説明

カードシステム

【課題】複数のカードの書き換えに必要な時間を短縮することを可能とするカードシステムを提供する。
【解決手段】カードシステム1は、書き換え可能な表示部4を備える複数のカード3と、複数のカード3を保持し、各カード3の表示部4の表示内容を書き換えるためのカードホルダ2とを備える。第2の制御部13は、スイッチ7、スピーカー8および第2のアンテナ9と、これらを制御する第2の制御部13を備える。各カード3は、第1のアンテナ17と表示部4を制御する第1の制御部15を備える。第2の制御部13は、第2のアンテナ9を制御して各カード3の第1のアンテナ17に情報を送信する。第1の制御部15は、第1のアンテナ17を制御して第2のアンテナ9から送信された情報を受信し、該情報に基づいて表示部4の表示を書き換える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示保持と書換え可能な複数のカードとそのカードの書換えシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、娯楽の1つとしてトランプ、花札、カルタなどのカードゲームがよく知られている。近年では、カードを利用するゲームシステムにおいて、様々なルールやゲームシステムが提案され、各々に対応したトレーティングカードなどが提案されている。その多くが印刷された紙媒体であり、各々のゲームごとに必要なカードを購入して集める必要があり、それらの保管用の空間も必要である。
【0003】
この保管性の問題を解決するものとして、キャラクターや数字類の表示を熱や光作用によって書き換え可能にするシステムがある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
特許文献1に記載されたカードシステム用のカードは、カード基材上に可逆性記録層を有し、その上に透明な保護層が設けられている。保護層の面の一部に可逆性表示部を形成し、可逆性記録層に表示された情報を透明な保護層を通して視覚的に認識することができる。カード基材の他方の面には情報を記録するための磁気記録層が設けられており、その上に印刷層が設けられている。可逆性記録層は、熱や光によって可逆的に可視画像を表示し、又は消去することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−230656号公報(第3−4頁、図1−2)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した特許文献1に記載された従来技術では、以下のような問題がある。特許文献1に記載した従来技術は、熱や光作用によって、表面の印刷層に記載された数字類やキャラクターを書き換えることが可能となった。しかし、この熱や光作用による書き換えは、印字及び消字のプロセスシステムとカードが1対1で対応しているため、複数のカードを書き換えるためには、枚数分の時間を費やすか、または、枚数分のシステムを用意する必要があるという問題がある。
【0007】
そこで本発明は、上記課題を解決し、複数のカードの書き換えに必要な時間を短縮することを可能とするカードシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明のカードシステムは下記記載の構成を採用するものである。
【0009】
本発明のカードシステムは、表示情報が書き換え可能な表示部を有する複数のカードと、複数のカードを保持するカードホルダと、カードホルダに保持された複数のカードの表示部を、それぞれ異なる表示情報に書き換える書き換え手段と、を備えることを特徴とする。
【0010】
また、本発明のカードシステムは、前述した構成に加えて、書き換え手段として、各カ
ードは、第1のアンテナと、第1のアンテナおよび表示部を制御する第1の制御部と、を有し、カードホルダは、第2のアンテナと、第2のアンテナを制御する第2の制御部と、を有し、第2の制御部は、第2のアンテナを制御して第1のアンテナに情報を送信し、第1の制御部は、第1のアンテナを制御して第2のアンテナから送信された情報を受信し、該情報に基づいて表示部の表示を書き換えることを特徴とする。
【0011】
さらに、本発明のカードシステムは、前述した構成に加えて、表示部は、液晶表示素子を用いて構成されたことを特徴とする。
さらに、本発明のカードシステムは、前述した構成に加えて、表示部は、電気泳動表示素子を用いて構成されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明のカードシステムでは、複数のカードをカードホルダにセットした状態で、各カードの表示情報を書き換えることができるため、カードの表示情報を1枚ずつ書き換える必要のある従来技術と比較して、複数のカードの書き換えに必要な時間を短縮することが可能となる。
