説明

ガスタービン燃焼器用内筒尾筒の梱包用具およびガスタービン燃焼器用内筒尾筒の梱包方法

【課題】貨物全体の重量を低減させ、ガスタービン燃焼器用内筒尾筒の表面への擦過傷を防止し、容易に組立・解体することができるようにすること。
【解決手段】ガスタービン燃焼器を構成するガスタービン燃焼器用内筒17の梱包用具であって、底面を形成する底板と、側面を形成する4枚の側板12とを備え、その外観形状が直方体を呈する、強化段ボールからなる底トレー13と、前記底トレー13の内部空間を仕切る、強化段ボールからなる間仕切り15と、側面を形成する4枚の側板18を備え、その外観形状が直方体を呈するとともに、その下端部が、前記間仕切り15の各端面の下端部と、この下端部と対向する、前記底トレー13の側板12の周方向における中央部に位置する内側面との間に形成された隙間に嵌め込まれる、強化段ボールからなるスリーブ16と、前記スリーブ16の開口部を塞ぐ、強化段ボールからなる蓋体とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガスタービン燃焼器を構成して、燃料を空気とともに燃焼させて燃焼ガスを生成するガスタービン燃焼器用内筒尾筒の梱包用具およびガスタービン燃焼器用内筒尾筒の梱包方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1に開示されたガスタービン燃焼器用内筒やガスタービン燃焼器用尾筒はそれぞれ、従来、木製の箱(木箱)からなる梱包用具に収容された状態で運搬されていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−243310号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、木箱を使用した従来の梱包用具および梱包方法では、貨物全体の重量が増大し、輸送費が嵩んでしまうといった問題点があった。
また、ガスタービン燃焼器用内筒やガスタービン燃焼器用尾筒を木箱に収容したり、木箱から取り出したりするとき、あるいは運搬中に、ガスタービン燃焼器用内筒やガスタービン燃焼器用尾筒が木箱に接触して、ガスタービン燃焼器用内筒やガスタービン燃焼器用尾筒の表面に擦過傷が付いてしまうといったおそれもあった。
さらに、木箱の組立・解体作業に多大な時間と労力を要し、作業効率が悪いといった問題点もあった。
【0005】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、貨物全体の重量を低減させることができ、ガスタービン燃焼器用内筒尾筒の表面への擦過傷を防止することができて、容易に組立・解体することができるガスタービン燃焼器用内筒尾筒の梱包用具およびガスタービン燃焼器用内筒尾筒の梱包方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
本発明に係るガスタービン燃焼器用内筒の梱包用具は、ガスタービン燃焼器を構成するガスタービン燃焼器用内筒の梱包用具であって、底面を形成する底板と、側面を形成する4枚の側板とを備え、その外観形状が直方体を呈する、強化段ボールからなる底トレーと、前記底トレーの内部空間を仕切る、強化段ボールからなる間仕切りと、側面を形成する4枚の側板を備え、その外観形状が直方体を呈するとともに、その下端部が、前記間仕切りの各端面の下端部と、この下端部と対向する、前記底トレーの側板の周方向における中央部に位置する内側面との間に形成された隙間に嵌め込まれる、強化段ボールからなるスリーブと、前記スリーブの開口部を塞ぐ、強化段ボールからなる蓋体とを備えている。
【0007】
本発明に係るガスタービン燃焼器用内筒の梱包用具によれば、梱包用具全体が、強化段ボールで作られているので、貨物全体の重量を低減させることができ、輸送費の削減を図ることができる。
また、梱包用具全体が、強化段ボールで作られているので、ガスタービン燃焼器用内筒を梱包用具に収容したり、梱包用具から取り出したりするとき、あるいは運搬中に、ガスタービン燃焼器用内筒が梱包用具に接触したとしても、梱包用具だけが凹むようになっており、ガスタービン燃焼器用内筒の表面への擦過傷を防止することができる。
さらに、梱包用具全体が、強化段ボールで作られているので、従来使用されていた木箱に比べて、容易に組立・解体することができ、組立・解体作業に要する時間と労力を低減させることができて、作業効率を向上させることができる。
さらにまた、隣り合うガスタービン燃焼器用内筒とガスタービン燃焼器用内筒との間に強化段ボールで作られた間仕切りが配置されることになるので、ガスタービン燃焼器用内筒を梱包用具に収容したり、梱包用具から取り出したりするとき、あるいは運搬中におけるガスタービン燃焼器用内筒同士の接触を防止することができ、ガスタービン燃焼器用内筒の表面への擦過傷をさらに防止することができるとともに、梱包用具全体の剛性を高めることができる。
【0008】
上記ガスタービン燃焼器用内筒の梱包用具において、前記底トレーの底板と、前記間仕切りとの間に、前記底トレーの底板の全面を覆い隠す平面視矩形状を呈する板状の緩衝材が設けられているとさらに好適である。
【0009】
このようなガスタービン燃焼器用内筒の梱包用具によれば、ガスタービン燃焼器用内筒が板状の緩衝材を介して支持され、ガスタービン燃焼器用内筒が強化段ボールで作られた部分と直接接触しないようになっているので、ガスタービン燃焼器用内筒の表面への擦過傷をさらに防止することができる。緩衝材としては、例えば、ウレタンシートを用いることができる。
