説明

ガイドピン案内治具

【課題】本発明は、切開手術が最小限となり、かつ、微調整が容易に行えるガイドピン案内治具の提供を目的とする。
【解決手段】本発明に係るガイドピン案内治具10は、握り部11bを有するハンドル部11の先端11aにガイドピン挿入用の主案内筒12を設け、該主案内筒12の側面に支承ピン13を設けてなり、支承ピン13は、主案内筒12における支承ピン13の取付位置13bと主案内筒の先端12bと支承ピンの先端13aとがなす三角形において、主案内筒の先端12bと支承ピンの先端13aとを結ぶ線bと主案内筒12とにより挟まれる角度γと、主案内筒の先端12bと支承ピンの先端13aとを結ぶ線bと支承ピン13とにより挟まれる角度δとがともに90度以下の範囲に構成されているものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、骨折の治療において、インプラントを骨内に螺入する前に骨内に刺入するガイドピンを案内するための治具に関する。
【背景技術】
【0002】
骨折の治療において、骨内にスクリューなどの骨接合材料を入れて骨折部を固定する方法が一般に行われている。
【0003】
例えば、大腿骨頸部付近が骨折したり、亀裂が入った場合などの治療方法として、骨折したり亀裂の入った大腿骨の骨頭部と頸部との間にラグスクリュー等のインプラントを螺入することにより骨折部又は亀裂部を接合固定する手術が行われている。この手術は、インプラントを骨内に螺入する前に、インプラントの螺入を案内するためのガイドピンが大腿骨の大転子下部から骨頭中心部に刺入される。このガイドピンの刺入に関しては、骨内への刺入方向と位置との正確性が要求され、この正確性の高さがインプラントによる良好な骨接合効果をもたらす。
【0004】
案内治具を使用してガイドピンを適切刺入する際には、X線透視装置を用いてその刺入方向を決定する。このとき、大腿骨の正面から正面像透視を行い、側面から側面像透視を行い、時には斜めから斜位像透視を行って、ガイドピンの刺入方向が大腿骨頭内の適切な方向に向かっているかどうかを評価し、これが大腿骨頭内の適切な方向に向かっていない場合には、刺入方向を微調整する。このガイドピンの刺入位置が治療成績を左右する重要な要因となる。
【0005】
従来、ガイドピン刺入のための案内治具としては、板状のベース部とハンドル部と、該ベース部とハンドル部との間に所定角度で架け渡されたガイド筒とからなるものが使用され、ガイド筒が、ガイドピンの骨内刺入の方向及び位置が適正となるようにベース部を大腿骨にあてがって、ガイド筒にガイドピンを挿入し、骨内に刺入していくという技法がとられている(特許文献1及び2)。また、ベース部を三角状に形成し、その内部にガイド穴を形成した案内治具が使用され、ガイドピンの骨内刺入の方向及び位置が適正となるガイド穴の位置が固定されるようにベース部を大腿骨にあてがって、ガイド穴にガイドピンを挿入し、骨内に刺入していくという技法がとられている(特許文献3〜6)。
【特許文献1】特開2003−339727号公報
【特許文献2】特開2005−205058号公報
【特許文献3】特開平9−220235号公報
【特許文献4】特開2004−16463号公報
【特許文献5】特開2004−97447号公報
【特許文献6】特開2004−358057号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1〜6に示されるガイドピン案内治具は、いずれもベース部が大きくなるため、これを大腿骨にあてがうための切開部が大きくなるのみならず、骨に付着する筋などの軟部組織を広範に剥離する必要があるが、このような手術は治具を骨に接触させるためにだけ行うものであるため侵襲が大きくなる欠点がある。また、このベース部により一旦位置決めを行うと、微調整が困難となるばかりではなく、本来、面接触を予定した構成であるにもかかわらず、ベース部が接触する大腿骨の側面との不一致によりかえって滑りやすくなり、しかも隙間が生じて軟部組織が介在しやすくなるというが欠点がある。また、ベース部と大腿骨の側面とが予定通りに面接触する場合には、刺入角度は一定に保たれることになるが、必要に応じて大腿骨に押し付ける方向が異なる場合には、大腿骨と案内軸との接触位置がずれるため、円筒形である大腿骨と平面又は大腿骨表面の曲率とは異なる曲面を持った三角形の案内治具の接触面が変化するので、刺入方向が狂いやすい欠点がある。さらに面接触を予定するものであるため、操作中に治具の方向が変化しても、その変化が手の感触として触知し難いという欠点がある。
