説明

カラオケ装置及びカラオケシステム

【課題】所望の演奏曲の選曲入力を簡便に行い得るカラオケ装置及びカラオケシステムを提供する。
【解決手段】予め定められた関係から、CCDカメラ41により撮影されて入力される映像の特徴を解析する映像解析制御手段122と、その映像解析制御手段122による解析結果と所定の演奏曲を選曲するための情報とを関連付けて記憶するSNSデータベース120と、CCDカメラ41により映像が撮影され、前記映像解析制御手段122による解析が行われると共に所定の入力操作が行われた際、その映像解析制御手段122による解析結果と関連付けられて前記SNSデータベース120に記憶された情報に対応する演奏曲の選曲入力を行う選曲入力制御手段128とを、備えたものであることから、CCDカメラ41により利用者の所持品を撮影することでその所持品に対応する演奏曲の選曲入力を簡便に実現することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させるカラオケ装置及びカラオケシステムに関し、特に、その選曲入力操作を簡便化する改良に関する。
【背景技術】
【0002】
多数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させる音楽再生装置が知られている。例えば、カラオケボックス等で使用されるカラオケ装置がそれである。斯かるカラオケ装置によれば、予め記憶装置に記憶された多数のカラオケ演奏曲から選択された所定のカラオケ演奏曲の音楽情報を出力させると共に、そのカラオケ演奏曲の歌詞情報を含む映像をその出力に併行して画面に表示させることで、所望の歌のカラオケ演奏を楽しむことができる。
【0003】
上記カラオケ装置によるカラオケ演奏では、利用者がお気に入りの曲や得意としている曲すなわち十八番曲等、同じ演奏曲を繰り返し演奏することが考えられる。そのような場合における選曲入力操作に関して、同じ曲の選曲番号を繰り返し入力するのは煩雑であった。そこで、斯かる選曲入力操作を簡便化するための技術が提案されている。例えば、特許文献1に記載されたカラオケシステムがそれである。この技術によれば、1回演奏した演奏曲の情報を所定の記憶装置に記憶し、その演奏曲を再度選曲する際にはその記憶装置に記憶された情報を読み出して映像表示装置に表示させることで、2回目以降の選曲入力操作を簡便に行うことができるとされている。
【0004】
【特許文献1】特開平8−130778号公報
【0005】
しかし、前述したような従来の技術により選曲入力操作を行う場合、前記記憶装置に記憶された複数の演奏曲の中から対象となる演奏曲を探す手順を省くことができず、結果として煩雑さを免れるものではなかった。このため、所望の演奏曲の選曲入力を簡便に行い得る技術の開発が求められていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、所望の演奏曲の選曲入力を簡便に行い得るカラオケ装置及びカラオケシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
斯かる目的を達成するために、本第1発明の要旨とするところは、多数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させるカラオケ装置であって、予め定められた関係から、撮像装置により撮影されて入力される映像の特徴を解析する映像解析制御手段と、その映像解析制御手段による解析結果と所定の演奏曲を選曲するための情報とを関連付けて記憶する記憶装置と、前記撮像装置により映像が撮影され、前記映像解析制御手段による解析が行われると共に所定の入力操作が行われた際、その映像解析制御手段による解析結果と関連付けられて前記記憶装置に記憶された情報に対応する演奏曲の選曲入力を行う選曲入力制御手段とを、備えたことを特徴とするものである。
【0008】
また、前記目的を達成するために、本第2発明の要旨とするところは、多数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させるカラオケ装置を備えたカラオケシステムであって、予め定められた関係から、撮像装置により撮影されて入力される映像の特徴を解析する映像解析制御手段と、その映像解析制御手段による解析結果と所定の演奏曲を選曲するための情報とを関連付けて記憶する記憶装置と、前記撮像装置により映像が撮影され、前記映像解析制御手段による解析が行われると共に所定の入力操作が行われた際、その映像解析制御手段による解析結果と関連付けられて前記記憶装置に記憶された情報に対応する演奏曲の選曲入力を行う選曲入力制御手段とを、備えたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0009】
このように、前記第1発明によれば、予め定められた関係から、撮像装置により撮影されて入力される映像の特徴を解析する映像解析制御手段と、その映像解析制御手段による解析結果と所定の演奏曲を選曲するための情報とを関連付けて記憶する記憶装置と、前記撮像装置により映像が撮影され、前記映像解析制御手段による解析が行われると共に所定の入力操作が行われた際、その映像解析制御手段による解析結果と関連付けられて前記記憶装置に記憶された情報に対応する演奏曲の選曲入力を行う選曲入力制御手段とを、備えたものであることから、撮像装置により利用者の所持品を撮影することでその所持品に対応する演奏曲の選曲入力を簡便に実現することができる。すなわち、所望の演奏曲の選曲入力を簡便に行い得るカラオケ装置を提供することができる。
