説明

カメラモジュール

【課題】隣り合うレンズの間に絞板を挿入するタイプのカメラモジュールにおいて、レンズを含む光学要素の積み立て精度に影響を及ぼすことなく十分な光学性能を得ることができるカメラモジュールを提供すること。
【解決手段】鏡筒部材10内に、撮像素子61上に結像させる複数のレンズ20、40を挿入し、隣り合うレンズ20、40の間に絞板30を挿入したカメラモジュール100において、隣り合うレンズ20、40にそれぞれ、互いに当接して両レンズの間に絞収納隙間Pを形成する絞隙間形成面22B、42Aを形成し、絞収納隙間P内に、同隙間Pより自由状態における厚さが小さい絞板30を挿入した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カメラモジュールに関し、特に隣り合うレンズの間に絞板を挿入するタイプのカメラモジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
カメラモジュールは携帯電話機や携帯ゲーム機などに搭載されており、200〜500万画素程度の比較的高い解像度を実現するタイプと、10万画素程度の比較的低い解像度を実現するタイプとに大別される。本出願人は、後者のタイプのいわゆるVGA(Video Graphic Array)カメラモジュールの開発を進めている(特許文献1)。
【0003】
特許文献1で本出願人が提案したカメラモジュールは、撮像素子を載置した基板と、この基板上に固定されるベースと、このベースに固定され複数のレンズを含むレンズ群を保持する鏡筒とを有している。ベースの内周面と鏡筒の外周面にはそれぞれ互いに螺合するネジ部が形成されており、これらネジ部の螺合深さ(螺合量)を調整して、基板に載置された撮像素子と鏡筒に保持されたレンズ群を相対移動させることにより、撮像素子とレンズ群の焦点合わせをしている。また、複数のレンズのうち隣り合うレンズの間には、接着または挟み込みにより固定された状態で、絞板が挿入されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−122636号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このタイプのカメラモジュールは、絞板がレンズ間に所定の厚みを占めて位置する(絞板がレンズの積み立て寸法に関与する)ので、レンズを含む光学要素の積み立て精度に影響を及ぼして十分な光学性能を得ることができない場合がある。また、レンズ間に絞板が固定されているので、接着剤のひけや温度環境により絞板が圧縮変形すると、レンズ形状およびレンズ間距離に影響を及ぼして光学性能が不安定になる。
【0006】
本発明は、以上の問題意識に基づいてなされたものであり、隣り合うレンズの間に絞板を挿入するタイプのカメラモジュールにおいて、レンズを含む光学要素の積み立て精度に影響を及ぼすことなく十分な光学性能を得ることができるカメラモジュールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のカメラモジュールは、鏡筒部材内に、撮像素子上に結像させる複数のレンズを挿入し、隣り合うレンズの間に絞板を挿入したカメラモジュールにおいて、上記隣り合うレンズにそれぞれ、互いに当接して両レンズの間に絞収納隙間を形成する絞隙間形成面を形成し、上記絞収納隙間内に、同隙間より自由状態における厚さが小さい絞板を挿入したことを特徴としている。
【0008】
上記隣り合うレンズは、鏡筒部材内に順に挿入した第1レンズと第2レンズであり、第1レンズの周縁部には、第2レンズ側に突出する基準突起が形成されており、該基準突起の内側の第2レンズ側の面を上記絞隙間形成面とすることができる。
【0009】
上記基準突起は、全体として内円筒面を構成する複数の平面円弧状の突起からなっており、この内円筒面内に、第2レンズの外円筒部を嵌合させて、第1レンズの光軸に直交する方向の位置を定めることができる。
【0010】
