示装置は、各々の映像データを処理することに用いられ、且つ前記マイクロ・プロセッシング・ユニットに制御される集積回路をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のオン・スクリーン・ディスプレイ制御システム。
【請求項3】
前記集積回路は、マイクロ・プロセッシング・ユニットからの制御指令に基づいて、内部に格納したキャラクタベース、表示窓図形庫、動作プログラム、及び機能プログラムを利用して第二OSDメニューを作り上げる内部OSDモジュールを備えることを特徴とする請求項2に記載のオン・スクリーン・ディスプレイ制御システム。
【請求項4】
前記表示装置は、前記第一OSDメニューまたは前記第二OSDメニューの各々の機能項目を調節するための制御部品であるOSD制御部品をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載のオン・スクリーン・ディスプレイ制御システム。
【請求項5】
前記第二OSDメニューは、前記ホストと前記OSD制御部品との間に接続関係を作り上げるかどうかを設定する機能項目を有し、
前記第二OSDメニューの設定により、前記ホストと前記OSD制御部品との間に接続関係を作り上げると、前記マイクロ・プロセッシング・ユニットは、前記外部OSDモジュールに制御指令を送信する動作を停止することを特徴とする請求項4に記載のオン・スクリーン・ディスプレイ制御システム。
【請求項6】
オン・スクリーン・ディスプレイ制御方法において、
ホストと表示装置とを電気的に接続し、前記ホストは、外部OSDモジュール及び中央処理装置を備え、前記外部OSDモジュールは、動的画面開発ソフトを利用して構築したデータベースであって、カラー表示機能、動的表示機能、及びマウスで選択する機能を有する第一OSDメニューを作り上げることに用いられ、前記表示装置は、OSDメニュー及び他の映像図画を表示することに用いられ、内部OSDモジュールを格納し、且つ前記内部OSDモジュールの内部に格納されたキャラクタベース、表示窓図形庫、動作プログラム、及び機能プログラムを配置して第二OSDメニューを作り上げ、前記第二OSDメニューは、ホストとOSD制御部品との間に接続関係を作り上げるかどうかを設定する機能を有する第一ステップと、
前記ホスト及び表示装置を起動し、且つ前記第二OSDメニューを介して前記OSD制御部品とホストとの間の接続関係を作り上げる第二ステップと、
前記中央処理装置を介して前記ホストに信号が入力されているかどうかを測定し、前記ホストに信号が入力されている場合、前記中央処理装置が前記信号の種類を識別するとともに、対応する制御指令を出力し、入力されていない場合、前記中央処理装置が待ち状態を維持する第三ステップと、
前記外部OSDモジュールは、前記中央処理装置からの制御指令に基づいて、前記外部OSDモジュールの内部に格納された相応のデータを自動的に呼び出して、前記第一OSDメニューを作り上げて、前記表示装置に表示することによって、ユーザが表示効果を調節できる状態にする第四ステップと、
を備えることを特徴とするオン・スクリーン・ディスプレイ制御方法。
【請求項7】
前記表示装置と前記ホストとの間の接続関係を作り上げる時、ユーザによってクリックされたOSD制御部品に応答して前記第二OSDメニューの主画面を表示し、且つ前記ホストと前記OSD制御部品との間に接続関係を作り上げるかどうかを設定する機能項目を利用して、前記表示装置と前記ホストとの接続関係を作り上げることを特徴とする請求項6に記載のオン・スクリーン・ディスプレイ制御方法。
【請求項8】
前記第一OSDメニューも、前記ホストと前記表示装置との間に接続関係を作り上げるかどうかを設定する機能項目を有し、
前記表示装置に第一OSDメニューを表示すると、ユーザによるOSD制御部品操作を介して前記ホストと表示装置との間の接続関係をカットし、前記表示装置のマイクロ・プロセッシング・ユニットが内部OSDモジュールを制御して、該内部OSDモジュールを稼動させることによって、前記表示装置に前記第一OSDメニューを表示させることを特徴とする請求項6に記載のオン・スクリーン・ディスプレイ制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−257218(P2008−257218A)
【公開日】平成20年10月23日(2008.10.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−55483(P2008−55483)
【出願日】平成20年3月5日(2008.3.5)
【出願人】(505227076)群康科技(深▲セン▼)有限公司 (27)
【出願人】(504244298)群創光電股▲ふん▼有限公司 (28)
【Fターム(参考)】