説明

オーディオ信号を録音および再生する方法および装置

【課題】信号が一つ以上の音響環境に影響されたかのような再生された音響信号を録音、処理、再生するための装置を提供する。
【解決手段】本発明によるシステムは、オーディオ信号を受ける一つ以上の入力、選択された音響環境信号を受ける一つの入力、ならびに、選択された音響環境において再生されるオーディオ信号を表す一つ以上の出力信号を生成する処理回路を含み得る。入力、出力、特性信号は、個別にまたは共に、処理され得て、記憶メディアに録音され得る。回路は、他の技術および回路とインターフェース接続し得るかまたは完成したスタンドアローンシステムであり得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オーディオ信号のマルチメディア録音、処理、再生に関連する。特に、本発明は、記憶されたオーディオ信号が特定の音響環境で録音されたかのように再生された信号が聞こえる方法において、記憶されたオーディオ信号を再生することに関係する。
【背景技術】
【0002】
音響環境は、オーディオ信号の生成または、伝搬、反響に影響し得ることの極みである。特定的には、音響環境とは、いかに音波が環境と相互作用するかということである。
【0003】
オーディオ信号の録音、処理および再生技術は、従来、サウンドをキャプチャし再生するために利用される。オーディオ信号録音技術は、表現(representative)信号および記憶信号の両方を作り出すことに関係し、それらの信号はもとのアナログサウンド信号とは異なるドメイン(たとえば、機械的、光学的、電気的)にあり得る。たとえば、オーディオ信号は電気パルスの表現信号に変換され得て、それからビニールレコードにおける物理溝またはコンパクトディスク(CD)における光学溝などの記憶信号に変換され得る。オーディオドメインから記憶ドメインへの転換には、オーディオ信号がさまざまなオーディオおよび/または機械的、電気的機器(たとえば、マイクロフォン、オーディオミキサー、デジタイザ、CDバーナー)によって処理される必要がある。
【0004】
一部の場合において、オーディオ信号を表現信号に変換するのに、マイクロフォンまたは他のトランスデゥーサが用いられ得る。表現信号は、サウンドミキサーによってさらに処理され得、および/またはCDバーナーによってCDに記憶され得る。記憶された信号は、さらに処理され得、および/または記憶された形式から再生され得る。
【0005】
オーディオ信号、表現信号、記憶信号はしばしば、さまざまなタイプの機器によって処理される。信号処理の結果、オーディオ信号のもとの音と比較して、音の忠実度と正確性が改善され得る。しかしながら、現在のサウンド処理技術によっては、一つの音響環境において録音されたオーディオ信号は、一つ以上のユーザー選択可能な他の音響環境においてもともと録音されたかのようには再生されない。
【0006】
高品質サウンドステレオシステムによってユーザーは、快適に家にいながら最も良質のサウンドを体験することができる。しかしながら、最も進んだまたは高価なサウンドシステムであっても、ユーザーは現在、もとの録音が「ライブ」の録音(スタジオ録音に対して)でない場合は、たとえば「ライブ」のようなオーディオパフォーマンスを体験できない。これは、最も進んだ高価なシステムであっても、マイナーな調和されていない(uncoordinated)変更(たとえば、バスまたは高音の調整)を用いて録音されたオーディオ信号の再生は制限されているからである。
【0007】
たとえば、ある人は、CDの「The Phantom of the Opera」からの歌、またはDVD(劇場では2004年12月に公開)の「The Phantom of the Opera」のコピーを有し得る。CDまたはDVDのオーディオはユーザーの自宅では同じように聞こえることはない。これは歌が、ニューヨーク市のMajestic Theaterにてライブ演奏されたときのように聞こえるからである。この理由の一つは、CDおよびDVDのサウンドは一般的に録音スタジオ(または他の音響的に制御された環境)にて録音されるからである。リスナーは「The Phantom of the Opera」がライブでどのように聞こえるのか聴きたい毎に、(「ライブ」録音がMajestic Theaterでなされなければ)現在のホームエンタテイメントシステムに関係なく、リスナーはチケットを購入し、演奏に同席しなければならない。
【0008】
一部のホームエンタテイメントシステムはユーザーにオーディオ信号を変更するためのより進歩した性能(たとえば、サラウンドサウンド、すなわちイコライザーを介して)を提供し得るが、この追加された性能を持っても、ユーザーは「ライブ」演奏中に音響環境によって影響されたかのようなサウンドを聞くことはできない。
【0009】
さらに、CDまたはDVDから再生すると、「ライブ」演奏でさえ必ずしも「ライブ」のように聞こえることはない。なぜなら、オーディオ信号がライブで録音される場合でさえも(つまり、録音スタジオではなく)、信号は通常、オーディオ信号のソースでキャプチャされる(たとえば、演奏者の前に直接設置されたスピーカー近く)からであり、それによって、オーディオ信号が会場の音響環境に影響されるのを防ぎ得るのである。
【0010】
その上、オーディオ信号が会場の音響に影響される場合でさえ、録音された音響信号は、サウンドキャプチャ装置(たとえば、マイクロフォン)の位置の音響環境で制限される。たとえば、Majestic Theaterでのブロードウェイミュージカル「The Phantom of the Opera」のライブ録音は、録音トランスデューサが設置される場所によって異なり得る。録音装置がバルコニーに設置してある場合、録音されたオーディオ信号は、録音装置が中央ステージに設置してある場合とは異なる音響環境に影響されることがある。先行技術は音響環境においてこれらの相違点をまったく説明していない。
【0011】
周知のオーディオ信号録音を用いる別の欠陥は、単数または複数のオーディオ信号のオリジンが、いかにその音響環境がサウンドに影響するかをキャプチャするサウンドキャプチャ装置を備える音響環境に存在しなければならないことを必要な条件としていることである。たとえば、故Jonny CashがMajestic Theaterで一度もパフォーマンスをしなかったとすると、Majestic Theaterでは「ライブ」サウンドだったので、録音のJonny Cashが再生されたものを聞くことができない。
【0012】
これらと同じことで、ある人が、Yankee Stadiumで米国国家を歌うとどのように聞こえるか常に聞きたいと思っている場合、実際にYankee Stadiumで歌って録音しなければならなかった。ユーザーは、ユーザー選択音響環境によって変更される異なるオーディオ信号を選択することができない。これらの制限は、ユーザーのホームエンタテイメントシステム(たとえば、サラウンドサウンド、Dolby digital、4チャンネル、仮想サウンド映像システム等)の複雑性または優越性に関係なく現在、存在する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
前述を受けて、信号が一つ以上の音響環境に影響されたかのように再現された音響信号を、録音、処理、再生するための方法、システム、コンピュータ読み取り可能媒体を提供することが本発明の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明のこれらのおよびその他の目的は、本発明の原理に従って、少なくとも2つの入力を利用し、少なくとも一つの出力を生成する回路を提供することによって達成される。本発明の一部の実施形態において、オーディオ信号入力と選択された音響環境特性入力は共に処理され得て、変更された(altered)オーディオ出力信号を生成する。この信号は、選択された音響特性(acoustic characterization)によって表される音響環境において録音および/または再生されたように本質的に聞こえ、そのような録音が容易に可能でなくとも、そのように聞こえる。
