説明

ガスタービンエンジンのフレーム

【課題】ガスタービンエンジンにおける油タンクおよび空気/油熱交換器68をロータブレードの破損から保護する。
【解決手段】構造フレーム38は、潤滑システム40を備える。ハブ56に備えたチャンバ58により、潤滑油42を貯蔵する貯蔵部60が形成される。支柱64は、ハブ56からリム62へと半径方向外側に延びるとともに、リム62と貯蔵部60との間に潤滑油42を導く通路66と、潤滑油42から熱を除去する空気/流体熱交換器68とを備える。ハブ56を取り囲むリム62は、入口、出口ポート74,76を備える。入口ポート74は、高温の潤滑油42を排油ポンプ52から構造フレーム38に導く。出口ポート76は、冷却された潤滑油42を構造フレーム38から放出し、潤滑ポンプ54に送る。貯蔵部60および空気/流体熱交換器68と構造フレームとの一体化により、ファンブレードなどの欠落による破損のリスクが減少する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガスタービンエンジンの構成部品に関し、より詳細には一体型流体貯蔵部および空気/流体熱交換器を備える構造フレームに関する。
【背景技術】
【0002】
軸流型ガスタービンエンジンにおいて、吸入空気は、前方の圧縮機で加圧され、ディフューザを通り軸方向後方の燃焼室に送られる。燃焼室では、燃料が加圧空気に噴射され、それにより生じた燃料/空気混合気が燃焼される。高温の燃焼ガスが、後方のタービン部へと膨張し、そこでエネルギーが抽出され、その後、排気ジェットとしてガスタービンエンジンから排出される。
【0003】
タービン部は、ロータブレードおよびステータベーンからなる交互の軸方向の段から構成される。タービンブレードにより、抽出されたエネルギーが1つまたは複数のロータアッセンブリに送られる。このロータアッセンブリは、1つまたは複数の中央シャフトの後方端部に連結している。シャフトは、軸方向前方に延びており、その前方端部が、1つまたは複数の圧縮機のロータアッセンブリに連結している。シャフトは、同心であり、ガスタービンエンジンの1つまたは複数の構造フレームにある密封されたコンパートメント内に取りつけられたベアリングにより支持される。
【0004】
加圧された潤滑油を用いることにより、ベアリングを潤滑し、通常のエンジン運転中に発生する熱を除去する。高温の潤滑油は、ベアリングコンパートメントから油貯蔵タンクおよび空気/油熱交換器に導かれ、その後、ベアリングに再び導かれる。ほとんどのエンジン形態では、油タンクは、ファン部と呼ばれる圧縮機の最前方段を取り囲む構造フレームに外部から取りつけられている。他のエンジン形態では、油タンクは、エンジンの下方でギアボックスに隣接して取り付けられている。空気/油熱交換器は、ファン部からの空気を利用し、油から熱を吸収する。空気/油熱交換器もまた、外部から取りつけられている。バルブにより、圧縮空気が調節され、あらゆる条件下で潤滑油の温度が適切な運転範囲内にあるように維持される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ファンブレードおよび他の回転部品に欠落が生じた場合、破片により外部から取りつけられた油タンクまたは空気/油熱交換器が破損する可能性がある。外部から取りつけられた油タンクまたは空気/油熱交換器は、非常に広い場所を占めるため、他の構成部品のメンテナンスが困難となる。油タンク、空気/油熱交換器ならびに対応する取付ブラケットによりエンジン重量が増加し、航空機のペイロード運搬能力および燃料効率が減少する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
航空機の安全性は、航空機産業および旅行者にとって非常に重要であるため、ガスタービンエンジンの安全面におけるあらゆる改善が切望されている。ファンブレードおよび他の回転部品に破損が生じた際に保護される油タンクおよび空気/油熱交換器が必要である。これらの重要な構成部品を外部の取付部分から露出の少ない部分へと移動させることにより、メンテナンスが容易になり、エンジン重量が減少する。
【0007】
本発明によると、流体を貯蔵する貯蔵部と、流体から熱を除去する空気/流体熱交換器と、を備えた構造フレームが提供される。
【0008】
