説明

カードケース及びその製造方法

【課題】シートの周縁部同士を接着剤からなる帯状スペーサで所定間隔に直接貼り合わせる。
【解決手段】対向するシート1,2の周縁部1a,2aの間に設けられる帯状スペーサ3を、加熱溶融状態から帯状に硬化してシート1,2の周縁部1a,2aとそれぞれ接着する接着剤3aで構成することにより、帯状スペーサ3となる接着剤3aを挟んでシート1,2の周縁部1a,2aとそれぞれ接着されると同時に、これら対向するシート1,2の間に、カードBの厚さ寸法と同じ又はそれよりも厚いカード収納空間Sが形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばIDカード、名札、乗車券、厚紙などのカードを挟み込み、そのまま閲覧できるように収納する透明又は半透明のカードケースと、そのようなカードケースを生産するための製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のカードケース及びその製造方法として、硬質塩化ビニールなどの2枚の上下合成樹脂平板と、この上下合成樹脂平板の間の3つの周縁部に配置された短冊状の細幅の軟質または硬質の塩化ビニール等の中板とにより形成され、3重に重なった上下樹脂平板と中板を高周波誘電加熱により溶着させて製造されるものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、軟質プラスチック(塩化ビニール)よりなる帯線状リブで厚みを均一に保つように枠体を形成し、長方形状の透明硬質プラスチックシートを複数枚、各透明硬質プラスチックシートの3辺縁が該枠体を表裏より挟むようにして貼着(接着固定)することにより、各透明硬質プラスチックシートが枠体内中央部位置の互いに対向する辺縁において所定間隔を保つように形成するものもある(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−48643号公報
【特許文献2】特開2003−116616号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし乍ら、このような従来のカードケースでは、対向するシートとは別に、それらシートの間に挟み込む前記中板や前記帯線状リブを予め作製して溶着や貼着する必要があるため、前記中板や前記帯線状リブの作製と貼り合わせに手間がかかって、コスト高になるという問題があった。
さらに、サイズが異なる複数のカードケースを用意するには、そのサイズに対応した前記中板や前記帯線状リブを作製しなければならず、その部品管理にも手間がかかってコスト高になるという問題もあった。
また、このような従来のカードケースの製造方法では、対向するシートの3つの周縁部に沿って、前記中板や前記帯線状リブを並べて溶着や貼着するため、製造過程で手間がかかってコスト高になるとともに、前記中板や前記帯線状リブの寸法精度が低下したり、シートの周縁部に対する前記中板や前記帯線状リブの配置が雑になると、外観が悪くなって商品価値が低下するという問題があった。
【0005】
本発明は、このような問題に対処することを課題とするものであり、シートの周縁部同士を接着剤からなる帯状スペーサで所定間隔に直接貼り合わせること、シートの周縁部同士を重ね合わせ工程中に帯状スペーサで相互に貼り合わせること、などを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このような目的を達成するために本発明によるカードケースは、互いに対向するように設けられるシートと、これらシートの間にカード収納空間を形成するために該シートの周縁部に沿って設けられる帯状スペーサとを備え、前記帯状スペーサは、加熱溶融状態から帯状に硬化して前記シートの前記周縁部とそれぞれ接着する接着剤で構成され、該帯状スペーサの厚さ寸法を前記カード収納空間に挿入されるカードの厚さ寸法と同じ又はそれよりも厚く形成したことを特徴とする。
【0007】
また本発明によるカードケースの製造方法は、前記シートの前記周縁部のいずれか一方に沿って前記接着剤を帯状に供給して前記帯状スペーサを形成し、その後、前記帯状スペーサを挟むように前記シートの前記周縁部の他方を重ね合わせ、前記シートの前記周縁部及び前記帯状スペーサを所定圧力で加圧して相互に接着するとともに、前記帯状スペーサの厚さ寸法を、前記カード収納空間に挿入される前記カードの厚さ寸法と同じ又はそれよりも厚くしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
前述した特徴を有する本発明によるカードケースは、対向するシートの周縁部の間に設けられる帯状スペーサを、加熱溶融状態から帯状に硬化してシートの周縁部とそれぞれ接着する接着剤で構成することにより、帯状スペーサとなる接着剤を挟んでシートの周縁部とそれぞれ接着されると同時に、これら対向するシートの間に、カードの厚さ寸法と同じ又はそれよりも厚いカード収納空間が形成されるので、シートの周縁部同士を接着剤からなる帯状スペーサで所定間隔に直接貼り合わせることができる。
