カーテン用テープ

【課題】カーテンの取付け作業中にフックが脱落しないように、カーテンを洗濯機で洗う際にフックの存在が支障にならないように、又カーテンをアイロンプレスする際にフックの存在が支障にならないように、又今まで一般に供給され使われてきたフックを利用できるように考案された、カーテン用テープを提供する。
【解決手段】カーテン用テープ５に、フック取付け用袋部６とフック収納用袋部８を同時に設けることにより解決をはかる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、カーテン吊下げ部に縫い付けるカーテン用テープにおいて、カーテン吊り下げフックを取付けるための袋部と、カーテン洗濯時などにフックを収納できる袋部を同時に設けた、カーテン用テープに関するものである。
［背景技術］
【０００２】
従来、カーテンに吊下げ用フックを取付ける場合は、（図１）カーテン上部を重ね合わせ縫合した襞の合わせ目の間１に下からフックを差し込んでいた。この場合、カーテン取り付け作業中にフックが下に脱落したり、カーテンを洗濯機で洗う際にフック２が布地にひっかかって破損したり、アイロンプレスがけが難しい等の障害があった。また、洗濯時のために考案されたフックやテープにおいては、固定された特殊なフックとテープの組み合わせになっている構造上の理由により、（図２）カーテンレール３露出タイプのみである（例えば、特許文献１参照、特許文献２参照）。一般的なフックに用意された（図３）カーテンレール４隠蔽タイプと（図２）カーテンレール３露出タイプの両方を使い分けることが出来ない欠点があった。
［特許文献１］特開２００２−１９１４９６号公報（図４）
［特許文献２］特公昭６０−１２０４７号公報
［発明の開示］
［発明が解決しようとしている課題］
【０００３】
本発明は、カーテンの洗濯時にフックを付けたままでも支障なく洗濯機で洗うことができ、アイロンプレスがけにも支障なく作業ができ、且つ、カーテンレール隠蔽タイプフックと露出タイプフックの両方を使い分けることができ、且つカーテン取り付け作業中にフック脱落のない、カーテン用テープを提供することにある。
［課題を解決するための手段］
【０００４】
（図４）テープ５に６のフック取り付け用の袋部を設ける。点線は縫い目を示す。袋部は７の部分のみが開口になっており、（図５）７よりフックを横から回すようにして差込み取り付ける。横から差込むため、フックが下に脱落することはない。袋部は布製が良い。
【０００５】
（図４）テープ５に８の、洗濯時にフックを収納するための袋部を設ける。点線は縫い目を示す。袋部は９の部分が開口になっており、フックを収納するときは９の部分を（図７）つまんで広げフックを押し込む。取り出すときは同じくつまんで広げ取り出す。実験の結果、作業のコツを掴めば非常に簡単に収納、取り出しの作業ができる。袋部は布又はゴム状の物でも良い。
【０００６】
（図６）１０はフックを取り付けた状態を示し、１１は洗濯時にフックを収納した状態を示す。
［発明の効果］
【０００７】
この方法によれば、カーテンの洗濯時にフックを付けたままでも支障なく洗濯機で洗うことができ、カーテンをアイロンプレスする際にも支障なく作業ができる。従来の、カーテン洗濯時にフックを外して又付けるといった煩雑な作業が軽減されることは、コスト削減に大きな効果をもたらす。また特殊なフックを使うことがないため、今まで一般に供給され使われてきたフックを利用できる便利さとともに、カーテンレール隠蔽タイプフックと露出タイプフックを交換することにより両方を使い分けることができる。且つ、カーテン取付け作業中のフック脱落もない。
［発明を実施するための最良の形態］
【０００８】
袋部を設ける方法は、（図４）袋部片を縫い付ける。（図８）テープ本体を折り曲げ重ねて縫う。点線は縫い目を示す。及びテープ本体と交織して一体にするなどである。
【図面の簡単な説明】
【図１】従来のカーテンフックの取付け方法を示す。
【図２】カーテンレールの露出タイプを示す。
【図３】カーテンレールの隠蔽タイプを示す。
【図４】カーテン用テープにフック取付け用袋部と収納用袋部を付けた状態を示す
【図５】フック取付け用袋部にフックを差し込む状態を示す。
【図６】フックが差し込まれた通常の状態、洗濯時にフックが収納された状態を示す。
【図７】洗濯時にフックが収納されるときの状態を示す。
【図８】袋部を作る方法を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項１】
カーテン吊下げ部に縫い付けるカーテン用テープにおいて、カーテン吊り下げフックを取付けるための袋部と、洗濯時などにフックを収納するための袋部を同時に設けたことを特徴とする、カーテン用テープ。

【図１】