【0015】
本発明の他の実施形態において、オーディオ信号入力は一つ以上のオーディオ信号入力であり得る。このオーディオ信号入力は、オーディオソースまたはそのようなオーディオ信号(たとえば、MP3フォーマットのハードドライブに記憶されたデジタル信号)を表す任意の他の信号から送出される。音響環境入力は、特定の音響環境(たとえば、実際のコンサートホール、競技場、バー)の音響または音響特性を表す信号であり得る。
【0016】
さらにより多くの実施形態において、本発明は一つ以上の音響環境のモデルとなり得る。音響環境のモデルは、本発明の音響環境入力として用いられ得る。
【0017】
出力信号は、本発明の一部の実施形態において、一つ以上のオーディオ信号または他のタイプの信号であり得て、第一の入力のオーディオ信号が第二の入力の音響環境によって音響的に影響される場合に生成される信号と実質的に同じである。単数または複数の任意の入力および/または出力信号は記憶媒体に録音され得るかまたは保存され得る。
【0018】
入力信号は、本発明の他の実施形態において、記憶媒体によって提供され得、および/または、遠隔位置からダウンロードされ得(たとえば、インターネットを介して)、ストリーミングメディアとしてセンサーおよび他の装置から提供され得る。一つ以上の入力信号は本発明によって処理および/または再生され得る。
【0019】
本発明の一部の実施形態において、出力がオーディオ信号の再生であることが望ましくあり得る。そのオーディオ信号は音響環境に影響されたかのように聞こえる。
【0020】
本発明の他の実施形態において、本発明の出力は拡張され得て、音響的な存在感を提供する。たとえば、サラウンドサウンドシステムまたは他の現在利用可能な技術は本発明とともに利用され得、音響環境がオーディオ信号にあり得る効果をより現実的に再生する。この方法において、本発明は、オーディオ信号の既存の録音、処理、投影において改善し得る。
【0021】
本発明は、ライブのパフォーマンスを録音するコストを減少し得る。たとえば、一部の実施形態において、パフォーマーは、パフォーマンスが会場の音響環境に影響される会場でパフォーマンスする必要がなくなる。この方法において、ライブパフォーマンスは、これまで特定の会場においてパフォーマンスしていた実際のパフォーマーがいなくても再生され得る。
【0022】
さらに本発明の他の実施形態において、音響環境のパフォーマンス特性は、インターネットまたは小売店、他の方法によって独立的に生産され分配される。
【0023】
本発明は、さらに以下の手段を提供する。
【0024】
(項目1)
変更されたオーディオ信号を生成するための方法であって、該方法は、
選択に利用可能な複数のオーディオ信号を表示することと、
該複数のオーディオ信号から選択された一つのオーディオ信号のユーザーによる第一の選択に基づいて処理するために、該一つのオーディオ信号を選択することと、
選択に利用可能な複数の音響環境特性を表示することと、
該複数の音響環境特性から選択された一つの音響環境特性の該ユーザーによる第二の選択に基づいて該選択されたオーディオ信号を処理するために、該一つの特性を選択することと、
該選択された特性によって表される音響環境において再生される該選択されたオーディオ信号を表す出力信号を生成するために、該選択されたオーディオ信号および該選択された特性を処理することと
を包含する、方法。
【0025】
(項目2)
複数のオーディオ信号を表示することは、該複数のオーディオ信号の名前のリストを表示することを包含する、項目1に記載の方法。
【0026】
(項目3)
ストリーミングメディアとして上記選択されたオーディオ信号を受けることをさらに包含する、項目1に記載の方法。
【0027】
(項目4)
インターネットから上記選択されたオーディオ信号を受けることをさらに包含する、項目1に記載の方法。
【0028】
(項目5)
記憶媒体から上記選択されたオーディオ信号を受けることをさらに包含する、項目1に記載の方法。
【0029】
(項目6)
上記複数のオーディオ信号を表示することは、上記複数の音響環境特性の名前のリストを表示することを包含する、項目1に記載の方法。
【0030】
(項目7)
上記選択された特性は、実際の競技場の特性である、項目1に記載の方法。
【0031】
(項目8)
上記選択された特性は実際のコンサートホールの特性である、項目1に記載の方法。
【0032】
(項目9)
上記選択された特性を生成することをさらに包含する、項目1に記載の方法。
【0033】
(項目10)
ストリーミングメディアとして上記選択された特性を受けることをさらに包含する、項目1に記載の方法。
【0034】
(項目11)
インターネットから上記選択された特性を受けることをさらに包含する、項目1に記載の方法。
【0035】
(項目12)
記憶媒体から上記選択された特性を受けることをさらに包含する、項目1に記載の方法。
【0036】
(項目13)
上記選択された特性を記憶装置に記憶することをさらに包含する、項目1に記載の方法。
【0037】
(項目14)
上記出力信号を記憶装置に記憶することをさらに包含する、項目1に記載の方法。
【0038】
(項目15)
上記複数のオーディオ信号を表示することが第一の表示画面で起こり、該表示している複数の音響環境特性は該第一の表示画面で起こる、項目1に記載の方法。
【0039】
(項目16)
選択され得る上記選択された特性によって表される上記音響環境において複数の位置を示すことと、
該複数の位置のうち一つの位置の上記ユーザーによる第三の選択に基づいて該選択されたオーディオ信号を処理するために、該一つの位置を選択することと、
該選択された位置において該ユーザーがいる音響環境において再生される該選択されたオーディオ信号を表す出力信号を生成するために、該選択された位置に基づいて該選択されたオーディオ信号を処理することと
をさらに包含する、項目1に記載の方法。
【0040】
(項目17)
上記複数のオーディオ信号を表示することは第一の表示画面で起こり、
上記複数の音響環境特性を表示することは該第一の表示画面で起こり、
上記複数の位置を表示することは該第一の表示画面で起こる、
項目16に記載の方法。
【0041】
(項目18)
上記複数のオーディオ信号を表示することは第一の表示画面で起こり、
上記複数の音響環境特性を表示することは第二の表示画面で起こり、
上記複数の位置を表示することは第三の表示画面で起こる、
項目16に記載の方法。
【0042】
(項目19)
変更されたオーディオ信号を生成するための方法であって、該方法は、
選択に利用可能な複数のオーディオ信号を第一の表示画面に表示することと、
該複数のオーディオ信号から選択された一つのオーディオ信号のユーザーによる第一の選択に基づいて処理のために、該一つのオーディオ信号を選択することと、
選択に利用可能な複数の音響環境特性を第二の表示画面に表示することと、
該複数の音響環境特性から選択された音響環境特性の該ユーザーによる第二の選択に基づいて該選択されたオーディオ信号を処理するために、該一つの特性を選択することと、
該選択された特性によって表される音響環境において再生される該選択されたオーディオ信号を表す出力信号を生成するために、該選択されたオーディオ信号および該選択された特性を処理することと
を包含する、方法。
【0043】
(項目20)
変更されたオーディオ信号を生成するための方法であって、該方法は、
選択に利用可能な複数のオーディオ信号を表示画面に表示することと、
該複数のオーディオ信号のうち選択された一つのオーディオ信号のユーザーによる第一の選択に基づいて処理のために、該一つのオーディオ信号を選択することと、
