説明

カムギヤ式制御機構及びテーププレーヤ

【発明の詳細な説明】
本発明カムギヤ式制御機構及びテーププレーヤを以下の項目に従って詳細に説明する。
A.産業上の利用分野 B.発明の概要 C.従来技術 a.一般的背景 b.従来の初期回転手段及びレバー戻し手段 D.発明が解決しようとする課題 E.課題を解決するための手段 F.実施例 a.モード切換装置の概要[第1図乃至第4図、第7図R>図]
b.制御機構[第1図乃至第7図]
b−1.カムギヤ[第1図乃至第7図]
b−2.駆動ギヤ[第1図乃至第4図]
b−3.トリガーレバー、引張バネ、電磁プランジャ[第1図乃至第5図、第7図]
b−4.動作[第1図]
G.発明の効果(A.産業上の利用分野)
本発明は新規なカムギヤ式制御機構及びテーププレーヤに関する。
詳しくは、所要の制御機能を有する制御用カム部と少なくとも1つの欠歯部が形成された歯部と該欠歯部が駆動ギヤと対向されている区間にある停止位置で回転を阻止されるようにするためのストッパ部等が設けられたカムギヤと、電磁手段によって位置規制の状態を制御されるトリガーレバーと、初期回転手段と、レバー押戻し手段とを備え、トリガーレバーが電磁手段に吸着された阻止位置に来ている状態から該トリガーレバーが有する係合部にカムギヤのストッパ部が当接することによってカムギヤが当該停止位置にロックされ、その状態から電磁手段によるトリガーレバーの吸着が解除されてトリガーレバーが非阻止位置へと移動されると初期回転手段によりカムギヤが稍回転されてその歯部が駆動ギヤと噛合し、それによりカムギヤが駆動ギヤによって回転されると共に、トリガーレバーがレバー押戻し手段によって阻止位置へ押し戻され、このようにしてカムギヤの所定の停止位置でのロックと回転とにより制御用カム部による所要の制御が行なわれるようにしたカムギヤ式制御機構及びカムギヤ式制御機構を備え制御用カム部によりテープの走行方向を切り換えるようにしたテーププレーヤに関するものであり、トリガーレバーによるロックが解除されたときに必要なカムギヤに対する初期回転とその後に必要なトリガーレバーの阻止位置への戻しを特別な部材を全く使用しなくても行なうことができる新規なカムギヤ式制御機構及びテーププレーヤを提供しようとするものである。
(B.発明の概要)
本発明カムギヤ式制御機構は、カムギヤに略周方向へ延びる被制御用カム溝を設けると共に、該被制御用カム溝にカムギヤの回転が所定の停止位置で阻止されるようにするためのストッパ突起とトリガーレバーが非阻止位置へと移動されるとき押圧されてカムギヤを初期回転させる被押圧面と上記初期回転の後にトリガーレバーを阻止位置へと押し戻すための押戻面を形成し、それにより、トリガーレバーによるロックが解除されたとき必要なカムギヤに対する初期回転とその後に必要なトリガーレバーの阻止位置への戻しを特別な部材を全く使用しなくても行なうことができると共に、初期回転やトリガーレバーの戻しのタイミングを精度良く制御することができるようにしたものである。
また、本発明テーププレーヤは、上記した如きカムギヤ式制御機構を備え、制御用カム部によりテープの走行方向を切り換えられるようにしたものである。
(C.従来技術)
(a.一般的背景)
例えば、複数の制御位置の間を移動されることによって複数の制御状態の一を選択的に現出させる移動部材の位置制御を行なう制御機構の一つにカムギヤ式制御機構がある。
この種の制御機構は、基本的に、当該移動部材の複数の制御位置と格別に対応した複数の欠歯部が形成された歯部及び回転されることによって移動部材を押圧する制御用カム部を有するカムギヤと、該カムギヤの歯部と噛合されたときそれを回転させる駆動ギヤと、回動自在なトリガーレバーと、該トリガーレバーの位置規制の状態を制御するための電磁手段と、初期回転手段及びレバー戻し手段等を備え、カムギヤにはその欠歯部が駆動ギヤと対向されている区間にある複数のストッパ部を設け、トリガーレバーには上記ストッパ部と係合される係合突起を設け、トリガーレバーは電磁手段に吸着されることによりその係合突起が上記ストッパ部の回転軌跡上に位置された阻止位置に保持され、電磁手段による吸着が解除されたときはその係合突起が上記回転軌跡から外れた非阻止位置へと移動されるように構成され、そして、その制御動作は次のように行なわれる。
ある制御状態、即ち、カムギヤの一の欠歯部が駆動ギヤと対向され、かつ、ストッパ部がトリガーレバーの係合突起に当接してカムギヤの回転が阻止されていて移動部材が一の制御装置に保持されている状態から電磁手段によるトリガーレバーに対する吸着が解除されてトリガーレバーが非阻止位置へと移動されると、初期回転手段によってカムギヤが噛合位置、即ち、それまで駆動ギヤと対向していた欠歯部に続く一の歯部が駆動ギヤと噛合される位置まで回転され、その状態からは駆動ギヤによってカムギヤが回転され、それにより該カムギヤの制御用カム部が移動部材を別の制御位置へ向けて押圧して行き、この間にトリガーレバーはレバー戻し手段によって阻止位置へと戻され、そして、カムギヤが別の欠歯部が駆動ギヤと対向した位置まで回転して来ると、別のストッパ部がトリガーレバーの係合突起に当接してカムギヤがその回転を阻止され、この間に移動部材が別の制御位置へと移動されかつその位置に保持されて別の制御状態が現出される。
