説明

カラオケシステム、携帯端末、プログラム及び接続解除方法

【課題】カラオケ装置と携帯端末とが互いに通信可能に紐付けされるカラオケシステムにおいて、ユーザがカラオケ装置の利用を終了した場合に、そのユーザの携帯端末からカラオケ装置を操作することを防止する技術を提供すること。
【解決手段】携帯端末を利用するユーザのIDである端末ユーザIDが、カラオケ装置にログインしているユーザのIDである装置ユーザIDに含まれるか否かが判断される(SA11)。そして、端末ユーザIDが装置ユーザIDに含まれない場合(SB15:N)、カラオケ装置と前記携帯端末との紐付が解除される(SB16)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
カラオケ装置と携帯端末とが互いに通信可能に紐付けされるカラオケシステムに関する技術が開示される。特に、カラオケ装置と携帯端末との紐付けを解除する技術が開示される。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザからの要求を受けて予約した楽曲を順次演奏するカラオケ装置が知られている。一例として、カラオケ装置は、外部の端末と通信を行うために、IrDA(登録商標)や無線LANなどの無線通信機能を搭載する。そして、カラオケ装置と外部の端末とは、通信可能なように紐付けされる。例えば、特許文献1では、リモコンからカラオケ装置に指示を送信する際に、赤外線通信を利用して、リモコンとカラオケ装置が互いに紐付いた相手であるかを確認する技術が開示される。特許文献1では、リモコンが赤外線で通信した相手が紐付いていないカラオケ装置の場合、リモコンが記憶する紐付いた相手としてのカラオケ装置の情報が消去される。また、他の例として、特許文献2には、個人が所有する携帯電話などの携帯端末をカラオケ装置のリモコンとして利用する技術が開示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−159557公報
【特許文献2】特開2006−78759号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献2のように、携帯電話などの携帯端末がカラオケ装置のリモコンとして利用される場合、特許文献1に記載の技術は、以下のような課題を有する。ユーザが所有する携帯端末は、ユーザが移動する際に、ユーザと共に移動すると考えられる。例えば、カラオケボックスなどにおいて、ある部屋に存在するカラオケ装置とユーザの携帯端末とが紐付いた状態を考える。この状態で、ユーザが携帯端末を持って一時的に他の部屋へ移動し、他の部屋から元の部屋のカラオケ装置への操作を希望したと仮定する。元の部屋のカラオケ装置と他の部屋に存在する携帯端末とは、無線LANを介して通信可能である。無線LANは、アクセスポイントを介して、部屋の外からも通信可能である。そのため、本来であれば、他の部屋から元の部屋のカラオケ装置への操作は、無線LANを介することによって可能である。しかし、今、ユーザが有する携帯端末は他の部屋に存在しているため、特許文献1に記載の技術では、携帯端末と他の部屋のカラオケ装置とが赤外線で通信してしまう。その結果、携帯端末と元の部屋のカラオケ装置との紐付けが解除されてしまう。この問題を避けるために、赤外線を使わずに、無線LANだけを利用して、携帯端末からカラオケ装置を操作する方法が考えられる。しかし、この場合、ユーザがカラオケ装置の利用を完了した後でも、携帯端末とカラオケ装置との紐付けが維持される。そのため、無線LANの通信範囲内に携帯端末が存在するうちは、ユーザは、携帯端末を利用して紐付いた相手のカラオケ装置を操作することが可能になる。これは、携帯端末と紐付いたカラオケ装置の存在する部屋をユーザが退出した後で、他のユーザがその部屋を利用しているなどの場合、カラオケ装置を利用していないユーザからの操作が可能となってしまうので、問題である。
【0005】
本発明は、カラオケ装置と携帯端末とが部屋の外からも通信可能に互いに紐付けされるカラオケシステムにおいて、ユーザがカラオケ装置の利用を終了した場合に、そのユーザの携帯端末からカラオケ装置を操作することを防止する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の一側面は、予約された楽曲を演奏するカラオケ装置と前記カラオケ装置との間で処理を行う携帯端末とを備え、前記カラオケ装置と前記携帯端末とが互いに通信可能に紐付けされるカラオケシステムであって、前記携帯端末は、前記カラオケ装置との間でデータの送受信を行う端末側無線通信部と、前記携帯端末を利用するユーザのIDである端末ユーザIDを記憶する端末側記憶部と、前記携帯端末の動作を制御する端末制御部とを備え、前記カラオケ装置は、前記携帯端末との間でデータの送受信を行う装置側無線通信部と、前記カラオケ装置にログインしているユーザのIDである装置ユーザIDを記憶する装置側記憶部と、前記カラオケ装置の動作を制御する装置制御部とを備え、前記端末制御部は、前記端末側記憶部から取得した前記端末ユーザIDを、前記端末側無線通信部を介して、前記カラオケ装置に送信する端末側ID送信手段を有し、前記装置制御部は、前記端末側ID送信手段によって前記携帯端末から送信された前記端末ユーザIDと、前記装置側記憶部に記憶される前記装置ユーザIDとの比較に基づいて、前記端末ユーザIDが前記装置ユーザIDに含まれるか否かを判断する装置側判断手段を有し、前記端末制御部及び前記装置制御部の少なくとも一方は、前記装置側判断手段によって前記端末ユーザIDが前記装置ユーザIDに含まれないと判断された場合、前記紐付けを解除する、ことを特徴とするカラオケシステムである。
