カラオケ装置
【課題】演奏者のマイプロモーション映像を作成する付加的な機能を有するカラオケ装置を提供する。
【解決手段】CCDカメラ45による演奏者の撮影中にカラオケ装置16により出力される演奏曲の歌詞に基づくスタンプ映像122を作成するスタンプ映像作成手段114と、そのスタンプ映像122とCCDカメラ45により撮像された演奏者の映像124とを合成してマイプロモーション映像128を作成するマイプロモーション映像作成手段116と、そのマイプロモーション映像作成手段116により作成されたマイプロモーション映像128を外部機器に送信するマイプロモーション映像送信手段118とを、備えたものであることから、カラオケ装置16を用いて演奏を行っている演奏者の映像とその演奏に係る演奏曲の歌詞をモチーフとしたスタンプ映像とを含むマイプロモーション映像を簡便に作成でき、外部機器において利用することができる。
【解決手段】CCDカメラ45による演奏者の撮影中にカラオケ装置16により出力される演奏曲の歌詞に基づくスタンプ映像122を作成するスタンプ映像作成手段114と、そのスタンプ映像122とCCDカメラ45により撮像された演奏者の映像124とを合成してマイプロモーション映像128を作成するマイプロモーション映像作成手段116と、そのマイプロモーション映像作成手段116により作成されたマイプロモーション映像128を外部機器に送信するマイプロモーション映像送信手段118とを、備えたものであることから、カラオケ装置16を用いて演奏を行っている演奏者の映像とその演奏に係る演奏曲の歌詞をモチーフとしたスタンプ映像とを含むマイプロモーション映像を簡便に作成でき、外部機器において利用することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させるカラオケ装置に関し、特に、演奏者のマイプロモーション映像を作成する付加的な機能に関する。
【背景技術】
【0002】
多数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させる音楽再生装置が知られている。例えば、カラオケボックス等で使用されるカラオケ装置がそれである。斯かるカラオケ装置によれば、予め記憶装置に記憶された多数のカラオケ演奏曲から選択された所定のカラオケ演奏曲の音楽情報を出力させると共に、そのカラオケ演奏曲の歌詞情報を含む映像をその出力に同期して画面に表示させることで、所望の歌のカラオケ演奏を楽しむことができる。
【0003】
斯かるカラオケ装置において、利用者の好みに応じて編集された映像をカラオケ演奏に際しての背景映像として用いる技術が提案されている。例えば、特許文献1に記載されたカラオケシステムがそれである。この技術によれば、画像編集装置により編集され、ネットワークを介して送信されたオリジナル背景映像を記憶する記憶装置と、カラオケ端末による配信要求に応じてその記憶装置に記憶されたオリジナル背景映像をそのカラオケ端末に配信する配信手段とを、備えたものであることから、利用者の好みに応じて編集された背景映像をどこにでも配信可能であるとされている。
【0004】
【特許文献1】特開2002−366170号公報
【0005】
しかし、前述したような従来の技術は、前記カラオケ装置によるカラオケ演奏における背景映像を編集するものに過ぎず、カラオケシステムの中での利用に留まるものであり、汎用性に乏しいものであった。ところで、近年、アーティストがCDの発売等に際して公開するプロモーションビデオを前記カラオケ装置の背景映像として用いる形態が実用化されている。そして、そのようなアーティストのプロモーション映像を背景映像としてカラオケ演奏を行う利用者の中から、斯かるアーティストのプロモーションビデオに似た自分独自のプロモーション映像を作成し、種々の用途に用いたいという要望が挙がるようになり、実現が期待されていた。すなわち、演奏者のマイプロモーション映像を作成する付加的な機能を有するカラオケ装置の開発が求められていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、演奏者のマイプロモーション映像を作成する付加的な機能を有するカラオケ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
斯かる目的を達成するために、本発明の要旨とするところは、多数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させると共に、その演奏曲の出力と併行してその演奏曲の歌詞文字映像を含む演奏映像を表示させるカラオケ装置であって、そのカラオケ装置により演奏を行う演奏者の映像を撮影する撮像装置と、その撮像装置による撮影中に前記カラオケ装置により出力される演奏曲の歌詞に基づくスタンプ映像を作成するスタンプ映像作成手段と、そのスタンプ映像作成手段により作成されたスタンプ映像と前記撮像装置により撮像された演奏者の映像とを合成してマイプロモーション映像を作成するマイプロモーション映像作成手段と、そのマイプロモーション映像作成手段により作成されたマイプロモーション映像を外部機器に送信するマイプロモーション映像送信手段とを、備えたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0008】
このようにすれば、前記カラオケ装置により演奏を行う演奏者の映像を撮影する撮像装置と、その撮像装置による撮影中に前記カラオケ装置により出力される演奏曲の歌詞に基づくスタンプ映像を作成するスタンプ映像作成手段と、そのスタンプ映像作成手段により作成されたスタンプ映像と前記撮像装置により撮像された演奏者の映像とを合成してマイプロモーション映像を作成するマイプロモーション映像作成手段と、そのマイプロモーション映像作成手段により作成されたマイプロモーション映像を外部機器に送信するマイプロモーション映像送信手段とを、備えたものであることから、前記カラオケ装置を用いて演奏を行っている演奏者の映像とその演奏に係る演奏曲の歌詞をモチーフとしたスタンプ映像とを含むマイプロモーション映像を簡便に作成でき、外部機器において利用することができる。すなわち、演奏者のマイプロモーション映像を作成する付加的な機能を有するカラオケ装置を提供することができる。
【0009】
ここで、好適には、前記外部機器は、前記マイプロモーション映像送信手段により送信されるマイプロモーション映像に基づくシールを作成するシール作成装置である。このようにすれば、前記マイプロモーション映像を実用的な態様で好適に利用することができる。
【0010】
また、好適には、前記マイプロモーション映像は、前記外部機器としての携帯電話機の待ち受け画像として利用されるものである。このようにすれば、前記マイプロモーション映像を実用的な態様で好適に利用することができる。
【0011】
また、好適には、前記マイプロモーション映像は、前記外部機器としての携帯電話機におけるHTML形式メールの装飾画像として利用されるものである。このようにすれば、前記マイプロモーション映像を実用的な態様で好適に利用することができる。
【0012】
また、好適には、前記マイプロモーション映像は、前記外部機器としてのデータベースにアップロードされてインターネットを介して閲覧可能とされるものである。このようにすれば、前記マイプロモーション映像を実用的な態様で好適に利用することができる。
【0013】
また、好適には、前記スタンプ映像作成手段は、前記撮像装置により撮像された演奏者の映像に対して所定の動きをとる動画としての前記スタンプ映像を作成するものである。このようにすれば、動画としてのスタンプ映像を含む魅力的なマイプロモーション映像を作成することができる。
【0014】
また、好適には、前記スタンプ映像作成手段は、予め定められた関係から対象となる演奏曲のジャンルに応じて前記演奏者の映像に対するスタンプ映像の動きを定めるものである。このようにすれば、演奏に係る演奏曲のジャンルに応じて動く動画としてのスタンプ映像を含む魅力的なマイプロモーション映像を作成することができる。
【0015】
また、好適には、前記スタンプ映像作成手段は、予め定められた関係から対象となる演奏曲のジャンルに応じて前記スタンプ映像の形体を定めるものである。このようにすれば、演奏に係る演奏曲のジャンルに応じた形体をとるスタンプ映像を含む魅力的なマイプロモーション映像を作成することができる。
【0016】
また、好適には、前記スタンプ映像作成手段は、予め定められた関係から、対象となる演奏曲のタイトル及びその演奏曲の歌詞に含まれる文字に基づいて、前記スタンプ映像に用いる単数乃至複数の文字列を抽出するものである。このようにすれば、前記スタンプ映像に用いる文字列を実用的な態様で好適に抽出することができる。
【0017】
また、好適には、前記スタンプ映像作成手段は、抽出された複数の文字列の中から所定の操作により選択される文字列を前記スタンプ映像に用いる歌詞として定めるものである。このようにすれば、利用者の所望する文字列に基づくスタンプ映像を作成することができる。
【0018】
また、好適には、前記マイプロモーション映像作成手段は、前記スタンプ映像に加えて所定のピクチャスタンプ映像を前記撮像装置により撮像された演奏者の映像と合成してマイプロモーション映像を作成するものである。このようにすれば、演奏に係る演奏曲の歌詞をモチーフとしたものではないピクチャスタンプ映像を含む魅力的なマイプロモーション映像を作成することができる。
【0019】
また、好適には、前記マイプロモーション映像作成手段は、予め定められた関係から対象となる演奏曲のジャンルに応じて単数乃至複数のピクチャスタンプ映像を抽出するものである。このようにすれば、演奏に係る演奏曲の歌詞をモチーフとしたものではないが、その演奏曲のジャンルに応じて抽出されるピクチャスタンプ映像を含む魅力的なマイプロモーション映像を作成することができる。
【0020】
また、好適には、前記マイプロモーション映像作成手段は、抽出された複数のピクチャスタンプ映像の中から所定の操作により選択されるピクチャスタンプ映像を前記マイプロモーション映像に合成するものである。このようにすれば、利用者の所望するピクチャスタンプ映像を含むマイプロモーション映像を作成することができる。
【0021】
また、好適には、前記カラオケ装置を遠隔操作するために、所定の映像を表示させると共に利用者の接触に応じて前記カラオケ装置への入力を行うタッチパネルディスプレイを有する電子早見本装置を備え、前記スタンプ映像作成手段、マイプロモーション映像作成手段、及びマイプロモーション映像送信手段は、その電子早見本装置に備えられたものである。このようにすれば、前記カラオケ装置により演奏が行われている際に、そのカラオケ演奏を邪魔することなくマイプロモーション映像のプレビュー乃至編集等の作業を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【実施例】
【0023】
図1は、本発明が好適に適用されるカラオケシステム10を説明する概略図である。この図1に示すように、上記カラオケシステム10では、カラオケボックス、スナック、旅館等の店舗12における複数の個室14a、14b、14c、・・・(以下、特に区別しない場合には単に個室14と称する)にそれぞれ1台乃至は複数台ずつ(図1では1台ずつ)の本発明の一実施例であるカラオケ装置16a、16b、16c、・・・(以下、特に区別しない場合には単にカラオケ装置16と称する)が設置されている。これら複数のカラオケ装置16は、ルータ28を介して公衆電話回線等による通信回線18に接続されており、同じくその通信回線18に接続されたカラオケサービス提供会社のサーバ装置(センタ装置)20との相互間でその通信回線18を介して情報の通信が可能とされている。このサーバ装置20は、カラオケ情報(楽曲データ)、背景映像情報、曲間情報等のデジタルコンテンツ(Digital Contents)の保管や入出力管理の基本的な制御を行うサーバであり、上記通信回線18を介して上記カラオケ装置16に定期的にコンテンツの配信を行うと共に、そのカラオケ装置16からの要求に応じて所定の機能制御プログラムを送信するものである。また、上記カラオケシステム10は、複数の電子早見本装置22a、22b、22c、・・・(以下、特に区別しない場合には単に電子早見本装置22と称する)を備えており、上記カラオケ装置16の利用に際して、各利用者(グループ)毎に1台乃至数台ずつの電子早見本装置22が貸与され、各個室14において後述するように上記カラオケ装置16の遠隔操作装置として用いられるようになっている。上記店舗12内には上記複数のカラオケ装置16を相互に接続するLAN24が敷設されており、上記電子早見本装置22からのカラオケ装置16への入力は、所定のアクセスポイント26及びLAN24を介したLAN通信等により行われる。
【0024】
図2は、上記カラオケ装置16の構成を例示するブロック線図である。この図2に示すように、上記カラオケ装置16は、CRT(Cathode-ray Tube)やTFT(Thin Film Transistor Liquid Crystal)等の映像表示装置30と、CRTコントローラ等の映像出力制御部32と、映像情報デコーダ34と、ビデオミキサ36と、音源であるシンセサイザ38と、音声入力装置であるマイクロフォン40と、アンプミキサ42と、スピーカ44と、撮像装置であるCCD(Charge Coupled Device)カメラ45と、操作パネル46と、その操作パネル46等からの入力信号を処理する入出力インターフェイス48と、中央演算処理装置であるCPU50と、読出専用メモリであるROM52と、随時書込読出メモリであるRAM54と、記憶装置であるハードディスク56と、モデム58と、LANポート60と、上記電子早見本装置22やリモコン装置64等の入力装置からのリモコン信号を受信するためのリモコン受信部62とを、備えて構成されている。また、後述する外部機器であるシール作成装置65が接続されるようになっている。
【0025】
前記映像出力制御部32は、前記CPU50において生成された歌詞文字映像等の文字映像(テロップ)を出力する文字映像出力装置として機能する他、前記映像表示装置30による種々の映像表示を制御する表示制御装置である。また、前記映像情報デコーダ34は、利用者が歌詞を参照しながら歌を歌う際に前記ハードディスク56に記憶された背景映像情報に基づいて所定の背景映像を再生(デコード)する背景映像再生装置である。この背景映像情報は、例えば、MPEG(Moving Picture Experts Group)形式のデータであり、そのMPEGデータに基づいて前記映像情報デコーダ34により再生された背景映像は、前記ビデオミキサへ送られる。また、前記ビデオミキサ36は、前記CPU50において生成され且つ前記映像出力制御部32から出力される文字映像と、前記映像情報デコーダ34により再生される背景映像とを合成して前記映像表示装置30に表示させる映像合成装置である。