(b.従来の初期回転手段及びレバー戻し手段)
上記したように、この種のカムギヤ式制御機構には、ある制御状態からトリガーレバーに対する吸着が解除されたときカムギヤを噛合位置まで回転させるための初期回転手段と、カムギヤが噛合位置へと移動された後少なくとも次の欠歯部が駆動ギヤと対向されるまでの間にトリガーレバーを阻止位置へと戻すためのレバー戻し手段が必要である。
そして、従来、初期回転手段としては、当該移動部材に弾発手段による移動力を付勢しておいて移動部材がいずれの制御位置に来ているときでも該移動部材が上記移動力によって制御用カム部を押圧することでカムギヤにある程度の回転角回転される回転力を与えるようにしたものが多く、また、レバー戻し手段としては、カムギヤにより回転され、回転されることでトリガーレバーを非阻止位置から阻止位置へと戻す別のカム手段を設けたりすることが多かった。
(D.発明が解決しようとする課題)
このように、従来のカムギヤ式制御機構は、部品の数が多いため、構成が複雑で、配置のためのスペースも多く必要とするという問題があり、また、カムギヤの初期回転は移動部材が当該制御位置からある方向へ初期移動することで行なわれるため、その初期移動の方向を次の制御位置への移動方向と反対の方向にせざるを得ないことがしばしばあり、従って、移動部材の移動に時間がかかるとか、制御位置や移動ストロークの設定が複雑になる等の問題があった。
(E.課題を解決するための手段)
そこで、本発明カムギヤ式制御機構は、上記課題を解決するために、欠歯部が設けられた歯部及び所要の制御機能を有する制御用カム部を有するカムギヤに略周方向へ延びる被制御用カム溝を設け、該被制御用カム溝の一の周面にはストッパ突起を突設し他の周面のうち上記ストッパ突起と略対向した位置には該ストッパ突起に向って互いに略へ字状を為すように開いた被押圧面及び押戻面を形成し、上記被制御用カム溝内に位置された係合突起を有し該係合突起がストッパ突起の回転軌跡上に位置した阻止位置と係合突起が上記回転軌跡から外れた非阻止位置との間を移動されるトリガーレバーと、該トリガーレバーを非阻止位置へ向けて付勢する弾発手段と、トリガーレバーを阻止位置に保持する保持手段とを設け、カムギヤはその歯部が駆動ギヤと噛合されることで一の方向へ回転され上記駆動ギヤが欠歯部と対応されているときにストッパ突起が係合突起に当接されてその位置にロックされ、カムギヤがロックされている状態からトリガーレバーの阻止位置への上記保持手段による保持が解除されたときはトリガーレバーが非阻止位置へと移動されてカムギヤに対するロックが解除されると共に係合突起が上記被押圧面を押圧してカムギヤをその歯部が駆動ギヤと噛合される位置まで回転させ、その後更なる上記回転により上記押戻面が係合突起を押圧してトリガーレバーを阻止位置に押し戻すようにしたものである。
従って、本発明カムギヤ式制御機構にあっては、カムギヤに対するロックが解除されたときにカムギヤに必要な初期回転、即ち、その歯部が駆動ギヤと噛合される位置までの回転はトリガーレバーの阻止位置から非阻止位置への移動によって行なわれ、初期回転の後に必要なトリガーレバーの阻止位置への戻しは駆動ギヤにより為されるカムギヤの回転によって行なわれるので、これら初期回転とトリガーレバーの戻しを行なうための特別な部品は不要になり、それによって、この種の制御機構の構造を簡単にすることができると共に配置のためのスペースも小さくて済み、しかも、カムギヤの初期回転が行なわれるタイミングとトリガーレバーが阻止位置に戻されるタイミングとこれら2つの動作の間のタイミングが非制御用カム溝の被押圧面と押戻面との間の位置関係とこれら被押圧面及び押戻面とストッパ突起との間の位置関係により精度良く規制されるので、動作の信頼性を高めることができる。
また、本発明テーププレーヤは、上記した如きカムギヤ式制御機構を備え、制御用カム部によりテープの走行方向を切り換えられるようにしたものである。
従って、本発明テーププレーヤにあっては、制御機構の構造を簡単にすることができると共に、小型化が可能になり、更に、動作の信頼性が高くなる。
(F.実施例)
以下に、本発明カムギヤ式制御機構の詳細を図示した実施例に従って説明する。
尚、図示した実施例は、本発明カムギヤ式制御機構を、テーププレーヤのモード切換装置におけるモード切換スライダの位置制御を行なうための制御機構に適用したものである。
(a.モード切換装置の概要)[第1図乃至第4図、第7図R>図]
1はモード切換装置(図面では要部のみを示してある。)である。