本発明の実施例によると、空気流内に配置された構造フレームが提供される。中央のハブにより、流体を貯蔵する貯蔵部が形成され、外側リムにより、ハブが取り囲まれる。支柱が、ハブとリムとの間で半径方向に延びており、1つまたは複数の通路が、貯蔵部に流体的に結合している。入口および出口ポートは、リムに配置されてもよいし、通路に流体的に結合してもよい。空気/流体熱交換器は、通路に流体的に結合しており、流体から空気流へと熱を移動させる。
【0009】
流体貯蔵部および空気/流体熱交換器と構造フレームを一体化させることにより、ファンブレードおよび他の回転部品の欠落による破損のリスクが減少する。構成部品をガスタービンエンジンの外側部分から移動させることにより、メンテナンスが容易になるとともに、エンジン重量が減少する。その他の特徴および利点は、以下のより詳細な説明ならびに構造フレームの複数の実施例を図示した添付の図面から明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
図1のガスタービンエンジン10の主要部分は、低圧圧縮機12、高圧圧縮機14、燃焼室16、高圧タービン18および低圧タービン20から構成される。通常、ファン部22と呼ばれる低圧圧縮機12の最前方部分により、吸入空気24は、2つの空気流、つまりコア空気26およびバイパス空気28に分割されて案内される。コア空気26は、前記の主要部分の内側に導かれ、バイパス空気は、前記主要部分の外側に導かれる。低圧圧縮機12は、低圧側ロータシャフト30により低圧タービン20に連結され、高圧圧縮機14は、高圧側ロータシャフト32により高圧タービン18に連結される。シャフト30,32は、互いに同心であり、ガスタービンエンジン10の長手方向の中心軸34を中心に回転する。
【0011】
シャフト30,32は、固定された1つまたは複数の構造フレーム38のベアリング36により支持される。図示した実施例においては、3つの構造フレーム38により、シャフト30,32が支持されているが、任意の数の構造フレームを用いてもよい。潤滑システム40により、ベアリング36に、またベアリング36から潤滑油42が供給され、摩擦が減少し、過度の熱が除去される。潤滑油42が、ベアリング36に供給された後、1つまたは複数のベアリングコンパートメント46から出た空気/オイルミスト44は、油分離器(D.O.)50により潤滑油42とバッファ空気(buffer air)48とに分離される。バッファ空気48は、ガスタービンエンジン10から放出され、潤滑油42は、排油ポンプ(S.P.)52に送られる。排油ポンプ52により、貯蔵および冷却のため構造フレーム38に潤滑油42が供給される。貯蔵および冷却後、潤滑油42は、潤滑ポンプ(L.P.)54によりベアリング36に送り戻され、新たな潤滑サイクルが始まる。
【0012】
次に、図2を参照すると、安全性および整備性を向上するとともに、重量を減少させるために、構造フレーム38に、潤滑システム40の部分が組み込まれている。中央ハブ56は、1つまたは複数の半円環状のチャンバ58を備え、そのチャンバ58の少なくとも1つにより、潤滑油42などの流体を貯蔵する貯蔵部60が形成される。リム62は、ハブ56を囲むとともに、ガスタービンエンジン10への取付部分として、かつベアリング36の支持体として機能する。1つまたは複数の支柱64は、ハブ56からリム62へと半径方向外側に延びており、各支柱64間に周方向の間隔を有する。ファン部22からのバイパス空気28は、リム62とハブ56との間、かつ支柱64の周囲に導かれる。支柱64は、リム62と貯蔵部60との間に潤滑油42を導く通路66(図3〜5)を備えていてもよく、また、潤滑油42から熱を取り除く空気/流体熱交換器68を備えていてもよい。構造フレーム38を一部品として鋳造、または鍛造してもよいし、溶接、ろう付け、あるいは他の適切な方法により別個の構成部品を接合してもよい。本実施例においては、流体を潤滑油42としているが、ガスタービンエンジン10または航空機で使用されるその他の流体であっても同様に貯蔵、冷却できるということを理解されたい。
【0013】
ハブ56には、隔壁70が含まれる。この隔壁70により、半円形のチャンバ58が画定され、貯蔵部60が形成される。貯蔵部60は、ガスタービンエンジン10における潤滑システム40の要求に対応するように大きさが調節され、かつ周方向に位置している。実施例においては、単一の貯蔵部60について示しているが、複数の貯蔵部60であってもよい。例えば、第一貯蔵部60に潤滑油42を貯蔵し、第二貯蔵部60に作動液を貯蔵してもよい(図示せず)。製造時にハブ56と一体的に隔壁70を形成してもよいし、溶接、ろう付け、または他の適切な手段で隔壁70を接合してもよい。カバー72は、ボルト締め、リベット打ち、溶接、または他の適切な手段でハブ56に固定され、貯蔵部60を密閉する。このカバー72により、貯蔵部60の検査またはメンテナンスが行いやすくなるとともに、ハブ56の製造も容易になる。