また本発明のカードシステムによれば、1セット分のカード枚数で様々なカードゲームに対応できるため、カードゲームに費やす費用・カードセットの保管場所を削減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】第1の実施形態のカードシステムの構成を示す説明図である。
【図2】第1の実施形態のカードシステムの構成を示すブロック図である。
【図3】第1の実施形態のカードシステムのカードホルダの構成を示す説明図である。
【図4】第1の実施形態のカードシステムのカードの構成を示す説明図である。
【図5】第1の実施形態のカードシステムの動作例を示すフローチャートである。
【図6】第1の実施形態のカードシステムの動作例を示すフローチャートである。
【図7】カードホルダにカードをセットした状態を示す説明図である。
【図8】カードの表示部の表示情報を更新する前後の状態を示す説明図である。
【図9】第2の実施形態のカードシステムの動作例を示すフローチャートである。
【図10】裏面に表示部が設けられたカードの構成を示す斜視図である。
【図11】裏面に表示部が設けられたカードの構成を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明のカードシステムを実施する際の最良の形態を、図面を用いて詳細に説明する。
【0015】
[第1の実施形態]
[構成の説明:図1−図4]
図1および図2は、第1の実施形態のカードシステム1の構成を示す説明図である。図1は外観図であり、図2はブロック図である。図1および図2に示すように、第1の実施形態のカードシステム1は、書き換え可能な表示部4を備える複数のカード3と、複数のカード3の表示部4の表示内容を書き換えるためのカードホルダ2とを備える。
【0016】
まず、カードシステム1のカードホルダ2の構成について説明する。まず、カードホルダ2の構造について説明する。図3はカードホルダ2を模式的に示す斜視図である。図3(a)はカードホルダ2の全体の構成を示しており、図3(b)は説明のため一部を破断し、内部の構成が見える状態で示している。
【0017】
図3に示すように、カードホルダ2は、矩形状の基台部6と、基台部6の4隅に配設された、カード3を保持するための支柱5とを有する。基台部6は基板12を備えており、この基板12上には、電磁誘導により情報を送受信するための第2のアンテナ9、ICチップ10および図示しない電源回路等の電子部品が配設されている。またカードホルダ2は、各種の操作を行うための操作スイッチ7およびスピーカー8を基台部6に備えている。ICチップ10、第2のアンテナ9、操作スイッチ7およびスピーカー8は、それぞれ基板12上の配線で接続されている。また、各電子部品が配設された基板12の上部には保護部が積層されている。さらに、カードホルダ2は基台部6に電源ケーブル11備える。
【0018】
次に、カードホルダ2の機能的な構成について説明する。図2のブロック図に示すように、カードホルダ2は、システムに必要とされるプログラムが記録されるROM(Read Only Memory)13bと、システムの作業領域で使用するRAM(Random Access Memory)13cと、ROM13bやRAM13cに蓄積されたデータや処理プログラムに従って演算を行うCPU(Central Processing Unit)13aとを備えている。
【0019】
CPU13a、ROM13bおよびRAM13cは、前述したICチップ10内に構成され、第2の制御部13を構成する。第2の制御部13は、基板12上の配線でスイッチ7、スピーカー8および第2のアンテナ9と接続され、各デバイスとの信号の送受信および各デバイスの制御を行う。
【0020】
次に、カードシステム1のカード3の構成について説明する。まず、カードホルダ2の構造について説明する。図4はカード3を模式的に示す斜視図である。図4(a)はカード3の全体の構成を示しており、図4(b)は説明のため一部を破断し、内部の構成が見える状態で示している。
【0021】
図4に示すように、カード3は矩形状を有し表面に表示部4を備える。表示部4は、例えば、表示情報を更新する時以外は電力を必要としない表示保持機能をもった強誘電性液晶表示素子、一般に電子ペーパーとして知られる電気泳動表示素子が用いられる。