【0007】
一方、単筒型の案内治具では、点接触であるため、滑りの防止は期待できるが、X線透視で正面像を確認し、次いで側面像を確認していくという過程で、方向が狂いやすいという欠点があり、X線透視下において、正面像で刺入方向を調節した後、側面像で案内治具の方向を調節すると、正面像及び側面像双方において刺入角度方向が変わり、正面像及び側面像において共に刺入方向及び案内治具の方向を再度調節する必要が生ずるという欠点を有している。
【0008】
そこで、本発明者は、鋭意研究を重ねた結果、切開手術が最小限となり、かつ、微調整が容易に行えるガイドピン案内治具を開発した。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係るガイドピン案内治具は、握り部を有するハンドル部の先端にガイドピン挿入用の主案内筒を設け、該主案内筒の側面に支承ピンを設けてなることを特徴とするするものである。具体的な構成として、支承ピンは、主案内筒における支承ピンの取付位置と主案内筒の先端と支承ピンの先端とがなす三角形において、主案内筒の先端と支承ピンの先端とを結ぶ線と主案内筒とにより挟まれる角度と、主案内筒の先端と支承ピンの先端とを結ぶ線と支承ピンとにより挟まれる角度とがともに90度以下の範囲に構成されていることが好ましい。
【0010】
このように構成したことにより、主案内筒と支承ピンとを大腿骨の適切な位置にあてがうことによって、主案内筒は所定の角度をもって適切な方向に維持され、主案内筒に挿入されたガイドピンが所定の方向をもって骨内に刺入されることになる。したがって、主案内筒から支承ピンまでを切開するだけの手術でガイドピンを骨内に刺入することが可能となる。また、支承ピン及び主案内筒は大腿骨に点接触しているだけであるため、支承ピン及び主案内筒の大腿骨に対する当接位置を容易に変えることが可能であり、ガイドピンの刺入方向を微調整することができる。
【0011】
また、主案内筒に平行な副案内筒をハンドル部先端に着脱自在に設けた構成としてもよく、その場合には、少なくとも2本のガイドピンを骨内に刺入することができるので便利である。
【0012】
さらに、主案内筒に平行な副案内筒を設ける場合に、主案内筒が、前進方向への付勢力を保持しつつ後退可能に構成されるようにしてもよい。このように構成した場合には、ハンドル部先端から主案内筒が大腿骨に当接する距離と副案内筒が大腿骨に当接する距離とが異なっても、主案内筒を後退させることにより主案内筒と副案内筒との両方の先端を大腿骨に当接させることが可能となり、ガイドピンの骨内刺入に効果的である。
【0013】
さらにまた、主案内筒及び/又は副案内筒の先端に刻み目が形成されている構成としてもよく、その場合には、大腿骨に対する主案内筒及び/又は副案内筒の先端の滑りを防止することができる。
【0014】
また、主案内筒及び/又は副案内筒の先端に突出爪を形成した場合には、仮に主案内筒及び/又は副案内筒の先端と大腿骨との間に隙間が生ずることがあっても、該突出爪が大腿骨に対してストッパ的役割を果たすと共に、ガイドピン案内治具に挿通されるガイドピンの先端が屈曲して隙間から抜け出したり跳ね上がることを防止することができる。
【0015】