選択に利用可能な複数の音響環境特性を該表示画面に表示することと、
該複数の音響環境特性のうち選択された音響環境特性の該ユーザーによる第二の選択に基づいて該選択されたオーディオ信号を処理するために、該一つの特性を選択することと、
該選択された特性によって表される音響環境において再生される該選択されたオーディオ信号を表す出力信号を生成するために、該選択されたオーディオ信号および該選択された特性を処理することと
を包含する、方法。
【0044】
(項目21)
変更されたオーディオ信号を再生するための装置であって、該装置は、
少なくとも一つの表示画面と、
回路であって、
該少なくとも一つの表示画面に複数のオーディオ信号を表示し、
上記複数のオーディオ信号のうち一つのオーディオ信号のユーザーによる第一の選択に基づいて処理するために、該一つのオーディオ信号を選択し、
該少なくとも一つの表示画面に複数の音響環境特性を表示し、
上記複数の特性のうち一つの音響環境特性の該ユーザーによる第二の選択に基づいて該選択されたオーディオ信号を処理するために、該一つの特性を選択し、
該選択された特性によって表される音響環境において再生される該オーディオ信号を表す出力信号に、該選択されたオーディオ信号および該選択された特性を処理するように構成された、回路と
を備える、装置。
【0045】
(項目22)
上記回路は、上記少なくとも一つの表示画面に上記複数のオーディオ信号を表す名前のリストを表示するようにさらに構成される、項目21に記載の装置。
【0046】
(項目23)
上記回路に結合された入力装置をさらに備える、項目21に記載の装置。
【0047】
(項目24)
上記入力装置は、ストリーミングメディアとしてのデータを上記回路に提供する、項目23に記載の装置。
【0048】
(項目25)
上記入力装置は、インターネットからのデータを上記回路に提供する、項目23に記載の装置。
【0049】
(項目26)
上記入力装置は記憶装置である、項目23に記載の装置。
【0050】
(項目27)
上記回路は、上記少なくとも一つの表示画面に、上記複数の音響環境特性を表す名前のリストを表示するようにさらに構成されている、項目21に記載の装置。
【0051】
(項目28)
上記選択された特性は実際の競技場の特性である、項目21に記載の装置。
【0052】
(項目29)
上記選択された特性は実際のコンサートホールの特性である、項目21に記載の装置。
【0053】
(項目30)
上記回路は、上記選択された特性を生成するようにさらに構成されている、項目21に記載の装置。
【0054】
(項目31)
上記回路から上記処理された出力信号を受ける出力装置をさらに備える、項目21に記載の装置。
【0055】
(項目32)
上記出力装置は記憶装置である、項目31に記載の装置。
【0056】
(項目33)
上記少なくとも一つの表示画面は単一の表示画面であり、
上記回路は、上記複数のオーディオ信号および上記複数の音響環境特性を該単一の表示画面に表示するようにさらに構成されている、項目21に記載の装置。
【0057】
(項目34)
上記回路は、
上記少なくとも一つの表示画面に、選択に利用可能な上記音響環境における複数の位置を表示し、
該複数の位置のうち第一の位置の上記ユーザーによる第三の選択に基づいて上記選択されたオーディオ信号を処理するために、一つの位置を選択し、
該選択された位置によって表される音響環境において再生される該選択されたオーディオ信号を表す出力信号を生成するために、該選択されたオーディオ信号および該選択された位置を処理するようにさらに構成されている、項目21に記載の装置。
【0058】
(項目35)
上記少なくとも一つの表示画面は単一の表示画面であり、
上記回路は、上記複数のオーディオ信号、上記複数の音響環境特性、上記複数の位置を該単一の表示画面に表示するようにさらに構成される、項目34に記載の装置。
【0059】
(項目36)
上記少なくとも一つの表示画面は少なくとも3つの表示画面であり、
上記回路は、
上記複数のオーディオ信号を第一の表示画面に表示し、
上記複数の音響特性を第二の表示画面に表示し、
上記複数の位置を第三の表示画面に表示するように構成される、項目34に記載の装置。
【0060】
(項目37)
変更されたオーディオ信号を再生する装置であって、
該装置は、
少なくとも2つの表示画面と、
回路であって、
第一の表示画面に複数のオーディオ信号を表示し、
該複数のオーディオ信号のうち一つのオーディオ信号のユーザーによる第一の選択に基づいて処理するために、該一つのオーディオ信号を選択し、
第二の表示画面に複数の音響環境特性を表示し、
上記複数の特性のうち一つの音響環境特性の該ユーザーによる第二の選択に基づいて該選択されたオーディオ信号を処理するために、該一つの特性を選択し、
該選択された特性によって表される音響環境において再生される該オーディオ信号を表す出力信号に、該選択されたオーディオ信号および該選択された特性を処理するように構成される、回路と
を備える、装置。
【0061】
(項目38)
変更されたオーディオ信号を再生する装置であって、該装置は、
表示画面と、
回路であって、
該表示画面に複数のオーディオ信号を表示し、
上記複数のオーディオ信号のうち一つのオーディオ信号のユーザーによる第一の選択に基づいて処理するために、該一つのオーディオ信号を選択し、
該表示画面に複数の音響環境特性を表示し、
上記複数の特性のうちの一つの音響環境特性の上記ユーザーによる第二の選択に基づいて該選択されたオーディオ信号を処理するために、該一つの特性を選択し、
該選択された特性によって表される音響環境において再生される該オーディオ信号を表す出力信号に、該選択されたオーディオ信号および該選択された特性を処理するように構成される、回路と
を備える、装置。
【0062】
(摘要)
信号が異なる音響環境において録音されたかのように聞こえるオーディオ信号を再生する方法および装置が提供される。この方法および装置は、オーディオ信号を受ける一つ以上の入力、選択された音響環境信号を受ける一つの入力、ならびに、選択された音響環境において再生されるオーディオ信号を表す一つ以上の出力信号を生成する処理回路を含み得る。入力、出力、特性信号は、個別にまたは共に、処理され得て、記憶メディアに録音され得る。回路は、他の技術および回路とインターフェース接続し得るかまたは完成したスタンドアローンシステムであり得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0063】
本発明の上記のおよび他の特徴、その性質、さまざまな利点は以下の詳細な説明および添付の図を参照することでより明らかとなる。図においては、全体を通じて、同じ参照数字が同部分を指す。
【0064】
図1はシステム100を示す。これは、本発明の原理に従って用いられ得る回路を含み、変更された録音を生成する。システム100は特に、変更されたオーディオ信号を得るためのもので、オーディオソース102を含む。このソースはオーディオ信号を音響環境104に放出する。
【0065】
オーディオソース102は、少なくとも一つのサウンド放出ボディまたは放出体を含み、サウンド放出ボディ、サウンド放出機器、サウンド放出体、および/またはサウンド放出装置の集合をも含み得る。たとえば、オーディオソース102は、サウンド(たとえば、歌をうたう、話す、足を踏みならす、手をたたく、泣く、息をする)を生成する一人以上の人、楽器、アラーム、火器、オーディオスピーカー、電子装置、および/または動物(たとえば、犬、イルカ、猫)であり得る。
【0066】
オーディオソース102はまた、通常サウンドを生成しない静止物(たとえば、ドア、水、岩)であり得、一つ以上の力がその物体に加わらない限り静止物である(たとえば、ドアをバタンと閉める、岩にたたきつけられる海洋)。たとえば、通常静かな木は柔らかな風が吹く時に「きしむ」音がし得る。手の爪と黒板はそれ自身では音を放出することができない物の例であるが、手の爪を黒板に当てて手を動かすと非常に特徴的な不快音が放たれ得る。
