ガラスろう又は金属ろうでろう付けすることにより2つの部材を恒久的に結合する方法
【課題】少なくとも一方の部材がガラス材料からなり、他方の部材が金属またはガラス材料からなる二つの部材を、恒久的に結合する方法を提供する。
【解決手段】ろう材として金属ろうを使用してろう付けし、その際、2つの部材に接着性を与える層系をそれぞれ塗布し、これらの層系の間にろう材を入れ、ろう材に特徴的なろう付け温度に加熱し、冷却の後に2つの部材の間に恒久的なろう結合を生じることにより、2つの部材を恒久的に結合する。接着性を与える層系は、部材に直接塗布される結合層とろう付け層とを有し、結合層が、炭化物、窒化物成分又はその混合化合物を含む。
【解決手段】ろう材として金属ろうを使用してろう付けし、その際、2つの部材に接着性を与える層系をそれぞれ塗布し、これらの層系の間にろう材を入れ、ろう材に特徴的なろう付け温度に加熱し、冷却の後に2つの部材の間に恒久的なろう結合を生じることにより、2つの部材を恒久的に結合する。接着性を与える層系は、部材に直接塗布される結合層とろう付け層とを有し、結合層が、炭化物、窒化物成分又はその混合化合物を含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はろう材としてガラスろう又は金属ろうを使用してろう付けし、その際2つの部材の少なくとも一方に接着性を与える層系を塗布し、この層系の上にろう材を塗布し、ろう材を直接又は間接的に他方の部材と接触させ、ろう材に特徴的なろう付け温度に加熱し、冷却の後に2つの部材の間に恒久的なろう結合を生じることによって、少なくとも一方の部材が非導電性材料からなる2つの部材を恒久的に結合する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば光学又は測定技術の分野の多数の用途では、異種又は同種の材料、例えばガラスとガラス又はガラスと金属からなる2つの部材の間に恒久的な結合を作らなければならない。この結合には様々な要求がなされる。例えばこのような結合は機械的に堅牢で、外部の環境の影響、二、三だけ挙げれば例えば電磁放射、湿度、温度に耐えなければならない。こうした要求に応えるために、ろう結合は少なくとも一方の部材が非導電性材料、とりわけガラス状材料、例えば石英ガラス、フロートガラス、例えばESG(強化ガラス)、VSG(合わせガラス)及びTSG(部分強化ガラス)又はセラミック材料からなる2つの部材を互いに恒久的に結合するのに特に適していることが判明した。そこで2つの部材の間の付着・結合層として利用するために、周知の金属ろう材又はガラスろうを溶融して、互いに結合される部材の表面に置く。ところが周知のろう材は特に非導電性材料や多くの金属材料の表面を不十分にしか濡らさず、すなわち部材との間にしっかり付着した表面結合を生じないことが示され、このため部材の互いに接合される表面を、まず部材の当該の表面と十分な付着結合を生じるろう付け層で被覆しなければならない。そこでたいてい3つの層成分からなる層系が使用されることが非常に多い。この層系は付着能力の改善と同時にろう付け性を改善する理由から、結合される部材の表面にそれぞれ塗布される。こうしてたいてい3重の層系は部材表面に直接塗布される結合層、その上に被着されるろう付け層、そして最後にろう付け層の上に被着される酸化防止層からなる。
【0003】
通常、この層列はスパッタリング法又は電着法によって作られ、とりわけ互いに接合される部材の表面に多成分層系をそれぞれ塗布する前処理の枠内でこれが行われる。被覆された継目表面の間に、最後にろう材が塗布され、当該のろう材に特徴的な温度、いわゆる溶融温度に加熱し、続いて冷却することによって、ろう材は2つの部材の間にしっかり付着したろう結合を生じる。互いに接合される部材の材料の種類に応じて、ろう材として金属ろう又はガラスろうが使用される。
【0004】
例えば、光学材料の金属マウントへのろう付け法が(特許文献1)により明らかである。その場合少なくとも光学材料、とりわけ石英ガラスからなる部材の表面にCrAl又はTiWからなる結合層を塗布し、その上に純ニッケルの形の拡散阻止層をスパッタリングする。さらに酸化防止層の役割をする金層を複合層にかぶせる。これに対して金属マウントの表面はニッケル又は銅からなる濡れ促進層を設けるだけであり、その上にろう材、いわゆるすず又はインジウム合金がかぶせられ、300℃以下のろう付け温度で溶融し、適宜な冷却の後にガラス材料に塗布された層系と緊密、かつ強固に付着したであろう結合を生じる。
【0005】
ケースに気密にろう付けされる窓部材の製造方法が、(特許文献2)で明らかである。その場合、結合層としてアルミニウム層及び/又はチタン又はチタン合金を塗布する。上記の場合、ろう付け層として白金、鉄/ニッケル、ニッケル又はパラジウムが使用され、金からなる酸化防止層がこれを被覆する。
【0006】
(特許文献3)では、光学ガラス繊維をろう結合により金属マウントに結合する方法が記述される。その場合まずWTi、CrAu、Cr、NiCrからなる結合層を有し、その上にニッケル又は白金からなるろう付け層が塗布され、最後にこれを金酸化防止層で被覆した層系をガラス繊維に設ける。
【0007】
ガラス部材と金属部材を結合するためのフラックス無しのろう付け法が、(特許文献4)で明らかである。その場合、結合層としてチタン、ろう付け層としてニッケル、酸化防止層としてニッケル・ボロン合金又は金を有する層系がガラス部材の上に塗布される。
【0008】
結合層として酸化物及び金属の化合物を溶射成膜又はイオンプレーティングによりセラミック体の表面に配置し、加熱することによってこの層がセラミック体と冶金的結合を生じ、次に硬ろうにより金属体との接合を行うセラミック体と金属体との結合方法が(特許文献5)により明らかである。
【0009】
半導体部品構成材をプラスチックハウジング材料に埋め込んだ半導体部品が(特許文献6)により明らかである。その場合、半導体部品構成材は別にろう材を加えずに結合層によってプラスチックハウジングと接合され、結合層はナノ級の表面凹凸を有し、それによって当該の接合相手とのかみ合い結合による接合が保証される。
【0010】
金属からなる結合層を使用する場合は、上記の先行技術で例外なくそうだが、金属層と、接合される部材を構成する材料の熱膨張係数が通常著しく相違することは不都合である。それに加えて、非導電性の基体表面、例えばガラス状又は結晶質材料の上の金属層の付着強度は、しばしば金属基体表面上より著しく低い。ろう結合を熱したときに、これらの要因が複合層又は基体表面に高い過渡的内部機械応力、例えば引張又は圧縮応力を生じ、最悪の場合にはすでにろう付けした際に層又は基体材料に割れを生じ、もしくは当該結合層が基体表面から剥離することがある。また、ろうの冷却のときも、ろう材と被着された層系との間の境界面に顕著な内部機械応力が生じ、それが層の損傷を招くことがある。層に内在する内部応力によって、ろう結合の強度が低減され、最悪の場合はわずかな機械的負荷が働いただけでろう結合が損傷することが明白である。
【0011】
金属からなる結合層のもう一つの欠点は、赤外線に対する反射値が比較的高いため金属層は熱障壁をなし、このため、ろう材の溶融に必要な熱をろう材に効率的に導入することが困難になり、又は高い熱量が必要であり、関与する部材の高い熱負荷及び/又は長い加工時間をもたらすことである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】欧州特許出願公開第0901992号明細書
