説明

カードゲームをプレイするシステムおよび方法

【課題】プレイヤーの掛け金と勝利とを大きくするゲームを提供すること。
【解決手段】最初に5枚のカード(18、20、22、24、および26)がプレイヤーに向けて表を下にして表示される。それらの上には、頭に「3 CARD LEFT」を書かれた第1のカラム(28)、頭に「3 CARD RIGHT」と書かれた右のカラ(30)がある。中央のカラム(32)は、頭に記載を有しないが、左右のカラム(28、30)の間にあることにより識別される。3つのカラム(28、30、および32)は、5枚のカードのドローポーカーの通常の手のカードの様々な組合せに関連する支払いを表示する。中央のカラム32の5枚のカードの組合せに対するベットへの支払いは、左右のカラム28、30よりも可能性の高い組み合わせを含む。中央のカラム32は、5枚のカードを評価し、かつ左右のカラム28、30は、3枚のカードのみを評価するからである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(発明の分野)
本発明は、カードゲームに関し、より詳細には、オリジナルの手が複数の手の混合として評価されるカードゲームをプレイするシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
(関連技術の説明)
通常、ほとんどのカードゲームは、各プレイヤーにカードのオリジナルの手を分配することを含む。このオリジナルの手は、ゲームのルールに従って評価され、このゲームのルールにおいては、全てのカードが共に単一の手として考えられる。
【0003】
例えば、標準的な52枚のカードでプレイされる基本のポーカーゲームでは、各プレイヤーには5枚のカードが分配される。各プレイヤーの手にある全5枚のカードは、2ペア、3カード、ストレート等のカードの様々な組み合わせの存在に対して、単一の手として評価される。どの組み合わせが他の組み合わせに勝つかを判断することは、組み合わせのランキングを含む表を参照することによってなされる。ほとんどの表のランキングは、プレイヤーの手に生じる各組み合わせのオッズに基づく。プレイヤーの手にあるカードの数、カードに割り当てられた価値、およびオッズに関わらず、プレイヤーの手にある全5枚のカードを評価する方法は、同じである。
【0004】
米国特許第5,882,260号において、改変されたポーカーカードゲームが開示される。ここでは、各プレイヤーは、手に5枚より多いカードを有する。各プレイヤーは、少なくとも2組の5枚のカードの手を構築し、この手は、プレイ表面に配置され、かつカードを交差させることによって結合して、あるパターンを定義する。この方法は、各プレイヤーに一度に少なくとも9枚のカードが分配される必要があるという不利な点を有する。全てのカードがあるパターンでプレイ表面に配置されるために、プレイ表面上の十分なスペースが、各プレイヤーに要求される。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0005】
(要旨)
本発明の開示される実施形態は、カードゲームプレイのシステムおよび方法を指す。カードゲームプレイの1つの方法に従って、5枚のカードがプレイヤーに配られる。5枚のカードは、5枚のカードの手として、さらにプレイのルールに従って5枚のカードよりも少ないカードの下位の組み合わせの手として評価される。例えば、5枚のカードドローポーカーのゲームでは、5枚のカードの手が、プレイヤーに分配され、その手は、5枚のカードの手として評価される。さらにその手は、プレイのルールに従って、3枚のカードの手、4枚のカードの手、または両方、あるいは2つの3枚のカードの手、または3つの3枚のカードの手のような、少なくとも5枚のカードの少なくとも下位の組み合わせの手として評価される。理想的には、電子ゲーム機、ポータブルハンドヘルドデバイス、スタンドアローンゲーム機、パーソナルコンピュータ、および商業的に入手可能であり、かつ当業者に公知である他のデバイスのように、カードゲームプレイの方法は、電子的に実施される。
【0006】
本発明の別の局面に従って、カードゲームプレイの方法は、最初の5枚のカードの手をプレイヤーに分配するステップと、プレイヤーのオプションでプレイヤーによって捨てられた任意のカードを交換するステップと、手を5枚のカードの手として評価するステップ