【0067】
音響環境104は任意の実際の場所であり、オーディオ信号が存在し得るおよび/または影響され得る。このように、音響環境104は、パフォーマンスが行われる会場(たとえば、コンサートホール、競技場、録音スタジオ)の任意の場所であり得る。音響環境104はより特定的であり得る。たとえば、特定の会場の特定の座席である。音響環境104はまた、任意の構成の任意の部屋(たとえば、任意の家の任意の部屋、大統領執務室、潜水艦の台所)または、シャワー(シャワーヘッドから水が出るかまたは出ないか)、地元のバーまたはレストラン、自然の中の任意の場所(たとえば、海岸、グランドキャニオン、レッドウッド森林)などであり得る。
【0068】
通常、オーディオソース102から放出されるオーディオ信号は環境104の音響特性に影響される。これは、環境104の幾何学、材料、気温、空間、方向を含む。たとえば、ソース102によって生成され録音されたオーディオ信号は、たとえ他のすべての要因が同じであっても、音響環境104の壁が銅対ゴムで作られている場合、異なった影響を受ける。多くの録音に対して(たとえば、商業的に創出される音楽CD、映画の音響効果)、音響環境104はしばしば、オーディオソース102から放たれるサウンドに対する環境の影響を最小にするために設計されたレコーディングスタジオである。
【0069】
キャプチャ装置106は、音響環境104の影響を受けて(または受けないで)オーディオソース102から放出されたオーディオ信号をキャプチャする。キャプチャ装置106は、一つ以上のマイクロフォンまたは他のトランスデゥーサを含み得て、アナログオーディオ信号を異なるドメイン(たとえば、電気的な、磁性の、光学的な、機械的な)の表現信号に変換し得る。これらの表現信号はそれから、プロセッサ108によって処理され、デジタイザ110によってデジタル化され、録音装置112によって記憶媒体に記憶され、インターネット116にアップロードされ、および/またはアナログの状態で後で用いられるために磁気テープ(図示されず)に録音され得る。
【0070】
プロセッサ108が用いられる場合、たとえば、プロセッサは、キャプチャされたオーディオ信号を表す信号を増幅、フィルタリング、混合、修正、さもなければ制御して、表現信号を処理する。プロセッサ108は、大抵の高性能の専門のレコーディングスタジオで見られるオーディオ機器に類似し得るかまたは基本的な増幅器として単純であり得る。あるいは、一部の実施形態では、プロセッサ108はシステム100に含まれ得ない。
【0071】
本発明の一部の実施形態では、システム100はまたデジタイザ110を含み、キャプチャ装置106にキャプチャされた表現信号をデジタル信号(つまり、1と0の連続)に変換する。デジタイザ110によって作り出されるデジタル信号はそれからプロセッサ108に提供されて、処理される(つまり、信号がデジタル化の前に処理されたか否かに応じて更なる処理であるかまたは初期処理)。
【0072】
最終的に、オーディオソース102によって生成されたオーディオ信号は、録音装置112によって記憶媒体に録音(recording)114として記憶される。これは、信号が処理されおよび/またはデジタル化された後、またはアナログ形式で直接録音され得た後に起こり得る。たとえば、録音114は、CDまたは、DVD、メモリカード、メモリスティック、USB記憶装置、磁気テープ、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、palm pilot、携帯電話、ミニディスク、任意の他の媒体に記憶され得て、オーディオ信号または表現信号を記憶するために用いられ得る。録音装置112は図1に示されるように記憶媒体の複数のテープを支持し得て、録音114を生み出すときに情報を無線(たとえば、赤外線またはその他)で記憶メディアに伝送し得る。
【0073】
キャプチャ装置106、プロセッサ108、デジタイザ110、録音装置112、インターネット116は、データを交換し、通信路118、120、122、124のような通信路で相互に通信し得る。通信路118、120,122、124はケーブルまたは他の結線または、自由空間接続(たとえば無線信号)、衛星中継、任意の他の適切なリンク、またはリンクの組み合わせであり得る。
【0074】
図2はシステム200を示す。これは、また本発明の原理に従って用いられ得る回路を含み、変更された録音を作り出す。特に、システム200は、音響環境204の特性214を作り出すために用いられる。システム200は次を含む:励起装置202(上記のオーディオソース102と本質的に類似であり得る)、キャプチャ装置206、録音装置112(省略され得る)、分析システム230。
【0075】
音響環境204は、オーディオ信号が存在し得るまたは導入され得る任意の音響環境に言及する。音響環境204は、一つ以上の式、アルゴリズム、公式、データ、情報を含む関係のセットによって特徴づけられ得るかまたは定義され得る。たとえば、反響、吸収、反射、増幅、振動数シフト、ノイズ、加えて、たとえば、ソース、位置、大気条件、リスナーの位置の機能としての他のパラメータが用いられ得て、特性214を作り出す。音響環境204はサウンドが発生するならばどこでも当てはまり、環境104に関連してすでに考察されたすべての環境を含むが、それらに限定されない。
【0076】
システム200の一部の実施形態において、複数のキャプチャ装置206(たとえば、マイクロフォン)は環境204に戦略的に位置づけられ、特徴214の解像度を高める。たとえば、所望の感度およびピックアップ形態を有するマイクロフォンは音響環境204のさまざまな聴衆位置(たとえば、前列中央、オーケストラ中央、前列バルコニー左)に設置され得て、共通の傾聴位置での音響環境204の表現的な検分を得る。
【0077】
励起装置202によって放出された信号は音響環境204によって、図1のシステム100に関して上記されたことと同様の影響を受ける。放出された信号は装置206によってキャプチャされる。この装置は、所望であれば、信号を異なるドメインの表現信号に変換し得る。キャプチャされた信号はそれから録音装置112および/またはインターネット116、分析システム230、および/または任意の他のシステムまたは装置に提供される。
【0078】
分析システム230は通信路222を介して、録音装置112またはインターネット116から出され得る信号を受信する。分析システム230はこれらの入力の任意の組み合わせを利用し、音響環境204がどのように励起装置202から放出された信号に影響するかを決定する。たとえば、分析システム230は、励起装置202によって放出される信号に関連するデータ(たとえば、ピッチ、周波数、タイミング、振幅、他の特性)と、それぞれのキャプチャ装置206によって受け取られるデータを比較し得る。この方法において、分析システムは、いかに音響環境204がサウンドに影響するかを表すものとして特徴214を生成し、録音114を記憶するのに用いられた記憶媒体に関連して上記されたのように特徴214を録音し、記憶する。
【0079】
本発明の一部の実施形態において、励起装置202によって放出されたサウンドは少なくとも一つのテストオーディオ信号であり得る。テストオーディオ信号は、音楽または他の信号タイプのサンプルであって、音響環境204がいかに特定のサウンドタイプに影響するかを強調する。テストオーディオ信号はたとえば、CDに録音された音楽またはテストオーディオ信号であるために開発された信号であり得る。たとえば、テストオーディオ信号はロックンロールの歌であり得て、それはいかに音響環境204がロックンロール音楽を影響するかをテストする(つまり、電気ギター音と、ドラム音および他の一般的なロックンロール音との組み合わせ)。別の例として、単数または複数のテストオーディオ信号は、クラシック音楽(たとえば、ピアノ音、バイオリン音の組み合わせ)および/またはカントリー音楽(たとえば、バンジョー音、ギター音、ハーモニカ音)、ジャズ音楽、ブルー音楽、音楽トーンの任意の他の組み合わせの一つ以上のサンプルであり得る。