【特許文献2】独国特許第102005024512号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開第2003/0174999号明細書
【特許文献4】独国特許第69218004号明細書
【特許文献5】独国特許第3485859号明細書
【特許文献6】独国特許出願公開第102005028704号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明の根底にあるのは、ろう材としてガラスろう又は金属ろうを使用してろう付けし、その際、2つの部材の少なくとも一方に接着性を与える層系を塗布し、この層系の上にろう材を塗布し、ろう材を直接又は間接的に他方の部材と接触させ、ろう材に特徴的なろう付け温度に加熱し、冷却の後に2つの部材の間に恒久的ろう結合を生じることにより、少なくとも一方の部材が非導電性材料からなる2つの部材を恒久的に結合する方法を、部材の間に恒久的で丈夫な結合を作り出すために、従来周知のろう結合で生じる内部機械応力を完全に又は少なくとも大部分回避する処置を講じることによって改良するという課題である。加熱によって形成されるろう結合と、互いに接合される部材の表面との間の付着力を改善するという観点のほかに、少なくとも1つの層系に塗布されるろう材の溶融物を、入熱の際になるべく迅速かつ均質に形成する目的で、接着性を与える層系の熱伝導度を改善することも同じく重要である。
【課題を解決するための手段】
【0014】
発明の根底にある課題の解決策は、請求項1及び8に示されている。発明思想を有利に改良する特徴が従属請求項の主題であり、実施例を参照した以下の説明で明らかである。
【0015】
上記で略述した課題の解決策は、接着性を与える層系が当該部材の表面に直接塗布される結合層とろう付け層とを有し、ガラスろうを使用する場合は、結合層はろう付け層として酸化物、炭化物、窒化物成分及び/又はこれに関する成分の混合化合物を含み、金属ろうを使用する場合はろう付け層として炭化物又は窒化物成分及び/又はこれに関する成分の混合化合物を含むことを特徴とする。
【0016】
解決策に基づき、従来の元素又は合金金属の使用から、酸化物、炭化物、窒化物成分又はその混合化合物(さらにその他のヘテロ原子、例えばハロゲン化物を補足することが好ましい)に切替えることによって、可能な結合層の極めて多数の様々な変型が得られ、その材質を機械的内部応力、高い付着強度及び非電導性並びに金属基体に関して、さらにはそれぞれの熱伝導性に関して、互いに結合される部材及びろう材のそれぞれの材料特性に合わせて個別に選択し、又は適応させることができる。
【0017】
こうして結合層のために考えられる材料組合せの材料調製のためのいくつかの可能性が開かれる。解決策に基づき、上記にまとめた材料グループからの適切な材料選択のほかに、選ばれた材料組成の範囲内で結合層の厚さの増加とともに材料又は材料群の漸進的な材料配分を行うことも可能である。またこれに関連して、直接連続する個別層がそれぞれ異なる材料組成からなる多層構造も考えられる。
【0018】
材料のバリエーションが可能であることによって、接合される部材の表面への付着強度が最適に調整されるだけでなく、適当な材料選択のもとで結合層に被着されるろう付け層への付着強度の最適化も同様に得られる。
【0019】
ガラスろうを使用する場合、解決策に基づき、考えられる結合層の材料化学組成を明らかにするために、次式を挙げることとする。
Me(CaNbOcSdXe)
上記の一般式のMeは金属又は金属化合物(ランタノイド族又は周期表3、4、5、6、7、8、13、14族から少なくとも一種の金属元素が選ばれる)を表し、とりわけMe=Ce、Y、Ti、Zr、V、Ta、Cr、Mo、W、Fe、Co、Ni、Al、Si及び上記の金属元素のいくつかの組合せを表す。また指数a、b、c、d、eは正の値であり、その内、少なくとも1つの数値パラメータは0でない。Xはハロゲンの物質群の物質、特にF、Cl、Brを表す。
【0020】
結合層の材料組成を表す上記の式に基づき、結合層のために考えられる可能な材料組成の多様性がいかに大きいかが分かる。また、結合層の化学物質の材料割合を決定する、材料をそれぞれ特徴づける単数又は複数の指数は、前述のように例えば結合層の厚さの増加とともに漸進的に又は段階的な層列をなして変化させられる。
【0021】
結合層は、CVD又はPVD真空被覆法により又は電着法により、接合される部材の表面に部分的又は全面的に塗布することが特に好ましい。結合層及び別に述べるその他の層の塗布のために、その他の材料析出法、例えばスパッタリング、金属エピタキシー法又は湿式化学法ももちろん利用することができる。
【0022】
部材の表面に塗布される結合層の上にろう付け層の析出が行われる。金属ろうの場合は、ろう付け層は下記の元素金属、すなわちNi、Cu、Ti、Zr、Fe、Pd、Ni、Cr、Au、Sn、Pbの少なくとも一種又はこれらの金属のいくつかの組合せからなる。
【0023】
結合層及びその上に塗布されるろう付け層の析出は、まず第一に2つの部材を互いに結合する、例えばガラスろう又は金属ろうの形態のろう材の緊密な材料結合のためのベースの役割をする。ろう材は、上記の層系の上に別個に塗布され、適当に溶融される。
【0024】
例えば大気酸素の存在下でろう付け層の表面が酸化され、このため、ろう材との材料反応のためのろう付け層の親和性が阻害されることを回避するために、貴金属、特にRe、Ru、Os、Rh、Ir、Pd、Tt、Ag、Au又はこれらの金属のいくつかの組合せからなる酸化防止層をろう付け層の上に塗布することが好ましい。その場合、貴金属は、ろう材と酸化防止層の直下のろう付け層との間の材料結合を妨げる性質は全くない。
【0025】
結合される2つの部材の間に挿入されるろう材が部材の表面と恒久的な安定したろう結合を生じる前提を作り出すために、とりわけ2つの部材の表面に、部材の材料に適宜に適応させた、少なくとも結合層及びろう付け層からなり、とりわけ金属ろうの場合はさらに酸化防止層を有する層系を設ける。この場合、一方では恒久的なろう結合のための前提を保証し、他方では層系の形成に必要な材料使用量を純経済的理由からなるべく少なくするために、結合層とろう付け層は少なくとも10nmの層厚を有すべきである。
【0026】
2つの部材の表面に塗布された層系の間には、ろう結合の形成のために、例えばガラスろう又は金属ろうの形態のろう材がそれぞれ挿入される。ろう材は、補助フラックスを使用し又は使用せずに熱エネルギーの付加によって溶融させられる。互いに結合される部材の材料性状に応じて、ろう材の加熱のためにいくつかの手法がある。例えば、ろう材が溶融し、同様に軟化又は液状化した層系とともに緊密な材料結合が生じるまで、ろう結合の一部を加熱板と接触させ、ろう結合を部材とともに炉に入れ、もしくは放射ヒータ、マイクロ波源又はレーザにより熱放射を的確に適用し、又は超音波溶接、摩擦溶接により、又は誘導加熱を適用することによりろう材を加熱する。続いて冷却の後に、ろう材は強固に凝固する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】2つの部材の恒久的な結合のための解決策に基づく層系の概略図である。