その結果、対向するシートとは別に中板や帯線状リブを予め作製して溶着や貼着する従来のものに比べ、予め帯状スペーサを作製してシートの周縁部に溶着や貼着する必要がないので、構造を簡素化できて、コストの低減化が図れる。
さらに、サイズが異なる複数のカードケースを用意する場合には、そのサイズに対応した帯状スペーサを予め作製する必要がないので、その分だけ部品管理も簡単になって、コストの低減化が図れる。
【0009】
また、前述した特徴を有する本発明によるカードケースの製造方法は、シートの周縁部のいずれか一方に沿って接着剤を帯状に供給することにより、帯状スペーサがカード収納空間を囲むように形成され、その後、帯状スペーサを挟むように他方のシートの周縁部が重ね合わされ、これらを所定圧力で加圧することにより、帯状スペーサの厚さ寸法が、カード収納空間に挿入されるカードの厚さ寸法と同じ又はそれよりも厚くなるので、シートの周縁部同士を重ね合わせ工程中に帯状スペーサで相互に貼り合わせることができる。
その結果、対向するシートの3つの周縁部に沿って、予め作製された中板や帯線状リブを並べて溶着や貼着する従来の製造方法に比べ、予め帯状スペーサを作製する必要がないとともに、帯状スペーサを並べて配置する必要がないため、低コストで外観に優れたカードケースを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施形態に係るカードケースを示す説明図であり、(a)が外観斜視図、(b)が分解斜視図である。
【図2】本発明の実施形態に係るカードケースの製造方法を示す説明図であり、(a)〜(d)が製造工程順に示した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本発明の実施形態に係るカードケースAは、図1(a)(b)に示すように、互いに対向するように設けられるシート1,2と、これらシート1,2の間にカード収納空間Sを形成するためにシート1,2の周縁部1a,2aに沿って設けられる帯状スペーサ3とを備えている。
【0012】
シート1,2は、透明又は着色料が添加された半透明の変形可能な軟質合成樹脂で矩形などの所望形状に形成され、これらの内面同士がほぼ平行に対向するように配置して、各内面の周縁部1a,2aには、カード収納空間Sを囲むように帯状スペーサ3が設けられる。
シート1,2を構成する軟質合成樹脂の具体例としては、例えばポリエステル系樹脂やオレフィン系樹脂などが挙げられる。さらに、ポリエステル系樹脂としては、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)などを用いることが好ましく、オレフィン系樹脂としては、例えばポリプロピレン(PP)などを用いることが好ましい。
また、シート1,2は、単一の軟質合成樹脂のみの単層シート、又は複数の軟質合成樹脂を一体に積層した複層シートが用いられる。その具体例としては、A−PETの単層シートやPPの単層シートなど、或いはPET−G/A−PET/PET−Gの三層シートなどが挙げられる。
【0013】
帯状スペーサ3は、加熱溶融状態から帯状に硬化してシート1,2の周縁部1a,2aとそれぞれ接着する透明又は着色料が添加された半透明の接着剤3aで構成され、これらシート1,2の間に挟まれるように配置することにより、その両表面3b,3cをシート1,2の周縁部1a,2aにそれぞれ接着させている。
さらに、帯状スペーサ3の厚さ寸法は、カード収納空間Sに挿入されるカードBの厚さ寸法と同じ又はそれよりも若干厚くなるように形成されている。
詳しく説明すると、帯状スペーサ3を構成する接着剤3aは、加熱融解状態でシート1,2の周縁部1a,2aに沿った帯状に例えば塗布や印刷などにより供給され、自然冷却などにより供給形状のまま硬化して、その両表面3b,3cをシート1,2の周縁部1a,2aにそれぞれ接着させ、これら対向するシート1,2の間には、カードBの厚さ寸法と同じ又はそれよりも若干厚いカード収納空間Sが形成されている。
接着剤3aの具体例としては、ゴム系や熱可塑性樹脂を主成分としたホットメルトなどが挙げられる。さらに、接着剤3aとしては、高粘度のゼリー状タイプを用いることが好ましい。
【0014】
このような本発明の実施形態に係るカードケースAによると、対向するシート1,2の周縁部1a,2aの間に帯状スペーサ3となる接着剤3aを挟んで、その表裏両面3b,3cがシート1,2の周縁部1a,2aとそれぞれ接着されると同時に、対向するシート1の間には、カードBの厚さ寸法と同じ又はそれよりも若干厚いカード収納空間Sが形成される。
それにより、シート1,2の周縁部1a,2a同士を接着剤3aからなる帯状スペーサ3で所定間隔に直接貼り合わせることができる。
【0015】
特に、帯状スペーサ3を構成する接着剤3aとして高粘度のゼリー状タイプの接着剤を用いた場合には、接着剤3aが加熱融解状態で帯状に供給されても垂れずに自然冷却などによりその供給形状のまま硬化される。
