カラオケコンクールシステム
【課題】参加意欲を高めるカラオケコンクールシステム等を提供する。
【解決手段】リモコン110は、自店舗のイベントでの順位に関する情報に加えて、他店舗のイベントに参加した場合の仮想の順位に関する情報を歌唱者に提示する。歌唱者が今回の歌唱の採点データを他店舗のイベント参加に用いたい場合は、今回の採点データをセンタ300にストックすることができ、当該他店舗に来店したときにストックした採点データを用いて他店舗のイベントに参加することができる。
【解決手段】リモコン110は、自店舗のイベントでの順位に関する情報に加えて、他店舗のイベントに参加した場合の仮想の順位に関する情報を歌唱者に提示する。歌唱者が今回の歌唱の採点データを他店舗のイベント参加に用いたい場合は、今回の採点データをセンタ300にストックすることができ、当該他店舗に来店したときにストックした採点データを用いて他店舗のイベントに参加することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カラオケコンクールを実施するシステム等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、多数の歌唱者間で課題曲の採点データを競わせるカラオケコンクールが提案されている(例えば、下記特許文献1)。このようなカラオケコンクールは上位順位者に賞品が提供されるため、カラオケ店舗の集客力を向上させることができると考えられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−171335号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したイベント(カラオケコンクール)は、カラオケ店舗ごとに独自に企画されることがある。歌唱者がこのようなイベントに参加するためにはその店舗に来店して歌唱する必要があるため、集客力を向上させることができる。その一方で、A店舗の歌唱者は、A店舗で企画されるイベントには参加できるが、B店舗で企画されるイベントには参加できないことになる。
【0005】
ここで、A店舗のイベントの課題曲と同じ課題曲の他のイベントがB店舗(A店舗と同じチェーン店とする)で企画されている場合、そのことをA店舗の歌唱者に提示することにより、B店舗のイベントへの参加(B店舗への来店)を促すことができる。このとき、A店舗での採点データでB店舗のイベントに参加した場合の仮の順位を併せて提示することにより、この採点データが高得点であるほどB店舗のイベントへの参加を強く促すことができると考えられる。しかしながら、B店舗で同じ課題曲を歌唱したとしても今回と同じ高得点が得られるとは限らない、B店舗のイベントへの参加意欲を減少させる要因となる。
【0006】
本発明は、イベントへの参加意欲が高まるカラオケコンクールシステム等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、センタ及び複数のカラオケ店舗間で通信可能であり、それぞれのカラオケ店舗間において独自にイベントが実施可能なカラオケコンクールシステムにおいて、前記センタは、歌唱者ID・楽曲ID・採点データの組を含むストック情報が格納されているストック情報データベースを有し、かつ当該ストック情報データベースを管理し、それぞれのカラオケ店舗には、店舗サーバとカラオケ装置が設置され、前記店舗サーバは、イベント情報データベースと、順位表データベースと、サーバ制御手段を備え、(a)前記イベント情報データベースは、自店舗で実施されるイベントごとに、イベントID・課題曲として歌唱可能な楽曲の楽曲ID・企画者・実施期間・授賞要項の組を含むイベント関連情報を格納し、(b)前記順位表データベースは、前記イベントIDごとに、歌唱者IDと採点データとの組の集合を順位表として格納し、(c)前記サーバ制御手段は、前記カラオケ装置からイベントID・歌唱者ID・採点データの組を受信した際、受信したイベントIDに対応する順位表を更新し、(d)前記サーバ制御手段は、前記イベント情報データベース中のあるイベントの実施期間が満了した際、そのイベントの授賞要項と順位表と歌唱者情報データベースに基づいて受賞者を決定し、前記カラオケ装置は、ユーザインタフェースと、演奏手段と、採点手段と、カラオケ制御手段を備え、(e)前記ユーザインタフェースは、前記カラオケ制御手段の制御に従い利用者に情報を提示するとともに利用者入力を受け付け、(f)前記演奏手段は、前記カラオケ制御手段の制御に従い指定されたカラオケ楽曲の伴奏音楽を音響出力し、(g)前記採点手段は、前記カラオケ制御手段の制御に従い伴奏音楽に合わせて歌唱する歌声の巧拙を評価して採点データを出力し、(h)前記カラオケ制御手段は、(h−1)イベント閲覧要求の利用者入力があった際に当該要求の電文を自店舗の店舗サーバに送信し、(h−2)自店舗の店舗サーバから受信したイベントの情報を受信し、当該イベントの情報を利用者に提示し、(h−3)前記ユーザインタフェースによって利用者が選択したイベントのイベントID、楽曲ID、及び歌唱者IDを取得し、(h−4)取得した楽曲IDの伴奏音楽の演奏に先立ち、取得したイベントIDを自店舗の店舗サーバに送信し、(h−5)当該イベントの順位表を自店舗の店舗サーバより受信し、(h−6)取得した楽曲IDの伴奏音楽を前記演奏手段に演奏させる、ものであって、自店舗のサーバ制御手段は、前記カラオケ制御手段よりイベントIDを受信したときに、他店舗のサーバ制御手段に対し、前記受信したイベントIDに対応付けられている楽曲IDを含む他のイベントが存在するかについて問い合わせ、他店舗のサーバ制御手段は、前記問い合わせを受信したときに、該問い合わせに含まれる楽曲IDを含む他のイベントが、該他店舗のイベント情報データベースに存在するか否かを検索し、他のイベントが存在する場合に、該イベントのイベント関連情報及び順位表を、自店舗のサーバ制御手段に送信し、自店舗のサーバ制御手段は、前記他店舗のサーバ制御手段からイベント関連情報及び順位表を受信すると、該受信したイベント関連情報及び順位表を、前記カラオケ装置に送信し、前記カラオケ制御手段は、自店舗のサーバ制御手段から受信した順位表を参照して前記採点データに対する第1の順位を求め、他店舗のサーバ制御手段から受信した順位表を参照して前記採点データに対する第2の順位を求め、前記第1の順位に関する情報及び第2の順位に関する情報を利用者に提示し、前記自店舗のイベントへの参加指示を受け付けたときに、前記採点データをイベントID及び歌唱者IDに対応付けて自店舗の店舗サーバに送信し、前記ストック情報データベースへの登録を受け付けたときに、前記採点データを楽曲ID及び歌唱者IDに対応付けてストック情報として前記センタに送信し、前記センタは、受信したストック情報に基いて前記ストック情報データベースを更新することを特徴とする。
【0008】
請求項1に係る発明によれば、例えば、A店舗で課題曲を歌唱した際、A店舗のイベントに参加せずその採点データをセンタに登録することができ、その後B店舗に来店して同じ課題曲を歌唱した際、前記センタに登録した採点データを用いてB店舗のイベントに参加することができる。これにより、歌唱者はB店舗のイベントへの参加意欲が高まるのでB店舗の集客力を向上させることができる。なお、イベント関連情報の授賞要綱に賞品の画像を含ませてもよい。なお、第1の順位に関する情報には、第1の順位を示す数値(例えば、「3位」)やその順位に対応する賞品の画像が含まれ、第2の順位に関する情報についても同様である。
【0009】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に係るカラオケコンクールシステムであって、前記センタは、前記ストック情報データベースに格納されているストック情報がいずれかのカラオケ店舗のイベント参加に用いられた場合は、当該ストック情報を前記ストック情報データベースから削除することを特徴とする。
【0010】
請求項2に係る発明によれば、センタに登録された採点データをいずれかの店舗のイベント参加に用いた場合は、当該採点データは削除される。これにより、1つの採点データを複数のイベントで使いまわしすることができなくなるので、歌唱者間の不公平感をなくすことができる。
【0011】
また、請求項3に係る発明は、請求項2に係るカラオケコンクールシステムであって、歌唱者IDごとに、1つの楽曲IDには1つの採点データのみが格納されることを特徴とする。
【0012】
請求項3に係る発明によれば、各歌唱者は、1つの楽曲には1つの採点データのみをセンタに登録することができる。これにより、他店舗のイベントに参加した場合の仮の順位を提示する際に表示内容を単純化することできるので、歌唱者は採点データをセンタに登録するか否かを容易に判断することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、イベントへの参加意欲が高まるカラオケコンクールシステム等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】実施形態に係るカラオケシステムの構成及びカラオケ装置の構成の一例を示した図である。
【図2】楽曲データベースのデータ構造の一例を示した図である。
【図3】歌唱者情報データベースのデータ構造の一例を示した図である。
【図4】ストック情報データベースのデータ構造の一例を示した図である。
【図5】イベント情報データベースのデータ構造の一例を示した図である。
【図6】商品属性のデータ構造の一例を示した図である。
【図7】順位表データベースのデータ構造の一例を示した図である。
【図8】リモコン、コマンダ、店舗サーバ、センタの間で送受信される情報の一例を示した図である。
【図9】リモコン側処理のフローチャートである。
【図10】第1操作受付処理のフローチャートである。
【図11】リモコンの表示部の表示レイアウトの一例である。
【図12】第2操作受付処理のフローチャートである。
【図13】リモコンの表示部の表示レイアウトの一例である。
【図14】リモコンの表示部の表示レイアウトの一例である。
【図15】リモコンの表示部の表示レイアウトの一例である。
【図16】リモコンの表示部の表示レイアウトの一例である。
【図17】コマンダ側処理のフローチャートである。
【図18】店舗サーバ側処理のフローチャートである。
【図19】センタ側処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
[実施形態]
以下、本発明の実施形態に係るカラオケコンクールシステムについて説明する。
【0016】
[カラオケコンクールシステムの構成]
本実施形態のカラオケコンクールシステムは、図1に示すように、各地のカラオケ店舗の客室ごとに設置されたカラオケ装置100と、カラオケ店舗内に設けられた店舗サーバ200と、各種情報の配信・管理を行うセンタ300とから構成され、各カラオケ店舗は通信網を介してセンタ300と接続されている。なお、通信網は、有線、無線、併用どのような形態でもよく、インターネットを利用してもよい。
【0017】
[センタの構成]
まず、センタ300について説明する。センタ300は、図1に示すように、カラオケ装置100でのカラオケ楽曲の演奏に用いられる情報、歌唱者ごとの歌唱者情報、及びイベント参加に用いられるストック情報を管理し、また、カラオケ装置100からの要求によりこれらの情報を配信する。
そして、制御部301と楽曲データベース302と歌唱者情報データベース303とストック情報データベース304とから構成される。
制御部301は、CPUとRAMとROM等から構成され、CPUがROMに記憶された各種プログラムを読み出して実行することにより、センタ300全体を統括制御する。
以下、各データベースについて順に説明する。
【0018】
楽曲データベース302には、カラオケ楽曲の演奏に用いられる種々の情報が記憶されている。図2に示すように、楽曲データベース302には、楽曲IDをキーとして、楽音データと背景データと歌手名と歌詞等が記憶されている。
「楽曲ID」は、カラオケ楽曲ごとに付されたユニークな識別符号である。
「楽音データ」は、カラオケ楽曲の生成起源となるデータである。例えば、MIDIデータ、MPEGデータとすることができるが、本発明においては、楽音データのフォーマットはどのようなものであってもよい。
「背景データ」は、カラオケ楽曲の演奏中に表示される背景画像(動画、静止画)の生成起源となるデータである。本発明においては、背景データのフォーマットはどのようなものであってもよい。
「歌手名」は、カラオケ楽曲原曲の歌手名である。カラオケ楽曲の再生開始時等に表示される。
「歌詞」は、カラオケ楽曲の演奏中に表示される。なお、楽曲再生中の歌詞表示態様については公知の種々の技術を用いることができる。
楽曲データベース302の内容は、適宜のタイミングで更新される。例えば、所定の時間間隔で更新(例えば、日単位)してもよく、新曲が作成されるごとに更新してもよい。
【0019】
歌唱者情報データベース303には、歌唱者に関する種々の情報(歌唱者情報)が記憶されている。図3に示すように、歌唱者情報データベース303には、歌唱者IDをキーとして、ニックネームと住所と性別と生年月日等が歌唱者情報として記憶されている。
「歌唱者ID」は、歌唱者情報から歌唱者を識別するためのユニークな識別符号である。
「ニックネーム」は、例えば、カラオケ装置100において、イベントの採点順位を表示する際に用いられる。なお、ニックネームは、歌唱者自身が任意に決めることができる。
歌唱者情報データベース303の内容は、適宜のタイミングで更新される。例えば、歌唱者の新規登録があるごとに更新することができる。
また、歌唱者情報データベース303の歌唱者情報は、カラオケ装置100のリモコン110を用いて登録することができる。また、パソコンや携帯電話を用いて登録することができる。なお、本発明において実施されるイベント(カラオケコンクール)に参加するには、歌唱者情報データベース303に歌唱者情報を登録する必要がある。
【0020】
ストック情報データベース304には、歌唱者ごとに、イベント参加に用いられていない楽曲ごとの採点データが記憶されている。図4に示すように、ストック情報データベース304には、歌唱者IDをキーとして、楽曲ID及び採点データが記憶されている。なお、以下の説明では、歌唱者ID・楽曲ID・採点データの組を含む情報を、ストック情報ということがある。
「歌唱者ID」は、歌唱者を識別するためのユニークな識別符号であり、歌唱者情報データベース303(図3)の「歌唱者ID」と共通の内容である。
「楽曲ID」は、歌唱された楽曲を示す楽曲毎にユニークな識別符号であり、楽曲データベース302(図2)の「楽曲ID」と共通の内容である。
「採点データ」は、カラオケ楽曲を歌唱したときの採点値である。
なお、ストック情報データベース304の内容は、適宜のタイミングで更新される。
また、センタ300に登録された採点データをいずれかの店舗のイベント参加に用いた場合は、当該採点データを含むストック情報は削除される。これにより、1つの採点データを複数のイベントで使いまわしすることができなくなるので、歌唱者間の不公平感をなくすことができる。