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の他の側面は、予約された楽曲を演奏するカラオケ装置と前記カラオケ装置との間で処理を行う携帯端末とを備え、前記カラオケ装置と前記携帯端末とが互いに通信可能に紐付けされるカラオケシステムであって、前記携帯端末は、前記カラオケ装置との間でデータの送受信を行う端末側無線通信部と、前記携帯端末を利用するユーザのIDである端末ユーザIDを記憶する端末側記憶部と、前記携帯端末の動作を制御する端末制御部とを備え、前記カラオケ装置は、前記携帯端末との間でデータの送受信を行う装置側無線通信部と、前記カラオケ装置にログインしているユーザのIDである装置ユーザIDを記憶する装置側記憶部と、前記カラオケ装置の動作を制御する装置制御部とを備え、前記装置制御部は、前記装置側記憶部に記憶される前記装置ユーザIDを、前記装置側無線通信部を介して、前記携帯端末へ送信する装置側ID送信手段を有し、前記端末制御部は、前記カラオケ装置から送信された前記装置ユーザIDと、前記端末側記憶部に記憶される前記端末ユーザIDとの比較に基づいて、前記装置ユーザIDが前記端末ユーザIDに含まれるか否かを判断する端末側判断手段を有し、前記端末制御部及び前記装置制御部の少なくとも一方は、前記端末側判断手段によって前記端末ユーザIDが前記装置ユーザIDに含まれないと判断された場合、前記紐付けを解除する、ことを特徴とするカラオケシステムである。
【0008】
これらによれば、携帯端末を利用するユーザのIDである端末ユーザIDが、カラオケ装置にログインしているユーザのIDである装置ユーザIDに含まれるか否かが判断される。そして、端末ユーザIDが装置ユーザIDに含まれない場合、カラオケ装置と前記携帯端末との紐付が解除される。近年のカラオケ装置において、ユーザに多様なサービスを提供する目的で、ユーザの作成したアカウントに対して、カラオケに関連する様々な情報が紐付けられることがある。このようなカラオケ装置の場合、ユーザは、カラオケ装置を利用するときに、ユーザIDやパスワードなどを入力することで、自身のアカウントを用いてログインする。そして、ユーザがカラオケ装置の利用を終了するとき、ユーザは、カラオケ装置からログアウトする。即ち、前記した端末ユーザIDが装置ユーザIDに含まれない場合とは、換言すれば、ユーザがカラオケ装置からログアウトした場合である。従って、端末ユーザIDが装置ユーザIDに含まれない場合にカラオケ装置と携帯端末との紐付を解除することによって、カラオケ装置の利用を終了したユーザの携帯端末がカラオケ装置を操作することが、防止される。
【0009】
また、前記携帯端末は、ユーザによって操作される操作部をさらに備え、前記端末制御部は、前記操作部が操作されたとき、前記端末側ID送信手段を実行してもよい。
【0010】
あるいは、前記携帯端末は、ユーザによって操作される操作部をさらに備え、前記端末制御部は、前記操作部が操作されたとき、前記カラオケ装置に対し前記装置ユーザIDを要求し、前記装置制御部は、前記端末制御部によって前記装置ユーザIDが要求されたとき、前記装置側ID送信手段を実行してもよい。
【0011】
これらによれば、ユーザによって操作部が操作されたときに、端末ユーザID又は装置ユーザIDの送信が実行される。即ち、ユーザの操作をトリガとして、前記した端末ユーザIDが装置ユーザIDに含まれるかの判断などが実行されることとなる。ユーザが操作部を操作したときに一連の処理が行われるので、カラオケ装置の利用を終了したユーザの携帯端末が、カラオケ装置を操作することが確実に防止される。
【0012】
また、前記携帯端末は、情報の提示を行う情報提示部をさらに備え、前記端末制御部は、前記紐付けされた状態が解除されたとき、前記紐付けが解除されたことを示す情報を、前記情報提示部に対して提示する提示処理手段をさらに有してもよい。
【0013】
これによれば、カラオケ装置と携帯端末との紐付が解除されたときに、携帯端末の情報提示部にその旨を示す情報が提示される。従って、ユーザは、カラオケ装置と携帯端末との紐付が解除されたことを確実に認識することが可能となる。
【0014】
本発明のさらに他の側面は、予約された楽曲を演奏するカラオケ装置と前記カラオケ装置との間での処理を行う携帯端末とを備え、前記カラオケ装置と前記携帯端末とが互いに通信可能に紐付けされるカラオケシステムに用いられる携帯端末であって、前記カラオケ装置との間でデータの送受信を行う端末側無線通信部と、前記携帯端末を利用するユーザのIDである端末ユーザIDを記憶する端末側記憶部と、前記携帯端末の動作を制御する端末制御部とを備え、前記端末制御部は、前記端末側記憶部に記憶される前記端末ユーザIDを、前記端末側無線通信部を介して、前記カラオケ装置に送信するID送信制御手段と、前記端末側ID送信手段によって前記携帯端末から送信された前記端末ユーザIDが、前記カラオケ装置にログインしているユーザのIDである装置ユーザIDに含まれるか否かが判断された判断結果を、前記端末側無線通信部を介して受信する結果受信制御手段と、前記結果受信制御手段の受信結果が、前記端末ユーザIDが前記装置ユーザIDに含まれないことを示す場合、前記紐付けを解除する紐付解除手段とを有する、ことを特徴とする携帯端末である。
【0015】
本発明のさらに他の側面は、予約された楽曲を演奏するカラオケ装置と前記カラオケ装置との間での処理を行う携帯端末とを備え、前記カラオケ装置と前記携帯端末とが互いに通信可能に紐付けされるカラオケシステムに用いられる携帯端末であって、前記カラオケ装置との間でデータの送受信を行う端末側無線通信部と、前記携帯端末を利用するユーザのIDである端末ユーザIDを記憶する端末側記憶部と、前記携帯端末の動作を制御する制御部とを備え、前記端末制御部は、前記カラオケ装置にログインしているユーザのIDである装置ユーザIDを、前記カラオケ装置から、前記端末側無線通信部を介して受信するID受信制御手段と、前記装置ユーザIDが、前記端末側記憶部に記憶される前記端末ユーザIDに含まれるか否かを判断する判断手段と、前記判断手段によって前記端末ユーザIDが前記装置ユーザIDに含まれないと判断された場合、前記紐付けを解除する紐付解除手段とを有する、ことを特徴とする携帯端末である。