さらにハンドル部における握り部の軸線の延長線と、主案内筒の先端と支承ピンの先端とを結ぶ線分とが交差するようにハンドル部を形成した構成とすれば、握り部を押し出した場合の押出力が主案内筒の先端と支承ピンの先端とを結ぶ線分の範囲内で作用するため、主案内筒及び支承ピンが確実に固定できて操作しやすい利点がある。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係るガイドピン案内治具は、上記したところから、切開手術が最小限となり、かつ、微調整を容易に行うことができる優れた利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下に、本発明の好適な実施例を添付の図面に基づいて詳細に説明する。
【実施例1】
【0018】
図1は本実施例に係るガイドピン案内治具の斜視図であり、図2は当該ガイドピン案内治具の主要部の断面図であり、図3は主案内筒の先端部拡大斜視図であり、図4は当該ガイドピン案内治具の使用状態を示す側面図であり、図5は当該ガイドピン案内治具の使用状態をハンドル部側から見た概略斜視図である。
【0019】
図1及び図2において、10はガイドピン案内治具であり、ハンドル部11の先端部11aにガイドピン挿入用の主案内筒12が設けられている。ハンドル部11は、握りやすさ及び操作のしやすさを考慮し、屈曲させたり、また、捻れさせたりして主案内筒12に結合されている。本実施例におけるハンドル部11は、その先端部11aの位置で一度屈曲し、適宜の長さ位置でさらに屈曲して握り部11bを形成した形状をなしている。前記握り部11bは、その軸線の延長線fと、主案内筒12の先端12bと支承ピン13の先端13aとを結ぶ線分b’とが交差するようにハンドル部11を形成している。したがって、握り部11bを押し出した場合の押出力が主案内筒12の先端12bと支承ピン13の先端13aとを結ぶ線分b’の範囲内で作用するため、主案内筒12及び支承ピン13が確実に固定できて操作しやすい利点がある。主案内筒12は、ガイドピンPが挿通できる貫通穴12aを有する中空状をなしており、先端部は先細であって、その先端12bは、図3に示すように、ギザギザ状の刻み目が形成されている。
【0020】
前記主案内筒12の側面には、支承ピン13が設けられており、図4に示すように、該支承ピン13と該主案内筒12とは所定の支承ピン分岐角度αをもって形成されている。通常、ガイドピンPの刺入方向cと大腿骨Fの軸dとがなすガイドピン刺入角度βは、125度〜145度である。また、大腿骨Fの側面eは大腿骨Fの軸dとほぼ平行である。したがって、該支承ピン13は、該支承ピン13の軸線aと該支承ピン13の先端13aと主案内筒12の先端12bとを結ぶ線bとがほぼ直交するように構成される。このように本実施例においては、該支承ピン13と該主案内筒12とがなす支承ピン分岐角度αは40度に設計されており、そうするとガイドピン刺入角度βは130度となり、支承ピン13は、主案内筒12における支承ピン13の取付位置13bと主案内筒12の先端12bと支承ピン13の先端13aとがなす三角形において、主案内筒12の先端12bと支承ピン13の先端13aとを結ぶ線bと主案内筒12とにより挟まれる角度γは50度であり、主案内筒12の先端12bと支承ピン13の先端13aとを結ぶ線bと支承ピン13とにより挟まれる角度δは90度であるが、角度γ及び角度δはともに90度以下の範囲に構成されていればよい。
【0021】
本実施例におけるガイドピン案内治具10は、上記のように構成したことにより、図4及び図5に示すように、主案内筒12の先端12bと支承ピン13の先端13aとを大腿骨の適切な位置にあてがうことによって、主案内筒12は支承ピン13により大腿骨Fの軸dに対して130度の角度をもって骨頭方向に維持され、主案内筒12に挿入されたガイドピンPが骨頭方向へ刺入されれることになる。このように、本実施例に係るガイドピン案内治具10を使用すれば、最大でも主案内筒12から支承ピン13までを切開するだけの手術でガイドピンPを骨内に刺入することが可能となる。また、支承ピン13及び主案内筒12は大腿骨に点接触しているだけであるため、術中にガイドピンPの刺入方向を変更する必要が生じても、支承ピン13及び主案内筒12の大腿骨に対する当接位置を容易に変えることが可能である。さらにまた、主案内筒12の先端12bに刻み目が形成されているため、大腿骨に対する主案内筒12の先端12bが点接触であっても滑ることがなく、十分に固定維持される。