と、さらにプレイのルールに従って、所定の3枚のカードおよび4枚のカードの下位の組み合わせを3枚のカードおよび4枚のカードの手としてそれぞれ評価するステップとを包含する。代わりに5枚のカードの手は、2つの3枚のカードの手、2つの4枚のカードの手、または3つの3枚のカードの手のいずれかとして評価され得る。さらに、以上の実施形態は、4枚のカードをプレイヤーに最初に分配するステップを含み得、この場合、手は、4枚のカードの手として、および1つ以上の3枚のカードの手として評価される。
【0007】
カードゲームプレイの方法の別の実施形態によると、方法は、少なくとも5枚のカードを受け取るステップと、少なくとも5枚のカードを5枚のカードの手として評価するステップと、少なくとも5枚のカードよりも少ないカードを有する少なくとも5枚のカードの下位の組み合わせの手を評価するステップを包含する。この下位の組み合わせの手は、3枚のカードの手、4枚のカードの手、または2枚のカードの手および3枚のカードの手の組み合わせとして、あるいはまたは4つのカードの手に加えて、3つの3枚のカードの手、1つの3枚のカードの手として評価される。上述されたように、カードゲームプレイのこの方法は、コンピュータ上で実装され得る。
【0008】
本発明のさらに別の実施形態によると、あるカードゲームプレイの方法が提供され、カードゲームプレイは、それに関連するプレイのルールを有する。この方法は、プレイヤーによって置かれた賭け金を受け取るステップと、プレイヤーに少なくとも5枚のカードを提供するステップと、プレイヤーのオプションで付加的な賭け金を受け取るステップと、プレイヤーの手からプレイヤーのオプションでプレイヤーによって選択されるカードを交換するステップと、少なくとも5枚のカードを単一の少なくとも5枚のカードの手として評価し、かつさらに少なくとも5枚のカード(例えば、4枚のカードまたは3枚のカード)より少ない下位の組み合わせの手として評価するステップを包含する。本発明のある実施形態では、少なくとも1つの下位の組み合わせの手は、2つの下位の組み合わせの手を含み、2つの下位の組み合わせのそれぞれが3枚のカードであり得るか、または2つの下位の組み合わせの一方が3枚のカードであり、かつ他方が4枚のカードであるか、あるいは、2つの下位の組み合わせのそれぞれが4枚のカードである。プレイヤーに最初に提供されるカードの数に依存して、他の下位の組み合わせもまた可能である。
【0009】
本発明のあるシステムによって、プレイヤーに少なくとも5枚のカードを分配し、少なくとも5枚のカードを5枚のカードの手として、かつさらにコンピュータに関連する格納デバイス上に格納されたプレイのルールに従って、下位の組み合わせのカードの手(3枚のカードおよび4枚のカード)として評価するように構成されるコンピュータが提供される。理想的には、少なくとも5枚のカードがモニターのような表示デバイスにおけるプレイヤーに提供される。
【0010】
以上から理解されるように、本発明の実施形態は、5枚のカードの手の範囲内およびそれに加えて、3枚のカードの手、4枚のカードの手、または両方のプレイを可能にすることによって、カードゲームプレイを拡張する。これは、プレイヤーがさらなる賭け金を置き、プレイヤーの勝利を大きくするための機会を大きくするだけでなく、ゲームのプロバイダの収入を増大させる機会を提供する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の開示される実施形態の上述および他の特徴および利点は、付属の図面と関連する以下の詳細な説明から同じことがより良好に理解されるため、より容易に理解される。
【0012】
(発明の詳細な説明)
本発明の開示される実施形態は、5枚のカードのドローポーカーゲームのプレイと関連して説明される。しかし、本発明のシステムおよび方法は、他のカードゲーム、より詳細
には、2つ以上のカードの手を有するカードゲームに対して適用されることを理解されたい。2つ以上のカードの手を有するカードゲームでは、カードの下位の組み合わせが、全てのカードのオリジナルの手に加えて1つのカードの手として別個に評価され得る。
【0013】