【0016】
これらによれば、カラオケ装置の利用を終了したユーザの携帯端末からのカラオケ装置に対する操作を防止できる携帯端末が提供される。
【0017】
本発明のさらに他の側面は、予約された楽曲を演奏するカラオケ装置と前記カラオケ装置との間での処理を行う携帯端末とを備え、前記カラオケ装置と前記携帯端末とが互いに通信可能に紐付けされるカラオケシステムに用いられる携帯端末において実行されるプログラムであって、前記携帯端末を利用するユーザのIDである端末ユーザIDを取得する端末ユーザID取得ステップと、前記端末ユーザID取得ステップによって取得された前記端末ユーザIDを、前記カラオケ装置との間でデータの送受信を行う端末側無線通信部を介して、前記カラオケ装置に送信するID送信制御ステップと、前記端末側ID送信ステップによって前記携帯端末から送信された前記端末ユーザIDが、前記カラオケ装置にログインしているユーザのIDである装置ユーザIDに含まれるか否かが判断された判断結果を、前記端末側無線通信部を介して受信する受信ステップと、前記受信ステップでの受信結果が、前記端末ユーザIDが前記装置ユーザIDに含まれないことを示す場合、前記紐付けを解除する紐付解除ステップと、を前記携帯端末に実行させることを特徴とするプログラムである。
【0018】
本発明のさらに他の側面は、予約された楽曲を演奏するカラオケ装置と前記カラオケ装置との間での処理を行う携帯端末とを備え、前記カラオケ装置と前記携帯端末とが互いに通信可能に紐付けされるカラオケシステムに用いられる携帯端末において実行されるプログラムであって、前記携帯端末を利用するユーザのIDである端末ユーザIDを取得する端末ユーザID取得ステップと、前記カラオケ装置にログインしているユーザのIDである装置ユーザIDを、前記カラオケ装置から、前記カラオケ装置との間でデータの送受信を行う端末側無線通信部を介して受信する受信ステップと、前記装置ユーザIDが、前記端末ユーザID取得部によって取得された前記端末ユーザIDに含まれるか否かを判断する判断ステップと、前記判断ステップにおいて前記端末ユーザIDが前記装置ユーザIDに含まれないと判断された場合、前記紐付けを解除する紐付解除ステップと、を前記携帯端末に実行させることを特徴とするプログラムである。
【0019】
これらのプログラムによれば、カラオケ装置の利用を終了したユーザの携帯端末からのカラオケ装置に対する操作を防止できる処理を、携帯端末に実行させることができる。
【0020】
本発明のさらに他の側面は、予約された楽曲を演奏するカラオケ装置と前記カラオケ装置との間で処理を行う携帯端末とを備え、前記カラオケ装置と前記携帯端末とが互いに通信可能に紐付けされるカラオケシステムで実行される接続解除方法であって、前記携帯端末を利用するユーザのIDである端末ユーザIDを取得する端末側ID取得ステップと、前記カラオケ装置にログインしているユーザのIDである装置ユーザIDを取得する装置ユーザID取得ステップと、前記端末側ID取得ステップによって取得された前記端末ユーザIDが、前記装置ユーザID取得ステップによって取得された前記装置ユーザIDに含まれるか否かを判断する判断ステップと、前記装判断ステップにおいて前記端末ユーザIDが前記装置ユーザIDに含まれないと判断された場合、前記紐付けを解除する紐付解除ステップと、を有することを特徴とする接続解除方法である。
【0021】
この方法によれば、カラオケ装置の利用を終了したユーザの携帯端末がカラオケ装置を操作することが、防止される。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】カラオケシステム1の構成を概して説明する図。
【図2】第1の実施形態における、カラオケ装置10と携帯端末20とのハードウェア構成を説明するブロック図。
【図3】第1の実施形態における、カラオケ装置10のフラッシュROM13と、携帯端末2のフラッシュROM23とが記憶する内容を説明する図。
【図4】第1の実施形態における、カラオケ装置10と携帯端末20との実行する処理を説明するフローチャート。
【図5】第2の実施形態における、カラオケ装置100と携帯端末200とのハードウェア構成を説明するブロック図
【図6】第2の実施形態における、カラオケ装置100と携帯端末200との実行する処理を説明するフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下に本発明の実施形態を図面とともに説明する。
<第1の実施形態>
[カラオケシステム1の概要]
図1に示すように、本実施形態におけるカラオケシステム1は、カラオケ装置10と、携帯端末20とを備える。カラオケ装置10は、ユーザからの要求によって予約された楽曲を順次演奏する。携帯端末20は、カラオケ装置10に対する操作(例えば、楽曲の予約、予約された楽曲の確認など)が可能である。携帯端末20は、例えば、ユーザが所有する携帯電話に対して、所定のソフトウェアをインストールすることによって構成される。あるいは、携帯端末20は、カラオケ装置10に対応して設けられた、専用の端末装置であってもよい。カラオケ装置10と携帯端末20とは、基地局APを介して互いに通信可能に無線接続される。図1では、カラオケ装置10は、部屋Rに1つ設けられている。部屋Rの中には、現在カラオケ装置10を利用しているユーザUSR1が存在する。ユーザUSR1は、自身のアカウントを用いてカラオケ装置10に対してログインすることで、カラオケに関連する様々なコンテンツを利用可能となる。部屋Rの外には、ユーザUSR1の前にカラオケ装置10の利用を完了した、ユーザUSR2が存在する。即ち、ユーザUSR2は、カラオケ装置10からログアウトをした状態である。今、ユーザUSR2の携帯電話20とカラオケ装置10とが通信可能に紐付いていると、ユーザUSR2はカラオケ装置10からログアウトをした上で部屋Rを退出しているにもかかわらず、カラオケ装置10の操作が可能となってしまう。そのため、カラオケ装置10の利用を終了した(カラオケ装置10からログアウト済みの)ユーザUSR2の携帯端末20からの、カラオケ装置10に対する操作を防止することが必要となる。