また、カード3は基板19を備えており、この基板19上には、電磁誘導により情報を送受信するための第1のアンテナ17およびICチップ16等の電子部品が配設されている。第1のアンテナ17、ICチップ16および表示部4等の各電子部品は、それぞれ基板19上の配線で接続されている。
【0022】
次に、カード3の機能的な構成について説明する。図2のブロック図に示すように、カード3は、システムに必要とされるプログラムが記録されるROM15bと、システムの作業領域で使用するRAM15cと、ROM15bやRAM15cに蓄積されたデータや処理プログラムに従って演算を行うCPU15aとを備えている。
【0023】
CPU15a、ROM15bおよびRAM15cは、前述したICチップ16内に構成され、第1の制御部15を構成する。第1の制御部15は、基板19上の配線で表示部4および第1のアンテナ17と接続され、各デバイスとの信号の送受信および各デバイスの制御を行う。また、ROM15bには、カードシステム1で使用される各プログラムに対応した表示情報が格納されている。
【0024】
[動作の説明:図5−図8]
次に、第1の実施形態のカードシステム1の動作について説明する。図5および図6は本実施形態のカードシステム1による、カード3の表示情報の書き換え動作を示すフローチャートである。また図7は、カードホルダ2に複数のカード3をセットした状態を示す説明図である。
【0025】
まず、図7に示すように、カードホルダ2にカード3をセットし、カードホルダ2の電源を入れる。その後、図5のステップA1で、ユーザーが利用したいプログラムを、カードホルダ2に配設されたスイッチ7を操作することによって決定する。カードホルダ2の第2の制御部13は、選択されたプログラムに基づく情報をROM13bから読み出す。
【0026】
ステップA2では、カードホルダ2の第2の制御部13は、第2のアンテナ9を制御してカードホルダ2にセットされた各カード3に電磁誘導により電力を供給するとともに、カード3の枚数をカウントするための情報を送信する。
【0027】
各カード3の第1の制御部15は、第1のアンテナ17でカードホルダ2からの情報を受信し、ROM15bに格納された各々のカード固有のIDアドレスを応答信号としてカードホルダ2に返信する。この時、各カード3の送信信号が重ならないように重複送信防止の方法を用いる。重複送信防止の方法として、例えば、乱数などを用いて各カード3の送信開始時間を設定する方法を用いることができる。
【0028】
カードホルダ2の第2の制御部13は、各カード3からの応答信号により、カードホルダ2にセットされているカード3の枚数をカウントする。
【0029】
ステップA3では、カードホルダ2の第2の制御部13は、ROM13bから読み出した情報に基づき、ステップA2でカウントしたカード3の枚数が、ステップA1で選択されたプログラムに必要な枚数であるか否かを判断する。
【0030】
ステップA3でプログラムに必要な枚数のカード3がセットされていないと判断した場合、ステップA4に進み、カードホルダ2の第2の制御部13は、スピーカー8による音声情報により、必要な枚数のカード3をカードホルダ2にセットする旨を促すメッセージを通知する。カードホルダ2に表示パネル・LED等の表示手段を設け、この表示手段により、必要な枚数のカード3をカードホルダ2にセットする旨を促すメッセージを通知するか、スピーカー8による音声情報と併用して通知してもよい。メッセージの通知後、再度ステップA2に進む。
【0031】
ステップA3でプログラムに必要な枚数のカード3がセットされていると判断した場合、ステップA5に進む。ステップA5では、カードホルダ2の第2の制御部13は、第2のアンテナ9を制御して、各カード3にステップA1で選択されたプログラムの情報とともに、各カード3の表示の確認・書換えの指示情報を送信する。
【0032】
図6は、各カード3における表示情報の確認・書換えの動作を示すフローチャートである。カードホルダ2から表示の確認・書換えの指示情報を受信した後、各カード3の第1の制御部15は、ステップB1で、カードホルダ2から受信したプログラムの情報と、表示部4が現在表示している表示情報のプログラムが、同じであるか否かを判断する。
【0033】
ステップB1でカードホルダ2から受信したプログラムの情報と、現在の表示情報のプログラムが同じと判断した場合、ステップB3に進む。ステップB3では、カード3の第1の制御部15は、第1のアンテナ17を制御し、カードホルダ2に表示情報の確認の終了情報を送信する。これにより、各カード3における表示情報の確認・書換えの動作が終了する。
【0034】