それにより、カード収納空間Sを確実に形成することができる。
その結果、寸法精度を向上させて品質の均一化を図ることができる。
【0016】
そして、本発明の実施形態に係るカードケースAを生産するための製造方法は、図2(a)〜(d)に示すように、シート1,2のいずれか一方、つまり一方のシート1を所定位置に載置する配置工程と、一方のシート1の周縁部1aに沿って接着剤3aを帯状に供給して帯状スペーサ3を形成する形成工程と、一方のシート1の周縁部1aに帯状スペーサ3を挟んで他方のシート2の周縁部2aを重ね合わせる重ね合わせ工程と、これら重ね合わされた両シート1,2の周縁部1a,2a及び帯状スペーサ3を所定圧力で加圧する加圧工程とを含んでいる。
【0017】
配置工程は、図2(a)に示されるように、例えば定盤などの平坦な加工面C上に、一方のシート1を載置して、例えば真空吸着手段(図示しない)によって移動不能に位置決めしている。
この際、搬送用ロボットなどの移送手段(図示しない)を用いて、シート1の供給源から所定位置へ向けて自動的に搬入することも可能である。
【0018】
帯状スペーサ3の形成工程は、図2(b)に示されるように、配置工程により位置決めされたシート1の周縁部1aに沿って接着剤3aを塗布するか、又は印刷などにより帯状に供給し、自然冷却などによりその塗布形状か或いは印刷形状のまま硬化させることで、帯状スペーサ3がカード収納空間Sを囲むように形成している。
それによって、一方のシート1の周縁部1aに対して帯状スペーサ3のシート1側表面3bが透明又は半透明に接着される。
【0019】
重ね合わせ工程は、図2(c)に示されるように、形成工程により形成された帯状スペーサ3を挟んで、一方のシート1の周縁部1aと対向するように他方のシート2の周縁部2aを重ね合わせている。
それによって、他方のシート2の周縁部2aに対して帯状スペーサ3のシート2側表面3cが透明又は半透明に接着される。
この際、搬送用ロボットなどの移送手段(図示しない)を用いて、シート2の供給源から帯状スペーサ3へ向けて自動的に搬入することも可能である。
【0020】
加圧工程は、図2(d)に示されるように、重ね合わせ工程により重ね合わされた両シート1,2の周縁部1a,2a及び帯状スペーサ3を、加工面Cに向け所定圧力で加圧しながら冷却することにより、帯状スペーサ3の厚さ寸法が、カード収納空間Sに挿入されるカードBの厚さ寸法と同じ又はそれよりも若干厚くなるように硬化させている。
それによって、図1(a)に示されるように、カード収納空間Sの間隔をカードBの厚さ寸法と同じ又はそれよりも若干厚くしたカードケースAが作製される。
【0021】
このような本発明の実施形態に係るカードケースAの製造方法によると、シート1,2の周縁部1a,2aのいずれか一方に沿って接着剤3aを塗布又は印刷などで帯状に供給することにより、帯状スペーサ3がカード収納空間Sを囲むように形成され、その後、帯状スペーサ3を挟むように他方のシート1の周縁部1aが重ね合わされ、これら両シート1,2の周縁部1a,2a及び帯状スペーサ3を所定圧力で加圧することにより、帯状スペーサ3の厚さ寸法が、カード収納空間Sに挿入されるカードBの厚さ寸法と同じ又はそれよりも厚くなる。
それにより、シート1,2の周縁部1a,2a同士を重ね合わせ工程中に帯状スペーサ3で相互に貼り合わせることができる。
次に、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
【実施例】
【0022】
この実施例に係るカードケースAは、そのカード収納空間SにカードBとして、例えばIDカードや名札などの展示カードを挿入し保持する名札入れであり、図1(a)(b)に示すように、シート1,2がほぼ同じ大きさの矩形に形成され、各内面の一辺を除く三辺の周縁部1a,2aに帯状スペーサ3がコの字形に設けられ、シート1,2の開口側などに対し、環状の糸や紐などからなる懸吊具(図示しない)を取り付けるなどして、首から吊り下げるように使用されるものである。
【0023】
シート1,2としては、A−PETの単層シートやPPの単層シートなど、或いはPET−G/A−PET/PET−Gの三層シートなどを使用している。
帯状スペーサ3を構成する接着剤3aとしては、ゴム系のホットメルトなどを使用している。
【0024】
さらに、図1(a)(b)に示される例では、シート1,2の開口側に配置される一辺を直線状に形成している。
また、その他の例として図示しないが、シート1,2の開口側に配置される一辺に、懸吊具の端部やそれに接続されるクリップなどを取り付けるための貫通孔や突起部などを形成することも可能である。
【0025】
このような本発明の実施例に係るカードケースAによると、シート1,2として安価なPETやPPなどの単層又は複層シートを使用でき、接着剤3aとしてゴム系のホットメルトなどを使用しているため、コストを低減できるとともに、破れ難くなるという利点がある。