2及び2′はメカシャーシ3(第7図参照)に回転自在に支持されたリール台であり、互いに左右方向(第2図R>図における左方へ向う方向を左側とし、右方へ向う方向を右側とする。また、同図における下方へ向う方向を前側とし、上方へ向う方向を後側とする。以下の説明において向きを示すときはこの方向によるものとする。)に離間して配置されており、その一方2はテープが一の方向(以下、ノーマル方向」と言う。)へ走行されるときテープを巻き取るテープリールが係合されるリール台(以下、「T側リール台」と言う。)、他方のリール台2′はテープが上記ノーマル方向と反対のリバース方向へ走行されるときテープを巻き取るテープリールが係合されるリール台(以下、「S側リール台」と言う。)であり、それぞれギヤ部4、4′を有する。
5はS側入力ギヤであり、該S側入力ギヤ5は図示しない伝達ギヤを介してS側リール台2′のギヤ部4′と噛合されている。
6はモード切換スライダであり、左右方向へ長い板状をしており、メカシャーシ3の下面に左右方向へ摺動自在に支持されており、制御機構7により、第2図に示すストップ位置、即ち、移動範囲における略中間の位置であってストップモードを形成するときの位置と、第3図に示すノーマル位置、即ち、移動範囲における左端の位置であってテープがノーマル方向へ走行されるノーマルモードを形成するときの位置と、第4図に示すリバース位置、即ち、移動範囲における右端の位置であってテープがリバース方向へ走行されるリバースモードを形成するときの位置との間を、ストップ位置−ノーマル位置−リバース位置−ストップ位置の順で移動される。
そして、モード切換スライダ6には、その後側縁の略中間の部分から突出し左右方向へ長い略台形状をした押圧部8が形成されると共に、その右端部寄りの位置の下面には被押圧ピン9が突設されており、ストップ位置からノーマル位置への移動及びリバース位置への移動は制御機構7のカムギヤ10が有する制御用カム部が上記被押圧ピン9を押圧することにより行なわれ、リバース位置からストップ位置への移動は図示しない弾発手段によってモード切換スライダ6に付勢されたストップ位置への戻り力によって行なわれる。
11は揺動レバーであり、前後方向へ長く、その前端部寄りの位置がメカシャーシ3に突設された支持軸12に回動自在に支持されると共に、後端部にギヤ支持軸13が垂設され、該ギヤ支持軸13に互いに一体的に回転する図示しない大ギヤ及び小ギヤ14が回転自在に支持されており、その大ギヤは図示しない駆動系の中間ギヤと同時噛合され、小ギヤ14はT側リール台2のギヤ部4とS側入力ギヤ5との間に位置されている。
そして、揺動レバー11の前端縁には前方に向って開口した略コ字形をした切欠15が形成されており、モード切換スライダ6がストップ位置に来ている状態ではその押圧部8が上記切欠15内に位置され、それにより、揺動レバー11の回動が阻止されて該揺動レバー11が第2図に示す中立位置、即ち、その小ギヤ14がギヤ部4とS側入力ギヤ5との間の略中間の位置にあってT側リール台2のギヤ部4とS側入力ギヤ5のいずれとも噛合されない中立位置に保持される。
この状態がストップモードであり、この状態からカムギヤ10が回転されると、モード切換スライダ6の被押圧ピン9が左方へ向って押圧されて該モード切換スライダ6がノーマル位置へと移動され、それにより、モード切換スライダ6の押圧部8が揺動レバー11の切欠15の左側縁15aを押圧して揺動レバー11を時計回り方向へ回動させ、小ギヤ14がT側リール台2のギヤ部4と噛合されて(第3図参照)該T側リール台2をテープ巻取方向へ回転させる。
この状態がノーマルモードであり、そして、モード切換スライダ6がノーマル位置まで来るとカムギヤ10の回転が阻止され、それにより、モード切換スライダ6がノーマル位置に保持され、カムギヤ10に対する回転の阻止が解除されない限り、上記状態が保持される。
更に、ノーマルモードからカムギヤ10の回転の阻止が解除されると、カムギヤ10が回転され、モード切換スライダ6は図示しない弾発手段によって付勢された力によってカムギヤ10の回転につれてストップ位置まで戻り、そこからは、モード切換スライダ6の被押圧ピン9が右方へ向けて押圧されてモード切換スライダ6がリバース位置へ向けて移動され、それにより、押圧部8が切欠15の右側縁15bを押圧して揺動レバー11を反時計回り方向へ回動させ、小ギヤ14がS側入力ギヤ5を介してS側リール台2′のギヤ部4′と噛合されて(第4図参照)該S側リール台2′をテープ巻取方向へ回転させる。
この状態がリバースモードであり、モード切換スライダ6がリバース位置に来たときもカムギヤ10の回転が阻止され、それにより、モード切換スライダ6がリバース位置に保持される。
そして、この状態からカムギヤ10に対する回転の阻止が解除されると、カムギヤ10が回転され、モード切換スライダ6はこれに付勢されているストップ位置への戻り力によってストップ位置へと移動され、モード切換スライダ6がストップ位置に戻るのと略同時にカムギヤ10の回転が阻止される。
このようにして、モードの形成が選択的に行なわれる。