ステップB1でカードホルダ2から受信したプログラムの情報と、現在の表示情報のプログラムが異なると判断した場合、ステップSB2に進む。ステップB2では、まずカード3の第1の制御部15は、カードホルダ2から送信されたプログラム情報に基づいた表
示情報をROM15bから読み込む。
【0035】
その後、カード3の第1の制御部15は、読み込んだ表示情報に基づいて表示部4の表示情報を更新する。ここで、当該カード3が選択されたプログラムでは使用されない場合、例えば、表示をOFFにして白紙状態にしたり、×印を表記したりすることでユーザーが視覚的に確認できるようにする。
【0036】
ステップB2で表示部4の表示情報の更新が終了した後、ステップB3に進む。ステップB3では、カード3の第1の制御部15は、第1のアンテナ17を制御し、カードホルダ2に表示情報の確認の終了情報を送信する。これにより、各カード3における表示情報の確認・書換えの動作が終了する。
【0037】
図8は、カード3の表示部4の表示情報を更新する前後の状態を示す説明図である。図8(a)は更新前のカード3の表示例であり、トランプの絵柄が表示された状態を示す。図8(b)は更新後のカード3の表示例であり、花札の絵柄が表示された状態を示す。
【0038】
図5のフローチャートに戻り、ステップA6で、カードホルダ2の第2の制御部13は、各カード3からの終了情報により、全てのカード3の表示情報の確認・書換えの動作が終了したか否かを判断する。全てのカード3の表示情報の確認・書換えの動作が終了したと判断したとき、カードホルダ2の第2の制御部13は、各カードへの電磁誘導による電力の供給を停止する。
上述した動作により、本実施形態のカードシステム1はカード3の表示情報の書き換え動作を行う。
【0039】
上述した実施形態のカードシステム1では、複数のカード3をカードホルダ2にセットした状態で、各カード3の表示情報を書き換えることができるため、カード3の表示情報を1枚ずつ書き換える必要のある従来技術と比較して、複数のカード3の書き換えに必要な時間を短縮することが可能となる。
【0040】
また本実施形態のカードシステム1によれば、1セット分のカード枚数で様々なカードゲームに対応できるため、カードゲームに費やす費用・カードセットの保管場所を削減することが可能となる。
【0041】
さらに本実施形態のカードシステム1では、カード3の表示部4は、強誘電性液晶表示素子、電気泳動表示素子といった表示素子が用いられる。これにより、熱や光作用により印字の書き換えを行う従来技術と比較して、画面表示の繰り返し耐性が強くなる。
【0042】
[第2の実施形態]
他の第2の実施形態について説明する。図9は、他の実施形態での各カード3における表示情報の書換えの動作を示すフローチャートであり、上述した実施例1の図6のフローチャートに換わるものである。
【0043】
第2の実施形態のカードシステムは、第1の実施形態のカードシステムにおいて、図2に示す各カード3のROM15bに、各プログラムの全てのカードについての表示情報が保存される、すなわち、プログラムがトランプであれば、各カード3のROM15bにトランプの全カード53枚分の表示情報が保存される。
【0044】
第2の実施形態のカードシステムでは、図5のステップA5において、カードホルダ2の第2の制御部13は、第2のアンテナ9を制御して、各カード3にステップA1で選択されたプログラムの情報とともに、ランダムに選択された各カード3固有のID(上述したトランプの例では、1〜53のID)と、表示の確認・書換えの指示情報を送信する。
【0045】
当該情報を受信した各カード3の第1の制御部15は、図9のステップC1において、カードホルダ2から送信されたプログラム情報およびIDに基づいた表示情報をROM15bから読み込み、表示部4の表示情報を更新する。
ステップC1で表示部4の表示情報の更新が終了した後、ステップC2では、カード3の第1の制御部15は、第1のアンテナ17を制御し、カードホルダ2に表示情報の確認の終了情報を送信し、各カード3における表示情報の確認・書換えの動作が終了する。
【0046】
第2の実施形態のカードシステムの他の構成、動作は、第1の実施形態と同様である。
上述した構成、動作とすることにより、第2の実施形態のカードシステムでは、同じプログラムであっても書き換え動作ごとに、各カード3に表示される表示情報がランダムに更新されるため、トランプや花札などのカードシステムで多く用いられる複数のカードを混ぜ合わせるシャッフル行為を、自動で行うことが可能となる。
【0047】
また上述した第2の実施形態において、図2に示すカードホルダ2のROM13bに、各プログラムの全てのカードについての表示情報が保存される構成、すなわち、例えばプログラムがトランプであれば、カードホルダ2のROM13bに全53枚分の表示情報が保存される構成としてもよい。
