説明

カラオケ装置

【課題】ゲーム感覚で気軽に演奏順を決定できるカラオケ装置を提供する。
【解決手段】タッチパネルディスプレイ70により入力される情報に応じて利用者のログインを受け付けるログイン受付手段100と、そのログイン受付手段100によりログインが受け付けられた複数の利用者の演奏順を決定する演奏順決定手段106と、その演奏順決定手段106により決定された演奏順を変更する要素を含むゲームを実行するゲーム実行手段108とを、備えたものであることから、専らカラオケ演奏の演奏順を決めることを意図した簡単なゲームにより、カラオケ演奏そのものを楽しみつつその演奏順を決定することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カラオケボックス等で使用されるカラオケ装置に関し、特に、カラオケ演奏に関するゲーム機能の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
多数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させる音楽再生装置が知られている。例えば、カラオケボックス等で使用されるカラオケ装置がそれである。斯かるカラオケ装置によれば、予め記憶装置に記憶された多数のカラオケ演奏曲から選択された所定のカラオケ演奏曲の音楽情報を出力させると共に、そのカラオケ演奏曲の歌詞情報を含む映像をその出力に同期して映像表示装置の画面に表示させることで、所望の歌のカラオケ演奏を楽しむことができる。
【0003】
近年普及しているカラオケ装置には、上述のような音楽再生装置としての機能のみならず、演奏曲に関する種々のゲーム機能を備えたものがある。例えば、特許文献1に記載されたカラオケ装置がそれである。この技術によれば、カラオケ演奏の採点結果に応じてコマを進めていくスゴロクゲームを実行することで、そのゲームと連動して行われるカラオケ演奏の楽しみを増加することができるとされている。
【0004】
【特許文献1】特開平9−265293号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、前記カラオケ装置によるカラオケ演奏においては、利用者が互いに演奏を譲り合ったり、本当は歌いたいのに歌いたくない振りをすること等により選曲が滞る場合が多く、結果として演奏が行われない無駄な時間が生じると共に、場の雰囲気が途切れるおそれがあった。しかし、前述したような従来の技術では、ゲームに組み入れることで各利用者の演奏順を決定できるが、勢いゲームの方に意識がいってしまい、カラオケ演奏そのものを楽しむことが困難になるおそれがあった。このため、カラオケ演奏そのものを楽しむために、ゲーム感覚で気軽に演奏順を決定できるカラオケ装置の開発が求められていた。
【0006】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、ゲーム感覚で気軽に演奏順を決定できるカラオケ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
斯かる目的を達成するために、本発明の要旨とするところは、多数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させるカラオケ装置であって、所定の入力装置により入力される情報に応じて利用者のログインを受け付けるログイン受付手段と、そのログイン受付手段によりログインが受け付けられた複数の利用者の演奏順を決定する演奏順決定手段と、その演奏順決定手段により決定された演奏順を変更する要素を含むゲームを実行するゲーム実行手段とを、備えたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0008】
このようにすれば、所定の入力装置により入力される情報に応じて利用者のログインを受け付けるログイン受付手段と、そのログイン受付手段によりログインが受け付けられた複数の利用者の演奏順を決定する演奏順決定手段と、その演奏順決定手段により決定された演奏順を変更する要素を含むゲームを実行するゲーム実行手段とを、備えたものであることから、専らカラオケ演奏の演奏順を決めることを意図した簡単なゲームにより、カラオケ演奏そのものを楽しみつつその演奏順を決定することができる。すなわち、ゲーム感覚で気軽に演奏順を決定できるカラオケ装置を提供することができる。
【0009】
ここで、好適には、前記ゲーム実行手段は、前記演奏順における所定の利用者の順番を飛ばすスキップの要素を含むゲームを実行するものである。このようにすれば、前記ゲームの結果によって予期せぬ演奏順になってしまう楽しみをもたらすことができ、娯楽性の高いゲームを実現できるという利点がある。
【0010】
また、好適には、前記ゲーム実行手段は、前記演奏順を逆回りにするリバースの要素を含むゲームを実行するものである。このようにすれば、前記ゲームの結果によって予期せぬ演奏順になってしまう楽しみをもたらすことができ、娯楽性の高いゲームを実現できるという利点がある。
【0011】
また、好適には、前記ゲーム実行手段は、複数のカードを用いたカードゲームを実行するものであり、そのカードゲームに関する映像を所定の映像表示装置に表示させるものである。このようにすれば、視覚的にも楽しいカードゲームにより、実用的な態様でカラオケ演奏の演奏順を決定できるという利点がある。
【0012】