本発明のある実施形態では、5枚のカードドローポーカーに対する拡張が、提供される。この拡張は、カードのオリジナルの手の範囲内およびこれに加えて、カードの下位の組み合わせをプレイすることを可能にする。例えば、プレイヤーに5枚のカードが分配される。オリジナルの5枚のカードの手が評価され、さらに、3枚のカードの下位の組み合わせが、3枚のカードの手として別に評価され得、さらに、追加もしくは代わりとして、4枚のカードの下位の組み合わせが、4枚のカードの手として評価される。オリジナルの手と別の様々なカードの下位の組み合わせが共にプレイされ得る。例えば、オリジナルの5枚のカードの手に加えて、3枚のカードの手の下位の組み合わせおよび4枚のカードの手の下位の組み合わせがある。勝ち手は、3枚のカード、4枚のカード、および5枚のカードの組み合わせのそれぞれのランキングによって判断される。
【0014】
理想的には、カードの下位の組み合わせは、有利なように判断される。例えば、図1に示されるように、オリジナルの5枚のカードの手10には、3枚のカードの手12a〜12jの可能な10通りの下位の組み合わせが存在し、3枚のカードの下位の組み合わせ12a〜12jは、オリジナルのカードのオフセットの影として示される。図2は、オリジナルの5枚のカードの手16の範囲内で可能である、5つの可能な4枚のカードの下位の組み合わせの手14a〜14eを示す。図2に示されるように、オリジナルの5枚のカードの手は、個々の行として示され、4枚のカードの下位の組み合わせの手14aは、オリジナルの5枚のカードの手16のオフセットの影として示される。
【0015】
3枚のカードの下位の組み合わせの手および4枚のカードの下位の組み合わせの手が示されたが、オリジナルの5枚のカードの手は、2枚のカードの下位の組み合わせの手のように他の下位の組み合わせを有し得ることが理解されたい。6枚または7枚のような、オリジナルの手のカード数が多くなるにつれて、当業者には自明なように、下位の組み合わせの数は増加する。さらに、例えば、オリジナルの5枚のカードの手10と同時に評価される第2の3枚のカードの下位の組み合わせの手12jに加えて、第1の3枚のカードの下位の組み合わせの手12aを用いて、下位の組み合わせの様々な組み合わせがオリジナルの手と同時にプレイされ得る。
【0016】
このように、5枚のカードドローポーカーのゲームをプレイする際に、本発明の方法は、5枚のカードのオリジナルの手を各プレイヤーに分配もしくは提供することを含む。ある実施形態では、各プレイヤーは、最初の5枚のカードの手を受け取る前に賭け金を置いてもよい。一旦各プレイヤーが少なくとも5枚のカードのオリジナルの手を受け取ると、プレイヤーは、プレイヤーのオプションで、オリジナルの少なくとも5枚のカードのいくつかまたは全てを捨て、かつ交換する。
【0017】
この時点では、各プレイヤーは、追加の賭け金を置いてもよいし、それぞれのオリジナルの賭け金を継続してもよい。しかし、この追加の賭け金は、プレイヤーにアドバンテージを与えすぎる場合は、ゲームにおいて排除され得る。
【0018】
プレイヤーの手は、5枚のカードのドローポーカーをプレイするルールとして周知である、2ペア、3カード、ストレート等の存在に対して評価される。ポーカーには多くのバリエーションが存在するので、5枚のカードのオリジナルの手は、プレイされるゲームのルールに従って評価される。オリジナルの5枚のカードの手を評価することに加えて、各プレイヤーは、既に判断され、かつルールに従った下位の組み合わせの手を評価する。勝ち手は、オリジナルの5枚のカードの手および下位の組み合わせの手のそれぞれのランキ
ングによって判断される。例えば、オリジナルの5枚のカードの手は、下位の組み合わせ12aに示される手の最初の3枚のカードのような、3枚のカードの下位の組み合わせの手に加えて評価される。図2に示される4枚のカードの手14aのような、さらなる下位の組み合わせが含まれ得る。各手は、プレイのルールに従って評価され、ランク付けされる。
【0019】
次に図3を参照すると、本発明のシステムに従って形成されるゲームをプレイする電子バージョンの方法の代表例が示される。この電子バージョンは、パーソナルコンピュータ、電子ゲーム機、ポータブルハンドヘルドデバイス、または容易に商業上入手可能であるか、もしくは当業者に公知である、他の電子デバイスにおいてプレイされ得る。
【0020】
