説明

カプセル型内視鏡

【課題】動作が安定した小径のカプセル型内視鏡10を提供する。
【解決手段】カプセル型内視鏡10は、筐体11の内部に、複数の基板部21〜26が、それぞれ接続部27を介して一列に配置された回路基板20の、複数の接続部27が180度折り曲げられ、複数の基板部21〜26が、それぞれの主面が筐体11の中心軸Oと直交するように配置されており、振動子部22Cと、振動子部22Cと2本の信号線を介して接続されクロック信号を発生すると共に、発生したクロック信号に応じて第1の画像データを取得する第1の撮像チップ22Aと、第1の撮像チップ22Aから1本の信号線により送信されるクロック信号に応じて第2の画像データを取得する第2の撮像チップ25Aと、第1の画像データおよび第2の画像データを無線送信する送信部23Aと、を具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、体内に導入される二眼タイプのカプセル型内視鏡に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、撮像機能と無線送信機能とを具備するカプセル型内視鏡が登場している。このカプセル型内視鏡は、被検者に飲み込まれた後、自然排出されるまでの間、胃、小腸などの消化管の内部を蠕動運動に伴って移動し、撮像機能を用いて臓器の内部を撮像する。
【0003】
消化管内を移動する間にカプセル型内視鏡の撮像チップによって撮像された画像は無線送信機能により画像信号として、被検体の外部に設けられた外部装置に送信され、そのメモリに記憶される。被検者は、無線受信機能とメモリ機能とを具備する外部装置を携帯することにより、カプセル型内視鏡を飲み込んだ後、自由に行動できる。カプセル型内視鏡による観察後は、外部装置のメモリに記憶された画像をディスプレイなどに表示させて診断等が行われる。
【0004】
特許第4602828号公報に開示されている、いわゆる二眼タイプのカプセル型内視鏡は、細長いカプセル型筐体の前方側および後方側の両端部に、それぞれ撮像チップを有し、前方側の画像と後方側の画像とを撮像する。二眼タイプのカプセル型内視鏡では2つの撮像チップの同期を完全にとった安定した動作を行うためには、1つの振動子部が発生する発振信号を、2つの撮像チップが共用することが好ましい。
【0005】
発振信号の伝達には2本の信号線が必要であるが、小さい筐体内に収容する配線板のレイアウト設計は容易ではなく、配線板面積の増大、すなわち筐体の大径化を招くおそれがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第4602828号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の実施形態は、動作が安定した小径のカプセル型内視鏡を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様のカプセル型内視鏡は、カプセル型の筐体の内部に、複数の基板部が、それぞれ接続部を介して一列に配置された回路基板が、複数の前記接続部にて180度折り曲げられ、前記複数の基板部が、それぞれの主面が前記筐体の中心軸と直交するように配置されており、
クロック信号を発生するための振動子部と、前記振動子部と2本の信号線を介して接続され前記クロック信号を発生すると共に、発生した前記クロック信号に応じて第1の画像データを取得する第1の撮像チップと、前記第1の撮像チップから1本の信号線により送信される前記クロック信号に応じて第2の画像データを取得する第2の撮像チップと、前記第1の画像データおよび前記第2の画像データを無線送信する送信部と、を具備する。
【発明の効果】
【0009】
本発明の実施形態によれば、動作が安定した小径のカプセル型内視鏡を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】実施形態のカプセル型内視鏡の外観図である。
【図2】第1実施形態のカプセル型内視鏡の断面図である。
【図3】第1実施形態のカプセル型内視鏡の実装前の回路基板を説明するための図であり、図3(A)は上面図、図3(B)は底面図、図3(C)は断面図である。
【図4】第1実施形態のカプセル型内視鏡の回路基板への部品実装を説明するための図であり、図4(A)は上面図、図4(B)は分解断面図である。