また、ストック情報データベース304には、歌唱者IDごとに、1つの楽曲IDには1つの採点データのみが格納される。これにより、他店舗のイベントに参加した場合の仮の順位を提示する際に表示内容を単純化することできるので、歌唱者は採点データをセンタ300に登録するか否かを容易に判断することができる。
【0021】
[店舗サーバの構成]
店舗サーバ200は、他店舗の店舗サーバ及びセンタ300とIP通信などを用いて通信可能である。
図1に示すように、制御部201とイベント情報データベース202と順位表データベース203とから基本的に構成される。
制御部201は、CPUとRAMとROM等から構成され、CPUがROMに記憶された各種プログラムを読み出して実行することにより、店舗サーバ200全体を統括制御し、かつサーバ制御手段として機能する。
【0022】
なお、図1では、店舗サーバ200が、各客室のコマンダ120とは別体として構成されているが、カラオケ店舗内のいずれかのコマンダ120が店舗サーバ200の有する機能を備えるように構成してもよい。この場合、店舗サーバ200の機能を備えるコマンダ120を「親コマンダ」、当該機能を有していないコマンダ120を「子コマンダ」とすれば、「親コマンダ」と「子コマンダ」は、マスタ−スレーブの関係とみなすことができる。そして、「子コマンダ」は、「親コマンダ」に対し所定の要求を出力する。「親コマンダ」は、「子コマンダ」から所定の要求を受信すると、当該要求に応じた処理を行う。また、「親コマンダ」は、自己に対し所定の要求を出力し、当該「親コマンダ」は、自己の要求に応じた処理を行う。
【0023】
イベント情報データベース202には、自店舗のイベント(カラオケコンクール)に関する種々の情報が記憶されている。図5に示すように、イベント情報データベース202には、イベントIDをキーとして、課題曲(楽曲ID)、企画者、実施期間、参加費、受賞者順位、賞品等が記憶されている。なお、以下の説明では、イベントID・課題曲として歌唱可能な楽曲の楽曲ID・企画者・実施期間・授賞要項の組を含む情報を、イベント関連情報ということがある。
「イベントID」は、イベントごとに付されたユニークな識別符号である。
「課題曲(楽曲ID)」は、そのイベントで用いられる課題曲であり、楽曲IDを用いて定義されている。なお、1つのイベントで複数の課題曲が用いられることもある。また、楽曲データベース302(図2)の「楽曲ID」と共通の内容である。
「企画者」は、そのイベントを企画した者(会社、団体等)である。また、スポンサーが企画者となることもある。この場合、企画者の情報は、スポンサー情報となる。また、カラオケ店舗が企画者となることもある。また、イベントが実施されているカラオケ店舗で歌唱をしないと当該イベントに参加できないように企画することで、該カラオケ店舗への集客力を向上させることができる。
「実施期間」は、そのイベントの実施期間である。例えば、開始日及び終了日で定義することができる。なお、日単位ではなく、時間単位(例えば、2006年10月1日15:00〜2006年10月21日10:00等)で定義してもよいことはもちろんである。
「参加費」は、そのイベントに参加するために必要な費用である。すべてのイベントの参加費を一律となるように構成された場合は、参加費属性は設定する必要はない。
「受賞者順位」は、賞を授与することができる順位である。
「賞品」は、上記受賞者順位内に入賞した者に付与される賞品に関する情報である。
【0024】
図6は、イベント情報データベース202(図5)の「賞品」属性の詳細なデータ構造を示している。図6に示すように、「賞品」属性は、順位、賞品名、賞品金額(円)、画像等の組を含む情報を有する。
「順位」は、賞が付与される順位である。
「賞品名」は、付与される賞品の名称である。なお、図6に示した商品名や賞品金額の内容は単なる一例である。
「画像」は、付与される賞品の画像情報である。記憶される画像は、静止画、動画、いずれでもよい。また、賞品によって、静止画、動画を使い分けてもよい。また、画像データベースを別に有しておき、イベント情報データベース202には、画像データベースへのリンク情報のみを有する構成にしてもよい。 イベント情報データベース202の内容は、適宜のタイミングで更新される。例えば、新規イベントが発生するごとに更新することができる。
【0025】
順位表データベース203には、イベントごとの歌唱者順位に関する種々の情報が記憶されている。図7に示すように、イベントIDをキーとして、歌唱者IDと採点データと登録日と順位等が記憶されている。なお、以下の説明では、歌唱者IDと採点データとの組を順位表情報ということがある。
「イベントID」は、イベント情報データベース202(図5)の「イベントID」と共通の内容である。
「歌唱者ID」は、歌唱者ごとに付されたユニークな識別符号である。「歌唱者ID」は、歌唱者情報データベース303(図3)の「歌唱者ID」と共通の内容である。
「採点データ」は、そのイベントの課題曲を歌唱したときの採点値である。ここで、「採点データ」のフォーマットは、ストック情報データベース304(図4)の「採点データ」のフォーマットと同じである。
「登録日」は、そのイベントに参加登録した日(すなわち、課題曲を歌唱した日)である。
「順位」は、そのイベントにおける現時点での順位である。
順位表データベース203の内容は、適宜のタイミングで更新される。例えば、歌唱者がイベントに参加するごとに更新することができる。
【0026】
また、店舗サーバ200は、所定の楽曲データや背景データを、センタ300の楽曲データベース302からダウンロードして補助記憶部124に記憶する。
なお、本実施形態では、イベントを実施するプログラムもROMや補助記憶部124等に記憶され、店舗管理者の指示によって制御部201がイベント実施プログラムをROMや補助記憶部124等から読出し実行し、イベントに関する各種情報の入出力を所定の手順に従って行うことで、店舗のイベントは既に実施されているものとする。
【0027】
[カラオケ装置の構成]
次に、カラオケ装置100について説明する。図1(右下の拡大図)に示すように、カラオケ装置100は、リモコン110とコマンダ120とから構成される。なお、複数のリモコン110が、コマンダ120と通信可能となるように構成してもよい。
【0028】
リモコン110は、制御部111と通信部112と表示部113とタッチパネル114とから構成されている。
制御部111は、CPUとRAMとROM等から構成され、CPUがROMに記憶された各種プログラムを読み出して実行することにより、リモコン110全体を統括制御し、かつカラオケ制御手段の一部として機能する。
通信部112は、コマンダ120と無線通信を行うためのインタフェースである。なお、リモコン110と店舗サーバ200が通信を行う場合は、コマンダ120を介して行うよう構成されているが、リモコン110が直接店舗サーバと通信できるように構成してもよい。
表示部113には、本実施形態を実現するために必要な情報を含む種々の情報を表示する。また、表示部113の前面にはユーザインタフェースとして機能するタッチパネル114が設けられている。
【0029】
コマンダ120は、制御部121と通信部122と映像音声再生部123と補助記憶部124とから構成されている。
【0030】
制御部121は、CPUとRAMとROM等から構成され、CPUがROMに記憶された各種プログラムを読み出して実行することにより、コマンダ120全体を統括制御し、かつカラオケ制御手段の一部及び採点手段として機能する。
通信部122は、リモコン110と無線通信を行うためのインタフェースである。なお、赤外線通信も行うように構成してもよい。また、コマンダ120が上述した「親コマンダ」として機能する場合、通信部122は、センタ300及び他店舗の店舗サーバ200と接続するための機能をも有する。
映像音声再生部123は演奏手段として機能し、楽曲の再生及び映像の再生を行う。補助記憶部124には、例えば、楽曲の再生に必要な音声データ及び映像データ等が記憶される。
【0031】
また、図示しない音声入力手段(マイク等)、映像表示手段(ディスプレイ等)が、コマンダ120に接続されている。
【0032】
なお、本発明の理解に直接関係のない部分(センタ、店舗サーバ、カラオケ装置における一般的な構成)については、図示を省略し冗長な説明を避ける。
【0033】
[カラオケコンクールシステムで送受信される情報]
次に、リモコン、コマンダ、店舗サーバ、センタ間で送受信される情報について、図8を参照しつつ説明する。
【0034】
リモコン110は、イベントに関する情報を要求するための操作を歌唱者から受け付けると(1)、コマンダ120に対し、イベント関連情報を要求するためのイベント要求情報を送信する(2)。
コマンダ120は、イベント要求情報を受信すると、店舗サーバ200に対し、イベント要求情報を送信する(3)。このイベント要求情報には、送信元となるコマンダ120(カラオケ装置)を識別するための識別情報が含まれている。
【0035】
店舗サーバ200は、イベント要求情報を受信すると、当該イベント要求情報を送信したコマンダ120に対し、現時点で実施されているイベントのイベント関連情報を送信する(4)。
【0036】
コマンダ120は、イベント関連情報を受信すると、リモコン110に対し、当該イベント関連情報を送信する(5)。また、コマンダ120に接続されている不図示のディスプレイに、当該イベント関連情報を表示してもよい。
リモコン110は、受信したイベント関連情報に基づいて参加可能なイベントの情報を表示部113に表示し、また参加するイベントの選択を促すメッセージを併せて表示する。また、リモコン110は、参加するイベントの選択を歌唱者から受け付ける(6)。
【0037】
リモコン110は、コマンダ120に対し、選択されたイベントを示すイベント選択情報を送信する(7)。このイベント選択情報には、選択されたイベントのイベントIDの他に、歌唱者IDが含まれ、また、課題曲として歌唱する楽曲の楽曲IDが(楽曲のリクエスト信号として)含まれている。
【0038】
コマンダ120は、イベント選択情報を受信すると、店舗サーバ200に対し、当該イベント選択情報を送信する(8)。なお、店舗サーバ200に送信するイベント選択情報には、送信元となるコマンダ120(カラオケ装置)を識別するための識別情報、歌唱者ID、楽曲IDが含まれている。また、課題曲として歌唱する楽曲を再生するための楽音データ等の要求信号が含まれることもある。該課題曲の楽音データ等が既にコマンダ120に蓄積されている場合は、該要求信号を含ませる必要はない。
【0039】
店舗サーバ200は、イベント選択情報を受信すると、送信元となるコマンダ120に対し、選択されたイベントのイベントIDに対応する順位表情報を送信する(9)。また、受信したイベント選択情報に、楽音データ等の要求信号が含まれている場合は、該データについても送信する。このとき、要求された楽音データ等が店舗サーバ200内に存在しない場合は、センタ300に該楽音データ等の要求信号を出力する。
【0040】
コマンダ120は、順位表情報を受信すると、リモコン110から受信したイベント選択情報に含まれる楽曲IDで特定される楽曲の演奏を開始し、また、当該楽曲の歌唱を採点する(10)。
【0041】
一方、店舗サーバ200は、選択されたイベントの順位表情報を送信したあと、他店舗の店舗サーバに対し、自店舗で選択されたイベントと同じ課題曲のイベントを実施しているか否かを問い合わせる(11)。そして、他店舗の店舗サーバから当該イベントを実施しているか否かを示す回答情報を受信する。
【0042】
また、店舗サーバ200は、上記(8)で受信したイベント選択情報から歌唱者ID及び楽曲IDを抽出し、センタ300に対し、当該歌唱者ID及び楽曲IDが含まれるストック要求情報を送信する(12)。
【0043】
センタ300は、ストック要求情報を受信すると、歌唱者情報データベース303を参照して、当該ストック要求情報に含まれる歌唱者ID及び楽曲IDに対応するストック情報を、店舗サーバ200に対し送信する(13)。なお、対応するストック情報が存在しない場合は、その旨を示す情報をストック情報として送信する。
【0044】
店舗サーバ200は、他店舗の店舗サーバから受信した回答情報及びセンタ300から受信したストック情報を結果情報として、コマンダ120に送信する(14)。
【0045】
コマンダ120は、楽曲の歌唱が終了すると当該歌唱の順位を算出し、コマンダ120が有する不図示のディスプレイに表示する(15)。
また、コマンダ120は、リモコン110に対し店舗サーバ200より受信した結果情報を送信する(16)。
【0046】
リモコン110は、受信した結果情報に基いて表示部113に所定の情報を提示し、「イベントへの参加」、「ストック情報更新」、または「イベントへの不参加」のいずれかの指示を歌唱者から受け付ける(17)。
また、リモコン110は、歌唱者から指示を受け付けると、当該受け付けた指示を示す指示情報を、コマンダ120に対し送信する(18)。
【0047】
コマンダ120は、指示情報を受信すると、当該指示情報に基いた処理を行う。指示情報に「イベントへの不参加」を示す情報が含まれている場合は、コマンダ120は処理を終了する。一方、指示情報に「イベントへの参加」を示す情報が含まれている場合は、店舗サーバ200に対し参加指示情報を送信する(19)。また、指示情報に「ストック情報更新」を示す情報が含まれている場合は、センタ300に対しストック更新情報を送信する(21)。
【0048】
店舗サーバ200は、参加指示情報を受信すると、当該参加指示情報に基いてイベント情報データベース202を更新する(20)。
センタ300は、ストック更新情報を受信すると、当該ストック更新情報に基いてストック情報データベース304を更新する(22)。
【0049】
[リモコン110側の処理]
次に、リモコン110側で実行されるリモコン側処理について具体的に説明する。リモコン側処理のプログラムは、制御部111内のROMに記憶されており、制御部111内のCPUにより繰り返し実行される。図9は、リモコン側処理のフローチャートである。
【0050】
まず、S11において、制御部111は、歌唱者からのイベント関連情報要求の指示をタッチパネル114を介して受け付ける。
S12において、制御部111は、コマンダ120に対しイベント要求情報を送信する。イベント関連情報要求信号を送信した後は、イベント関連情報を受信するまでの間、制御部111は処理をS12で待機させる。
【0051】
S13において、制御部111は、コマンダ120より送信されたイベント関連情報を受信する。イベント関連情報には、自店舗で企画されている参加可能なイベントに関する情報(イベント情報データベース202に記憶されている情報)が含まれる。
【0052】
S14において、制御部111は、受信したイベント関連情報に基いて参加可能なイベントに関する情報(賞品、企画者等)を表示部113に表示する。なお、参加可能なイベント及びその関連情報は、コマンダ120に接続される不図示のディスプレイに表示するよう構成してもよい。また、参加するイベントを選択可能であることを示すメッセージについても表示部113に表示する。なお、表示部113上の表示レイアウトは適宜設定可能である。
【0053】