【0010】
また、前記第2発明によれば、予め定められた関係から、撮像装置により撮影されて入力される映像の特徴を解析する映像解析制御手段と、その映像解析制御手段による解析結果と所定の演奏曲を選曲するための情報とを関連付けて記憶する記憶装置と、前記撮像装置により映像が撮影され、前記映像解析制御手段による解析が行われると共に所定の入力操作が行われた際、その映像解析制御手段による解析結果と関連付けられて前記記憶装置に記憶された情報に対応する演奏曲の選曲入力を行う選曲入力制御手段とを、備えたものであることから、撮像装置により利用者の所持品を撮影することでその所持品に対応する演奏曲の選曲入力を簡便に実現することができる。すなわち、所望の演奏曲の選曲入力を簡便に行い得るカラオケシステムを提供することができる。
【0011】
また、前記第2発明において、好適には、前記記憶装置は、前記カラオケ装置と所定の通信回線を介して情報の送受信可能に接続されたサーバ装置に備えられたものであることから、実用的な態様のカラオケシステムにおいて、前記カラオケ装置による所望の演奏曲の選曲入力を好適に簡便化することができる。
【0012】
また、前記第1発明乃至第2発明において、好適には、前記映像解析制御手段により前記解析が行われた際、その解析結果と関連付けられて前記記憶装置に記憶された情報が存在する場合には、前記選曲入力制御手段によりその情報に対応する演奏曲の選曲入力を行う一方、前記解析結果と関連付けられて前記記憶装置に記憶された情報が存在しない場合には、その解析結果と所定の演奏曲を選曲するための情報とを関連付けてその記憶装置に記憶するものである。このようにすれば、前記記憶装置における情報登録の有無に応じて映像の解析結果に対応する選曲入力乃至演奏曲の登録を選択的に行うことができる。
【0013】
また、好適には、前記記憶装置は、前記映像解析制御手段による解析結果と所定の演奏曲を選曲するための情報とを関連付け、所定の利用者に対応する十八番曲として記憶するものである。このようにすれば、前記カラオケ装置による各利用者の十八番曲の選曲入力を好適に簡便化することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【実施例】
【0015】
図1は、本発明の一実施例であるカラオケシステム10を説明する概略図である。この図1に示すように、本実施例のカラオケシステム10では、カラオケボックス、スナック、旅館等の店舗12における複数の個室14a、14b、14c、・・・(以下、特に区別しない場合には単に個室14と称する)にそれぞれ1台乃至は複数台ずつ(図1では1台ずつ)のカラオケ装置16a、16b、16c、・・・(以下、特に区別しない場合には単にカラオケ装置16と称する)が設置されている。これら複数のカラオケ装置16は、ルータ28を介して公衆電話回線等による通信回線18に接続されており、同じくその通信回線18に接続されたカラオケサービス提供会社のサーバ装置(センタ装置)20との相互間でその通信回線18を介して情報の通信が可能とされている。このサーバ装置20は、カラオケデータ(カラオケ情報)、背景映像情報、曲間情報等のデジタルコンテンツ(Digital Contents)の保管や入出力管理の基本的な制御に加えて、後述するソーシャルネットワークサービス管理制御等の各種制御を行うサーバであり、上記通信回線18を介して上記カラオケ装置16に定期的にコンテンツの配信を行うと共に、そのカラオケ装置16からの要求に応じて所定の機能制御プログラムを送信するものである。また、上記カラオケシステム10は、複数の電子早見本装置22a、22b、22c、・・・(以下、特に区別しない場合には単に電子早見本装置22と称する)を備えており、上記カラオケ装置16の利用に際して、各利用者(グループ)毎に単数乃至複数の電子早見本装置22が貸与され、各個室14において後述するように上記カラオケ装置16の遠隔操作装置として用いられるようになっている。上記店舗12内には上記複数のカラオケ装置16を相互に接続するLAN24が敷設されており、上記電子早見本装置22からのカラオケ装置16への入力は、所定のアクセスポイント26及びLAN24を介したLAN通信等により行われる。
【0016】
図2は、上記カラオケ装置16の構成を例示するブロック線図である。この図2に示すように、上記カラオケ装置16は、CRT(Cathode-ray Tube)やTFT(Thin Film Transistor Liquid Crystal)等の映像表示装置30と、CRTコントローラ等の映像出力制御部32と、映像情報デコーダ34と、ビデオミキサ36と、音源であるシンセサイザ38と、音声入力装置であるマイクロフォン40と、撮像装置であるCCDカメラ41と、アンプミキサ42と、スピーカ44と、操作パネル46と、その操作パネル46等からの入力信号を処理する入出力インターフェイス48と、中央演算処理装置であるCPU50と、読出専用メモリであるROM52と、随時書込読出メモリであるRAM54と、記憶装置であるハードディスク56と、モデム58と、LANポート60と、上記電子早見本装置22やリモコン装置64等の入力装置からのリモコン信号を受信するためのリモコン受信部62とを、備えて構成されている。
【0017】