図3に示されるように、5枚のカード18、20、22、24、および26は、最初にプレイヤーに表を下に向けて表示される。これらの5枚のカードの上には、3つのカラムがあり、頭に「3 CARDS LEFT」と記された第1のカラム28、頭に「3 CARDS RIGHT」と記された右のカラム30がある。中央のカラム32は、頭の記載を有しないが、左のカラム28と右のカラム30との間のその位置によって識別される。全ての3つのカラム28、30、32は、5枚のカードのドローポーカーの通常の手におけるカードの様々な組み合わせと関連する支払いを表示する。本発明のこの実施形態では、中央のカラム32の5枚のカードの組み合わせに対するベットへの支払いは、左右のカラム28、30よりもより可能性の高い組み合わせを含む。なぜなら、中央のカラム32は、5枚のカードを評価し、かつ左右のカラム28、30は、3枚のカードのみを評価するからである。
【0021】
各カラム28、30、32は、さらに、頭に「1st BET」「2nd BET」「3rd BET」「4th BET」および「5th BET」と記された5つのさらなるカラムに分割される。各カラムは、クレジットの数がその特定のカードの組み合わせに対するベットであることを示す。カラムの下の特定の組み合わせと共にリストされる数は、その特定のカードの組み合わせが存在する際のクレジットの支払いを示す。例えば、「1st BET」の下の中央のカラム32では、Royal Flushが、1の賭け金のクレジットに対して250クレジット、2の賭けられたクレジットに対して500クレジット、3の賭けられたクレジットに対して750クレジット、4の賭けられたクレジットに対しては1000クレジット、5の賭けられたクレジットに対しては4000クレジット支払う。
【0022】
5つの表示されたカードの下には、それぞれ情報を表示し、かつプレイヤーによる選択を可能にするウィンドウおよびボタンがある。ディスプレイの下の右の部分の「CREDITS」ウィンドウ34において、賭けるために利用可能な合計クレジットが表示される。ディスプレイの下の中央の「BET」ウィンドウ36には、賭けられた合計クレジットが表示される。現在の手に対して支払われた合計クレジットは、ディスプレイの下の左の「PAID」ウィンドウ38に表示される。
【0023】
ボタンは、PAIDウィンドウ38の右の「EXIT」ボタン40を含む。この電子バージョンのシステムでは、このボタンをクリックするとゲームを終了する。「BET1」ボタン42は、EXITボタン40の右隣に配置される。このボタンをクリックすると、以下により詳細が示されるように、1のクレジットが賭けられる。BETウィンドウの右に、「BET MAX」ボタン44があり、「BET MAX」ボタン44は、クリックされると、3つのカラム28、30、32のそれぞれのクレジットの最大数が賭けられる。この実施形態では、最大数は、各カラム28、30、32に対して5のクレジットである。
【0024】
BET MAXボタン44とCREDITSウィンドウ34の間にはマルチ機能ボタン46が配置される。図3に示されるように、このボタンは、「HELP」とラベル付けされ、クリックされると、ゲームプレイに関してプレイヤーにメッセージを表示する。このメッセージは、プレイのルールの一般的な表示であってもよいし、またはプレイヤーのオプションを説明するような、ゲーム表示の現在の条件に特定の状況であってもよい。図4に示されるように、このマルチ機能ボタン46は、「DEAL」とラベル付けされ、プレイヤーによってクリックされると、最初の5枚のカードをプレイヤーに分配または表示する。図5において、マルチ機能ボタンは、「DRAW」とラベル付けされ、クリックされると、本明細書中において以下により詳細に説明されるように、プレイヤーによって保持されないカードを交換する。
【0025】
ゲームプレイを開始するために、プレイヤーは、BET1ボタン40またはBET MAXボタン44を選択して、1つ以上のクレジットの賭け金を配置する。好ましくは、プレイヤーは、従来の態様のマウスデバイス(示されない)を用いてボタンを選択する。図4を参照すると、BET1ボタン40がクリックされており、中央のカラム32の1stBETカラム48が、ハイライトされている。さらに、賭けられたクレジットの数が、BETウィンドウ36に「1」と示される。左または右の3枚のカードカラム28、30には、賭けがなされていない。
【0026】