【0024】
[カラオケ装置10のハードウェア構成]
図2に示されるように、カラオケ装置10は、CPU11、プログラムROM12、フラッシュROM13、RAM14及び無線通信部15を備える。CPU11は、RAM14と協動し、プログラムROM12に記憶された所定のプログラムを実行することで、カラオケ装置10全体を制御する。プログラムROM12は、カラオケ装置10が実行する様々な処理のためのプログラムを記憶する。本実施形態では、プログラムROM12は、カラオケ装置10と携帯端末20との紐付を解除するための処理(図4参照)で用いられる判断プログラム12aを、少なくとも記憶する。フラッシュROM13は、カラオケ装置10が実行する様々な処理に必要とされる設定値などが記憶される。本実施形態では、フラッシュROM13は、カラオケ装置10にログインしているユーザを管理するためのデータであるログインユーザID13aを、少なくとも記憶する。RAM14は、CPU11で処理されるプログラムやデータなどを、そのアドレス空間に一時的に記憶する。無線通信部15は、所定の無線規格に従って、携帯端末20の無線通信部25と通信を行う。本実施形態としては、一例として、無線通信部15は、無線LANのインターフェースである。なお、フラッシュROM13でなく、RAM14がログインユーザIDを記憶しても差し支えない。また、図2には示されないが、カラオケ装置10は、カラオケの実行に必要な様々な構成を備える。例えば、各種映像の表示を行う表示部、楽曲データの再生を行う楽曲再生部、インターネットを介して取得された楽曲データを記憶するHDDなどが、カラオケ装置10に備えられてもよい。
【0025】
[携帯端末20のハードウェア構成]
図2に示されるように、携帯端末20は、CPU21、プログラムROM22、フラッシュROM23、RAM24、無線通信部25、表示部26及び操作部27を備える。CPU21は、RAM24と協動し、プログラムROM22に記憶された所定のプログラムを実行することで、携帯端末20全体を制御する。プログラムROM22は、携帯端末20が実行する様々な処理のためのプログラムを記憶する。本実施形態では、プログラムROM22は、カラオケ装置10と携帯端末20との紐付を解除するための処理(図4参照)で用いられるID送信プログラム22a及び提示処理プログラム22bを、少なくとも記憶する。フラッシュROM23は、携帯端末20が実行する様々な処理に必要とされる設定値などが記憶される。本実施形態では、フラッシュROM23は、個人ID23a及び紐付け装置ID23bを少なくとも記憶する。個人ID23aは、携帯端末20を所有するユーザの、カラオケ装置10にログインするためアカウントに関するデータである。紐付け装置ID23bは、携帯端末20の通信相手(紐付けられる相手)となるカラオケ装置10を示すデータである。RAM24は、CPU21で処理されるプログラムやデータなどを、そのアドレス空間に一時的に記憶する。無線通信部25は、所定の無線規格に従って、カラオケ装置10の無線通信部15と通信を行う。本実施形態としては、一例として、無線通信部25は、無線LANのインターフェースである。表示部26は、例えば液晶ディスプレイなどによって構成され、各種情報の表示を行う。操作部27は、複数のキー・スイッチなどから構成され、ユーザからの入力を受け付ける。
【0026】
[各種データの説明]
図3を用いて、フラッシュROM13,23に記憶される各種データの説明が説明される。フラッシュROM13に記憶されるログインユーザID13aは、カラオケ装置10にログインしているユーザを管理するためのデータである。一例として、ログインユーザID13aは、図3(A)に示されるように、アカウントのID(ユーザID)、アカウントの名前(ニックネーム)、カラオケ装置10にログインした時間(ログイン日時)などを、カラオケ装置10にログインしているユーザのアカウントそれぞれに対して有する。このログインユーザID13aは、カラオケ装置10に対して、ユーザからのログイン/ログアウトの操作があった際に更新される。例えば、あるユーザがログインした場合、そのユーザのアカウントのID(ユーザID)、アカウントの名前(ニックネーム)、カラオケ装置10にログインした時間(ログイン日時)などが、ログインユーザID13aに対して登録される。また、カラオケ装置10にログイン中のユーザがログアウトした場合、そのユーザに関連する情報が、ログインユーザID13aから削除される。なお、これらのログイン/ログアウトの操作は、カラオケ装置10に設けられた非図示の操作部や操作端末、或いは携帯端末20などを利用して行われてよい。
【0027】
フラッシュROM23に記憶される個人ID23aは、携帯端末20を所有するユーザの、カラオケ装置10にログインするためアカウントに関するデータである。一例として、個人ID23aは、図3(B)に示されるように、携帯端末20を所有するユーザの、アカウントのID(ユーザID)、アカウントの名前(ニックネーム)、携帯端末20のMACアドレス(携帯ID1)、携帯端末20のIPアドレス(携帯ID2)などを有する。個人ID23aには、携帯端末20を所有するユーザによって、そのユーザの個人設定として予め登録されている。