前記映像出力制御部32は、前記CPU50において生成された歌詞文字映像等の文字映像(テロップ)を出力する文字映像出力装置として機能する他、前記映像表示装置30による種々の映像表示を制御する表示制御装置である。また、前記映像情報デコーダ34は、利用者が歌詞を参照しながら歌を歌う際に前記ハードディスク56に記憶された背景映像情報に基づいて所定の背景映像を再生(デコード)する背景映像再生装置である。この背景映像情報は、例えば、MPEG(Moving Picture Experts Group)形式のデータであり、そのMPEGデータに基づいて前記映像情報デコーダ34により再生された背景映像は、前記ビデオミキサへ送られる。また、前記ビデオミキサ36は、前記CPU50において生成され且つ前記映像出力制御部32から出力される文字映像と、前記映像情報デコーダ34により再生される背景映像とを合成して前記映像表示装置30に表示させる映像合成装置である。
【0018】
前記シンセサイザ38は、前記ハードディスク56から読み出されて送られて来るカラオケ演奏曲の演奏情報に基づいて楽器の演奏信号等の音楽信号を生成する音源である。この演奏情報は、例えば、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)形式のデータであり、そのMIDIデータに基づいて前記シンセサイザ38により生成された音楽信号は、アナログ信号に変換されて前記アンプミキサ42へ送られる。そのアンプミキサ42では、送られてきた音楽信号と前記マイクロフォン40を介して入力される利用者の歌声とがミキシングされ、それらの信号が電気的に増幅されて前記スピーカ44から出力される。
【0019】
前記CCDカメラ41は、電荷結合素子(Charge Coupled Device:CCD)により像を撮影する撮像装置であり、そのCCDカメラ41により撮影された映像は直接的に或いは図示しない所定のコンバータを介して前記カラオケ装置10の制御系に入力されるようになっている。なお、このCCDカメラ41は、必ずしも前記カラオケ装置10の一部として備えられたものでなくともよく、例えば別体のCCDカメラ乃至撮像機能を備えた携帯電話機等により撮影された映像が所定のインターフェイスを介して前記カラオケ装置10に入力される態様も考えられる。
【0020】
前記操作パネル46は、前記カラオケ装置16の利用者が歌いたいカラオケ演奏曲を選択したり、演奏曲の音程を調整したり、演奏と歌との音量バランスを調整したり、その他、エコー、音量、トーン等の各種調整を行うための操作ボタン(スイッチ)或いはつまみを備えた入力装置である。また、前記カラオケ装置16には、前記操作パネル46の一部機能を遠隔で実行するための入力装置として機能するリモコン装置64が備えられており、前記リモコン受信部62は、そのリモコン装置64から送信されるリモコン信号を受信して前記CPU50へ供給する。また、前記カラオケ装置16と電子早見本装置22との対応付け(くくりつけ)処理も前記リモコン受信部62を介して行われ、そのようにして前記カラオケ装置16に対応付けられた電子早見本装置22も同様に入力装置として機能する。なお、本実施例においては、前記カラオケ装置16に備えられたリモコン装置64や対応付け処理の行われた電子早見本装置22等の入力装置もそのカラオケ装置16の一部を構成するものであるとして以下の説明を行う。
【0021】
上記CPU50は、上記RAM54の一時記憶機能を利用しつつ上記ROM52に予め記憶された所定のプログラムに基づいて電子情報を処理・制御する所謂マイクロコンピュータであり、上記電子早見本装置22やリモコン装置64等により所定のカラオケ演奏曲が選曲された場合、その選曲されたカラオケ演奏曲を上記RAM54に設けられた予約曲テーブルに登録したり、その予約曲テーブルの演奏順に従って上記ハードディスク56から上記RAM54に選曲されたカラオケ演奏曲の演奏情報及び歌詞情報等を読み出したり、カラオケ演奏曲の演奏が進行するのに応じてそのRAM54から上記シンセサイザ38へ演奏情報を送信したり、そのシンセサイザ38による演奏に関する演奏評価制御を行ったり、歌詞情報に基づいて歌詞文字映像を生成して上記映像出力制御部32へ送ったり、選曲時には曲名文字映像を生成して上記映像出力制御部32へ送ったり、上記映像情報デコーダ34を制御して所定の背景映像を再生させたり、カラオケ演奏が行われていない間すなわち曲間において、新譜情報、選曲ランキング、店舗広告等の曲間情報を出力させたり、前記通信回線18を介した前記サーバ装置20との間の情報通信制御等の基本的な制御に加えて、後述する映像解析選曲制御を実行する。
【0022】
前記モデム58は、前記カラオケ装置16を公衆電話回線等による通信回線18に接続するための装置であり、前記CPU50から出力されるディジタル信号をアナログ信号に変換して前記通信回線18に送り出すと共に、その通信回線18を介して伝送されるアナログ信号をディジタル信号に変換して前記CPU50に供給する処理を行う。なお、前記店舗12に備えられた複数のカラオケ装置16のうち何れかのカラオケ装置16が前記ルータ28の機能を備えてマスターコマンダとして前記通信回線18に接続される態様も考えられ、その場合、前記モデム58はそのマスターコマンダとして機能するカラオケ装置16には必要とされるが、そのマスターコマンダを介して前記サーバ装置20との間で情報の通信を行う他のカラオケ装置16には必ずしも設けられなくともよい。
【0023】
前記LANポート60は、前記カラオケ装置16をLAN24を介して他のカラオケ装置16や電子早見本装置22等の他の機器に接続するための接続器であり、前記カラオケ装置16は、そのようにLAN24を介して接続されることで、他のカラオケ装置16や電子早見本装置22等の他の機器との間で情報の送受信が可能とされる。例えば、前記アクセスポイント26を介して受信される前記電子早見本装置22からの選曲入力を受け付けて前記RAM54に設けられた予約曲テーブルに記憶したり、そのアクセスポイント26を介して前記カラオケ装置16から電子早見本装置22へ所定の情報を送信したりというように、電波を介して前記カラオケ装置16と電子早見本装置22との間における相互の情報のやりとりが実行される。