【0010】
上記ガスタービン燃焼器用内筒の梱包用具において、前記ガスタービン燃焼器用内筒と、前記蓋体との間に、前記スリーブの開口部を覆い隠す平面視矩形状を呈する板状の緩衝材が設けられているとさらに好適である。
【0011】
このようなガスタービン燃焼器用内筒の梱包用具によれば、ガスタービン燃焼器用内筒が強化段ボールで作られた部分と直接接触しないようになっているので、ガスタービン燃焼器用内筒の表面への擦過傷をさらに防止することができる。緩衝材としては、例えば、ウレタンシートを用いることができる。
【0012】
本発明に係るガスタービン燃焼器用内筒の梱包方法は、ガスタービン燃焼器を構成するガスタービン燃焼器用内筒の梱包方法であって、底面を形成する底板と、側面を形成する4枚の側板とを備え、その外観形状が直方体を呈する、強化段ボールからなる底トレーの中に、底トレーの内部空間を複数の等しい空間に仕切る、強化段ボールからなる間仕切りを入れる段階と、前記間仕切りによって仕切られた各空間内に、前記ガスタービン燃焼器用内筒を収容する段階と、側面を形成する4枚の側板を備え、その外観形状が直方体を呈する、強化段ボールからなるスリーブを、その下端部が、前記間仕切りの各端面の下端部と、この下端部と対向する、前記底トレーの側板の周方向における中央部に位置する内側面との間に形成された隙間に嵌め込まれるようにして底トレーの上に載置する段階と、前記スリーブの開口部を、強化段ボールからなる蓋体で覆う段階とを備えている。
【0013】
本発明に係るガスタービン燃焼器用内筒の梱包方法によれば、梱包用具全体が、強化段ボールで作られているので、貨物全体の重量を低減させることができ、輸送費の削減を図ることができる。
また、梱包用具全体が、強化段ボールで作られているので、ガスタービン燃焼器用内筒を梱包用具に収容したり、梱包用具から取り出したりするとき、あるいは運搬中に、ガスタービン燃焼器用内筒が梱包用具に接触したとしても、梱包用具だけが凹むようになっており、ガスタービン燃焼器用内筒の表面への擦過傷を防止することができる。
さらに、梱包用具全体が、強化段ボールで作られているので、従来使用されていた木箱に比べて、容易に組立・解体することができ、組立・解体作業に要する時間と労力を低減させることができて、作業効率を向上させることができる。
さらにまた、隣り合うガスタービン燃焼器用内筒とガスタービン燃焼器用内筒との間に強化段ボールで作られた間仕切りが配置されることになるので、ガスタービン燃焼器用内筒を梱包用具に収容したり、梱包用具から取り出したりするとき、あるいは運搬中におけるガスタービン燃焼器用内筒同士の接触を防止することができ、ガスタービン燃焼器用内筒の表面への擦過傷をさらに防止することができるとともに、梱包用具全体の剛性を高めることができる。
さらにまた、間仕切りによって仕切られた各空間内に、ガスタービン燃焼器用内筒を収容した後に、その周囲を覆うスリーブが配置されることになるので、ガスタービン燃焼器用内筒の位置決め作業を側方から見て行うことができ、作業効率を向上させることができる。
【0014】
上記ガスタービン燃焼器用内筒の梱包方法において、前記底トレーの中に前記間仕切りを入れる前に、前記底トレーの底板の全面を覆い隠す平面視矩形状を呈する板状の緩衝材を、前記底トレーの底板に敷くようにするとさらに好適である。
【0015】
このようなガスタービン燃焼器用内筒の梱包方法によれば、ガスタービン燃焼器用内筒が板状の緩衝材を介して支持され、ガスタービン燃焼器用内筒が強化段ボールで作られた部分と直接接触しないようになっているので、ガスタービン燃焼器用内筒の表面への擦過傷をさらに防止することができる。緩衝材としては、例えば、ウレタンシートを用いることができる。
【0016】
上記ガスタービン燃焼器用内筒の梱包方法において、前記スリーブの開口部を前記蓋体で覆う前に、前記スリーブの開口部を覆い隠す平面視矩形状を呈する板状の緩衝材を、前記間仕切りおよび前記ガスタービン燃焼器用内筒の上に置くようにするとさらに好適である。
【0017】
このようなガスタービン燃焼器用内筒の梱包方法によれば、ガスタービン燃焼器用内筒が強化段ボールで作られた部分と直接接触しないようになっているので、ガスタービン燃焼器用内筒の表面への擦過傷をさらに防止することができる。緩衝材としては、例えば、ウレタンシートを用いることができる。
【0018】
本発明に係るガスタービン燃焼器用尾筒の梱包用具は、ガスタービン燃焼器を構成するガスタービン燃焼器用尾筒の梱包用具であって、底面を形成する底板と、側面を形成する4枚の側板とを備え、その外観形状が直方体を呈する、強化段ボールからなる底トレーと、前記底トレーの内部空間を仕切る、強化段ボールからなる間仕切りと、側面を形成する4枚の側板を備え、その外観形状が直方体を呈するとともに、その下端部が、前記間仕切りの各端面の下端部と、この下端部と対向する、前記底トレーの側板の周方向における中央部に位置する内側面との間に形成された隙間に嵌め込まれる、強化段ボールからなるスリーブと、前記スリーブの開口部を塞ぐ、強化段ボールからなる蓋体とを備えている。
【0019】
本発明に係るガスタービン燃焼器用尾筒の梱包用具によれば、梱包用具全体が、強化段ボールで作られているので、貨物全体の重量を低減させることができ、輸送費の削減を図ることができる。