また、好適には、前記ゲーム実行手段は、前記ログイン受付手段によりログインが受け付けられた複数の利用者それぞれに所定枚ずつの前記カードを配布し、前記カラオケ装置による演奏が行われる毎にその演奏を行った利用者に所定の入力装置を介してカードを切らせていき、その切られたカードに応じて前記演奏順を変更するゲームを実行するものである。このようにすれば、手持ちのカードを場に切っていく一般的なカードゲームにより、実用的な態様でカラオケ演奏の演奏順を決定できるという利点がある。
【0013】
また、好適には、前記ゲーム実行手段は、所定の利用者のカードが無くなった段階においてその利用者を勝者とするものである。このようにすれば、手持ちのカードを場に切っていき、その手持ちのカードが無くなったところで勝ちとなる一般的なカードゲームにより、実用的な態様でカラオケ演奏の演奏順を決定できるという利点がある。
【0014】
また、好適には、前記ゲーム実行手段は、前記演奏順が回ってきた利用者に対応して所定時間内に前記カラオケ装置への選曲入力が行われなかった場合には、その利用者に所定枚数のカードを追加配布するものである。このようにすれば、前記演奏順を守らなかった際に前記ゲームにおけるペナルティを与えることで、そのゲームとカラオケ演奏とを好適に結びつけることができるという利点がある。
【0015】
また、好適には、前記カラオケ装置を遠隔操作するために、所定の映像を表示させると共に利用者の接触に応じてそのカラオケ装置への入力を行うタッチパネルディスプレイを備えた電子早見本装置を備え、前記ログイン受付手段、演奏順決定手段、及びゲーム実行手段のうち少なくとも1つが前記電子早見本装置に備えられたものである。このようにすれば、前記タッチパネルディスプレイを備えた電子早見本装置により前記ゲームにおける一部又は全部の制御を行うことにより、前記カラオケ装置における負荷を軽減できるという利点がある。
【0016】
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【実施例】
【0017】
図1は、本発明が好適に適用されるカラオケシステム10を説明する概略図である。この図1に示すように、上記カラオケシステム10では、カラオケボックス、スナック、旅館等の店舗12における複数の個室14a、14b、14c、・・・(以下、特に区別しない場合には単に個室14と称する)にそれぞれ1台乃至は複数台ずつ(図1では1台ずつ)の本発明の一実施例であるカラオケ装置16a、16b、16c、・・・(以下、特に区別しない場合には単にカラオケ装置16と称する)が設置されている。これら複数のカラオケ装置16のうち、マスターコマンダである所定のカラオケ装置16aは、公衆電話回線等による通信回線18を介してカラオケサービス提供会社のセンタ装置20に接続されており、そのセンタ装置20と上記カラオケ装置16aの相互間で情報の通信が可能とされている。このセンタ装置20は、カラオケ情報、背景映像情報、曲間情報等のデジタルコンテンツ(Digital Contents)の保管や入出力管理等の基本的な制御を行うサーバであり、上記通信回線18を介してルータ機能を有するマスターコマンダであるカラオケ装置16aに定期的にコンテンツの配信を行うと共に、そのカラオケ装置16aからの要求に応じて所定の情報や機能制御プログラムを送信するものである。また、上記カラオケシステム10は、所定の対応付け処理が行われることで上記カラオケ装置16の一部として機能する複数の電子早見本装置22a、22b、22c、・・・(以下、特に区別しない場合には単に電子早見本装置22と称する)を備えており、上記カラオケ装置16の利用に際して、各利用者(グループ)毎に1台ずつの電子早見本装置22が貸与され、各個室14において後述するように上記カラオケ装置16の遠隔操作装置として用いられるようになっている。上記店舗12内には上記複数のカラオケ装置16を相互に接続するLAN24が敷設されており、上記電子早見本装置22からのカラオケ装置16への入力は、所定のアクセスポイント26及びLAN24を介したLAN通信や所定の手順により特定されたカラオケ装置16との間における赤外線通信等の短距離無線通信により行われる。
【0018】
図2は、上記カラオケ装置16の構成を例示するブロック線図である。この図2に示すように、上記カラオケ装置16は、CRT(Cathode-ray Tube)やTFT(Thin Film Transistor Liquid Crystal)等の映像表示装置30と、CRTコントローラ等の映像出力部32と、映像情報デコーダ34と、ビデオミキサ36と、音源であるシンセサイザ38と、音声入力装置であるマイクロフォン40と、アンプミキサ42と、スピーカ44と、操作パネル46と、その操作パネル46等からの入力信号を処理する入出力インターフェイス48と、中央演算処理装置であるCPU50と、読出専用メモリであるROM52と、随時書込読出メモリであるRAM54と、記憶装置であるハードディスク56と、モデム58と、LANポート60と、上記電子早見本装置22やリモコン装置28等の入力装置からのリモコン信号を受信するためのリモコン受信部62とを、備えて構成されている。
【0019】