さらに第2レンズと鏡筒部材を光軸中心嵌合部で嵌合させて、第2レンズの光軸に直交する方向の位置を定めることができる。
【0011】
上記撮像素子を搭載した基板は、上記鏡筒部材とは別部材として設けられ、該鏡筒部材内には、第2レンズと撮像素子の光軸方向の間隔を定めるスペーサ部材を挿入することができる。
【0012】
上記鏡筒部材の開口端面が基板に固定され、基板に搭載された撮像素子が上記スペーサ部材を第2レンズ方向に押し付けることにより、第2レンズと第1レンズの光軸方向基準面が当接し、第1レンズと鏡筒部材の光軸方向基準面が当接して、撮像素子、第1レンズおよび第2レンズの光軸方向の位置を定めることができる。
【0013】
スペーサ部材には、絞機能を持たせることができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、隣り合うレンズにそれぞれ、互いに当接して両レンズの間に絞収納隙間を形成する絞隙間形成面を形成し、上記絞収納隙間内に、同隙間より自由状態における厚さが小さい絞板を挿入したので、レンズを含む光学要素の積み立て精度に影響を及ぼすことなく十分な光学性能を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明のカメラモジュールの一実施形態を示す組立完了状態の縦断面図である。
【図2】同カメラモジュールの鏡筒単体の斜視図である。
【図3】同カメラモジュールの第1レンズ単体の斜視図である。
【図4】同カメラモジュールの第2レンズ単体の斜視図である。
【図5】同カメラモジュールのスペーサ部材単体の斜視図である。
【図6】同カメラモジュールの組立途中の斜視図である。
【図7】同カメラモジュールの組立途中の別の状態を示す斜視図である。
【図8】同カメラモジュールの組立完成状態の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本実施形態のカメラモジュール100は、鏡筒部材10、この鏡筒部材10内に順に挿入される第1レンズ20、絞板30、第2レンズ40、フィルタ70及びスペーサ板50を有し、さらに、撮像素子61を搭載した基板60を備えている。撮像素子61を搭載した基板60は、市販品として供給されるものであり、鏡筒部材10に最終的に結合される。撮像素子61以外の要素は、合成樹脂材料の成形品からなっている。図1はこれら要素を組み合わせて結合した組立完了状態を示しており、以下の説明では、便宜上、図1の上部を各要素の上部とし、カメラモジュール100の光軸方向をX方向、光軸と直交する方向をY方向とする。
【0017】
各要素を説明する。鏡筒部材10は、図2に上下を反転させて単体形状を示すように、下方の矩形の台枠部11と、この矩形台枠部11より小径の上方の円筒状部12を有し、円筒状部12の上端部は光束取入穴13を有する上端板部14で閉塞されている。矩形台枠部11と円筒状部12の間は、光軸直交壁(遮光壁)15で接続されている。円筒状部12の内円筒面(光軸中心嵌合部)12Aの内径D1は、第1レンズ20と第2レンズ40の光軸直交Y方向の位置基準となるもので、高精度に成形されている。上端板部14の内面には、その周縁部に、環状の光軸X方向基準面14Aが形成されている。以下、「光軸X方向基準面」は、光軸Xと直交する基準面を意味する。
【0018】
第1レンズ20は、図3に上下を反転させて単体形状を示すように、中心部の上側(光束取入穴13側)に凸の正メニスカスレンズ部21と、この正メニスカスレンズ部21の周縁の環状平板部22とを有し、この環状平板部22の下方に、光軸中心の複数(図示例では、等角度間隔で3個)の弧状の基準突起(足部)23が形成されている。基準突起23は、第1レンズ20の有効径部(正メニスカスレンズ部21)の外側の仮想円上に設けられている。環状平板部22は、鏡筒部材10の内円筒面12Aに対して大きなクリアランスをもって嵌まる外径を有している(図1ではこのクリアランスを誇張して描いている)。つまり、環状平板部22と内円筒面12Aの嵌合部分は、第1レンズ20の光軸直交Y方向の位置精度に関与しない。一方、複数の弧状の基準突起23によって形成される不連続な内円筒面(光軸中心嵌合部)23Aは、高い寸法精度の径D2を有するように成形されている。環状平板部22の上面周囲には、上端板部14の光軸X方向基準面14Aに当接する光軸X方向基準面22Aが形成されており、環状平板部22の下面の基準突起23の内側は、光軸と直交する絞隙間形成面22Bを構成し、基準突起23の下面は、光軸X方向基準面23Bを構成する。