また、梱包用具全体が、強化段ボールで作られているので、ガスタービン燃焼器用尾筒を梱包用具に収容したり、梱包用具から取り出したりするとき、あるいは運搬中に、ガスタービン燃焼器用尾筒が梱包用具に接触したとしても、梱包用具だけが凹むようになっており、ガスタービン燃焼器用尾筒の表面への擦過傷を防止することができる。
さらに、梱包用具全体が、強化段ボールで作られているので、従来使用されていた木箱に比べて、容易に組立・解体することができ、組立・解体作業に要する時間と労力を低減させることができて、作業効率を向上させることができる。
さらにまた、隣り合うガスタービン燃焼器用尾筒とガスタービン燃焼器用尾筒との間に強化段ボールで作られた間仕切りが配置されることになるので、ガスタービン燃焼器用尾筒を梱包用具に収容したり、梱包用具から取り出したりするとき、あるいは運搬中におけるガスタービン燃焼器用尾筒同士の接触を防止することができ、ガスタービン燃焼器用尾筒の表面への擦過傷をさらに防止することができるとともに、梱包用具全体の剛性を高めることができる。
【0020】
上記ガスタービン燃焼器用尾筒の梱包用具において、前記底トレーの底板と、前記間仕切りとの間に、前記ガスタービン燃焼器用尾筒の一端側に設けられた円形部の先端を受け入れる穴を備えた、強化段ボールからなる板状の底パットが設けられているとさらに好適である。
【0021】
このようなガスタービン燃焼器用尾筒の梱包用具によれば、ガスタービン燃焼器用尾筒の一端側に設けられた円形部の先端を穴内に挿入することにより、ガスタービン燃焼器用尾筒の位置決めが行われることになるので、ガスタービン燃焼器用尾筒の位置決め作業を容易に行うことができ、作業効率を向上させることができる。
【0022】
上記ガスタービン燃焼器用尾筒の梱包用具において、前記間仕切りの上に、隣り合うガスタービン燃焼器用尾筒とガスタービン燃焼器用尾筒との間隔を保持する、強化段ボールからなる間隔保持材が設けられているとさらに好適である。
【0023】
このようなガスタービン燃焼器用尾筒の梱包用具によれば、隣り合うガスタービン燃焼器用尾筒とガスタービン燃焼器用尾筒との間に強化段ボールで作られた間隔保持材が配置されることになるので、運搬中におけるガスタービン燃焼器用尾筒同士の接触を防止することができ、ガスタービン燃焼器用尾筒の表面への擦過傷をさらに防止することができる。
【0024】
上記ガスタービン燃焼器用尾筒の梱包用具において、前記蓋体を被せた際に、前記ガスタービン燃焼器用尾筒の他端側に設けられた略角筒状部の先端と、前記蓋体の下面との間に形成される空間内に、前記ガスタービン燃焼器用尾筒の主に上下方向の移動を阻止する、強化段ボールからなる隙間充填材が設けられているとさらに好適である。
【0025】
このようなガスタービン燃焼器用尾筒の梱包用具によれば、蓋体を被せた際に、ガスタービン燃焼器用尾筒の他端側に設けられた略角筒状部の先端と、蓋体の下面との間に形成される空間内に、強化段ボールで作られた隙間充填材が配置されることになるので、運搬中におけるガスタービン燃焼器用尾筒の移動を防止することができ、ガスタービン燃焼器用尾筒の表面への擦過傷をさらに防止することができる。
【0026】
本発明に係るガスタービン燃焼器用尾筒の梱包方法は、ガスタービン燃焼器を構成するガスタービン燃焼器用尾筒の梱包方法であって、底面を形成する底板と、側面を形成する4枚の側板とを備え、その外観形状が直方体を呈する、強化段ボールからなる底トレーの中に、底トレーの内部空間を複数の等しい空間に仕切る、強化段ボールからなる間仕切りを入れる段階と、前記間仕切りによって仕切られた各空間内に、前記ガスタービン燃焼器用尾筒を収容する段階と、側面を形成する4枚の側板を備え、その外観形状が直方体を呈する、強化段ボールからなるスリーブを、その下端部が、前記間仕切りの各端面の下端部と、この下端部と対向する、前記底トレーの側板の周方向における中央部に位置する内側面との間に形成された隙間に嵌め込まれるようにして底トレーの上に載置する段階と、前記スリーブの開口部を、強化段ボールからなる蓋体で覆う段階とを備えている。
【0027】
本発明に係るガスタービン燃焼器用尾筒の梱包方法によれば、梱包用具全体が、強化段ボールで作られているので、貨物全体の重量を低減させることができ、輸送費の削減を図ることができる。
また、梱包用具全体が、強化段ボールで作られているので、ガスタービン燃焼器用尾筒を梱包用具に収容したり、梱包用具から取り出したりするとき、あるいは運搬中に、ガスタービン燃焼器用尾筒が梱包用具に接触したとしても、梱包用具だけが凹むようになっており、ガスタービン燃焼器用尾筒の表面への擦過傷を防止することができる。
さらに、梱包用具全体が、強化段ボールで作られているので、従来使用されていた木箱に比べて、容易に組立・解体することができ、組立・解体作業に要する時間と労力を低減させることができて、作業効率を向上させることができる。
さらにまた、隣り合うガスタービン燃焼器用尾筒とガスタービン燃焼器用尾筒との間に強化段ボールで作られた間仕切りが配置されることになるので、ガスタービン燃焼器用尾筒を梱包用具に収容したり、梱包用具から取り出したりするとき、あるいは運搬中におけるガスタービン燃焼器用尾筒同士の接触を防止することができ、ガスタービン燃焼器用尾筒の表面への擦過傷をさらに防止することができるとともに、梱包用具全体の剛性を高めることができる。