S15において、制御部111は、歌唱者から参加するイベントの選択をタッチパネル114を介して受け付ける。なお、本実施形態においては、S15における参加受付は「仮受付」であり、後述する「参加確定」指示を行わないと該イベントへの参加手続きが完了しないものとする。
【0054】
S16において、制御部111は、コマンダ120に対し受け付けたイベントを示すイベント選択情報を送信する。このとき、受け付けたイベントに対応する課題曲の楽曲IDは、リクエスト情報として送信される。イベント選択情報を送信した後は、コマンダ120から結果情報を受信するまでの間、制御部111は処理をS16で待機させる。
S17において、制御部111は、コマンダ120から結果情報を受信する。
【0055】
S18において、制御部111は、歌唱された楽曲に対応するストック情報があるか否かを判断する。具体的には、制御部111は、S17で受信した結果情報にストック情報が含まれているか否かに基いてこの判断を行う。
【0056】
歌唱された楽曲に対応するストック情報がないと判断した場合は(S18:NO)、制御部111は、S19で第1操作受付処理を実行する。一方、歌唱された楽曲に対応するストック情報があると判断した場合は(S18:YES)、制御部111は、S20で第2操作受付処理を実行する。第1操作受付処理及び第2操作受付処理の詳細については後述する。
【0057】
S21において、制御部111は、コマンダ120に対しS19またはS20で作成された指示情報を送信する。
【0058】
[第1操作受付処理]
次に、リモコン側処理のS19で実行される第1操作受付処理について具体的に説明する。図10は、第1操作受付処理のフローチャートである。
まず、S31において、制御部111は、第1画面を表示部113に表示する。図11は、第1画面の表示レイアウトの一例を示している。
【0059】
図11に示すように、表示部113の左上部分には、今回の歌唱の採点データが表示され、その下方には今回の歌唱の順位が表示され、また、その下方には当該順位で授賞される賞品名とその賞品の画像が表示されている。
【0060】
また、表示部113の右側には、他店舗でも同じ課題曲のイベントが行われていることを示すメッセージが表示され、その下方には今回の歌唱の採点データで当該他店舗のイベントに参加した場合の仮想の順位が表示され、また、その下方には当該順位で授賞される賞品名とその賞品の画像が表示されている。
【0061】
なお、図11では、今回の歌唱の順位に対応する賞品名と画像のみを表示しているが、他の順位(例えば、今回の歌唱の順位が「3位」の場合には、それ以下の「4位」及び「5位」)に対応する賞品名と画像も併せて表示してもよい。さらに、全ての順位の賞品名と画像を表示してもよい。
【0062】
また、表示部113の下部には、ボタン151とボタン152とボタン153が押下可能な状態で表示されている。
歌唱者は、「イベントへの参加」を指示する場合にはボタン151を押下し、「センタへのストック」を指示する場合にはボタン152を押下し、「イベントへの不参加」を指示する場合にはボタン153を押下する。
【0063】
説明を図10に戻す。制御部111は、歌唱者からタッチパネル114の操作(すなわち、ボタン151〜153のいずれかの押下)を受け付けると、S32でその操作内容を判断する。
イベントへの参加が指示された(すなわち、ボタン151が押下された)と判断した場合は、制御部111は処理をS33に移行させる。
【0064】
S33において、制御部111は、イベントへの参加を確認するための画面を表示部113に表示する。また、イベントへの参加に必要な参加料等の情報についても表示部113に表示する。また、制御部111は、「参加確定」のための指示を歌唱者から受け付ける。
その後、S34において、制御部111は指示情報を作成する。指示情報には、「イベントへの参加」を示す情報、参加するイベントのイベントID、歌唱者ID、採点データが含まれる。
【0065】
一方、S32において、イベントへの不参加が指示された(すなわち、ボタン153が押下された)と判断した場合は、制御部111は処理をS35に移行させる。
S35において、制御部111は、イベントへの不参加を確認するための画面を表示部113に表示する。また、制御部111は、「不参加確定」のための指示を歌唱者から受け付ける。
その後、S36において、制御部111は指示情報を作成する。指示情報には、イベントに参加しないことを示す情報が含まれる。
【0066】
一方、S32において、採点データのセンタ300へのストックが指示された(すなわち、ボタン152が押下された)と判断した場合は、制御部111は処理をS37に移行させる。
S37において、制御部111は、採点データをセンタ300にストックすることを確認するための画面を表示部113に表示する。また、ストックに必要な費用(登録料)等の情報についても表示部113に表示する。また、制御部111は、「ストック確定」のための指示を歌唱者から受け付ける。
その後、S38において、制御部111は指示情報を作成する。指示情報には、「ストック情報更新」を示す情報、歌唱者ID、楽曲ID、採点データが含まれる。
【0067】
[第2操作受付処理]
次に、リモコン側処理のS20で実行される第2操作受付処理について具体的に説明する。図12は、第2操作受付処理のフローチャートである。
まず、S51において、制御部111は、第2画面を表示部113に表示する。図13は、第2画面の表示レイアウトの一例を示している。
【0068】
図13に示すように、表示部113の左上部分には、今回の歌唱の採点データが表示され、その下方には今回の歌唱の採点データでの自店舗イベントの順位が表示され、また、その下方には表示領域164に当該順位で授賞される賞品名とその賞品の画像が表示されている。
【0069】
また、表示部113の右側には、センタ300に保存されている採点データが表示され、その下方にはストックされている採点データでの自店舗イベントの順位が表示され、また、その下方には表示領域165に当該順位で授賞される商品名とその賞品の画像が表示されている。
【0070】
なお、図13では、今回の歌唱の採点データでの順位及びストックされている採点データでの順位に対応する賞品名と画像のみを表示しているが、他の順位(例えば、今回の歌唱の順位が「3位」の場合には、それ以下の「4位」及び「5位」等)に対応する賞品名と画像も併せて表示してもよい。さらに、全ての順位の賞品名と画像を表示してもよい。
【0071】
また、表示部113の下部には、ボタン161とボタン162とボタン163が押下可能な状態で表示されている。
歌唱者は、「イベントへの参加」を指示する場合にはボタン161を押下し、「別のイベントの閲覧」を指示する場合にはボタン162を押下し、「イベントへの不参加」を指示する場合にはボタン163を押下する。
【0072】
センタ300にストック情報が存在し、かつ他店舗で同じ課題曲のイベントが実施されている場合には、
(1)今回の歌唱の採点データでの自店舗イベントの順位に関する情報、
(2)ストックされている採点データでの自店舗イベントの順位に関する情報、
(3)今回の歌唱の採点データで他店舗イベントに参加した場合の仮想の順位に関する情報、
(4)ストックされている採点データで他店舗イベントに参加した場合の仮想の順位に関する情報、
の4つの情報を、表示部113に表示することが可能である。
【0073】
しかしながら、表示部113の領域は限られているため、歌唱者が選択する可能性が高い選択肢に関する情報を先に提示することが望ましい。歌唱者は別の店舗で歌唱した際に、今回の歌唱で参加することができるイベント(自店舗のイベント)への関心を持ちストック情報を登録したと考えられるので、自店舗イベントの順位に関する情報(すなわち、上記(1)及び(2)の情報)を、他店舗イベントの順位に関する情報(すなわち、上記(3)及び(4)の情報)よりも先に提示することで、歌唱者に対し効率的に情報を提示することができる。
【0074】
説明を図12に戻す。
制御部111は、歌唱者からタッチパネル114の操作(すなわち、ボタン161〜163のいずれかの押下)を受け付けると、S52でその操作内容を判断する。
イベントへの参加が指示された(すなわち、ボタン161が押下された)と判断した場合は、制御部111は処理をS53に移行させる。
【0075】
S53において、制御部111は、第3画面を表示部113に表示する。図14は、第3画面の表示レイアウトの一例を示している。
【0076】
図14に示すように、表示部113の左上部分には、今回の歌唱の採点データが表示され、その下方の表示領域173にはその採点データでの順位で授賞される賞品の画像が表示されている。
また、表示部113の右上部分には、ストックされている採点データが表示され、その下方の表示領域174にはその採点データでの順位で授賞される賞品の画像が表示されている。
【0077】
ここで、第3画面の表示領域173は、第2画面(図13)の表示領域164よりも大きく、かつ表示領域173には賞品名が表示されていない。
また、第3画面の表示領域174は、第2画面(図13)の表示領域165よりも大きく、かつ表示領域174には賞品名が表示されていない。
【0078】
これにより、授賞される賞品の画像を大きく表示することができるので、歌唱者はイベント参加に用いる採点データと賞品との関係を、より容易に把握することができる。
【0079】
また、表示部113の下部には、ボタン171とボタン172が押下可能な状態で表示されている。
歌唱者は、今回の歌唱の採点データでイベントに参加することを指示する場合にはボタン171を押下し、ストックされている採点データでイベントに参加することを指示する場合にはボタン172を押下する。また、ボタン171には今回の歌唱の採点データが表示され、ボタン172にはストックされている採点データが表示されているので、歌唱者はイベント参加に用いる採点データとその選択肢であるボタンとの対応関係を、より容易に把握することができる。なお、表示領域173及び表示領域174を直接押下できる構成としてもよい。
【0080】
説明を図12に戻す。
S54において、制御部111は、歌唱者からタッチパネル114の操作(すなわち、ボタン171または172のいずれかの押下)を受け付け、イベントへの参加を確認するための画面を表示部113に表示する。また、イベントへの参加に必要な参加料等の情報についても表示部113に表示する。
【0081】
その後、S55において、制御部111は指示情報を作成する。
S54でボタン171が押下された場合は、指示情報には、「イベントへの参加」を示す情報、参加するイベントのイベントID、歌唱者ID、今回の採点データが含まれる。
【0082】
また、S54でボタン172が押下された場合は、指示情報には、「イベントへの参加」を示す情報、参加するイベントのイベントID、歌唱者ID、ストックされている採点データが含まれる。さらに、指示情報には、「ストック情報更新」を示す情報、歌唱者ID、楽曲ID(すなわち、ストック情報データベース304からストック情報を削除するための指示情報)が含まれる。
【0083】
一方、S52において、イベントへの不参加が指示された(すなわち、ボタン163が押下された)と判断した場合は、制御部111は処理をS56に移行させる。
S56において、制御部111は、イベントへの不参加を確認するための画面を表示部113に表示する。また、制御部111は、「不参加確定」のための指示を歌唱者から受け付ける。
その後、S57において、制御部111は指示情報を作成する。指示情報には、イベントに参加しないことを示す情報が含まれる。
【0084】
一方、S52において、別のイベントの閲覧が指示された(すなわち、ボタン162が押下された)と判断した場合は、制御部111は処理をS58に移行させる。
S58において、制御部111は、第4画面を表示部113に表示する。図15は、第4画面の表示レイアウトの一例を示している。
【0085】
図15に示すように、表示部113の上部には、同じ課題曲の他店舗のイベントに関する情報が表示されている。
また、表示部113の左側には、今回の歌唱の採点データが表示され、その下方には当該採点データで他店舗のイベントに参加した場合の仮想の順位が表示され、また、その下方の表示領域184には当該順位で授賞される賞品名とその賞品の画像が表示されている。
また、表示部113の右側には、ストックされている採点データが表示され、その下方には当該採点データで他店舗のイベントに参加した場合の仮想の順位が表示され、また、その下方の表示領域185には当該順位で授賞される賞品名が表示されている。
【0086】
なお、図15では、今回の歌唱の採点データでの順位及びストックされている採点データでの順位に対応する賞品名と画像のみを表示しているが、他の順位(例えば、今回の歌唱の順位が「3位」の場合には、それ以下の「4位」及び「5位」等)に対応する賞品名と画像も併せて表示してもよい。さらに、全ての順位の賞品名と画像を表示してもよい。
【0087】
また、表示部113の下部には、ボタン181とボタン182とボタン183が押下可能な状態で表示されている。
歌唱者は、「ストック」を指示する場合にはボタン181を押下し、「別のイベントの閲覧」を指示する場合にはボタン182を押下し、「イベントへの不参加」を指示する場合にはボタン183を押下する。
【0088】
説明を図12に戻す。
制御部111は、歌唱者からタッチパネル114の操作(すなわち、ボタン181〜183のいずれかの押下)を受け付けると、S59でその操作内容を判断する。
イベントへの不参加が指示された(すなわち、ボタン183が押下された)と判断した場合は、制御部111は処理をS56に移行させる。
【0089】
一方、別のイベントの閲覧が指示された(すなわち、ボタン182が押下された)と判断した場合は、制御部111は処理をS51に移行させる。
【0090】
一方、採点データのセンタ300へのストックが指示された(すなわち、ボタン181が押下された)と判断した場合は、制御部111は処理をS60に移行させる。
S60において、制御部111は、第5画面を表示部113に表示する。図16は、第5画面の表示レイアウトの一例を示している。
【0091】
図16に示すように、表示部の上部には他店舗の名前が表示されている。また、表示部113の左側には、今回の歌唱の採点データが表示され、その下方の表示領域193にはその採点データで他店舗のイベントに参加した場合の仮想の順位で授賞される賞品名とその画像が表示されている。
【0092】
また、表示部113の右側には、ストックされている採点データが表示され、その下方の表示領域194にはその採点データで他店舗のイベントに参加した場合の仮想の順位で授賞される賞品名が表示されている。
【0093】
ここで、第5画面の表示領域193は、第4画面(図15)の表示領域184よりも大きく、かつ表示領域193には賞品名が表示されていない。
また、第5画面の表示領域194は、第4画面(図15)の表示領域185よりも大きい。
【0094】
これにより、授賞される賞品の内容を大きく表示することができるので、歌唱者はストックされる採点データと賞品との関係を、より容易に把握することができる。
【0095】
また、表示部113の下部には、ボタン191とボタン192が押下可能な状態で表示されている。