【図5】第1実施形態のカプセル型内視鏡の構成図である。
【図6】第2実施形態のカプセル型内視鏡の回路基板を説明するための図であり、図6(A)は上面図、図6(B)は断面図である
【発明を実施するための形態】
【0011】
<第1実施形態>
図1および図2に示すように本実施形態のカプセル型内視鏡(以下「内視鏡」という)10は、カプセル型の筐体11の内部に細長い回路基板20が折り曲げられた状態で電池32と共に収容されている。
【0012】
筐体11は、円筒形の本体部12と、本体部12の両端部の略半球状の端部カバー部13A、13Bとからなる。端部カバー部13A、13Bは透明材料からなり、本体部12は不透明材料からなる。細長い筐体11は長手方向の中心軸Oを回転対称軸とする回転対称形状である。そして、筐体11の長さL、すなわち、中心軸Oの方向の長さLは25〜35mmであり、中心軸Oの直交方向の直径Dは、5〜15mmである。
【0013】
筐体11の内部には、複数の略円形の基板部が、それぞれ接続部を介して一列に配置された、可撓性を有する回路基板20の各接続部が180度(90度+90度)折り曲げられ、各基板部の主面が中心軸Oに直交した状態で収容されている。
【0014】
端部カバー部13A側に配置された発光素子21Aにより照明された前方の体内の画像は、レンズユニット22Bを介して第1の撮像チップ22Aにより取得される。一方、端部カバー部13B側に配置された発光素子26Aにより照明された後方の体内の画像は、レンズユニット25Bを介して第2の撮像チップ25Aにより取得される。なお、以下、便宜的に、「前方」とは「端部カバー部13A側」をいい、「後方」とは「端部カバー部13B側」をいう。
【0015】
電力供給源である電池32は、折り曲げられた状態の回路基板20の電源基板部24と送信基板部23との間に配設されている。
【0016】
なお、回路基板20は、各基板部の配置を決めるスペーサ部材(不図示)と共に筐体内に収容されている。
【0017】
次に、図3(A)〜図4(B)を用いて回路基板20について説明する。図3(A)は電子部品の実装前の回路基板20の実装面である第1の主面20U側から観察した上面図であり、図3(B)は実装前の回路基板20の第2の主面20D側から観察した下面図であり、図3(C)は図3(A)および図3(B)のIIIC−IIIC線に沿った断面図である。
【0018】
回路基板20は、順に、第1の照明基板部21と、接続部27Aと、第1の撮像基板部22と、接続部27Bと、送信基板部23と、接続部27Cと、電源基板部24と、接続部27Dと、第2の撮像基板部25と、接続部27Eと、第2の照明基板部26と、が一列に配置されて構成されている。なお、以下、接続部27A〜27Eの、それぞれを接続部27という。
【0019】
そして、回路基板20には、電子部品を実装するための複数の接続電極30が形成されている。接続電極30は例えば銅または金等の導電材料からなる。回路基板20への電子部品等の実装はSMT(Surface Mount Technology)工程により行われる。また回路基板20の基板部21、22、25、26には、それぞれ開口21H、22H、25H、26Hがある。
【0020】
なお、図示しないが、第1の主面20Uおよび第2の主面20Dには、基板部間を接続する複数の配線が形成されている。配線は、例えば、L/S(ライン/スペース)が、75μm/75μmであり、1本の配線は150μmの幅を専有している。
【0021】
次に、図4(A)は電子部品等が実装された回路基板20の第1の主面20U側から観察した上面図であり、図4(B)は図4(A)のIVB−IVB線に沿った分解断面図である。
【0022】
略円形の第1の照明基板部21の第1の主面20Uには、略円形の開口21Hの周囲に4個の発光素子21A、例えばLEDが接続電極30に実装されている。なお発光素子21AはLEDに限られるものではなく個数も4個に限られるものではない。
【0023】
略円形の第1の撮像基板部22の第1の主面20Uには、略矩形の開口22Hの側に撮像面を向けた状態で第1の撮像チップ22Aがフリップチップ実装され、振動子部22CおよびEEPROM(22D)等に加えて、撮像面にはレンズユニット22Bが配置されている。撮像チップ22Aとしては、CCDまたはCMOSイメージセンサ等を用いる。
【0024】