【0026】
前記シンセサイザ38は、前記ハードディスク56から読み出されて送られて来るカラオケ演奏曲の演奏情報に基づいて楽器の演奏信号等の音楽信号を生成する音源である。この演奏情報は、例えば、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)形式のデータであり、そのMIDIデータに基づいて前記シンセサイザ38により生成された音楽信号は、アナログ信号に変換されて前記アンプミキサ42へ送られる。そのアンプミキサ42では、送られてきた音楽信号と前記マイクロフォン40を介して入力される利用者の歌声とがミキシングされ、それらの信号が電気的に増幅されて前記スピーカ44から出力される。
【0027】
前記CCDカメラ45は、電荷結合素子(Charge Coupled Device:CCD)により像を撮影する撮像装置であり、そのCCDカメラ45により撮影された映像は直接的に或いは図示しない所定のコンバータを介して前記カラオケ装置16のCPU50に入力されるようになっている。また、このCCDカメラ45は、好適には、前記カラオケ装置16によりカラオケ演奏を行う利用者の像を撮影し得る位置に予め位置固定に設けられたものである。更に、そのようにして前記CPU50に入力された映像が、前記電子早見本装置22からの要求に応じて前記LAN24等を介してその電子早見本装置22へ送信可能とされている。
【0028】
前記操作パネル46は、前記カラオケ装置16の利用者が歌いたいカラオケ演奏曲を選択したり、演奏曲の音程を調整したり、演奏と歌との音量バランスを調整したり、その他、エコー、音量、トーン等の各種調整を行うための操作ボタン(スイッチ)或いはつまみを備えた入力装置である。また、前記カラオケ装置16には、前記操作パネル46の一部機能を遠隔で実行するための入力装置として機能するリモコン装置64が備えられており、前記リモコン受信部62は、そのリモコン装置64から送信されるリモコン信号を受信して前記CPU50へ供給する。また、前記カラオケ装置16と電子早見本装置22との対応付け(くくりつけ)処理も前記リモコン受信部62を介して行われ、そのようにして前記カラオケ装置16に対応付けられた電子早見本装置22も同様に入力装置として機能する。
【0029】
前記CPU50は、前記RAM54の一時記憶機能を利用しつつ前記ROM52に予め記憶された所定のプログラムに基づいて電子情報を処理・制御する所謂マイクロコンピュータであり、前記電子早見本装置22やリモコン装置64等により所定のカラオケ演奏曲が選曲された場合、その選曲されたカラオケ演奏曲を前記RAM54に設けられた予約曲テーブルに登録したり、その予約曲テーブルの演奏順に従って前記ハードディスク56から前記RAM54に選曲されたカラオケ演奏曲の演奏情報及び歌詞情報等を読み出したり、カラオケ演奏曲の演奏が進行するのに応じてそのRAM54から前記シンセサイザ38へ演奏情報を送信したり、歌詞情報に基づいて歌詞文字映像を生成して前記映像出力制御部32へ送ったり、選曲時には曲名文字映像を生成して前記映像出力制御部32へ送ったり、前記映像情報デコーダ34を制御して所定の背景映像を再生させたり、カラオケ演奏が行われていない間すなわち曲間において、新譜情報、選曲ランキング、店舗広告等の曲間情報を出力させたり、前記通信回線18を介した前記サーバ装置20との間の情報通信制御等の基本的な制御を実行する。
【0030】
前記モデム58は、前記カラオケ装置16を公衆電話回線等による通信回線18に接続するための装置であり、前記CPU50から出力されるディジタル信号をアナログ信号に変換して前記通信回線18に送り出すと共に、その通信回線18を介して伝送されるアナログ信号をディジタル信号に変換して前記CPU50に供給する処理を行う。なお、前記店舗12に備えられた複数のカラオケ装置16のうち何れかのカラオケ装置16が前記ルータ28の機能を備えてマスターコマンダとして前記通信回線18に接続される態様も考えられ、その場合、前記モデム58はそのマスターコマンダとして機能するカラオケ装置16には必要とされるが、そのマスターコマンダを介して前記サーバ装置20との間で情報の通信を行う他のカラオケ装置16には必ずしも設けられなくともよい。
【0031】
前記LANポート60は、前記カラオケ装置16をLAN24を介して他のカラオケ装置16や電子早見本装置22等の他の機器に接続するための接続器であり、前記カラオケ装置16は、そのようにLAN24を介して接続されることで、他のカラオケ装置16や電子早見本装置22等の他の機器との間で情報の送受信が可能とされる。例えば、前記アクセスポイント26を介して受信される前記電子早見本装置22からの選曲入力を受け付けて前記RAM54に設けられた予約曲テーブルに記憶したり、そのアクセスポイント26を介して前記カラオケ装置16から電子早見本装置22へ所定の情報を送信したりというように、電波を介して前記カラオケ装置16と電子早見本装置22との間における相互の情報のやりとりが実行される。また、斯かるLAN24及びアクセスポイント26を介して、前記複数の電子早見本装置22相互間でも情報の通信が行われる。
【0032】
前記ハードディスク56には、カラオケ演奏曲を出力させるための多数のカラオケデータ(楽曲データ)を記憶するカラオケデータベース96(図5を参照)をはじめとする各種データベースが設けられている。カラオケボックス等の店舗にそれぞれ備えられた複数のカラオケ装置16のうち所定のカラオケ装置16例えば前記カラオケ装置16aは、前記モデム58を介して前記通信回線18に接続されており、前記複数のカラオケ装置16によって常に新しい曲が演奏可能とされるように、随時新たな楽曲データ等が前記サーバ装置20から前記通信回線18を介して配信され、前記ハードディスク56のカラオケデータベース96等に記憶される。また、そのようにして前記サーバ装置20から情報を取得したカラオケ装置16aとその他のカラオケ装置16との間で前記LAN24を介した通信が行われることにより、各カラオケ装置16のハードディスク56に記憶される情報が共有され、上記カラオケデータベース96等の内容が等価なものとされる。
【0033】
上記カラオケデータベース96に記憶されるカラオケデータは、前記シンセサイザ38により所定の楽器の演奏音を生成するための演奏情報及び歌詞文字映像(歌詞テロップ)を生成するための歌詞情報から成るものであり、コンテンツIDである各演奏曲に固有の選曲番号により識別される。また、各カラオケデータは、対応する演奏曲のタイトル、歌手名(オリジナルアーティスト名)、発表年月日、及びジャンル等の情報を含んでいる。このジャンルとは、ポップス、ロックンロール、R&B、テクノ、レゲエ、演歌、軍歌、アニメソング、邦楽、洋楽等の演奏曲の分類や、ドラマ、夏、懐メロ、恋愛、自然、酒、海、川等の演奏曲の曲調を表すキーワード等であり、各カラオケデータはそれら複数のジャンルのうち少なくとも1つのジャンルに属するものである。
【0034】
前記シール作成装置65は、例えばUSB端子等を介して前記カラオケ装置16のCPU50に接続される外部機器であり、そのカラオケ装置16から送信される映像情報に基づいて後述する図11に示すようなシール132を作成する。なお、このシール作成装置65は、無線LAN通信部を備えて構成されたものであってもよく、斯かる場合には前記LAN24等を介して前記カラオケ装置16との間で無線通信が行われる。また、前記LAN24等を介して前記電子早見本装置22と無線或いは有線接続されるものであってもよく、その電子早見本装置22との間で直接情報の送受信が行われるものであってもよい。
【0035】
図3は、前記電子早見本装置22の外観を大まかに示す斜視図である。この図3に示すように、前記電子早見本装置22は、所定の画像(映像)を表示させると共に、利用者の接触に応じて入力を行うためのタッチパネルディスプレイ68を備えている。また、前記カラオケ装置16、他の電子早見本装置22、或いは前記シール作成装置65等との間でデータの送受信や同期を実行したり、前記電子早見本装置22に内蔵されたバッテリを充電する等の動作を行うスタンド型の接続架台(ドッキングテーブル)であるクレイドル66を備えている。前記電子早見本装置22は、そのクレイドル66に取り付けられた状態又はそのクレイドル66から取り外された状態で用いられ、取り付けられた状態においては、そのクレイドル66及びLAN24を介して前記カラオケ装置16、他の電子早見本装置22、或いは前記シール作成装置65に有線接続されるようになっている。また、上記クレイドル66から取り外された状態においては、上記アクセスポイント26及びLAN24を介して前記カラオケ装置16、他の電子早見本装置22、或いは前記シール作成装置65に無線接続されるようになっている。
【0036】
図4は、前記電子早見本装置22の構成を説明するブロック線図である。この図4に示すように、前記電子早見本装置22は、上記タッチパネルディスプレイ68に所定の映像を表示させる表示装置72と、その表示装置72による表示を制御する表示制御部74と、利用者の指や図示しない備え付けのペン等によるタッチパネルディスプレイ68への接触により入力を行うタッチパネル76と、そのタッチパネル76による入力を制御する入力制御部78と、中央演算処理装置であるCPU80と、読出専用メモリであるROM82と、随時書込読出メモリであるRAM84と、フラッシュROM等の記憶部86と、インターフェイス88と、リモコン送信部90と、無線LAN通信部92と、上記クレイドル66と電気的な接続を可能とするためのコネクタ94aとを、備えて構成されている。上記クレイドル66には、斯かる電子早見本装置22と電気的な接続を可能とするためのコネクタ94bが設けられており、前記電子早見本装置22は、前記クレイドル66に載置されて上記コネクタ94a及び94bが相互に接触させられることで、上記インターフェイス88を介して前記クレイドル66乃至はLAN24に接続されるようになっている。
【0037】
上記CPU80は、上記RAM84の一時記憶機能を利用しつつ上記ROM82に記憶された情報に基づいて情報処理を実行する所謂マイクロコンピュータであり、上記表示制御部74を介して前記タッチパネルディスプレイ68(表示装置72)に所定の映像を表示させたり、その映像に基づく前記タッチパネルディスプレイ68(タッチパネル76)への接触により上記入力制御部78を介して入力される入力信号を処理したり、その入力信号に基づき前記無線LAN通信部92等を介して前記カラオケ装置16へ選曲入力をはじめとする入力送信を行ったり、その無線LAN通信部92等を介して他の電子早見本装置22との間で情報の通信や同期を行ったり、マスターコマンダである前記カラオケ装置16aを介して前記センタ装置20との間で情報の通信を行う等といった基本的な制御に加えて、後述するマイプロモーション映像作成制御等を実行する。
【0038】
前記記憶部86には、前記カラオケ装置16のカラオケデータベース96に記憶された多数のカラオケ情報それぞれに対応して曲名、アーティスト名、属性情報、歌詞の歌い出し部分等の選曲案内情報、及び備考等を選曲番号毎に記憶する図示しない演奏曲データベースが設けられている。また、後述するマイプロモーション映像作成制御を実行するために、歌詞抽出データベース98、スタンプデータベース100、及びピクチャスタンプデータベース102等の各種データベース(図5を参照)を備えている。これらのデータベースの内容については、図6乃至図9等を用いて後述する。
【0039】
図5は、前記カラオケ装置16のCPU50及び前記電子早見本装置22のCPU80に備えられた制御機能を説明する機能ブロック線図である。この図5に示すカラオケ演奏制御手段110及び演奏者映像送信手段112は、前記カラオケ装置16のCPU50に機能的に備えられたものであり、スタンプ映像作成手段114、マイプロモーション映像作成手段116、及びマイプロモーション映像送信手段118は、前記電子早見本装置22のCPU80に機能的に備えられたものである。以下、これらの制御機能について詳述する。
【0040】
上記カラオケ演奏制御手段110は、前記カラオケ装置16によるカラオケ演奏に際しての演奏曲の出力を制御する。具体的には、前記RAM54等に記憶された予約曲テーブルにおける演奏順に、その予約曲テーブルに記憶された演奏曲の選曲番号に対応するカラオケ情報を前記カラオケデータベース96から読み出し、そのカラオケ情報に含まれる演奏情報に基づいて演奏曲の出力を制御する。すなわち、演奏情報としてのMIDIデータに基づいて、前記シンセサイザ38によりそのMIDIデータにおける楽譜情報としてのトラック乃至はチャンネルに対応する楽器の演奏音(音楽情報)を出力させ、前記アンプミキサ42を介して前記スピーカ44から出力させる。
【0041】
前記演奏者映像送信手段112は、前記電子早見本装置22からの要求に応じて、前記CCDカメラ45により撮影された映像すなわち前記カラオケ装置16により演奏を行う演奏者の映像をその電子早見本装置22へ送信する。例えば、前記CCDカメラ45により撮影された映像情報を所定のコーデックで圧縮し、前記LAN24等を介して対象となる電子早見本装置22へリアルタイム送信する。また、好適には、斯かる映像の送信と同期して、その時点において前記カラオケ演奏制御手段110により演奏制御が行われている演奏曲の情報すなわちカラオケデータ乃至そのカラオケデータに含まれるヘッダ情報や歌詞情報等を対象となる電子早見本装置22へ送信する。
【0042】
前記スタンプ映像作成手段114は、前記CCDカメラ45による撮影中すなわち前記演奏者映像送信手段112からの映像情報の受信中に前記カラオケ装置16により出力される演奏曲の歌詞(映像情報と同期して送られてくる演奏曲に関する情報)に基づくスタンプ映像を作成する。このスタンプ映像とは、対象となる歌詞すなわち文字列を所定のフォント(タイプフェイス)で表示した文字映像、そのフォントの色を種々に変化させりアウトラインを別の色で縁取りしたりといった装飾を施した文字映像、或いはその文字映像をロゴやマークのように変形(デフォルメ)した映像等、その文字列をモチーフとして種々の形体をとる映像をいう。
【0043】
