説明

カメラブレ防止装置

【課題】軽くて携帯し易い、カメラブレ防止装置が望まれていた。
【解決手段】カメラと三脚の雲台との間に配置されるカメラブレ防止装置において、カメラに装着される望遠レンズを支承する支承受座を有する長穴付き支持腕5と、長穴付き支持腕5の回動の中心となる支軸16の他に、クラッチ板7と樹脂製クラッチ板8とを連結する連結ピン11を備え、前記クラッチ板の回転を抑え、長穴付き支持腕5を前記クラッチ板に圧着し易い構成とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブレの少ない状態で被写体を的確に撮影できる望遠系撮影におけるカメラブレ防止装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
カメラに望遠レンズを接合して撮影を行う写真愛好家、プロカメラマンは、当然のことながら三脚を使用して望遠撮影しているが、カメラブレのない綺麗な画像を得ることができないのが実状である。そこで、先般「望遠系撮影におけるカメラブレ防止装置」を特許出願した(特開2004−258633)を用いたカメラブレ防止装置により、望遠レンズを固定することで、撮影時におけるカメラブレの防止と共に、高さや角度などフレーミングの微調整を容易にし、望遠撮影の醍醐味を充分に満喫することが可能となった。
【特許文献1】特開2004−258633
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記背景技術には以下のような問題が発生した。自然の撮影の場所は、主に屋外であり、撮影したい被写体が、車道が完備されていないことが多くある。その場合、カメラなどの撮影道具を人が持って、歩く必要性がある。この時、撮影道具が重かったり、大きかったりする場合には、人が持って歩く場合には、大きな労力が必要であり、軽くて携帯し易い、カメラブレ防止装置が期待されていた。
【0004】
背景技術で紹介した特許文献1を用いたカメラブレ防止装置では、望遠レンズを固定することに関しては申し分ないが、構造が複雑であり、部品点数が多くなることから、大きく重いという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る主たる発明は、カメラと三脚の雲台との間に配置されるカメラブレ防止装置において、前記カメラが載る固定支持台と、前記三脚の雲台に着脱自在に装着され、前記固定支持台を前記三脚の雲台に固定する基盤と、前記基盤の一方の辺に設けられ、ボルト挿通孔を有する側壁と、前記カメラに装着される望遠レンズを支承する支承受座を有する長穴付き支持腕と、前記側壁と前記長穴付き支持腕との間に配置されるクラッチ板と、前記長穴付き支持腕の回動の中心となるボルトと、前記ボルトの頭部としての役割をする第2のクラッチ板と、前記ボルトと螺合し、前記長穴付き支持腕と前記クラッチ板とを前記側壁に圧接するノブ付きナットと、前記クラッチ板と前記第2のクラッチ板とを連結する連結ピンと、を備えることを特徴とする。
【0006】
また、本発明の他の特徴は、添付図面及び本明細書の記載により明らかとなる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、軽くて携帯し易い、カメラ防止装置を実現することが可能となる。更に、コンパクトになった事で、カメラ防止装置を構成する部品点数を削減することが可能となり、カメラブレ防止装置の製造原価を下げると言った利点があげられる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明の詳細を図面に従って具体的に説明する。図1は本発明のカメラブレ防止装置を示す構成図である。図1において、1はアルミ製の基盤であって、三脚の雲台に着脱自在に装着することが出来る。基盤1には支持棒2が2本あり、この2本の支持棒により、カメラが取付け固定されるアルミ製の固定支持台3と基盤1とを固定する。この時、基盤1と支持棒2は一体構造であっても構わない。
【0009】