さらにまた、間仕切りによって仕切られた各空間内に、ガスタービン燃焼器用尾筒を収容した後に、その周囲を覆うスリーブが配置されることになるので、ガスタービン燃焼器用尾筒の位置決め作業を側方から見て行うことができ、作業効率を向上させることができる。
【0028】
上記ガスタービン燃焼器用尾筒の梱包方法において、前記底トレーの中に前記間仕切りを入れる前に、前記ガスタービン燃焼器用尾筒の一端側に設けられた円形部の先端を受け入れる穴を備えた、強化段ボールからなる板状の底パットを、前記底トレーの底板に敷くようにするとさらに好適である。
【0029】
このようなガスタービン燃焼器用尾筒の梱包方法によれば、ガスタービン燃焼器用尾筒の一端側に設けられた円形部の先端を穴内に挿入することにより、ガスタービン燃焼器用尾筒の位置決めが行われることになるので、ガスタービン燃焼器用尾筒の位置決め作業を容易に行うことができ、作業効率を向上させることができる。
【0030】
上記ガスタービン燃焼器用尾筒の梱包方法において、前記スリーブの開口部を前記蓋体で覆う前に、前記ガスタービン燃焼器用尾筒の他端側に設けられた略角筒状部の先端と、前記蓋体の下面との間に形成される空間内に、前記ガスタービン燃焼器用尾筒の主に上下方向の移動を阻止する、強化段ボールからなる隙間充填材を入れるようにするとさらに好適である。
【0031】
このようなガスタービン燃焼器用尾筒の梱包方法によれば、蓋体を被せた際に、ガスタービン燃焼器用尾筒の他端側に設けられた略角筒状部の先端と、蓋体の下面との間に形成される空間内に、強化段ボールで作られた隙間充填材が配置されることになるので、運搬中におけるガスタービン燃焼器用尾筒の移動を防止することができ、ガスタービン燃焼器用尾筒の表面への擦過傷をさらに防止することができる。
【0032】
上記ガスタービン燃焼器用尾筒の梱包方法において、前記隙間充填材を入れる前に、前記間仕切りの上に、隣り合うガスタービン燃焼器用尾筒とガスタービン燃焼器用尾筒との間隔を保持する、強化段ボールからなる間隔保持材を入れるようにするとさらに好適である。
【0033】
このようなガスタービン燃焼器用尾筒の梱包方法によれば、隣り合うガスタービン燃焼器用尾筒とガスタービン燃焼器用尾筒との間に強化段ボールで作られた間隔保持材が配置されることになるので、運搬中におけるガスタービン燃焼器用尾筒同士の接触を防止することができ、ガスタービン燃焼器用尾筒の表面への擦過傷をさらに防止することができる。
【発明の効果】
【0034】
本発明に係るガスタービン燃焼器用内筒尾筒の梱包用具およびガスタービン燃焼器用内筒尾筒の梱包方法によれば、貨物全体の重量を低減させることができ、ガスタービン燃焼器用内筒尾筒の表面への擦過傷を防止することができて、容易に組立・解体することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の一実施形態に係るガスタービン燃焼器用内筒尾筒の梱包用具およびガスタービン燃焼器用内筒尾筒の梱包方法を説明するための図であって、パレットの斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るガスタービン燃焼器用内筒尾筒の梱包用具およびガスタービン燃焼器用内筒尾筒の梱包方法を説明するための図であって、パレットおよび底トレーの斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るガスタービン燃焼器用内筒の梱包用具およびガスタービン燃焼器用内筒の梱包方法を説明するための図であって、パレット、底トレー、およびウレタンシートの斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るガスタービン燃焼器用内筒の梱包用具およびガスタービン燃焼器用内筒の梱包方法を説明するための図であって、パレット、底トレー、ウレタンシート、および十字仕切りの斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るガスタービン燃焼器用内筒の梱包用具およびガスタービン燃焼器用内筒の梱包方法を説明するための図であって、パレット、底トレー、ウレタンシート、十字仕切り、およびガスタービン燃焼器用内筒の斜視図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るガスタービン燃焼器用内筒の梱包用具およびガスタービン燃焼器用内筒の梱包方法を説明するための図であって、パレット、底トレー、十字仕切り、ガスタービン燃焼器用内筒、およびスリーブの斜視図である。
【図7】本発明の一実施形態に係るガスタービン燃焼器用内筒の梱包用具およびガスタービン燃焼器用内筒の梱包方法を説明するための図であって、パレット、底トレー、十字仕切り、ガスタービン燃焼器用内筒、スリーブ、およびウレタンシートの斜視図である。
【図8】本発明の一実施形態に係るガスタービン燃焼器用内筒尾筒の梱包用具およびガスタービン燃焼器用内筒尾筒の梱包方法を説明するための図であって、パレット、底トレー、スリーブ、および天キャップの斜視図である。
【図9】本発明の一実施形態に係るガスタービン燃焼器用内筒尾筒の梱包用具およびガスタービン燃焼器用内筒尾筒の梱包方法を説明するための図であって、パレット、底トレー、スリーブ、天キャップ、および結束バンドの斜視図である。
【図10】本発明の一実施形態に係るガスタービン燃焼器用尾筒の梱包用具およびガスタービン燃焼器用尾筒の梱包方法を説明するための図であって、パレット、底トレー、および底パットの斜視図である。