【0028】
フラッシュROM22に記憶される紐付け装置ID23bは、携帯端末20の通信相手(紐付けられる相手)となるカラオケ装置10を示すデータである。一例として、紐付け装置ID23bは、図3(C)に示されるように、携帯端末20が紐付く相手としてのカラオケ装置10のMACアドレス(カラオケ装置ID1)や、IPアドレス(カラオケ装置ID2)などを有する。即ち、携帯端末20は、紐付け装置ID23bに含まれるMACアドレスやIPアドレスを利用して、通信相手となるカラオケ装置10を特定する。従って、カラオケ装置10と携帯端末20との通信は、携帯端末20はカラオケ装置10に対してユニキャストで行い、カラオケ装置10がブロードキャストで行った通信を携帯端末20が紐付け装置ID23bを基に受信することで達成される。なお、紐付け装置ID23bには、予め携帯端末20とカラオケ装置10との紐付けが行われることによって、カラオケ装置10のデータが予め登録されている。携帯端末20とカラオケ装置10との紐付け方法は、例えば、特願2010−197949号や特願2010−197948号に記載の技術や、ユーザによってカラオケ装置10のデータが手動入力されるなど、任意の方法であってよい。
【0029】
[紐付解除処理の説明]
図4を用いて、カラオケ装置10と携帯端末20との紐付を解除するための処理の説明が説明される。
【0030】
先ず、カラオケ装置10のCPU11によって実行されるステップSA10〜SA16が説明される。ステップSA10では、後記するステップSB13で携帯電話20から送信された個人ID23aが、無線通信部15を介して受信される。その後、ステップSA11では、プログラムROM12に記憶される判断プログラム12aが実行される。具体的には、例えば、個人ID23aのユーザIDと、ログインユーザID13aのユーザIDとのマッチング処理が実行されることで、ステップSA11で受信された個人ID23aが、ログインユーザID13aに含まれるか判断される。もちろん、ニックネームによるマッチング処理が実行されてもよい。個人ID23aが、ログインユーザID13aに含まれる場合(ステップSA11:Y)ステップSA12に処理が進行する。個人ID23aが、ログインユーザID13aに含まれる場合とは、携帯端末20のユーザがカラオケ装置10にログインしている状態である。ステップSA12では、携帯端末20のユーザがカラオケ装置10にログイン中である旨の判断結果が、無線通信部15を介して携帯端末20に送信される。一方、個人ID23aが、ログインユーザID13aに含まれない場合(ステップSA11:N)ステップSA13に処理が進行する。個人ID23aが、ログインユーザID13aに含まれない場合とは、携帯端末20のユーザがカラオケ装置10からログアウト済みの状態である。ステップSA13では、携帯端末20のユーザがカラオケ装置10からログアウトしている旨の判断結果が、無線通信部15を介して携帯端末20に送信される。ステップSA14では、携帯端末20からの、カラオケ装置10に対する操作指令が受信される。この操作指令は、例えば、カラオケ装置10に所定の機能(曲予約、ボリューム調整など)を実行させるためのものである。ステップSA15では、携帯端末20からの操作指令が受信されたか判断される。操作指令が受信された場合(ステップSA15:Y)、ステップSA16に処理が進行する。ステップSA16では、受信された操作指令に対応する機能が実行される。一方、操作指令が受信されない場合(ステップSA15:N)、何の機能も実行されない。その後、カラオケ装置10における紐付を解除するための一連の処理が終了する。
【0031】
次に、携帯端末20のCPU21によって実行されるステップSB11〜SB18が説明される。ステップSB11では、カラオケ装置10に対して所定の操作を行うための案内画面が、表示部26に表示される。携帯端末20のユーザは、この案内画面を参照して、操作部27に対して入力を行う。ステップSB12では、カラオケ装置10に対して所定の操作を行うための入力が、操作部27に対して入力されたかが判断される。操作部27に対して入力が行われない場合(ステップSB12:N)、入力がされるまで待機が実行される。一方、操作部27に対して入力が行われた場合(ステップSB12:Y)、ステップSB13に処理が進行する。ステップSB13では、プログラムROM22に記憶されたID送信プログラム22aが実行されることにより、個人ID23aが、無線通信部25を介してカラオケ装置10に対して送信される。ステップSB14では、カラオケ端末10から送信されたステップSA11の判断結果が、受信される。ステップSB15では、受信されたステップSA11の判断結果に従って、処理の分岐がなされる。即ち、ユーザがカラオケ装置10からログアウト済みの場合、換言すれば、個人ID23aがログインユーザID13aに含まれない場合(ステップSB15:N)、処理はステップSB16に進行する。ステップSB16では、紐付け装置ID23bの内容が消去される。そのため、携帯端末20は、通信相手となるカラオケ装置10を特定できなくなる。従って、携帯端末20は、操作指令を特定のカラオケ装置10に対して送信できなくなり、結果としてカラオケ装置10と携帯端末20との紐付けが解除される。ステップSB17では、プログラムROM22に記憶された提示処理プログラム22bが実行されることにより、表示部26に、操作対象となるカラオケ装置10が存在しないことを示す画面が表示される。一方、ユーザがカラオケ装置10にログイン中の場合、換言すれば、個人ID23aがログインユーザID13aに含まれる場合(ステップSB15:Y)、処理はステップSB18に進行する。ステップSB18では、ステップSB12で受け付けられた操作指令が、無線通信部25を介して、カラオケ装置10に送信される。ステップSB17又はステップSB18の完了後、携帯端末20における紐付を解除するための処理が終了する。