また、基盤1には、基盤1を三脚の雲台に固定するために、雲台取付け穴14と雲台取付け穴15を設けている。タイプの異なる雲台に対応する為、雲台取付け穴14と雲台取付け穴15の径は大きさが異なっている。また、雲台取付け穴14及び雲台取付け穴15には、ボルトのネジ山に合致するネジ溝が施してある。そのネジ溝に沿って、ボルトを締めて行ったり、緩めたりすることで、基盤1は三脚の雲台に着脱自在に装着することが出来る。この時、多種多様な雲台の形状に対応するため、雲台取付け穴14及び雲台取付け穴15をそれぞれ複数個設けると良く、各々3個ずつ配置した。
【0010】
同じく、固定支持台3にも、カメラを固定支持台3に固定するために、カメラ取付け穴12を設けており、カメラも同様に着脱自在に固定支持台3に装着することが出来る。この時、固定支持台3のカメラを取付ける面には、ラバー(ゴム製)の膜を貼り付けおくと、カメラを取付けた際に固定し易い。
【0011】
また、基盤1は、ある程度の厚みの有るアルミ製の金属板状の構造であり、一方の辺の側壁に長穴付き側壁4を備えている。上記の基盤1と長穴付き側壁4とは、一体型の形状でも良いし、別々の金属板で構成し、図示していないが、複数のボルトによって、基盤1の一方の辺に固定しても良い。
【0012】
この長穴付き側壁4の外側には、樹脂製クラッチ板8があり、その外側に長穴付き支持腕5があり、更にその外側にアルミ製クラッチ板9がある。これらを、ボルト6とノブ付きナット10が螺合することで、長穴付き支持腕5を長穴付き側壁4に圧接し、固定する構造となっている。また、ボルト6の頭部の形状は、一般的なボルトに用いられる六角形でも良いが、長穴付き側壁4に設けられた長穴に沿って、ボルト6は可動するので、円形の方が望ましく、ボルト6の頭部は六角穴付き形状で、外径は円形としている。この時、ボルト6の頭部が比較的に小さいので、クラッチ板7が、ボルト6の頭部としての役割をしている。また、クラッチ板7はボルト6とノブ付きナット10が螺合する螺合力を長穴付き側壁4に伝えるクラッチ板の役目をしている。
【0013】
クラッチ板7の径は通常のボルトの頭部より、大きい方が螺合力を伝え易い。また、クラッチ板7の外径は、円形の方が、滑らかに動き、使い勝手が良く、見た目にも好ましい。上記により、ボルト6とノブ付きナット10が螺合することで、長穴付き支持腕5を長穴付き側壁4に圧接する。
【0014】
ここで、特許文献1を用いたカメラブレ防止装置では、基盤1の両辺の側壁に長穴付き側壁をそれぞれ設けているのに対し、本発明では、基盤1の一方の辺の側壁に長穴付き側壁4を設けている。これにより、部品点数を減らし、軽量にすることが出来た。
【0015】
しかしながら、基盤1の一方の辺のみに、側壁に長穴付き側壁4を設けたことで、長穴付き支持腕5も、同様に1つになり、1つの長穴付き支持腕5を固定するボルト6とノブ付きナット10の螺合力によってのみ、重量のある望遠レンズを支える必要がある。その際、ボルト6とノブ付きナット10とは、より強い螺合力が必要である。すると、ボルト6とノブ付きナット10を螺合する大きな労力が必要となる。また、強く螺合し過ぎると、今度は緩める際にも、大きな労力が必要となる。
【0016】
図2及び図3は、本発明のカメラブレ防止装置を示す詳細構成図であり、ボルト6とノブ付きナット10を、少ない労力で、強い締め付けトルクを得ることが出来る構成を示している。図2は部品を展開した状態の詳細構成を示しており、図3は完成品状態でのそれぞれの部品の位置を示した詳細構成を示している。
【0017】
本発明の特徴は、クラッチ板7にピン取付け穴17と樹脂製クラッチ板8にピン取付け穴18とをそれぞれ設け、ピン取付け穴17とピン取付け穴18の間に、それぞれを連結する連結ピン11を設けた。
【0018】
図4に本発明のカメラブレ防止装置の一部を示す拡大図を示し、連結ピン11の配置を説明する。連結ピン11は、長穴付き側壁4を挟んで、クラッチ板7と樹脂製クラッチ板8とを連結している。これにより、クラッチ板7と樹脂製クラッチ板8の間は、ボルト6と連結ピン11の2軸により、支えられることになる。2軸により、支えられることで、ボルト6とノブ付きナット10とを螺合する際に、クラッチ板7と樹脂製クラッチ板8は回転することは無くなる。ノブ付きナット10を螺合する対象となるクラッチ板7が回転しなくなったことで、ボルト6とノブ付きナット10とを螺合し易くなる。これにより、比較的に少ない労力で螺合することが可能となる。