プレイヤーは、BET1ボタン40を再度選択し、BET1ボタン40を押下またはクリックして、クレジットの追加の賭け金を置き、望まれれば、現在「DEAL」とラベル付けされたマルチ機能ボタン46をクリックすることによってカードを分配する。ゲームプレイのこの例では、「DEAL」ボタン46は、クリックされた後、1クレジットで賭け金を止め、図5に示されるように、5枚のカードのプレイ面を表示する。カードが表示されると、「HOLD」ボタン50は、各カードのしたに現れる。この時点で、プレイヤーは、所望のカードの下のHOLDボタン50をクリックすることによって、5枚のオリジナルカードの1つ以上を保持することを選択し得る。
【0027】
図5に示される例では、3枚の左のカード、3、7、および5は全てスペードであり、「flush(フラッシュ)」になる。このことは、左の3枚のカードに対して、左のカラム28における「FLUSH」の組み合わせ52をハイライトすることによって、プレイヤーの注意に向けられる。しかし、3枚の左のカードに賭けがなされていなかった。この時点で、プレイヤーは、左の3枚のカードあるいは左の3枚および右の3枚のカードを含むように、賭け金の変更の選択を有する。BET1ボタン40およびBET MAXボタン44はたとえもはやハイライトされていなくとも、これらのボタンは、賭け金を増やすために選択またはクリックされてもよい。
【0028】
この実施形態において、左のカラム28は、最大の賭け金が中央のカラム32に置かれるまで賭け金をアクセプトせず、かつ右のカラム30は、中央のカラム32および左のカラム28が最大賭け金を内部に置くまで賭け金をアクセプトしないことを理解されたい。賭け金を置くことを制御する他の方法が、本発明の意図および範囲から逸脱することなく利用され得る。例えば、BET1ボタンは、第1のクレジットは中央のカラム32、第2のクレジットは左のカラム、かつ第3のクレジットは右のカラム30に賭けられるように構成され得る。もしくは、賭け金は、マウスを介してポイントおよびクリックによって、プレイヤーによって完全に制御され得る。
【0029】
しかし、この例では、賭け金は変更されない。変わりに、図6に示されるように、保持されることが選択されたカードに関連する「HOLD」ボタン50をクリックすることによって、真ん中の3枚のカードが保持される。マーキング「HELD」54が、保持されることがプレイヤーによって選択された各カードの下の部分に現れる。その後、プレイヤ
ーは、「DRAW」ボタン46をクリックして、保持されないカードを交換する。
【0030】
DRAWボタン46がクリックされる場合、図7に示されるように、保持されないカードが交換される。最終的な手は、1の賭け金のみが中央のカラム32に置かれるのみであるので、5枚のカードの手として評価される。中央のカラム32にリストされる組み合わせが発生しなかったので、空のPAIDウィンドウ38によって示されるように、クレジットはプレイヤーに支払われない。この時点で、マルチ機能ボタン46は、「HELP」を読めるように変更され、BET1ボタン42およびBET MAXボタン44は、HELPボタン46と共にハイライトされ、賭け金を次の手のために置き得ることを示す。
【0031】
次に図8を参照して、本明細書中に示されるように、中央のカラム32においてハイライトされた4thBETカラム54によって示されるように、4のクレジットが賭けられた。BET1ボタン42をさらにクリックすると、5thBETカラムがハイライトされて、図9に示されるように、中央のカラム32に対して最大の賭け金を示し、さらにクリックすると、第1のカラム28における1stBETカラム58の下に登録される1のクレジット賭け金を示す。BETウィンドウ36で確認されるように、合計6のクレジットの賭け金が作られた。DEALボタン46をクリックすると、図10に示されるように、5枚のカードが表示される。
【0032】
この時点で、左の3つのカードにクイーンのペアが存在することは、「Jack or
Better」の組み合わせがハイライトされる。さらに、この同じ組み合わせは、オリジナルの5枚の手に対して中央のカラム32にハイライトされる。2枚のクイーンおよび一枚のジャックは、それぞれのHOLDボタン50をクリックすることによって保持することが選択される。HOLDボタン50がクリックされる場合、HOLDボタン50は、そのテキストを「CANCEL」と読めるように変更する。CANCELボタン50をクリックすると、保持状態からカードを解放することに選択を戻して切り替え、「Hold」と読めるようにボタンテキストを変更する。