【0080】
上記のように、分析システム230は結果信号(つまり、テストオーディオ信号および音響環境204に影響されたテストオーディオ信号)を共に処理し、すべての信号間で類似を見つける。分析システム230はそれからこれらの共通点を抽出し得て、それらを用い得て特性214を生成する。この特性は特定の音楽タイプに対して音響環境を特徴づけるのに用いられ得る。
【0081】
本発明の一部の実施形態において、分析システム200は、一つ以上の特徴のライブラリ(図示されず)を作り出すために用いられ得る。特性のライブラリは、特性214などのような一つ以上の特性を含み得て、それらは一つ以上の他の特性とグループ分けされる。特性のライブラリは記憶媒体に記憶され得るかまたは電気的に伝送され得て(たとえばインターネットを介して)、同様の特性が共に組織化される。たとえば、特性のライブラリは、Majestic Theaterの異なる位置に複数の特性を含み得るか(たとえば、前列中央、オーケストラ中央、前列バルコニー左の特性)、またはいかに異なるタイプの音楽がMajestic Theaterに影響されているか(たとえば、オペラ、ロック、ジャズ、ヒップホップ)ということに対して複数の特性を含み得る。あるいは、特性のライブラリはまた、異なる会場など、関係のない特性のランダムな分類であり得るか、または、ユーザーまたはその他のシステムとともにグループ分けされた特性であり得る。
【0082】
特性のライブラリはライセンスを認可され得るおよび/または従来の販売ルートを介して(たとえば、コンピュータソフトウエアはしばしば流通されるので、電器店においてCD−ROMに記憶されたライブラリを販売することによって)販売され得るかまたはインターネットなどからダウンロードされ得る。これらの状況下で、ライブラリに関連する一部のまたはすべての特性は単一製品として取得可能であり得る。
【0083】
あるいは、ライブラリのそれぞれの特性はまた個別の製品として取得可能であり得る。このように、全体のライブラリは一つとして流通されるが、ライブラリの特定の特性を使用する権利は個別に購入され得る。たとえば、いかにしてMajestic Theaterは異なるタイプの音楽に影響を及ぼすかという特性を含む特性のライブラリは単一の製品として流通され得るが、ユーザーは、オペラ音楽に関連するような、購入した特性のみにアクセスが制限されている。その場合、ライブラリにおける残りの特性はロックされ、非認可の使用を防ぐようにロックされる。
【0084】
本発明の代替の実施形態において、特性214はまた、分析特性または理論特性を用いてシステム200によって生み出され得る。この方法において、分析システム230は特性214を生み出すために用いられ、励起装置202および/または、キャプチャ装置206、インターネット116、録音装置112は使用されない。その状況において、分析装置230は、ユーザーからの入力または一部の記憶媒体の形態を介する入力として音響環境204の特異化(specification)を受信する。たとえば、音響特性および音響環境204の特性(たとえば、音響反射、吸収係数、干渉特性、空間次元およびレイアウト、温度設定)は入力され得るかまたは分析システム230によって表示される選択リストから選択され得、特性を検出するために励起装置202およびキャプチャ装置206を用いるのではない。
【0085】
この方法において、特性214は分析的に生成され得、上記の特性の実験をしない(または2つの方法が組み合わされ得て、特性214を形成する)。この方法において、音響環境204は実際存在する必要がないかまたは物理的にアクセス不可能である。なぜなら、実際の会場の音響モデルが、次元、レイアウト、他の音響特性の実際の測定を用いて作られ得るからである。これらは音響環境204に物理的にアクセスすることなく得られる。たとえば、ペンシルベニア州ピッツバーグにあった取り壊されたThree Rivers Stadiumは音響環境204として用いられ得る。その環境の特性はcomputer assisted drawings(CAD)に基づいた分析システム230によって生成され得るかまたは競技場の青写真に含まれた他の情報(たとえば、競技場の座席の材料組成を含む)によって生成され得る。
【0086】
本発明の本出願はまた、決して存在しなかった音響環境を作り出すために適用され得る。この方法において、理想的な音響特性を有する仮想位置の音響特性または実際に測定するのが不可能なまたは困難な位置が特性214によって表され得る。特性214によって表され得るそのような空想的な、または、虚構の、想像の音響環境の例は、先史時代の地球におけるジャングル、火星における宇宙居住船、木星における休火山、月におけるクレーター、Lord of the Ringsのような本または映画の設定、さらにビデオゲームおよびマンガの設定である。
【0087】
図3はプロセス300のブロック図を示す。これは本発明の原理に従って用いられ得て、選択された環境に基づいて変更されたオーディオ信号を生成する。プロセス300は、選択された特性214にしたがって録音114を変えるために用いられ得る。この処理の結果、録音114はサウンドが再生され、録音114に記憶されたオーディオソース102のオーディオ信号が、音響環境204にキャプチャされたおよび/または影響されたかのようである。当業者は次のことを認めるであろう。プロセス300は代替に用いられ得て、音響環境104が録音114に録音した信号において有し得る影響を取り除く(そして、録音114は、レコーディングスタジオにて録られたかのような「よりクリアな」音を出す)。
【0088】
ステップ302、304、306において、音響環境(たとえば、会場、競技場)、音響環境における位置(たとえば、特定の座席、部分)、他の会場パラメータ(たとえば、座席の上の高さ、気温、会場にいる人の数)は、ユーザーによって選択される(そのような選択肢が可能な場合)。ステップ308において、処理のためのオーディオデータ(たとえば、CDにある歌)が選択される。
【0089】
ステップ310および312において、特性214および録音114が利用され、ステップ302、304、306および/または308において選択されたデータを凝縮する。ステップ310および312はまた必要な任意の前処理を含み、特性およびオーディオ信号に互換性があり、処理のために用いられるようになる。たとえば、オーディオ信号がアナログ形式で磁気テープに録音されている場合、ステップ312はアナログ信号をデジタル信号に変換することを含む(特性はデジタルであると想定する)。
【0090】
ステップ314において、ステップ312からのデータは、ステップ314からのデータを用いてフィルタされ/処理され、変更されたオーディオ信号を生成する。変更されたオーディオ信号は、そのオリジナルのオーディオ信号が、選択された環境(その選択肢が選択された場合)において録音されおよび/または再生されたかのようなサウンドであることを表している。あるいは、ステップ314はまた用いられ得て、一つ以上の他のステップ(簡略化のために示されないが、ステップ302,304、306、310に類似である)が含まれる場合、音響環境104の特性を提供する音響環境104の影響を取り除き、その結果の信号がオーディオ信号102の「クリーンな」バージョンであるようにする。
【0091】
ステップ316において、特性214に関してフィルタされた/処理された録音114からの結果信号(resultant signal)は、さらに処理される(たとえば、増幅される、混合される、増強される)。処理された信号は記憶装置に記憶され得て、インターネットにアップロードされて、および/またはユーザーに再生される。この結果信号は、たとえば任意のシステム、装置、任意の他の電気装置または記憶装置に提供され得る。