【図11】本発明の一実施形態に係るガスタービン燃焼器用尾筒の梱包用具およびガスタービン燃焼器用尾筒の梱包方法を説明するための図であって、パレット、底トレー、底パット、および十字仕切りの斜視図である。
【図12】本発明の一実施形態に係るガスタービン燃焼器用尾筒の梱包用具およびガスタービン燃焼器用尾筒の梱包方法を説明するための図であって、パレット、底トレー、底パット、十字仕切り、およびガスタービン燃焼器用尾筒の斜視図である。
【図13】本発明の一実施形態に係るガスタービン燃焼器用尾筒の梱包用具およびガスタービン燃焼器用尾筒の梱包方法を説明するための図であって、パレット、底トレー、底パット、十字仕切り、ガスタービン燃焼器用尾筒、および間隔保持材の斜視図である。
【図14】本発明の一実施形態に係るガスタービン燃焼器用尾筒の梱包用具およびガスタービン燃焼器用尾筒の梱包方法を説明するための図であって、パレット、底トレー、ガスタービン燃焼器用尾筒、スリーブ、および振れ止め用積層品ブロックの斜視図である。
【図15】本発明の一実施形態に係るガスタービン燃焼器用尾筒の梱包用具およびガスタービン燃焼器用尾筒の梱包方法を説明するための図であって、パレット、底トレー、ガスタービン燃焼器用尾筒、スリーブ、振れ止め用積層品ブロック、および天パットの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、本発明の一実施形態に係るガスタービン燃焼器用内筒の梱包用具およびガスタービン燃焼器用内筒の梱包方法について、図1から図9を参照しながら説明する。
まず、図1に示すように、フォークリフト(図示せず)で貨物を格納・運搬するためのパレット(荷台)10を用意する。
つぎに、図2に示すように、底面を形成する底板11と、側面を形成する4枚の側板12とを備え、その外観形状が直方体を呈する底トレー13をパレット10の上に載置し、底トレー13の中から底板11の四隅に鋲材(図示せず)を打ち付けて、底トレー13をパレット10に対して固定する。
つづいて、図3に示すように、底トレー13の底板11の全面を覆い隠す平面視矩形状を呈する板状のウレタンシート(緩衝材)14を底板11の上に敷く。
【0037】
つぎに、図4に示すように、底トレー13の内部空間を、2枚または4枚の板状部材からなり、4つの等しい空間に仕切る(区画する)十字仕切り(間仕切り)15を底トレー13の中に入れる。このとき、高さ方向に延びる十字仕切り15の各端面15aの下端部と、この下端部と対向する、側板12の周方向における中央部に位置する内側面12aとの間に、後述するスリーブ16を嵌め込む(差し込む)ための隙間(図示せず)が形成されるようになっている。
【0038】
つづいて、図示しないエアキャップ等の緩衝材(梱包材)で包まれたガスタービン燃焼器用内筒17、またはエアキャップ等の緩衝材で包まれていない裸のガスタービン燃焼器用内筒17を、図5に示すように、十字仕切り15で仕切られた空間内にそれぞれ入れ、これら十字仕切り15およびガスタービン燃焼器用内筒17の外側に、図示しないラップ等の極薄い透明なフィルムを巻き付け(これら十字仕切り15およびガスタービン燃焼器用内筒17の外側を、図示しないラップ等の極薄い透明なフィルムでグルグル巻きにして)、ガスタービン燃焼器用内筒17を十字仕切り15に対して固定する。
【0039】
つぎに、図6に示すように、側面を形成する4枚の側板18を備え、その外観形状が直方体または立方体を呈するスリーブ(外装ケース:アウターケース)16を、その下端部が、十字仕切り15の各端面15aの下端部と、この下端部と対向する、側板12の周方向における中央部に位置する内側面12aとの間に形成された隙間に嵌め込まれるようにして底トレー13の上に載置する。
【0040】
つづいて、図7に示すように、スリーブ16の開口部を覆い隠す平面視矩形状を呈する板状のウレタンシート(緩衝材)19を、十字仕切り15およびガスタービン燃焼器用内筒17の上に敷く。
【0041】
つぎに、図8に示すように、天面を形成する天板20と、側面を形成する4枚の側板21とを備え、その外観形状が直方体を呈する天キャップ(蓋体)22を、スリーブ16の開口部を覆い隠すようにして被せる。
最後に、図9に示すように、ガスタービン燃焼器用内筒17を収容した(納めた)スリーブ16の開口部が天キャップ22によって覆われたガスタービン燃焼器用内筒の梱包用具23と、パレット10とを、例えば、ポリプロピレン(polypropylene)製の結束バンド24によって結束(固縛)する。
【0042】
なお、上述した実施形態では、パレット10として木製のものを、底トレー13、十字仕切り15、スリーブ16、天キャップ22として強化段ボール(トライ・ウォール(登録商標))製のものを採用した。
【0043】
本実施形態に係るガスタービン燃焼器用内筒の梱包用具およびガスタービン燃焼器用内筒の梱包方法によれば、パレット10、ウレタンシート14,19および結束バンド24を除く梱包用具23全体が、強化段ボールで作られているので、貨物全体の重量を低減させることができ、輸送費の削減を図ることができる。
また、パレット10、ウレタンシート14,19および結束バンド24を除く梱包用具23全体が、強化段ボールで作られているので、ガスタービン燃焼器用内筒17を梱包用具23に収容したり、梱包用具23から取り出したりするとき、あるいは運搬中に、ガスタービン燃焼器用内筒17が梱包用具23に接触したとしても、梱包用具23だけが凹むようになっており、ガスタービン燃焼器用内筒17の表面への擦過傷を防止することができる。
