説明

カード搬送制御システムおよびカード搬送制御方法ならびにそのプログラム

【課題】カードを検知するセンサを1つ利用するだけで、カードを所望の搬送先位置へ搬送することができるカード搬送制御システムを提供する。
【解決手段】カード搬機構へ挿入されたカードの先端を搬送軌道上において検知し、超音波センサの物体検知位置からカードの搬送先位置までのカードの搬送を制御する制御情報を特定する。そしてその制御情報に基づいて搬送機構を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カードを搬送するカード搬送制御システムおよびカード搬送制御方法ならびにそのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
図3は関連するカード搬送制御システムを示す図である。
図3で示すように、関連するカード搬送制御システムは、光センサ8でカードの位置検出を行っており、位置検出が必要な箇所に複数個、当該光センサ8が備えられ、カードの搬送先位置である磁気ヘッド4やICカードアクセス部までカードを搬送している。なお、関連する技術について特許文献1および特許文献2に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−199272号公報
【特許文献2】特開平10−040441号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の技術のように、複数のセンサによってカードを所定の位置まで搬送する技術は、その構成は複雑となってしまう。
【0005】
そこでこの発明は、上述の課題を解決することのできるカード搬送制御システムおよびカード搬送制御方法ならびにそのプログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は、カードを搬送する搬送機構と、前記カード搬機構へ挿入されたカードを搬送軌道上において検知する超音波センサと、前記超音波センサの物体検知位置から前記カードの搬送先位置までの前記カードの搬送を制御する制御情報を特定する搬送機構制御情報特定部と、前記制御情報に基づいて前記搬送機構を制御する搬送機構制御部と、を備えることを特徴とするカード搬送制御システムである。
【0007】
また本発明は、カードを搬送する搬送機構を備えたカード搬送制御システムのカード搬送制御方法であって、前記カード搬機構へ挿入されたカードを搬送軌道上において検知し、前記超音波センサの物体検知位置から前記カードの搬送先位置までの前記カードの搬送を制御する制御情報を特定し、前記制御情報に基づいて前記搬送機構を制御することを特徴とするカード搬送制御方法である。
【0008】
また本発明は、カードを搬送する搬送機構と、前記カード搬機構へ挿入されたカードを搬送軌道上において検知する超音波センサと、を備えたカード搬送制御システムのコンピュータを、前記超音波センサの物体検知位置から前記カードの搬送先位置までの前記カードの搬送を制御する制御情報を特定する搬送機構制御情報特定手段、前記制御情報に基づいて前記搬送機構を制御する搬送機構制御手段、として機能させることを特徴とするプログラムである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、カードを検知するセンサを1つ利用するだけで、カードを所望の搬送先位置へ搬送することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】カード搬送制御システムの構成を示すブロック図である。
【図2】カード搬送制御システムの処理フローを示す図である。
【図3】関連するカード搬送制御システムを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態によるカード搬送制御システムを図面を参照して説明する。
図1は同実施形態によるカード搬送制御システムの構成を示すブロック図である。
この図において、符号1はカード搬送システムへ挿入するカード、2はカード挿入口、3は超音波センサ、4は磁気ヘッド、5はICカードアクセス部、6は搬送モータ、7は搬送ローラ、10はカード搬送制御装置、20は搬送ベルト、30は情報処理装置を示している。当該カード搬送システムにおいては、搬送モータ6,搬送ローラ7,搬送ベルト20により搬送機構を構成している。また、図1に示すカード搬送システムは、例えばATM(Automated Teller Machine)や券売機などに備えられているものである。