【0092】
図4はシステム400を示す。これはステレオコンポーネント(たとえば、受信機)の一例であって、本発明の原理に従って動作する回路を組み込む。システム400は、特性214に示される音響環境に影響される場合にサウンドするように、録音114を再生するために利用され得る。システム400は他のステレオコンポーネント、システム、電気装置(たとえば、ホームシアターシステムの一部、専門のミキシングシステム、会場のサウンド制御)を用いて動作され得、および/またはインターフェース接続され得、またはその機能性が他のステレオまたは、コンピュータ、電気コンポーネント(たとえば、CDプレーヤー、MP3プレーヤー、iPod、DVDプレーヤー、カーラジオ、スピーカーシステム)に組み込まれ得て、スタンドアローンコンポーネントではなくなる。
【0093】
システム400は、メディアスロット412および414を介して記憶媒体の一つ以上の異なる形式を読み出す性能を含み得る。本発明の他のシステムのように、システム400は、上記のように、プロセス300の少なくとも一部のステップを実行し得る。たとえば、ユーザーはCDをスロット414に挿入し得、このスロットは録音114(録音スタジオにおて録音された「The Phantom of the Opera」からの歌のCD)を含む。システム400はそれから、任意の表示画面上の一つ以上の選択可能なオーディオ信号から選択可能な名前または他の確認データを表示し得る。ユーザーはたとえば録音114を選択する。ユーザーはまたメモリーカードをスロット412に挿入し得る。このスロットは特性214を含む(たとえば、ニューヨーク市のMajestic Theater)。システム400はまた、一つ以上の選択可能な名前またはメモリーカードに記憶されている特性の他の確認データを表示し得る。ユーザーはたとえば、特性214を選択する。
【0094】
ユーザーが「PLAY」を選択する場合、システム400はたとえば、録音114および特性214を選択する。選択される特定の録音および特性は、ユーザー選択または、システム選択、ユーザーとシステム選択の組み合わせに基づいていることがあり得る。システム400はたとえばそれからオーディオ信号114および特性214を処理し、出力信号を生成する。出力信号が放出されるとき、録音114が音響環境において再生される場合に特性214(たとえば、Majestic Theater)に表される音響環境において聞こえるのと実質的に同様の音がする。
【0095】
Majestic Theaterの特性を含むメモリーカード(すでに考察された)はまたThree Rivers Stadiumの特性を含み得る。あるいは、ユーザーは上記において考察されたようにメモリーカードを取り外し得て、Three Rivers Stadiumの特性を有するものと置き換える。「PLAY」が選択される場合、システム400はThree Rivers Stadiumの特性を選択し、システム400によって生成される出力信号は、「The Phantom of the Opera」がThree Rivers Stadiumでパフォーマンスされたときに、Three Rivers Stadiumのユーザー選択可能座席において生成されたであろう信号と実質的に同様である。ユーザーはまたシステム400を用い得て、傾聴位置をThree Rivers Stadiumの異なる座席に動かし(たとえば、システム400のディスプレイスクリーンの少なくとも一つに表示される異なる座席を操縦し、選択することによって)、異なる座席に座りながら、「The Phantom of the Opera」がどのように聞こえるのかを聴く。
【0096】
上記で言及され、図4に示されるように、システム400はさまざまな表示を含み得て、ユーザーのシステム動作(たとえば、オーディオ信号の操縦および選択、音響環境の特性、音響環境における位置)を助ける。たとえば、会場表示402、位置表示404、録音表示406はすべてシステム400に含まれ得る選択肢である(録音環境の材料を変えるような他の選択肢はまたユーザーに提供され得る)。会場表示402は、会場の選択可能なリストおよび/または現在システム400に利用されている特定の会場を表示し得る。位置表示404は、座席の選択可能なリストおよび/または現在システム400に利用されている特定の座席または部分を表示し得る。録音表示406はたとえば、現在再生されているCDの歌またはトラックおよび/またはシステム400に利用可能なトラックの一つ以上の選択可能なリストを表示し得る。あるいは、それぞれの表示402、表示404、表示406の機能性は単一のディスプレイスクリーンに組み込まれ得ることを当業者は認めるであろう。
【0097】
システム400は一つ以上の装置(たとえば、システム100、システム200、システム300、スピーカー408)に結合し得る。これらの装置のそれぞれは、他の通信路に関して上記されたように、通信路418を介して信号を受信し得る。
【0098】
たとえば、システム400がスピーカー408に結合している場合、ユーザーは変更されたオーディオ信号を傾聴することができる。スピーカー408は、サラウンドサウンドシステムまたは他のタイプのスピーカーシステムであり得て、再生されたオーディオ信号の存在を強調する一役を担うことがあり得る。すなわち、一対のヘッドフォンのように単純なものから構成されていることがありえる。システム400はまた、制御416を通して、音量、特性、オーディオ入力信号などを選択する性能をユーザーに提供する。
【0099】
図5は、本発明の一部の実施形態を用いるのに関する使用料または他の料金を回収するのに用いられ得るプロセス500を示す。たとえば、コンピュータまたはコンピュータ制御された再生システムが利用されるとき、環境提供者(Majestic Theaterなど)またはレーベルは、消費者に音響環境または録音へのアクセスを販売する/許可する。この場合、提供者は、無制限に利用できる一回の料金を請求し得るかまたは任意の他の所望の支払いシステム(たとえば、毎回のアクセスごとに請求、月利用の単位で請求)を手配し得る。この方法において、音響環境特性または録音の所有者は、資産(たとえば、音響会場、競技場、地元のバー、歌、喜劇の上演、コンサート)をさらに商業化し得る。単純化のために、システム500は販売される音響環境特性のみを示す。本発明の原理に従って消費者が使用したいと所望し得るオーディオ信号または任意の他のデータを販売/認可するのに同一のシステムが用いられ得ることを当業者は認めるであろう。
【0100】
ステップ502において、消費者は、記憶された特性にアクセスし得るデータネットワーク(たとえば、インターネット、前払いシステム)の使用を開始する。消費者はステップ504において、ネットワーク、インターネット、world wide webなどを介して音響環境の特性を要求する。
【0101】
ステップ506および508において、システムは、要求された特性が利用可能であるかを、音響環境特性のデータベースを照会および/または検索して決定する。ユーザーは、要求された特性はステップ504に戻ることで(そして適切なメッセージを提供することで)利用可能ではなくなるということに気づいている。ユーザーに要求された特性が利用可能である場合、システムはステップ510に進み、要求された特性に関して消費者からの支払い認可を請求および/または処理、確認する。
【0102】
ステップ512において、消費者によって支払われた料金はシステムに割り当てられ、ステップ514において、ユーザーは環境特性のデータベースへのアクセスを提供される。システムはまた、使用料支払いがあるならば、購入した特性の所有者への支払いを処理する。使用料支払いが満期の場合、ステップ518において環境所有者へ割り当てられ得る。
【0103】