【0026】
そして、この実施例に係るカードケースAの製造方法は、帯状スペーサ3の形成工程において、図2(b)に示されるように接着剤3aを塗布し、加圧工程において、図2(d)に示されるように押圧手段Fで、両シート1,2の周縁部1a,2a及び帯状スペーサ3を加圧している。
【0027】
図2(b)に示される例では、例えばディスペンサなどの液体定量吐出機Dを用い、この液体定量吐出機DをNC(数値制御)装置(図示しない)などで、シート1の周縁部1aと対向するコの字形の軌道Eに沿って移動させることにより、接着剤3aが均一な厚さで塗布されている。その際に用いられる接着剤3aとしては、ゴム系で例えば100〜145℃程度に加熱溶融して塗布するものが好ましい。
また、その他の例として図示しないが、NC装置を用いず、例えば手動などにより液体定量吐出機Dをコの字形の軌道Eに沿って移動させたり、例えばスクリーン印刷などの周知な印刷機を用いて、接着剤3aを均一な厚さで印刷することも可能である。
【0028】
図2(d)に示される例では、例えば油圧シリンダなどの押圧手段Fにより、他方のシート2を一方のシート1へ向けて直接押圧すると同時に、自然冷却などで帯状スペーサ3を硬化させている。押圧手段Fとしては、その伸縮量が調整可能で、更に冷却機能があるものを用いることが好ましい。
また、その他の例として図示しないが、押圧手段Fと他方のシート2との間にシート1,2よりも大きな平板状の冷却ブロック(図示しない)を挟み込んで、他方のシート2の全体が均等に押圧されると同時に、帯状スペーサ3を強制的に冷却したり、押圧手段Fや冷却ブロックなどに代えて金属などからなる重り(図示しない)を他方のシート2の上に載せることにより、他方のシート2の全体を均等に押圧すると同時に、帯状スペーサ3を強制的に冷却することも可能である。
【0029】
このような本発明の実施例に係るカードケースAの製造方法によると、製造工程が簡素化して、カードケースAを安価に製造することができるという利点がある。
特に、押圧手段Fに冷却機能があるものを用いた場合には、加工速度を上げることができ、それによりカードケースAのコストを更に低減化できるという利点がある。
【0030】
また、図2(a)〜(d)に示される例では、1つのカードケースAを製造する場合を示しているが、複数のカードケースAを同時に製造することも可能である。
この場合には、カードケースAを量産化できるため、更なるコストの低減化が可能になるという利点がある。
【0031】
なお、前示実施例では、カードケースAが、カードBとしてIDカードや名札などの展示カードを挿入し保持する名札入れであり、その開口側などに糸や紐などからなる懸吊具を取り付けるなどして、首から吊り下げるように使用される場合を示したが、これに限定されず、前記懸吊具を取り付けずにカードケースA単位のみで用いたり、IDカードや名札などの展示カードが保持される名札入れの他に、乗車券や厚紙などのカードを入れて用いても良い。また、例えば特開2003−116616号公報に記載されるようなブックカバーなどの二つ折り式のカードケースにすることも可能である。
これらの場合には、目的用途に応じて、シート1,2の形状や大きさが変化し、それに伴い帯状スペーサ3の形状や大きさも変化する。
【符号の説明】
【0032】
A カードケース 1,2 シート
1a,2a 周縁部 3 帯状スペーサ
S カード収納空間 B カード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに対向するように設けられるシートと、
これらシートの間にカード収納空間を形成するために該シートの周縁部に沿って設けられる帯状スペーサとを備え、
前記帯状スペーサは、加熱溶融状態から帯状に硬化して前記シートの前記周縁部とそれぞれ接着する接着剤で構成され、該帯状スペーサの厚さ寸法を前記カード収納空間に挿入されるカードの厚さ寸法と同じ又はそれよりも厚く形成したことを特徴とするカードケース。
【請求項2】
前記帯状スペーサを構成する前記接着剤として高粘度タイプの接着剤を用いたことを特徴とする請求項1記載のカードケース。
【請求項3】
請求項1又は2記載のカードケースを製造するに際し、
前記シートの前記周縁部のいずれか一方に沿って前記接着剤を帯状に供給して前記帯状スペーサを形成し、その後、前記帯状スペーサを挟むように前記シートの前記周縁部の他方を重ね合わせ、前記シートの前記周縁部及び前記帯状スペーサを所定圧力で加圧して相互に接着するとともに、前記帯状スペーサの厚さ寸法を、前記カード収納空間に挿入される前記カードの厚さ寸法と同じ又はそれよりも厚くしたことを特徴とするカードケースの製造方法。

【図1】
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【図2】
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