【0012】
ここで、図1の超音波センサ3は、超音波をカード1へ向けて発信し、その反射波を受波器で受信することにより対象物の有無を検出するものである。当該超音波センサ3は、光センサのように光の反射による物体の検知でなく、超音波の反射波の検出により物体の有無を検出できるため、カード1が透明である場合や超音波を当てる部分が一部透明である場合等でも反射波を十分に受波でき、カード1の有無を検知することができる。
【0013】
そして、図1で示すカード搬送システムにおいて、超音波センサ3は、カード搬送システム内のカード挿入口近傍にカードの搬送ベルと20方向へ向けて超音波が発信されるように設けられている。当該超音波センサ3は、カード搬送システム内において、カード1の引き込み方向の長さよりも、搬送口の先端から十分近い距離に備えられている。従って、カード1がカード挿入口2に挿入され、搬送ベルト20上に載せられると、超音波センサ3は、発信した超音波のカード1からの反射波を受波して当該カード1が挿入されたことを検出することが出来る。そして、カード搬送制御装置10がカードの挿入の検知信号を超音波センサ3から受信する。カード搬送制御装置10は、検知信号を受信すると、磁気ヘッド4やICカードアクセス部5が、カード1に備えられた磁気テープやICチップへアクセスできる位置まで、カード1を搬送する制御を行う。当該搬送時には、カード搬送制御装置10が搬送モータ6を制御し、これによって搬送ベルト20,搬送ローラ7が駆動し、カードが搬送軌道上の所定の位置まで搬送される。
【0014】
また図1で示すように、カード搬送制御装置10は、記憶部11、搬送機構制御情報特定部12、搬送機構制御部13を備えている。ここで記憶部11は、搬送機構の制御情報を算出するための情報を記憶する。より詳細には記憶部11は、当該制御情報として、超音波センサ3がカード1を検知する物体検知位置から、磁気ヘッド4がカード1の磁気テープの読み取りを開始できる位置である第1搬送先位置までカード1を搬送できるように搬送モータ6を制御するための第1制御情報を記憶する。また記憶部11は、超音波センサ3がカード1を検知する物体検知位置から、ICカードアクセス部5がカード1のICチップにアクセスできる位置である第2搬送先位置までカード1を搬送できるように搬送モータ6を制御するための第2制御情報を記憶する。当該第1制御情報や第2制御情報は、例えば搬送モータ6がステッピングモータであれば回転角度を示す。また搬送機構制御情報特定部12は、本実施形態においてはカード1を所望の位置(第1搬送先位置または第2搬送先位置)まで搬送するための制御情報(第1制御情報または第2制御情報)を特定する処理部である。また、搬送機構制御部13は、搬送制御情報に基づいて搬送モータ6を制御する処理部である。なお、カード搬送制御装置10は、カード1の磁気テープやICチップに記憶されている情報を用いて情報処理を行う情報処理装置30と通信線により接続されている。
【0015】
図2はカード搬送制御システムの処理フローを示す図である。
次に、図2を用いて、カード搬送制御装置10の処理によって、カードが所望の位置まで正確に搬送される例を、順を追って説明する。
まず、カード1がカード搬送システム1のカード挿入口2に挿入される。ここで、搬送機構制御部13は超音波センサ3から送出される検知信号の受信有無によってカード1の挿入有無を検知する(ステップS101)。超音波センサ3はカード1の挿入を検知すると、その検知信号をカード搬送制御装置10へ出力する。カード搬送制御装置10において検知信号を受信すると、搬送機構制御部13がその検知信号の受信に基づいて搬送モータ6を引き込み方向とは逆方向へ搬送するよう搬送モータ6を制御する(ステップS102)。これにより、搬送ベルト20および搬送ローラ7が駆動し、カード1を引き込み方向とは逆方向(排出方向)へ搬送する。なお、超音波センサ3はカード1が挿入されると、検知信号を所定の間隔毎にカード搬送制御装置10へ短い時間(例えば、数ミリ秒ごと)で繰り返し出力している。
【0016】
そして、カード1が引き込み方向と逆方向に搬送されて超音波センサ3が物体(カード1)を検知しなくなると超音波センサ3は検知信号の出力を停止する。搬送機構制御部13は、カード1が物体検知位置よりもカード挿入口2側へ搬送されたかを判断しており(ステップS103)、数ミリ秒間隔で受信できるはずの検知信号を数回受信できない場合、超音波センサ3が物体を検出する物体検知位置よりもカード挿入口2側へカード1が搬送されたと検知し、直ちに搬送モータ6逆回転方向に制御して、カード1を再び引き込み方向へ搬送する(ステップS104)。なお、搬送機構制御部13は、引き込み方向と逆方向へカード1を搬送することによりカード1が外部へ排出されてしまわないよう、超音波センサ3からの検知信号が送信されなくなった場合には、短時間で引き込み方向へカード1を戻す搬送を行う必要がある。