ここで、前記スタンプ映像作成手段114は、好適には、予め定められた関係から、対象となる演奏曲すなわち演奏者映像送信手段112からの映像情報の受信中にカラオケ装置16により出力される演奏曲のタイトル及びその演奏曲の歌詞に含まれる文字に基づいて、前記スタンプ映像に用いる単数乃至複数の文字列を抽出する。図6は、前記記憶部86に備えられた歌詞抽出データベース98の一例を示す図である。この図6に示すように、前記歌詞抽出データベース98には、対象となる演奏曲の歌詞から前記スタンプ映像に用いる文字列を抽出するための条件及び各文字列の表示場所が優先度順に記憶されている。前記スタンプ映像作成手段114は、この図6に示すように歌詞抽出データベース98に記憶された内容から対象となる演奏曲のタイトル及びその演奏曲の歌詞に含まれる文字に基づいて複数の文字列を抽出する。この文字列は、好適には、例えば15文字以下というように、その文字数の上限が予め定められたものであり、前記スタンプ映像作成手段114は、前記歌詞抽出データベース98に記憶された内容に基づきその文字数の範囲内で複数の文字列を抽出する。
【0044】
また、前記スタンプ映像作成手段114は、好適には、上述のようにして抽出された複数の文字列の中から所定の操作により選択される文字列を前記スタンプ映像に用いる歌詞として定める。具体的には、図10に示すように、抽出された複数の文字列を前記タッチパネルディスプレイ68に表示させ、その表示に従って利用者によるタッチ入力操作(タッチパネル76による入力操作)により入力される単数乃至複数の文字列を前記スタンプ映像に用いる歌詞として定める。図10に示す例では、前記スタンプ映像に用いられる候補の文字列として「Love Lime for You!」、「あの日見た夕陽」、「スキだったあの頃」、「ライム色の思い出」の4つの文字列が表示されており、その中から文字列「Love Lime for You!」が選択されることで、その文字列が前記スタンプ映像に用いる歌詞として定められ、その文字列に基づくスタンプ映像122が前記タッチパネルディスプレイ68におけるプレビュー画面に表示されている。このように、前記スタンプ映像は、好適には、前記カラオケ装置16の映像表示装置30に歌詞文字映像として表示されるのと略同じタイミングで前記タッチパネルディスプレイ68に表示される。また、そのスタンプ映像の表示時間は、好適には、対象となる演奏曲のテンポ情報に基づいて例えば2小節分とされる。
【0045】
また、前記スタンプ映像作成手段114は、好適には、前記CCDカメラ45により撮像された演奏者の映像すなわち前記演奏者映像送信手段112から受信される映像情報に対して所定の動きをとる動画としての前記スタンプ映像を作成する。更に好適には、予め定められた関係から対象となる演奏曲のジャンルに応じて前記演奏者の映像に対するスタンプ映像の動き及び形体を定める。図7は、前記記憶部86に備えられたスタンプデータベース100の一例を示す図である。この図7に示すように、前記スタンプデータベース100には、複数(図7では2つ)のジャンルの組に対応して、スタンプ映像の動き及びそのスタンプ映像に用いられるフォントが各組毎に定められている。前記スタンプ映像作成手段114は、この図7に示すようにスタンプデータベース100に記憶された内容から対象となる演奏曲のジャンルに応じて前記演奏者の映像に対するスタンプ映像の動き及び形体(フォント)を定める。
【0046】
また、図8は、前記スタンプデータベース100の図7とは別の一部を示す図である。この図8に示すように、前記スタンプデータベース100には、所定の演奏曲における所定の歌詞(文字列)に対応してスタンプ映像の動き及び形体が定められており、前記スタンプ映像作成手段114は、この図8に示すようにスタンプデータベース100に記憶された内容から対象となる演奏曲に応じて前記演奏者の映像に対するスタンプ映像の動き及び形体(フォント)を定める。
【0047】
また、前記スタンプ映像作成手段114は、好適には、対象となる演奏曲のテンポ情報を読み取り、そのテンポ情報に基づいて前記スタンプ映像の動きを定めるものであってもよい。また、1つ目のスタンプ映像はCH4:メロディ、2つ目のスタンプ映像はCH10:バスドラム・・・というように、複数のスタンプ映像の動きをノートの発音タイミングに応じて定めるものであってもよい。また、Aメロ、Bメロ、サビ・・・等のそれぞれのポイントにあるフラグを読み取り、各演奏区間に対応して動きの強弱をそれぞれ設定しておくものであってもよい。更には、前記マイクロフォン40から入力される演奏者の音声に応じて前記スタンプ映像の動きを定めるものであってもよい。
【0048】
図5に戻って、前記マイプロモーション映像作成手段116は、前記スタンプ映像作成手段114により作成されたスタンプ映像と前記CCDカメラ45により撮像された演奏者の映像すなわち前記演奏者映像送信手段112から受信される映像情報とを合成してマイプロモーション映像を作成する。図10は、このマイプロモーション映像作成手段116によるマイプロモーション映像の作成に際して前記タッチパネルディスプレイ68に表示されるプレビュー/編集画面120を説明する図である。この図10に示すように、前記電子早見本装置22によるマイプロモーション映像の作成に際しては、前記CCDカメラ45により撮影されて前記カラオケ装置16から送られてくる演奏者の映像124の前面側レイヤに前記スタンプ映像作成手段114により作成されたスタンプ映像122が合成され、実際に作成されるマイプロモーション映像のプレビュー映像として前記タッチパネルディスプレイ68に表示される。
【0049】
また、前記マイプロモーション映像作成手段116は、好適には、前記スタンプ映像122に加えて、図10に示すような所定のピクチャスタンプ映像126(図10では複数の星のマーク)を前記CCDカメラ45により撮像された演奏者の映像124とを合成してマイプロモーション映像128を作成する。このピクチャスタンプ映像とは、演奏に係る演奏曲の歌詞をモチーフとしたものではないがその演奏曲に関連して選択される所定の形体の映像であり、好適には、前記演奏者映像送信手段112から受信される映像に対して所定の動きをとるように予め定められている。また、このピクチャスタンプ映像は、対象となる演奏曲における歌詞フレーズのない部分に好適に適用される。図9は、前記記憶部86に備えられたピクチャスタンプデータベース102の一例を示す図である。この図9に示すように、前記ピクチャスタンプデータベース102には、複数(図9では2つ)のジャンルの組に対応して、ピクチャスタンプ映像の内容、動き、及びその表示場所が各組毎に定められている。前記マイプロモーション映像作成手段116は、例えば、この図9に示すように前記ピクチャスタンプデータベース102に記憶された内容から対象となる演奏曲のジャンルに応じて単数乃至複数のピクチャスタンプ映像を抽出する。更に好適には、抽出された複数のピクチャスタンプ映像の中から前記タッチパネル76を介しての操作により選択される単数乃至複数のピクチャスタンプ映像を前記マイプロモーション映像に合成するピクチャスタンプ映像として選択する。そして、前記CCDカメラ45により撮影されて前記カラオケ装置16から送られてくる演奏者の映像124の前面側レイヤに選択されたピクチャスタンプ映像126を前記スタンプ映像122と共に合成し、図10に示すように実際に作成されるマイプロモーション映像128のプレビュー映像として前記タッチパネルディスプレイ68に表示する。
【0050】
また、前記マイプロモーション映像作成手段116は、好適には、前記タッチパネルディスプレイ68(タッチパネル76)による入力操作に応じて前記マイプロモーション映像128に関する手動編集を行う。具体的には、図10に示すように、前記スタンプ映像122のフォントとして「手書き」、「ホラー」、「習字」等の中から何れかが選択できるようになっており、前記タッチパネル76による入力操作を介して選択されたそのフォントの種類に応じて前記スタンプ映像122の形体(フォント)を変更する。また、前記マイプロモーション映像128のフレームや前記スタンプ映像122の文字色等が選択できるようになっており、前記マイプロモーション映像作成手段116は、斯かる画面の表示に従っての入力(選択)操作に応じて前記マイプロモーション映像128を変更(編集)する制御を行う。
【0051】
図5に戻って、前記マイプロモーション映像送信手段118は、前記マイプロモーション映像作成手段116により作成されたマイプロモーション映像128を外部機器に送信する。この外部機器とは、例えば、前述したシール作成装置65であり、前記マイプロモーション映像送信手段118は、前記マイプロモーション映像作成手段116により作成されたマイプロモーション映像128を所定のコーデックで圧縮し、前記LAN24等を介して前記カラオケ装置16乃至シール作成装置65へ送信する。なお、このシール作成装置65へ送信される映像情報は、前記マイプロモーション映像作成手段116により作成されたマイプロモーション映像128そのものでなくともよく、例えばそのマイプロモーション映像128における所定のタイミングに相当する静止画像(ワンショット画像)であってもよい。例えば、前記タッチパネルディスプレイ68に図10に示すようなプレビュー/編集画面120が表示されている状態において、その画面内におけるキャプチャボタン映像130にタッチ入力操作が行われることで前記マイプロモーション映像128におけるその瞬間の映像(静止画像)が取得され、斯かる静止画像に対応する映像情報が前記シール作成装置65へ送信される。そして、そのようにして映像情報を受信したシール作成装置65において、受信された映像情報に対応する図11に示すようなシール(ステッカ)132が作成されて出力される。この図11に示すように、前記シール作成装置65により作成されるシール132は、所定の台紙上に剥離可能な複数枚(図11では6枚)の粘着紙片が張り付けられたものであり、各粘着紙片の表面に前記マイプロモーション映像128のワンショットに相当する映像が印刷(プリント)されたものである。
【0052】
また、前記マイプロモーション映像送信手段118は、好適には、前記マイプロモーション映像作成手段116により作成されたマイプロモーション映像128を外部装置としての携帯電話機134へ送信する。この送信の態様としては、ブルートゥースモジュール等を用いた通信により前記電子早見本装置22から直接乃至前記カラオケ装置16を介して行うものであってもよいし、前記LAN24及び通信回線18等を介して電子メールの添付ファイルとして送信されるものであってもよい。そのようにして上記携帯電話機134へ送られた前記マイプロモーション映像128は、その携帯電話機134において待ち受け画像(待ち受けフラッシュ)やHTML形式メールの装飾画像等として用いられる他、その携帯電話機134から他の機器へ送信(転送)可能とされる。斯かる態様において、前記マイプロモーション映像128は、例えばswfファイル、mpegファイル、或いはgifファイル等として対象となる携帯電話機134へ送信される。なお、このファイル送信の対象となる携帯電話機134は、前記タッチパネル76等を介して入力されるメールアドレスによって特定されるものであってもよいし、ブルートゥースモジュールにより通信を行う態様では前記カラオケ装置16が設置された室内(通信範囲内)に存在する携帯電話機134に一律に送信されるものであってもよい。
【0053】
また、前記マイプロモーション映像送信手段118は、好適には、前記マイプロモーション映像作成手段116により作成されたマイプロモーション映像128を外部装置としての前記サーバ装置20へ送信する。例えば、前記LAN24及び通信回線18等を介して前記サーバ装置20における図示しない顧客別データベースにアップロードする。この顧客別データベースには、前記カラオケ装置16を利用する各利用者の名前(ニックネーム)、ログイン認証に用いられるパスワード、生年月日、性別、メールアドレス、地域、血液型、星座、パスワードを忘れたときのための質問及び解答、その利用者が過去に前記カラオケ装置16にログインした履歴乃至その回数、その利用者が前記カラオケ装置16によるカラオケ演奏において選曲した選曲履歴(カラオケ装置16において過去に選曲された演奏曲の履歴)、その利用者が前記カラオケ装置16によるカラオケ演奏において過去に行った演奏評価の評価結果に関する情報、その利用者が前記カラオケ装置16によるカラオケ演奏において十八番曲として登録した演奏曲(簡易な操作により選曲入力を行い得るように設定された演奏曲)に関する情報、及びその利用者が前記電子早見本装置22を介して過去に注文したドリンク等の注文品の履歴乃至その金額等の情報がその利用者の識別情報(ID)と関連付けられて記憶されている。前記マイプロモーション映像送信手段118によりアップロードされた前記マイプロモーション映像128は、その顧客別データベースに各利用者毎にその利用者の識別情報と関連づけられて記憶される。そして、好適には、そのように顧客別データベースにアップロードされた前記マイプロモーション映像128は、前記通信回線18等を介して一般のパーソナルコンピュータ等により閲覧可能とされる。
【0054】
図12は、前記電子早見本装置22のCPU80によるマイプロモーション映像作成制御の要部を説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。
【0055】
先ず、ステップ(以下、ステップを省略する)S1において、前記タッチパネルディスプレイ68(タッチパネル76)を介してのタッチ入力操作によりマイプロモーション映像作成開始操作が行われたか否かが判断される。このS1の判断が否定される場合には、それをもって本ルーチンが終了させられるが、S1の判断が肯定される場合には、S2において、前記カラオケ装置16から前記CCDカメラ45により撮像された演奏者の映像が取得されると共に、その時点においてそのカラオケ装置16にて演奏されている演奏曲のカラオケデータが取得される。次に、S3において、前記歌詞抽出データベース98に記憶された内容から対象となる演奏曲のタイトル及びその演奏曲の歌詞に含まれる文字に基づいて前記スタンプ映像に用いられる単数乃至複数の文字列が抽出される。次に、S4において、前記スタンプデータベース100に記憶された内容から対象となる演奏曲のジャンルに応じて前記演奏者の映像に対するスタンプ映像の動き及び形体が決定される。次に、S5において、S3にて抽出された文字列に基づいてS4にて決定された動き及び形体のスタンプ映像が作成される。次に、S6において、前記ピクチャスタンプデータベース102に記憶された内容から対象となる演奏曲のジャンルに応じて単数乃至複数のピクチャスタンプ映像が抽出される。次に、S7において、前記カラオケ装置16から送られてくる前記CCDカメラ45により撮像された演奏者の映像の前面側レイヤにS5にて作成されたスタンプ映像及びS6にて選択されたピクチャスタンプ映像が合成されてマイプロモーション映像が作成され、前記タッチパネルディスプレイ68(表示装置72)に表示される。次に、S8において、前記タッチパネルディスプレイ68(タッチパネル76)を介してのタッチ入力操作により手動入力が行われたか否かが判断される。このS8の判断が否定される場合には、S10以下の処理が実行されるが、S8の判断が肯定される場合には、S9において、手動入力に応じて前記タッチパネルディスプレイ68に表示されるマイプロモーション映像のプレビュー映像が変更された後、S10において、前記タッチパネルディスプレイ68(タッチパネル76)を介してのタッチ入力操作によりマイプロモーション映像作成完了操作が行われたか否かが判断される。このS10の判断が否定される場合には、S8以下の処理が再び実行されるが、S10の判断が肯定される場合には、S11において、作成完了に係るマイプロモーション映像が所定の形式の動画ファイル乃至静止画像として作成される。次に、前記マイプロモーション映像送信手段118の動作に対応するS12において、S11にて作成されたマイプロモーション映像ファイルが前記サーバ装置20、シール作成装置65、乃至携帯電話機134等の外部装置へ出力された後、本ルーチンが終了させられる。以上の制御において、S3乃至S5が前記スタンプ映像作成手段114の動作に、S6乃至S11が前記マイプロモーション映像作成手段116の動作にそれぞれ対応する。