略円形の送信基板部23の第1の主面20Uには、画像信号を無線送信信号を制御する送信部23Aである送信ICおよび、その他のチップ部品(23B〜23F)が実装されている。また、多層配線層を有する送信基板部23の内層には、図示しないが送信用アンテナであるコイルパターンが形成されている。
【0025】
略円形の電源基板部24の第1の主面20Uには、電源部24Aである電源ICに加えて、例えば抵抗24C、コンデンサ24D、ダイオード24E、インダクタ24F等のチップ部品が表面実装されており、他面には凸状の電池接続用の接点部材32Aが形成されている。
【0026】
略円形の第2の撮像基板部25には、第2の撮像チップ25Aが実装され、撮像面にはレンズユニット25Bが配置されている。なお、第2の撮像基板部25には第1の撮像基板部22とは異なり振動子部は実装されていない。
【0027】
略円形の第2の照明基板部26には、略円形の開口26Hの周囲に4個の発光素子26A、例えばLEDが実装されている。
【0028】
なお、回路基板20には、既に説明した電子部品等以外の各種の電子部品も実装されている。
【0029】
また、接続部27には、複数の信号線である配線が高密度に形成されている。
【0030】
一体的な長尺のフレキシブル基板である回路基板20の一方の端部に位置する第1の照明基板部21の中央の開口21Hが、レンズユニット22Bの枠に被さるように折り曲げられ、他方の端部に位置する第2の照明基板部26の中央の開口26Hが、レンズユニット25Bの枠に被さるように折り曲げられる。このため、回路基板20の組み立て工程は、長手方向に沿って順番に折り曲げることにより可能であり、複雑な折り曲げ作業を必要としないため容易である。
【0031】
次に図5を用いて内視鏡10の構成について更に説明する。
第1の撮像基板部に実装された振動子部22Cは、トランジスタおよびコンデンサと組み合わされた発振回路において所定の固有振動数の発振信号を発生する水晶振動子等を有する。振動子部22Cが発生する発振信号は、振動子部22Cの近くに配置されている第1の撮像チップ22Aに短い2本の信号線により、伝送される。
【0032】
第1の撮像チップ22Aは、入力された発振信号を内部の分周回路で低周波化して制御に用いるクロック信号を生成する。第1の撮像チップ22Aは、生成したクロック信号をもとに、第1の照明基板部21の発光素子21Aの発光タイミングおよび撮像タイミングを制御する。EEPROM(22D)は撮像チップの動作パラメータを読み書きする。
【0033】
第1の撮像チップ22Aは取得した第1の画像データを、接続部27を介して隣接配置された送信基板部23の送信部23Aにクロック信号と共に伝送する。すなわち、画像データはクロック信号と共に伝送する必要があるため、画像データの伝送には2本の信号線が必要である。
【0034】
送信部23Aは入力された第1の画像データを無線送信する。
【0035】
一方、第2の撮像チップ25Aは、第1の撮像チップ22Aから1本の信号線により伝送されるクロック信号をもとに、第2の照明基板部26の発光素子26Aの発光タイミングおよび撮像タイミングを制御する。
【0036】
既に説明したように、第2の撮像チップ25Aが、第1の撮像チップ22Aと同期を完全にとった安定した動作を行うためには、同じ振動子部22Cが発生する発振信号を共用する必要がある。しかし、振動子部22Cは発生する発振信号を直接、第2の撮像チップ25Aに伝送するには長い2本の信号線が必要である。これに対して、クロック信号は、接地電位に対するパルス電圧信号であるので、アース線を共用する回路基板20の内部においては、1本の信号線で伝送可能である。
【0037】
第1の撮像チップ22Aは、発振信号をもとに生成したクロック信号を外部に送信するためのクロック信号送信用電極端子22A1を有しており、第2の撮像チップ25Aは第1の撮像チップ22Aから送信されるクロック信号をもとに、撮像タイミング等を制御する。このため、第1の撮像チップ22Aを「マスタ」とすると、第2の撮像チップ25Aは「スレーブ」となる。「マスタ」と「スレーブ」は、それぞれが独立に動作するのではなく、「マスタ」が「スレーブ」の駆動タイミングを制御するいわゆるマスタ/スレーブ動作が行われる。
【0038】
内視鏡10は、第1の撮像チップ22Aが第2の撮像チップ25Aにクロック信号を送信するため、第1の撮像基板部22から第2の撮像基板部25への信号線を1本減らすことができる。すなわち、接続部27B、送信基板部23、接続部27C、電源基板部24および接続部27Dを通過する配線が1本少なくて済む。