【0017】
そして、引き込み方向へカード1を搬送した後、超音波センサ3で再びカード1を検出すると、超音波センサ3はカード1の検知信号をカード搬送制御装置10へ出力する。ここで、搬送機構制御部13は、再び検知信号を受信に基づくカード端の検出有無を判定(ステップS105)しており、当該検知信号を受信してカード端を検出したと判定すると、制御情報特定要求を搬送機構制御情報特定部12へ出力する。
【0018】
次に、搬送機構制御情報特定部12は、制御情報特定要求を受信すると、記憶部11より、磁気ヘッド4の磁気テープ読み取り開始位置を示す第1搬送先位置と、カード1の磁気テープの読み取り箇所が一致するように搬送するための、搬送モータ6を制御する第1制御情報を読取り(ステップS106)、当該第1制御情報を搬送機構制御部13へ出力する。これにより、搬送機構制御部13は、搬送モータ6へ第1制御情報を出力し(ステップS107)、搬送モータ6が搬送ベルト20を搬送方向へ駆動し、またこれにより搬送ローラが回転してカード1が第1搬送先位置まで搬送される。
【0019】
なお、搬送機構制御情報特定部12は、ICカードアクセス部5のICチップへアクセスできる位置を示す第2搬送先位置と、カード1のICチップのアクセス箇所とが一致するようにカード1を搬送するための、搬送モータ6を制御する第2制御情報を記憶部11より読み取り、これにより、搬送機構制御部13が搬送モータ6へ第2制御情報を出力し、搬送モータ6が搬送ベルト20を搬送方向へ駆動するように制御してもよい。これにより、搬送ローラが回転して、ICカードアクセス部5のICチップへアクセスできる位置を示す第2搬送先位置と、カード1のICチップのアクセス箇所とが一致する位置までカード1が搬送される。
【0020】
または、上記の第1制御情報による搬送モータ6の制御によって、磁気ヘッド4の磁気テープ読み取り開始位置を示す第1搬送先位置と、カード1の磁気テープの読み取り箇所が一致する位置までカード1を搬送し、搬送機構制御部13が磁気ヘッド4を介して磁気テープに記録されている情報を読み取ってICチップへのアクセスが必要と判断した場合や、搬送機構制御部13が磁気ヘッド4を介して磁気テープに記録されているはずの情報が読み取れない(または磁気テープがカード1に備えられていない)と判断した場合、改めて第2搬送先位置まで搬送すると決定するようにしてもよい。この場合、搬送機構制御情報特定部12が記憶部11から第2制御情報を読み取って搬送機構制御部13へ出力し、当該搬送機構制御部13が、第2制御情報を搬送モータ6へ出力することにより、ICカードアクセス部5のICチップへアクセスできる位置を示す第2搬送先位置と、カード1のICチップのアクセス箇所とが一致する位置までカード1を搬送する制御を搬送モータ6に対して行う。
【0021】
そして、第1制御情報または第2制御情報による搬送モータ6の制御が完了し、カードの第1搬送先位置または第2搬送先位置まで搬送の終了を検知すると(ステップS108)、カード搬送制御装置10の搬送機構制御部13は、カード1の搬送先が第1搬送先位置である場合には磁気ヘッド4を、またカード1の搬送先が第2搬送先位置である場合にはICカードアクセス部5の情報を格納した搬送終了通知を情報処理装置30へ通知する。そして、情報処理装置30は、搬送終了通知から磁気ヘッド4またはICカードアクセス部5の情報を読取る。
【0022】
そして情報処理装置30は、搬送終了通知から読み取った情報が磁気ヘッド4であれば、磁気ヘッド4を制御してカード1の磁気テープに記録されている情報を読み取る。または、情報処理装置30は、搬送終了通知から読み取った情報がICカードアクセス部5であれば、ICカードアクセス部5を制御してカード1のICチップ内のメモリに記録されている情報を読み取る。そして情報処理装置30は読み取ったデータに基づくデータ処理を行う(ステップS109)。ここで、情報処理装置30は読み取った情報によるデータ処理が正常か、異常かを判定する(ステップS110)。そして正常である場合、情報処理装置30はカード排出指示をカード搬送制御装置10へ出力する。そして、搬送機構制御部13が搬送モータ6を制御して搬送ベルト20の引き込み方向と逆方向へ駆動させ、これによりカード1を排出する(ステップS111)。