【0056】
このように、本実施例によれば、前記カラオケ装置16により演奏を行う演奏者の映像を撮影する撮像装置としてのCCDカメラ45と、そのCCDカメラ45による撮影中に前記カラオケ装置16により出力される演奏曲の歌詞に基づくスタンプ映像122を作成するスタンプ映像作成手段114(S3乃至S5)と、そのスタンプ映像作成手段114により作成されたスタンプ映像122と前記CCDカメラ45により撮像された演奏者の映像124とを合成してマイプロモーション映像128を作成するマイプロモーション映像作成手段116(S6乃至S11)と、そのマイプロモーション映像作成手段116により作成されたマイプロモーション映像128を外部機器に送信するマイプロモーション映像送信手段118(S12)とを、備えたものであることから、前記カラオケ装置16を用いて演奏を行っている演奏者の映像124とその演奏に係る演奏曲の歌詞をモチーフとしたスタンプ映像122とを含むマイプロモーション映像128を簡便に作成でき、外部機器において利用することができる。すなわち、演奏者のマイプロモーション映像を作成する付加的な機能を有するカラオケ装置16を提供することができる。
【0057】
また、前記外部機器は、前記マイプロモーション映像送信手段116により送信されるマイプロモーション映像128に基づくシール132を作成するシール作成装置65であるため、そのマイプロモーション映像128を実用的な態様で好適に利用することができる。
【0058】
また、前記マイプロモーション映像128は、前記外部機器としての携帯電話機134の待ち受け画像として利用されるものであるため、そのマイプロモーション映像128を実用的な態様で好適に利用することができる。
【0059】
また、前記マイプロモーション映像128は、前記外部機器としての携帯電話機134におけるHTML形式メールの装飾画像として利用されるものであるため、そのマイプロモーション映像128を実用的な態様で好適に利用することができる。
【0060】
また、前記マイプロモーション映像128は、前記外部機器としてのサーバ装置20に備えられたデータベースにアップロードされてインターネットを介して閲覧可能とされるものであるため、そのマイプロモーション映像128を実用的な態様で好適に利用することができる。
【0061】
また、前記スタンプ映像作成手段114は、前記CCDカメラ45により撮像された演奏者の映像124に対して所定の動きをとる動画としての前記スタンプ映像122を作成するものであるため、動画としてのスタンプ映像122を含む魅力的なマイプロモーション映像128を作成することができる。
【0062】
また、前記スタンプ映像作成手段114は、予め定められた関係から対象となる演奏曲のジャンルに応じて前記演奏者の映像124に対するスタンプ映像122の動きを定めるものであるため、演奏に係る演奏曲のジャンルに応じて動く動画としてのスタンプ映像122を含む魅力的なマイプロモーション映像128を作成することができる。
【0063】
また、前記スタンプ映像作成手段114は、予め定められた関係から対象となる演奏曲のジャンルに応じて前記スタンプ映像122の形体を定めるものであるため、演奏に係る演奏曲のジャンルに応じた形体をとるスタンプ映像122を含む魅力的なマイプロモーション映像128を作成することができる。
【0064】
また、前記スタンプ映像作成手段114は、予め定められた関係から、対象となる演奏曲のタイトル及びその演奏曲の歌詞に含まれる文字に基づいて、前記スタンプ映像122に用いる単数乃至複数の文字列を抽出するものであるため、そのスタンプ映像122に用いる文字列を実用的な態様で好適に抽出することができる。
【0065】
また、前記スタンプ映像作成手段114は、抽出された複数の文字列の中から所定の操作により選択される文字列を前記スタンプ映像122に用いる歌詞として定めるものであるため、利用者の所望する文字列に基づくスタンプ映像122を作成することができる。
【0066】
また、前記マイプロモーション映像作成手段116は、前記スタンプ映像122に加えて所定のピクチャスタンプ映像126を前記CCDカメラ45により撮像された演奏者の映像124と合成してマイプロモーション映像128を作成するものであるため、演奏に係る演奏曲の歌詞をモチーフとしたものではないピクチャスタンプ映像126を含む魅力的なマイプロモーション映像128を作成することができる。
【0067】
また、前記マイプロモーション映像作成手段116は、予め定められた関係から対象となる演奏曲のジャンルに応じて単数乃至複数のピクチャスタンプ映像126を抽出するものであるため、演奏に係る演奏曲の歌詞をモチーフとしたものではないが、その演奏曲のジャンルに応じて抽出されるピクチャスタンプ映像126を含む魅力的なマイプロモーション映像128を作成することができる。
【0068】
また、前記マイプロモーション映像作成手段116は、抽出された複数のピクチャスタンプ映像126の中から所定の操作により選択されるピクチャスタンプ映像126を前記マイプロモーション映像128に合成するものであるため、利用者の所望するピクチャスタンプ映像126を含むマイプロモーション映像128を作成することができる。
【0069】
また、前記カラオケ装置16を遠隔操作するために、所定の映像を表示させると共に利用者の接触に応じて前記カラオケ装置16への入力を行うタッチパネルディスプレイ68を有する電子早見本装置22を備え、前記スタンプ映像作成手段114、マイプロモーション映像作成手段116、及びマイプロモーション映像送信手段118は、その電子早見本装置22に備えられたものであるため、前記カラオケ装置16により演奏が行われている際に、そのカラオケ演奏を邪魔することなくマイプロモーション映像128のプレビュー乃至編集等の作業を行うことができる。
【0070】
以上、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、更に別の態様においても実施される。
【0071】
例えば、前述の実施例において、前記スタンプ映像作成手段114、マイプロモーション映像作成手段116、及びマイプロモーション映像送信手段118は、前記電子早見本装置22のCPU80に機能的に備えられたものであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、それらの制御機能の一部乃至全部が前記カラオケ装置16のCPU50に機能的に備えられたものであってもよい。この場合、前記マイプロモーション映像128の編集を行うための入力装置として前記電子早見本装置22の他、前記リモコン装置64等が好適に用いられる。
【0072】
また、前述の実施例において、前記CCDカメラ45は前記カラオケ装置16に備えられたものであったが、前記電子早見本装置22に撮像装置としてのCCDカメラ45が備えられた態様も考えられる。
【0073】
また、前述の実施例においては、前記マイプロモーション映像128の要素であるスタンプ映像122に用いられる文字列、そのスタンプ映像122の形体や動き、及びピクチャスタンプ映像126の種類等をタッチ入力操作により選択し得る態様について説明したが、それらは何れも前述した歌詞抽出データベース98、スタンプデータベース100、及びピクチャスタンプデータベース102に記憶された内容に基づいて自動的に決定されるものであってもよい。すなわち、タッチ入力操作によるマイプロモーション映像128の編集は、必ずしも行われなくともよい。
【0074】
また、前述の実施例では特に言及していないが、前記マイプロモーション映像作成手段116によるマイプロモーション映像128の編集は、前記カラオケ装置16による対象となる演奏曲の演奏と同時にしか行い得ないものとしてもよいし、その演奏が終わった後も前記電子早見本装置22に記憶された情報に基づいて編集可能としてもよい。
【0075】
その他、一々例示はしないが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が加えられて実施されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】本発明が好適に適用されるカラオケシステムを説明する概略図である。
【図2】本発明の一実施例であるカラオケ装置の構成を例示するブロック線図である。
【図3】図2のカラオケ装置に備えられた電子早見本装置の外観を大まかに示す斜視図である。
【図4】図3の電子早見本装置の構成を説明するブロック線図である。
【図5】図2のカラオケ装置のCPU及び図4の電子早見本装置のCPUに備えられた制御機能を説明する機能ブロック線図である。
【図6】図4の電子早見本装置における記憶部に備えられた歌詞抽出データベースの一例を示す図である。
【図7】図4の電子早見本装置における記憶部に備えられたスタンプデータベースの一例を示す図である。
【図8】図7のスタンプデータベースにおける別の部分を示す図である。
【図9】図4の電子早見本装置における記憶部に備えられたピクチャスタンプデータベースの一例を示す図である。
【図10】図4の電子早見本装置によるマイプロモーション映像の作成に際してタッチパネルディスプレイに表示されるプレビュー/編集画面を説明する図である。
【図11】図2のカラオケ装置に接続されるシール作成装置により作成されるシールの一例を示す図である。
【図12】図4の電子早見本装置のCPUによるマイプロモーション映像作成制御の要部を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0077】
16:カラオケ装置
20:サーバ装置(外部機器)
22:電子早見本装置
45:CCDカメラ(撮像装置)
65:シール作成装置(外部機器)
68:タッチパネルディスプレイ
114:スタンプ映像作成手段
116:マイプロモーション映像作成手段
118:マイプロモーション映像送信手段
122:スタンプ映像
124:演奏者の映像
126:ピクチャスタンプ映像
128:マイプロモーション映像
132:シール
134:携帯電話機(外部機器)
【技術分野】
【0001】
本発明は、多数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させるカラオケ装置に関し、特に、演奏者のマイプロモーション映像を作成する付加的な機能に関する。
【背景技術】
【0002】
多数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させる音楽再生装置が知られている。例えば、カラオケボックス等で使用されるカラオケ装置がそれである。斯かるカラオケ装置によれば、予め記憶装置に記憶された多数のカラオケ演奏曲から選択された所定のカラオケ演奏曲の音楽情報を出力させると共に、そのカラオケ演奏曲の歌詞情報を含む映像をその出力に同期して画面に表示させることで、所望の歌のカラオケ演奏を楽しむことができる。
【0003】
斯かるカラオケ装置において、利用者の好みに応じて編集された映像をカラオケ演奏に際しての背景映像として用いる技術が提案されている。例えば、特許文献1に記載されたカラオケシステムがそれである。この技術によれば、画像編集装置により編集され、ネットワークを介して送信されたオリジナル背景映像を記憶する記憶装置と、カラオケ端末による配信要求に応じてその記憶装置に記憶されたオリジナル背景映像をそのカラオケ端末に配信する配信手段とを、備えたものであることから、利用者の好みに応じて編集された背景映像をどこにでも配信可能であるとされている。
【0004】
【特許文献1】特開2002−366170号公報
【0005】
しかし、前述したような従来の技術は、前記カラオケ装置によるカラオケ演奏における背景映像を編集するものに過ぎず、カラオケシステムの中での利用に留まるものであり、汎用性に乏しいものであった。ところで、近年、アーティストがCDの発売等に際して公開するプロモーションビデオを前記カラオケ装置の背景映像として用いる形態が実用化されている。そして、そのようなアーティストのプロモーション映像を背景映像としてカラオケ演奏を行う利用者の中から、斯かるアーティストのプロモーションビデオに似た自分独自のプロモーション映像を作成し、種々の用途に用いたいという要望が挙がるようになり、実現が期待されていた。すなわち、演奏者のマイプロモーション映像を作成する付加的な機能を有するカラオケ装置の開発が求められていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、演奏者のマイプロモーション映像を作成する付加的な機能を有するカラオケ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
斯かる目的を達成するために、本発明の要旨とするところは、多数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させると共に、その演奏曲の出力と併行してその演奏曲の歌詞文字映像を含む演奏映像を表示させるカラオケ装置であって、そのカラオケ装置により演奏を行う演奏者の映像を撮影する撮像装置と、その撮像装置による撮影中に前記カラオケ装置により出力される演奏曲の歌詞に基づくスタンプ映像を作成するスタンプ映像作成手段と、そのスタンプ映像作成手段により作成されたスタンプ映像と前記撮像装置により撮像された演奏者の映像とを合成してマイプロモーション映像を作成するマイプロモーション映像作成手段と、そのマイプロモーション映像作成手段により作成されたマイプロモーション映像を外部機器に送信するマイプロモーション映像送信手段とを、備えたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0008】