【図2】解決策に基づくろう結合の具体的な応用例の概略図である。
【図3】解決策に基づくろう結合の具体的な応用例の概略図である。
【図4】解決策に基づくろう結合の具体的な応用例の概略図である。
【図5】解決策に基づくろう結合の具体的な応用例の概略図である。
【図6】解決策に基づくろう結合の具体的な応用例の概略図である。
【図7】解決策に基づくろう結合の具体的な応用例の概略図である。
【図8】解決策に基づくろう結合の具体的な応用例の概略図である。
【図9】解決策に基づくろう結合の具体的な応用例の概略図である。
【図10】解決策に基づくろう結合の具体的な応用例の概略図である。
【図11】解決策に基づくろう結合の具体的な応用例の概略図である。
【図12】解決策に基づくろう結合の具体的な応用例の概略図である。
【図13】解決策に基づくろう結合の具体的な応用例の概略図である。
【図14】解決策に基づくろう結合の具体的な応用例の概略図である。
【図15】解決策に基づくろう結合の具体的な応用例の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
次に図面を参照して実施例に基づき本発明を例示する。ただし、全般的発明思想を限定するものではない。
【0029】
図1は、一方の部材が非導電性材料、とりわけガラス状材料、例えば石英ガラス又はセラミックからなる2つの部材4、6の恒久的な結合のためのろう結合の層列を示す。以下で説明するろう結合は、ガラス部材と金属部材との間及び2つのガラス部材又は同様の非導電部材間に恒久的結合を作るのに適している。互いに結合される部材4、6の表面にそれぞれ3つの層からなる層系7、7’がある。層系7、7’は、結合層1、1’、ろう付け層2、2’及び金属ろうを使用する場合は酸化防止層3、3’から構成される。酸化物、炭化物及び/又は窒化物成分又はその混合化合物からなる結合層1、1’は、その材料選択に関して、なるべく良好な濡れ又は付着性、それとともに当該部材の表面との直接的結合を生じるように選択される。ガラスろうの場合、結合層に特に適した材料組合せとして、次の材料組合せが挙げられる。
【0030】
Y2O3、TiN、TiO2、ZrOxNy、VC、V2O5、TaC、CrN、Cr2O3、WC、WNx、Fe3C、Ni3C、AlN、Si3N4、LaF3、AlF3、AlCl3。
【0031】
緊密なろう結合を作るために、2つの層系7、7’の間にとりわけガラスろう又は金属ろうの形態のろう材5を入れ、これを適宜に溶融させ、ろう材の冷却の後に2つの部材4、6の間に緊密なろう結合が生じる。
【0032】
解決策に基づくろう結合によって、特殊鋼のフレームとフロートガラス板とを恒久的にろう付けすることが可能であることを示すことができた。そのために特殊鋼フレームの接合される表面とガラス板の表面にそれぞれ厚さ約200nmのTiCN結合層をPVD真空被覆法の枠内でスパッタリングする。これはPVD被覆設備の中で反応性ガスとして窒素及びメタンを加えて、チタンターゲットの反応スパッタリングによって行われる。それに続いて、チタン中間層、次いでNiろう付け層が結合層にそれぞれ塗布される。最後に酸化防止層として厚さ100nmの金層がそれぞれ塗布される。フロートガラス板のそれぞれ塗布された区域に、ペースト状のSgSnろう材が塗布され、続いて特殊鋼フレームの被覆された上面が平坦に載置される。フロートガラス板、ろうペースト及びフレームの組合せを炉内で約300℃に熱し、続いて室温に徐冷すると、2つの部材の間にほとんどひずみの無い恒久的なろう結合が形成される。
【0033】
図2は、金属又はガラス状スペーサ9を介して互いに接合された2枚のガラス板の横断面図を示す。上側のガラス板4は、スペーサ9の上に遊置され、又はこれに接着して固定されているとしよう。スペーサ9のそれぞれ下側の端部は、前述の種類のろう結合系により下側のガラス板6に固結されている。すなわち、スペーサ9の頭側端部に金属ろう5が直接設けられ、金属ろう5は層系7に隣接する。一方、層系7は下側ガラス板6に塗布された結合層、その上に析出されたろう付け層、及び酸化防止層を備えている。2つのガラス板4及び6はスペーサ9によって離隔される。
【0034】
図3は、金属又はガラス状スペーサ9によって互いに離隔された2枚のガラス板4、6の横断面図を示す。これらのガラス板4、6の縁端区域は、解決策に基づくろう結合により気密に接合して固定されている。この場合、2枚のガラス板の縁端区域の表面は前記の種類の層系7をそれぞれ備えており、その間にろう材5が挿入されている。ろう材5は適当に加熱し、続いて冷却した後、気密の接合部を生じるから、2枚のガラス板によって閉じ込められる空洞部10に真空条件を恒久的に保存することが可能である。
【0035】
図4は、ろう結合の間の中央に金属フレーム8が入っていることだけを除き、上記の実施例と比較可能な横断面図を示す。金属フレーム8の両側に、ろう材5を介して層系7が設けられ、内側空洞部10を同じく気密に密閉し、こうして内部の真空条件を恒久的に保存する。なお反復を避けるために、すでに記述し、図4に示した参照符号の意味については、以下同様に前記の説明を参照されたい。
【0036】
図5は、縁端区域に図示の形で層系7を塗布し、その間にろう材5を入れた、異なる大きさの寸法を有する2枚のガラス板4、6の横断面図を示す。2枚のガラス板1及び2はスペーサ9によって離隔され、ガラス板4及び6の間のスペース10は真空化されている。
【0037】
図6は、図5による、ただしろう材5の内部に組み込んだとりわけ特殊鋼の金属フレーム8が補設された実施例を示す。
【0038】
図7は、スペーサ9によって離隔され、解決策に基づく層系7が、図示のように山形に取り囲むように縁端区域に塗布された2枚のガラス板4、6の横断面図を示す。ガラス板4及び6の縁端部と接合区域で、2枚のガラス板4、6は外側をろう材5で肉盛り状にふさがれており、ろう材5は、層系7とともに恒久的で丈夫な気密のろう結合をなす。
【0039】
図8は、図7による、ただしろう材5の内部に組み込まれたとりわけ特殊鋼の金属フレーム8が補設された実施例を示す。
【0040】
図9は、スペーサ9によって離隔された2枚のガラス板4、6の横断面図を示す。この場合、2枚のガラス板4及び6の外側の縁端部及び/又は接合区域に、金属箔11が層系7を介して金属ろう材5により気密に被着されている。2枚の金属箔11は互いに気密に溶接され、溶接結合12をなす。2枚のガラス板4及び6は、スペーサ9によって離隔され、ガラス板4及び6の間のスペース10は真空化されている。
【0041】
図10は、図9と同様の横断面図を示す。ただしこの場合は、金属箔11が2枚のガラス板4及び6の内側の縁端部及び/又は接合区域で層系7を介して金属ろう材5により気密に被着されている。2枚の箔11は互いに気密に溶接され、それぞれ溶接結合12をなす。2枚のガラス板4及び6は、スペーサ9によって離隔され、ガラス板4及び6の間のスペース10は真空化されている。
【0042】
図11には、少なくとも2個の部材からなる金属フレーム13が、2枚のガラス板4及び6の外側の縁端部及び/又は接合区域に層系7を介して金属ろう材5により気密に被着されており、スペーサ9によって離隔された2枚のガラス板4、6の横断面図を示す。フレーム部材13は気密に溶接されている。2枚のガラス板4及び6はスペーサ9によって離隔され、ガラス板4及び6の間のスペース10は真空化されている。