【0014】
リム62は、高温の潤滑油42を排油ポンプ52から構造フレーム38に導く入口ポート74を備えていてもよい。入口ポート74は、支柱64と一致するような周方向位置に配置され、リム62の半径方向の肉厚を貫通してもよい。出口ポート76により、冷却された潤滑油42が構造フレーム38から放出され、潤滑ポンプ54に送られる。出口ポート76は、支柱64と一致するような周方向位置に配置されており、リム62の半径方向の肉厚を貫通してもよい。入口74および出口76ポートは、図3〜5に示されているように、それぞれ別々の支柱64と一致してもよいし、図6のように共通の支柱64と一致していてもよい。別々の支柱64は、図に示されているように、互いに隣接している必要はない。入口74および出口76ポートの各々の突起部78により、取付部品、フランジまたは他の適切な取付手段に対する付加的な材料部分がもたらされる。
【0015】
支柱64は、通常、エアフォイルの形状をした横断面を有するとともに、ファン部22により排出されたバイパス空気28にさらされる外板80を備える。図3〜5を参照すると、潤滑油42を貯蔵部60に導き、または貯蔵部60から導く1つまたは複数の通路66が、支柱64中に延びていてもよい。図6を参照すると、供給通路166により、潤滑油42が貯蔵部60に導かれ、放出通路266により潤滑油42が貯蔵部60から導かれる。熱を潤滑油42からバイパス空気28へと移動させる空気/流体熱交換器68が、少なくとも1つの通路66に備わっていてもよい。空気/流体熱交換器68は、また、バイパス空気28にさらされるハブ56またはリム62の一部分として設置されていてもよい。
【0016】
図3〜6にそれぞれ示されている空気/流体熱交換器68の実施例によると、空気/流体熱交換器68は、製造中に支柱64の内部に一体的に形成される。熱交換器は、支柱64の内部に延びる1つまたは複数の通路66に位置する。1つまたは複数の一体型バッフル82は、リム62とハブ56との間で半径方向に配置され、前縁部84および後縁部86に向かって軸方向に交互にオフセットしており、それにより蛇行流体経路88が形成される。蛇行流体経路88により、乱流が生じ、潤滑油42と外板80との間の熱移動が促進される。
【0017】
図7に示されている空気/流体熱交換器168の別の実施例によると、空気/流体熱交換器68は、製造中、支柱64内部に一体的に形成される。熱交換器は、支柱64内に延びる1つまたは複数の通路66に位置する。1つまたは複数の一体型バッフル82は、前縁部84と後縁部86との間で軸方向に配置され、リム62およびハブ56に向かって半径方向に交互にオフセットしており、それにより蛇行経路88が形成される。蛇行経路88により、乱流が生じ、潤滑油42と外板80との間の熱移動が促進される。
【0018】
図8に示されている空気/流体熱交換器268のさらに別の実施例によると、空気/流体熱交換器68は、独立して形成され、その後、通路66に設置される。通路66に設置されると、ボルト締め、リベット打ち、溶接、ろう付け、または他の適切な手段により、外板80の一部分が支柱64に接合される。図8の実施例においては、別法として、流体/流体熱交換器として用いてもよい。例えば、航空燃料が、通路66内で高温の潤滑油42を取り囲み、それにより燃料が凍結するのを防いでもよい。
【0019】
図3の構造フレーム38の実施例によると、排油ポンプ52により、高温の潤滑油42が油分離器50から入口ポート74に導かれる。第1支柱164を通り半径方向に延びる通路66に一致するリム62の一部分を、入口ポート74は貫通しており、この通路66に流体的に結合する。軸方向に交互に並ぶバッフル82の列は、通路66と一体化しており、潤滑油42の蛇行経路88となる。潤滑油42およびバイパス空気28が、外板80と同時に接触することにより、潤滑油42からバイパス空気28に熱が移動する。第1支柱164の通路66と流体的に結合するとともに、中央ハブ56に形成された貯蔵部60に、バイパス空気28に熱が移動した後の潤滑油42が貯蔵される。