このようにすれば、前記カラオケ装置により演奏を行う演奏者の映像を撮影する撮像装置と、その撮像装置による撮影中に前記カラオケ装置により出力される演奏曲の歌詞に基づくスタンプ映像を作成するスタンプ映像作成手段と、そのスタンプ映像作成手段により作成されたスタンプ映像と前記撮像装置により撮像された演奏者の映像とを合成してマイプロモーション映像を作成するマイプロモーション映像作成手段と、そのマイプロモーション映像作成手段により作成されたマイプロモーション映像を外部機器に送信するマイプロモーション映像送信手段とを、備えたものであることから、前記カラオケ装置を用いて演奏を行っている演奏者の映像とその演奏に係る演奏曲の歌詞をモチーフとしたスタンプ映像とを含むマイプロモーション映像を簡便に作成でき、外部機器において利用することができる。すなわち、演奏者のマイプロモーション映像を作成する付加的な機能を有するカラオケ装置を提供することができる。
【0009】
ここで、好適には、前記外部機器は、前記マイプロモーション映像送信手段により送信されるマイプロモーション映像に基づくシールを作成するシール作成装置である。このようにすれば、前記マイプロモーション映像を実用的な態様で好適に利用することができる。
【0010】
また、好適には、前記マイプロモーション映像は、前記外部機器としての携帯電話機の待ち受け画像として利用されるものである。このようにすれば、前記マイプロモーション映像を実用的な態様で好適に利用することができる。
【0011】
また、好適には、前記マイプロモーション映像は、前記外部機器としての携帯電話機におけるHTML形式メールの装飾画像として利用されるものである。このようにすれば、前記マイプロモーション映像を実用的な態様で好適に利用することができる。
【0012】
また、好適には、前記マイプロモーション映像は、前記外部機器としてのデータベースにアップロードされてインターネットを介して閲覧可能とされるものである。このようにすれば、前記マイプロモーション映像を実用的な態様で好適に利用することができる。
【0013】
また、好適には、前記スタンプ映像作成手段は、前記撮像装置により撮像された演奏者の映像に対して所定の動きをとる動画としての前記スタンプ映像を作成するものである。このようにすれば、動画としてのスタンプ映像を含む魅力的なマイプロモーション映像を作成することができる。
【0014】
また、好適には、前記スタンプ映像作成手段は、予め定められた関係から対象となる演奏曲のジャンルに応じて前記演奏者の映像に対するスタンプ映像の動きを定めるものである。このようにすれば、演奏に係る演奏曲のジャンルに応じて動く動画としてのスタンプ映像を含む魅力的なマイプロモーション映像を作成することができる。
【0015】
また、好適には、前記スタンプ映像作成手段は、予め定められた関係から対象となる演奏曲のジャンルに応じて前記スタンプ映像の形体を定めるものである。このようにすれば、演奏に係る演奏曲のジャンルに応じた形体をとるスタンプ映像を含む魅力的なマイプロモーション映像を作成することができる。
【0016】
また、好適には、前記スタンプ映像作成手段は、予め定められた関係から、対象となる演奏曲のタイトル及びその演奏曲の歌詞に含まれる文字に基づいて、前記スタンプ映像に用いる単数乃至複数の文字列を抽出するものである。このようにすれば、前記スタンプ映像に用いる文字列を実用的な態様で好適に抽出することができる。
【0017】
また、好適には、前記スタンプ映像作成手段は、抽出された複数の文字列の中から所定の操作により選択される文字列を前記スタンプ映像に用いる歌詞として定めるものである。このようにすれば、利用者の所望する文字列に基づくスタンプ映像を作成することができる。
【0018】
また、好適には、前記マイプロモーション映像作成手段は、前記スタンプ映像に加えて所定のピクチャスタンプ映像を前記撮像装置により撮像された演奏者の映像と合成してマイプロモーション映像を作成するものである。このようにすれば、演奏に係る演奏曲の歌詞をモチーフとしたものではないピクチャスタンプ映像を含む魅力的なマイプロモーション映像を作成することができる。
【0019】
また、好適には、前記マイプロモーション映像作成手段は、予め定められた関係から対象となる演奏曲のジャンルに応じて単数乃至複数のピクチャスタンプ映像を抽出するものである。このようにすれば、演奏に係る演奏曲の歌詞をモチーフとしたものではないが、その演奏曲のジャンルに応じて抽出されるピクチャスタンプ映像を含む魅力的なマイプロモーション映像を作成することができる。
【0020】
また、好適には、前記マイプロモーション映像作成手段は、抽出された複数のピクチャスタンプ映像の中から所定の操作により選択されるピクチャスタンプ映像を前記マイプロモーション映像に合成するものである。このようにすれば、利用者の所望するピクチャスタンプ映像を含むマイプロモーション映像を作成することができる。
【0021】
また、好適には、前記カラオケ装置を遠隔操作するために、所定の映像を表示させると共に利用者の接触に応じて前記カラオケ装置への入力を行うタッチパネルディスプレイを有する電子早見本装置を備え、前記スタンプ映像作成手段、マイプロモーション映像作成手段、及びマイプロモーション映像送信手段は、その電子早見本装置に備えられたものである。このようにすれば、前記カラオケ装置により演奏が行われている際に、そのカラオケ演奏を邪魔することなくマイプロモーション映像のプレビュー乃至編集等の作業を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【実施例】
【0023】
図1は、本発明が好適に適用されるカラオケシステム10を説明する概略図である。この図1に示すように、上記カラオケシステム10では、カラオケボックス、スナック、旅館等の店舗12における複数の個室14a、14b、14c、・・・(以下、特に区別しない場合には単に個室14と称する)にそれぞれ1台乃至は複数台ずつ(図1では1台ずつ)の本発明の一実施例であるカラオケ装置16a、16b、16c、・・・(以下、特に区別しない場合には単にカラオケ装置16と称する)が設置されている。これら複数のカラオケ装置16は、ルータ28を介して公衆電話回線等による通信回線18に接続されており、同じくその通信回線18に接続されたカラオケサービス提供会社のサーバ装置(センタ装置)20との相互間でその通信回線18を介して情報の通信が可能とされている。このサーバ装置20は、カラオケ情報(楽曲データ)、背景映像情報、曲間情報等のデジタルコンテンツ(Digital Contents)の保管や入出力管理の基本的な制御を行うサーバであり、上記通信回線18を介して上記カラオケ装置16に定期的にコンテンツの配信を行うと共に、そのカラオケ装置16からの要求に応じて所定の機能制御プログラムを送信するものである。また、上記カラオケシステム10は、複数の電子早見本装置22a、22b、22c、・・・(以下、特に区別しない場合には単に電子早見本装置22と称する)を備えており、上記カラオケ装置16の利用に際して、各利用者(グループ)毎に1台乃至数台ずつの電子早見本装置22が貸与され、各個室14において後述するように上記カラオケ装置16の遠隔操作装置として用いられるようになっている。上記店舗12内には上記複数のカラオケ装置16を相互に接続するLAN24が敷設されており、上記電子早見本装置22からのカラオケ装置16への入力は、所定のアクセスポイント26及びLAN24を介したLAN通信等により行われる。
【0024】
図2は、上記カラオケ装置16の構成を例示するブロック線図である。この図2に示すように、上記カラオケ装置16は、CRT(Cathode-ray Tube)やTFT(Thin Film Transistor Liquid Crystal)等の映像表示装置30と、CRTコントローラ等の映像出力制御部32と、映像情報デコーダ34と、ビデオミキサ36と、音源であるシンセサイザ38と、音声入力装置であるマイクロフォン40と、アンプミキサ42と、スピーカ44と、撮像装置であるCCD(Charge Coupled Device)カメラ45と、操作パネル46と、その操作パネル46等からの入力信号を処理する入出力インターフェイス48と、中央演算処理装置であるCPU50と、読出専用メモリであるROM52と、随時書込読出メモリであるRAM54と、記憶装置であるハードディスク56と、モデム58と、LANポート60と、上記電子早見本装置22やリモコン装置64等の入力装置からのリモコン信号を受信するためのリモコン受信部62とを、備えて構成されている。また、後述する外部機器であるシール作成装置65が接続されるようになっている。
【0025】
前記映像出力制御部32は、前記CPU50において生成された歌詞文字映像等の文字映像(テロップ)を出力する文字映像出力装置として機能する他、前記映像表示装置30による種々の映像表示を制御する表示制御装置である。また、前記映像情報デコーダ34は、利用者が歌詞を参照しながら歌を歌う際に前記ハードディスク56に記憶された背景映像情報に基づいて所定の背景映像を再生(デコード)する背景映像再生装置である。この背景映像情報は、例えば、MPEG(Moving Picture Experts Group)形式のデータであり、そのMPEGデータに基づいて前記映像情報デコーダ34により再生された背景映像は、前記ビデオミキサへ送られる。また、前記ビデオミキサ36は、前記CPU50において生成され且つ前記映像出力制御部32から出力される文字映像と、前記映像情報デコーダ34により再生される背景映像とを合成して前記映像表示装置30に表示させる映像合成装置である。
【0026】
前記シンセサイザ38は、前記ハードディスク56から読み出されて送られて来るカラオケ演奏曲の演奏情報に基づいて楽器の演奏信号等の音楽信号を生成する音源である。この演奏情報は、例えば、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)形式のデータであり、そのMIDIデータに基づいて前記シンセサイザ38により生成された音楽信号は、アナログ信号に変換されて前記アンプミキサ42へ送られる。そのアンプミキサ42では、送られてきた音楽信号と前記マイクロフォン40を介して入力される利用者の歌声とがミキシングされ、それらの信号が電気的に増幅されて前記スピーカ44から出力される。
【0027】
前記CCDカメラ45は、電荷結合素子(Charge Coupled Device:CCD)により像を撮影する撮像装置であり、そのCCDカメラ45により撮影された映像は直接的に或いは図示しない所定のコンバータを介して前記カラオケ装置16のCPU50に入力されるようになっている。また、このCCDカメラ45は、好適には、前記カラオケ装置16によりカラオケ演奏を行う利用者の像を撮影し得る位置に予め位置固定に設けられたものである。更に、そのようにして前記CPU50に入力された映像が、前記電子早見本装置22からの要求に応じて前記LAN24等を介してその電子早見本装置22へ送信可能とされている。
【0028】
前記操作パネル46は、前記カラオケ装置16の利用者が歌いたいカラオケ演奏曲を選択したり、演奏曲の音程を調整したり、演奏と歌との音量バランスを調整したり、その他、エコー、音量、トーン等の各種調整を行うための操作ボタン(スイッチ)或いはつまみを備えた入力装置である。また、前記カラオケ装置16には、前記操作パネル46の一部機能を遠隔で実行するための入力装置として機能するリモコン装置64が備えられており、前記リモコン受信部62は、そのリモコン装置64から送信されるリモコン信号を受信して前記CPU50へ供給する。また、前記カラオケ装置16と電子早見本装置22との対応付け(くくりつけ)処理も前記リモコン受信部62を介して行われ、そのようにして前記カラオケ装置16に対応付けられた電子早見本装置22も同様に入力装置として機能する。
【0029】
前記CPU50は、前記RAM54の一時記憶機能を利用しつつ前記ROM52に予め記憶された所定のプログラムに基づいて電子情報を処理・制御する所謂マイクロコンピュータであり、前記電子早見本装置22やリモコン装置64等により所定のカラオケ演奏曲が選曲された場合、その選曲されたカラオケ演奏曲を前記RAM54に設けられた予約曲テーブルに登録したり、その予約曲テーブルの演奏順に従って前記ハードディスク56から前記RAM54に選曲されたカラオケ演奏曲の演奏情報及び歌詞情報等を読み出したり、カラオケ演奏曲の演奏が進行するのに応じてそのRAM54から前記シンセサイザ38へ演奏情報を送信したり、歌詞情報に基づいて歌詞文字映像を生成して前記映像出力制御部32へ送ったり、選曲時には曲名文字映像を生成して前記映像出力制御部32へ送ったり、前記映像情報デコーダ34を制御して所定の背景映像を再生させたり、カラオケ演奏が行われていない間すなわち曲間において、新譜情報、選曲ランキング、店舗広告等の曲間情報を出力させたり、前記通信回線18を介した前記サーバ装置20との間の情報通信制御等の基本的な制御を実行する。
【0030】
前記モデム58は、前記カラオケ装置16を公衆電話回線等による通信回線18に接続するための装置であり、前記CPU50から出力されるディジタル信号をアナログ信号に変換して前記通信回線18に送り出すと共に、その通信回線18を介して伝送されるアナログ信号をディジタル信号に変換して前記CPU50に供給する処理を行う。なお、前記店舗12に備えられた複数のカラオケ装置16のうち何れかのカラオケ装置16が前記ルータ28の機能を備えてマスターコマンダとして前記通信回線18に接続される態様も考えられ、その場合、前記モデム58はそのマスターコマンダとして機能するカラオケ装置16には必要とされるが、そのマスターコマンダを介して前記サーバ装置20との間で情報の通信を行う他のカラオケ装置16には必ずしも設けられなくともよい。
【0031】
前記LANポート60は、前記カラオケ装置16をLAN24を介して他のカラオケ装置16や電子早見本装置22等の他の機器に接続するための接続器であり、前記カラオケ装置16は、そのようにLAN24を介して接続されることで、他のカラオケ装置16や電子早見本装置22等の他の機器との間で情報の送受信が可能とされる。例えば、前記アクセスポイント26を介して受信される前記電子早見本装置22からの選曲入力を受け付けて前記RAM54に設けられた予約曲テーブルに記憶したり、そのアクセスポイント26を介して前記カラオケ装置16から電子早見本装置22へ所定の情報を送信したりというように、電波を介して前記カラオケ装置16と電子早見本装置22との間における相互の情報のやりとりが実行される。また、斯かるLAN24及びアクセスポイント26を介して、前記複数の電子早見本装置22相互間でも情報の通信が行われる。
【0032】