【0043】
図12は、少なくとも1個の部材からなる金属フレーム13が、2枚のガラス板4及び6の内側の縁端部及び/又は接合区域に層系7を介して金属ろう材5により気密に被着された、図11と同様の横断面図を示す。フレームが複数の部材からなる場合は、これらの部材は互いに気密に溶接される。2枚のガラス板4及び6はスペーサ9によって離隔され、ガラス板4及び6の間のスペース10は真空化されている。
【0044】
図13には、少なくとも2個の部材からなる金属フレーム13が、2枚のガラス板4及び6の外側の縁端部及び/又は接合区域に層系7を介して金属ろう材5により気密に被着されており、スペーサ9によって離隔された2枚のガラス板4、6の横断面図を示す。2個の金属フレーム13はそれぞれ金属ろう材により周囲を囲む金属フレーム13’と気密に結合される。2枚のガラス板4及び6はスペーサ9によって離隔され、ガラス板4及び6の間のスペース10は真空化されている。
【0045】
図14は、曲面状に成形され、スペーサ9によって離隔される2枚のガラス板4、6の横断面図を示す。この場合、少なくとも一方の曲面ガラス板4と、互いに面平行に配置された他方のガラス板6との間の縁端接合部は、前記の図2ないし13のいずれか1つのように作製される。
【0046】
図2ないし13に示したすべての平坦なガラス板を、図14に示すように曲面に形成することも原則として可能である。
【0047】
図15は、スペーサ9によって離隔され、一方のガラス板4と、互いに面平行に配置された他方の接合相手6との間の縁端接合部が、前記の図2ないし14のいずれか1つのように作製される2枚のガラス板4、6の横断面図を示す。接合系は、太陽電池14及び/又はOLED14‘を気密に封入するために利用される。
【符号の説明】
【0048】
1、1’ 結合層
2、2’ ろう付け層
3、3’ 酸化防止層
4 部材
5 ろう材
6 部材
7、7’ 層系
8 金属フレーム
9 スペーサ
10 空洞部
11 金属箔
12 溶接結合
13、13’ 金属フレーム
14、14’ OLED、太陽電池
【技術分野】
【0001】
本発明はろう材としてガラスろう又は金属ろうを使用してろう付けし、その際2つの部材の少なくとも一方に接着性を与える層系を塗布し、この層系の上にろう材を塗布し、ろう材を直接又は間接的に他方の部材と接触させ、ろう材に特徴的なろう付け温度に加熱し、冷却の後に2つの部材の間に恒久的なろう結合を生じることによって、少なくとも一方の部材が非導電性材料からなる2つの部材を恒久的に結合する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば光学又は測定技術の分野の多数の用途では、異種又は同種の材料、例えばガラスとガラス又はガラスと金属からなる2つの部材の間に恒久的な結合を作らなければならない。この結合には様々な要求がなされる。例えばこのような結合は機械的に堅牢で、外部の環境の影響、二、三だけ挙げれば例えば電磁放射、湿度、温度に耐えなければならない。こうした要求に応えるために、ろう結合は少なくとも一方の部材が非導電性材料、とりわけガラス状材料、例えば石英ガラス、フロートガラス、例えばESG(強化ガラス)、VSG(合わせガラス)及びTSG(部分強化ガラス)又はセラミック材料からなる2つの部材を互いに恒久的に結合するのに特に適していることが判明した。そこで2つの部材の間の付着・結合層として利用するために、周知の金属ろう材又はガラスろうを溶融して、互いに結合される部材の表面に置く。ところが周知のろう材は特に非導電性材料や多くの金属材料の表面を不十分にしか濡らさず、すなわち部材との間にしっかり付着した表面結合を生じないことが示され、このため部材の互いに接合される表面を、まず部材の当該の表面と十分な付着結合を生じるろう付け層で被覆しなければならない。そこでたいてい3つの層成分からなる層系が使用されることが非常に多い。この層系は付着能力の改善と同時にろう付け性を改善する理由から、結合される部材の表面にそれぞれ塗布される。こうしてたいてい3重の層系は部材表面に直接塗布される結合層、その上に被着されるろう付け層、そして最後にろう付け層の上に被着される酸化防止層からなる。
【0003】
通常、この層列はスパッタリング法又は電着法によって作られ、とりわけ互いに接合される部材の表面に多成分層系をそれぞれ塗布する前処理の枠内でこれが行われる。被覆された継目表面の間に、最後にろう材が塗布され、当該のろう材に特徴的な温度、いわゆる溶融温度に加熱し、続いて冷却することによって、ろう材は2つの部材の間にしっかり付着したろう結合を生じる。互いに接合される部材の材料の種類に応じて、ろう材として金属ろう又はガラスろうが使用される。
【0004】
例えば、光学材料の金属マウントへのろう付け法が(特許文献1)により明らかである。その場合少なくとも光学材料、とりわけ石英ガラスからなる部材の表面にCrAl又はTiWからなる結合層を塗布し、その上に純ニッケルの形の拡散阻止層をスパッタリングする。さらに酸化防止層の役割をする金層を複合層にかぶせる。これに対して金属マウントの表面はニッケル又は銅からなる濡れ促進層を設けるだけであり、その上にろう材、いわゆるすず又はインジウム合金がかぶせられ、300℃以下のろう付け温度で溶融し、適宜な冷却の後にガラス材料に塗布された層系と緊密、かつ強固に付着したであろう結合を生じる。
【0005】
ケースに気密にろう付けされる窓部材の製造方法が、(特許文献2)で明らかである。その場合、結合層としてアルミニウム層及び/又はチタン又はチタン合金を塗布する。上記の場合、ろう付け層として白金、鉄/ニッケル、ニッケル又はパラジウムが使用され、金からなる酸化防止層がこれを被覆する。
【0006】
(特許文献3)では、光学ガラス繊維をろう結合により金属マウントに結合する方法が記述される。その場合まずWTi、CrAu、Cr、NiCrからなる結合層を有し、その上にニッケル又は白金からなるろう付け層が塗布され、最後にこれを金酸化防止層で被覆した層系をガラス繊維に設ける。
【0007】
ガラス部材と金属部材を結合するためのフラックス無しのろう付け法が、(特許文献4)で明らかである。その場合、結合層としてチタン、ろう付け層としてニッケル、酸化防止層としてニッケル・ボロン合金又は金を有する層系がガラス部材の上に塗布される。
【0008】
結合層として酸化物及び金属の化合物を溶射成膜又はイオンプレーティングによりセラミック体の表面に配置し、加熱することによってこの層がセラミック体と冶金的結合を生じ、次に硬ろうにより金属体との接合を行うセラミック体と金属体との結合方法が(特許文献5)により明らかである。
【0009】
半導体部品構成材をプラスチックハウジング材料に埋め込んだ半導体部品が(特許文献6)により明らかである。その場合、半導体部品構成材は別にろう材を加えずに結合層によってプラスチックハウジングと接合され、結合層はナノ級の表面凹凸を有し、それによって当該の接合相手とのかみ合い結合による接合が保証される。
【0010】