【0019】
第2レンズ40は、上下を反転させた図4に示すように、中心部の上側(第1レンズ20側)に凸の正メニスカスレンズ部41と、この正メニスカスレンズ部41の周縁の嵌合外筒状部42と、この嵌合外筒状部42のさらに周縁の位置決定環状部43とを有している。嵌合外筒状部(光軸中心嵌合部)42は、第1レンズ20の基準突起23の内円筒面23A内に高い嵌合精度で嵌合するもので、この光軸中心嵌合部分で、第2レンズ40の第1レンズ20に対する光軸直交Y方向の位置精度が出される(第1レンズ20と第2レンズ40の光軸が正しく一致する)。また、位置決定環状部43の外円筒面(光軸中心嵌合部)43Aは、円筒状部12の内円筒面12Aに高い寸法精度で嵌合し、鏡筒部材10の円筒状部12に対する第2レンズ40の光軸直交Y方向の位置が定まる。つまり、鏡筒部材10の円筒状部12に嵌合される第1レンズ20と第2レンズ40は、内円筒面12Aと位置決定環状部43(外円筒面43A)の嵌合関係、及び基準突起23(内円筒面23A)と嵌合外筒状部42の嵌合関係によって、光軸直交Y方向の位置が定まる。
【0020】
位置決定環状部43の上面には、環状の光軸X方向基準面43Bが形成されている。この光軸X方向基準面43Bは、第1レンズ20の基準突起23の光軸X方向基準面23Bと当接して第1レンズ20と第2レンズ40の光軸X方向の位置を定める。
【0021】
また、位置決定環状部43の下面には、光軸中心の複数(図示例では、等角度間隔で3個)の弧状の基準突起(足部)44が形成されており、この基準突起44の下面は、光軸X方向基準面44Aを構成している。
【0022】
第2レンズ40の嵌合外筒状部42の上面には、環状の絞隙間形成面42Aが形成されており、この絞隙間形成面42Aと第1レンズ20の絞隙間形成面22Bとの間には、基準突起23の光軸X方向基準面23Bと位置決定環状部43の光軸X方向基準面43Bが当接した状態で、絞収納隙間(空間)P(図1)が形成されている。遮光材料からなる絞板30の厚さは、この絞収納隙間Pより薄く設定されており、外径は、複数の基準突起23によって形成される内円筒面23Aの径D2より若干小さく形成されている。従って、絞板30は、第1レンズ20と第2レンズ40の間で、浮動状態で(圧縮されることなく)支持されることとなり、絞板30の中心開口31によって、第1レンズ20と第2レンズ40の有効径の外側に入射する有害光束を遮光することができる。
【0023】
スペーサ板50は、鏡筒部材10の矩形台枠部11内に収納されるもので、組立の途中工程で、以上の第1レンズ20、絞板30、第2レンズ40及びフィルタ70を鏡筒部材10内に仮保持する作用と、基板60を鏡筒部材10に結合した状態において、第1レンズ20、第2レンズ40及び基板60(撮像素子61)を正しい位置に保持する作用とを有する。このスペーサ板50は、図5に上下を反転した単体形状を示すように、全体として矩形をなし、中心部に光束透過開口51を有し、周辺部に、一対の互いに反対方向に突出する仮保持突起52を有している。仮保持突起52には、径方向外方に開いたU字溝53が形成されている。スペーサ板50の上下面には、環状の光軸X方向基準面50Aと50Bが形成されている。光束透過開口51は、絞板30とともに、絞(開口絞)機能を有する。第2レンズ40の基準突起44の内側は、スペーサ板50の光軸X方向基準面50Aとの間に、フィルタ70の収納空間を形成する凹部45を構成している。
【0024】