【0024】
前記ハードディスク56には、カラオケ演奏曲を出力させるための多数(例えば数万曲分)のカラオケ情報(楽曲データ)を記憶するカラオケデータベースをはじめとする各種データベースが設けられている。カラオケボックス等の店舗にそれぞれ備えられた複数のカラオケ装置16のうち所定のカラオケ装置16例えば前記カラオケ装置16aは、前記モデム58を介して前記通信回線18に接続されており、前記複数のカラオケ装置16によって常に新しい曲が演奏可能とされるように、随時新たなカラオケデータ等が前記サーバ装置20から前記通信回線18を介して配信され、前記ハードディスク56のカラオケデータベース等に記憶される。また、そのようにして前記サーバ装置20から情報を取得したカラオケ装置16aとその他のカラオケ装置16との間で前記LAN24を介した通信が行われることにより、各カラオケ装置16のハードディスク56に記憶される情報が共有され、カラオケデータベース等の内容が等価なものとされる。なお、斯かるカラオケデータベースに記憶されるカラオケデータは、演奏音を生成するための演奏情報及び歌詞文字映像(歌詞テロップ)を生成するための歌詞情報から成るものであり、コンテンツIDである各演奏曲に固有の選曲番号により識別される。また、このカラオケデータに含まれる演奏情報は、前記シンセサイザ38により所定の楽器の演奏音を出力させるための情報であり、上述のように、好適にはMIDIデータである。また、上記カラオケデータには、その演奏曲の曲名、歌手名、発表年月日、ジャンル等の情報が関連づけられて記憶されている。
【0025】
図3は、前記電子早見本装置22の外観を大まかに示す斜視図である。この図3に示すように、前記電子早見本装置22は、所定の画像(映像)を表示させると共に、利用者の接触に応じて入力を行うためのタッチパネルディスプレイ68を備えている。また、前記カラオケ装置16との間でデータの送受信や同期を実行したり、前記電子早見本装置22に内蔵されたバッテリを充電する等の動作を行うスタンド型の接続架台(ドッキングテーブル)であるクレイドル66を備えている。前記電子早見本装置22は、そのクレイドル66に取り付けられた状態又はそのクレイドル66から取り外された状態で用いられ、取り付けられた状態においては、そのクレイドル66及びLAN24を介して前記カラオケ装置16に有線接続されるようになっている。また、上記クレイドル66から取り外された状態においては、上記アクセスポイント26及びLAN24を介して前記カラオケ装置16に無線接続されるようになっている。また、前記アクセスポイント26、LAN24、及び通信回線18を介して前記サーバ装置20と接続され、そのサーバ装置20との間で間接或いは直接に情報の送受信ができるように構成されている。
【0026】
図4は、前記電子早見本装置22の構成を説明するブロック線図である。この図4に示すように、前記電子早見本装置22は、上記タッチパネルディスプレイ68に所定の映像を表示させる表示装置72と、その表示装置72による表示を制御する表示制御部74と、利用者の指や図示しない備え付けのペン等によるタッチパネルディスプレイ68への接触により入力を行うタッチパネル76と、そのタッチパネル76による入力を制御する入力制御部78と、中央演算処理装置であるCPU80と、読出専用メモリであるROM82と、随時書込読出メモリであるRAM84と、フラッシュROM等の記憶部86と、インターフェイス88と、リモコン送信部90と、無線LAN通信部92と、上記クレイドル66と電気的な接続を可能とするためのコネクタ96aとを、備えて構成されている。上記クレイドル66には、斯かる電子早見本装置22と電気的な接続を可能とするためのコネクタ96bが設けられており、前記電子早見本装置22は、前記クレイドル66に載置されて上記コネクタ96a及び96bが相互に接触させられることで、上記インターフェイス88を介して前記クレイドル66乃至はLAN24に接続されるようになっている。
【0027】
上記CPU80は、上記RAM84の一時記憶機能を利用しつつ上記ROM82に記憶された情報に基づいて情報処理を実行する所謂マイクロコンピュータであり、上記表示制御部74を介して前記タッチパネルディスプレイ68(表示装置72)に選曲入力等を行う際のタッチ操作案内映像であるナビ映像等を表示させたり、その映像に基づく前記タッチパネルディスプレイ68(タッチパネル76)への接触により上記入力制御部78を介して入力される入力信号を処理したり、その入力信号に基づき前記無線LAN通信部92等を介して前記カラオケ装置16へ選曲入力をはじめとする入力送信を行ったり、前記通信回線18を介して前記サーバ装置20との間で情報の送受信を行うといった基本的な制御等、本実施例のカラオケシステム10に関する各種制御を実行する。
【0028】