上記CPU50は、上記RAM54の一時記憶機能を利用しつつ上記ROM52に予め記憶された所定のプログラムに基づいて電子情報を処理・制御する所謂コンピュータであり、上記電子早見本装置22やリモコン装置28等により所定のカラオケ演奏曲が選曲された場合、その選曲されたカラオケ演奏曲を上記RAM54に設けられた予約曲テーブルに登録したり、その予約曲テーブルの演奏順に従って上記ハードディスク56から上記RAM54に選曲されたカラオケ演奏曲の演奏情報及び歌詞情報等を読み出したり、カラオケ演奏曲の演奏が進行するのに応じてそのRAM54から上記シンセサイザ38へ演奏情報を送信したり、歌詞情報に基づいて歌詞文字映像を生成して上記映像出力部32へ送ったり、選曲時には曲名文字映像を生成して上記映像出力部32へ送ったり、上記映像情報デコーダ34を制御して所定の背景映像を再生させたり、カラオケ演奏が行われていない間すなわち曲間において、新譜情報、選曲ランキング、店舗広告等の曲間情報を出力させたり、前記電子早見本装置22やリモコン装置28等から入力される効果音制御信号に応じて前記シンセサイザ38により所定の効果音を出力させたり、前記通信回線18を介した前記センタ装置20との間の情報通信制御等の基本的な制御を実行する。
【0020】
前記操作パネル46は、前記カラオケ装置16の利用者が歌いたいカラオケ演奏曲を選択したり、演奏曲の音程を調整したり、演奏と歌との音量バランスを調整したり、その他、エコー、音量、トーン等の各種調整を行うための操作ボタン(スイッチ)或いはつまみを備えた入力装置である。また、前記カラオケ装置16には、前記操作パネル46の一部機能を遠隔で実行するための入力装置として機能するリモコン装置28が備えられており、前記リモコン受信部62は、そのリモコン装置28から送信されるリモコン信号を受信して前記CPU50へ供給する。また、前記カラオケ装置16と電子早見本装置22との対応付け(くくりつけ)処理も前記リモコン受信部62を介して行われ、そのようにして前記カラオケ装置16に対応付けられた電子早見本装置22も同様に入力装置として機能する。なお、本実施例においては、これら入力装置である電子早見本装置22やリモコン装置28等を前記カラオケ装置16の構成の一部として以下の説明を行う。
【0021】
前記映像出力部32は、前記CPU50において生成された歌詞文字映像等の文字映像(テロップ)を出力する文字映像出力装置として機能する他、前記映像表示装置30による種々の映像表示を制御する映像表示制御装置である。また、前記映像情報デコーダ34は、利用者が歌詞を参照しながら歌を歌う際に前記ハードディスク56に記憶された背景映像情報に基づいて所定の背景映像を再生(デコード)する背景映像再生装置である。この背景映像情報は、例えば、MPEG(Moving Picture Experts Group)形式のデータであり、そのMPEGデータに基づいて前記映像情報デコーダ34により再生された背景映像は、前記ビデオミキサへ送られる。また、前記ビデオミキサ36は、前記CPU50において生成され且つ前記映像出力部32から出力される文字映像と、前記映像情報デコーダ34により再生される背景映像とを合成して前記映像表示装置30に表示させる映像合成装置である。
【0022】
前記シンセサイザ38は、前記ハードディスク56から読み出されて送られて来るカラオケ演奏曲の演奏情報に基づいて楽器の演奏信号等の音楽信号を生成する音源である。この演奏情報は、例えば、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)形式のデータであり、そのMIDIデータに基づいて前記シンセサイザ38により生成された音楽信号は、アナログ信号に変換されて前記アンプミキサ42へ送られる。そのアンプミキサ42では、送られてきた音楽信号と前記マイクロフォン40を介して入力される利用者の歌声とがミキシングされ、それらの信号が電気的に増幅されて前記スピーカ44から出力される。
【0023】
前記モデム58は、前記カラオケ装置16を公衆電話回線等による通信回線18に接続するための装置であり、前記CPU50から出力されるディジタル信号をアナログ信号に変換して前記通信回線18に送り出すと共に、その通信回線18を介して伝送されるアナログ信号をディジタル信号に変換して前記CPU50に供給する処理を行う。なお、このモデム58は、マスターコマンダとして機能するカラオケ装置16aには必要とされるが、他のカラオケ装置16には必ずしも設けられなくともよい。すなわち、本実施例において、前記カラオケ装置16a以外のカラオケ装置16及び前記電子早見本装置22は、前記LAN24及びそのカラオケ装置16aを介して前記通信回線18に接続され、前記センタ装置20との間で情報の送受信を行い得るものとされる。
【0024】
前記LANポート60は、前記カラオケ装置16をLAN24を介して他のカラオケ装置16や電子早見本装置22等の他の機器に接続するための接続器であり、前記カラオケ装置16は、そのようにLAN24を介して接続されることで、他のカラオケ装置16や電子早見本装置22等の他の機器との間で情報の送受信が可能とされる。例えば、前記アクセスポイント26により受け付けられる前記電子早見本装置22からの選曲入力を受け付けたり、前記カラオケ装置16から電子早見本装置22へ所定の情報を送信したりというように、電波を介して前記カラオケ装置16と電子早見本装置22との間における相互の情報のやりとりが実行される。また、前記センタ装置20と電子早見本装置22との間の情報の通信もこのLAN24を介して行われる。
【0025】
前記ハードディスク56には、カラオケ演奏曲を出力させるための多数のカラオケ情報を記憶するカラオケデータベースをはじめとする各種データベースが設けられている。このカラオケデータベースに記憶されるカラオケ情報は、演奏音を生成するための例えばMIDIデータ等の演奏情報及び歌詞文字映像を生成するための歌詞情報から成るものであり、コンテンツIDである各演奏曲に固有の選曲番号により識別される。カラオケボックス等の店舗にそれぞれ備えられた複数のカラオケ装置16のうちマスターコマンダとして機能するカラオケ装置16aは、前記モデム58を介して前記通信回線18に接続されており、前記複数のカラオケ装置16によって常に新しい曲が演奏可能とされるように、随時新たなカラオケ情報等が前記センタ装置20から前記通信回線18を介して配信され、前記ハードディスク56のカラオケデータベース等に記憶される。また、そのようにして前記センタ装置20から情報を取得したカラオケ装置16aとその他のカラオケ装置16との間で前記LAN24を介した通信が行われることにより、各カラオケ装置16のハードディスク56に記憶される情報が共有され、カラオケデータベース等の内容が等価なものとされる。