歌唱者は、今回の歌唱の採点データをセンタ300にストックすることを指示する場合にはボタン191を押下し、ストックされている採点データをセンタ300にストックする(すなわち、ストック情報データベース304の更新を行わない)ことを指示する場合にはボタン192を押下する。
【0096】
また、ボタン191には今回の歌唱の採点データが表示され、ボタン192にはストックされている採点データが表示されているので、歌唱者はストックする採点データとその選択肢であるボタンとの対応関係を、より容易に把握することができる。なお、表示領域193及び表示領域194を直接押下できる構成としてもよい。
【0097】
説明を図12に戻す。
S61において、制御部111は、歌唱者からタッチパネル114の操作(すなわち、ボタン191または192のいずれかの押下)を受け付け、ストックされる情報の内容を確認するための画面を表示部113に表示する。
【0098】
その後、S62において、制御部111は指示情報を作成する。S61でボタン191が押下された場合は、指示情報には、ストック情報データベース304を更新するための情報として、歌唱者IDと楽曲IDと今回の採点データが含まれる。また、S61でボタン192が押下された場合は、指示情報には、ストック情報データベース304を更新するための情報として、歌唱者IDと楽曲IDとストックされている採点データが含まれる。
【0099】
リモコン側処理により、表示部113の表示領域を有効に活用して歌唱者に対し効率的に情報を提示することができ、また操作しやすいユーザインタフェースを提供することができる。
【0100】
[コマンダ120側の処理]
次に、コマンダ120側で実行されるコマンダ側処理について具体的に説明する。コマンダ側処理のプログラムは、制御部121内のROMに記憶されており、制御部121内のCPUにより繰り返し実行される。図17は、コマンダ側処理のフローチャートである。
【0101】
S71において、制御部121は、リモコン110からのイベント要求情報を受信し、当該イベント要求情報を店舗サーバ200に対し送信する。また、店舗サーバ200からのイベント関連情報を受信し、当該イベント関連情報をリモコン110に送信する。
【0102】
S72において、制御部121は、リモコン110からのイベント選択情報を受信し、当該イベント選択情報を店舗サーバ200に対し送信する。また、参加するイベントの課題曲の楽曲データ等が必要である場合は、その旨を示す情報がイベント選択情報に含まれる。イベント選択情報を送信した後、順位表情報を受信するまでの間、制御部121は処理をS72で待機させる。
【0103】
S73において、制御部121は、店舗サーバ200から順位表情報(必要に応じ、楽曲データ等)を受信する。
S74において、映像音声再生部123は、楽曲IDの楽曲の演奏を開始する。そして、楽曲の演奏が終了するまで、制御部121は処理をS75で待機させる。
楽曲の演奏が終了すると(S75:YES)、制御部121は処理をS76に移行させる。
【0104】
S76において、制御部121は、店舗サーバ200から結果情報を受信する。なお、楽曲の演奏中(すなわち、S75での待機中)に結果情報を受信することもある。
【0105】
S77において、制御部121は、S73で受信した順位表情報と今回の歌唱の採点データに基づいて、順位を算出する。
S78において、制御部121は、S777で算出した順位をコマンダに接続されている不図示のディスプレイに表示する。
S79において、制御部121は、リモコン110に対し結果情報を送信する。
【0106】
結果情報を送信した後、指示情報を受信するまでの間、制御部121は処理をS80で待機させる。
結果情報を受信すると(S80:YES)、制御部121は、処理をS81に移行させる。
S81において、制御部121は、指示情報の内容を分析する。
【0107】
指示情報に「イベントへの参加」を示す情報が含まれている場合は(S82:YES)、制御部121は、S83において、参加指示情報を店舗サーバ200に対し送信する。なお、参加指示情報には、歌唱者IDと楽曲IDと採点データとが含まれる。その後、制御部121は、処理をS84に移行させる。
【0108】
一方、指示情報に「イベント参加」を示す情報が含まれていない場合は(S82:NO)、制御部121は、処理をS84に移行させる。
【0109】
S84において、指示情報に「ストック情報更新」を示す情報が含まれている場合は(S84:YES)、制御部121は、S85において、ストック更新情報をセンタ300に対し送信する。ストック更新情報には、指示情報の歌唱者IDと楽曲IDと採点データが含まれる。
【0110】
一方、指示情報に「ストック情報更新」を示す情報が含まれていない場合は(S84:NO)、制御部121は、コマンダ側処理を終了する。
【0111】
[店舗サーバ200側の処理]
次に、店舗サーバ200側で実行される店舗サーバ側処理について具体的に説明する。店舗サーバ側処理のプログラムは、制御部201内のROMに記憶されており、制御部201内のCPUにより繰り返し実行される。図18は、店舗サーバ側処理のフローチャートである。
【0112】
S91において、制御部201は、コマンダ120からイベント要求情報を受信したか否かを判断する。
イベント要求情報を受信していないと判断した場合は(S91:NO)、制御部201は、処理をS93に移行させる。一方、イベント要求情報を受信したと判断した場合は(S91:YES)、制御部201は、処理をS92に移行させる。
【0113】
S92において、制御部201は、S91で受信したイベント要求情報を送信したコマンダ120に対しイベント関連情報を送信する。送信するイベント関連情報は、イベント情報データベース202を参照して決定される。このとき、該イベント関連情報要求信号を受信した時刻を特定し、当該時刻が実施期間に含まれるイベントが抽出される。
【0114】
S93において、制御部201は、コマンダ120からイベント選択情報を受信したか否かを判断する。
イベント選択情報を受信していないと判断した場合は(S93:NO)、制御部201は、処理をS98に移行させる。一方、イベント選択情報を受信したと判断した場合は(S93:YES)、処理をS94に移行させる。
【0115】
S94において、S93で受信したイベント選択情報を送信したコマンダ120に対し、順位表情報を送信する。送信する順位表情報は、順位表データベース203を参照して決定される。具体的には、受信したイベント選択情報に含まれるイベントIDで特定されるイベントにおける採点データ等が送信する順位表情報となる。
【0116】
S95において、制御部201は、他店舗の店舗サーバ200に対し、同じ課題曲のイベントを実施しているか否かを問い合わせ、回答情報を受信する。
S96において、制御部201は、センタ300に対しストック要求情報を送信し、センタ300よりストック情報を受信する。
S97において、制御部201は、他店舗の店舗サーバ200から受信した回答情報及びセンタ300から受信したストック情報を結果情報として、コマンダ120に送信する。
【0117】
S98において、制御部201は、コマンダ120から参加指示情報を受信したか否かを判断する。参加指示情報を受信していないと判断した場合は(S98:NO)、制御部201は、店舗サーバ側処理を終了する。一方、参加指示信号を受信したと判断した場合は(S98:YES)、制御部201は、S98において、順位表データベース203を更新する。すなわち、受信した参加指示情報に含まれる情報(歌唱者ID、採点データ)等が、順位表データベース203に登録される。
【0118】
[センタ300側の処理]
次に、センタ300側で実行されるセンタ側処理について具体的に説明する。センタ側処理のプログラムは、制御部301内のROMに記憶されており、制御部301内のCPUにより繰り返し実行される。図19は、センタ側処理のフローチャートである。
【0119】
S101において、制御部301は、ストック要求情報を受信したか否かを判断する。ストック要求情報を受信していないと判断した場合は(S101:NO)、制御部301は、処理をS103に移行させる。一方、ストック要求情報を受信したと判断した場合は(S101:YES)、制御部301は、S102において、当該ストック要求情報を送信した店舗サーバ200に対しストック情報を送信する。送信するストック情報は、当該ストック要求情報に含まれる歌唱者ID及び楽曲IDをキーとしてストック情報データベース304を参照して決定される。
【0120】
S103において、制御部301は、ストック更新情報を受信したか否かを判断する。ストック更新情報を受信していないと判断した場合は(S103:NO)、制御部301は、センタ側処理を終了する。一方、ストック更新情報を受信したと判断した場合は(S103:YES)、制御部は、S104において、ストック情報データベース304を更新する。
【0121】
上述したとおり、本実施形態では、リモコン110は、自店舗のイベントでの順位に関する情報に加えて、他店舗のイベントに参加した場合の仮想の順位に関する情報を歌唱者に提示する。歌唱者が今回の歌唱の採点データを他店舗のイベント参加に用いたい場合は、センタ300にストック情報として保存することができ、当該他店舗に来店したときにストックした採点データを用いて他店舗のイベントに参加することができる。
これにより、他店舗で歌唱したときの採点データが低い場合であっても、ストックしておいた採点データを用いてイベントに参加することができるので、歌唱者は他店舗のイベントへの参加意欲が高まり当該他店舗の集客力を向上させることができる。また、ストック指示の際に登録料を徴収することができるので、たとえ自店舗のイベントに参加されない場合であっても自店舗は収益を向上させることができる。さらに、カラオケ事業をチェーン展開する者においては、チェーン店における種々のイベントを効果的に歌唱者に提示することができる。これによって、イベントへの参加意欲が高まり、カラオケコンクールをビジネスモデルとして成功させることができる。
【0122】
本発明は、店舗サーバ200を備えていないカラオケ店舗においても実現可能である。本実施形態のカラオケコンクールシステムは、センタ300が上述した店舗サーバ200の機能をも備えていてもよい。
【符号の説明】
【0123】
100…カラオケ装置、
110…リモコン、111…制御部、120…コマンダ、121…制御部、
200…店舗サーバ、201…制御部、
202…イベント情報データベース、203…順位表データベース、
300…センタ、301…制御部、302…楽曲データベース、
303…歌唱者情報データベース、304…ストック情報データベース
【技術分野】
【0001】
本発明は、カラオケコンクールを実施するシステム等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、多数の歌唱者間で課題曲の採点データを競わせるカラオケコンクールが提案されている(例えば、下記特許文献1)。このようなカラオケコンクールは上位順位者に賞品が提供されるため、カラオケ店舗の集客力を向上させることができると考えられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−171335号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したイベント(カラオケコンクール)は、カラオケ店舗ごとに独自に企画されることがある。歌唱者がこのようなイベントに参加するためにはその店舗に来店して歌唱する必要があるため、集客力を向上させることができる。その一方で、A店舗の歌唱者は、A店舗で企画されるイベントには参加できるが、B店舗で企画されるイベントには参加できないことになる。
【0005】
ここで、A店舗のイベントの課題曲と同じ課題曲の他のイベントがB店舗(A店舗と同じチェーン店とする)で企画されている場合、そのことをA店舗の歌唱者に提示することにより、B店舗のイベントへの参加(B店舗への来店)を促すことができる。このとき、A店舗での採点データでB店舗のイベントに参加した場合の仮の順位を併せて提示することにより、この採点データが高得点であるほどB店舗のイベントへの参加を強く促すことができると考えられる。しかしながら、B店舗で同じ課題曲を歌唱したとしても今回と同じ高得点が得られるとは限らない、B店舗のイベントへの参加意欲を減少させる要因となる。
【0006】
本発明は、イベントへの参加意欲が高まるカラオケコンクールシステム等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、センタ及び複数のカラオケ店舗間で通信可能であり、それぞれのカラオケ店舗間において独自にイベントが実施可能なカラオケコンクールシステムにおいて、前記センタは、歌唱者ID・楽曲ID・採点データの組を含むストック情報が格納されているストック情報データベースを有し、かつ当該ストック情報データベースを管理し、それぞれのカラオケ店舗には、店舗サーバとカラオケ装置が設置され、前記店舗サーバは、イベント情報データベースと、順位表データベースと、サーバ制御手段を備え、(a)前記イベント情報データベースは、自店舗で実施されるイベントごとに、イベントID・課題曲として歌唱可能な楽曲の楽曲ID・企画者・実施期間・授賞要項の組を含むイベント関連情報を格納し、(b)前記順位表データベースは、前記イベントIDごとに、歌唱者IDと採点データとの組の集合を順位表として格納し、(c)前記サーバ制御手段は、前記カラオケ装置からイベントID・歌唱者ID・採点データの組を受信した際、受信したイベントIDに対応する順位表を更新し、(d)前記サーバ制御手段は、前記イベント情報データベース中のあるイベントの実施期間が満了した際、そのイベントの授賞要項と順位表と歌唱者情報データベースに基づいて受賞者を決定し、前記カラオケ装置は、ユーザインタフェースと、演奏手段と、採点手段と、カラオケ制御手段を備え、(e)前記ユーザインタフェースは、前記カラオケ制御手段の制御に従い利用者に情報を提示するとともに利用者入力を受け付け、(f)前記演奏手段は、前記カラオケ制御手段の制御に従い指定されたカラオケ楽曲の伴奏音楽を音響出力し、(g)前記採点手段は、前記カラオケ制御手段の制御に従い伴奏音楽に合わせて歌唱する歌声の巧拙を評価して採点データを出力し、(h)前記カラオケ制御手段は、(h−1)イベント閲覧要求の利用者入力があった際に当該要求の電文を自店舗の店舗サーバに送信し、(h−2)自店舗の店舗サーバから受信したイベントの情報を受信し、当該イベントの情報を利用者に提示し、(h−3)前記ユーザインタフェースによって利用者が選択したイベントのイベントID、楽曲ID、及び歌唱者IDを取得し、(h−4)取得した楽曲IDの伴奏音楽の演奏に先立ち、取得したイベントIDを自店舗の店舗サーバに送信し、(h−5)当該イベントの順位表を自店舗の店舗サーバより受信し、(h−6)取得した楽曲IDの伴奏音楽を前記演奏手段に演奏させる、ものであって、自店舗のサーバ制御手段は、前記カラオケ制御手段よりイベントIDを受信したときに、他店舗のサーバ制御手段に対し、前記受信したイベントIDに対応付けられている楽曲IDを含む他のイベントが存在するかについて問い合わせ、他店舗のサーバ制御手段は、前記問い合わせを受信したときに、該問い合わせに含まれる楽曲IDを含む他のイベントが、該他店舗のイベント情報データベースに存在するか否かを検索し、他のイベントが存在する場合に、該イベントのイベント関連情報及び順位表を、自店舗のサーバ制御手段に送信し、自店舗のサーバ制御手段は、前記他店舗のサーバ制御手段からイベント関連情報及び順位表を受信すると、該受信したイベント関連情報及び順位表を、前記カラオケ装置に送信し、前記カラオケ制御手段は、自店舗のサーバ制御手段から受信した順位表を参照して前記採点データに対する第1の順位を求め、他店舗のサーバ制御手段から受信した順位表を参照して前記採点データに対する第2の順位を求め、前記第1の順位に関する情報及び第2の順位に関する情報を利用者に提示し、前記自店舗のイベントへの参加指示を受け付けたときに、前記採点データをイベントID及び歌唱者IDに対応付けて自店舗の店舗サーバに送信し、前記ストック情報データベースへの登録を受け付けたときに、前記採点データを楽曲ID及び歌唱者IDに対応付けてストック情報として前記センタに送信し、前記センタは、受信したストック情報に基いて前記ストック情報データベースを更新することを特徴とする。