潤滑油42は、貯蔵部60から、貯蔵部60に流体的に結合した第2支柱264の通路66内に導かれる。軸方向に交互に並ぶバッフル82の列は、通路66と一体化しており、潤滑油42の蛇行経路88となる。潤滑油42およびバイパス空気28が、外板80と同時に相互作用することにより、潤滑油42からバイパス空気28に熱が移動する。第2支柱264の通路66と一致するとともに、流体的に結合する出口ポート76は、リム62の一部分を貫通しており、構造フレーム38から潤滑油42を放出する。潤滑ポンプ54により、冷却された潤滑油42が再びベアリング36に導かれ、新たな潤滑プロセスが始まる。
【0020】
図4の構造フレーム38の別の実施例によると、排油ポンプ52により、高温の潤滑油42が油分離器50から入口ポート74に導かれる。第1支柱164を通り半径方向に延びる通路66に一致するリム62の一部分を、入口ポート74は貫通しており、この通路66に流体的に結合する。軸方向に交互に並ぶバッフル82の列は、通路66と一体化しており、潤滑油42の蛇行経路88となる。潤滑油42およびバイパス空気28が、外板80と同時に相互作用することにより、潤滑油42からバイパス空気28に熱が移動する。第1支柱164の通路66と流体的に結合するとともに、中央ハブ56に形成された貯蔵部60に、バイパス空気28に熱が移動した後の潤滑油42が貯蔵される。潤滑油42は、貯蔵部60から、貯蔵部60に流体的に結合した第2支柱264の通路66内に導かれる。第2支柱264の通路66と一致するとともに、流体的に結合する出口ポート76は、リム62の一部分を貫通しており、構造フレーム38から潤滑油42を放出する。次いで、潤滑ポンプ54により、冷却された潤滑油42が再びベアリング36に導かれ、新たな潤滑プロセスが始まる。
【0021】
図5の構造フレーム38のさらに別の実施例によると、排油ポンプ52により、高温の潤滑油42が油分離器50から入口ポート74に導かれる。第1支柱164を通り半径方向に延びる通路66に一致するリム62の一部分を、入口ポート74は貫通しており、この通路66に流体的に結合する。第1支柱164の通路66と流体的に結合するとともに、中央ハブ56に形成された貯蔵部60に、潤滑油42が貯蔵される。潤滑油42は、貯蔵部60から、貯蔵部60に流体的に結合した第2支柱264の通路66内に導かれる。軸方向に交互に並ぶバッフル82の列は、通路66と一体化しており、潤滑油42の蛇行経路88となる。潤滑油42およびバイパス空気28が、外板80と同時に相互作用することにより、潤滑油42からバイパス空気28に熱が移動する。第2支柱264の通路66と一致するとともに、流体的に結合する出口ポート76は、リム62の一部分を貫通しており、構造フレーム38から潤滑油42を放出する。次いで、潤滑ポンプ54により、冷却された潤滑油42が再びベアリング36に導かれ、新たな潤滑プロセスが始まる。
【0022】
図6の構造フレーム38のさらに他の実施例によると、排油ポンプ52により、高温の潤滑油42が油分離器50から入口ポート74に導かれる。支柱64を通り半径方向に延びる供給通路166に一致するリム62の一部分を、入口ポート74は貫通しており、この供給通路166に流体的に結合する。軸方向に交互に並ぶバッフル182の第1列は、支柱64の供給通路166と一体化しており、潤滑油42の蛇行経路88となる。潤滑油42およびバイパス空気28が、外板80と同時に相互作用することにより、潤滑油42からバイパス空気28に熱が移動する。供給通路166と流体的に結合するとともに、中央ハブ56に形成された貯蔵部60に、潤滑油42が貯蔵される。支柱64を通り半径方向に延びるとともに、貯蔵部60と流体的に結合した放出通路266に、貯蔵部60から潤滑油42が導かれる。軸方向に交互に並ぶバッフル282の第2列は、放出通路266と一体化しており、潤滑油42の蛇行経路88となる。潤滑油42およびバイパス空気28が、外板80と同時に相互作用することにより、潤滑油42からバイパス空気28に熱が移動する。放出通路266と一致するとともに、流体的に結合する出口ポート76は、リム62の一部分を貫通しており、構造フレーム38から潤滑油42を放出する。次いで、潤滑ポンプ54により、冷却された潤滑油42が再びベアリング36に導かれ、新たな潤滑プロセスが始まる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】長手方向の中心軸に沿ったガスタービンエンジンおよび潤滑システムの概略断面図。