前記ハードディスク56には、カラオケ演奏曲を出力させるための多数のカラオケデータ(楽曲データ)を記憶するカラオケデータベース96(図5を参照)をはじめとする各種データベースが設けられている。カラオケボックス等の店舗にそれぞれ備えられた複数のカラオケ装置16のうち所定のカラオケ装置16例えば前記カラオケ装置16aは、前記モデム58を介して前記通信回線18に接続されており、前記複数のカラオケ装置16によって常に新しい曲が演奏可能とされるように、随時新たな楽曲データ等が前記サーバ装置20から前記通信回線18を介して配信され、前記ハードディスク56のカラオケデータベース96等に記憶される。また、そのようにして前記サーバ装置20から情報を取得したカラオケ装置16aとその他のカラオケ装置16との間で前記LAN24を介した通信が行われることにより、各カラオケ装置16のハードディスク56に記憶される情報が共有され、上記カラオケデータベース96等の内容が等価なものとされる。
【0033】
上記カラオケデータベース96に記憶されるカラオケデータは、前記シンセサイザ38により所定の楽器の演奏音を生成するための演奏情報及び歌詞文字映像(歌詞テロップ)を生成するための歌詞情報から成るものであり、コンテンツIDである各演奏曲に固有の選曲番号により識別される。また、各カラオケデータは、対応する演奏曲のタイトル、歌手名(オリジナルアーティスト名)、発表年月日、及びジャンル等の情報を含んでいる。このジャンルとは、ポップス、ロックンロール、R&B、テクノ、レゲエ、演歌、軍歌、アニメソング、邦楽、洋楽等の演奏曲の分類や、ドラマ、夏、懐メロ、恋愛、自然、酒、海、川等の演奏曲の曲調を表すキーワード等であり、各カラオケデータはそれら複数のジャンルのうち少なくとも1つのジャンルに属するものである。
【0034】
前記シール作成装置65は、例えばUSB端子等を介して前記カラオケ装置16のCPU50に接続される外部機器であり、そのカラオケ装置16から送信される映像情報に基づいて後述する図11に示すようなシール132を作成する。なお、このシール作成装置65は、無線LAN通信部を備えて構成されたものであってもよく、斯かる場合には前記LAN24等を介して前記カラオケ装置16との間で無線通信が行われる。また、前記LAN24等を介して前記電子早見本装置22と無線或いは有線接続されるものであってもよく、その電子早見本装置22との間で直接情報の送受信が行われるものであってもよい。
【0035】
図3は、前記電子早見本装置22の外観を大まかに示す斜視図である。この図3に示すように、前記電子早見本装置22は、所定の画像(映像)を表示させると共に、利用者の接触に応じて入力を行うためのタッチパネルディスプレイ68を備えている。また、前記カラオケ装置16、他の電子早見本装置22、或いは前記シール作成装置65等との間でデータの送受信や同期を実行したり、前記電子早見本装置22に内蔵されたバッテリを充電する等の動作を行うスタンド型の接続架台(ドッキングテーブル)であるクレイドル66を備えている。前記電子早見本装置22は、そのクレイドル66に取り付けられた状態又はそのクレイドル66から取り外された状態で用いられ、取り付けられた状態においては、そのクレイドル66及びLAN24を介して前記カラオケ装置16、他の電子早見本装置22、或いは前記シール作成装置65に有線接続されるようになっている。また、上記クレイドル66から取り外された状態においては、上記アクセスポイント26及びLAN24を介して前記カラオケ装置16、他の電子早見本装置22、或いは前記シール作成装置65に無線接続されるようになっている。
【0036】
図4は、前記電子早見本装置22の構成を説明するブロック線図である。この図4に示すように、前記電子早見本装置22は、上記タッチパネルディスプレイ68に所定の映像を表示させる表示装置72と、その表示装置72による表示を制御する表示制御部74と、利用者の指や図示しない備え付けのペン等によるタッチパネルディスプレイ68への接触により入力を行うタッチパネル76と、そのタッチパネル76による入力を制御する入力制御部78と、中央演算処理装置であるCPU80と、読出専用メモリであるROM82と、随時書込読出メモリであるRAM84と、フラッシュROM等の記憶部86と、インターフェイス88と、リモコン送信部90と、無線LAN通信部92と、上記クレイドル66と電気的な接続を可能とするためのコネクタ94aとを、備えて構成されている。上記クレイドル66には、斯かる電子早見本装置22と電気的な接続を可能とするためのコネクタ94bが設けられており、前記電子早見本装置22は、前記クレイドル66に載置されて上記コネクタ94a及び94bが相互に接触させられることで、上記インターフェイス88を介して前記クレイドル66乃至はLAN24に接続されるようになっている。
【0037】
上記CPU80は、上記RAM84の一時記憶機能を利用しつつ上記ROM82に記憶された情報に基づいて情報処理を実行する所謂マイクロコンピュータであり、上記表示制御部74を介して前記タッチパネルディスプレイ68(表示装置72)に所定の映像を表示させたり、その映像に基づく前記タッチパネルディスプレイ68(タッチパネル76)への接触により上記入力制御部78を介して入力される入力信号を処理したり、その入力信号に基づき前記無線LAN通信部92等を介して前記カラオケ装置16へ選曲入力をはじめとする入力送信を行ったり、その無線LAN通信部92等を介して他の電子早見本装置22との間で情報の通信や同期を行ったり、マスターコマンダである前記カラオケ装置16aを介して前記センタ装置20との間で情報の通信を行う等といった基本的な制御に加えて、後述するマイプロモーション映像作成制御等を実行する。
【0038】
前記記憶部86には、前記カラオケ装置16のカラオケデータベース96に記憶された多数のカラオケ情報それぞれに対応して曲名、アーティスト名、属性情報、歌詞の歌い出し部分等の選曲案内情報、及び備考等を選曲番号毎に記憶する図示しない演奏曲データベースが設けられている。また、後述するマイプロモーション映像作成制御を実行するために、歌詞抽出データベース98、スタンプデータベース100、及びピクチャスタンプデータベース102等の各種データベース(図5を参照)を備えている。これらのデータベースの内容については、図6乃至図9等を用いて後述する。
【0039】
図5は、前記カラオケ装置16のCPU50及び前記電子早見本装置22のCPU80に備えられた制御機能を説明する機能ブロック線図である。この図5に示すカラオケ演奏制御手段110及び演奏者映像送信手段112は、前記カラオケ装置16のCPU50に機能的に備えられたものであり、スタンプ映像作成手段114、マイプロモーション映像作成手段116、及びマイプロモーション映像送信手段118は、前記電子早見本装置22のCPU80に機能的に備えられたものである。以下、これらの制御機能について詳述する。
【0040】
上記カラオケ演奏制御手段110は、前記カラオケ装置16によるカラオケ演奏に際しての演奏曲の出力を制御する。具体的には、前記RAM54等に記憶された予約曲テーブルにおける演奏順に、その予約曲テーブルに記憶された演奏曲の選曲番号に対応するカラオケ情報を前記カラオケデータベース96から読み出し、そのカラオケ情報に含まれる演奏情報に基づいて演奏曲の出力を制御する。すなわち、演奏情報としてのMIDIデータに基づいて、前記シンセサイザ38によりそのMIDIデータにおける楽譜情報としてのトラック乃至はチャンネルに対応する楽器の演奏音(音楽情報)を出力させ、前記アンプミキサ42を介して前記スピーカ44から出力させる。
【0041】
前記演奏者映像送信手段112は、前記電子早見本装置22からの要求に応じて、前記CCDカメラ45により撮影された映像すなわち前記カラオケ装置16により演奏を行う演奏者の映像をその電子早見本装置22へ送信する。例えば、前記CCDカメラ45により撮影された映像情報を所定のコーデックで圧縮し、前記LAN24等を介して対象となる電子早見本装置22へリアルタイム送信する。また、好適には、斯かる映像の送信と同期して、その時点において前記カラオケ演奏制御手段110により演奏制御が行われている演奏曲の情報すなわちカラオケデータ乃至そのカラオケデータに含まれるヘッダ情報や歌詞情報等を対象となる電子早見本装置22へ送信する。
【0042】
前記スタンプ映像作成手段114は、前記CCDカメラ45による撮影中すなわち前記演奏者映像送信手段112からの映像情報の受信中に前記カラオケ装置16により出力される演奏曲の歌詞(映像情報と同期して送られてくる演奏曲に関する情報)に基づくスタンプ映像を作成する。このスタンプ映像とは、対象となる歌詞すなわち文字列を所定のフォント(タイプフェイス)で表示した文字映像、そのフォントの色を種々に変化させりアウトラインを別の色で縁取りしたりといった装飾を施した文字映像、或いはその文字映像をロゴやマークのように変形(デフォルメ)した映像等、その文字列をモチーフとして種々の形体をとる映像をいう。
【0043】
ここで、前記スタンプ映像作成手段114は、好適には、予め定められた関係から、対象となる演奏曲すなわち演奏者映像送信手段112からの映像情報の受信中にカラオケ装置16により出力される演奏曲のタイトル及びその演奏曲の歌詞に含まれる文字に基づいて、前記スタンプ映像に用いる単数乃至複数の文字列を抽出する。図6は、前記記憶部86に備えられた歌詞抽出データベース98の一例を示す図である。この図6に示すように、前記歌詞抽出データベース98には、対象となる演奏曲の歌詞から前記スタンプ映像に用いる文字列を抽出するための条件及び各文字列の表示場所が優先度順に記憶されている。前記スタンプ映像作成手段114は、この図6に示すように歌詞抽出データベース98に記憶された内容から対象となる演奏曲のタイトル及びその演奏曲の歌詞に含まれる文字に基づいて複数の文字列を抽出する。この文字列は、好適には、例えば15文字以下というように、その文字数の上限が予め定められたものであり、前記スタンプ映像作成手段114は、前記歌詞抽出データベース98に記憶された内容に基づきその文字数の範囲内で複数の文字列を抽出する。
【0044】
また、前記スタンプ映像作成手段114は、好適には、上述のようにして抽出された複数の文字列の中から所定の操作により選択される文字列を前記スタンプ映像に用いる歌詞として定める。具体的には、図10に示すように、抽出された複数の文字列を前記タッチパネルディスプレイ68に表示させ、その表示に従って利用者によるタッチ入力操作(タッチパネル76による入力操作)により入力される単数乃至複数の文字列を前記スタンプ映像に用いる歌詞として定める。図10に示す例では、前記スタンプ映像に用いられる候補の文字列として「Love Lime for You!」、「あの日見た夕陽」、「スキだったあの頃」、「ライム色の思い出」の4つの文字列が表示されており、その中から文字列「Love Lime for You!」が選択されることで、その文字列が前記スタンプ映像に用いる歌詞として定められ、その文字列に基づくスタンプ映像122が前記タッチパネルディスプレイ68におけるプレビュー画面に表示されている。このように、前記スタンプ映像は、好適には、前記カラオケ装置16の映像表示装置30に歌詞文字映像として表示されるのと略同じタイミングで前記タッチパネルディスプレイ68に表示される。また、そのスタンプ映像の表示時間は、好適には、対象となる演奏曲のテンポ情報に基づいて例えば2小節分とされる。
【0045】
また、前記スタンプ映像作成手段114は、好適には、前記CCDカメラ45により撮像された演奏者の映像すなわち前記演奏者映像送信手段112から受信される映像情報に対して所定の動きをとる動画としての前記スタンプ映像を作成する。更に好適には、予め定められた関係から対象となる演奏曲のジャンルに応じて前記演奏者の映像に対するスタンプ映像の動き及び形体を定める。図7は、前記記憶部86に備えられたスタンプデータベース100の一例を示す図である。この図7に示すように、前記スタンプデータベース100には、複数(図7では2つ)のジャンルの組に対応して、スタンプ映像の動き及びそのスタンプ映像に用いられるフォントが各組毎に定められている。前記スタンプ映像作成手段114は、この図7に示すようにスタンプデータベース100に記憶された内容から対象となる演奏曲のジャンルに応じて前記演奏者の映像に対するスタンプ映像の動き及び形体(フォント)を定める。
【0046】
また、図8は、前記スタンプデータベース100の図7とは別の一部を示す図である。この図8に示すように、前記スタンプデータベース100には、所定の演奏曲における所定の歌詞(文字列)に対応してスタンプ映像の動き及び形体が定められており、前記スタンプ映像作成手段114は、この図8に示すようにスタンプデータベース100に記憶された内容から対象となる演奏曲に応じて前記演奏者の映像に対するスタンプ映像の動き及び形体(フォント)を定める。
【0047】
また、前記スタンプ映像作成手段114は、好適には、対象となる演奏曲のテンポ情報を読み取り、そのテンポ情報に基づいて前記スタンプ映像の動きを定めるものであってもよい。また、1つ目のスタンプ映像はCH4:メロディ、2つ目のスタンプ映像はCH10:バスドラム・・・というように、複数のスタンプ映像の動きをノートの発音タイミングに応じて定めるものであってもよい。また、Aメロ、Bメロ、サビ・・・等のそれぞれのポイントにあるフラグを読み取り、各演奏区間に対応して動きの強弱をそれぞれ設定しておくものであってもよい。更には、前記マイクロフォン40から入力される演奏者の音声に応じて前記スタンプ映像の動きを定めるものであってもよい。
【0048】
図5に戻って、前記マイプロモーション映像作成手段116は、前記スタンプ映像作成手段114により作成されたスタンプ映像と前記CCDカメラ45により撮像された演奏者の映像すなわち前記演奏者映像送信手段112から受信される映像情報とを合成してマイプロモーション映像を作成する。図10は、このマイプロモーション映像作成手段116によるマイプロモーション映像の作成に際して前記タッチパネルディスプレイ68に表示されるプレビュー/編集画面120を説明する図である。この図10に示すように、前記電子早見本装置22によるマイプロモーション映像の作成に際しては、前記CCDカメラ45により撮影されて前記カラオケ装置16から送られてくる演奏者の映像124の前面側レイヤに前記スタンプ映像作成手段114により作成されたスタンプ映像122が合成され、実際に作成されるマイプロモーション映像のプレビュー映像として前記タッチパネルディスプレイ68に表示される。
【0049】