前記記憶部86には、演奏曲データベースやナビ映像データベースをはじめとする各種データベースが設けられている。この演奏曲データベースは、前記カラオケ装置16により出力可能な演奏曲の情報を記憶するものであり、具体的には、前記カラオケ装置16のカラオケデータベースに記憶された多数のカラオケデータそれぞれに対応して曲名、アーティスト名、属性情報、歌詞の歌い出し部分等の選曲案内情報、及び備考等を選曲番号毎に記憶するものである。また、前記ナビ映像データベースは、前記表示制御部74を介して前記タッチパネルディスプレイ68(表示装置72)に選曲入力や後述するソーシャルネットワークサービス(Social Network Service)に関する操作のためのメニュー映像及び検索映像(ナビ映像)を表示させるための情報を記憶するものである。このソーシャルネットワークサービスとは、例えば、予め会員登録された会員相互間に限定して情報の閲覧等のサービスを提供する会員制のコミュニティ型のウェブサイトをいう。なお、以下の説明において、ソーシャルネットワークサービスをSNSと略称する。
【0029】
図5は、前記サーバ装置20の構成を説明するブロック線図である。この図5に示すように、前記サーバ装置20は、中央演算処理装置であるCPU104によりRAM108の一時記憶機能を利用しつつROM106に予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行う所謂ノイマン型コンピュータであり、前記カラオケ装置16からの配信要求に応じたカラオケデータ等のコンテンツ配信制御をはじめとする基本的な制御に加えて、後述するSNS管理制御等、本実施例のカラオケシステム10に関する各種制御を実行する。また、CRTコントローラ112により制御されるCRT等の映像表示装置110と、インターフェイス116を介して接続されるキーボード等の入力装置114と、上記CPU104を前記通信回線18に接続するための装置であるモデム118とを、備えて構成されている。また、前記カラオケ装置16に配信するための多数の前記カラオケデータを記憶する図示しないカラオケデータベースの他、後述するSNSに関する情報を記憶するSNSデータベース120等の各種データベースが設けられている。
【0030】
上記SNSデータベース120は、前記カラオケシステム10を利用する各利用者毎の、前記カラオケ装置16を用いたカラオケ演奏に関する情報を、その利用者の識別情報(ユーザID)と関連付けて記憶する記憶装置である。このSNSデータベース120には、上記各利用者の前記カラオケ装置16を用いたカラオケ演奏に関する情報として、例えば、その利用者が過去に利用したカラオケ装置16に対応する店舗12(そのカラオケ装置16が設置された店舗12)に関する情報である来店履歴、その利用者が前記カラオケ装置16によるカラオケ演奏において十八番曲として登録した演奏曲(簡易な操作により選曲入力を行い得るように設定された演奏曲)に関する情報、その利用者が過去に前記カラオケ装置16によるカラオケ演奏において選曲した選曲履歴(カラオケ装置16において過去に選曲された演奏曲の履歴)としての演奏曲に関する情報、その利用者が前記カラオケ装置16によるカラオケ演奏において過去に行った演奏評価の評価結果に関する情報、その利用者がフレンドとして登録した他の利用者に関する情報、及び後述するグループりれき(グループ履歴)に関する情報等が各利用者毎にその利用者のユーザIDと関連付けられて記憶される。また、各利用者毎に、その利用者の名前(ニックネーム)、生年月日、性別、メールアドレス、地域、血液型、星座、パスワードを忘れたときのための質問及び解答、及びSNSへのログイン認証に用いられるパスワードがその利用者のユーザIDと関連付けられて記憶されている。
【0031】
前記サーバ装置20のCPU104は、前記カラオケシステム10におけるSNSに関する情報登録制御を行う。具体的には、前記電子早見本装置22等による入力操作に応じて、前記SNSデータベース120に新規ユーザ(利用者)の登録を行ったり、そのSNSデータベース120に記憶された登録内容を変更(更新)したり、そのSNSデータベース120に記憶された複数の利用者をフレンドとして相互に関連付けて登録したり、前記カラオケ装置16による評価結果を各利用者毎に記憶したりというように、前記カラオケシステム10におけるSNSの統括的な管理制御を行う。また、以下に詳述する映像解析選曲制御に関して、選曲対応付登録手段124により登録される情報を各利用者毎に前記SNSデータベース120に記憶する。
【0032】
図6は、前記カラオケ装置16のCPU50に備えられた制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。この図6に示す映像解析制御手段122は、撮像装置である前記CCDカメラ41により撮影されて入力される映像の特徴を解析する制御を行う。具体的には、予め定められた関係から、前記CCDカメラ41により撮影されて入力される映像の形状及び色彩等に基づいてその映像に係る複数の特徴点を検出する。この特徴点の検出としては、映像における輪郭等の線を抽出し、その線の途切れる位置(端点)や、線と線とが交わる位置(交点)を特徴点として検出する制御が知られており、斯かる制御が好適に適用される。また、上記映像解析制御手段122は、好適には、対象となる映像を、所定の閾値により予め定められた所定数(種類)の色に色分けする所謂色分け処理(水彩化処理)を行い、そのように色分けされた映像における各色に塗り分けられた範囲(色のブロック)それぞれの重心を上記複数の特徴点として検出する。
【0033】
図7は、上記映像解析制御手段122による解析の対象となる映像の一例である名刺の映像を例示する図である。上記映像解析制御手段122による解析対象となる映像に対応する物品(撮影の対象物)は、予め所定の物品例えば名刺等に限定されたものであってもよい。図7に示すような名刺の映像の解析において、上記映像解析制御手段122は、よく知られた文字読取制御によりその名刺における文字情報(テキスト情報)を解析し、その文字情報を映像の特徴として検出する。斯かる制御のように、上記映像解析制御手段122による解析の対象となる映像が予めパターン化されている場合には、前記CCDカメラ41は静止画像としての映像を撮影し、その静止画像に基づいて上記解析が行われるのが好適である。