【0033】
DRAWボタン46をクリックすると、保持されないカード(この場合、ダイヤモンドの6およびスペードの5)がクラブの6およびハートの3と交換される。これは、支払いを改良しないが、このゲームは、図11に示されるように、プレイヤーにクレジットを与えるように構成される。与えられたクレジットは、PAIDウィンドウ38に6として示され、これは、中央のカラム32から支払われた5のクレジットおよび左のカラム28から支払われた1のクレジットに対応する。
【0034】
図12は、BET MAXボタンがクリックされる場合のゲームディスプレイを示す。5thBETカラム56、60、および62は、中央のカラム32、左のカラム28、および右のカラム62においてそれぞれ同時にハイライトされる。BETウィンドウ36は、賭けられた15のクレジットの合計を示す。このシステムは、最大のベットが置かれているので、さらなるボタン選択なしに5枚のカードの手を自動的に表示するように構成される。図13に示されるように、3枚のクイーンが保持することを選択された。なぜなら、3枚のクイーンは、中央のカラム32における「three of a Kind」であり、かつ右のカラム30における「Jack or Better」であるからである。
【0035】
DRAWボタン46をクリックすると、保持されないカード(ハートの3およびスペードのエース)がハートのキングおよびスペードのジャックと交換される。左のカラム28の3枚の左カードにおいてジャック、クイーン、キングのストレート(STRAIGHT)が生じ、20のクレジットが支払われる。中央のカラム32の「Three of a
Kind」は15のクレジットを支払い、右のカラムの30のクイーンのペアは5のク
レジットを支払う。40のクレジットの合計は、PAIDウィンドウ38に示される。
【0036】
図15〜17は、最初の5枚のカードの手が表示された後に賭け金が増加した場合のプレイのシーケンスを示す。図15において、1のクレジット賭け金が、中央のカラム32に示される。オリジナルの5枚のカードの手は、スペードのエース、スペードの9、ダイヤモンドのエース、スペードの4、およびダイヤモンドの3であり、左のカラム28および中央のカラム32において「Jack or Better」となる。BET1ボタン42を9回クリックすると、中央のカラム32に示されるように、5枚のカードの手に対してなされ得る最大賭け金の5のクレジット、および左のカラム28でなされ得る最大賭け数の5のクレジットを生じさせる。
【0037】
エースのペアは、その後保持することが選択され、DRAWボタン46をクリックして図16に示される他の3つの保持されないカードを交換する。3枚のカードは、ダイヤモンドの9、スペードの10、およびスペードの3に交換される。これは、オリジナルのエースのペア以上の組み合わせをもたらさず、図17のPAIDウィンドウ38に示されるように、10のクレジットの支払いをもたらす。
【0038】
本発明の上述のシステムおよび方法は、1つの好ましい実施形態として電子ゲーム機の意味で開示されたが、このゲームはまた、テーブルゲームとして実施され得る。テーブルの周りに座った複数のプレイヤーは、表を下にしたカードを分配され、プレイは、電子バージョンの図3〜17に関連して上述されるように進む。単一のトランプ(deck)ではカード数が制限され、かつプレイヤーがオリジナルの5枚のカードを捨て、5枚の交換カードを受け取り得る可能性のために、プレイヤーの数は、必ず5人以下に制限されなければならない。
【0039】
以上から、本発明の特定の実施形態が本明細書中に例示の目的で説明されたが、本発明の意図および範囲を逸脱することなく様々な改変がなされ得ることが理解される。例えば、テキストのメッセージは、ゲームを通してプレイヤーに表示され得る。これは、メッセージ「BET MAX−PLAY ALL 3 HANDS(BET MAXで、全ての3つの手をプレイできます)」が現れる図3において見られ得る。図5ではメッセージ「HOLD AND DRAW CARDS(カードを保持してドローしてください)」が現れ、これらのオプションでプレイヤーにアドバイスする。従って、本発明は、添付の特許請求の範囲およびそれと等価なものによって以外制限されない。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】図1は、本発明による、5枚のカードの手のうちの3枚のカードの可能な下位の組み合わせを示す。