【0023】
なお、ステップS105においてカード端の検出が出来ない場合、つまり、搬送機構制御部13が、検知信号の受信が所定の期間できない場合には、カード端検出リトライ済みかを判定する(ステップS112)。なおカード端検出リトライ済みの情報は記憶部11に記憶されている。そして搬送機構制御部13はカード端検出リトライ済みでないと判定した場合には、カード端検出リトライの開始と決定し(ステップS113)、ステップS102の制御に移行する。またステップS112において、カード端検出リトライ済みであると判定した場合には、エラー処理を行う(ステップS114)。当該エラー処理は、例えば上述のステップS111の処理と同様のカード1の排出の処理である。
【0024】
またステップS110においてデータ処理が異常である場合、データ処理リトライ済みかを判定する(ステップS115)。そして情報処理装置30は、データ処理リトライ済みでないと判定した場合には、データ処理リトライの開始と決定し(ステップS116)、ステップS102の制御に移行する。またステップS115において、カード端検出リトライ済みであると判定した場合には、エラー処理を行う(ステップS117)。当該エラー処理は、例えば上述のステップS111の処理と同様のカード1の排出の処理である。
【0025】
以上、本発明の実施形態について説明したが、上述のカード搬送制御システムの構成によれば、カード1を検知するセンサ(超音波センサ3)を1つ利用するだけで、カード1を所望の搬送先位置へ搬送することができる。
また、カード1の検知に超音波センサ3を利用するため、カード1が透明である場合でも、超音波の反射波を受波できることによるカード1の正確な検知ができることにより、光センサを用いた場合のように透明なカード1を検知できないという問題や、カード1を検知できない(規定の規格外の部分透明カードなどの挿入によるカード1の検知不可など)ことによるシステムダウンの発生を解決することができる。
【0026】
ここで、上述のステップS102〜ステップS105の他の処理について説明する。
上述のステップS102〜ステップS105の処理においては、カード1を検出した場合に、まず、カード1を引き込み方向と逆方向へ搬送し、次に、カードを引き込み方向に搬送して、カードの搬送方向の先端を検出する例について説明した。
しかしながら、この方法の代わりに、カード1を検出した場合に、カード1を引き込み方向へ搬送し、次にカードを引き込み方向とは逆方向に搬送して、カード1の引き込み方向の末端を検出して、当該末端に基づいて、搬送先位置までカード1を搬送する制御情報を特定するようにしてもよい。
より具体的には、ステップS101の後、カード搬送制御装置10において検知信号を受信すると、搬送機構制御部13がその検知信号の受信に基づいて搬送モータ6を引き込み方向とへ搬送するよう搬送モータ6を制御する。これにより、搬送ベルト20および搬送ローラ7が駆動し、カード1を引き込み方向へ搬送する。
【0027】
そして、カード1が引き込み方向に搬送されて超音波センサ3が物体(カード1)を検知しなくなると超音波センサ3は検知信号の出力を停止する。搬送機構制御部13は、カード1が引き込まれてカード1の引き込み方向の末端が物体検知位置よりもカード搬送機構の奥側へ搬送されたかを判断しており、数ミリ秒間隔で受信できるはずの検知信号を数回受信できない場合、超音波センサ3が物体を検出する物体検知位置よりも、カード1がカード搬送機構の奥側へ搬送されたと検知し、直ちに搬送モータ6逆回転方向に制御して、カード1を引き込み方向と逆方法へ搬送する。
【0028】
そして、引き込み方向と逆方向へカード1を搬送した後、超音波センサ3で再びカード1を検出すると、超音波センサ3はカード1の検知信号をカード搬送制御装置10へ出力する。ここで、搬送機構制御部13は、検知信号の受信に基づくカード端の検出有無を判定(ステップS105)しており、当該検知信号を受信して引き込み方向に対するカード末端を検出したと判定すると、制御情報特定要求を搬送機構制御情報特定部12へ出力する。なお、この場合、搬送機構制御情報特定部12は、カード1の末端が物体検知位置に一致する位置から、磁気ヘッド4の磁気テープ読み取り開始位置を示す第1搬送先位置と、カード1の磁気テープの読み取り箇所が一致する位置まで、カード1を搬送するための制御情報(または、ICカードアクセス部5のICチップへアクセスできる位置を示す第2搬送先位置と、カード1のICチップのアクセス箇所とが一致位置まで、カード1を搬送するための制御情報)を記憶部11から読み取って、その制御情報に基づく搬送モータ6の制御を搬送機構制御部13が行うこととなる。