【0032】
図4に示される処理では、個人ID23aがログインユーザID13aに含まれない場合、換言すれば、ユーザがカラオケ装置10からログアウトしている場合、カラオケ装置10と携帯端末20との紐付が解除される(ステップSB16)。従って、カラオケ装置10の利用を終了したユーザの携帯端末20からカラオケ装置10を操作することが、防止される。また、操作部26が操作されたときに、個人ID23aの送信が実行される(ステップSB12〜SB13)。ユーザが操作部26を操作したときに一連の処理が行われるので、カラオケ装置10の利用を終了したユーザの携帯端末20がカラオケ装置を操作することが、確実に防止される。さらに、カラオケ装置10と携帯端末20との紐付が解除されたときに、表示部26に、その旨を示す情報が提示される(ステップSB17)。従って、ユーザは、カラオケ装置10と携帯端末20との紐付が解除されたことを確実に認識することが可能となる。
【0033】
<第2の実施形態>
次に、カラオケ装置100と携帯端末200とからなるカラオケシステム2が、図5及び図6を用いて説明される。第1の実施形態では、個人ID23aがログインユーザID13aに含まれるかの判断が、カラオケ装置10側で行われた。一方、本実施形態は、この判断が携帯端末200側で行われる点において、第1の実施形態と相違する。
【0034】
[カラオケシステム2のハードウェア構成]
図5に示されるように、カラオケシステム2は、カラオケ装置100と携帯端末200とを備える。カラオケ装置100は、CPU101、プログラムROM110、フラッシュROM120、RAM130及び無線通信部140を備える。カラオケ装置100は、プログラムROM110がID送信プログラム110aを記憶する点において、第1の実施形態におけるカラオケ装置10と相違する。プログラムROM110以外の構成は、カラオケ装置10とカラオケ装置100との間で同一であるため、説明は省略される。携帯端末200は、CPU201、プログラムROM210、フラッシュROM220、RAM230、無線通信部240、表示部250及び操作部260を備える。携帯端末200は、プログラムROM210が判断プログラム210aを有する点において、第1の実施形態における携帯端末20と相違する。プログラムROM210以外の構成は、携帯端末20と携帯端末200との間で同一であるため、説明は省略される。
【0035】
[紐付解除処理の説明]
図6を用いて、カラオケ装置100と携帯端末200との紐付を解除するための処理の説明が説明される。
【0036】
先ず、カラオケ装置100のCPU101によって実行されるステップSA101〜SA105が説明される。ステップSA101では、後記するステップSB103で携帯電話20から送信された、ログインユーザID120aの送信を要求する信号が受信される。ステップSA102では、プログラムROM110に記憶されたID送信プログラム110aが実行されることによって、ログインユーザID120aが、無線通信部140を介して、携帯端末200に送信される。ステップSA103〜SA105は、図4に示されるステップSA13〜SA15と同様の処理であるため、説明が省略される。
【0037】
次に、携帯端末200のCPU201によって実行されるステップSB101〜SB109が説明される。ステップSB101〜SB102は、図4に示されるステップSB11〜SB12と同様の処理であるため、説明が省略される。ステップSB103では、ログインユーザID120aの送信を要求する信号が、無線通信部240を介して、カラオケ装置100に対して送信される。ステップSB104では、カラオケ装置100から送信されたログインユーザID120aが、無線通信部240を介して受信される。ステップSB105では、プログラムROM210に記憶された判断プログラム210aが実行されることによって、個人ID220aがログインユーザID120aに含まれるかが判断される。具体的には、図4に示されるステップSA11と同様に、ステップSB104で受信されたログインユーザID120aと、フラッシュROM220に記憶される個人ID220aとが比較されることで、個人ID220aがログインユーザID120aに含まれるかが判断される。個人ID220aがログインユーザID120aに含まれない場合、換言すれば、ユーザがカラオケ装置100からログアウト済みの場合、処理はステップSB106に進行する。一方、個人ID220aがログインユーザID120aに含まれる場合、換言すれば、ユーザがカラオケ装置100にログイン中の場合、処理はステップSB108に進行する。ステップSB106〜SB109は、図4に示されるステップSB15〜SB18と同様の処理であるため、説明が省略される。
【0038】
<変形例>
本発明は、今までに述べた実施形態に限定されることは無く、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の変形・変更が可能である。以下にその一例を述べる。
【0039】
前記した実施形態では、カラオケ装置と携帯端末の紐付けは、通信相手となるカラオケ装置のカラオケ装置ID(MACアドレス、IPアドレスなど)を含む紐付け装置IDが記憶されることで、達成された。そして、紐付けの解除は、この紐付け装置IDが消去されることで、携帯端末が通信相手を特定できなくすることにより、達成された。しかし、カラオケ装置と携帯端末の紐付けとその解除は、他の如何なる方法によって達成されてもよい。一例として、携帯端末の個人IDに含まれる携帯ID(MACアドレス、IPアドレスなど)が、カラオケ装置のフラッシュROMに記憶されてもよい。この場合、携帯端末は操作指令などを通信相手を特定せずにブロードキャストし、カラオケ装置がフラッシュROMに記憶された携帯IDを基に受信することとなる。逆に、カラオケ装置は、携帯IDを有する携帯端末へとユニキャストすることとなる。そして、紐付けの解除は、カラオケ装置のフラッシュROMに記憶された携帯IDが消去されることで達成される。もちろん、カラオケ装置と携帯端末との両方が互いのIDを記憶し、ユニキャスト/ブロードキャストによって通信が達成されても差し支えない。