【0008】
請求項1に係る発明によれば、例えば、A店舗で課題曲を歌唱した際、A店舗のイベントに参加せずその採点データをセンタに登録することができ、その後B店舗に来店して同じ課題曲を歌唱した際、前記センタに登録した採点データを用いてB店舗のイベントに参加することができる。これにより、歌唱者はB店舗のイベントへの参加意欲が高まるのでB店舗の集客力を向上させることができる。なお、イベント関連情報の授賞要綱に賞品の画像を含ませてもよい。なお、第1の順位に関する情報には、第1の順位を示す数値(例えば、「3位」)やその順位に対応する賞品の画像が含まれ、第2の順位に関する情報についても同様である。
【0009】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に係るカラオケコンクールシステムであって、前記センタは、前記ストック情報データベースに格納されているストック情報がいずれかのカラオケ店舗のイベント参加に用いられた場合は、当該ストック情報を前記ストック情報データベースから削除することを特徴とする。
【0010】
請求項2に係る発明によれば、センタに登録された採点データをいずれかの店舗のイベント参加に用いた場合は、当該採点データは削除される。これにより、1つの採点データを複数のイベントで使いまわしすることができなくなるので、歌唱者間の不公平感をなくすことができる。
【0011】
また、請求項3に係る発明は、請求項2に係るカラオケコンクールシステムであって、歌唱者IDごとに、1つの楽曲IDには1つの採点データのみが格納されることを特徴とする。
【0012】
請求項3に係る発明によれば、各歌唱者は、1つの楽曲には1つの採点データのみをセンタに登録することができる。これにより、他店舗のイベントに参加した場合の仮の順位を提示する際に表示内容を単純化することできるので、歌唱者は採点データをセンタに登録するか否かを容易に判断することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、イベントへの参加意欲が高まるカラオケコンクールシステム等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】実施形態に係るカラオケシステムの構成及びカラオケ装置の構成の一例を示した図である。
【図2】楽曲データベースのデータ構造の一例を示した図である。
【図3】歌唱者情報データベースのデータ構造の一例を示した図である。
【図4】ストック情報データベースのデータ構造の一例を示した図である。
【図5】イベント情報データベースのデータ構造の一例を示した図である。
【図6】商品属性のデータ構造の一例を示した図である。
【図7】順位表データベースのデータ構造の一例を示した図である。
【図8】リモコン、コマンダ、店舗サーバ、センタの間で送受信される情報の一例を示した図である。
【図9】リモコン側処理のフローチャートである。
【図10】第1操作受付処理のフローチャートである。
【図11】リモコンの表示部の表示レイアウトの一例である。
【図12】第2操作受付処理のフローチャートである。
【図13】リモコンの表示部の表示レイアウトの一例である。
【図14】リモコンの表示部の表示レイアウトの一例である。
【図15】リモコンの表示部の表示レイアウトの一例である。
【図16】リモコンの表示部の表示レイアウトの一例である。
【図17】コマンダ側処理のフローチャートである。
【図18】店舗サーバ側処理のフローチャートである。
【図19】センタ側処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
[実施形態]
以下、本発明の実施形態に係るカラオケコンクールシステムについて説明する。
【0016】
[カラオケコンクールシステムの構成]
本実施形態のカラオケコンクールシステムは、図1に示すように、各地のカラオケ店舗の客室ごとに設置されたカラオケ装置100と、カラオケ店舗内に設けられた店舗サーバ200と、各種情報の配信・管理を行うセンタ300とから構成され、各カラオケ店舗は通信網を介してセンタ300と接続されている。なお、通信網は、有線、無線、併用どのような形態でもよく、インターネットを利用してもよい。
【0017】
[センタの構成]
まず、センタ300について説明する。センタ300は、図1に示すように、カラオケ装置100でのカラオケ楽曲の演奏に用いられる情報、歌唱者ごとの歌唱者情報、及びイベント参加に用いられるストック情報を管理し、また、カラオケ装置100からの要求によりこれらの情報を配信する。
そして、制御部301と楽曲データベース302と歌唱者情報データベース303とストック情報データベース304とから構成される。
制御部301は、CPUとRAMとROM等から構成され、CPUがROMに記憶された各種プログラムを読み出して実行することにより、センタ300全体を統括制御する。
以下、各データベースについて順に説明する。
【0018】
楽曲データベース302には、カラオケ楽曲の演奏に用いられる種々の情報が記憶されている。図2に示すように、楽曲データベース302には、楽曲IDをキーとして、楽音データと背景データと歌手名と歌詞等が記憶されている。
「楽曲ID」は、カラオケ楽曲ごとに付されたユニークな識別符号である。
「楽音データ」は、カラオケ楽曲の生成起源となるデータである。例えば、MIDIデータ、MPEGデータとすることができるが、本発明においては、楽音データのフォーマットはどのようなものであってもよい。
「背景データ」は、カラオケ楽曲の演奏中に表示される背景画像(動画、静止画)の生成起源となるデータである。本発明においては、背景データのフォーマットはどのようなものであってもよい。
「歌手名」は、カラオケ楽曲原曲の歌手名である。カラオケ楽曲の再生開始時等に表示される。
「歌詞」は、カラオケ楽曲の演奏中に表示される。なお、楽曲再生中の歌詞表示態様については公知の種々の技術を用いることができる。
楽曲データベース302の内容は、適宜のタイミングで更新される。例えば、所定の時間間隔で更新(例えば、日単位)してもよく、新曲が作成されるごとに更新してもよい。
【0019】
歌唱者情報データベース303には、歌唱者に関する種々の情報(歌唱者情報)が記憶されている。図3に示すように、歌唱者情報データベース303には、歌唱者IDをキーとして、ニックネームと住所と性別と生年月日等が歌唱者情報として記憶されている。
「歌唱者ID」は、歌唱者情報から歌唱者を識別するためのユニークな識別符号である。
「ニックネーム」は、例えば、カラオケ装置100において、イベントの採点順位を表示する際に用いられる。なお、ニックネームは、歌唱者自身が任意に決めることができる。
歌唱者情報データベース303の内容は、適宜のタイミングで更新される。例えば、歌唱者の新規登録があるごとに更新することができる。
また、歌唱者情報データベース303の歌唱者情報は、カラオケ装置100のリモコン110を用いて登録することができる。また、パソコンや携帯電話を用いて登録することができる。なお、本発明において実施されるイベント(カラオケコンクール)に参加するには、歌唱者情報データベース303に歌唱者情報を登録する必要がある。
【0020】
ストック情報データベース304には、歌唱者ごとに、イベント参加に用いられていない楽曲ごとの採点データが記憶されている。図4に示すように、ストック情報データベース304には、歌唱者IDをキーとして、楽曲ID及び採点データが記憶されている。なお、以下の説明では、歌唱者ID・楽曲ID・採点データの組を含む情報を、ストック情報ということがある。
「歌唱者ID」は、歌唱者を識別するためのユニークな識別符号であり、歌唱者情報データベース303(図3)の「歌唱者ID」と共通の内容である。
「楽曲ID」は、歌唱された楽曲を示す楽曲毎にユニークな識別符号であり、楽曲データベース302(図2)の「楽曲ID」と共通の内容である。
「採点データ」は、カラオケ楽曲を歌唱したときの採点値である。
なお、ストック情報データベース304の内容は、適宜のタイミングで更新される。
また、センタ300に登録された採点データをいずれかの店舗のイベント参加に用いた場合は、当該採点データを含むストック情報は削除される。これにより、1つの採点データを複数のイベントで使いまわしすることができなくなるので、歌唱者間の不公平感をなくすことができる。
また、ストック情報データベース304には、歌唱者IDごとに、1つの楽曲IDには1つの採点データのみが格納される。これにより、他店舗のイベントに参加した場合の仮の順位を提示する際に表示内容を単純化することできるので、歌唱者は採点データをセンタ300に登録するか否かを容易に判断することができる。
【0021】
[店舗サーバの構成]
店舗サーバ200は、他店舗の店舗サーバ及びセンタ300とIP通信などを用いて通信可能である。
図1に示すように、制御部201とイベント情報データベース202と順位表データベース203とから基本的に構成される。
制御部201は、CPUとRAMとROM等から構成され、CPUがROMに記憶された各種プログラムを読み出して実行することにより、店舗サーバ200全体を統括制御し、かつサーバ制御手段として機能する。
【0022】
なお、図1では、店舗サーバ200が、各客室のコマンダ120とは別体として構成されているが、カラオケ店舗内のいずれかのコマンダ120が店舗サーバ200の有する機能を備えるように構成してもよい。この場合、店舗サーバ200の機能を備えるコマンダ120を「親コマンダ」、当該機能を有していないコマンダ120を「子コマンダ」とすれば、「親コマンダ」と「子コマンダ」は、マスタ−スレーブの関係とみなすことができる。そして、「子コマンダ」は、「親コマンダ」に対し所定の要求を出力する。「親コマンダ」は、「子コマンダ」から所定の要求を受信すると、当該要求に応じた処理を行う。また、「親コマンダ」は、自己に対し所定の要求を出力し、当該「親コマンダ」は、自己の要求に応じた処理を行う。
【0023】
イベント情報データベース202には、自店舗のイベント(カラオケコンクール)に関する種々の情報が記憶されている。図5に示すように、イベント情報データベース202には、イベントIDをキーとして、課題曲(楽曲ID)、企画者、実施期間、参加費、受賞者順位、賞品等が記憶されている。なお、以下の説明では、イベントID・課題曲として歌唱可能な楽曲の楽曲ID・企画者・実施期間・授賞要項の組を含む情報を、イベント関連情報ということがある。
「イベントID」は、イベントごとに付されたユニークな識別符号である。
「課題曲(楽曲ID)」は、そのイベントで用いられる課題曲であり、楽曲IDを用いて定義されている。なお、1つのイベントで複数の課題曲が用いられることもある。また、楽曲データベース302(図2)の「楽曲ID」と共通の内容である。
「企画者」は、そのイベントを企画した者(会社、団体等)である。また、スポンサーが企画者となることもある。この場合、企画者の情報は、スポンサー情報となる。また、カラオケ店舗が企画者となることもある。また、イベントが実施されているカラオケ店舗で歌唱をしないと当該イベントに参加できないように企画することで、該カラオケ店舗への集客力を向上させることができる。
「実施期間」は、そのイベントの実施期間である。例えば、開始日及び終了日で定義することができる。なお、日単位ではなく、時間単位(例えば、2006年10月1日15:00〜2006年10月21日10:00等)で定義してもよいことはもちろんである。
「参加費」は、そのイベントに参加するために必要な費用である。すべてのイベントの参加費を一律となるように構成された場合は、参加費属性は設定する必要はない。
「受賞者順位」は、賞を授与することができる順位である。
「賞品」は、上記受賞者順位内に入賞した者に付与される賞品に関する情報である。
【0024】
図6は、イベント情報データベース202(図5)の「賞品」属性の詳細なデータ構造を示している。図6に示すように、「賞品」属性は、順位、賞品名、賞品金額(円)、画像等の組を含む情報を有する。
「順位」は、賞が付与される順位である。
「賞品名」は、付与される賞品の名称である。なお、図6に示した商品名や賞品金額の内容は単なる一例である。
「画像」は、付与される賞品の画像情報である。記憶される画像は、静止画、動画、いずれでもよい。また、賞品によって、静止画、動画を使い分けてもよい。また、画像データベースを別に有しておき、イベント情報データベース202には、画像データベースへのリンク情報のみを有する構成にしてもよい。 イベント情報データベース202の内容は、適宜のタイミングで更新される。例えば、新規イベントが発生するごとに更新することができる。
【0025】
順位表データベース203には、イベントごとの歌唱者順位に関する種々の情報が記憶されている。図7に示すように、イベントIDをキーとして、歌唱者IDと採点データと登録日と順位等が記憶されている。なお、以下の説明では、歌唱者IDと採点データとの組を順位表情報ということがある。
「イベントID」は、イベント情報データベース202(図5)の「イベントID」と共通の内容である。
「歌唱者ID」は、歌唱者ごとに付されたユニークな識別符号である。「歌唱者ID」は、歌唱者情報データベース303(図3)の「歌唱者ID」と共通の内容である。
「採点データ」は、そのイベントの課題曲を歌唱したときの採点値である。ここで、「採点データ」のフォーマットは、ストック情報データベース304(図4)の「採点データ」のフォーマットと同じである。
「登録日」は、そのイベントに参加登録した日(すなわち、課題曲を歌唱した日)である。
「順位」は、そのイベントにおける現時点での順位である。
順位表データベース203の内容は、適宜のタイミングで更新される。例えば、歌唱者がイベントに参加するごとに更新することができる。
【0026】
また、店舗サーバ200は、所定の楽曲データや背景データを、センタ300の楽曲データベース302からダウンロードして補助記憶部124に記憶する。
なお、本実施形態では、イベントを実施するプログラムもROMや補助記憶部124等に記憶され、店舗管理者の指示によって制御部201がイベント実施プログラムをROMや補助記憶部124等から読出し実行し、イベントに関する各種情報の入出力を所定の手順に従って行うことで、店舗のイベントは既に実施されているものとする。