また、前記マイプロモーション映像作成手段116は、好適には、前記スタンプ映像122に加えて、図10に示すような所定のピクチャスタンプ映像126(図10では複数の星のマーク)を前記CCDカメラ45により撮像された演奏者の映像124とを合成してマイプロモーション映像128を作成する。このピクチャスタンプ映像とは、演奏に係る演奏曲の歌詞をモチーフとしたものではないがその演奏曲に関連して選択される所定の形体の映像であり、好適には、前記演奏者映像送信手段112から受信される映像に対して所定の動きをとるように予め定められている。また、このピクチャスタンプ映像は、対象となる演奏曲における歌詞フレーズのない部分に好適に適用される。図9は、前記記憶部86に備えられたピクチャスタンプデータベース102の一例を示す図である。この図9に示すように、前記ピクチャスタンプデータベース102には、複数(図9では2つ)のジャンルの組に対応して、ピクチャスタンプ映像の内容、動き、及びその表示場所が各組毎に定められている。前記マイプロモーション映像作成手段116は、例えば、この図9に示すように前記ピクチャスタンプデータベース102に記憶された内容から対象となる演奏曲のジャンルに応じて単数乃至複数のピクチャスタンプ映像を抽出する。更に好適には、抽出された複数のピクチャスタンプ映像の中から前記タッチパネル76を介しての操作により選択される単数乃至複数のピクチャスタンプ映像を前記マイプロモーション映像に合成するピクチャスタンプ映像として選択する。そして、前記CCDカメラ45により撮影されて前記カラオケ装置16から送られてくる演奏者の映像124の前面側レイヤに選択されたピクチャスタンプ映像126を前記スタンプ映像122と共に合成し、図10に示すように実際に作成されるマイプロモーション映像128のプレビュー映像として前記タッチパネルディスプレイ68に表示する。
【0050】
また、前記マイプロモーション映像作成手段116は、好適には、前記タッチパネルディスプレイ68(タッチパネル76)による入力操作に応じて前記マイプロモーション映像128に関する手動編集を行う。具体的には、図10に示すように、前記スタンプ映像122のフォントとして「手書き」、「ホラー」、「習字」等の中から何れかが選択できるようになっており、前記タッチパネル76による入力操作を介して選択されたそのフォントの種類に応じて前記スタンプ映像122の形体(フォント)を変更する。また、前記マイプロモーション映像128のフレームや前記スタンプ映像122の文字色等が選択できるようになっており、前記マイプロモーション映像作成手段116は、斯かる画面の表示に従っての入力(選択)操作に応じて前記マイプロモーション映像128を変更(編集)する制御を行う。
【0051】
図5に戻って、前記マイプロモーション映像送信手段118は、前記マイプロモーション映像作成手段116により作成されたマイプロモーション映像128を外部機器に送信する。この外部機器とは、例えば、前述したシール作成装置65であり、前記マイプロモーション映像送信手段118は、前記マイプロモーション映像作成手段116により作成されたマイプロモーション映像128を所定のコーデックで圧縮し、前記LAN24等を介して前記カラオケ装置16乃至シール作成装置65へ送信する。なお、このシール作成装置65へ送信される映像情報は、前記マイプロモーション映像作成手段116により作成されたマイプロモーション映像128そのものでなくともよく、例えばそのマイプロモーション映像128における所定のタイミングに相当する静止画像(ワンショット画像)であってもよい。例えば、前記タッチパネルディスプレイ68に図10に示すようなプレビュー/編集画面120が表示されている状態において、その画面内におけるキャプチャボタン映像130にタッチ入力操作が行われることで前記マイプロモーション映像128におけるその瞬間の映像(静止画像)が取得され、斯かる静止画像に対応する映像情報が前記シール作成装置65へ送信される。そして、そのようにして映像情報を受信したシール作成装置65において、受信された映像情報に対応する図11に示すようなシール(ステッカ)132が作成されて出力される。この図11に示すように、前記シール作成装置65により作成されるシール132は、所定の台紙上に剥離可能な複数枚(図11では6枚)の粘着紙片が張り付けられたものであり、各粘着紙片の表面に前記マイプロモーション映像128のワンショットに相当する映像が印刷(プリント)されたものである。
【0052】
また、前記マイプロモーション映像送信手段118は、好適には、前記マイプロモーション映像作成手段116により作成されたマイプロモーション映像128を外部装置としての携帯電話機134へ送信する。この送信の態様としては、ブルートゥースモジュール等を用いた通信により前記電子早見本装置22から直接乃至前記カラオケ装置16を介して行うものであってもよいし、前記LAN24及び通信回線18等を介して電子メールの添付ファイルとして送信されるものであってもよい。そのようにして上記携帯電話機134へ送られた前記マイプロモーション映像128は、その携帯電話機134において待ち受け画像(待ち受けフラッシュ)やHTML形式メールの装飾画像等として用いられる他、その携帯電話機134から他の機器へ送信(転送)可能とされる。斯かる態様において、前記マイプロモーション映像128は、例えばswfファイル、mpegファイル、或いはgifファイル等として対象となる携帯電話機134へ送信される。なお、このファイル送信の対象となる携帯電話機134は、前記タッチパネル76等を介して入力されるメールアドレスによって特定されるものであってもよいし、ブルートゥースモジュールにより通信を行う態様では前記カラオケ装置16が設置された室内(通信範囲内)に存在する携帯電話機134に一律に送信されるものであってもよい。
【0053】
また、前記マイプロモーション映像送信手段118は、好適には、前記マイプロモーション映像作成手段116により作成されたマイプロモーション映像128を外部装置としての前記サーバ装置20へ送信する。例えば、前記LAN24及び通信回線18等を介して前記サーバ装置20における図示しない顧客別データベースにアップロードする。この顧客別データベースには、前記カラオケ装置16を利用する各利用者の名前(ニックネーム)、ログイン認証に用いられるパスワード、生年月日、性別、メールアドレス、地域、血液型、星座、パスワードを忘れたときのための質問及び解答、その利用者が過去に前記カラオケ装置16にログインした履歴乃至その回数、その利用者が前記カラオケ装置16によるカラオケ演奏において選曲した選曲履歴(カラオケ装置16において過去に選曲された演奏曲の履歴)、その利用者が前記カラオケ装置16によるカラオケ演奏において過去に行った演奏評価の評価結果に関する情報、その利用者が前記カラオケ装置16によるカラオケ演奏において十八番曲として登録した演奏曲(簡易な操作により選曲入力を行い得るように設定された演奏曲)に関する情報、及びその利用者が前記電子早見本装置22を介して過去に注文したドリンク等の注文品の履歴乃至その金額等の情報がその利用者の識別情報(ID)と関連付けられて記憶されている。前記マイプロモーション映像送信手段118によりアップロードされた前記マイプロモーション映像128は、その顧客別データベースに各利用者毎にその利用者の識別情報と関連づけられて記憶される。そして、好適には、そのように顧客別データベースにアップロードされた前記マイプロモーション映像128は、前記通信回線18等を介して一般のパーソナルコンピュータ等により閲覧可能とされる。
【0054】
図12は、前記電子早見本装置22のCPU80によるマイプロモーション映像作成制御の要部を説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。
【0055】
先ず、ステップ(以下、ステップを省略する)S1において、前記タッチパネルディスプレイ68(タッチパネル76)を介してのタッチ入力操作によりマイプロモーション映像作成開始操作が行われたか否かが判断される。このS1の判断が否定される場合には、それをもって本ルーチンが終了させられるが、S1の判断が肯定される場合には、S2において、前記カラオケ装置16から前記CCDカメラ45により撮像された演奏者の映像が取得されると共に、その時点においてそのカラオケ装置16にて演奏されている演奏曲のカラオケデータが取得される。次に、S3において、前記歌詞抽出データベース98に記憶された内容から対象となる演奏曲のタイトル及びその演奏曲の歌詞に含まれる文字に基づいて前記スタンプ映像に用いられる単数乃至複数の文字列が抽出される。次に、S4において、前記スタンプデータベース100に記憶された内容から対象となる演奏曲のジャンルに応じて前記演奏者の映像に対するスタンプ映像の動き及び形体が決定される。次に、S5において、S3にて抽出された文字列に基づいてS4にて決定された動き及び形体のスタンプ映像が作成される。次に、S6において、前記ピクチャスタンプデータベース102に記憶された内容から対象となる演奏曲のジャンルに応じて単数乃至複数のピクチャスタンプ映像が抽出される。次に、S7において、前記カラオケ装置16から送られてくる前記CCDカメラ45により撮像された演奏者の映像の前面側レイヤにS5にて作成されたスタンプ映像及びS6にて選択されたピクチャスタンプ映像が合成されてマイプロモーション映像が作成され、前記タッチパネルディスプレイ68(表示装置72)に表示される。次に、S8において、前記タッチパネルディスプレイ68(タッチパネル76)を介してのタッチ入力操作により手動入力が行われたか否かが判断される。このS8の判断が否定される場合には、S10以下の処理が実行されるが、S8の判断が肯定される場合には、S9において、手動入力に応じて前記タッチパネルディスプレイ68に表示されるマイプロモーション映像のプレビュー映像が変更された後、S10において、前記タッチパネルディスプレイ68(タッチパネル76)を介してのタッチ入力操作によりマイプロモーション映像作成完了操作が行われたか否かが判断される。このS10の判断が否定される場合には、S8以下の処理が再び実行されるが、S10の判断が肯定される場合には、S11において、作成完了に係るマイプロモーション映像が所定の形式の動画ファイル乃至静止画像として作成される。次に、前記マイプロモーション映像送信手段118の動作に対応するS12において、S11にて作成されたマイプロモーション映像ファイルが前記サーバ装置20、シール作成装置65、乃至携帯電話機134等の外部装置へ出力された後、本ルーチンが終了させられる。以上の制御において、S3乃至S5が前記スタンプ映像作成手段114の動作に、S6乃至S11が前記マイプロモーション映像作成手段116の動作にそれぞれ対応する。
【0056】
このように、本実施例によれば、前記カラオケ装置16により演奏を行う演奏者の映像を撮影する撮像装置としてのCCDカメラ45と、そのCCDカメラ45による撮影中に前記カラオケ装置16により出力される演奏曲の歌詞に基づくスタンプ映像122を作成するスタンプ映像作成手段114(S3乃至S5)と、そのスタンプ映像作成手段114により作成されたスタンプ映像122と前記CCDカメラ45により撮像された演奏者の映像124とを合成してマイプロモーション映像128を作成するマイプロモーション映像作成手段116(S6乃至S11)と、そのマイプロモーション映像作成手段116により作成されたマイプロモーション映像128を外部機器に送信するマイプロモーション映像送信手段118(S12)とを、備えたものであることから、前記カラオケ装置16を用いて演奏を行っている演奏者の映像124とその演奏に係る演奏曲の歌詞をモチーフとしたスタンプ映像122とを含むマイプロモーション映像128を簡便に作成でき、外部機器において利用することができる。すなわち、演奏者のマイプロモーション映像を作成する付加的な機能を有するカラオケ装置16を提供することができる。
【0057】
また、前記外部機器は、前記マイプロモーション映像送信手段116により送信されるマイプロモーション映像128に基づくシール132を作成するシール作成装置65であるため、そのマイプロモーション映像128を実用的な態様で好適に利用することができる。
【0058】
また、前記マイプロモーション映像128は、前記外部機器としての携帯電話機134の待ち受け画像として利用されるものであるため、そのマイプロモーション映像128を実用的な態様で好適に利用することができる。
【0059】
また、前記マイプロモーション映像128は、前記外部機器としての携帯電話機134におけるHTML形式メールの装飾画像として利用されるものであるため、そのマイプロモーション映像128を実用的な態様で好適に利用することができる。
【0060】
また、前記マイプロモーション映像128は、前記外部機器としてのサーバ装置20に備えられたデータベースにアップロードされてインターネットを介して閲覧可能とされるものであるため、そのマイプロモーション映像128を実用的な態様で好適に利用することができる。
【0061】
また、前記スタンプ映像作成手段114は、前記CCDカメラ45により撮像された演奏者の映像124に対して所定の動きをとる動画としての前記スタンプ映像122を作成するものであるため、動画としてのスタンプ映像122を含む魅力的なマイプロモーション映像128を作成することができる。
【0062】
また、前記スタンプ映像作成手段114は、予め定められた関係から対象となる演奏曲のジャンルに応じて前記演奏者の映像124に対するスタンプ映像122の動きを定めるものであるため、演奏に係る演奏曲のジャンルに応じて動く動画としてのスタンプ映像122を含む魅力的なマイプロモーション映像128を作成することができる。
【0063】
また、前記スタンプ映像作成手段114は、予め定められた関係から対象となる演奏曲のジャンルに応じて前記スタンプ映像122の形体を定めるものであるため、演奏に係る演奏曲のジャンルに応じた形体をとるスタンプ映像122を含む魅力的なマイプロモーション映像128を作成することができる。
【0064】
また、前記スタンプ映像作成手段114は、予め定められた関係から、対象となる演奏曲のタイトル及びその演奏曲の歌詞に含まれる文字に基づいて、前記スタンプ映像122に用いる単数乃至複数の文字列を抽出するものであるため、そのスタンプ映像122に用いる文字列を実用的な態様で好適に抽出することができる。
【0065】
また、前記スタンプ映像作成手段114は、抽出された複数の文字列の中から所定の操作により選択される文字列を前記スタンプ映像122に用いる歌詞として定めるものであるため、利用者の所望する文字列に基づくスタンプ映像122を作成することができる。
【0066】
また、前記マイプロモーション映像作成手段116は、前記スタンプ映像122に加えて所定のピクチャスタンプ映像126を前記CCDカメラ45により撮像された演奏者の映像124と合成してマイプロモーション映像128を作成するものであるため、演奏に係る演奏曲の歌詞をモチーフとしたものではないピクチャスタンプ映像126を含む魅力的なマイプロモーション映像128を作成することができる。