【0040】
前記した実施形態において、携帯端末は、無線LANを介してカラオケ装置と接続される。しかし、カラオケ装置の存在する部屋の外から通信が可能であれば、他のいかなる無線通信方式によって、携帯端末とカラオケ装置とが接続されてもよい。例えば、携帯端末としてユーザの携帯電話が利用される場合、携帯端末は、無線LAN以外にも、電話回線に対して無線接続する機能を有することとなる。電話回線が利用される場合、カラオケ装置に対して通信可能な外部のサーバを介することで、携帯端末とカラオケ装置とが通信可能に紐付けされる。即ち、携帯端末は、外部のサーバに対して紐付け装置IDを含む操作指令を送信する。そして、外部のサーバは、カラオケ装置に対してその操作指令を転送する。カラオケ装置が一つの店舗に複数存在し、その店舗におけるローカルIPがカラオケ装置に割り振られている場合、外部のサーバは、その店舗においてグローバルIPを有するルーターを介してカラオケ装置に対して通信することとなる。このような場合、携帯端末は、この店舗を示す情報を操作指令に含めて外部のサーバに送信するのがよい。店舗を示す情報としては、例えば、ルーターのグローバルIPや、サーバ側に店舗IDとその店舗のルーターのグローバルIPの対応テーブルなどが存在するなら店舗IDなど、であってよい。このようにすれば、店舗におけるLANの通信帯域を圧迫することなく、携帯端末とカラオケ装置との紐付けが可能となる。
【符号の説明】
【0041】
1,2 カラオケシステム
10,100 カラオケ装置
20,200 携帯端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
予約された楽曲を演奏するカラオケ装置と前記カラオケ装置との間で処理を行う携帯端末とを備え、前記カラオケ装置と前記携帯端末とが互いに通信可能に紐付けされるカラオケシステムであって、
前記携帯端末は、
前記カラオケ装置との間でデータの送受信を行う端末側無線通信部と、
前記携帯端末を利用するユーザのIDである端末ユーザIDを記憶する端末側記憶部と、
前記携帯端末の動作を制御する端末制御部とを備え、
前記カラオケ装置は、
前記携帯端末との間でデータの送受信を行う装置側無線通信部と、
前記カラオケ装置にログインしているユーザのIDである装置ユーザIDを記憶する装置側記憶部と、
前記カラオケ装置の動作を制御する装置制御部とを備え、
前記端末制御部は、
前記端末側記憶部から取得した前記端末ユーザIDを、前記端末側無線通信部を介して、前記カラオケ装置に送信する端末側ID送信手段を有し、
前記装置制御部は、
前記端末側ID送信手段によって前記携帯端末から送信された前記端末ユーザIDと、前記装置側記憶部に記憶される前記装置ユーザIDとの比較に基づいて、前記端末ユーザIDが前記装置ユーザIDに含まれるか否かを判断する装置側判断手段を有し、
前記端末制御部及び前記装置制御部の少なくとも一方は、
前記装置側判断手段によって前記端末ユーザIDが前記装置ユーザIDに含まれないと判断された場合、前記紐付けを解除する、
ことを特徴とするカラオケシステム。
【請求項2】
前記携帯端末は、ユーザによって操作される操作部をさらに備え、
前記端末制御部は、前記操作部が操作されたとき、前記端末側ID送信手段を実行する、
請求項1に記載のカラオケシステム。
【請求項3】
予約された楽曲を演奏するカラオケ装置と前記カラオケ装置との間で処理を行う携帯端末とを備え、前記カラオケ装置と前記携帯端末とが互いに通信可能に紐付けされるカラオケシステムであって、
前記携帯端末は、
前記カラオケ装置との間でデータの送受信を行う端末側無線通信部と、
前記携帯端末を利用するユーザのIDである端末ユーザIDを記憶する端末側記憶部と、
前記携帯端末の動作を制御する端末制御部とを備え、
前記カラオケ装置は、
前記携帯端末との間でデータの送受信を行う装置側無線通信部と、
前記カラオケ装置にログインしているユーザのIDである装置ユーザIDを記憶する装置側記憶部と、
前記カラオケ装置の動作を制御する装置制御部とを備え、
前記装置制御部は、
前記装置側記憶部に記憶される前記装置ユーザIDを、前記装置側無線通信部を介して、前記携帯端末へ送信する装置側ID送信手段を有し、
前記端末制御部は、
前記カラオケ装置から送信された前記装置ユーザIDと、前記端末側記憶部に記憶される前記端末ユーザIDとの比較に基づいて、前記装置ユーザIDが前記端末ユーザIDに含まれるか否かを判断する端末側判断手段を有し、
前記端末制御部及び前記装置制御部の少なくとも一方は、
前記端末側判断手段によって前記端末ユーザIDが前記装置ユーザIDに含まれないと判断された場合、前記紐付けを解除する、
ことを特徴とするカラオケシステム。
【請求項4】
前記携帯端末は、
ユーザによって操作される操作部をさらに備え、
前記端末制御部は、前記操作部が操作されたとき、前記カラオケ装置に対し前記装置ユーザIDを要求し、
前記装置制御部は、前記端末制御部によって前記装置ユーザIDが要求されたとき、前記装置側ID送信手段を実行する、
請求項3に記載のカラオケシステム。
【請求項5】
前記携帯端末は、
情報の提示を行う情報提示部をさらに備え、
前記端末制御部は、
前記紐付けされた状態が解除されたとき、前記紐付けが解除されたことを示す情報を、前記情報提示部に対して提示する提示処理手段をさらに有する、