【図2】図1のガスタービンエンジンにおいて用いられる形式の構造フレームの実施例の等角後面図。
【図3】本発明の実施例による構造フレームの部分断面図。
【図4】本発明の別の実施例による構造フレームの部分断面図。
【図5】本発明のさらに別の実施例による構造フレームの部分断面図。
【図6】本発明のさらに他の実施例による構造フレームの部分断面図。
【図7】本発明の空気/流体熱交換器の別の実施例による部分断面図。
【図8】本発明の空気/流体熱交換器のさらに別の実施例による部分断面分解図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体を貯蔵する貯蔵部を形成する中央ハブと、
前記ハブを囲んでいる外側リムと、
前記貯蔵部に流体的に結合するとともに、前記流体および空気流と同時に連通している少なくとも1つの熱交換器と、
を備えるガスタービンエンジンにおけるフレーム。
【請求項2】
前記ハブと前記リムとの間で半径方向に延びている1つまたは複数の支柱をさらに備え、前記の1つまたは複数の支柱が、前縁および後縁を備え、少なくとも1つの支柱が、少なくとも1つの熱交換器を含むことを特徴とする請求項1に記載のフレーム。
【請求項3】
前記支柱の1つだけが、少なくとも1つの熱交換器を含むことを特徴とする請求項2に記載のフレーム。
【請求項4】
熱交換器を含む前記支柱の各々が、ちょうど1つの熱交換器を含むことを特徴とする請求項2に記載のフレーム。
【請求項5】
前記支柱の1つが、前記流体を前記貯蔵部に導く供給通路を含み、前記支柱の別の1つが、前記貯蔵部から前記流体を放出する放出通路を含むことを特徴とする請求項2に記載のフレーム。
【請求項6】
少なくとも1つの熱交換器を含む前記支柱の少なくとも1つが、前記流体を前記貯蔵部に導く供給通路および前記貯蔵部から前記流体を放出する放出通路を含み、前記通路の少なくとも一方が、前記の少なくとも1つの熱交換器を通り延びることを特徴とする請求項2に記載のフレーム。
【請求項7】
前記供給通路のみが、前記少なくとも1つの熱交換器を通り延びることを特徴とする請求項6に記載のフレーム。
【請求項8】
前記放出通路のみが、前記少なくとも1つの熱交換器を通り延びることを特徴とする請求項6に記載のフレーム。
【請求項9】
前記少なくとも1つの熱交換器が、前記支柱の前記少なくとも1つと一体的に形成されているバッフルの列を備えることを特徴とする請求項6に記載のフレーム。
【請求項10】
前記バッフルが、前記通路の前記少なくとも1つに蛇行流体経路を設けるように配置されることを特徴とする請求項9に記載のフレーム。
【請求項11】
前記バッフルが、前記リムと前記ハブとの間に配置され、前記前縁および前記後縁に向かって交互にオフセットされることを特徴とする請求項10に記載のフレーム。
【請求項12】
前記バッフルが、前記前縁と前記後縁との間に配置され、前記リムおよび前記ハブに向かって交互にオフセットされることを特徴とする請求項10に記載のフレーム。
【請求項13】
前記1つまたは複数の支柱が、エアフォイルの形状をした横断面をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載のフレーム。
【請求項14】
前記フレームに流体を導く入口ポートを前記リムにさらに備え、前記入口ポートが、前記リムの半径方向の肉厚を貫通するとともに、前記供給通路と流体的に結合することを特徴とする請求項6に記載のフレーム。
【請求項15】
前記フレームから流体を排出する出口ポートを前記リムにさらに備え、前記出口ポートが、前記リムの半径方向の肉厚を貫通するとともに、前記放出通路と流体的に結合することを特徴とする請求項14に記載のフレーム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−63980(P2006−63980A)
【公開日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−239316(P2005−239316)
【出願日】平成17年8月22日(2005.8.22)
【出願人】(590005449)ユナイテッド テクノロジーズ コーポレイション (581)
【氏名又は名称原語表記】UNITED TECHNOLOGIES CORPORATION