尚、カムギヤ10の回転方向は、常に、上方から見て反時計回り方向である。
(b.制御機構)[第1図乃至第7図]
制御機構7は、前記カムギヤ10と、該カムギヤ10を回転させるための駆動ギヤと、カムギヤ10の回転をその3つの停止位置、即ち、モード切換スライダ6がストップ位置へと移動されたときの位置(以下、「第1の位置」という。)とモード切換スライダ6をノーマル位置へと移動させたときの位置(以下、「第2の位置」と言う。)とモード切換スライダ6をリバース位置へと移動させたときの位置(以下、「第3の位置」と言う。)で阻止し、また、その阻止を解除するためのトリガーレバーと、該トリガーレバーに対する位置規制の状態を制御するための電磁プランジャと、トリガーレバーに回動力を付勢するための引張バネとから成る。
(b−1.カムギヤ)[第1図乃至第7図]
16はカムギヤ10の主部であり、円板状をしており、その中心部がメカシャーシ3に垂設された支持軸17に回転自在に支持されている。
18a、18b及び18cは主部16の外周面の周方向へ配列されるように形成された歯部、19a、19b及び19cは上記3つの歯部18a、18b及び18cの各間に位置した欠歯部であり、カムギヤ10が第1図(A)及び第2図に示す位置(この位置が第1の位置である。)に来ている状態で、歯部18a(以下、「第1の歯部」と言う。)はカムギヤ10の中心の略真後ろの位置から反時計回りの方向へ中心角で略120゜余りの範囲に亘って設けられ、この第1の歯部18aの時計回り方向側に隣接した歯部18b(以下、「第2の歯部」と言う。)は中心角で略110゜の長さを有し、もう1つの歯部18c(以下、「第3の歯部」と言う。)は中心角で略40゜位の長さを有しており、また、第1の歯部18aと第3の歯部18cとの間の欠歯部19a(以下、「第1の欠歯部」と言う。)は中心角で略40゜の長さを有し、第1の歯部18aと第2の歯部18bとの間の欠歯部19b(以下、「第2の欠歯部」と言う。)は中心角で略25゜の長さを、もう1つの欠歯部19c(以下、「第3の欠歯部」と言う。)は中心角で略25゜位の長さを有している。
20は主部16の上面に形成された制御用カム部であり、無端状に延びる溝状をしていて、前記モード切換スライダ6の被押圧ピン9はカムギヤ10の中心より左側に位置した状態で上記制御用カム部20内に摺動自在に位置されている。そして、制御用カム部20はその略半部がカムギヤ10の中心に対して偏心した位置を中心とした略半円状に延びるように形成され、その余の部分は略L字状に屈曲して延びるように形成されており、このような制御用カム部20のうち、カムギヤ10が第1の位置に来ている状態で、カムギヤ10の中心から略左方へ向って延びる部分の左端部20aはカムギヤ10の中心と外周縁との間の略中間の位置にあり、この部分20aに被押圧ピン9が位置されているときモード切換スライダ6が前記ストップ位置にあり、また、カムギヤ10が第3図に示す第2の位置に来ている状態でカムギヤ10の中心の真左に位置した部分20bはカムギヤ10の外周縁寄りの位置にあり、この部分20bに被押圧ピン9が位置されているときモード切換スライダ6がノーマル位置に保持され、そして、カムギヤ10が第4図に示す第3の位置に来ている状態でカムギヤ10の中心の真左に位置した部分20cはカムギヤ10の中心寄りの位置にあり、この部分20cに被押圧ピン9が位置されているときモード切換スライダ6がリバース位置に保持される。
21は主部16の下面に形成された被制御用カム溝であり、外周縁寄りの位置にカムギヤ10の中心を中心とする円周方向へ無端状に延びるように形成されており、その一方の周面21a、即ち、中心から遠い方の周面には中心に向って突出した細身の略台形状をした3つのストッパ突起221、222及び223が形成され、これら3つのストッパ突起221、222、223の一つ221(以下、「第1のストッパ突起」と言う。)はカムギヤ10が第1の位置に来ている状態で、該第1のストッパ突起221に時計回り方向で隣接したストッパ突起222(以下、「第2のストッパ突起」と言う。)はカムギヤ10が第2の位置に来ている状態で、もう一つのストッパ突起223(以下、「第3のストッパ突起」と言う。)はカムギヤ10が第3の位置に来ている状態でそれぞれカムギヤ10の中心の略真後ろに位置されるところに配置されている。
そして、他方の周面21bのうち上記3つのストッパ突起221、ストッパ突起222及び223と各別に対向した位置には当該ストッパ突起に向って互いに略へ字状を為すように開いた被押圧面231と押戻面241、同じく232と242、233と243が形成されており、押戻面241、242、243はそれぞれ被押圧面231、232、233の上方から見て時計回り方向側に、即ち、カムギヤ10の回転方向と反対の側に位置され、その先端部241a、242a、243aは周面21a、21bと略平行な方向に延びることでその余の部分に対して屈曲され、かつ、周面21aと21bとの間の略中間の部分に位置されている。