一方、鏡筒部材10の矩形台枠部11の内面には、このU字溝53に対応させて一対の突条16が形成されており、スペーサ板50を矩形台枠部11内に嵌めるとき同時に、U字溝53に突条16を嵌めることで、大まかな矩形台枠部11に対するスペーサ板50の位置規制ができる(図6)。そして、この状態において突条16の先端を熱かしめして熱かしめ頭部16Pを形成すると(図7)、スペーサ板50が鏡筒部材10に対して仮保持される。この状態においては、鏡筒部材10の上下を反転させても鏡筒部材10内の第1レンズ20、絞板30、第2レンズ40、フィルタ70及びスペーサ板50は脱落することがない。
【0025】
基板60は、以上の仮組立が完成した鏡筒部材10の矩形台枠部11内に、その撮像素子61を挿入した状態において、その周縁を矩形台枠部11の開口端面11Aに接着固定する。矩形台枠部11内に位置した撮像素子61は、その周縁部の撮像に関係しない位置決め面(光軸X方向基準面)61Aが、スペーサ板50の光軸X方向基準面50Bに当接する。この当接力によって、スペーサ板50は上方に押されてその光軸X方向基準面50Aが第2レンズ40の光軸X方向基準面44Aに当接し、さらに、光軸X方向基準面43Bと第1レンズ20の光軸X方向基準面23Bの当接関係、光軸X方向基準面22Aと鏡筒部材10の光軸X方向基準面14Aの当接関係によって、全ての光学要素の光軸X方向の位置が定まる。上述のように、第1レンズ20と第2レンズ40の光軸直交Y方向の位置は、鏡筒部材10の内円筒面12Aと第2レンズ40の外円筒面43Aの嵌合精度、及び第1レンズ20の基準突起23(内円筒面23A)と第2レンズ40の嵌合外筒状部42の嵌合精度によって定まっているから、以上で全ての光学要素の光軸X方向と光軸直交Y方向の位置が定まり、第1レンズ20及び第2レンズ40による被写体像が正しく撮像素子61上に結像する。
【0026】
鏡筒部材10の開口端面11Aは、基板60(撮像素子61)の位置基準ではない。つまり、撮像素子61を鏡筒部材10の矩形台枠部11に挿入したとき、該基板60と開口端面11Aとの間には、誇張して示す隙間Qが生じるように寸法が設定されており、以上の位置決め状態で、接着剤17によって両者が結合される。
【0027】
以上の構成のカメラモジュール100は、組立完成状態(使用状態)では、光束取入穴13から鏡筒部材10内に進入した撮影光束が、第1レンズ20の正メニスカスレンズ部21、第2レンズ40の正メニスカスレンズ部41、フィルタ70及びスペーサ板50の光束透過開口51を透過して、撮像素子61上に結像する。結像に関与する各光学要素の光軸X方向の位置及び光軸直交Y方向の位置は、上記組立行程で高精度に制御(確保)されており、何らの調整を必要としない。
【0028】
本実施形態のカメラモジュール100は、上述のように、第1レンズ20の絞隙間形成面22Bと第2レンズ40の環状の絞隙間形成面42Aとの間に絞板収納隙間Pが形成されており、この絞板収納隙間P内に、絞板30が挿入されている。この絞板30の自由状態の厚さは、絞板収納隙間Pよりも小さく、外径は、複数の基準突起23によって形成される内円筒面23Aよりも若干小さく形成されている。従って、絞板30は、第1レンズ20と第2レンズ40の間で、浮動状態で(圧縮されることなく)支持されることとなり(絞フリー)、絞板30の中心開口31によって、第1レンズ20と第2レンズ40の有効径の外側に入射する有害光束を遮光することができる。
【0029】
絞板収納隙間Pは、第1レンズ20の基準突起23の光軸X方向の長さの範囲内で光軸直交Y方向に延びて形成されているので、基板収納隙間Pに挿入された絞板30は、第1レンズ20と第2レンズ40の積み立て寸法に関与しない(絞板30の有無によって第1レンズ20と第2レンズ40の位置関係は変化しない)。また、第1レンズ20と第2レンズ40の間に絞板30を固定せず浮動状態で支持しているので、絞板30の圧縮変形が生じにくく、かりに生じたとしてもレンズ形状およびレンズ間距離に影響を及ぼすことはない。以上より、絞板30が第1レンズ20および第2レンズ40、ならびにこれらレンズを含む光学要素(鏡筒部材10、スペーサ板50、基板60、撮像素子61)の積み立て精度に影響を及ぼすことなく良好な光学性能を得ることができる。