【0019】
また、同時に樹脂製クラッチ板8も回転しなくなったことで、樹脂製クラッチ板8に接する長穴付き支持腕5を容易に樹脂製クラッチ板8に圧接することが出来、比較的に少ない労力で、螺合することが可能となる。
【0020】
ここで、上記の2軸による構成となっても、クラッチ板7は、長穴付き側壁4の長穴に沿って、可動することが可能であり、より長い望遠レンズを支える為、長穴付き支持腕5を基盤1から遠くに延ばすことが出来る。これにより、多様な三脚の雲台に対応するには、長穴付き側壁4の長穴の位置によって、長穴付き支持腕5の回動の中心となる位置を変えることが出来、長穴付き支持腕5が三脚の雲台と当たることで、上手く動かせないと言った事態を回避することが出来る。
【0021】
また、軽量にするためには、長穴付き側壁4の長穴幅を短くしたり、長穴でなく、ボルト挿通孔としての単なる穴としたりしても良い。
【0022】
ここで、連結ピン11は、段付き形状としている。連結ピン11の中心部の径は長穴付き側壁4の長穴の狭い方の幅とほぼ等しく、可動するためのゆとり分、長穴(狭い方)が若干広くなっている。また、連結ピン11の中心部の径は両端部の径より太い形状の段付きとなることで、連結ピン11が抜け難い構造となり、連結ピン11が外れる事態を防ぐことが出来る。更に、中心部の径が長穴付き側壁4の長穴幅とほぼ等しいことで、長穴に沿って、長穴付き支持腕5を可動する際に、ぐらぐらする違和感を防止することが出来る。
【0023】
また、樹脂製クラッチ板8の素材は金属製でも良いが、より締め付けトルクを伝え易くするため、摩擦係数の高い樹脂製とした。
【0024】
撮影時以外は、長穴付き支持腕5の先にある支軸16を固定用溝19に合わせて、ノブ付きナット10で固定すると、ローラー状支承受座13が安定的に固定され、持ち運びの際、好適な状態となる。
【0025】
次に、基盤1の一方の辺のみに、側壁に長穴付き側壁4を設けたことで、長穴付き支持腕5を、1対のボルト6とノブ付きナット10の螺合力によって支えており、ノブ付きナット10を緩めると、一瞬で螺合力を失い、長穴付き支持腕5がボルト6を回動の中心に、急に落下することがある。その落下の際には、長穴付き支持腕5で指を挟んだり、長穴付き支持腕5を雲台に激突させたりすることがあった。
【0026】
図2に示す様に、長穴付き支持腕5とノブ付きナット10の間に、アルミ製クラッチ板9、ステンレス製ワッシャA20、スプリング製ワッシャ21、ステンレス製ワッシャB22を設けた。
【0027】
スプリング製ワッシャ21を入れたことで、スプリング製ワッシャ21による弾性力により、一瞬で螺合力を失うことを防止することが出来る。このスプリング製ワッシャ21による弾性力のトルクが長穴付き支持腕5に伝え易くするため、長穴付き支持腕5を挟み込む様に、接地面積を考慮し、樹脂製クラッチ板8とほぼ同じ径の大きさのアルミ製クラッチ板9を配置した。これにより、スプリング製ワッシャ21を配置したのに比べ、スプリング製ワッシャ21による弾性力が伝わり易くなり、緩める際に、急に落下を克服することが可能となる。
【0028】
ここで、アルミ製クラッチ板9は樹脂製でなくアルミ製なのは、樹脂製クラッチ板8は回転しないのに対し、アルミ製クラッチ板9は、毎回、回転し、長穴付き支持腕5に圧着することから、耐久性の観点で、アルミ製とした。軽量化を重視するなら、アルミ製クラッチ板9は、アルミ製でなく、樹脂製クラッチ板8と同様に、ある程度、硬い樹脂製であっても良い。
【0029】
また、このスプリング製ワッシャ21を挟み込む様に、ステンレス製ワッシャA20、ステンレス製ワッシャB22を配置した。これは、スプリング製ワッシャ21の弾性力により、アルミ製クラッチ板9及びノブ付きナット10が磨耗することを防止する観点から配置されている。アルミ製クラッチ板9はアルミ製であり、軽量であるが、アルミ製のため、金属としては、削られ易いという欠点を持っている。同様に、ノブ付きナット10も入手し易い樹脂製の場合、削られ易いという欠点を持っている。この削られ易い欠点を防ぐため、挟み込む様に配置し、ステンレス製の削られ難い特徴を活かし、製品としての耐久性を向上している。
【0030】