さらに、パレット10、ウレタンシート14,19および結束バンド24を除く梱包用具23全体が、強化段ボールで作られているので、従来使用されていた木箱に比べて、容易に組立・解体することができ、組立・解体作業に要する時間と労力を低減させることができて、作業効率を向上させることができる。
【0044】
さらにまた、ガスタービン燃焼器用内筒17が板状のウレタンシート14を介して支持され、ガスタービン燃焼器用内筒17が強化段ボールで作られた部分と直接接触しないようになっているので、ガスタービン燃焼器用内筒17の表面への擦過傷をさらに防止することができる。
さらにまた、ガスタービン燃焼器用内筒17と天キャップ22との間に、ガスタービン燃焼器用内筒17に接するようにして板状のウレタンシート19が配置され、ガスタービン燃焼器用内筒17が強化段ボールで作られた部分と直接接触しないようになっているので、ガスタービン燃焼器用内筒17の表面への擦過傷をさらに防止することができる。
【0045】
また、本実施形態に係るガスタービン燃焼器用内筒の梱包方法によれば、十字仕切り15によって仕切られた各空間内に、ガスタービン燃焼器用内筒17を収容した後に、その周囲を覆うスリーブ16が配置されることになるので、ガスタービン燃焼器用内筒17の位置決め作業を側方から見て行うことができ、作業効率を向上させることができる。
【0046】
つぎに、本発明の一実施形態に係るガスタービン燃焼器用尾筒の梱包用具およびガスタービン燃焼器用尾筒の梱包方法について、図1、図2、図8から図15を参照しながら説明する。
まず、図1に示すように、フォークリフト(図示せず)で貨物を格納・運搬するためのパレット(荷台)10を用意する。
つぎに、図2に示すように、底面を形成する底板11と、側面を形成する4枚の側板12とを備え、その外観形状が直方体を呈する底トレー13をパレット10の上に載置し、底トレー13の中から底板11の四隅に鋲材(図示せず)を打ち付けて、底トレー13をパレット10に対して固定する。
つづいて、図10に示すように、4つの穴33を備えた、平面視矩形状を呈する板状の底パット34を底板11の上に敷く。各穴33は、板厚方向に貫通して、後述するガスタービン燃焼器用尾筒37の一端側に設けられた円形部38の先端を受け入れる(と合致する)、平面円形状を呈する貫通穴である。
【0047】
つぎに、図11に示すように、底トレー13の内部空間を、2枚または4枚の板状部材からなり、4つの等しい空間に仕切る(区画する)十字仕切り(間仕切り)35を底トレー13の中に入れる。このとき、高さ方向に延びる十字仕切り35の各端面35aの下端部と、この下端部と対向する、側板12の周方向における中央部に位置する内側面12aとの間に、後述するスリーブ16を嵌め込む(差し込む)ための隙間(図示せず)が形成されるようになっている。
【0048】
つづいて、図示しないエアキャップ等の緩衝材(梱包材)で包まれたガスタービン燃焼器用尾筒37、またはエアキャップ等の緩衝材で包まれていない裸のガスタービン燃焼器用尾筒37を、図12に示すように、十字仕切り35で仕切られた空間内にそれぞれ入れ、これら十字仕切り35およびガスタービン燃焼器用尾筒37の外側に、図示しないラップ等の極薄い透明なフィルムを巻き付け(これら十字仕切り35およびガスタービン燃焼器用尾筒37の外側を、図示しないラップ等の極薄い透明なフィルムでグルグル巻きにして)、ガスタービン燃焼器用尾筒37を十字仕切り35に対して固定する。
【0049】
つぎに、図13に示すように、十字仕切り35の上に、隣り合うガスタービン燃焼器用尾筒37とガスタービン燃焼器用尾筒37との間隔を保持する間隔保持材39を置く。間隔保持材39は、平面視十字形状を呈するとともに、断面視矩形状を呈する棒状の部材である。
【0050】
つづいて、図14に示すように、側面を形成する4枚の側板18を備え、その外観形状が直方体または立方体を呈するスリーブ(外装ケース:アウターケース)16を、その下端部が、十字仕切り35の各端面35aの下端部と、この下端部と対向する、側板12の周方向における中央部に位置する内側面12aとの間に形成された隙間に嵌め込まれるようにしてパレット10の上に載置する。
そして、図15に示す天面を形成する天板40と、平行となる側面を形成する2枚の側板41と、側板41の下端と天板40の下面中央とを連結する底板(斜板)42とを備えた天パット(隙間充填材)43を被せた際に、ガスタービン燃焼器用尾筒37の他端側に設けられた略角筒状部44の先端44aと、底板42の下面42aとの間に形成される空間内に、ガスタービン燃焼器用尾筒37の主に上下方向の移動を阻止する2本の振れ止め用積層品ブロック(隙間充填材)45を、互いに平行になるようにして配置する。
なお、天板40の大きさは、スリーブ16の開口部を覆い隠す大きさに設定されている。
【0051】
つぎに、図8に示すように、天面を形成する天板20と、側面を形成する4枚の側板21とを備え、その外観形状が直方体を呈する天キャップ(蓋体)22を、スリーブ16の開口部を覆い隠すようにして被せる。
最後に、図9に示すように、ガスタービン燃焼器用尾筒37を収容した(納めた)スリーブ16の開口部が天キャップ22によって覆われたガスタービン燃焼器用尾筒の梱包用具23と、パレット10とを、例えば、ポリプロピレン(polypropylene)製の結束バンド24によって結束(固縛)する。