【0022】
なお、図6及び図7は、本実施例における主案内筒12の先端12bの変更例であって、主案内筒12の先端12bに突出爪12cを形成したものである。このように主案内筒の12の先端12bに突出爪12cを形成した場合には、仮に主案内筒12の先端12bと大腿骨Fとの間に隙間が生ずることがあっても、該突出爪12cが大腿骨Fに対してストッパ的役割を果たすと共に、ガイドピン案内治具10に挿通されるガイドピンPの先端が屈曲して隙間から抜け出したり跳ね上がることを防止することができる。なお、この突出爪の構成は、後述する実施例2における主案内筒及び副案内筒に形成してもよく、その場合には主案内筒及び副案内筒について上記と同様の効果を果たす。
【実施例2】
【0023】
図8は本実施例に係るガイドピン案内治具の斜視図であり、図9は副案内筒を装着した状態における当該ガイドピン案内治具の主要部の断面図であり、図10は主案内筒及び副案内筒の先端部の拡大斜視図であり、図11は当該ガイドピン案内治具の使用状態を示す側面図であり、図12は当該ガイドピン案内治具の使用状態をハンドル部側から見た概略斜視図である。
【0024】
上記した実施例1はガイドピンを1本刺入する場合の案内治具であるが、本実施例はガイドピンを2本刺入する場合の案内治具である。
【0025】
図8及び図9において、20はガイドピン案内治具であり、ハンドル部21の先端部21aにガイドピン挿入用の主案内筒22が設けられている。ハンドル部21は、握りやすさ及び操作のしやすさを考慮し、屈曲させたり、また、捻れさせたりして主案内筒22に結合されている。本実施例におけるハンドル部21は、その先端部21aから90度捻れながら屈曲させて握り部21dを形成した形状をなしている。前記握り部21dは、その軸線の延長線fと、主案内筒22の先端22bと支承ピン23の先端23aとを結ぶ線分b’とが交差するようにハンドル部21を形成している。したがって、握り部21dを押し出した場合の押出力が主案内筒22の先端22bと支承ピン23の先端23aとを結ぶ線分b’の範囲内で作用するため、主案内筒22及び支承ピン23が確実に固定できて操作しやすい利点がある。主案内筒22は、ハンドル部先端部21aに固定された固定筒22cと、固定筒22cの先に位置し、固定筒22cの内部から直線状に出入する摺動筒22dとから構成され、固定筒22cの内部にはスプリング22eが挿入されていて、該摺動端22dは固定筒22cに対して該スプリング22eにより弾性的に進退可能に形成されている。さらに主案内筒22を構成する固定筒22c及び摺動筒22dは、ガイドピンPが挿通できる貫通穴22aを有する中空状をなしており、先端部は先細であって、その先端22bは、図10に示すように、ギザギザ状の刻み目が形成されている。
【0026】
前記主案内筒22を構成する摺動筒22dの側面には、支承ピン23が設けられており、図11に示すように、該支承ピン23と該摺動筒22dとは所定の支承ピン分岐角度αをもって形成されている。通常、ガイドピンPの刺入方向cと大腿骨Fの軸dとがなすガイドピン刺入角度βは、125度〜145度である。また、大腿骨Fの側面eは大腿骨Fの軸dとほぼ平行である。したがって、該支承ピン23は、該支承ピン23の軸線aと該支承ピン23の先端23aと主案内筒22の先端22bとを結ぶ線bとがほぼ直交するように構成される。そこで、本実施例においては、該支承ピン23と該主案内筒22とがなす支承ピン分岐角度αは40度に設計しており、そうするとガイドピン刺入角度βは130度となり、支承ピン23は、主案内筒22における支承ピン23の取付位置23bと主案内筒22の先端22bと支承ピン23の先端23aとがなす三角形において、主案内筒22の先端22bと支承ピン23の先端23aとを結ぶ線bと主案内筒22とにより挟まれる角度γは50度であり、主案内筒22の先端22bと支承ピン23の先端23aとを結ぶ線bと支承ピン23とにより挟まれる角度δは90度であるが、角度γ及び角度δはともに90度以下の範囲に構成されていればよい。