尚、被押圧面231、232、233のそれぞれが対応したストッパ突起221、222、223とカムギヤ10の中心とを結ぶ直線に対する傾きは略60゜であり、また、押戻面241、242、243の先端部241a、242a、243aを除く主部241b、242b、243bの上記傾きは略50゜になっている。
(b−2.駆動ギヤ)[第1図乃至第4図]
25は駆動ギヤであり、メカシャーシ3に垂設された支持軸26に回転自在に支持されると共に、そのピッチ円がカムギヤ10の歯部18a、18b及び18cのピッチ円の延長線に略左前方から外接するように位置され、図示しない駆動系によって回転され、カムギヤ10の回転が行なわれるときは上方から見て時計回り方向へ回転される。
そして、カムギヤ10が第1の位置に来ている状態では前記第1の欠歯部19aの第1の歯部18a寄りの端部が、カムギヤ10が第2の位置に来ている状態では第2の欠歯部19bが、カムギヤ10が第3の位置に来ている状態では第3の欠歯部19cが、それぞれ駆動ギヤ25と対応され、従って、これらの状態においては駆動ギヤ25が回転してもカムギヤ10が回転されることは無く、また、上記したいずれかの状態からカムギヤ10の初期回転(これについては後述する)が行なわれると、歯部18a、18b、18cのうちそれまで駆動ギヤ25に時計回り方向側から近接していたものが駆動ギヤ25と噛合される。
(b−3.トリガーレバー、引張バネ、電磁プランジャ)[第1図乃至第5図、第7図]
27はトリガーレバーである。該トリガーレバー27は上方から見てその主部28が略j字状をしており、該主部28の右前方を向いた側縁の中間の部分から略三角形状をした腕29が略右方へ向って突出されており、主部28の長手方向における中間の部分より稍前方の位置にはボス30が、腕29の先端部には係合突起31がそれぞれ上方へ向って突設されており、更に、主部28の後端部28aはその余の部分より高いところに位置したバネ掛部になっており、また、主部28の上記バネ掛部寄りの位置の上面には略円柱状をした連結ピン32が立設されている。
33はメカシャーシ3のうちカムギヤ10に左稍後方から近接した位置に垂設された支持軸であり、該支持軸33が上記ボス30を貫通して形成された挿通孔30aに挿通され、それによって、トリガレバー27が該支持軸33に回動自在に支持される。
そして、トリガーレバー27の係合突起31の上部はカムギヤ10の中心の略真後ろで被制御用カム溝21内に位置される。
尚、係合突起31はその水平断面が略半円形をしており、その円弧面が被制御用カム溝21の他方の周面21bと対向される。
34は引張バネであり、その一端部がメカシャーシ3の下面に垂設されたバネ掛突部35に係着され、他端部がトリガーレバー27のバネ掛部28aに係着されており、この引張バネ34の引張力によってトリガーレバー27に上方から見て時計回り方向への回動力が付勢されている。
従って、トリガーレバー27は反時計回り方向へ向って押圧されていない間は係合突起31が被制御用カム溝21の他方の周面21bに当接した位置(以下、「非阻止位置」と言う。)に保持され、トリガーレバー27がこの非阻止位置に来ている状態では、その係合突起31はストッパ突起221、222及び223の回転軌跡から外れたところに位置される。
36はメカシャーシ3の下面に固定された電磁プランジャである。37は電磁プランジャ36のベースであり、横長な略コ字状をした固定部38と該固定部38の一側面から互いに平行に突出し略角筒状をした2つのコイルボビン39、39とが合成樹脂により一体に形成されている。40は略コ字形をしたヨークであり、その互いに平行に延びる2つの部分40a、40aの先端寄り部分がコイルボビン39、39の孔の固定部38側に略半部に挿入され、かつ、その余の部分40bが固定部38に保持されており、また、上記2つの部分40aと40aとの間のうちコイルボビン39、39から突出した部分にマグネット41が配置され、かつ、ヨーク40に接着されている。
42、42はコイルボビン39、39に巻回されたコイルである。
43は磁性材料から成る可動子であり、略コ字形をしており、その互いに平行に延びる2つの部分43a、43aがコイルボビン39、39内に摺動自在に挿入されると共に、上記2つの部分43a、43aの基端を連結している基部43bには長孔状をした連結孔43cが形成されている。
このような電磁プランジャ36はメカシャーシ3の下面のうちカムギヤ10に後ろ稍左側から近接した位置に固定されると共に、可動子43の移動方向がトリガーレバー27の連結ピン32の回動軌跡に略沿うような向きで配置されている。
そして、上記連結孔43cにトリガーレバー27の連結ピン32が稍余裕を有した状態で挿入され、これにより、トリガーレバー27が電磁プランジャ36の可動子43と連結される。