【0026】
図3は、前記電子早見本装置22の外観を大まかに示す斜視図である。この図3に示すように、前記電子早見本装置22は、所定の画像(映像)を表示させると共に、利用者の接触に応じて入力を行うためのタッチパネルディスプレイ70を備えている。また、前記カラオケ装置16との間でデータの送受信や同期を実行したり、前記電子早見本装置22に内蔵されたバッテリを充電する等の動作を行うスタンド型の接続架台(ドッキングテーブル)であるクレイドル66を備えている。前記電子早見本装置22は、そのクレイドル66に取り付けられた状態又はそのクレイドル66から取り外された状態で用いられ、取り付けられた状態においては、そのクレイドル66及びLAN24を介して前記カラオケ装置16に有線接続されるようになっている。また、上記クレイドル66から取り外された状態においては、上記アクセスポイント26及びLAN24を介して前記カラオケ装置16に無線接続されるようになっている。
【0027】
図4は、前記電子早見本装置22の構成を説明するブロック線図である。この図4に示すように、前記電子早見本装置22は、上記タッチパネルディスプレイ70に所定の映像を表示させる表示装置72と、その表示装置72による表示を制御する表示制御部74と、利用者の指や図示しない備え付けのペン等によるタッチパネルディスプレイ70への接触により入力を行うタッチパネル76と、そのタッチパネル76による入力を制御する入力制御部78と、中央演算処理装置であるCPU80と、読出専用メモリであるROM82と、随時書込読出メモリであるRAM84と、フラッシュROM等の記憶部86と、インターフェイス88と、リモコン送信部90と、無線LAN通信部92と、上記クレイドル66と電気的な接続を可能とするためのコネクタ94aとを、備えて構成されている。上記クレイドル66には、斯かる電子早見本装置22と電気的な接続を可能とするためのコネクタ94bが設けられており、前記電子早見本装置22は、前記クレイドル66に載置されて上記コネクタ94a及び94bが相互に接触させられることで、上記インターフェイス88を介して前記クレイドル66乃至はLAN24に接続されるようになっている。
【0028】
上記CPU80は、上記RAM84の一時記憶機能を利用しつつ上記ROM82に記憶された情報に基づいて情報処理を実行する所謂マイクロコンピュータであり、上記表示制御部74を介して前記タッチパネルディスプレイ70(表示装置72)に所定の映像を表示させたり、その映像に基づく前記タッチパネルディスプレイ70(タッチパネル76)への接触により上記入力制御部78を介して入力される入力信号を処理したり、その入力信号に基づき前記無線LAN通信部92等を介して前記カラオケ装置16へ選曲入力をはじめとする入力送信を行うといった基本的な制御に加え、後述するカラオケカードゲーム実行制御を行う。
【0029】
図5は、前記電子早見本装置22のCPU80に備えられた制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。この図5に示すログイン受付手段100は、入力装置である前記タッチパネルディスプレイ70(タッチパネル76)により入力される情報に応じて利用者のログインを受け付ける。具体的には、前記タッチパネルディスプレイ70を介して利用者の名前(ニックネーム)の入力を受け付け、その利用者を後述するゲーム実行手段108によるカラオケカードゲームの参加者として前記RAM84等に記憶する。なお、前記センタ装置20等に顧客データベースが設けられており、前記カラオケシステム10の利用者それぞれについて名前をはじめとする情報が識別情報をインデックスとしてその顧客データベースに記憶されている場合には、前記タッチパネルディスプレイ70による識別情報の入力に応じてその顧客データベースを照会することにより利用者のログインを受け付けるものであってもよい。
【0030】
選曲送信制御手段102は、前記タッチパネルディスプレイ70に表示される演奏曲に関する映像(選曲ボタン映像)への利用者の接触(タッチ入力)に応じてその演奏曲の前記カラオケ装置16への選曲送信を行う。具体的には、タッチ入力された演奏曲の選曲番号を前記LAN24等を介して選曲予約情報として前記カラオケ装置16へ送信する。この選曲送信制御手段102により送信された選曲予約情報は、前記カラオケ装置16のRAM54等における予約曲テーブルに予約曲として記憶される。
【0031】
選曲予約読出手段104は、前記カラオケ装置16において選曲予約された演奏曲に関する情報を読み出す。具体的には、前記カラオケ装置16のRAM54等における予約曲テーブルに記憶された複数の演奏曲及びそれらの演奏順を、所定の周期(例えば10秒毎)で前記LAN24等を介して読み出す。この選曲予約読出手段104により読み出された選曲予約情報は前記RAM84等に記憶され、上記所定の周期で新しい選曲予約情報が読み出される毎に更新される。前記カラオケ装置16のRAM54等に設けられた予約曲テーブルにおいては、通常、そのカラオケ装置16におけるカラオケ演奏が終了する毎に最上位に予約された演奏曲の予約が消去されて順位が繰り上がるため、上述のようにして読み出された選曲予約情報を、前記RAM84等に記憶された過去の選曲予約情報と比較することで、前記カラオケ装置16における所定の演奏曲の演奏終了を判定することができる。