音響環境所有者はステップ520において使用料支払いを回収し得て、さらに選択された特性に対するプロセス500によるアクセスを制御する。さらなる特性がシステムに加えられる場合、これらの環境は、(上記の図2に関連して記載されたプロセスにしたがって)ステップ522において特徴づけられる。一度処理されると、新しい音響環境特性はステップ524において音響環境特性のデータベースに送られる。
【0104】
本発明の原理に従った上記の検知システムは本発明の例証としてのみ提供され、本発明は上記に記載の特定の構成によって制限されるものではないことを同業者は認めるであろう。たとえば、図4に示された実施形態は、図1および2に示された実施形態の組み合わせであり得る。これらの実施形態を組み合わせることは有益であり得る。なぜなら、たとえば、システム400は、インターネットおよびインターネット上の歌および/または特性(図示されず)にアクセスし得るからである。
【0105】
加えて、当業者は次のことを考えることがあり得る。図4のシステムと図2のシステムを、システム400がスピーカー408のある音響環境を特徴付けられ得る方法において組み合わせることである。この特性はフィードバックとして用いられ得て、システム400は、放出された音をモニタリングし、スピーカー408が音を放出している音響環境を補償することができる。たとえば、「The Phantom of the Opera」が再生されているユーザーのリビングルームは、録音がMajestic Theater特性によってフィルタ処理されるとサウンドが影響され得る。システム400は、システム200と同類の機器を用いて部屋を特徴付け得て、スピーカー408から出力されたオーディオを調整し得て、部屋の音響環境が有し得る影響を補償する。
【0106】
さらに、本発明にしたがった検知システムのさまざまな成分はまとめてまたは各々に製造され得ることもまた当業者によって理解され得る。単一アイテムまたは共にリンク付けられる複数のアイテムとして組み立てられ得る。しかしながら、上記に説明されているように、これらのコンポーネントの一部または全部はリモコンおよび/またはディスプレイを利用し得て、特定の実施形態では一部のコンポーネントは排除され得る(または他の成分と組み合わせられる)こともまた考えられる。
【0107】
本発明はこれらの方法に制限されていない。上記に記載の本発明の実施形態は説明目的のために提示され、制限目的のためではない。そして本発明は、添付の請求項によってのみ制限される。
【図面の簡単な説明】
【0108】
【図1】本発明の原理に従った録音オーディオ信号のシステムの一実施形態を図示している。ここでオーディオ信号は録音され、処理され、記憶される。
【図2】本発明の原理に従った音響環境を特徴付けるシステムの一実施形態を図示している。ここで音響環境を表す少なくとも一つの信号はメディアに録音され、分析され、記憶され得て、および/またはインターネットに提供され得る。
【図3】本発明の原理に従った、再生フィルタリングプロセスの一実施形態を図示している。
【図4】本発明の原理に従った、入力信号をフィルタリングし、出力信号を再生するシステムの一実施形態を図示している。
【図5】本発明の実施形態に従った、音響特性に対する配給および支払いプロセスを図示している。
【符号の説明】
【0109】
100 システム
102 オーディオソース
104 音響環境
106 キャプチャ装置
108 プロセッサ
110 デジタイザ
112 録音装置
114 録音
116 インターネット
120、122、124 通信路
214 特性(characterization)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
変更されたオーディオ信号を生成するための方法であって、該方法は、
選択に利用可能な複数のオーディオ信号を表示することと、
該複数のオーディオ信号から選択された一つのオーディオ信号のユーザーによる第一の選択に基づいて処理するために、該一つのオーディオ信号を選択することと、
選択に利用可能な複数の音響環境特性を表示することと、
該複数の音響環境特性から選択された一つの音響環境特性の該ユーザーによる第二の選択に基づいて該選択されたオーディオ信号を処理するために、該一つの特性を選択することと、
該選択された特性によって表される音響環境において再生される該選択されたオーディオ信号を表す出力信号を生成するために、該選択されたオーディオ信号および該選択された特性を処理することと
を包含する、方法。
【請求項2】
複数のオーディオ信号を表示することは、該複数のオーディオ信号の名前のリストを表示することを包含する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ストリーミングメディアとして前記選択されたオーディオ信号を受けることをさらに包含する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
インターネットから前記選択されたオーディオ信号を受けることをさらに包含する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
記憶媒体から前記選択されたオーディオ信号を受けることをさらに包含する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記複数のオーディオ信号を表示することは、前記複数の音響環境特性の名前のリストを表示することを包含する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記選択された特性は、実際の競技場の特性である、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記選択された特性は実際のコンサートホールの特性である、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記選択された特性を生成することをさらに包含する、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
ストリーミングメディアとして前記選択された特性を受けることをさらに包含する、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
インターネットから前記選択された特性を受けることをさらに包含する、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
記憶媒体から前記選択された特性を受けることをさらに包含する、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記選択された特性を記憶装置に記憶することをさらに包含する、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記出力信号を記憶装置に記憶することをさらに包含する、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記複数のオーディオ信号を表示することが第一の表示画面で起こり、該表示している複数の音響環境特性は該第一の表示画面で起こる、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
選択され得る前記選択された特性によって表される前記音響環境において複数の位置を示すことと、
該複数の位置のうち一つの位置の前記ユーザーによる第三の選択に基づいて該選択されたオーディオ信号を処理するために、該一つの位置を選択することと、
該選択された位置において該ユーザーがいる音響環境において再生される該選択されたオーディオ信号を表す出力信号を生成するために、該選択された位置に基づいて該選択されたオーディオ信号を処理することと