金属からなる結合層を使用する場合は、上記の先行技術で例外なくそうだが、金属層と、接合される部材を構成する材料の熱膨張係数が通常著しく相違することは不都合である。それに加えて、非導電性の基体表面、例えばガラス状又は結晶質材料の上の金属層の付着強度は、しばしば金属基体表面上より著しく低い。ろう結合を熱したときに、これらの要因が複合層又は基体表面に高い過渡的内部機械応力、例えば引張又は圧縮応力を生じ、最悪の場合にはすでにろう付けした際に層又は基体材料に割れを生じ、もしくは当該結合層が基体表面から剥離することがある。また、ろうの冷却のときも、ろう材と被着された層系との間の境界面に顕著な内部機械応力が生じ、それが層の損傷を招くことがある。層に内在する内部応力によって、ろう結合の強度が低減され、最悪の場合はわずかな機械的負荷が働いただけでろう結合が損傷することが明白である。
【0011】
金属からなる結合層のもう一つの欠点は、赤外線に対する反射値が比較的高いため金属層は熱障壁をなし、このため、ろう材の溶融に必要な熱をろう材に効率的に導入することが困難になり、又は高い熱量が必要であり、関与する部材の高い熱負荷及び/又は長い加工時間をもたらすことである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】欧州特許出願公開第0901992号明細書
【特許文献2】独国特許第102005024512号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開第2003/0174999号明細書
【特許文献4】独国特許第69218004号明細書
【特許文献5】独国特許第3485859号明細書
【特許文献6】独国特許出願公開第102005028704号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明の根底にあるのは、ろう材としてガラスろう又は金属ろうを使用してろう付けし、その際、2つの部材の少なくとも一方に接着性を与える層系を塗布し、この層系の上にろう材を塗布し、ろう材を直接又は間接的に他方の部材と接触させ、ろう材に特徴的なろう付け温度に加熱し、冷却の後に2つの部材の間に恒久的ろう結合を生じることにより、少なくとも一方の部材が非導電性材料からなる2つの部材を恒久的に結合する方法を、部材の間に恒久的で丈夫な結合を作り出すために、従来周知のろう結合で生じる内部機械応力を完全に又は少なくとも大部分回避する処置を講じることによって改良するという課題である。加熱によって形成されるろう結合と、互いに接合される部材の表面との間の付着力を改善するという観点のほかに、少なくとも1つの層系に塗布されるろう材の溶融物を、入熱の際になるべく迅速かつ均質に形成する目的で、接着性を与える層系の熱伝導度を改善することも同じく重要である。
【課題を解決するための手段】
【0014】
発明の根底にある課題の解決策は、請求項1及び8に示されている。発明思想を有利に改良する特徴が従属請求項の主題であり、実施例を参照した以下の説明で明らかである。
【0015】
上記で略述した課題の解決策は、接着性を与える層系が当該部材の表面に直接塗布される結合層とろう付け層とを有し、ガラスろうを使用する場合は、結合層はろう付け層として酸化物、炭化物、窒化物成分及び/又はこれに関する成分の混合化合物を含み、金属ろうを使用する場合はろう付け層として炭化物又は窒化物成分及び/又はこれに関する成分の混合化合物を含むことを特徴とする。
【0016】
解決策に基づき、従来の元素又は合金金属の使用から、酸化物、炭化物、窒化物成分又はその混合化合物(さらにその他のヘテロ原子、例えばハロゲン化物を補足することが好ましい)に切替えることによって、可能な結合層の極めて多数の様々な変型が得られ、その材質を機械的内部応力、高い付着強度及び非電導性並びに金属基体に関して、さらにはそれぞれの熱伝導性に関して、互いに結合される部材及びろう材のそれぞれの材料特性に合わせて個別に選択し、又は適応させることができる。
【0017】
こうして結合層のために考えられる材料組合せの材料調製のためのいくつかの可能性が開かれる。解決策に基づき、上記にまとめた材料グループからの適切な材料選択のほかに、選ばれた材料組成の範囲内で結合層の厚さの増加とともに材料又は材料群の漸進的な材料配分を行うことも可能である。またこれに関連して、直接連続する個別層がそれぞれ異なる材料組成からなる多層構造も考えられる。
【0018】
材料のバリエーションが可能であることによって、接合される部材の表面への付着強度が最適に調整されるだけでなく、適当な材料選択のもとで結合層に被着されるろう付け層への付着強度の最適化も同様に得られる。
【0019】
ガラスろうを使用する場合、解決策に基づき、考えられる結合層の材料化学組成を明らかにするために、次式を挙げることとする。
Me(CaNbOcSdXe)
上記の一般式のMeは金属又は金属化合物(ランタノイド族又は周期表3、4、5、6、7、8、13、14族から少なくとも一種の金属元素が選ばれる)を表し、とりわけMe=Ce、Y、Ti、Zr、V、Ta、Cr、Mo、W、Fe、Co、Ni、Al、Si及び上記の金属元素のいくつかの組合せを表す。また指数a、b、c、d、eは正の値であり、その内、少なくとも1つの数値パラメータは0でない。Xはハロゲンの物質群の物質、特にF、Cl、Brを表す。
【0020】
結合層の材料組成を表す上記の式に基づき、結合層のために考えられる可能な材料組成の多様性がいかに大きいかが分かる。また、結合層の化学物質の材料割合を決定する、材料をそれぞれ特徴づける単数又は複数の指数は、前述のように例えば結合層の厚さの増加とともに漸進的に又は段階的な層列をなして変化させられる。
【0021】
結合層は、CVD又はPVD真空被覆法により又は電着法により、接合される部材の表面に部分的又は全面的に塗布することが特に好ましい。結合層及び別に述べるその他の層の塗布のために、その他の材料析出法、例えばスパッタリング、金属エピタキシー法又は湿式化学法ももちろん利用することができる。
【0022】
部材の表面に塗布される結合層の上にろう付け層の析出が行われる。金属ろうの場合は、ろう付け層は下記の元素金属、すなわちNi、Cu、Ti、Zr、Fe、Pd、Ni、Cr、Au、Sn、Pbの少なくとも一種又はこれらの金属のいくつかの組合せからなる。
【0023】
結合層及びその上に塗布されるろう付け層の析出は、まず第一に2つの部材を互いに結合する、例えばガラスろう又は金属ろうの形態のろう材の緊密な材料結合のためのベースの役割をする。ろう材は、上記の層系の上に別個に塗布され、適当に溶融される。
【0024】
例えば大気酸素の存在下でろう付け層の表面が酸化され、このため、ろう材との材料反応のためのろう付け層の親和性が阻害されることを回避するために、貴金属、特にRe、Ru、Os、Rh、Ir、Pd、Tt、Ag、Au又はこれらの金属のいくつかの組合せからなる酸化防止層をろう付け層の上に塗布することが好ましい。その場合、貴金属は、ろう材と酸化防止層の直下のろう付け層との間の材料結合を妨げる性質は全くない。
【0025】
結合される2つの部材の間に挿入されるろう材が部材の表面と恒久的な安定したろう結合を生じる前提を作り出すために、とりわけ2つの部材の表面に、部材の材料に適宜に適応させた、少なくとも結合層及びろう付け層からなり、とりわけ金属ろうの場合はさらに酸化防止層を有する層系を設ける。この場合、一方では恒久的なろう結合のための前提を保証し、他方では層系の形成に必要な材料使用量を純経済的理由からなるべく少なくするために、結合層とろう付け層は少なくとも10nmの層厚を有すべきである。