しかして、トリガーレバー27は可動子43がヨーク40に吸着されている状態では、引張バネ34の引張力に抗して位置を規制され、この状態でトリガーレバー27は、第1図(A)に示すように、その係合突起31がカムギヤ10のストッパ突起221、222及び223の回転軌跡上に位置した阻止位置に保持され、また、この状態から電磁プランジャ36に対する通電が為されると、それによって生じた磁力によってヨーク40による吸着力が打ち消されて、可動子43のヨーク40による吸着が解除されてトリガーレバー27は引張バネ34の引張力によって非阻止位置へと移動される。
(b−4.動作)[第1図]
このような制御機構7による動作は次のように行なわれる。
電磁プランジャ36に対する通電はカムギヤ10を回転させるとき、換言すれば、現在形成されているモードとは別のモードを形成するときに一時的に行なわれる。
前記したように、トリガーレバー27が阻止位置に来ているときはその係合突起31がカムギヤ10のストッパ突起221、222、223の回転軌跡上に位置され、また、該係合突起31はカムギヤ10の中心の略真後ろにあるので、カムギヤ10の回転が開始された後トリガーレバー27が阻止位置へと移動されると、ストッパ突起221、222、223のうちそのとき係合突起31に時計回り方向側から一番近接しているものがカムギヤ10の中心の略真後ろに来たところで当該ストッパ突起22が係合突起31に当接され、それによって、カムギヤ10の回転が阻止され、そして、カムギヤ10の回転がそのように阻止されたときの位置は前記3つの停止位置のいずれかである。
また、カムギヤ10が停止位置又はその稍手前の位置まで来ると、3つの欠歯部19a、19b及び19cのうち当該停止位置に対応した欠歯部が駆動ギヤ25と対向される。
カムギヤ10の3つの停止位置における回転の阻止は以上のようにして行なわれる。
そして、カムギヤ10が停止位置に来ている状態から電磁プランジャ36に通電されると、トリガーレバー27が時計回り方向へ回動され、それにより、係合突起31がストッパ突起221、222、223の回転軌跡から外れるのでカムギヤ10に対して為されていた回転の阻止が解除され、このとき略前方へ移動される係合突起31が当該ストッパ突起22と対応した非押圧面23を押圧してカムギヤ10を初期回転させる。例えば、第1図(A)に示すように、カムギヤ10が第1の位置に来ている状態からトリガーレバー27が非阻止位置へと移動されると、その係合突起31は非押圧面231に当接してそこを略前方へ向けて押圧する。これにより、カムギヤ10が稍回転される。この回転が初期回転であり、この初期回転は同図(B)に示すように係合突起31が被押圧面231と押戻面241とが連続する箇所に接触するまで行なわれる。そして、カムギヤ10が初期回転されると第1の歯部18aが駆動ギヤ25と噛合され、従って、この状態からは駆動ギヤ25がカムギヤ10を回転させる。
このようにしてカムギヤ25が回転されて行くと、今度はその押戻面24がトリガーレバー27を阻止位置へと押し戻す。例えば、第1図(B)に示す状態からは、同図(C)に示すように押戻面241が係合突起31を略左後方へ向けて押圧するので、それにより、トリガーレバー27が阻止位置へ向けて回動されて行き、係合突起31が相対的に押戻面241の先端部241aに乗り上げる略直前に電磁プランジャ36の可動子43がヨーク40に吸着され、その直後にトリガーレバー27が阻止位置に到達される(第1図(D)参照)。
そして、カムギヤ10が第2の位置まで回転されて来ると、この第2のストッパ突起222が係合突起31に当接され、かつ、第2の欠歯部19bが駆動ギヤ25と対向され、それにより、カムギヤ10が第2の位置において回転を阻止される。
カムギヤ10が第2の位置又は第3の位置に来ている状態からの初期回転やトリガーレバー27の阻止位置への押戻し等も上記した場合と同様に行なわれる。即ち、カムギヤ10が第2の位置に来ている状態からの初期回転は係合突起31が第2のストッパ突起222と対応している被押圧面232を押圧することにより、トリガーレバー227の押戻しは押戻面242が係合突起31を押圧することによりそれぞれ行なわれ、また、カムギヤ10が第3の位置に来ている状態からの初期回転は係合突起31が第3のストッパ突起223と対応している被押圧面233を押圧することにより、トリガーレバー27の押戻しは押戻面243が係合突起31を押圧することによってそれぞれ行なわれている。
(G.発明の効果)