【0027】
[カラオケ装置の構成]
次に、カラオケ装置100について説明する。図1(右下の拡大図)に示すように、カラオケ装置100は、リモコン110とコマンダ120とから構成される。なお、複数のリモコン110が、コマンダ120と通信可能となるように構成してもよい。
【0028】
リモコン110は、制御部111と通信部112と表示部113とタッチパネル114とから構成されている。
制御部111は、CPUとRAMとROM等から構成され、CPUがROMに記憶された各種プログラムを読み出して実行することにより、リモコン110全体を統括制御し、かつカラオケ制御手段の一部として機能する。
通信部112は、コマンダ120と無線通信を行うためのインタフェースである。なお、リモコン110と店舗サーバ200が通信を行う場合は、コマンダ120を介して行うよう構成されているが、リモコン110が直接店舗サーバと通信できるように構成してもよい。
表示部113には、本実施形態を実現するために必要な情報を含む種々の情報を表示する。また、表示部113の前面にはユーザインタフェースとして機能するタッチパネル114が設けられている。
【0029】
コマンダ120は、制御部121と通信部122と映像音声再生部123と補助記憶部124とから構成されている。
【0030】
制御部121は、CPUとRAMとROM等から構成され、CPUがROMに記憶された各種プログラムを読み出して実行することにより、コマンダ120全体を統括制御し、かつカラオケ制御手段の一部及び採点手段として機能する。
通信部122は、リモコン110と無線通信を行うためのインタフェースである。なお、赤外線通信も行うように構成してもよい。また、コマンダ120が上述した「親コマンダ」として機能する場合、通信部122は、センタ300及び他店舗の店舗サーバ200と接続するための機能をも有する。
映像音声再生部123は演奏手段として機能し、楽曲の再生及び映像の再生を行う。補助記憶部124には、例えば、楽曲の再生に必要な音声データ及び映像データ等が記憶される。
【0031】
また、図示しない音声入力手段(マイク等)、映像表示手段(ディスプレイ等)が、コマンダ120に接続されている。
【0032】
なお、本発明の理解に直接関係のない部分(センタ、店舗サーバ、カラオケ装置における一般的な構成)については、図示を省略し冗長な説明を避ける。
【0033】
[カラオケコンクールシステムで送受信される情報]
次に、リモコン、コマンダ、店舗サーバ、センタ間で送受信される情報について、図8を参照しつつ説明する。
【0034】
リモコン110は、イベントに関する情報を要求するための操作を歌唱者から受け付けると(1)、コマンダ120に対し、イベント関連情報を要求するためのイベント要求情報を送信する(2)。
コマンダ120は、イベント要求情報を受信すると、店舗サーバ200に対し、イベント要求情報を送信する(3)。このイベント要求情報には、送信元となるコマンダ120(カラオケ装置)を識別するための識別情報が含まれている。
【0035】
店舗サーバ200は、イベント要求情報を受信すると、当該イベント要求情報を送信したコマンダ120に対し、現時点で実施されているイベントのイベント関連情報を送信する(4)。
【0036】
コマンダ120は、イベント関連情報を受信すると、リモコン110に対し、当該イベント関連情報を送信する(5)。また、コマンダ120に接続されている不図示のディスプレイに、当該イベント関連情報を表示してもよい。
リモコン110は、受信したイベント関連情報に基づいて参加可能なイベントの情報を表示部113に表示し、また参加するイベントの選択を促すメッセージを併せて表示する。また、リモコン110は、参加するイベントの選択を歌唱者から受け付ける(6)。
【0037】
リモコン110は、コマンダ120に対し、選択されたイベントを示すイベント選択情報を送信する(7)。このイベント選択情報には、選択されたイベントのイベントIDの他に、歌唱者IDが含まれ、また、課題曲として歌唱する楽曲の楽曲IDが(楽曲のリクエスト信号として)含まれている。
【0038】
コマンダ120は、イベント選択情報を受信すると、店舗サーバ200に対し、当該イベント選択情報を送信する(8)。なお、店舗サーバ200に送信するイベント選択情報には、送信元となるコマンダ120(カラオケ装置)を識別するための識別情報、歌唱者ID、楽曲IDが含まれている。また、課題曲として歌唱する楽曲を再生するための楽音データ等の要求信号が含まれることもある。該課題曲の楽音データ等が既にコマンダ120に蓄積されている場合は、該要求信号を含ませる必要はない。
【0039】
店舗サーバ200は、イベント選択情報を受信すると、送信元となるコマンダ120に対し、選択されたイベントのイベントIDに対応する順位表情報を送信する(9)。また、受信したイベント選択情報に、楽音データ等の要求信号が含まれている場合は、該データについても送信する。このとき、要求された楽音データ等が店舗サーバ200内に存在しない場合は、センタ300に該楽音データ等の要求信号を出力する。
【0040】
コマンダ120は、順位表情報を受信すると、リモコン110から受信したイベント選択情報に含まれる楽曲IDで特定される楽曲の演奏を開始し、また、当該楽曲の歌唱を採点する(10)。
【0041】
一方、店舗サーバ200は、選択されたイベントの順位表情報を送信したあと、他店舗の店舗サーバに対し、自店舗で選択されたイベントと同じ課題曲のイベントを実施しているか否かを問い合わせる(11)。そして、他店舗の店舗サーバから当該イベントを実施しているか否かを示す回答情報を受信する。
【0042】
また、店舗サーバ200は、上記(8)で受信したイベント選択情報から歌唱者ID及び楽曲IDを抽出し、センタ300に対し、当該歌唱者ID及び楽曲IDが含まれるストック要求情報を送信する(12)。
【0043】
センタ300は、ストック要求情報を受信すると、歌唱者情報データベース303を参照して、当該ストック要求情報に含まれる歌唱者ID及び楽曲IDに対応するストック情報を、店舗サーバ200に対し送信する(13)。なお、対応するストック情報が存在しない場合は、その旨を示す情報をストック情報として送信する。
【0044】
店舗サーバ200は、他店舗の店舗サーバから受信した回答情報及びセンタ300から受信したストック情報を結果情報として、コマンダ120に送信する(14)。
【0045】
コマンダ120は、楽曲の歌唱が終了すると当該歌唱の順位を算出し、コマンダ120が有する不図示のディスプレイに表示する(15)。
また、コマンダ120は、リモコン110に対し店舗サーバ200より受信した結果情報を送信する(16)。
【0046】
リモコン110は、受信した結果情報に基いて表示部113に所定の情報を提示し、「イベントへの参加」、「ストック情報更新」、または「イベントへの不参加」のいずれかの指示を歌唱者から受け付ける(17)。
また、リモコン110は、歌唱者から指示を受け付けると、当該受け付けた指示を示す指示情報を、コマンダ120に対し送信する(18)。
【0047】
コマンダ120は、指示情報を受信すると、当該指示情報に基いた処理を行う。指示情報に「イベントへの不参加」を示す情報が含まれている場合は、コマンダ120は処理を終了する。一方、指示情報に「イベントへの参加」を示す情報が含まれている場合は、店舗サーバ200に対し参加指示情報を送信する(19)。また、指示情報に「ストック情報更新」を示す情報が含まれている場合は、センタ300に対しストック更新情報を送信する(21)。
【0048】
店舗サーバ200は、参加指示情報を受信すると、当該参加指示情報に基いてイベント情報データベース202を更新する(20)。
センタ300は、ストック更新情報を受信すると、当該ストック更新情報に基いてストック情報データベース304を更新する(22)。
【0049】
[リモコン110側の処理]
次に、リモコン110側で実行されるリモコン側処理について具体的に説明する。リモコン側処理のプログラムは、制御部111内のROMに記憶されており、制御部111内のCPUにより繰り返し実行される。図9は、リモコン側処理のフローチャートである。
【0050】
まず、S11において、制御部111は、歌唱者からのイベント関連情報要求の指示をタッチパネル114を介して受け付ける。
S12において、制御部111は、コマンダ120に対しイベント要求情報を送信する。イベント関連情報要求信号を送信した後は、イベント関連情報を受信するまでの間、制御部111は処理をS12で待機させる。
【0051】
S13において、制御部111は、コマンダ120より送信されたイベント関連情報を受信する。イベント関連情報には、自店舗で企画されている参加可能なイベントに関する情報(イベント情報データベース202に記憶されている情報)が含まれる。
【0052】
S14において、制御部111は、受信したイベント関連情報に基いて参加可能なイベントに関する情報(賞品、企画者等)を表示部113に表示する。なお、参加可能なイベント及びその関連情報は、コマンダ120に接続される不図示のディスプレイに表示するよう構成してもよい。また、参加するイベントを選択可能であることを示すメッセージについても表示部113に表示する。なお、表示部113上の表示レイアウトは適宜設定可能である。
【0053】
S15において、制御部111は、歌唱者から参加するイベントの選択をタッチパネル114を介して受け付ける。なお、本実施形態においては、S15における参加受付は「仮受付」であり、後述する「参加確定」指示を行わないと該イベントへの参加手続きが完了しないものとする。
【0054】
S16において、制御部111は、コマンダ120に対し受け付けたイベントを示すイベント選択情報を送信する。このとき、受け付けたイベントに対応する課題曲の楽曲IDは、リクエスト情報として送信される。イベント選択情報を送信した後は、コマンダ120から結果情報を受信するまでの間、制御部111は処理をS16で待機させる。
S17において、制御部111は、コマンダ120から結果情報を受信する。
【0055】
S18において、制御部111は、歌唱された楽曲に対応するストック情報があるか否かを判断する。具体的には、制御部111は、S17で受信した結果情報にストック情報が含まれているか否かに基いてこの判断を行う。
【0056】
歌唱された楽曲に対応するストック情報がないと判断した場合は(S18:NO)、制御部111は、S19で第1操作受付処理を実行する。一方、歌唱された楽曲に対応するストック情報があると判断した場合は(S18:YES)、制御部111は、S20で第2操作受付処理を実行する。第1操作受付処理及び第2操作受付処理の詳細については後述する。
【0057】
S21において、制御部111は、コマンダ120に対しS19またはS20で作成された指示情報を送信する。
【0058】
[第1操作受付処理]
次に、リモコン側処理のS19で実行される第1操作受付処理について具体的に説明する。図10は、第1操作受付処理のフローチャートである。
まず、S31において、制御部111は、第1画面を表示部113に表示する。図11は、第1画面の表示レイアウトの一例を示している。
【0059】
図11に示すように、表示部113の左上部分には、今回の歌唱の採点データが表示され、その下方には今回の歌唱の順位が表示され、また、その下方には当該順位で授賞される賞品名とその賞品の画像が表示されている。
【0060】
また、表示部113の右側には、他店舗でも同じ課題曲のイベントが行われていることを示すメッセージが表示され、その下方には今回の歌唱の採点データで当該他店舗のイベントに参加した場合の仮想の順位が表示され、また、その下方には当該順位で授賞される賞品名とその賞品の画像が表示されている。
【0061】
なお、図11では、今回の歌唱の順位に対応する賞品名と画像のみを表示しているが、他の順位(例えば、今回の歌唱の順位が「3位」の場合には、それ以下の「4位」及び「5位」)に対応する賞品名と画像も併せて表示してもよい。さらに、全ての順位の賞品名と画像を表示してもよい。
【0062】
また、表示部113の下部には、ボタン151とボタン152とボタン153が押下可能な状態で表示されている。
歌唱者は、「イベントへの参加」を指示する場合にはボタン151を押下し、「センタへのストック」を指示する場合にはボタン152を押下し、「イベントへの不参加」を指示する場合にはボタン153を押下する。
【0063】
説明を図10に戻す。制御部111は、歌唱者からタッチパネル114の操作(すなわち、ボタン151〜153のいずれかの押下)を受け付けると、S32でその操作内容を判断する。
イベントへの参加が指示された(すなわち、ボタン151が押下された)と判断した場合は、制御部111は処理をS33に移行させる。
【0064】
S33において、制御部111は、イベントへの参加を確認するための画面を表示部113に表示する。また、イベントへの参加に必要な参加料等の情報についても表示部113に表示する。また、制御部111は、「参加確定」のための指示を歌唱者から受け付ける。
その後、S34において、制御部111は指示情報を作成する。指示情報には、「イベントへの参加」を示す情報、参加するイベントのイベントID、歌唱者ID、採点データが含まれる。
【0065】
一方、S32において、イベントへの不参加が指示された(すなわち、ボタン153が押下された)と判断した場合は、制御部111は処理をS35に移行させる。
S35において、制御部111は、イベントへの不参加を確認するための画面を表示部113に表示する。また、制御部111は、「不参加確定」のための指示を歌唱者から受け付ける。
その後、S36において、制御部111は指示情報を作成する。指示情報には、イベントに参加しないことを示す情報が含まれる。
【0066】
一方、S32において、採点データのセンタ300へのストックが指示された(すなわち、ボタン152が押下された)と判断した場合は、制御部111は処理をS37に移行させる。
S37において、制御部111は、採点データをセンタ300にストックすることを確認するための画面を表示部113に表示する。また、ストックに必要な費用(登録料)等の情報についても表示部113に表示する。また、制御部111は、「ストック確定」のための指示を歌唱者から受け付ける。
その後、S38において、制御部111は指示情報を作成する。指示情報には、「ストック情報更新」を示す情報、歌唱者ID、楽曲ID、採点データが含まれる。
【0067】
[第2操作受付処理]
次に、リモコン側処理のS20で実行される第2操作受付処理について具体的に説明する。図12は、第2操作受付処理のフローチャートである。
まず、S51において、制御部111は、第2画面を表示部113に表示する。図13は、第2画面の表示レイアウトの一例を示している。
【0068】
図13に示すように、表示部113の左上部分には、今回の歌唱の採点データが表示され、その下方には今回の歌唱の採点データでの自店舗イベントの順位が表示され、また、その下方には表示領域164に当該順位で授賞される賞品名とその賞品の画像が表示されている。
【0069】