【0032】
演奏順決定手段106は、前記ログイン受付手段100によりログインが受け付けられた複数の利用者の演奏順を決定する。例えば、ログイン順(ログインが受け付けられた受付順)にそれら複数の利用者の演奏順を決定する。或いは、ログイン順とは専ら関係なく、参加者全員のログインが完了した時点でそれら複数の利用者の演奏順をランダムに決定する。この演奏順決定手段106により決定された演奏順は前記RAM84等に記憶され、以下に詳述するゲーム実行手段108によるカラオケカードゲームに用いられる。
【0033】
ゲーム実行手段108は、前記カラオケ装置16によるカラオケ演奏制御と併行して、上記演奏順決定手段106により決定された演奏順を変更する要素を含むゲームを実行する。このゲームは、好適には、複数のカード(後述するカード映像114)を用いたカードゲームであり、上記ゲーム実行手段108は、そのカードゲームに関する映像を映像表示装置としての前記タッチパネルディスプレイ70に表示させる。以下、図6乃至図11を用いて、このゲーム実行手段108により実行されるカラオケカードゲームについて説明する。
【0034】
図6は、前記タッチパネルディスプレイ70に表示されるエントリ画面を例示する図である。上記カラオケカードゲームの開始に先立って、前記ログイン受付手段100により利用者のログインが受け付けられると、図6に示すように、それらログインが受け付けられた各利用者の名前及び演奏順(暫定的な順番であってもよい)を示すエントリ画面が前記タッチパネルディスプレイ70に表示される。このタッチパネルディスプレイ70のエントリ画面におけるゲーム開始ボタン映像110に対応する位置へのタッチ入力が行われることで、その時点においてログインが受け付けられている利用者を参加者として本実施例のカラオケカードゲームが開始される。
【0035】
前記カラオケカードゲームでは、先ず、そのカラオケカードゲームの参加者それぞれに所定枚ずつのカードが配布される。このカードの配布は、前記タッチパネルディスプレイ70における映像等として表示されるものであってもよいし、ゲーム開始と同時に配布したものとして、敢えて表示を行わないものであってもよい。本実施例のカラオケカードゲームに用いられるカードは、複数種類のカードがそれぞれ所定枚ずつ用意されたものであり、例えば、前記演奏順における所定の利用者の順番を飛ばすための「スキップカード」、前記演奏順を逆回りにするための「リバースカード」、次の演奏順の利用者に1枚のカードを引かせるための「1カード」、及び次の演奏順の利用者に2枚のカードを引かせるための「2カード」等がそれぞれ所定枚ずつ用意されている。
【0036】
図7は、前記タッチパネルディスプレイ70に表示される選曲待ち画面を例示する図である。前記カラオケカードゲームの進行に伴って、所定の利用者の選曲入力が行われるタイミングが判定されると、その演奏順となった利用者に選曲入力を促す文字映像112を含む選曲待ち画面が前記タッチパネルディスプレイ70に表示される。図7に示す選曲待ち画面は、利用者「ろまんすわたなべ」の選曲入力待ちに対応して表示されたものであり、この画面の表示に従って選曲入力操作が行われると、前記選曲送信制御手段102によりその選曲入力情報が利用者「ろまんすわたなべ」の選曲として前記カラオケ装置16へ送信される。また、この選曲送信手段102により送信された選曲予約情報及びその選曲を行った利用者が相互に関連付けられて前記RAM84等に記憶され、以降のゲームの処理に用いられてもよい。
【0037】
また、前記カラオケカードゲームでは、前記カラオケ装置16による演奏が行われる毎、すなわち演奏が終了する毎にその演奏を行った利用者の手持ちのカードを切らせる制御が行われる。図8は、前記タッチパネルディスプレイ70に表示されるカード切り待ち画面を例示する図である。前記選曲予約読出手段104により前記カラオケ装置16から読み出される選曲予約情報の比較等によりそのカラオケ装置16による所定の演奏曲のカラオケ演奏の終了が判定されると、その演奏が終了した演奏曲の選曲を行った利用者に対応して、その利用者の手持ちのカード映像114を含むカード切り待ち画面が前記タッチパネルディスプレイ70に表示される。このタッチパネルディスプレイ70のカード切り待ち画面におけるカード映像114に対応する位置へのタッチ入力が行われると、そのカードが切られる(場に捨てられる)処理が行われると共に、以下に説明するように、その切られたカードに応じて前記演奏順決定手段106により演奏順の変更等の処理が行われる。
【0038】
例えば、所定の利用者に対応するカード切り待ち画面において「スキップカード」を示すカード映像114が押された場合、図9に示すように所定の利用者の順番をスキップしたことを示す文字映像116を含むゲーム画面が表示され、表示に対応する利用者の順番(次の演奏順)が飛ばされ(抜かされ)て、その次の演奏順における利用者の順番とされる。また、所定の利用者に対応するカード切り待ち画面において「リバースカード」を示すカード映像114が押された場合、図10に示すように演奏順が逆回り(例えば1番から5番への演奏順であったもんが5番から1番への演奏順とされる)になったことを示す文字映像118を含むゲーム画面が表示され、その利用者からそれまでとは逆回りに演奏順が再決定される。なお、以上のように演奏順が再決定された際に、前記カラオケ装置16のRAM54等における予約曲テーブルの内容を演奏順の変更に応じて書き換えてもよい。また、所定の利用者に対応するカード切り待ち画面において「1カード」を示すカード映像114が押された場合、その利用者の次の演奏順である利用者に1枚のカードを引かせる処理が行われる。また、所定の利用者に対応するカード切り待ち画面において「2カード」を示すカード映像114が押された場合、その利用者の次の演奏順である利用者に2枚のカードを引かせる処理が行われる。なお、上記カード切り待ち画面において、利用者がカードを切りたくない場合には、カードを切らないで処理を進行させるためのパス操作が行われてもよい。