【0034】
また、前記映像解析制御手段122の解析の対象となる映像に対応する物品が限定されていない場合、すなわち任意の物品に関してその撮像の解析が行われ得るとされている場合において、前記CCDカメラ41は動画としての映像を撮影し、その動画に基づいて上記解析が行われるのが好適である。斯かる態様において、例えば利用者が手に持った物品を前記CCDカメラ41により撮影する場合には、そのCCDカメラ41の前でその物品を振る等の動作が行われるのが好ましい。前記映像解析制御手段122は、そのようにして撮影された動画における静止している部分(背景)と動作している部分とを分離する。そして、その動作している部分のうち最も大きく移動している点に基づいて、その点から所定の範囲を解析に係る物品(利用者が手に持った物品)と判断してその部分の映像の解析を行う。
【0035】
選曲対応付登録手段124は、前記映像解析制御手段122による解析結果と所定の演奏曲を選曲するための情報とを関連付けて、前記SNSデータベース120に各利用者に対応する情報として登録(記憶)する。すなわち、前記映像解析制御手段122による解析結果が出た際、前記電子早見本装置22やリモコン装置64等により所定の演奏曲の選曲入力を行うための情報(好適には選曲番号)を入力させ、それら解析結果及び選曲番号を関連づけて前記SNSデータベース120に各利用者に対応する情報として記憶する。この登録における利用者の特定は、前記電子早見本装置22等によるSNSサービスへのログイン認証時に入力されたユーザIDにより行われる他、前記リモコン装置64等を介して利用者を特定するための情報を入力させるものであってもよい。
【0036】
上記選曲対応付登録手段124は、好適には、前記映像解析制御手段122による解析結果としての複数の特徴点の相対位置関係を、所定の演奏曲の選曲番号と関連づけて、各利用者に対応する十八番曲として記憶する。ここで、斯かる複数の特徴点の相対位置関係について、それら特徴点相互間の距離は映像全体の大きさから正規化される。また、上記選曲対応付登録手段124は、好適には、前記映像解析制御手段122により前記解析が行われた際、その解析結果と一致(完全一致でなく誤差の範囲を含む)する情報が前記SNSデータベース120に記憶されている場合には、新たにその解析結果に対応する登録を行わない。
【0037】
選曲画面表示制御手段126は、前記CCDカメラ41により映像が撮影され、前記映像解析制御手段122によりその映像の解析が行われた際、その解析結果と関連付けられて前記SNSデータベース120に記憶された情報に対応する演奏曲の選曲入力を行うための選曲画面(選曲確認画面)を、前記映像出力制御部32等を介して前記映像表示装置30に表示させる。ここで、前記映像解析制御手段122による解析結果と前記SNSデーターベース120に記憶された情報との一致判定は、完全一致だけでなく予め想定される誤差の範囲に含まれるものは一致するものとする。図8は、この選曲画面表示制御手段126により前記映像表示装置30に表示される選曲確認画面の一例を示す図である。上記選曲画面表示制御手段126は、前記解析結果と関連付けられて前記SNSデータベース120に記憶された情報(選曲番号)が存在する場合には、この図8に示すように対象となる演奏曲の曲名や歌手名等を含む選曲確認画面を前記映像表示装置30に表示させる。
【0038】
選曲入力制御手段128は、前記CCDカメラ41により映像が撮影され、前記映像解析制御手段122による解析が行われると共に前記リモコン装置64等により所定の入力操作が行われた際、その映像解析制御手段122による解析結果と関連付けられて前記SNSデータベース120に記憶された情報に対応する演奏曲の選曲入力を行う。例えば、前記映像解析制御手段122による解析結果に応じて前記映像表示装置30に図8に示すような選曲確認画面が表示されている際に、前記リモコン装置64により所定のボタンを押す等の操作が行われることで、その選曲確認画面に対応する演奏曲(図8に示す例では曲名「Love☆Lime」)の選曲送信が行われ、前記RAM54に設けられた予約曲テーブルにその演奏曲の選曲番号が記憶される。また、上記選曲入力制御手段128は、好適には、前記映像解析制御手段122により前記解析が行われた際、その解析結果と一致(完全一致でなく誤差の範囲を含む)する情報が前記SNSデータベース120に記憶されていない場合には、上記選曲入力制御を行わない。この場合、その解析結果に対応して前記選曲対応付登録手段124による前述した所定の演奏曲に係る情報との対応付登録制御が実行される。
【0039】
図9は、前記カラオケ装置16のCPU50による映像解析選曲制御の要部を説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。
【0040】