【0027】
また、本実施例においては、2本目のガイドピンPを骨内に刺入することができるように、主案内筒22に対して平行に配置され、ガイドピンPが挿通可能な貫通穴24aを有する副案内筒24をハンドル部先端部21aに着脱自在に設けている。すなわち、ハンドル部21の先端部21aの2個所に、主案内筒22の方向と平行な中心軸で同一の穴径のネジ穴21b、21cが形成されており、副案内筒24の基部24bには前記ネジ穴21b、21cに螺合するネジ山が螺刻されている。このように構成することにより、前記ネジ穴21b、21cに副案内筒24を挿通して螺合すれば、副案内筒24は主案内筒22と平行に配置固定されることになる。なお、ネジ穴を2個所設けたのは、副案内筒24の挿入方向及び挿入位置を適宜選択できるようにして、ガイドピンPが適切な方向及び位置に刺入することができるようしたためである。
【0028】
そして、前述したように、主案内筒22の摺動筒22dが、スプリング22eにより、前進方向への付勢力を保持しつつ後退可能に構成されているので、ハンドル部21の先端から主案内筒22の先端が大腿骨Fに当接するまでの距離と副案内筒24の先端が大腿骨Fに当接するまでの距離とが異なっても、主案内筒22を押し込んで摺動筒22dを後退させることにより主案内筒22と副案内筒24との両方の先端22b、24cを大腿骨Fに当接させることが可能となり、ガイドピンPの骨内刺入に効果的である。
【0029】
本実施例におけるガイドピン案内治具20は、上記のように構成したことにより、図11及び図12に示すように、主案内筒22の先端22bと支承ピン23の先端23aとを大腿骨の適切な位置にあてがうことによって、主案内筒22は支承ピン23により大腿骨Fの軸dに対して130度の角度をもって骨頭方向に維持され、主案内筒22に挿入されたガイドピンPが骨頭方向へ刺入されることになる。このように、本実施例に係るガイドピン案内治具20を使用すれば、最大でも主案内筒22及び副案内筒24から支承ピン23までを切開するだけの手術で2本のガイドピンPを骨内に刺入することが可能となる。また、支承ピン23及び主案内筒22は大腿骨に点接触しているだけであるため、術中にガイドピンPの刺入方向を変更する必要が生じても、支承ピン23及び主案内筒22の大腿骨に対する当接位置を容易に変えることが可能である。さらにまた、主案内筒22の先端22b及び副案内筒24の先端24cに刻み目が形成されているため、大腿骨に対する主案内筒22の先端22bが点接触であっても滑ることがなく、十分に固定維持される。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】実施例1に係るガイドピン案内治具の斜視図である。
【図2】実施例1に係るガイドピン案内治具の主要部の断面図である。
【図3】実施例1に係るガイドピン案内治具の主案内筒の先端部拡大斜視図である。
【図4】実施例1に係るガイドピン案内治具の使用状態を示す側面図である。
【図5】実施例1に係るガイドピン案内治具の使用状態をハンドル部側から見た概略斜視図図である。
【図6】実施例1に係るガイドピン案内治具の主案内筒の先端の変更例を示す部分拡大斜視図である。
【図7】実施例1に係るガイドピン案内治具の主案内筒の先端の変更例を示す部分拡大側面図である。
【図8】実施例2に係るガイドピン案内治具の斜視図である。
【図9】実施例2に係るガイドピン案内治具の副案内筒を装着した状態におけるガイドピン案内治具の主要部の断面図である。
【図10】実施例2に係るガイドピン案内治具の先端部の拡大斜視図である。
【図11】実施例2に係るガイドピン案内治具の使用状態を示す側面図である。
【図12】実施例2に係るガイドピン案内治具の使用状態をハンドル部側から見た概略斜視図である。
【符号の説明】
【0031】
10・・・ガイドピン案内治具
11・・・ハンドル部
11a・・ハンドル部の先端部