【図2】図2は、5枚のカードの手のうちの4枚のカードの可能な下位の組み合わせを示す。
【図3】図3は、本発明による、カードゲームをプレイする方法を順番に示す電子スクリーンディスプレイを示す。
【図4】図4は、本発明による、カードゲームをプレイする方法を順番に示す電子スクリーンディスプレイを示す。
【図5】図5は、本発明による、カードゲームをプレイする方法を順番に示す電子スクリーンディスプレイを示す。
【図6】図6は、本発明による、カードゲームをプレイする方法を順番に示す電子スクリーンディスプレイを示す。
【図7】図7は、本発明による、カードゲームをプレイする方法を順番に示す電子スクリーンディスプレイを示す。
【図8】図8は、本発明による、カードゲームをプレイする方法を順番に示す電子スクリーンディスプレイを示す。
【図9】図9は、本発明による、カードゲームをプレイする方法を順番に示す電子スクリーンディスプレイを示す。
【図10】図10は、本発明による、カードゲームをプレイする方法を順番に示す電子スクリーンディスプレイを示す。
【図11】図11は、本発明による、カードゲームをプレイする方法を順番に示す電子スクリーンディスプレイを示す。
【図12】図12は、本発明による、カードゲームをプレイする方法を順番に示す電子スクリーンディスプレイを示す。
【図13】図13は、本発明による、カードゲームをプレイする方法を順番に示す電子スクリーンディスプレイを示す。
【図14】図14は、本発明による、カードゲームをプレイする方法を順番に示す電子スクリーンディスプレイを示す。
【図15】図15は、本発明による、カードゲームをプレイする方法を順番に示す電子スクリーンディスプレイを示す。
【図16】図16は、本発明による、カードゲームをプレイする方法を順番に示す電子スクリーンディスプレイを示す。
【図17】図17は、本発明による、カードゲームをプレイする方法を順番に示す電子スクリーンディスプレイを示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1人のプレイヤーに対して、改変されたポーカーゲームをプレイする電子システムであって、該改変されたポーカーゲームは、プレイのルールを有し、
該電子システムは、
プレイヤーに情報を表示する出力デバイスと、
コンピュータと
を備え、
該コンピュータは、
該出力デバイスに少なくとも5枚のカードを表示し、
該少なくとも5枚のカードと所定の組み合わせの第1のセットとを比較することにより、該少なくとも5枚のカードのいずれかが該所定の組み合わせの第1のセットのうちの1つの組み合わせに等しいかどうかを決定し、該所定の組み合わせの第1のセットは、該プレイのルールに従っており、
該少なくとも5枚のカードのいずれかが該所定の組み合わせの第1のセットのうちの1つの組み合わせに等しい場合には、該プレイヤーに関連付けられた支払い額を増加させ、
該少なくとも5枚のカードのサブセットと所定の組み合わせの第2のセットとを比較することにより、該少なくとも5枚のカードのサブセットのいずれかが該所定の組み合わせの第2のセットのうちの1つの組み合わせに等しいかどうかを決定し、該所定の組み合わせの第2のセットは、該プレイのルールに従っており、
該少なくとも5枚のカードのサブセットのいずれかが該所定の組み合わせの第2のセットのうちの1つの組み合わせに等しい場合には、該プレイヤーに関連付けられた支払い額を選択的に増加させる
ように構成されている、電子システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate


【公開番号】特開2007−7477(P2007−7477A)
【公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−286920(P2006−286920)
【出願日】平成18年10月20日(2006.10.20)
【分割の表示】特願2003−524685(P2003−524685)の分割
【原出願日】平成14年8月26日(2002.8.26)
【出願人】(505263029)アイシーツー インコーポレイテッド (1)
【Fターム(参考)】