をさらに包含する、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記複数のオーディオ信号を表示することは第一の表示画面で起こり、
前記複数の音響環境特性を表示することは該第一の表示画面で起こり、
前記複数の位置を表示することは該第一の表示画面で起こる、
請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記複数のオーディオ信号を表示することは第一の表示画面で起こり、
前記複数の音響環境特性を表示することは第二の表示画面で起こり、
前記複数の位置を表示することは第三の表示画面で起こる、
請求項16に記載の方法。
【請求項19】
変更されたオーディオ信号を生成するための方法であって、該方法は、
選択に利用可能な複数のオーディオ信号を第一の表示画面に表示することと、
該複数のオーディオ信号から選択された一つのオーディオ信号のユーザーによる第一の選択に基づいて処理のために、該一つのオーディオ信号を選択することと、
選択に利用可能な複数の音響環境特性を第二の表示画面に表示することと、
該複数の音響環境特性から選択された音響環境特性の該ユーザーによる第二の選択に基づいて該選択されたオーディオ信号を処理するために、該一つの特性を選択することと、
該選択された特性によって表される音響環境において再生される該選択されたオーディオ信号を表す出力信号を生成するために、該選択されたオーディオ信号および該選択された特性を処理することと
を包含する、方法。
【請求項20】
変更されたオーディオ信号を生成するための方法であって、該方法は、
選択に利用可能な複数のオーディオ信号を表示画面に表示することと、
該複数のオーディオ信号のうち選択された一つのオーディオ信号のユーザーによる第一の選択に基づいて処理のために、該一つのオーディオ信号を選択することと、
選択に利用可能な複数の音響環境特性を該表示画面に表示することと、
該複数の音響環境特性のうち選択された音響環境特性の該ユーザーによる第二の選択に基づいて該選択されたオーディオ信号を処理するために、該一つの特性を選択することと、
該選択された特性によって表される音響環境において再生される該選択されたオーディオ信号を表す出力信号を生成するために、該選択されたオーディオ信号および該選択された特性を処理することと
を包含する、方法。
【請求項21】
変更されたオーディオ信号を再生するための装置であって、該装置は、
少なくとも一つの表示画面と、
回路であって、
該少なくとも一つの表示画面に複数のオーディオ信号を表示し、
前記複数のオーディオ信号のうち一つのオーディオ信号のユーザーによる第一の選択に基づいて処理するために、該一つのオーディオ信号を選択し、
該少なくとも一つの表示画面に複数の音響環境特性を表示し、
前記複数の特性のうち一つの音響環境特性の該ユーザーによる第二の選択に基づいて該選択されたオーディオ信号を処理するために、該一つの特性を選択し、
該選択された特性によって表される音響環境において再生される該オーディオ信号を表す出力信号に、該選択されたオーディオ信号および該選択された特性を処理するように構成された、回路と
を備える、装置。
【請求項22】
前記回路は、前記少なくとも一つの表示画面に前記複数のオーディオ信号を表す名前のリストを表示するようにさらに構成される、請求項21に記載の装置。
【請求項23】
前記回路に結合された入力装置をさらに備える、請求項21に記載の装置。
【請求項24】
前記入力装置は、ストリーミングメディアとしてのデータを前記回路に提供する、請求項23に記載の装置。
【請求項25】
前記入力装置は、インターネットからのデータを前記回路に提供する、請求項23に記載の装置。
【請求項26】
前記入力装置は記憶装置である、請求項23に記載の装置。
【請求項27】
前記回路は、前記少なくとも一つの表示画面に、前記複数の音響環境特性を表す名前のリストを表示するようにさらに構成されている、請求項21に記載の装置。
【請求項28】
前記選択された特性は実際の競技場の特性である、請求項21に記載の装置。
【請求項29】
前記選択された特性は実際のコンサートホールの特性である、請求項21に記載の装置。
【請求項30】
前記回路は、前記選択された特性を生成するようにさらに構成されている、請求項21に記載の装置。
【請求項31】
前記回路から前記処理された出力信号を受ける出力装置をさらに備える、請求項21に記載の装置。
【請求項32】
前記出力装置は記憶装置である、請求項31に記載の装置。
【請求項33】
前記少なくとも一つの表示画面は単一の表示画面であり、
前記回路は、前記複数のオーディオ信号および前記複数の音響環境特性を該単一の表示画面に表示するようにさらに構成されている、請求項21に記載の装置。
【請求項34】
前記回路は、
前記少なくとも一つの表示画面に、選択に利用可能な前記音響環境における複数の位置を表示し、
該複数の位置のうち第一の位置の前記ユーザーによる第三の選択に基づいて前記選択されたオーディオ信号を処理するために、一つの位置を選択し、
該選択された位置によって表される音響環境において再生される該選択されたオーディオ信号を表す出力信号を生成するために、該選択されたオーディオ信号および該選択された位置を処理するようにさらに構成されている、請求項21に記載の装置。
【請求項35】
前記少なくとも一つの表示画面は単一の表示画面であり、
前記回路は、前記複数のオーディオ信号、前記複数の音響環境特性、前記複数の位置を該単一の表示画面に表示するようにさらに構成される、請求項34に記載の装置。
【請求項36】
前記少なくとも一つの表示画面は少なくとも3つの表示画面であり、
前記回路は、
前記複数のオーディオ信号を第一の表示画面に表示し、
前記複数の音響特性を第二の表示画面に表示し、
前記複数の位置を第三の表示画面に表示するように構成される、請求項34に記載の装置。
【請求項37】
変更されたオーディオ信号を再生する装置であって、
該装置は、
少なくとも2つの表示画面と、
回路であって、
第一の表示画面に複数のオーディオ信号を表示し、
該複数のオーディオ信号のうち一つのオーディオ信号のユーザーによる第一の選択に基づいて処理するために、該一つのオーディオ信号を選択し、
第二の表示画面に複数の音響環境特性を表示し、
前記複数の特性のうち一つの音響環境特性の該ユーザーによる第二の選択に基づいて該選択されたオーディオ信号を処理するために、該一つの特性を選択し、
該選択された特性によって表される音響環境において再生される該オーディオ信号を表す出力信号に、該選択されたオーディオ信号および該選択された特性を処理するように構成される、回路と
を備える、装置。
【請求項38】
変更されたオーディオ信号を再生する装置であって、該装置は、
表示画面と、
回路であって、
該表示画面に複数のオーディオ信号を表示し、
前記複数のオーディオ信号のうち一つのオーディオ信号のユーザーによる第一の選択に基づいて処理するために、該一つのオーディオ信号を選択し、
該表示画面に複数の音響環境特性を表示し、
前記複数の特性のうちの一つの音響環境特性の前記ユーザーによる第二の選択に基づいて該選択されたオーディオ信号を処理するために、該一つの特性を選択し、
該選択された特性によって表される音響環境において再生される該オーディオ信号を表す出力信号に、該選択されたオーディオ信号および該選択された特性を処理するように構成される、回路と
を備える、装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−246480(P2006−246480A)
【公開日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−55609(P2006−55609)
【出願日】平成18年3月1日(2006.3.1)
【出願人】(505137133)
【Fターム(参考)】