【0039】
更に、第1の撮像チップ22Aは、画像データ入力用電極端子22A2を有しており、第2の撮像チップ25Aが取得した第2の画像データを入力可能である。すなわち、第1の撮像チップ22Aは自ら撮像する第1の画像データだけでなく、第2の撮像チップ25Aより入力される第2の画像データを、出力する機能を有する。このため、第2の画像データも第1の撮像チップ22Aを介して送信部23Aに伝送される。
【0040】
送信部23Aに同時に入力可能な画像データは、1つだけである。このため、第1の画像データと第2の画像データとを送信部23Aに入力するためには第1の撮像チップ22Aが第1の画像データを出力するタイミングと第2の撮像チップ25Aが第2の画像データを出力するタイミングとを調整する必要がある。
【0041】
しかし、内視鏡10では、第2の画像データが、第1の撮像チップ22Aを介して送信部23Aに伝送されるため、タイミング調整が容易である。また、送信部23Aへ第2の画像データを送信するのに、第2の撮像チップ25Aから送信部23Aへの2本の信号線に替えて、第1の撮像チップ22Aへの1本の信号線を用いている。
【0042】
回路基板20の中で離れた位置に配置されている2つの撮像チップ22A、25Aに信号線を接続するために、部品実装パターン等を避けて信号線の配線レイアウト設計を行う必要がある。このため、信号線を配設すると、配線配設スペースの分だけ配線経路にある円形の基板部の必要径を大きくしなければならない。例えば、配線2本分の配設が追加されると、円形の基板部の径は0.3mm増大する。これは、径が数mmの円形基板部を有する回路基板20にとっては大きな影響であった。
【0043】
内視鏡10は送信部23Aと「スレーブ」である第2の撮像チップ25Aとを信号線により接続しないことにより回路基板20の面積を削減できるため、内視鏡を小径に設計することが可能である。また、「マスタ」である第1の撮像チップ22Aと送信部23Aとは接続部27Bを介して短い距離で接続されているため、無線送信する画像信号にノイズが重畳されにくい。
【0044】
また撮像チップ22A、25Aの動作タイミングを規定するクロック信号を生成するための振動子部22Cは、第1の撮像基板部22の第1の撮像チップ22Aと隣接した位置に実装されており、第1の撮像チップ22Aと電気的に接続されている。
【0045】
振動子部22Cと2つの撮像チップ22A、25Aとをそれぞれ信号線で接続すると、送信部23Aとの接続の場合と同様に配線経路にある円形基板部の必要径を大きくしなければならない。これに対し、内視鏡10は、振動子部22Cは同じ第1の撮像基板部22に配置された第1の撮像チップ22Aとは2本の信号線を介して接続されているが、第2の撮像チップ22Aとは接続されていない。しかし、第1の撮像チップ22Aと第2の撮像チップ22Aとは、1つの振動子部22Cが発生した発振信号を低周波化した同じクロック信号により制御される。
【0046】
このため、内視鏡10は、動作が安定しており、かつ、回路基板20内の配線本数が少ないため小径に設計することが可能である。
【0047】
<第2実施形態>
次に第2実施形態の内視鏡10Aについて説明する。内視鏡10Aは、内視鏡10と類似しているので同じ構成要素には同じ符号を付し説明は省略する。
【0048】
図6(A)および図6(B)に示すように、内視鏡10Aの回路基板20Aは、2個の略円形の多層配線板である基板部41、42が接続部27Fを介して接続されている、いわゆるリジッドフレキシブル配線板である。基板部41は、第1の撮像チップ22Aが基板部と反対方向を向くようにフェイスアップで実装されているマスタ基板部である。基板部41は、回路基板20の第1の照明基板部21、接続部27A、第1の撮像基板部22、接続部27B、および送信基板部23の機能を併せ持つ多層配線板である。一方、スレーブ基板部である基板部42は、回路基板20の電源基板部24、接続部27D、第2の撮像基板部25、接続部27E、および第2の照明基板部26の機能を併せ持つ多層配線板である。
【0049】
送信部23Aのアンテナは、多層配線板である基板部41の内層パターンにより形成され、送信部23Aの周辺部品も基板部41の裏面に実装されている。すなわち、送信部23Aは第1の撮像チップ22Aに基板部41の厚さ分の距離を介する隣接した状態に配置され、第2の撮像チップ25Aとは直接には接続されていない。