先ず、ステップ(以下、ステップを省略する)S1において、前記CCDカメラ41により撮影を実行させるための撮像操作が前記リモコン装置64等により行われたか否かが判断される。このS1の判断が否定される場合には、それをもって本ルーチンが終了させられるが、S1の判断が肯定される場合には、前記映像解析制御手段122の動作に対応するS2において、前記CCDカメラ41により撮影された映像の解析が実行される。次に、S3において、S2による解析結果と前記サーバ装置20におけるSNSデータベース120に過去に記憶された解析結果とが照会される。次に、S4において、S2による解析結果が前記サーバ装置20のSNSデータベース120に既に記憶されているか(登録済であるか)否かが判断される。このS4の判断が否定される場合には、S5において、S2による解析結果に対応する演奏曲の情報として、例えばその演奏曲の選曲番号の入力が受け付けられる。次に、S6において、S2による解析結果とS5において入力された演奏曲の情報とが関連づけられて前記サーバ装置20のSNSデータベース120に記憶された後、本ルーチンが終了させられる。S4の判断が肯定される場合には、前記選曲画面表示制御手段126の動作に対応するS7において、S2による解析結果と関連付けられて前記SNSデータベース120に記憶された情報に対応する演奏曲の選曲入力を行うための選曲画面が前記映像表示装置30に表示される。次に、S8において、前記リモコン装置64等により所定の入力操作が行われたか否かが判断される。このS8の判断が否定されるうちは、その判断が繰り返されることにより待機させられるが、S8の判断が肯定される場合には、前記選曲入力制御手段128の動作に対応するS9において、S7にて表示された選曲確認画面に対応する演奏曲の選曲送信が行われ、前記RAM54に設けられた予約曲テーブルにその演奏曲の選曲番号が記憶された後、本ルーチンが終了させられる。以上の制御において、S5及びS6が前記選曲対応付登録手段124の動作に対応する。
【0041】
このように、本実施例によれば、予め定められた関係から、前記CCDカメラ41により撮影されて入力される映像の特徴を解析する映像解析制御手段122(S2)と、その映像解析制御手段122による解析結果と所定の演奏曲を選曲するための情報とを関連付けて記憶する記憶装置と、前記CCDカメラ41により映像が撮影され、前記映像解析制御手段122による解析が行われると共に所定の入力操作が行われた際、その映像解析制御手段122による解析結果と関連付けられて前記記憶装置に記憶された情報に対応する演奏曲の選曲入力を行う選曲入力制御手段128(S9)とを、備えたものであることから、前記CCDカメラ41により利用者の所持品を撮影することでその所持品に対応する演奏曲の選曲入力を簡便に実現することができる。すなわち、所望の演奏曲の選曲入力を簡便に行い得るカラオケシステム10を提供することができる。
【0042】
また、前記記憶装置は、前記カラオケ装置16と所定の通信回線18を介して情報の送受信可能に接続されたサーバ装置20に備えられたSNSデータベース120であることから、実用的な態様のカラオケシステム10において、前記カラオケ装置16による所望の演奏曲の選曲入力を好適に簡便化することができる。
【0043】
また、前記映像解析制御手段122により前記解析が行われた際、その解析結果と関連付けられて前記SNSデータベース120に記憶された情報が存在する場合には、前記選曲入力制御手段128によりその情報に対応する演奏曲の選曲入力を行う一方、前記解析結果と関連付けられて前記SNSデータベース120に記憶された情報が存在しない場合には、その解析結果と所定の演奏曲を選曲するための情報とを関連付けてそのSNSデータベース120に記憶するものであるため、前記SNSデータベース120における情報登録の有無に応じて映像の解析結果に対応する選曲入力乃至演奏曲の登録を選択的に行うことができる。
【0044】
また、前記SNSデータベース120は、前記映像解析制御手段122による解析結果と所定の演奏曲を選曲するための情報とを関連付け、所定の利用者に対応する十八番曲として記憶するものであるため、前記カラオケ装置16による各利用者の十八番曲の選曲入力を好適に簡便化することができる。
【0045】
以上、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、更に別の態様においても実施される。
【0046】
例えば、前述の実施例において、前記映像解析制御手段122による解析結果と所定の演奏曲を選曲するための情報とを関連付けて記憶する記憶装置は、前記カラオケ装置16と所定の通信回線18を介して情報の送受信可能に接続されたサーバ装置20に備えられたSNSデータベース120であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば前記カラオケ装置16に備えられたハードディスク56に前記映像解析制御手段122による解析結果と所定の演奏曲を選曲するための情報とが関連付けられて記憶されるものであってもよい。すなわち、前記通信回線18に接続されないカラオケ装置16にも、本発明は好適に適用されるものである。
【0047】
また、前述の実施例において、前記映像解析制御手段122、選曲対応付登録手段124、選曲画面表示制御手段126、及び選曲入力制御手段128は、何れも前記カラオケ装置16のCPU50に機能的に備えられたものであったが、これらの制御機能の一部乃至全部が前記電子早見本装置22のCPU80或いは前記サーバ装置20のCPU104に機能的に備えられたものであってもよい。また、前述した図8に示すような選曲確認画面が前記電子早見本装置22のタッチパネルディスプレイ68(表示装置72)に表示されるものであってもよい。
【0048】