【0026】
2つの部材の表面に塗布された層系の間には、ろう結合の形成のために、例えばガラスろう又は金属ろうの形態のろう材がそれぞれ挿入される。ろう材は、補助フラックスを使用し又は使用せずに熱エネルギーの付加によって溶融させられる。互いに結合される部材の材料性状に応じて、ろう材の加熱のためにいくつかの手法がある。例えば、ろう材が溶融し、同様に軟化又は液状化した層系とともに緊密な材料結合が生じるまで、ろう結合の一部を加熱板と接触させ、ろう結合を部材とともに炉に入れ、もしくは放射ヒータ、マイクロ波源又はレーザにより熱放射を的確に適用し、又は超音波溶接、摩擦溶接により、又は誘導加熱を適用することによりろう材を加熱する。続いて冷却の後に、ろう材は強固に凝固する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】2つの部材の恒久的な結合のための解決策に基づく層系の概略図である。
【図2】解決策に基づくろう結合の具体的な応用例の概略図である。
【図3】解決策に基づくろう結合の具体的な応用例の概略図である。
【図4】解決策に基づくろう結合の具体的な応用例の概略図である。
【図5】解決策に基づくろう結合の具体的な応用例の概略図である。
【図6】解決策に基づくろう結合の具体的な応用例の概略図である。
【図7】解決策に基づくろう結合の具体的な応用例の概略図である。
【図8】解決策に基づくろう結合の具体的な応用例の概略図である。
【図9】解決策に基づくろう結合の具体的な応用例の概略図である。
【図10】解決策に基づくろう結合の具体的な応用例の概略図である。
【図11】解決策に基づくろう結合の具体的な応用例の概略図である。
【図12】解決策に基づくろう結合の具体的な応用例の概略図である。
【図13】解決策に基づくろう結合の具体的な応用例の概略図である。
【図14】解決策に基づくろう結合の具体的な応用例の概略図である。
【図15】解決策に基づくろう結合の具体的な応用例の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
次に図面を参照して実施例に基づき本発明を例示する。ただし、全般的発明思想を限定するものではない。
【0029】
図1は、一方の部材が非導電性材料、とりわけガラス状材料、例えば石英ガラス又はセラミックからなる2つの部材4、6の恒久的な結合のためのろう結合の層列を示す。以下で説明するろう結合は、ガラス部材と金属部材との間及び2つのガラス部材又は同様の非導電部材間に恒久的結合を作るのに適している。互いに結合される部材4、6の表面にそれぞれ3つの層からなる層系7、7’がある。層系7、7’は、結合層1、1’、ろう付け層2、2’及び金属ろうを使用する場合は酸化防止層3、3’から構成される。酸化物、炭化物及び/又は窒化物成分又はその混合化合物からなる結合層1、1’は、その材料選択に関して、なるべく良好な濡れ又は付着性、それとともに当該部材の表面との直接的結合を生じるように選択される。ガラスろうの場合、結合層に特に適した材料組合せとして、次の材料組合せが挙げられる。
【0030】
Y2O3、TiN、TiO2、ZrOxNy、VC、V2O5、TaC、CrN、Cr2O3、WC、WNx、Fe3C、Ni3C、AlN、Si3N4、LaF3、AlF3、AlCl3。
【0031】
緊密なろう結合を作るために、2つの層系7、7’の間にとりわけガラスろう又は金属ろうの形態のろう材5を入れ、これを適宜に溶融させ、ろう材の冷却の後に2つの部材4、6の間に緊密なろう結合が生じる。
【0032】
解決策に基づくろう結合によって、特殊鋼のフレームとフロートガラス板とを恒久的にろう付けすることが可能であることを示すことができた。そのために特殊鋼フレームの接合される表面とガラス板の表面にそれぞれ厚さ約200nmのTiCN結合層をPVD真空被覆法の枠内でスパッタリングする。これはPVD被覆設備の中で反応性ガスとして窒素及びメタンを加えて、チタンターゲットの反応スパッタリングによって行われる。それに続いて、チタン中間層、次いでNiろう付け層が結合層にそれぞれ塗布される。最後に酸化防止層として厚さ100nmの金層がそれぞれ塗布される。フロートガラス板のそれぞれ塗布された区域に、ペースト状のSgSnろう材が塗布され、続いて特殊鋼フレームの被覆された上面が平坦に載置される。フロートガラス板、ろうペースト及びフレームの組合せを炉内で約300℃に熱し、続いて室温に徐冷すると、2つの部材の間にほとんどひずみの無い恒久的なろう結合が形成される。
【0033】
図2は、金属又はガラス状スペーサ9を介して互いに接合された2枚のガラス板の横断面図を示す。上側のガラス板4は、スペーサ9の上に遊置され、又はこれに接着して固定されているとしよう。スペーサ9のそれぞれ下側の端部は、前述の種類のろう結合系により下側のガラス板6に固結されている。すなわち、スペーサ9の頭側端部に金属ろう5が直接設けられ、金属ろう5は層系7に隣接する。一方、層系7は下側ガラス板6に塗布された結合層、その上に析出されたろう付け層、及び酸化防止層を備えている。2つのガラス板4及び6はスペーサ9によって離隔される。
【0034】
図3は、金属又はガラス状スペーサ9によって互いに離隔された2枚のガラス板4、6の横断面図を示す。これらのガラス板4、6の縁端区域は、解決策に基づくろう結合により気密に接合して固定されている。この場合、2枚のガラス板の縁端区域の表面は前記の種類の層系7をそれぞれ備えており、その間にろう材5が挿入されている。ろう材5は適当に加熱し、続いて冷却した後、気密の接合部を生じるから、2枚のガラス板によって閉じ込められる空洞部10に真空条件を恒久的に保存することが可能である。
【0035】
図4は、ろう結合の間の中央に金属フレーム8が入っていることだけを除き、上記の実施例と比較可能な横断面図を示す。金属フレーム8の両側に、ろう材5を介して層系7が設けられ、内側空洞部10を同じく気密に密閉し、こうして内部の真空条件を恒久的に保存する。なお反復を避けるために、すでに記述し、図4に示した参照符号の意味については、以下同様に前記の説明を参照されたい。
【0036】
図5は、縁端区域に図示の形で層系7を塗布し、その間にろう材5を入れた、異なる大きさの寸法を有する2枚のガラス板4、6の横断面図を示す。2枚のガラス板1及び2はスペーサ9によって離隔され、ガラス板4及び6の間のスペース10は真空化されている。
【0037】
図6は、図5による、ただしろう材5の内部に組み込んだとりわけ特殊鋼の金属フレーム8が補設された実施例を示す。
【0038】
図7は、スペーサ9によって離隔され、解決策に基づく層系7が、図示のように山形に取り囲むように縁端区域に塗布された2枚のガラス板4、6の横断面図を示す。ガラス板4及び6の縁端部と接合区域で、2枚のガラス板4、6は外側をろう材5で肉盛り状にふさがれており、ろう材5は、層系7とともに恒久的で丈夫な気密のろう結合をなす。
【0039】
図8は、図7による、ただしろう材5の内部に組み込まれたとりわけ特殊鋼の金属フレーム8が補設された実施例を示す。
【0040】