11b・・ハンドル部の握り部
12・・・主案内筒
12a・・主案内筒の貫通穴
12b・・主案内筒の先端
12c・・主案内筒の先端の突出爪
13・・・支承ピン
13a・・支承ピンの先端
13b・・主案内筒における支承ピンの取付位置
F・・・・大腿骨
P・・・・ガイドピン
α・・・・支承ピン分岐角度
β・・・・ガイドピン差し込み角度
γ・・・・主案内筒の先端と支承ピンの先端とを結ぶ線と主案内筒とにより挟まれる角度
δ・・・・主案内筒の先端と支承ピンの先端とを結ぶ線と支承ピンとにより挟まれる角度
a・・・・支承ピンの軸線
b・・・・支承ピンの先端と主案内筒の先端とを結ぶ線
b’・・・支承ピンの先端と主案内筒の先端とを結ぶ線分
c・・・・ガイドピンの差し込み方向
d・・・・大腿骨の軸
e・・・・大腿骨の側面
f・・・・握り部の軸線の延長線
20・・・ガイドピン案内治具
21・・・ハンドル部
21a・・ハンドル部の先端部
21b・・ネジ穴
21c・・ネジ穴
21d・・ハンドル部の握り部
22・・・主案内筒
22a・・主案内筒の貫通穴
22b・・主案内筒の先端
22c・・主案内筒の固定筒
22d・・主案内筒の摺動筒
22e・・スプリング
23・・・支承ピン
23a・・支承ピンの先端
23b・・主案内筒における支承ピンの取付位置
24・・・副案内筒
24a・・副案内筒の貫通穴
24b・・副案内筒の基部
24c・・副案内筒の先端

【特許請求の範囲】
【請求項1】
握り部を有するハンドル部の先端にガイドピン挿入用の主案内筒を設け、該主案内筒の側面に支承ピンを設けてなることを特徴とするガイドピン案内治具。
【請求項2】
支承ピンは、主案内筒における支承ピンの取付位置と主案内筒の先端と支承ピンの先端とがなす三角形において、主案内筒の先端と支承ピンの先端とを結ぶ線と主案内筒とにより挟まれる角度と、主案内筒の先端と支承ピンの先端とを結ぶ線と支承ピンとにより挟まれる角度とがともに90度以下の範囲に構成されていることを特徴とする請求項1に記載のガイドピン案内治具。
【請求項3】
主案内筒に平行な副案内筒をハンドル部先端に着脱自在に設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のガイドピン案内治具。
【請求項4】
主案内筒が、前進方向への付勢力を保持しつつ後退可能に構成されていることを特徴とする請求項3に記載のガイドピン案内治具。
【請求項5】
主案内筒の先端に刻み目が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のガイドピン案内治具。
【請求項6】
副案内筒の先端に刻み目が形成されていることを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載のガイドピン案内治具。
【請求項7】
主案内筒の先端に突出爪が形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のガイドピン案内治具。
【請求項8】
副案内筒の先端に突出爪が形成されていることを特徴とする請求項3〜7のいずれか1項に記載のガイドピン案内治具。
【請求項9】
ハンドル部における握り部の軸線の延長線と、主案内筒の先端と支承ピンの先端とを結ぶ線分とが交差するようにハンドル部を形成したことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のガイドピン案内治具。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate


【公開番号】特開2008−93055(P2008−93055A)
【公開日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−275828(P2006−275828)
【出願日】平成18年10月6日(2006.10.6)
【出願人】(595046492)KiSCO株式会社 (6)
【出願人】(506339969)
【Fターム(参考)】