また、前述の実施例において、撮像装置としての前記CCDカメラ41は、前記カラオケ装置16に備えられたものであったが、このCCDカメラ41と等価な機能を有する撮像装置が前記電子早見本装置22に備えられたものであってもよい。更には、携帯電話機に備えられた撮像装置により撮影されて入力される映像を対象として前述した映像解析乃至選曲入力等の制御を行うものであってもよい。
【0049】
その他、一々例示はしないが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が加えられて実施されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の一実施例であるカラオケシステムを説明する概略図である。
【図2】図1のカラオケシステムに備えられたカラオケ装置の構成を例示するブロック線図である。
【図3】図2のカラオケ装置に備えられた電子早見本装置の外観を大まかに示す斜視図である。
【図4】図3の電子早見本装置の構成を説明するブロック線図である。
【図5】図1のカラオケシステムに備えられたサーバ装置の構成を例示するブロック線図である。
【図6】図2のカラオケ装置のCPUに備えられた制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。
【図7】図2のカラオケ装置による映像解析選曲制御において解析の対象となる映像の一例である名刺の映像を例示する図である。
【図8】図2のカラオケ装置による映像解析選曲制御において映像表示装置に表示される選曲確認画面の一例を示す図である。
【図9】図2のカラオケ装置のCPUによる映像解析選曲制御の要部を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0051】
10:カラオケシステム
16:カラオケ装置
18:通信回線
20:サーバ装置
41:CCDカメラ(撮像装置)
120:SNSデータベース(記憶装置)
122:映像解析制御手段
128:選曲入力制御手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
多数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させるカラオケ装置であって、
予め定められた関係から、撮像装置により撮影されて入力される映像の特徴を解析する映像解析制御手段と、
該映像解析制御手段による解析結果と所定の演奏曲を選曲するための情報とを関連付けて記憶する記憶装置と、
前記撮像装置により映像が撮影され、前記映像解析制御手段による解析が行われると共に所定の入力操作が行われた際、該映像解析制御手段による解析結果と関連付けられて前記記憶装置に記憶された情報に対応する演奏曲の選曲入力を行う選曲入力制御手段と
を、備えたものであることを特徴とするカラオケ装置。
【請求項2】
前記映像解析制御手段により前記解析が行われた際、その解析結果と関連付けられて前記記憶装置に記憶された情報が存在する場合には、前記選曲入力制御手段により該情報に対応する演奏曲の選曲入力を行う一方、前記解析結果と関連付けられて前記記憶装置に記憶された情報が存在しない場合には、該解析結果と所定の演奏曲を選曲するための情報とを関連付けて該記憶装置に記憶するものである請求項1に記載のカラオケ装置。
【請求項3】
前記記憶装置は、前記映像解析制御手段による解析結果と所定の演奏曲を選曲するための情報とを関連付け、所定の利用者に対応する十八番曲として記憶するものである請求項1又は2に記載のカラオケ装置。
【請求項4】
多数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させるカラオケ装置を備えたカラオケシステムであって、
予め定められた関係から、撮像装置により撮影されて入力される映像の特徴を解析する映像解析制御手段と、
該映像解析制御手段による解析結果と所定の演奏曲を選曲するための情報とを関連付けて記憶する記憶装置と、
前記撮像装置により映像が撮影され、前記映像解析制御手段による解析が行われると共に所定の入力操作が行われた際、該映像解析制御手段による解析結果と関連付けられて前記記憶装置に記憶された情報に対応する演奏曲の選曲入力を行う選曲入力制御手段と
を、備えたものであることを特徴とするカラオケシステム。
【請求項5】
前記記憶装置は、前記カラオケ装置と所定の通信回線を介して情報の送受信可能に接続されたサーバ装置に備えられたものである請求項4に記載のカラオケシステム。
【請求項6】
前記映像解析制御手段により前記解析が行われた際、その解析結果と関連付けられて前記記憶装置に記憶された情報が存在する場合には、前記選曲入力制御手段により該情報に対応する演奏曲の選曲入力を行う一方、前記解析結果と関連付けられて前記記憶装置に記憶された情報が存在しない場合には、該解析結果と所定の演奏曲を選曲するための情報とを関連付けて該記憶装置に記憶するものである請求項4又は5に記載のカラオケシステム。
【請求項7】
前記記憶装置は、前記映像解析制御手段による解析結果と所定の演奏曲を選曲するための情報とを関連付け、所定の利用者に対応する十八番曲として記憶するものである請求項4から6の何れか1項に記載のカラオケ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−85482(P2010−85482A)
【公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−251793(P2008−251793)
【出願日】平成20年9月29日(2008.9.29)
【出願人】(396004833)株式会社エクシング (394)
【Fターム(参考)】