【0048】
このような構成とした場合、図5のステップA5において、カードホルダ2の第2の制御部13は、第2のアンテナ9を制御して、各カード3にランダムに、ステップA1で選択されたプログラムの表示情報を送信する。
当該情報を受信した各カード3の第1の制御部15は、図9のステップC1において、カードホルダ2から送信された表示情報に基づいて、表示部4の表示情報を更新する。
【0049】
このような構成、動作とすることで、上述した例と同様に、トランプや花札などのカードシステムで多く用いられる複数のカードを混ぜ合わせるシャッフル行為を、自動で行うことが可能となる。また、ROM15bに必要な表示情報が保存されたカード3を用いる必要がなく、上述したような所定の構成を備えるカード3であれば、どのカード3でも用いることが可能となる。
【0050】
また、例えば、カードホルダ2をインターネットなどの外部接続から表示情報などを含むプログラム情報をダウンロードし、カードホルダ2のROM13bに格納することによって、プログラムの種類を制限無く利用できるようになる。
【0051】
また、上述した各実施形態において、カード3の片面のみではなく、カード3の表面と裏面の両面に表示部を備える構成としてもよい。図10および図11は、裏面に表示部14が設けられたカード3の構成を模式的に示す斜視図である。表面と裏面に表示部を備えることで、表面の表示部4と裏面の表示部14とで、異なる表示情報を表示することが可能となる。
【0052】
このような構成にすることで、図10に示すように、例えばプログラムがトランプであれば表面側の表示部4にトランプの絵柄、裏面側の表示部14に幾何学模様を表示する、プログラムが花札であれば表面側の表示部4に花札の絵柄、裏面側の表示部14に無地柄を表示するといったことができ、どちら側の面を見ても利用されているプログラム内容を認識することが可能となる。
【0053】
また、図11に示すように、表面の表示部4に選択したプログラムの絵柄を表示し、裏面の表示部14には利用者の好みにあった模様を選択して表示することも可能となる。
このように、カード3の表面と裏面に表示部4、14を備えることで、表面と裏面の表示部4、14にそれぞれ選択したプログラムに応じた絵柄を表示することも可能となり、多種多様なカードシステムに応用することができる。
【符号の説明】
【0054】
1 カードシステム
2 カードホルダ
3 カード
4、14 表示部
5 支柱
6 基台部
7 操作スイッチ
8 スピーカー
9 第2のアンテナ
10、16 ICチップ
11 電源ケーブル
12、19 基板
13 第2の制御部
13a、15a CPU
13b、15b ROM
13c、15c RAM
15 第1の制御部
15a CPU
15b ROM
15c RAM
17 第1のアンテナ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示情報が書き換え可能な表示部を有する複数のカードと、
前記複数のカードを保持するカードホルダと、
前記カードホルダに保持された前記複数のカードの表示部を、それぞれ異なる表示情報に書き換える書き換え手段と、を備える
ことを特徴とするカードシステム。
【請求項2】
前記書き換え手段として、
前記各カードは、第1のアンテナと、前記第1のアンテナおよび前記表示部を制御する第1の制御部と、を有し、
前記カードホルダは、第2のアンテナと、前記第2のアンテナを制御する第2の制御部と、を有し、
前記第2の制御部は、前記第2のアンテナを制御して前記第1のアンテナに情報を送信し、
前記第1の制御部は、前記第1のアンテナを制御して前記第2のアンテナから送信された情報を受信し、該情報に基づいて前記表示部の表示を書き換える
ことを特徴とする請求項1に記載のカードシステム。
【請求項3】
前記表示部は、液晶表示素子を用いて構成された
ことを特徴とする請求項1または2に記載のカードシステム。
【請求項4】
前記表示部は、電気泳動表示素子を用いて構成された
ことを特徴とする請求項1または2に記載のカードシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−45624(P2011−45624A)
【公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−197887(P2009−197887)
【出願日】平成21年8月28日(2009.8.28)
【出願人】(000001960)シチズンホールディングス株式会社 (1,939)
【Fターム(参考)】