【0052】
なお、上述した実施形態では、パレット10として木製のものを、底トレー13、十字仕切り35、スリーブ16、天キャップ22、底パット34、間隔保持材39、天パット43、振れ止め用積層品ブロック45として強化段ボール(トライ・ウォール(登録商標))製のものを採用した。
【0053】
本実施形態に係るガスタービン燃焼器用尾筒の梱包用具およびガスタービン燃焼器用尾筒の梱包方法によれば、パレット10および結束バンド24を除く梱包用具23全体が、強化段ボールで作られているので、貨物全体の重量を低減させることができ、輸送費の削減を図ることができる。
また、パレット10および結束バンド24を除く梱包用具23全体が、強化段ボールで作られているので、ガスタービン燃焼器用尾筒37を梱包用具23に収容したり、梱包用具23から取り出したりするとき、あるいは運搬中に、ガスタービン燃焼器用尾筒37が梱包用具23に接触したとしても、梱包用具23だけが凹むようになっており、ガスタービン燃焼器用尾筒37の表面への擦過傷を防止することができる。
さらに、パレット10および結束バンド24を除く梱包用具23全体が、強化段ボールで作られているので、従来使用されていた木箱に比べて、容易に組立・解体することができ、組立・解体作業に要する時間と労力を低減させることができて、作業効率を向上させることができる。
【0054】
さらにまた、ガスタービン燃焼器用尾筒37の一端側に設けられた円形部38の先端を穴33内に挿入することにより、ガスタービン燃焼器用尾筒37の位置決めが行われることになるので、ガスタービン燃焼器用尾筒37の位置決め作業を容易に行うことができ、作業効率を向上させることができる。
さらにまた、隣り合うガスタービン燃焼器用尾筒37とガスタービン燃焼器用尾筒37との間に強化段ボールで作られた間隔保持材39が配置されることになるので、運搬中におけるガスタービン燃焼器用尾筒37同士の接触を防止することができ、ガスタービン燃焼器用尾筒37の表面への擦過傷をさらに防止することができる。
さらにまた、天キャップ22を被せた際に、ガスタービン燃焼器用尾筒37の他端側に設けられた略角筒状部44の先端44aと、天キャップ22の下面との間に形成される空間内に、強化段ボールで作られた天パット43および振れ止め用積層品ブロック45が配置されることになるので、運搬中におけるガスタービン燃焼器用尾筒37の移動を防止することができ、ガスタービン燃焼器用尾筒37の表面への擦過傷をさらに防止することができる。
【0055】
また、本実施形態に係るガスタービン燃焼器用尾筒の梱包方法によれば、十字仕切り35によって仕切られた各空間内に、ガスタービン燃焼器用尾筒37を収容した後に、その周囲を覆うスリーブ16が配置されることになるので、ガスタービン燃焼器用尾筒37の位置決め作業を側方から見て行うことができ、作業効率を向上させることができる。
【0056】
なお、本発明は上述した実施形態のものに限定されるものではなく、適宜必要に応じて変更あるいは変形して実施することもできる。
【符号の説明】
【0057】
11 底板
12 側板
12a 内側面
13 底トレー
14 ウレタンシート(緩衝材)
15 十字仕切り(間仕切り)
15a 端面
16 スリーブ
17 ガスタービン燃焼器用内筒
18 側板
19 ウレタンシート(緩衝材)
22 天キャップ(蓋体)
23 梱包用具
33 穴
34 底パット
35 十字仕切り(間仕切り)
35a 端面
37 ガスタービン燃焼器用尾筒
38 円形部
39 間隔保持材
43 天パット(隙間充填材)
44 略角筒状部
44a 先端
45 振れ止め用積層品ブロック(隙間充填材)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガスタービン燃焼器を構成するガスタービン燃焼器用内筒の梱包用具であって、
底面を形成する底板と、側面を形成する4枚の側板とを備え、その外観形状が直方体を呈する、強化段ボールからなる底トレーと、
前記底トレーの内部空間を仕切る、強化段ボールからなる間仕切りと、
側面を形成する4枚の側板を備え、その外観形状が直方体を呈するとともに、その下端部が、前記間仕切りの各端面の下端部と、この下端部と対向する、前記底トレーの側板の周方向における中央部に位置する内側面との間に形成された隙間に嵌め込まれる、強化段ボールからなるスリーブと、
前記スリーブの開口部を塞ぐ、強化段ボールからなる蓋体とを備えていることを特徴とするガスタービン燃焼器用内筒の梱包用具。
【請求項2】
前記底トレーの底板と、前記間仕切りとの間に、前記底トレーの底板の全面を覆い隠す平面視矩形状を呈する板状の緩衝材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のガスタービン燃焼器用内筒の梱包用具。
【請求項3】
前記ガスタービン燃焼器用内筒と、前記蓋体との間に、前記スリーブの開口部を覆い隠す平面視矩形状を呈する板状の緩衝材が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のガスタービン燃焼器用内筒の梱包用具。
【請求項4】
ガスタービン燃焼器を構成するガスタービン燃焼器用内筒の梱包方法であって、
底面を形成する底板と、側面を形成する4枚の側板とを備え、その外観形状が直方体を呈する、強化段ボールからなる底トレーの中に、底トレーの内部空間を複数の等しい空間に仕切る、強化段ボールからなる間仕切りを入れる段階と、