【0029】
なお、上述のカード搬送制御システムにおいて、カード搬送制御装置10や情報処理装置30は、内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した各処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
【0030】
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【符号の説明】
【0031】
1・・・カード
2・・・カード挿入口
3・・・超音波センサ
4・・・磁気ヘッド
5・・・ICカードアクセス部
6・・・搬送モータ
7・・・搬送ローラ
8・・・光センサ
10・・・カード搬送制御装置
11・・・記憶部
12・・・搬送機構制御情報特定部
13・・・搬送機構制御部
20・・・搬送ベルト
30・・・情報処理装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カードを搬送する搬送機構と、
前記カード搬機構へ挿入されたカードを搬送軌道上において検知する超音波センサと、
前記超音波センサの物体検知位置から前記カードの搬送先位置までの前記カードの搬送を制御する制御情報を特定する搬送機構制御情報特定部と、
前記制御情報に基づいて前記搬送機構を制御する搬送機構制御部と、
を備えることを特徴とするカード搬送制御システム。
【請求項2】
前記カード搬機構は、前記超音波センサが前記カードの検出が不可となるまで前記カードを引き込み方向と逆方向へ搬送した後、前記カードを引き込み方向へ引き込み、
前記搬送機構制御情報特定部は、前記超音波センサが前記カードの検出が不可となるまで前記カードが前記引き込み方向と逆方向へ搬送された後に前記カードが引き込み方向へ引き込まれた場合の、前記超音波センサで前記カードを再び検出した位置を、前記物体検知位置と判定し、前記カードの先端が位置する前記物体検知位置から、前記搬送先位置までの前記カードの搬送を制御する前記制御情報を特定する
ことを特徴とする請求項1に記載のカード搬送制御システム。
【請求項3】
前記カード搬機構は、前記超音波センサが前記カードの検出が不可となるまで前記カードを前記引き込み方向へ搬送した後、前記カードを引き込み方向と逆方向へ引き込み、
前記搬送機構制御情報算出部は、前記超音波センサが前記カードの検出が不可となるまで前記カードが前記引き込み方向へ搬送された後に前記カードが引き込み方向と逆方向へ引き込まれた場合の、前記超音波センサで前記カードを再び検出した位置を前記物体検知位置と判定し、前記物体検知位置に位置する前記カードの末端と前記カードの引き込み方向の全長とによって算出される前記カードの先端位置から、前記搬送先位置までの前記カードの搬送を制御する前記制御情報を特定する
ことを特徴とする請求項1に記載のカード搬送制御システム。
【請求項4】
前記超音波センサは、前記カード搬機構の前記カードの挿入口内近傍に備えられることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のカード搬送制御システム。
【請求項5】
カードを搬送する搬送機構を備えたカード搬送制御システムのカード搬送制御方法であって、
前記カード搬機構へ挿入されたカードを搬送軌道上において検知し、
前記超音波センサの物体検知位置から前記カードの搬送先位置までの前記カードの搬送を制御する制御情報を特定し、
前記制御情報に基づいて前記搬送機構を制御する
ことを特徴とするカード搬送制御方法。
【請求項6】
カードを搬送する搬送機構と、
前記カード搬機構へ挿入されたカードを搬送軌道上において検知する超音波センサと、
を備えたカード搬送制御システムのコンピュータを、
前記超音波センサの物体検知位置から前記カードの搬送先位置までの前記カードの搬送を制御する制御情報を特定する搬送機構制御情報特定手段、
前記制御情報に基づいて前記搬送機構を制御する搬送機構制御手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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