以上に記載したところから明らかなように、本発明カムギヤ式制御機構は、欠歯部が設けられた歯部と、所用の制御機能を有する制御用カム部と、略周方向へ延び一の周面にはストッパ突起が突設され他の周面のうち該ストッパ突起と略対向した位置には該ストッパ突起に向かって互いに略へ字状を為すように開いた被押圧面及び押戻面が形成された被制御用カム溝とを有するカムギヤと、上記被制御用カム溝内に位置された係合突起を有し該係合突起がストッパ突起の回転軌跡上に位置した阻止位置と該係合突起が上記回転軌跡から外れた非阻止位置との間を移動されるトリガーレバーと、上記トリガーレバーを上記非阻止位置へ向けて付勢する断発手段と、上記トリガーレバーを上記阻止位置に保持する保持手段とを備え、上記カムギヤは上記歯部が駆動ギヤと噛合されることで一の方向へ回転され上記駆動ギヤが上記欠歯部と対応されているときに上記ストッパ突起が上記係合突起に当接されてその位置にロックされ、上記カムギヤがロックされている状態から上記トリガーレバーの上記阻止位置への上記保持手段による保持が解除されたとき、上記トリガーレバーが上記非阻止位置へと移動されて上記カムギヤに対するロックが解除されると共に上記係合突起が上記被押圧面を押圧して上記カムギヤを上記歯部が駆動ギヤと噛合される位置まで回転させ、その後更なる上記回転により上記押戻面が上記係合突起を押圧して再び上記トリガーレバーを上記阻止位置に押し戻すようにしたことを特徴とする。
従って、本発明カムギヤ式制御機構にあっては、カムギヤに対するロックが解除されたときにカムギヤに必要な初期回転、即ち、その歯部が駆動ギヤと噛合される位置までの回転はトリガーレバーの阻止位置から非阻止位置への移動によって行なわれ、初期回転の後に必要なトリガーレバーの阻止位置への戻しは駆動ギヤにより為されるカムギヤの回転によって行なわれるので、これら初期回転とトリガーレバーの戻しを行なうための特別な部品は不要になり、それによって、この種の制御機構の構造を簡単にすることができると共に配置のためのスペースも小さくて済み、しかも、カムギヤの初期回転が行なわれるタイミングとトリガーレバーが阻止位置に戻されるタイミングとこれら2つの動作の間のタイミングは被制御用カム溝の被押圧面と押戻面との間の位置関係とこれら被押圧面及び押戻面とストッパ突起との間の位置関係により精度良く規制されるので、動作の信頼性を高めることができる。
また、本発明テーププレーヤは、テープの走行モードを切り換えるモード切換手段と、欠歯部が設けられた歯部と、上記モード切換手段を制御する制御用カム部と、略周方向へ延び一の周面にはストッパ突起が突設され他の周面のうち該ストッパ突起と略対向した位置には該ストッパ突起に向って互いに略へ字状を為すように開いた被押圧面及び押戻面が形成された被制御用カム溝とを有するカムギヤと、上記カムギヤを回転させる駆動ギヤと、上記被制御用カム溝内に位置された係合突起を有し該係合突起が上記ストッパ突起の回転軌跡上に位置した阻止位置と上記係合突起が上記回転軌跡から外れた非阻止位置との間を移動されるトリガーレバーと、上記トリガーレバーを上記非阻止位置へ向けて付勢する弾発手段と、上記トリガーレバーを上記阻止位置に保持する保持手段とを備え、上記カムギヤは上記歯部が駆動ギヤと噛合されることで回転され上記駆動ギヤが上記欠歯部と対応されているときに上記ストッパ突起が上記係合突起に当接されると共にロックされ、上記カムギヤがロックされている状態から上記トリガーレバーの上記阻止位置への上記保持手段による保持が解除されたとき、上記トリガーレバーが上記非阻止位置へと移動されて上記カムギヤに対するロックが解除されると共に上記係合突起が上記被押圧面を押圧して上記カムギヤを上記歯部が駆動ギヤと噛合される位置まで回転させ、その後更なる上記カムギヤの回転により上記押戻面が上記係合突起を押圧して再び上記トリガーレバーを上記阻止位置に押し戻し、上記制御用カム部により上記モード切換手段が制御されることを特徴とする。
従って、本発明テーププレーヤにあっては、制御機構の構造を簡単にすることができると共に、小型化が可能となり、更に、動作の信頼性が高くなる。
尚、上記実施例で示した各部の具体的な形状ないし構造は本発明の実施に当ってのほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならない。特に、上記実施例では本発明をテーププレーヤにおけるモード切換部材の位置制御を行なうためのカムギヤ式制御機構に適用したものを示したが、本発明はこのような適用例に限られること無く、各種の制御目的を有するカムギヤ式制御機構として適用し得るものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明カムギヤ式制御機構をテーププレーヤのモード切換装置におけるモード切換スライダの位置制御を行なうための制御機構に適用した実施の一例を示すものであり、第1図はカムギヤに対して為されていたロックが解除されてからトリガーレバーが阻止位置に戻されるまでの一連の動作を(A)から(D)へ経時的に示す拡大水平断面図、第2図乃至第4図はモード切換装置の要部を一部切り欠いて示す平面図であり、第2図はストップモードが形成されている状態を、第3図はノーマルモードが形成された状態を第4図はリバースモードが形成された状態をそれぞれ示し、第5図はモード切換装置の要部を一部切り欠いて示す分解斜視図、第6図はカムギヤの拡大斜視図、第7図は第1図(A)のVII−VII線に沿う断面図である。
符号の説明
6……モード切換スライダ(モード切換手段)、7……カムギヤ式制御機構、
10……カムギヤ、