【0030】
以上の実施形態は、鏡筒部材10内に収納した2枚のレンズ(第1レンズ20と第2レンズ40)の間に、絞板30を収納したものであるが、本発明は、3枚以上のレンズを鏡筒部材内に収納するカメラモジュールであれば、そのうちの2枚のレンズに適用することができる。
【符号の説明】
【0031】
100 カメラモジュール
10 鏡筒部材
11 矩形台枠部
11A 開口端面
12 円筒状部
12A 内円筒面(光軸中心嵌合部)
13 光束取入穴
14 上端板部
14A 光軸方向基準面
15 光軸直交壁
16 突条
16P 熱かしめ頭部
17 接着剤
20 第1レンズ
21 正メニスカスレンズ部
22 環状平板部
22A 光軸方向基準面
22B 絞隙間形成面
23 基準突起
23A 内円筒面(光軸中心嵌合部)
23B 光軸方向基準面
30 絞板
31 中心開口
40 第2レンズ
41 正メニスカスレンズ部
42 嵌合外筒状部(光軸中心嵌合部)
42A 絞隙間形成面
43 位置決定環状部
43A 外円筒面(光軸中心嵌合部)
43B 光軸方向基準面
44 基準突起
44A 光軸方向基準面
50 スペーサ板
50A 50B 光軸方向基準面
51 光束透過開口
52 仮保持突起
53 U字溝
60 基板
61 撮像素子
61A 位置決め面(光軸方向基準面)
70 フィルタ
P 絞収納隙間(空間)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
鏡筒部材内に、撮像素子上に結像させる複数のレンズを挿入し、隣り合うレンズの間に絞板を挿入したカメラモジュールにおいて、
上記隣り合うレンズにそれぞれ、互いに当接して両レンズの間に絞収納隙間を形成する絞隙間形成面を形成し、
上記絞収納隙間内に、同隙間より自由状態における厚さが小さい絞板を挿入したことを特徴とするカメラモジュール。
【請求項2】
請求項1記載のカメラモジュールにおいて、
上記隣り合うレンズは、鏡筒部材内に順に挿入した第1レンズと第2レンズであり、第1レンズの周縁部には、第2レンズ側に突出する基準突起が形成されており、該基準突起の内側の第2レンズ側の面が上記絞隙間形成面であるカメラモジュール。
【請求項3】
請求項2記載のカメラモジュールにおいて、
上記基準突起は、全体として内円筒面を構成する複数の平面円弧状の突起からなっており、この内円筒面内に、第2レンズの外円筒部が嵌合して、第1レンズの光軸に直交する方向の位置が定められているカメラモジュール。
【請求項4】
請求項2または3記載のカメラモジュールにおいて、
第2レンズと鏡筒部材が光軸中心嵌合部で嵌合して、第2レンズの光軸に直交する方向の位置が定められているカメラモジュール。
【請求項5】
請求項2ないし4のいずれか1項記載のカメラモジュールにおいて、
上記撮像素子を搭載した基板は、上記鏡筒部材とは別部材として設けられ、該鏡筒部材内には、第2レンズと撮像素子の光軸方向の間隔を定めるスペーサ部材が挿入されているカメラモジュール。
【請求項6】
請求項5記載のカメラモジュールにおいて、
上記鏡筒部材の開口端面が基板に固定され、基板に搭載された撮像素子が上記スペーサ部材を第2レンズ方向に押し付けることにより、第2レンズと第1レンズの光軸方向基準面が当接し、第1レンズと鏡筒部材の光軸方向基準面が当接して、撮像素子、第1レンズおよび第2レンズの光軸方向の位置が定められるカメラモジュール。
【請求項7】
請求項5または6記載のカメラモジュールにおいて、
スペーサ部材は、絞機能を有しているカメラモジュール。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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