更に、ノブ付きナット10を緩め過ぎることで、ノブ付きナット10が外れてしまい、合わせて、アルミ製クラッチ板9、長穴付き支持腕5、樹脂製クラッチ板8の部品も同時に外れてしまうことがあった。すると、カメラブレ防止装置自体がバラバラになることで、バラバラになった製品を組み立て直す手間や、最悪、屋外で外れた場合など、部品の一部がどこかに行ってしまい、製品が欠陥品となってしまうことがあった。そこで、図2に示す様に、ノブ付きナット10には、緩み止めナット23を有している。
【0031】
緩み止めナット23は、名前の通り、ノブ付きナット10の緩み止めの役割をしており、ノブ付きナット10を緩め過ぎると、緩み止めナット23に当たり、それ以上、緩めることが出来ず、ノブ付きナット10が外れることを防止することが出来る。また、緩み止めナット23の位置は、スプリング製ワッシャ21の弾性力が少しだけ残っている場所で、止まる様にすることで、少し残った弾性力によって、長穴付き支持腕5が急に落下することを効果的に防止する構成となる。
【0032】
従来の望遠レンズを支えていた支承受座は、参考文献1を参照すると分かる様に、三角形状しており、三角形の2辺を用いて、2点で望遠レンズを支えていた。2点で支えることで、ブレを抑えることが出来たが、雲台にセットされない場合には、三角形状のため、他に良い使い道が無かった。
【0033】
図5はカメラを保持した状態図であり、カメラ本体24に望遠レンズ25を装着し、ノブ付きカメラ固定ネジ26によって、本発明に組み合わせた状態を図示している。望遠レンズ25は縮めた状態である。ボルト6及び長穴付き支持腕5の位置を調節し、ローラー状支承受座13の位置を望遠レンズ25の先端の位置に合わせて、望遠レンズ25をローラー状支承受座13によって支え、撮影時に映像がブレない様に、望遠レンズ25を固定している。従来に比べて、ローラー状とし、1点で支える構成としたが、ローラーを適度に硬質のウレタン素材としたことで、ウレタン素材の震動を抑える効果を利用し、望遠レンズ25の振動を抑えることが出来る。また、ウレタン素材の変形する特徴により、接地面積を十分に確保出来、2点で支えていた時以上に、望遠レンズ25は撮影時に振動することが無く、しっかりと固定することが出来た。ローラーのウレタンの素材は、適当な硬さが良く、柔らか過ぎると磨耗などにより耐久性が悪くなったり、傷つき易くなったり、好適ではない。ウレタン素材の硬度は、50乃至90の間が望ましい。
【0034】
図6はカメラを保持した状態図であり、望遠レンズ25を伸ばした状態を図示している。更にボルト6の位置を長穴付き側壁4の左側にし、長穴付き支持腕5を伸ばし、伸びた望遠レンズ25をローラー状支承受座13によって支え、同様に撮影時に映像がブレない様に、望遠レンズ25を固定している。
【0035】
基盤1の一方の辺のみに、側壁に長穴付き側壁4を設けたことで、長穴付き支持腕5が可動し易くなった。この可動し易さに加えて、更に状支承受座をローラー状のローラー状支承受座13としたことで、カメラブレ防止装置が、雲台とカメラとを固定する以外に用途が広がった。雲台にセットされる以外の用途を説明する。
【0036】
図7は雲台にセットされない状態で、カメラを保持した状態図での使用例1である。雲台にセットされていない状態でも、望遠レンズを支えていた支承受座をローラー状支承受座13としたことで、ローラー状支承受座13を望遠レンズ25の下側で固定し、テーブルなどの上におくことで、望遠レンズ25を装備した状態でも、セルフ撮影を行うことが容易となった。通常、望遠レンズ25は重く、カメラに装着すると、重心が変化し、望遠レンズ25は下向きなる。図7で示す様に、望遠レンズ25の向く方向を自由自在に設定することが可能となる。
【0037】
図8は雲台にセットされない状態で、カメラを保持した状態図での使用例2である。ローラー状支承受座13をカメラ本体24の下側で固定し、テーブルなどの上におくことで、液晶ファインダ27を手に持たずに、撮影した映像を確認することが出来る。たくさんの映像データを確認するには、望遠レンズ25を装着したカメラは重いことから、手に持つ必要がなく、非常に使い勝手良くなる。
【0038】