図9は、スペーサ9によって離隔された2枚のガラス板4、6の横断面図を示す。この場合、2枚のガラス板4及び6の外側の縁端部及び/又は接合区域に、金属箔11が層系7を介して金属ろう材5により気密に被着されている。2枚の金属箔11は互いに気密に溶接され、溶接結合12をなす。2枚のガラス板4及び6は、スペーサ9によって離隔され、ガラス板4及び6の間のスペース10は真空化されている。
【0041】
図10は、図9と同様の横断面図を示す。ただしこの場合は、金属箔11が2枚のガラス板4及び6の内側の縁端部及び/又は接合区域で層系7を介して金属ろう材5により気密に被着されている。2枚の箔11は互いに気密に溶接され、それぞれ溶接結合12をなす。2枚のガラス板4及び6は、スペーサ9によって離隔され、ガラス板4及び6の間のスペース10は真空化されている。
【0042】
図11には、少なくとも2個の部材からなる金属フレーム13が、2枚のガラス板4及び6の外側の縁端部及び/又は接合区域に層系7を介して金属ろう材5により気密に被着されており、スペーサ9によって離隔された2枚のガラス板4、6の横断面図を示す。フレーム部材13は気密に溶接されている。2枚のガラス板4及び6はスペーサ9によって離隔され、ガラス板4及び6の間のスペース10は真空化されている。
【0043】
図12は、少なくとも1個の部材からなる金属フレーム13が、2枚のガラス板4及び6の内側の縁端部及び/又は接合区域に層系7を介して金属ろう材5により気密に被着された、図11と同様の横断面図を示す。フレームが複数の部材からなる場合は、これらの部材は互いに気密に溶接される。2枚のガラス板4及び6はスペーサ9によって離隔され、ガラス板4及び6の間のスペース10は真空化されている。
【0044】
図13には、少なくとも2個の部材からなる金属フレーム13が、2枚のガラス板4及び6の外側の縁端部及び/又は接合区域に層系7を介して金属ろう材5により気密に被着されており、スペーサ9によって離隔された2枚のガラス板4、6の横断面図を示す。2個の金属フレーム13はそれぞれ金属ろう材により周囲を囲む金属フレーム13’と気密に結合される。2枚のガラス板4及び6はスペーサ9によって離隔され、ガラス板4及び6の間のスペース10は真空化されている。
【0045】
図14は、曲面状に成形され、スペーサ9によって離隔される2枚のガラス板4、6の横断面図を示す。この場合、少なくとも一方の曲面ガラス板4と、互いに面平行に配置された他方のガラス板6との間の縁端接合部は、前記の図2ないし13のいずれか1つのように作製される。
【0046】
図2ないし13に示したすべての平坦なガラス板を、図14に示すように曲面に形成することも原則として可能である。
【0047】
図15は、スペーサ9によって離隔され、一方のガラス板4と、互いに面平行に配置された他方の接合相手6との間の縁端接合部が、前記の図2ないし14のいずれか1つのように作製される2枚のガラス板4、6の横断面図を示す。接合系は、太陽電池14及び/又はOLED14‘を気密に封入するために利用される。
【符号の説明】
【0048】
1、1’ 結合層
2、2’ ろう付け層
3、3’ 酸化防止層
4 部材
5 ろう材
6 部材
7、7’ 層系
8 金属フレーム
9 スペーサ
10 空洞部
11 金属箔
12 溶接結合
13、13’ 金属フレーム
14、14’ OLED、太陽電池
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ろう材としてガラスろうを使用してろう付けし、その際、2つの部材の少なくとも一方に接着性を与える層系を塗布し、この層系の上にろう材を塗布し、ろう材を他方の部材に直接又は間接的に接触させ、ろう材に特徴的なろう付け温度に加熱し、冷却の後に2つの部材の間に恒久的なろう結合を生じることにより、少なくとも一方の部材が非導電性材料からなる2つの部材を恒久的に結合する方法であって、接着性を与える層系が、部材に直接塗布される結合層とろう付け層とを有し、結合層が酸化物、炭化物、窒化物成分又はその混合化合物を含むことを特徴とする前記方法。
【請求項2】
結合層として下記の化学組成、すなわちMe(CaNbOcSdXe)(ここで、Meは金属又は金属化合物を表し、指数a、b、c、d、eの少なくとも1つはゼロでなく、XはF、Cl又はBrを表す)を特徴とする金属化合物を使用することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
結合層が、とりわけハロゲン化物グループのヘテロ原子を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
結合層が、周期表の下記の第一又は第二の群、すなわちランタノイドの群、3、4、5、6、7、8、13、14族の群の金属元素の少なくとも一種を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
結合層が、下記の元素の群、すなわちCe、Y、Ti、Zr、V、Ta、Cr、Mo、W、Fe、Co、Ni、Al、Siの少なくとも一種の金属元素を含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
結合層が、ある層厚を有し、指数a、b、c、d、eの少なくとも1つを変化させることにより結合層の材料組成がその層厚に沿って変化することを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
結合層として、Y2O3、TiN、TiO2、ZrOxNy、VC、V2O5、TaC、CrN、Cr2O3、WC、WNx、Fe3C、Ni3C、AlN、Si3N4、LaF3、AlF3、AlCl3を使用することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
【請求項8】
ろう材として金属ろうを使用してろう付けし、その際、2つの部材の少なくとも一方に接着性を与える層系を塗布し、この層系の上にろう材を塗布し、ろう材を他方の部材に直接又は間接的に接触させ、ろう材に特徴的なろう付け温度に加熱し、冷却の後に2つの部材の間に恒久的なろう結合を生じることにより、少なくとも一方の部材が非導電性材料からなる2つの部材を恒久的に結合する方法であって、接着性を与える層系が部材に直接塗布される結合層とろう付け層とを有し、結合層が炭化物又は窒化物成分もしくはその混合化合物を含むことを特徴とする前記方法。
【請求項9】
ろう付け層が、結合層に直接塗布されることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
接着性を与える層系が、ろう付け層の上に塗布され、少なくとも一種の貴金属、特に下記の群、すなわちRe、Ru、Os、Rh、Ir、Pd、Pt、Ag、Auのいずれか一種の貴金属又は複数種の貴金属を有する層を備えていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
少なくとも結合層とろう付け層とを含む接着性を与える層系が、少なくとも20nmの層系厚さで形成されることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の方法。
【請求項12】