【0067】
また、前記マイプロモーション映像作成手段116は、予め定められた関係から対象となる演奏曲のジャンルに応じて単数乃至複数のピクチャスタンプ映像126を抽出するものであるため、演奏に係る演奏曲の歌詞をモチーフとしたものではないが、その演奏曲のジャンルに応じて抽出されるピクチャスタンプ映像126を含む魅力的なマイプロモーション映像128を作成することができる。
【0068】
また、前記マイプロモーション映像作成手段116は、抽出された複数のピクチャスタンプ映像126の中から所定の操作により選択されるピクチャスタンプ映像126を前記マイプロモーション映像128に合成するものであるため、利用者の所望するピクチャスタンプ映像126を含むマイプロモーション映像128を作成することができる。
【0069】
また、前記カラオケ装置16を遠隔操作するために、所定の映像を表示させると共に利用者の接触に応じて前記カラオケ装置16への入力を行うタッチパネルディスプレイ68を有する電子早見本装置22を備え、前記スタンプ映像作成手段114、マイプロモーション映像作成手段116、及びマイプロモーション映像送信手段118は、その電子早見本装置22に備えられたものであるため、前記カラオケ装置16により演奏が行われている際に、そのカラオケ演奏を邪魔することなくマイプロモーション映像128のプレビュー乃至編集等の作業を行うことができる。
【0070】
以上、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、更に別の態様においても実施される。
【0071】
例えば、前述の実施例において、前記スタンプ映像作成手段114、マイプロモーション映像作成手段116、及びマイプロモーション映像送信手段118は、前記電子早見本装置22のCPU80に機能的に備えられたものであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、それらの制御機能の一部乃至全部が前記カラオケ装置16のCPU50に機能的に備えられたものであってもよい。この場合、前記マイプロモーション映像128の編集を行うための入力装置として前記電子早見本装置22の他、前記リモコン装置64等が好適に用いられる。
【0072】
また、前述の実施例において、前記CCDカメラ45は前記カラオケ装置16に備えられたものであったが、前記電子早見本装置22に撮像装置としてのCCDカメラ45が備えられた態様も考えられる。
【0073】
また、前述の実施例においては、前記マイプロモーション映像128の要素であるスタンプ映像122に用いられる文字列、そのスタンプ映像122の形体や動き、及びピクチャスタンプ映像126の種類等をタッチ入力操作により選択し得る態様について説明したが、それらは何れも前述した歌詞抽出データベース98、スタンプデータベース100、及びピクチャスタンプデータベース102に記憶された内容に基づいて自動的に決定されるものであってもよい。すなわち、タッチ入力操作によるマイプロモーション映像128の編集は、必ずしも行われなくともよい。
【0074】
また、前述の実施例では特に言及していないが、前記マイプロモーション映像作成手段116によるマイプロモーション映像128の編集は、前記カラオケ装置16による対象となる演奏曲の演奏と同時にしか行い得ないものとしてもよいし、その演奏が終わった後も前記電子早見本装置22に記憶された情報に基づいて編集可能としてもよい。
【0075】
その他、一々例示はしないが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が加えられて実施されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】本発明が好適に適用されるカラオケシステムを説明する概略図である。
【図2】本発明の一実施例であるカラオケ装置の構成を例示するブロック線図である。
【図3】図2のカラオケ装置に備えられた電子早見本装置の外観を大まかに示す斜視図である。
【図4】図3の電子早見本装置の構成を説明するブロック線図である。
【図5】図2のカラオケ装置のCPU及び図4の電子早見本装置のCPUに備えられた制御機能を説明する機能ブロック線図である。
【図6】図4の電子早見本装置における記憶部に備えられた歌詞抽出データベースの一例を示す図である。
【図7】図4の電子早見本装置における記憶部に備えられたスタンプデータベースの一例を示す図である。
【図8】図7のスタンプデータベースにおける別の部分を示す図である。
【図9】図4の電子早見本装置における記憶部に備えられたピクチャスタンプデータベースの一例を示す図である。
【図10】図4の電子早見本装置によるマイプロモーション映像の作成に際してタッチパネルディスプレイに表示されるプレビュー/編集画面を説明する図である。
【図11】図2のカラオケ装置に接続されるシール作成装置により作成されるシールの一例を示す図である。
【図12】図4の電子早見本装置のCPUによるマイプロモーション映像作成制御の要部を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0077】
16:カラオケ装置
20:サーバ装置(外部機器)
22:電子早見本装置
45:CCDカメラ(撮像装置)
65:シール作成装置(外部機器)
68:タッチパネルディスプレイ
114:スタンプ映像作成手段
116:マイプロモーション映像作成手段
118:マイプロモーション映像送信手段
122:スタンプ映像
124:演奏者の映像
126:ピクチャスタンプ映像
128:マイプロモーション映像
132:シール
134:携帯電話機(外部機器)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
多数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させると共に、該演奏曲の出力と併行して該演奏曲の歌詞文字映像を含む演奏映像を表示させるカラオケ装置であって、
該カラオケ装置により演奏を行う演奏者の映像を撮影する撮像装置と、
該撮像装置による撮影中に前記カラオケ装置により出力される演奏曲の歌詞に基づくスタンプ映像を作成するスタンプ映像作成手段と、
該スタンプ映像作成手段により作成されたスタンプ映像と前記撮像装置により撮像された演奏者の映像とを合成してマイプロモーション映像を作成するマイプロモーション映像作成手段と、
該マイプロモーション映像作成手段により作成されたマイプロモーション映像を外部機器に送信するマイプロモーション映像送信手段と
を、備えたものであることを特徴とするカラオケ装置。
【請求項2】
前記外部機器は、前記マイプロモーション映像送信手段により送信されるマイプロモーション映像に基づくシールを作成するシール作成装置である請求項1に記載のカラオケ装置。
【請求項3】
前記マイプロモーション映像は、前記外部機器としての携帯電話機の待ち受け画像として利用されるものである請求項1に記載のカラオケ装置。
【請求項4】
前記マイプロモーション映像は、前記外部機器としての携帯電話機におけるHTML形式メールの装飾画像として利用されるものである請求項1に記載のカラオケ装置。
【請求項5】
前記マイプロモーション映像は、前記外部機器としてのデータベースにアップロードされてインターネットを介して閲覧可能とされるものである請求項1に記載のカラオケ装置。
【請求項6】
前記スタンプ映像作成手段は、前記撮像装置により撮像された演奏者の映像に対して所定の動きをとる動画としての前記スタンプ映像を作成するものである請求項1から5の何れか1項に記載のカラオケ装置。
【請求項7】
前記スタンプ映像作成手段は、予め定められた関係から対象となる演奏曲のジャンルに応じて前記演奏者の映像に対するスタンプ映像の動きを定めるものである請求項6に記載のカラオケ装置。
【請求項8】
前記スタンプ映像作成手段は、予め定められた関係から対象となる演奏曲のジャンルに応じて前記スタンプ映像の形体を定めるものである請求項1から7の何れか1項に記載のカラオケ装置。
【請求項9】
前記スタンプ映像作成手段は、予め定められた関係から、対象となる演奏曲のタイトル及び該演奏曲の歌詞に含まれる文字に基づいて、前記スタンプ映像に用いる単数乃至複数の文字列を抽出するものである請求項1から8の何れか1項の記載のカラオケ装置。
【請求項10】
前記スタンプ映像作成手段は、抽出された複数の文字列の中から所定の操作により選択される文字列を前記スタンプ映像に用いる歌詞として定めるものである請求項9に記載のカラオケ装置。
【請求項11】
前記マイプロモーション映像作成手段は、前記スタンプ映像に加えて所定のピクチャスタンプ映像を前記撮像装置により撮像された演奏者の映像と合成してマイプロモーション映像を作成するものである請求項1から10の何れか1項に記載のカラオケ装置。
【請求項12】
前記マイプロモーション映像作成手段は、予め定められた関係から対象となる演奏曲のジャンルに応じて単数乃至複数のピクチャスタンプ映像を抽出するものである請求項11に記載のカラオケ装置。
【請求項13】
前記マイプロモーション映像作成手段は、抽出された複数のピクチャスタンプ映像の中から所定の操作により選択されるピクチャスタンプ映像を前記マイプロモーション映像に合成するものである請求項12に記載のカラオケ装置。
【請求項14】
前記カラオケ装置を遠隔操作するために、所定の映像を表示させると共に利用者の接触に応じて前記カラオケ装置への入力を行うタッチパネルディスプレイを有する電子早見本装置を備え、前記スタンプ映像作成手段、マイプロモーション映像作成手段、及びマイプロモーション映像送信手段は、該電子早見本装置に備えられたものである1から13の何れか1項に記載のカラオケ装置。
【請求項1】
多数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させると共に、該演奏曲の出力と併行して該演奏曲の歌詞文字映像を含む演奏映像を表示させるカラオケ装置であって、
該カラオケ装置により演奏を行う演奏者の映像を撮影する撮像装置と、
該撮像装置による撮影中に前記カラオケ装置により出力される演奏曲の歌詞に基づくスタンプ映像を作成するスタンプ映像作成手段と、
該スタンプ映像作成手段により作成されたスタンプ映像と前記撮像装置により撮像された演奏者の映像とを合成してマイプロモーション映像を作成するマイプロモーション映像作成手段と、
該マイプロモーション映像作成手段により作成されたマイプロモーション映像を外部機器に送信するマイプロモーション映像送信手段と
を、備えたものであることを特徴とするカラオケ装置。
【請求項2】
前記外部機器は、前記マイプロモーション映像送信手段により送信されるマイプロモーション映像に基づくシールを作成するシール作成装置である請求項1に記載のカラオケ装置。
【請求項3】
前記マイプロモーション映像は、前記外部機器としての携帯電話機の待ち受け画像として利用されるものである請求項1に記載のカラオケ装置。
【請求項4】
前記マイプロモーション映像は、前記外部機器としての携帯電話機におけるHTML形式メールの装飾画像として利用されるものである請求項1に記載のカラオケ装置。
【請求項5】
前記マイプロモーション映像は、前記外部機器としてのデータベースにアップロードされてインターネットを介して閲覧可能とされるものである請求項1に記載のカラオケ装置。
【請求項6】
前記スタンプ映像作成手段は、前記撮像装置により撮像された演奏者の映像に対して所定の動きをとる動画としての前記スタンプ映像を作成するものである請求項1から5の何れか1項に記載のカラオケ装置。
【請求項7】
前記スタンプ映像作成手段は、予め定められた関係から対象となる演奏曲のジャンルに応じて前記演奏者の映像に対するスタンプ映像の動きを定めるものである請求項6に記載のカラオケ装置。
【請求項8】
前記スタンプ映像作成手段は、予め定められた関係から対象となる演奏曲のジャンルに応じて前記スタンプ映像の形体を定めるものである請求項1から7の何れか1項に記載のカラオケ装置。
【請求項9】
前記スタンプ映像作成手段は、予め定められた関係から、対象となる演奏曲のタイトル及び該演奏曲の歌詞に含まれる文字に基づいて、前記スタンプ映像に用いる単数乃至複数の文字列を抽出するものである請求項1から8の何れか1項の記載のカラオケ装置。
【請求項10】
前記スタンプ映像作成手段は、抽出された複数の文字列の中から所定の操作により選択される文字列を前記スタンプ映像に用いる歌詞として定めるものである請求項9に記載のカラオケ装置。
【請求項11】
前記マイプロモーション映像作成手段は、前記スタンプ映像に加えて所定のピクチャスタンプ映像を前記撮像装置により撮像された演奏者の映像と合成してマイプロモーション映像を作成するものである請求項1から10の何れか1項に記載のカラオケ装置。
【請求項12】
前記マイプロモーション映像作成手段は、予め定められた関係から対象となる演奏曲のジャンルに応じて単数乃至複数のピクチャスタンプ映像を抽出するものである請求項11に記載のカラオケ装置。
【請求項13】
前記マイプロモーション映像作成手段は、抽出された複数のピクチャスタンプ映像の中から所定の操作により選択されるピクチャスタンプ映像を前記マイプロモーション映像に合成するものである請求項12に記載のカラオケ装置。
【請求項14】
前記カラオケ装置を遠隔操作するために、所定の映像を表示させると共に利用者の接触に応じて前記カラオケ装置への入力を行うタッチパネルディスプレイを有する電子早見本装置を備え、前記スタンプ映像作成手段、マイプロモーション映像作成手段、及びマイプロモーション映像送信手段は、該電子早見本装置に備えられたものである1から13の何れか1項に記載のカラオケ装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2010−72289(P2010−72289A)
【公開日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−239116(P2008−239116)
【出願日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【出願人】(396004833)株式会社エクシング (394)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【出願人】(396004833)株式会社エクシング (394)
【Fターム(参考)】
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