説明

カプセル玩具

【課題】
本発明は、おきあがりこぼしの機能を有するカプセル玩具を提供することを目的としている。
【解決手段】
カプセル玩具1は、物品2と、この物品2を収納するカプセル10と、このカプセル10は、下部カプセル11と上部カプセル12とを有し、嵌合部13で一体化できるものであり、下部カプセル11が立設するように下部カプセル11内におきあがりこぼし用のおもし3を設けているものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カプセル玩具に係り、特に、おきあがりこぼしの機能を有するカプセル玩具に関する。
【背景技術】
【0002】
物品を内在したカプセル玩具があり(例えば、特許文献1参照)、このカプセル玩具には、おきあがりこぼしの機能はない。
また、一方、景品取得ゲーム装置(例えば、特許文献2参照)にあっては、取得できる景品の中には、菓子に混じって「おきあがりこぼしの機能を有した玩具」があり、ゲームのおもしろさを増すために、「おきあがりこぼしの機能を有した玩具」を景品獲得口へ容易に落下させないようにしている。
【特許文献1】特開2003−275476号公報
【特許文献2】特開平9−99169号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、おきあがりこぼしの機能を有した玩具にあっては、玩具毎におきあがりこぼし用のおもしを付けなくてならず、重しの位置、重しの大きさ等により、おきあがりこぼしの機能を付ける玩具に制約を受け、玩具によってはおきあがりこぼしの機能を付けることができないという問題点が生じた。
本発明は、上述した問題点を除去するようにしたカプセル玩具を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するために、請求項1記載のカプセル玩具は、物品と、この物品を収納するカプセルと、このカプセルは、下部カプセルと上部カプセルとを有し、嵌合部で一体化できるものであり、前記下部カプセルが立設するように前記下部カプセル内におきあがりこぼし用のおもしを設けているものである。
【0005】
また、請求項2記載のカプセル玩具は、請求項1記載のカプセル玩具において、上部カプセルは内在する物品が見えるよう透明部材で形成されているものである。
【発明の効果】
【0006】
請求項1記載のカプセル玩具によれば、下部カプセル内におきあがりこぼし用の「おもし」を設けているため、カプセルに内在する物品に一々「おもし」を付けなくてもおきあがりこぼしの機能を発揮することができ、しかも、カプセルに内在する物品それ自身におきあがりこぼしの機能がなくても、カプセルに内在できる大きさであれば良いため、カプセルに内在できる物品の範囲を拡大することができる。
【0007】
また、請求項2記載のカプセル玩具によれば、前述した請求項1記載の発明の効果に加え、上部カプセルは内在する物品が見えるよう透明部材で形成されているため、カプセルに内在する物品におきあがりこぼしの機能がないにもかかわらず、該物品におきあがりこぼしの機能があるように見せることができ、また、カプセルに内在する物品を他の物品に取り替えても、取り替えた物品におきあがりこぼしの機能があるように見せることができる。
【実施例】
【0008】
本発明の一実施例のカプセル玩具を図面を参照して説明する。
図1乃至図4において、1はカプセル玩具で、カプセル玩具1は、物品2を内在している。
物品2は、例えば、玩具(玩具を例示すれば、キャラクター人形、組立玩具、動物玩具等)、菓子等である。
【0009】
物品2は、カプセル10内に収納される。カプセル10は、図2及び図3に示すように、下部カプセル11と上部カプセル12とを有し、嵌合(形状があったものをはめ合わせること)部13で一体化できるようになっている。
下部カプセル12には、下部カプセル12が立設するように下部カプセル12内におきあがりこぼし用のおもし3を設けている。
おもし3は、下部カプセル12の内壁に付着させるようにしても良いが、本実施例においては、蓋4を設けておもし3を下部カプセル12内に閉じこめるようにしている。蓋4は下部カプセル12に、例えば、超音波により溶着される。
【0010】
その結果、下部カプセル12内におきあがりこぼし用の「おもし3」を設けているため、カプセル10に内在する物品2に一々「おもし」を付けなくてもおきあがりこぼしの機能を発揮することができ(図4参照)、しかも、カプセル10に内在する物品2それ自身におきあがりこぼしの機能がなくても、カプセル10に内在できる大きさであれば良いため、カプセル10に内在できる物品2の範囲を拡大することができる。
【0011】
また、上部カプセル11は内在する物品2が見えるよう透明部材で形成されている(図1参照)。上部カプセル11が透明部材で形成されていると、カプセル10に内在する物品2におきあがりこぼしの機能がないにもかかわらず、該物品2におきあがりこぼしの機能があるように見せることができ、また、カプセル10に内在する物品2を他の物品に取り替えても、取り替えた物品におきあがりこぼしの機能があるように見せることができる。
【0012】
なお、上述したカプセル玩具1は、例えば、景品取得ゲーム装置における景品として、また、自動機に硬貨を入れ、ハンドルを回すと、出てくる、通称「ガチャポン」にも、適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は、本発明の一実施例のカプセル玩具の概略的正面図である。
【図2】図2は、図1のカプセル玩具の上部カプセルと下部カプセルの嵌合状態を解除した状態の概略的正面図である。
【図3】図3は、図1のカプセル玩具の概略的分解斜視図である。
【図4】図4は、図1のカプセル玩具の使用状態を示す概略的正面図である。
【符号の説明】
【0014】
1 ・・・・・カプセル玩具
2 ・・・・・物品
3 ・・・・・おもし
10 ・・・・・カプセル
11 ・・・・・下部カプセル
12 ・・・・・上部カプセル
13 ・・・・・嵌合部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品と、
この物品を収納するカプセルと、
このカプセルは、下部カプセルと上部カプセルとを有し、嵌合部で一体化できるものであり、
前記下部カプセルが立設するように前記下部カプセル内におきあがりこぼし用のおもしを設けている
ことを特徴とするカプセル玩具。
【請求項2】
上部カプセルは内在する物品が見えるよう透明部材で形成されている
ことを特徴とする請求項1記載のカプセル玩具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−87560(P2006−87560A)
【公開日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−274842(P2004−274842)
【出願日】平成16年9月22日(2004.9.22)
【出願人】(399133626)株式会社エイチ・エヌ・アンド・アソシエイツ (1)
【Fターム(参考)】