接着性を与える層系を、CVD法、PVD法、スパッタリング法又は金属エピタキシー法、湿式化学法により、又は電着法により作製することを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の方法。
【請求項13】
ろう材の加熱が、ろう材の局部的加熱により、又は互いに結合される部材を含めて層系の全体的加熱により行われることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の方法。
【請求項14】
少なくとも一方の部材がガラス材料からなり、金属、特に特殊鋼もしくは銅、又はガラス材料からなる第2の部材がこれと結合されることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の方法。
【請求項15】
ろう付け材として下記の金属、すなわちNi、Cu、Ti、Zr、Fe、Pd、Cr、Au、Sn、Pbの少なくとも一種又はこれらの金属の複数の組合せを有する層材料が選ばれることを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の方法。
【請求項1】
ろう材としてガラスろうを使用してろう付けし、その際、2つの部材の少なくとも一方に接着性を与える層系を塗布し、この層系の上にろう材を塗布し、ろう材を他方の部材に直接又は間接的に接触させ、ろう材に特徴的なろう付け温度に加熱し、冷却の後に2つの部材の間に恒久的なろう結合を生じることにより、少なくとも一方の部材が非導電性材料からなる2つの部材を恒久的に結合する方法であって、接着性を与える層系が、部材に直接塗布される結合層とろう付け層とを有し、結合層が酸化物、炭化物、窒化物成分又はその混合化合物を含むことを特徴とする前記方法。
【請求項2】
結合層として下記の化学組成、すなわちMe(CaNbOcSdXe)(ここで、Meは金属又は金属化合物を表し、指数a、b、c、d、eの少なくとも1つはゼロでなく、XはF、Cl又はBrを表す)を特徴とする金属化合物を使用することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
結合層が、とりわけハロゲン化物グループのヘテロ原子を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
結合層が、周期表の下記の第一又は第二の群、すなわちランタノイドの群、3、4、5、6、7、8、13、14族の群の金属元素の少なくとも一種を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
結合層が、下記の元素の群、すなわちCe、Y、Ti、Zr、V、Ta、Cr、Mo、W、Fe、Co、Ni、Al、Siの少なくとも一種の金属元素を含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
結合層が、ある層厚を有し、指数a、b、c、d、eの少なくとも1つを変化させることにより結合層の材料組成がその層厚に沿って変化することを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
結合層として、Y2O3、TiN、TiO2、ZrOxNy、VC、V2O5、TaC、CrN、Cr2O3、WC、WNx、Fe3C、Ni3C、AlN、Si3N4、LaF3、AlF3、AlCl3を使用することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
【請求項8】
ろう材として金属ろうを使用してろう付けし、その際、2つの部材の少なくとも一方に接着性を与える層系を塗布し、この層系の上にろう材を塗布し、ろう材を他方の部材に直接又は間接的に接触させ、ろう材に特徴的なろう付け温度に加熱し、冷却の後に2つの部材の間に恒久的なろう結合を生じることにより、少なくとも一方の部材が非導電性材料からなる2つの部材を恒久的に結合する方法であって、接着性を与える層系が部材に直接塗布される結合層とろう付け層とを有し、結合層が炭化物又は窒化物成分もしくはその混合化合物を含むことを特徴とする前記方法。
【請求項9】
ろう付け層が、結合層に直接塗布されることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
接着性を与える層系が、ろう付け層の上に塗布され、少なくとも一種の貴金属、特に下記の群、すなわちRe、Ru、Os、Rh、Ir、Pd、Pt、Ag、Auのいずれか一種の貴金属又は複数種の貴金属を有する層を備えていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
少なくとも結合層とろう付け層とを含む接着性を与える層系が、少なくとも20nmの層系厚さで形成されることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の方法。
【請求項12】
接着性を与える層系を、CVD法、PVD法、スパッタリング法又は金属エピタキシー法、湿式化学法により、又は電着法により作製することを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の方法。
【請求項13】
ろう材の加熱が、ろう材の局部的加熱により、又は互いに結合される部材を含めて層系の全体的加熱により行われることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の方法。
【請求項14】
少なくとも一方の部材がガラス材料からなり、金属、特に特殊鋼もしくは銅、又はガラス材料からなる第2の部材がこれと結合されることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の方法。
【請求項15】
ろう付け材として下記の金属、すなわちNi、Cu、Ti、Zr、Fe、Pd、Cr、Au、Sn、Pbの少なくとも一種又はこれらの金属の複数の組合せを有する層材料が選ばれることを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2013−82618(P2013−82618A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−274411(P2012−274411)
【出願日】平成24年12月17日(2012.12.17)
【分割の表示】特願2010−512515(P2010−512515)の分割
【原出願日】平成20年6月23日(2008.6.23)
【出願人】(500242786)フラウンホファー ゲセルシャフト ツール フェールデルンク ダー アンゲヴァンテン フォルシュンク エー.ファオ. (47)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年12月17日(2012.12.17)
【分割の表示】特願2010−512515(P2010−512515)の分割
【原出願日】平成20年6月23日(2008.6.23)
【出願人】(500242786)フラウンホファー ゲセルシャフト ツール フェールデルンク ダー アンゲヴァンテン フォルシュンク エー.ファオ. (47)
【Fターム(参考)】
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