18a、18b、18c……歯部、
19a、19b、19c……欠歯部、
20……制御用カム部、
21……被制御用カム溝、
21a……一の周面、
21b……他の周面、
221、222、223……ストッパ突起、
231、232、233……被押圧面、
241、242、243……押戻面、
25……駆動ギヤ、
27……トリガーレバー、
31……係合突起、34……弾発手段、
36……電磁手段(保持手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】欠歯部が設けられた歯部と、所要の制御機能を有する制御用カム部と、略周方向へ延び一の周面にはストッパ突起が突設され他の周面のうち該ストッパ突起と略対向した位置には該ストッパ突起に向って互いに略へ字状を為すように開いた被押圧面及び押戻面が形成された被制御用カム溝とを有するカムギヤと、上記カムギヤを回転させる駆動ギヤと、上記被制御用カム溝内に位置された係合突起を有し該係合突起が上記ストッパ突起の回転軌跡上に位置した阻止位置と上記係合突起が上記回転軌跡から外れた非阻止位置との間を移動されるトリガーレバーと、上記トリガーレバーを上記非阻止位置へ向けて付勢する弾発手段と、上記トリガーレバーを上記阻止位置に保持する保持手段とを備え、上記カムギヤは上記歯部が駆動ギヤと噛合されることで回転され上記駆動ギヤが上記欠歯部と対応されているときに上記ストッパ突起が上記係合突起に当接されると共にロックされ、上記カムギヤがロックされている状態から上記トリガーレバーの上記阻止位置への上記保持手段による保持が解除されたとき、上記トリガーレバーが上記非阻止位置へと移動されて上記カムギヤに対するロックが解除されると共に上記係合突起が上記被押圧面を押圧して上記カムギヤを上記歯部が駆動ギヤと噛合される位置まで回転させ、その後更なる上記カムギヤの回転により上記押戻面が上記係合突起を押圧して再び上記トリガーレバーを上記阻止位置に押し戻すようにしたことを特徴とするカムギヤ式制御機構。
【請求項2】テープの走行モードを切り換えるモード切換手段と、欠歯部が設けられた歯部と、上記モード切換手段を制御する制御用カム部と、略周方向へ延び一の周面にはストッパ突起が突設され他の周面のうち該ストッパ突起と略対向した位置には該ストッパ突起に向って互いに略へ字状を為すように開いた被押圧面及び押戻面が形成された被制御用カム溝とを有するカムギヤと、上記カムギヤを回転させる駆動ギヤと、上記被制御用カム溝内に位置された係合突起を有し該係合突起が上記ストッパ突起の回転軌跡上に位置した阻止位置と上記係合突起が上記回転軌跡から外れた非阻止位置との間を移動されるトリガーレバーと、上記トリガーレバーを上記非阻止位置へ向けて付勢する弾発手段と、上記トリガーレバーを上記阻止位置に保持する保持手段とを備え、上記カムギヤは上記歯部が駆動ギヤと噛合されることで回転され上記駆動ギヤが上記欠歯部と対応されているときに上記ストッパ突起が上記係合突起に当接されると共にロックされ、上記カムギヤがロックされている状態から上記トリガーレバーの上記阻止位置への上記保持手段による保持が解除されたとき、上記トリガーレバーが上記非阻止位置へと移動されて上記カムギヤに対するロックが解除されると共に上記係合突起が上記被押圧面を押圧して上記カムギヤを上記歯部が駆動ギヤと噛合される位置まで回転させ、その後更なる上記カムギヤの回転により上記押戻面が上記係合突起を押圧して再び上記トリガーレバーを上記阻止位置に押し戻し、上記制御用カム部により上記モード切換手段が制御されることを特徴とするテーププレーヤ。

【第1図(A)】
image rotate


【第1図(B)】
image rotate


【第1図(C)】
image rotate


【第1図(D)】
image rotate


【第2図】
image rotate


【第3図】
image rotate


【第4図】
image rotate


【第5図】
image rotate


【第6図】
image rotate


【第7図】
image rotate


【特許番号】第2969919号
【登録日】平成11年(1999)8月27日
【発行日】平成11年(1999)11月2日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平2−306770
【出願日】平成2年(1990)11月13日
【公開番号】特開平4−181050
【公開日】平成4年(1992)6月29日
【審査請求日】平成9年(1997)10月30日
【出願人】(999999999)ソニー株式会社
【参考文献】
【文献】特開 昭59−140659(JP,A)
【文献】特開 昭63−79266(JP,A)
【文献】特開 昭59−13140(JP,A)
【文献】実開 昭59−137453(JP,U)
【文献】実開 昭62−147140(JP,U)
【文献】実開 昭58−141447(JP,U)