また、表示部113の右側には、センタ300に保存されている採点データが表示され、その下方にはストックされている採点データでの自店舗イベントの順位が表示され、また、その下方には表示領域165に当該順位で授賞される商品名とその賞品の画像が表示されている。
【0070】
なお、図13では、今回の歌唱の採点データでの順位及びストックされている採点データでの順位に対応する賞品名と画像のみを表示しているが、他の順位(例えば、今回の歌唱の順位が「3位」の場合には、それ以下の「4位」及び「5位」等)に対応する賞品名と画像も併せて表示してもよい。さらに、全ての順位の賞品名と画像を表示してもよい。
【0071】
また、表示部113の下部には、ボタン161とボタン162とボタン163が押下可能な状態で表示されている。
歌唱者は、「イベントへの参加」を指示する場合にはボタン161を押下し、「別のイベントの閲覧」を指示する場合にはボタン162を押下し、「イベントへの不参加」を指示する場合にはボタン163を押下する。
【0072】
センタ300にストック情報が存在し、かつ他店舗で同じ課題曲のイベントが実施されている場合には、
(1)今回の歌唱の採点データでの自店舗イベントの順位に関する情報、
(2)ストックされている採点データでの自店舗イベントの順位に関する情報、
(3)今回の歌唱の採点データで他店舗イベントに参加した場合の仮想の順位に関する情報、
(4)ストックされている採点データで他店舗イベントに参加した場合の仮想の順位に関する情報、
の4つの情報を、表示部113に表示することが可能である。
【0073】
しかしながら、表示部113の領域は限られているため、歌唱者が選択する可能性が高い選択肢に関する情報を先に提示することが望ましい。歌唱者は別の店舗で歌唱した際に、今回の歌唱で参加することができるイベント(自店舗のイベント)への関心を持ちストック情報を登録したと考えられるので、自店舗イベントの順位に関する情報(すなわち、上記(1)及び(2)の情報)を、他店舗イベントの順位に関する情報(すなわち、上記(3)及び(4)の情報)よりも先に提示することで、歌唱者に対し効率的に情報を提示することができる。
【0074】
説明を図12に戻す。
制御部111は、歌唱者からタッチパネル114の操作(すなわち、ボタン161〜163のいずれかの押下)を受け付けると、S52でその操作内容を判断する。
イベントへの参加が指示された(すなわち、ボタン161が押下された)と判断した場合は、制御部111は処理をS53に移行させる。
【0075】
S53において、制御部111は、第3画面を表示部113に表示する。図14は、第3画面の表示レイアウトの一例を示している。
【0076】
図14に示すように、表示部113の左上部分には、今回の歌唱の採点データが表示され、その下方の表示領域173にはその採点データでの順位で授賞される賞品の画像が表示されている。
また、表示部113の右上部分には、ストックされている採点データが表示され、その下方の表示領域174にはその採点データでの順位で授賞される賞品の画像が表示されている。
【0077】
ここで、第3画面の表示領域173は、第2画面(図13)の表示領域164よりも大きく、かつ表示領域173には賞品名が表示されていない。
また、第3画面の表示領域174は、第2画面(図13)の表示領域165よりも大きく、かつ表示領域174には賞品名が表示されていない。
【0078】
これにより、授賞される賞品の画像を大きく表示することができるので、歌唱者はイベント参加に用いる採点データと賞品との関係を、より容易に把握することができる。
【0079】
また、表示部113の下部には、ボタン171とボタン172が押下可能な状態で表示されている。
歌唱者は、今回の歌唱の採点データでイベントに参加することを指示する場合にはボタン171を押下し、ストックされている採点データでイベントに参加することを指示する場合にはボタン172を押下する。また、ボタン171には今回の歌唱の採点データが表示され、ボタン172にはストックされている採点データが表示されているので、歌唱者はイベント参加に用いる採点データとその選択肢であるボタンとの対応関係を、より容易に把握することができる。なお、表示領域173及び表示領域174を直接押下できる構成としてもよい。
【0080】
説明を図12に戻す。
S54において、制御部111は、歌唱者からタッチパネル114の操作(すなわち、ボタン171または172のいずれかの押下)を受け付け、イベントへの参加を確認するための画面を表示部113に表示する。また、イベントへの参加に必要な参加料等の情報についても表示部113に表示する。
【0081】
その後、S55において、制御部111は指示情報を作成する。
S54でボタン171が押下された場合は、指示情報には、「イベントへの参加」を示す情報、参加するイベントのイベントID、歌唱者ID、今回の採点データが含まれる。
【0082】
また、S54でボタン172が押下された場合は、指示情報には、「イベントへの参加」を示す情報、参加するイベントのイベントID、歌唱者ID、ストックされている採点データが含まれる。さらに、指示情報には、「ストック情報更新」を示す情報、歌唱者ID、楽曲ID(すなわち、ストック情報データベース304からストック情報を削除するための指示情報)が含まれる。
【0083】
一方、S52において、イベントへの不参加が指示された(すなわち、ボタン163が押下された)と判断した場合は、制御部111は処理をS56に移行させる。
S56において、制御部111は、イベントへの不参加を確認するための画面を表示部113に表示する。また、制御部111は、「不参加確定」のための指示を歌唱者から受け付ける。
その後、S57において、制御部111は指示情報を作成する。指示情報には、イベントに参加しないことを示す情報が含まれる。
【0084】
一方、S52において、別のイベントの閲覧が指示された(すなわち、ボタン162が押下された)と判断した場合は、制御部111は処理をS58に移行させる。
S58において、制御部111は、第4画面を表示部113に表示する。図15は、第4画面の表示レイアウトの一例を示している。
【0085】
図15に示すように、表示部113の上部には、同じ課題曲の他店舗のイベントに関する情報が表示されている。
また、表示部113の左側には、今回の歌唱の採点データが表示され、その下方には当該採点データで他店舗のイベントに参加した場合の仮想の順位が表示され、また、その下方の表示領域184には当該順位で授賞される賞品名とその賞品の画像が表示されている。
また、表示部113の右側には、ストックされている採点データが表示され、その下方には当該採点データで他店舗のイベントに参加した場合の仮想の順位が表示され、また、その下方の表示領域185には当該順位で授賞される賞品名が表示されている。
【0086】
なお、図15では、今回の歌唱の採点データでの順位及びストックされている採点データでの順位に対応する賞品名と画像のみを表示しているが、他の順位(例えば、今回の歌唱の順位が「3位」の場合には、それ以下の「4位」及び「5位」等)に対応する賞品名と画像も併せて表示してもよい。さらに、全ての順位の賞品名と画像を表示してもよい。
【0087】
また、表示部113の下部には、ボタン181とボタン182とボタン183が押下可能な状態で表示されている。
歌唱者は、「ストック」を指示する場合にはボタン181を押下し、「別のイベントの閲覧」を指示する場合にはボタン182を押下し、「イベントへの不参加」を指示する場合にはボタン183を押下する。
【0088】
説明を図12に戻す。
制御部111は、歌唱者からタッチパネル114の操作(すなわち、ボタン181〜183のいずれかの押下)を受け付けると、S59でその操作内容を判断する。
イベントへの不参加が指示された(すなわち、ボタン183が押下された)と判断した場合は、制御部111は処理をS56に移行させる。
【0089】
一方、別のイベントの閲覧が指示された(すなわち、ボタン182が押下された)と判断した場合は、制御部111は処理をS51に移行させる。
【0090】
一方、採点データのセンタ300へのストックが指示された(すなわち、ボタン181が押下された)と判断した場合は、制御部111は処理をS60に移行させる。
S60において、制御部111は、第5画面を表示部113に表示する。図16は、第5画面の表示レイアウトの一例を示している。
【0091】
図16に示すように、表示部の上部には他店舗の名前が表示されている。また、表示部113の左側には、今回の歌唱の採点データが表示され、その下方の表示領域193にはその採点データで他店舗のイベントに参加した場合の仮想の順位で授賞される賞品名とその画像が表示されている。
【0092】
また、表示部113の右側には、ストックされている採点データが表示され、その下方の表示領域194にはその採点データで他店舗のイベントに参加した場合の仮想の順位で授賞される賞品名が表示されている。
【0093】
ここで、第5画面の表示領域193は、第4画面(図15)の表示領域184よりも大きく、かつ表示領域193には賞品名が表示されていない。
また、第5画面の表示領域194は、第4画面(図15)の表示領域185よりも大きい。
【0094】
これにより、授賞される賞品の内容を大きく表示することができるので、歌唱者はストックされる採点データと賞品との関係を、より容易に把握することができる。
【0095】
また、表示部113の下部には、ボタン191とボタン192が押下可能な状態で表示されている。
歌唱者は、今回の歌唱の採点データをセンタ300にストックすることを指示する場合にはボタン191を押下し、ストックされている採点データをセンタ300にストックする(すなわち、ストック情報データベース304の更新を行わない)ことを指示する場合にはボタン192を押下する。
【0096】
また、ボタン191には今回の歌唱の採点データが表示され、ボタン192にはストックされている採点データが表示されているので、歌唱者はストックする採点データとその選択肢であるボタンとの対応関係を、より容易に把握することができる。なお、表示領域193及び表示領域194を直接押下できる構成としてもよい。
【0097】
説明を図12に戻す。
S61において、制御部111は、歌唱者からタッチパネル114の操作(すなわち、ボタン191または192のいずれかの押下)を受け付け、ストックされる情報の内容を確認するための画面を表示部113に表示する。
【0098】
その後、S62において、制御部111は指示情報を作成する。S61でボタン191が押下された場合は、指示情報には、ストック情報データベース304を更新するための情報として、歌唱者IDと楽曲IDと今回の採点データが含まれる。また、S61でボタン192が押下された場合は、指示情報には、ストック情報データベース304を更新するための情報として、歌唱者IDと楽曲IDとストックされている採点データが含まれる。
【0099】
リモコン側処理により、表示部113の表示領域を有効に活用して歌唱者に対し効率的に情報を提示することができ、また操作しやすいユーザインタフェースを提供することができる。
【0100】
[コマンダ120側の処理]
次に、コマンダ120側で実行されるコマンダ側処理について具体的に説明する。コマンダ側処理のプログラムは、制御部121内のROMに記憶されており、制御部121内のCPUにより繰り返し実行される。図17は、コマンダ側処理のフローチャートである。
【0101】
S71において、制御部121は、リモコン110からのイベント要求情報を受信し、当該イベント要求情報を店舗サーバ200に対し送信する。また、店舗サーバ200からのイベント関連情報を受信し、当該イベント関連情報をリモコン110に送信する。
【0102】
S72において、制御部121は、リモコン110からのイベント選択情報を受信し、当該イベント選択情報を店舗サーバ200に対し送信する。また、参加するイベントの課題曲の楽曲データ等が必要である場合は、その旨を示す情報がイベント選択情報に含まれる。イベント選択情報を送信した後、順位表情報を受信するまでの間、制御部121は処理をS72で待機させる。
【0103】
S73において、制御部121は、店舗サーバ200から順位表情報(必要に応じ、楽曲データ等)を受信する。
S74において、映像音声再生部123は、楽曲IDの楽曲の演奏を開始する。そして、楽曲の演奏が終了するまで、制御部121は処理をS75で待機させる。
楽曲の演奏が終了すると(S75:YES)、制御部121は処理をS76に移行させる。
【0104】
S76において、制御部121は、店舗サーバ200から結果情報を受信する。なお、楽曲の演奏中(すなわち、S75での待機中)に結果情報を受信することもある。
【0105】
S77において、制御部121は、S73で受信した順位表情報と今回の歌唱の採点データに基づいて、順位を算出する。
S78において、制御部121は、S777で算出した順位をコマンダに接続されている不図示のディスプレイに表示する。
S79において、制御部121は、リモコン110に対し結果情報を送信する。
【0106】
結果情報を送信した後、指示情報を受信するまでの間、制御部121は処理をS80で待機させる。
結果情報を受信すると(S80:YES)、制御部121は、処理をS81に移行させる。
S81において、制御部121は、指示情報の内容を分析する。
【0107】
指示情報に「イベントへの参加」を示す情報が含まれている場合は(S82:YES)、制御部121は、S83において、参加指示情報を店舗サーバ200に対し送信する。なお、参加指示情報には、歌唱者IDと楽曲IDと採点データとが含まれる。その後、制御部121は、処理をS84に移行させる。
【0108】
一方、指示情報に「イベント参加」を示す情報が含まれていない場合は(S82:NO)、制御部121は、処理をS84に移行させる。
【0109】
S84において、指示情報に「ストック情報更新」を示す情報が含まれている場合は(S84:YES)、制御部121は、S85において、ストック更新情報をセンタ300に対し送信する。ストック更新情報には、指示情報の歌唱者IDと楽曲IDと採点データが含まれる。
【0110】
一方、指示情報に「ストック情報更新」を示す情報が含まれていない場合は(S84:NO)、制御部121は、コマンダ側処理を終了する。
【0111】
[店舗サーバ200側の処理]
次に、店舗サーバ200側で実行される店舗サーバ側処理について具体的に説明する。店舗サーバ側処理のプログラムは、制御部201内のROMに記憶されており、制御部201内のCPUにより繰り返し実行される。図18は、店舗サーバ側処理のフローチャートである。
【0112】
S91において、制御部201は、コマンダ120からイベント要求情報を受信したか否かを判断する。
イベント要求情報を受信していないと判断した場合は(S91:NO)、制御部201は、処理をS93に移行させる。一方、イベント要求情報を受信したと判断した場合は(S91:YES)、制御部201は、処理をS92に移行させる。
【0113】
S92において、制御部201は、S91で受信したイベント要求情報を送信したコマンダ120に対しイベント関連情報を送信する。送信するイベント関連情報は、イベント情報データベース202を参照して決定される。このとき、該イベント関連情報要求信号を受信した時刻を特定し、当該時刻が実施期間に含まれるイベントが抽出される。