【0039】
また、前記カラオケカードゲームにおいて、好適には、前記演奏順が回ってきた利用者が所定時間内に前記カラオケ装置16への選曲入力を行わなかった場合には、その利用者に所定枚数のカードを追加配布する。例えば、図7に示すような選曲待ち画面が表示されてから所定時間(例えば1分間)内に対応する利用者の選曲入力操作が行われなかった場合、図11に示すようなペナルティ画面が前記タッチパネルディスプレイ70に表示されて、その利用者に所定枚数(例えば4枚)のカードが追加配布される。このペナルティの発動は、上述のように選曲待ち画面が表示されて以降の時間制限で行うものであってもよいし、前記カラオケ装置16のRAM54における予約曲テーブルに予約された演奏曲が無くなってから所定時間内といった時間制限をもって行うものであってもよい。そして、前述のようにして手持ちのカードが切られていき、所定の利用者のカードが無くなった(零枚となった)段階においてその利用者を勝者として前記カラオケカードゲームが終了させられる。
【0040】
図12は、前記電子早見本装置22のCPU80によるカラオケカードゲーム実行制御の要部を説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。
【0041】
先ず、ステップ(以下、ステップを省略する)S1において、前記タッチパネルディスプレイ70によりログイン操作が行われたか否かが判断される。このS1の判断が否定される場合には、S3以下の処理が実行されるが、S1の判断が肯定される場合には、前記ログイン受付手段100の動作に対応するS2において、利用者の名前(ニックネーム)の入力が受け付けられ、その利用者がカラオケカードゲームの参加者として前記RAM84に記憶される。次に、S3において、前記タッチパネルディスプレイ70によりゲーム開始操作が行われたか否かが判断される。このS3の判断が否定される場合には、S1以下の処理が再び実行されるが、S3の判断が肯定される場合には、S4において、前記RAM84に記憶された参加者の演奏順がランダムに決定され、決定された演奏順がそのRAM84に記憶される。次に、S5において、ゲーム参加者である各ユーザに所定枚ずつのカードが配布されてその情報が前記RAM84に記憶される。
【0042】
次に、S6において、前記カラオケ装置16から選曲予約情報を読み出すタイミングであるか否かが判断される。このS6の判断が肯定される場合には、前記選曲予約読出手段104の動作に対応するS12において、前記カラオケ装置16のRAM54等における予約曲テーブルに記憶された複数の演奏曲及びそれらの演奏順が前記LAN24等を介して読み出された後、S13以下の処理が実行されるが、S6の判断が否定される場合には、S7において、前記RAM84に記憶された演奏順に従って所定の利用者に対応する選曲待ち画面が前記タッチパネルディスプレイ70に表示される。次に、S8において、前記タッチパネルディスプレイ70により選曲入力操作が行われたか否かが判断される。このS8の判断が否定される場合には、S10以下の処理が実行されるが、S8の判断が肯定される場合には、前記選曲送信制御手段102の動作に対応するS9において、タッチ入力された演奏曲の選曲番号が前記LAN24等を介して選曲予約情報として前記カラオケ装置16へ送信された後、S10において、前記タッチパネルディスプレイ70に選曲待ち画面が表示されてから所定時間が経過したか否かが判断される。このS10の判断が否定される場合には、S8以下の処理が再び実行されるが、S10の判断が肯定される場合には、S11において、表示されていた選曲待ち画面に対応する利用者すなわち所定時間内に選曲を行わなかった利用者に所定枚のカードが追加配布された後、S6以下の処理が再び実行される。
【0043】
S13においては、S12にて読み出された選曲予約情報等に基づいて前記カラオケ装置16によるカラオケ演奏が終了したか否かが判断される。このS13の判断が否定される場合には、S6以下の処理が再び実行されるが、S13の判断が肯定される場合には、S14において、前記タッチパネルディスプレイ70にカード切り待ち画面が表示される。次に、S15において、S14にて表示されたカード切り待ち画面の表示に従って前記タッチパネルディスプレイ70によりカードを切る操作が行われたか否かが判断される。このS15の判断が肯定される場合には、S17以下の処理が実行されるが、S15の判断が否定される場合には、S16において、S14にて表示されたカード切り待ち画面の表示に従って前記タッチパネルディスプレイ70によりパス操作が行われたか否かが判断される。このS16の判断が肯定される場合には、S6以下の処理が再び実行されるが、S16の判断が否定される場合には、S15以下の処理が再び実行される。S17においては、カードを切った利用者に対応する残りカードが無い(零枚となった)か否かが判断される。このS17の判断が否定される場合には、S18において、切られたカードに応じて演奏順が変更されると共にその演奏順が前記RAM84に記憶される処理又は所定の利用者にカードを追加配布する処理が行われた後、S6以下の処理が再び実行されるが、S17の判断が肯定される場合には、S19において、カードが無くなった利用者が勝者とされてゲームが終了させられ、それをもって本ルーチンが終了させられる。以上の制御において、S4及びS18が前記演奏順決定手段106の動作に、S4乃至S19が前記ゲーム実行手段108の動作にそれぞれ対応する。