請求項1から4の何れか1項に記載のカラオケシステム。
【請求項6】
予約された楽曲を演奏するカラオケ装置と前記カラオケ装置との間での処理を行う携帯端末とを備え、前記カラオケ装置と前記携帯端末とが互いに通信可能に紐付けされるカラオケシステムに用いられる携帯端末であって、
前記カラオケ装置との間でデータの送受信を行う端末側無線通信部と、
前記携帯端末を利用するユーザのIDである端末ユーザIDを記憶する端末側記憶部と、
前記携帯端末の動作を制御する端末制御部とを備え、
前記端末制御部は、
前記端末側記憶部に記憶される前記端末ユーザIDを、前記端末側無線通信部を介して、前記カラオケ装置に送信するID送信制御手段と、
前記端末側ID送信手段によって前記携帯端末から送信された前記端末ユーザIDが、前記カラオケ装置にログインしているユーザのIDである装置ユーザIDに含まれるか否かが判断された判断結果を、前記端末側無線通信部を介して受信する結果受信制御手段と、
前記結果受信制御手段の受信結果が、前記端末ユーザIDが前記装置ユーザIDに含まれないことを示す場合、前記紐付けを解除する紐付解除手段とを有する、
ことを特徴とする携帯端末。
【請求項7】
予約された楽曲を演奏するカラオケ装置と前記カラオケ装置との間での処理を行う携帯端末とを備え、前記カラオケ装置と前記携帯端末とが互いに通信可能に紐付けされるカラオケシステムに用いられる携帯端末であって、
前記カラオケ装置との間でデータの送受信を行う端末側無線通信部と、
前記携帯端末を利用するユーザのIDである端末ユーザIDを記憶する端末側記憶部と、
前記携帯端末の動作を制御する制御部とを備え、
前記端末制御部は、
前記カラオケ装置にログインしているユーザのIDである装置ユーザIDを、前記カラオケ装置から、前記端末側無線通信部を介して受信するID受信制御手段と、
前記装置ユーザIDが、前記端末側記憶部に記憶される前記端末ユーザIDに含まれるか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段によって前記端末ユーザIDが前記装置ユーザIDに含まれないと判断された場合、前記紐付けを解除する紐付解除手段とを有する、
ことを特徴とする携帯端末。
【請求項8】
予約された楽曲を演奏するカラオケ装置と前記カラオケ装置との間での処理を行う携帯端末とを備え、前記カラオケ装置と前記携帯端末とが互いに通信可能に紐付けされるカラオケシステムに用いられる携帯端末において実行されるプログラムであって、
前記携帯端末を利用するユーザのIDである端末ユーザIDを取得する端末ユーザID取得ステップと、
前記端末ユーザID取得ステップによって取得された前記端末ユーザIDを、前記カラオケ装置との間でデータの送受信を行う端末側無線通信部を介して、前記カラオケ装置に送信するID送信制御ステップと、
前記端末側ID送信ステップによって前記携帯端末から送信された前記端末ユーザIDが、前記カラオケ装置にログインしているユーザのIDである装置ユーザIDに含まれるか否かが判断された判断結果を、前記端末側無線通信部を介して受信する受信ステップと、
前記受信ステップでの受信結果が、前記端末ユーザIDが前記装置ユーザIDに含まれないことを示す場合、前記紐付けを解除する紐付解除ステップと、
を前記携帯端末に実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項9】
予約された楽曲を演奏するカラオケ装置と前記カラオケ装置との間での処理を行う携帯端末とを備え、前記カラオケ装置と前記携帯端末とが互いに通信可能に紐付けされるカラオケシステムに用いられる携帯端末において実行されるプログラムであって、
前記携帯端末を利用するユーザのIDである端末ユーザIDを取得する端末ユーザID取得ステップと、
前記カラオケ装置にログインしているユーザのIDである装置ユーザIDを、前記カラオケ装置から、前記カラオケ装置との間でデータの送受信を行う端末側無線通信部を介して受信する受信ステップと、
前記装置ユーザIDが、前記端末ユーザID取得部によって取得された前記端末ユーザIDに含まれるか否かを判断する判断ステップと、
前記判断ステップにおいて前記端末ユーザIDが前記装置ユーザIDに含まれないと判断された場合、前記紐付けを解除する紐付解除ステップと、
を前記携帯端末に実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項10】
予約された楽曲を演奏するカラオケ装置と前記カラオケ装置との間で処理を行う携帯端末とを備え、前記カラオケ装置と前記携帯端末とが互いに通信可能に紐付けされるカラオケシステムで実行される接続解除方法であって、
前記携帯端末を利用するユーザのIDである端末ユーザIDを取得する端末側ID取得ステップと、
前記カラオケ装置にログインしているユーザのIDである装置ユーザIDを取得する装置ユーザID取得ステップと、
前記端末側ID取得ステップによって取得された前記端末ユーザIDが、前記装置ユーザID取得ステップによって取得された前記装置ユーザIDに含まれるか否かを判断する判断ステップと、
前記装判断ステップにおいて前記端末ユーザIDが前記装置ユーザIDに含まれないと判断された場合、前記紐付けを解除する紐付解除ステップと、
を有することを特徴とする接続解除方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−177739(P2012−177739A)
【公開日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−39495(P2011−39495)
【出願日】平成23年2月25日(2011.2.25)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】