【0050】
かかる構成により、内視鏡10Aは、送信部23Aと第1の撮像チップ22Aとを接続する配線をより簡略化している。また、回路基板20Aは回路基板20よりも、画像データを伝送する配線が短いため、ノイズがより低減されている。
【0051】
なお、振動子部22CとEEPROM(22D)とは基板部41の裏面に実装され、第1の撮像基板部22に隣接して電気的に接続されている。
【0052】
第2の撮像チップ25Aは基板部42にフェイスアップで実装されており、周辺には、発光素子26Aが実装されている。電源部24Aは基板部42の裏面に実装されている。
【0053】
内視鏡10Aは、回路基板20Aの構成が、内視鏡10の回路基板20に比べて簡略化されている。
【0054】
このため、内視鏡10Aは、内視鏡10と同様の効果を有すると共に、組み立て工程を、より簡略化することができる。
【0055】
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。
【符号の説明】
【0056】
10、10A…カプセル型内視鏡、11…筐体、12…本体部、13A、13B…端部カバー部、20、20A…回路基板、20D…第2の主面、20U…第1の主面、21…第1の照明基板部、22…第1の撮像基板部、22A…第1の撮像チップ、22B…レンズユニット、22C…振動子部、22D…EEPROM、23…送信基板部、23A…送信部、24…電源基板部、24A…電源部、25…第2の撮像基板部、25A…第2の撮像チップ、25B…レンズユニット、26…第2の照明基板部、27、27A〜27F…接続部、30…接続電極、32…電池、41、42…多層基板部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カプセル型の筐体の内部に、複数の基板部が、それぞれ接続部を介して一列に配置された回路基板が、複数の前記接続部にて180度折り曲げられ、前記複数の基板部が、それぞれの主面が前記筐体の中心軸と直交するように配置されており、
クロック信号を発生するための振動子部と、
前記振動子部と2本の信号線を介して接続され前記クロック信号を発生すると共に、発生した前記クロック信号に応じて第1の画像データを取得する第1の撮像チップと、
前記第1の撮像チップから1本の信号線により送信される前記クロック信号に応じて第2の画像データを取得する第2の撮像チップと、
前記第1の画像データおよび前記第2の画像データを無線送信する送信部と、を具備することを特徴とするカプセル型内視鏡。
【請求項2】
前記第2の画像データが、前記第1の撮像チップを介して、前記送信部に送信されることを特徴とする請求項1に記載のカプセル型内視鏡。
【請求項3】
前記第1の撮像チップの撮像視野を照明する複数の発光素子が実装された第1の照明基板部と、
前記振動子部と前記第1の撮像チップとが実装された第1の撮像基板部と、
前記送信部が実装された送信基板部と、
電力を供給する電源部が配設された電源基板部と、
前記第2の撮像チップが実装された第2の撮像基板部と、
前記第2の撮像チップの撮像視野を照明する複数の発光素子が実装された第2の照明基板部と、を具備することを特徴とする請求項2に記載のカプセル型内視鏡。
【請求項4】
前記送信基板部が前記接続部を介して前記第1の撮像基板部に隣接して配置されていることを特徴とする請求項3に記載のカプセル型内視鏡。
【請求項5】
前記回路基板が、前記第1の撮像基板部と第1の照明基板部と前記送信基板部23とが一体化された第1の多層基板部と、前記第2の撮像基板部と第2の照明基板部と前記電源基板部とが一体化された第2の多層基板部と、前記第1の多層基板部と前記第2の多層基板部とを接続する接続部と、からなることを特徴とする請求項3に記載のカプセル型内視鏡。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2013−48824(P2013−48824A)
【公開日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−189701(P2011−189701)
【出願日】平成23年8月31日(2011.8.31)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】