【0044】
このように、本実施例によれば、入力装置であるタッチパネルディスプレイ70により入力される情報に応じて利用者のログインを受け付けるログイン受付手段100(S2)と、そのログイン受付手段100によりログインが受け付けられた複数の利用者の演奏順を決定する演奏順決定手段106(S4及びS18)と、その演奏順決定手段106により決定された演奏順を変更する要素を含むゲームを実行するゲーム実行手段108(S4乃至S19)とを、備えたものであることから、専らカラオケ演奏の演奏順を決めることを意図した簡単なゲームにより、カラオケ演奏そのものを楽しみつつその演奏順を決定することができる。すなわち、ゲーム感覚で気軽に演奏順を決定できるカラオケ装置16を提供することができる。
【0045】
また、前記ゲーム実行手段108は、前記演奏順における所定の利用者の順番を飛ばすスキップの要素を含むゲームを実行するものであるため、前記ゲームの結果によって予期せぬ演奏順になってしまう楽しみをもたらすことができ、娯楽性の高いゲームを実現できるという利点がある。
【0046】
また、前記ゲーム実行手段108は、前記演奏順を逆回りにするリバースの要素を含むゲームを実行するものであるため、前記ゲームの結果によって予期せぬ演奏順になってしまう楽しみをもたらすことができ、娯楽性の高いゲームを実現できるという利点がある。
【0047】
また、前記ゲーム実行手段108は、複数のカードを用いたカードゲームを実行するものであり、そのカードゲームに関する映像を映像表示装置である前記タッチパネルディスプレイ70に表示させるものであるため、視覚的にも楽しいカードゲームにより、実用的な態様でカラオケ演奏の演奏順を決定できるという利点がある。
【0048】
また、前記ゲーム実行手段108は、前記ログイン受付手段100によりログインが受け付けられた複数の利用者それぞれに所定枚ずつの前記カードを配布し、前記カラオケ装置16による演奏が行われる毎にその演奏を行った利用者に入力装置である前記タッチパネルディスプレイ70を介してカードを切らせていき、その切られたカードに応じて前記演奏順を変更するゲームを実行するものであるため、手持ちのカードを場に切っていく一般的なカードゲームにより、実用的な態様でカラオケ演奏の演奏順を決定できるという利点がある。
【0049】
また、前記ゲーム実行手段108は、所定の利用者のカードが無くなった段階においてその利用者を勝者とするものであるため、手持ちのカードを場に切っていき、その手持ちのカードが無くなったところで勝ちとなる一般的なカードゲームにより、実用的な態様でカラオケ演奏の演奏順を決定できるという利点がある。
【0050】
また、前記ゲーム実行手段108は、前記演奏順が回ってきた利用者に対応して所定時間内に前記カラオケ装置16への選曲入力が行われなかった場合には、その利用者に所定枚数のカードを追加配布するものであるため、前記演奏順を守らなかった際に前記ゲームにおけるペナルティを与えることで、そのゲームとカラオケ演奏とを好適に結びつけることができるという利点がある。
【0051】
また、前記カラオケ装置16を遠隔操作するために、所定の映像を表示させると共に利用者の接触に応じてそのカラオケ装置16への入力を行うタッチパネルディスプレイ70を備えた電子早見本装置22を備え、前記ログイン受付手段100、演奏順決定手段106、及びゲーム実行手段108はその電子早見本装置22に備えられたものであるため、前記タッチパネルディスプレイ70を備えた電子早見本装置22により前記ゲームにおける一部又は全部の制御を行うことにより、前記カラオケ装置16における負荷を軽減できるという利点がある。
【0052】
以上、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、更に別の態様においても実施される。
【0053】
例えば、前述の実施例において、前記ログイン受付手段100、演奏順決定手段106、及びゲーム実行手段108は、何れも前記電子早見本装置22のCPU80に機能的に備えられたものであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、それらのうち一部乃至は全部が前記カラオケ装置16のCPU50に備えられたものであっても構わない。斯かる態様においては、前記カラオケカードゲームにおける入力操作は、前記リモコン装置28や操作パネル46等の入力装置により行われると共に、そのゲームに関する映像が前記映像表示装置30に表示される。また、前記カラオケ装置16によるカラオケ演奏が終了する毎に、そのカラオケ装置16から前記電子早見本装置22へ演奏が終了した演奏曲の宴曲番号が送信されるものであってもよい。また、図6に示すようなエントリ画面、図7に示すような選曲待ち画面、図9及び図10に示すような演奏順の変更を示す文字映像を含む画面を前記カラオケ装置16の映像表示装置30に表示させると共に、図8に示すようなカード切り待ち画面、図11に示すようなカードの追加を示す画面を前記電子早見本装置22のタッチパネルディスプレイ70に表示させるといった態様も考えられる。