【0114】
S93において、制御部201は、コマンダ120からイベント選択情報を受信したか否かを判断する。
イベント選択情報を受信していないと判断した場合は(S93:NO)、制御部201は、処理をS98に移行させる。一方、イベント選択情報を受信したと判断した場合は(S93:YES)、処理をS94に移行させる。
【0115】
S94において、S93で受信したイベント選択情報を送信したコマンダ120に対し、順位表情報を送信する。送信する順位表情報は、順位表データベース203を参照して決定される。具体的には、受信したイベント選択情報に含まれるイベントIDで特定されるイベントにおける採点データ等が送信する順位表情報となる。
【0116】
S95において、制御部201は、他店舗の店舗サーバ200に対し、同じ課題曲のイベントを実施しているか否かを問い合わせ、回答情報を受信する。
S96において、制御部201は、センタ300に対しストック要求情報を送信し、センタ300よりストック情報を受信する。
S97において、制御部201は、他店舗の店舗サーバ200から受信した回答情報及びセンタ300から受信したストック情報を結果情報として、コマンダ120に送信する。
【0117】
S98において、制御部201は、コマンダ120から参加指示情報を受信したか否かを判断する。参加指示情報を受信していないと判断した場合は(S98:NO)、制御部201は、店舗サーバ側処理を終了する。一方、参加指示信号を受信したと判断した場合は(S98:YES)、制御部201は、S98において、順位表データベース203を更新する。すなわち、受信した参加指示情報に含まれる情報(歌唱者ID、採点データ)等が、順位表データベース203に登録される。
【0118】
[センタ300側の処理]
次に、センタ300側で実行されるセンタ側処理について具体的に説明する。センタ側処理のプログラムは、制御部301内のROMに記憶されており、制御部301内のCPUにより繰り返し実行される。図19は、センタ側処理のフローチャートである。
【0119】
S101において、制御部301は、ストック要求情報を受信したか否かを判断する。ストック要求情報を受信していないと判断した場合は(S101:NO)、制御部301は、処理をS103に移行させる。一方、ストック要求情報を受信したと判断した場合は(S101:YES)、制御部301は、S102において、当該ストック要求情報を送信した店舗サーバ200に対しストック情報を送信する。送信するストック情報は、当該ストック要求情報に含まれる歌唱者ID及び楽曲IDをキーとしてストック情報データベース304を参照して決定される。
【0120】
S103において、制御部301は、ストック更新情報を受信したか否かを判断する。ストック更新情報を受信していないと判断した場合は(S103:NO)、制御部301は、センタ側処理を終了する。一方、ストック更新情報を受信したと判断した場合は(S103:YES)、制御部は、S104において、ストック情報データベース304を更新する。
【0121】
上述したとおり、本実施形態では、リモコン110は、自店舗のイベントでの順位に関する情報に加えて、他店舗のイベントに参加した場合の仮想の順位に関する情報を歌唱者に提示する。歌唱者が今回の歌唱の採点データを他店舗のイベント参加に用いたい場合は、センタ300にストック情報として保存することができ、当該他店舗に来店したときにストックした採点データを用いて他店舗のイベントに参加することができる。
これにより、他店舗で歌唱したときの採点データが低い場合であっても、ストックしておいた採点データを用いてイベントに参加することができるので、歌唱者は他店舗のイベントへの参加意欲が高まり当該他店舗の集客力を向上させることができる。また、ストック指示の際に登録料を徴収することができるので、たとえ自店舗のイベントに参加されない場合であっても自店舗は収益を向上させることができる。さらに、カラオケ事業をチェーン展開する者においては、チェーン店における種々のイベントを効果的に歌唱者に提示することができる。これによって、イベントへの参加意欲が高まり、カラオケコンクールをビジネスモデルとして成功させることができる。
【0122】
本発明は、店舗サーバ200を備えていないカラオケ店舗においても実現可能である。本実施形態のカラオケコンクールシステムは、センタ300が上述した店舗サーバ200の機能をも備えていてもよい。
【符号の説明】
【0123】
100…カラオケ装置、
110…リモコン、111…制御部、120…コマンダ、121…制御部、
200…店舗サーバ、201…制御部、
202…イベント情報データベース、203…順位表データベース、
300…センタ、301…制御部、302…楽曲データベース、
303…歌唱者情報データベース、304…ストック情報データベース
【特許請求の範囲】
【請求項1】
センタ及び複数のカラオケ店舗間で通信可能であり、それぞれのカラオケ店舗間において独自にイベントが実施可能なカラオケコンクールシステムにおいて、
前記センタは、歌唱者ID・楽曲ID・採点データの組を含むストック情報が格納されているストック情報データベースを有し、かつ当該ストック情報データベースを管理し、
それぞれのカラオケ店舗には、店舗サーバとカラオケ装置が設置され、
前記店舗サーバは、イベント情報データベースと、順位表データベースと、サーバ制御手段を備え、
(a)前記イベント情報データベースは、自店舗で実施されるイベントごとに、イベントID・課題曲として歌唱可能な楽曲の楽曲ID・企画者・実施期間・授賞要項の組を含むイベント関連情報を格納し、
(b)前記順位表データベースは、前記イベントIDごとに、歌唱者IDと採点データとの組の集合を順位表として格納し、
(c)前記サーバ制御手段は、前記カラオケ装置からイベントID・歌唱者ID・採点データの組を受信した際、受信したイベントIDに対応する順位表を更新し、
(d)前記サーバ制御手段は、前記イベント情報データベース中のあるイベントの実施期間が満了した際、そのイベントの授賞要項と順位表と歌唱者情報データベースに基づいて受賞者を決定し、
前記カラオケ装置は、ユーザインタフェースと、演奏手段と、採点手段と、カラオケ制御手段を備え、
(e)前記ユーザインタフェースは、前記カラオケ制御手段の制御に従い利用者に情報を提示するとともに利用者入力を受け付け、
(f)前記演奏手段は、前記カラオケ制御手段の制御に従い指定されたカラオケ楽曲の伴奏音楽を音響出力し、
(g)前記採点手段は、前記カラオケ制御手段の制御に従い伴奏音楽に合わせて歌唱する歌声の巧拙を評価して採点データを出力し、
(h)前記カラオケ制御手段は、
(h−1)イベント閲覧要求の利用者入力があった際に当該要求の電文を自店舗の店舗サーバに送信し、
(h−2)自店舗の店舗サーバから受信したイベントの情報を受信し、当該イベントの情報を利用者に提示し、
(h−3)前記ユーザインタフェースによって利用者が選択したイベントのイベントID、楽曲ID、及び歌唱者IDを取得し、
(h−4)取得した楽曲IDの伴奏音楽の演奏に先立ち、取得したイベントIDを自店舗の店舗サーバに送信し、
(h−5)当該イベントの順位表を自店舗の店舗サーバより受信し、
(h−6)取得した楽曲IDの伴奏音楽を前記演奏手段に演奏させる、
ものであって、
自店舗のサーバ制御手段は、前記カラオケ制御手段よりイベントIDを受信したときに、他店舗のサーバ制御手段に対し、前記受信したイベントIDに対応付けられている楽曲IDを含む他のイベントが存在するかについて問い合わせ、
他店舗のサーバ制御手段は、前記問い合わせを受信したときに、該問い合わせに含まれる楽曲IDを含む他のイベントが、該他店舗のイベント情報データベースに存在するか否かを検索し、他のイベントが存在する場合に、該イベントのイベント関連情報及び順位表を、自店舗のサーバ制御手段に送信し、
自店舗のサーバ制御手段は、前記他店舗のサーバ制御手段からイベント関連情報及び順位表を受信すると、該受信したイベント関連情報及び順位表を、前記カラオケ装置に送信し、
前記カラオケ制御手段は、
自店舗のサーバ制御手段から受信した順位表を参照して前記採点データに対する第1の順位を求め、
他店舗のサーバ制御手段から受信した順位表を参照して前記採点データに対する第2の順位を求め、
前記第1の順位に関する情報及び第2の順位に関する情報を利用者に提示し、
前記自店舗のイベントへの参加指示を受け付けたときに、前記採点データをイベントID及び歌唱者IDに対応付けて自店舗の店舗サーバに送信し、
前記ストック情報データベースへの登録を受け付けたときに、前記採点データを楽曲ID及び歌唱者IDに対応付けてストック情報として前記センタに送信し、
前記センタは、受信したストック情報に基いて前記ストック情報データベースを更新する、
ことを特徴とするカラオケコンクールシステム。
【請求項2】
前記センタは、前記ストック情報データベースに格納されているストック情報がいずれかのカラオケ店舗のイベント参加に用いられた場合は、当該ストック情報を前記ストック情報データベースから削除する、
ことを特徴とする請求項1記載のカラオケコンクールシステム。
【請求項3】
前記ストック情報データベースには、歌唱者IDごとに、1つの楽曲IDには1つの採点データのみが格納される、
ことを特徴とする請求項2記載のカラオケコンクールシステム。
【請求項1】
センタ及び複数のカラオケ店舗間で通信可能であり、それぞれのカラオケ店舗間において独自にイベントが実施可能なカラオケコンクールシステムにおいて、
前記センタは、歌唱者ID・楽曲ID・採点データの組を含むストック情報が格納されているストック情報データベースを有し、かつ当該ストック情報データベースを管理し、
それぞれのカラオケ店舗には、店舗サーバとカラオケ装置が設置され、
前記店舗サーバは、イベント情報データベースと、順位表データベースと、サーバ制御手段を備え、
(a)前記イベント情報データベースは、自店舗で実施されるイベントごとに、イベントID・課題曲として歌唱可能な楽曲の楽曲ID・企画者・実施期間・授賞要項の組を含むイベント関連情報を格納し、
(b)前記順位表データベースは、前記イベントIDごとに、歌唱者IDと採点データとの組の集合を順位表として格納し、
(c)前記サーバ制御手段は、前記カラオケ装置からイベントID・歌唱者ID・採点データの組を受信した際、受信したイベントIDに対応する順位表を更新し、
(d)前記サーバ制御手段は、前記イベント情報データベース中のあるイベントの実施期間が満了した際、そのイベントの授賞要項と順位表と歌唱者情報データベースに基づいて受賞者を決定し、
前記カラオケ装置は、ユーザインタフェースと、演奏手段と、採点手段と、カラオケ制御手段を備え、
(e)前記ユーザインタフェースは、前記カラオケ制御手段の制御に従い利用者に情報を提示するとともに利用者入力を受け付け、
(f)前記演奏手段は、前記カラオケ制御手段の制御に従い指定されたカラオケ楽曲の伴奏音楽を音響出力し、
(g)前記採点手段は、前記カラオケ制御手段の制御に従い伴奏音楽に合わせて歌唱する歌声の巧拙を評価して採点データを出力し、
(h)前記カラオケ制御手段は、
(h−1)イベント閲覧要求の利用者入力があった際に当該要求の電文を自店舗の店舗サーバに送信し、
(h−2)自店舗の店舗サーバから受信したイベントの情報を受信し、当該イベントの情報を利用者に提示し、
(h−3)前記ユーザインタフェースによって利用者が選択したイベントのイベントID、楽曲ID、及び歌唱者IDを取得し、
(h−4)取得した楽曲IDの伴奏音楽の演奏に先立ち、取得したイベントIDを自店舗の店舗サーバに送信し、
(h−5)当該イベントの順位表を自店舗の店舗サーバより受信し、
(h−6)取得した楽曲IDの伴奏音楽を前記演奏手段に演奏させる、
ものであって、
自店舗のサーバ制御手段は、前記カラオケ制御手段よりイベントIDを受信したときに、他店舗のサーバ制御手段に対し、前記受信したイベントIDに対応付けられている楽曲IDを含む他のイベントが存在するかについて問い合わせ、
他店舗のサーバ制御手段は、前記問い合わせを受信したときに、該問い合わせに含まれる楽曲IDを含む他のイベントが、該他店舗のイベント情報データベースに存在するか否かを検索し、他のイベントが存在する場合に、該イベントのイベント関連情報及び順位表を、自店舗のサーバ制御手段に送信し、
自店舗のサーバ制御手段は、前記他店舗のサーバ制御手段からイベント関連情報及び順位表を受信すると、該受信したイベント関連情報及び順位表を、前記カラオケ装置に送信し、
前記カラオケ制御手段は、
自店舗のサーバ制御手段から受信した順位表を参照して前記採点データに対する第1の順位を求め、
他店舗のサーバ制御手段から受信した順位表を参照して前記採点データに対する第2の順位を求め、
前記第1の順位に関する情報及び第2の順位に関する情報を利用者に提示し、
前記自店舗のイベントへの参加指示を受け付けたときに、前記採点データをイベントID及び歌唱者IDに対応付けて自店舗の店舗サーバに送信し、
前記ストック情報データベースへの登録を受け付けたときに、前記採点データを楽曲ID及び歌唱者IDに対応付けてストック情報として前記センタに送信し、
前記センタは、受信したストック情報に基いて前記ストック情報データベースを更新する、
ことを特徴とするカラオケコンクールシステム。
【請求項2】
前記センタは、前記ストック情報データベースに格納されているストック情報がいずれかのカラオケ店舗のイベント参加に用いられた場合は、当該ストック情報を前記ストック情報データベースから削除する、
ことを特徴とする請求項1記載のカラオケコンクールシステム。
【請求項3】
前記ストック情報データベースには、歌唱者IDごとに、1つの楽曲IDには1つの採点データのみが格納される、
ことを特徴とする請求項2記載のカラオケコンクールシステム。
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図1】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図19】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図3】
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【図13】
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【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2010−191367(P2010−191367A)
【公開日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−38129(P2009−38129)
【出願日】平成21年2月20日(2009.2.20)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年2月20日(2009.2.20)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
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