前記間仕切りによって仕切られた各空間内に、前記ガスタービン燃焼器用内筒を収容する段階と、
側面を形成する4枚の側板を備え、その外観形状が直方体を呈する、強化段ボールからなるスリーブを、その下端部が、前記間仕切りの各端面の下端部と、この下端部と対向する、前記底トレーの側板の周方向における中央部に位置する内側面との間に形成された隙間に嵌め込まれるようにして底トレーの上に載置する段階と、
前記スリーブの開口部を、強化段ボールからなる蓋体で覆う段階とを備えていることを特徴とするガスタービン燃焼器用内筒の梱包方法。
【請求項5】
前記底トレーの中に前記間仕切りを入れる前に、前記底トレーの底板の全面を覆い隠す平面視矩形状を呈する板状の緩衝材を、前記底トレーの底板に敷くようにしたことを特徴とする請求項4に記載のガスタービン燃焼器用内筒の梱包方法。
【請求項6】
前記スリーブの開口部を前記蓋体で覆う前に、前記スリーブの開口部を覆い隠す平面視矩形状を呈する板状の緩衝材を、前記間仕切りおよび前記ガスタービン燃焼器用内筒の上に置くようにしたことを特徴とする請求項4または5に記載のガスタービン燃焼器用内筒の梱包方法。
【請求項7】
ガスタービン燃焼器を構成するガスタービン燃焼器用尾筒の梱包用具であって、
底面を形成する底板と、側面を形成する4枚の側板とを備え、その外観形状が直方体を呈する、強化段ボールからなる底トレーと、
前記底トレーの内部空間を仕切る、強化段ボールからなる間仕切りと、
側面を形成する4枚の側板を備え、その外観形状が直方体を呈するとともに、その下端部が、前記間仕切りの各端面の下端部と、この下端部と対向する、前記底トレーの側板の周方向における中央部に位置する内側面との間に形成された隙間に嵌め込まれる、強化段ボールからなるスリーブと、
前記スリーブの開口部を塞ぐ、強化段ボールからなる蓋体とを備えていることを特徴とするガスタービン燃焼器用尾筒の梱包用具。
【請求項8】
前記底トレーの底板と、前記間仕切りとの間に、前記ガスタービン燃焼器用尾筒の一端側に設けられた円形部の先端を受け入れる穴を備えた、強化段ボールからなる板状の底パットが設けられていることを特徴とする請求項7に記載のガスタービン燃焼器用尾筒の梱包用具。
【請求項9】
前記間仕切りの上に、隣り合うガスタービン燃焼器用尾筒とガスタービン燃焼器用尾筒との間隔を保持する、強化段ボールからなる間隔保持材が設けられていることを特徴とする請求項7または8に記載のガスタービン燃焼器用尾筒の梱包用具。
【請求項10】
前記蓋体を被せた際に、前記ガスタービン燃焼器用尾筒の他端側に設けられた略角筒状部の先端と、前記蓋体の下面との間に形成される空間内に、前記ガスタービン燃焼器用尾筒の主に上下方向の移動を阻止する、強化段ボールからなる隙間充填材が設けられていることを特徴とする請求項7から9のいずれか一項に記載のガスタービン燃焼器用尾筒の梱包用具。
【請求項11】
ガスタービン燃焼器を構成するガスタービン燃焼器用尾筒の梱包方法であって、
底面を形成する底板と、側面を形成する4枚の側板とを備え、その外観形状が直方体を呈する、強化段ボールからなる底トレーの中に、底トレーの内部空間を複数の等しい空間に仕切る、強化段ボールからなる間仕切りを入れる段階と、
前記間仕切りによって仕切られた各空間内に、前記ガスタービン燃焼器用尾筒を収容する段階と、
側面を形成する4枚の側板を備え、その外観形状が直方体を呈する、強化段ボールからなるスリーブを、その下端部が、前記間仕切りの各端面の下端部と、この下端部と対向する、前記底トレーの側板の周方向における中央部に位置する内側面との間に形成された隙間に嵌め込まれるようにして底トレーの上に載置する段階と、
前記スリーブの開口部を、強化段ボールからなる蓋体で覆う段階とを備えていることを特徴とするガスタービン燃焼器用内筒の梱包方法。
【請求項12】
前記底トレーの中に前記間仕切りを入れる前に、前記ガスタービン燃焼器用尾筒の一端側に設けられた円形部の先端を受け入れる穴を備えた、強化段ボールからなる板状の底パットを、前記底トレーの底板に敷くようにしたことを特徴とする請求項11に記載のガスタービン燃焼器用尾筒の梱包方法。
【請求項13】
前記スリーブの開口部を前記蓋体で覆う前に、前記ガスタービン燃焼器用尾筒の他端側に設けられた略角筒状部の先端と、前記蓋体の下面との間に形成される空間内に、前記ガスタービン燃焼器用尾筒の主に上下方向の移動を阻止する、強化段ボールからなる隙間充填材を入れるようにしたことを特徴とする請求項11または12に記載のガスタービン燃焼器用尾筒の梱包方法。
【請求項14】
前記隙間充填材を入れる前に、前記間仕切りの上に、隣り合うガスタービン燃焼器用尾筒とガスタービン燃焼器用尾筒との間隔を保持する、強化段ボールからなる間隔保持材を入れるようにしたことを特徴とする請求項11から13のいずれか一項に記載のガスタービン燃焼器用尾筒の梱包方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2011−148533(P2011−148533A)
【公開日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−12175(P2010−12175)
【出願日】平成22年1月22日(2010.1.22)
【出願人】(000006208)三菱重工業株式会社 (10,378)
【出願人】(507017015)株式会社丸忠 (5)
【Fターム(参考)】