【0054】
また、前述の実施例で説明したカラオケカードゲームでは、4種類のカードによるカードゲームを例示したが、より多くの種類のカードによるカードゲームも当然に考えられる。また、より少ない種類のカード例えば「スキップカード」及び「リバースカード」のみによるカードゲームが実行されるものであっても構わない。また、前述の実施例では、利用者の入力操作によりその利用者の手持ちカードのうち何れかが切られる態様について説明したが、専ら操作に関係なく利用者の手持ちカードの何れかが自動的に切られるものであってもよい。そのように、本実施例により実行されるゲームには種々の態様が考えられる。
【0055】
その他、一々例示はしないが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が加えられて実施されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明が好適に適用されるカラオケシステムを説明する概略図である。
【図2】本発明の一実施例であるカラオケ装置の構成を例示するブロック線図である。
【図3】図2のカラオケ装置に備えられた電子早見本装置の外観を大まかに示す斜視図である。
【図4】図3の電子早見本装置の構成を例示するブロック線図である。
【図5】図4の電子早見本装置のCPUに備えられた制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。
【図6】図4の電子早見本装置のタッチパネルディスプレイに表示されるエントリ画面を例示する図である。
【図7】図4の電子早見本装置のタッチパネルディスプレイに表示される選曲待ち画面を例示する図である。
【図8】図4の電子早見本装置のタッチパネルディスプレイに表示されるカード切り待ち画面を例示する図である。
【図9】図4の電子早見本装置のタッチパネルディスプレイに表示される演奏順の変更を示す画面を例示する図である。
【図10】図4の電子早見本装置のタッチパネルディスプレイに表示される演奏順の変更を示す画面を例示する図である。
【図11】図4の電子早見本装置のタッチパネルディスプレイに表示されるカードの追加配布を示す画面を例示する図である。
【図12】図4の電子早見本装置のCPUによるカラオケカードゲーム実行制御の要部を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0057】
16:カラオケ装置
22:電子早見本装置
70:タッチパネルディスプレイ(入力装置、映像表示装置)
100:ログイン受付手段
106:演奏順決定手段
108:ゲーム実行手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
多数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させるカラオケ装置であって、
所定の入力装置により入力される情報に応じて利用者のログインを受け付けるログイン受付手段と、
該ログイン受付手段によりログインが受け付けられた複数の利用者の演奏順を決定する演奏順決定手段と、
該演奏順決定手段により決定された演奏順を変更する要素を含むゲームを実行するゲーム実行手段と
を、備えたものであることを特徴とするカラオケ装置。
【請求項2】
前記ゲーム実行手段は、前記演奏順における所定の利用者の順番を飛ばすスキップの要素を含むゲームを実行するものである請求項1のカラオケ装置。
【請求項3】
前記ゲーム実行手段は、前記演奏順を逆回りにするリバースの要素を含むゲームを実行するものである請求項1又は2のカラオケ装置。
【請求項4】
前記ゲーム実行手段は、複数のカードを用いたカードゲームを実行するものであり、該カードゲームに関する映像を所定の映像表示装置に表示させるものである請求項1から3の何れかのカラオケ装置。
【請求項5】
前記ゲーム実行手段は、前記ログイン受付手段によりログインが受け付けられた複数の利用者それぞれに所定枚ずつの前記カードを配布し、前記カラオケ装置による演奏が行われる毎に該演奏を行った利用者に所定の入力装置を介してカードを切らせていき、その切られたカードに応じて前記演奏順を変更するゲームを実行するものである請求項4のカラオケ装置。
【請求項6】
前記ゲーム実行手段は、所定の利用者のカードが無くなった段階において該利用者を勝者とするものである請求項5のカラオケ装置。
【請求項7】
前記ゲーム実行手段は、前記演奏順が回ってきた利用者に対応して所定時間内に前記カラオケ装置への選曲入力が行われなかった場合には、該利用者に所定枚数のカードを追加配布するものである請求項5又は6のカラオケ装置。
【請求項8】
前記カラオケ装置を遠隔操作するために、所定の映像を表示させると共に利用者の接触に応じて該カラオケ装置への入力を行うタッチパネルディスプレイを備えた電子早見本装置を備え、前記ログイン受付手段、演奏順決定手段、及びゲーム実行手段のうち少なくとも1つが前記電子早見本装置に備えられたものである請求項1から7の何れかのカラオケ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2008−89652(P2008−89652A)
【公開日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−267247(P2006−267247)
【出願日】平成18年9月29日(2006.9.29)
【出願人】(396004833)株式会社エクシング (394)
【Fターム(参考)】