以上、本発明の実施の形態について、その実施の形態に基づき具体的に説明したが、これに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
【0039】
例えば、本実施例では、製品の耐久性を鑑み、部品の特徴により、アルミ製、ステンレス製を用いたが、軽量化を重視するのであれば、樹脂製を用いても良い。また、樹脂製とすると、一体化構造とし易く、部品点数を大幅に削減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の一実施例に係るカメラブレ防止装置を示す構成図である。
【図2】本発明の一実施例に係るカメラブレ防止装置を示す詳細構成図である。
【図3】本発明の一実施例に係るカメラブレ防止装置を示す詳細構成図である。
【図4】本発明の一実施例に係るカメラブレ防止装置の一部を示す拡大図である。
【図5】本発明の一実施例に係るカメラを保持した状態図である。
【図6】本発明の一実施例に係るカメラを保持した状態図である。
【図7】本発明の一実施例に係る雲台にセットされない状態で、カメラを保持した状態図である。
【図8】本発明の一実施例に係る雲台にセットされない状態で、カメラを保持した状態図である。
【符号の説明】
【0041】
1 基盤
2 支持棒
3 固定支持台
4 長穴付き側壁
5 長穴付き支持腕
6 ボルト
7 クラッチ板
8 樹脂製クラッチ板
9 アルミ製クラッチ板
10 ノブ付きナット
12 カメラ取付け穴
13 ローラー状支承受座
14 雲台取付け穴
15 雲台取付け穴

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラと三脚の雲台との間に配置されるカメラブレ防止装置において、
前記カメラが載る固定支持台と、
前記三脚の雲台に着脱自在に装着され、前記固定支持台を前記三脚の雲台に固定する基盤と、
前記基盤の一方の辺に設けられ、ボルト挿通孔を有する側壁と、
前記カメラに装着される望遠レンズを支承する支承受座を有する長穴付き支持腕と、
前記側壁と前記長穴付き支持腕との間に配置される第1のクラッチ板と、
前記長穴付き支持腕の回動の中心となるボルトと、
前記ボルトの頭部としての役割をする第2のクラッチ板と、
前記ボルトと螺合し、前記長穴付き支持腕と前記第1のクラッチ板とを前記側壁に圧接するノブ付きナットと、
前記第1のクラッチ板と前記第2のクラッチ板とを連結する連結ピンと、を備えることを特徴としたカメラブレ防止装置。
【請求項2】
前記側壁のボルト挿通孔は、長穴形状であることを特徴とする請求項1記載のカメラブレ防止装置。
【請求項3】
前記連結ピンは、段付き形状であることを特徴とする請求項1記載のカメラブレ防止装置。
【請求項4】
前記段付き形状は、中心部の径が前記長穴付き側壁の長穴幅とほぼ等しく、両端部の径より太いことを特徴とする請求項3記載のカメラブレ防止装置。
【請求項5】
請求項1記載のカメラブレ防止装置において、
前記長穴付き支持腕と前記ノブ付きナットと間に、スプリングワッシャとを備えることを特徴とするカメラブレ防止装置。
【請求項6】
請求項5記載のカメラブレ防止装置において、
前記長穴付き支持腕と前記スプリングワッシャと前記ノブ付きナットと間に、それぞれ第1のステンレス製ワッシャと第2のステンレス製ワッシャを備え、
前記第1のステンレス製ワッシャと前記第2のステンレス製ワッシャは、前記スプリングワッシャを挟み込み様に配置することを特徴とするカメラブレ防止装置。
【請求項7】
請求項1記載のカメラブレ防止装置において、
第3のクラッチ板を備え、
前記クラッチ板と第3のクラッチ板とで、前記長穴付き支持腕を挟み込む様に配置することを特徴とするカメラブレ防止装置。
【請求項8】
前記ノブ付きナットは、緩み止めナットを備えることを特徴とする請求項1記載のカメラブレ防止装置。
【請求項9】
前記支承受座は、ローラー状の形態とすることを特徴とする請求項1記載のカメラブレ防止装置。
【請求項10】
前記支承受座は、硬質のウレタン製であることを特徴とする請求項9記載のカメラブレ防止装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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