説明

キッチンカウンター用オイルガード

【課題】キッチンの例えば流し台やコンロ台等では、水はねや調理時の煙等による油がキッチン台を設置した近傍の壁に付着するためにキッチン台の背面の立壁に付着する水分や油分を頻繁に清掃しなければならないが、立壁のタイルの目地等に付着した油は掃除しにくく、又流し台の水はねで立壁が湿り、カビの原因になったりする。取り付けや掃除が簡便で時間を要しないキッチンカウンター用オイルガードを提供する。
【解決手段】中央部に差込溝2を有し、差込溝2の上部内面に軟質樹脂パッキン部材3を取り付けた左右一対の本体1の前記差込溝2に、仕切板4を着脱可能に装着する。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】

【産業上の利用分野】
【001】
この発明は、例えば流し台、コンロ台等のキッチンカウンター用オイルガードに関する。
【背景技術】
【002】
従来,キッチンの例えば流し台やコンロ台等では、水はねや調理時の煙等による油がキッチン台を設置した近傍の壁に付着するために、キッチン台の背面の立壁に付着する水分や油分を頻繁に清掃しなければならないが、立壁のタイルの目地等に付着した油は掃除しにくく、又流し台の水はねで立壁等が湿り、カビの原因になったりする。
【003】
最近に至りこれらの解決方法として、特許第3641449号や特許第3658352号等が提案されている。前者は、半径方向に切り込まれた差込溝を設けた円筒形の一対のホルダーをカウンター面に固定し、前記差込溝に対して突出背板としてのガラス板を着脱可能に装着させる方法であり、一方後者は、仕切板の左右両側及び中央下端側にステンレス製の取付部材としての取付棒を介して係る取付棒を貫通させることによりカウンターに取り付けカウンター裏面よりナット等で固定する方法である。
【004】
前者の特許では、ホルダーがカウンターに固定されるために、ホルダーのみの取り外しが不可能であるし、差込溝への背板の装着に時間を必要とする等の欠点がある。
後者の特許では、取付棒の一部分をその軸方向に沿って切り欠くことによりその切欠面を固定面として仕切板を面接触させた状態で固定させているために取付棒から仕切板が外れる等の欠点がある。
【発明が解決しようとする課題】
【005】
この発明の課題は、従来技術のように取付棒をカウンター面に固定したり、カウンターの裏面からナットで締め付ける等の必要もなく、オイルガードをキッチンカウンター面に置いて使用できるために取り付けや掃除が簡便で時間を要しないキッチンカウンター用オイルガードを提供することにある。
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
【006】
この発明によるキッチンカウンター用オイルガード(以下、オイルガードという。)は、中央部に差込溝2を有し、差込溝2の上部内面に軟質樹脂パッキン部材3を取り付けた左右一対の本体1の前記差込溝2に、仕切板4を着脱可能に装着して構成してなることを特徴とする。
【007】
このように、オイルガード本体1の差込溝2の上部内面に、例えばABS、アクリル樹脂のような軟質樹脂パッキン部材3を取り付けているので、この部材の弾力性や復元力の作用によってガラス質、樹脂質等仕切板を差込溝2に差し込んで装着させることや掃除等の理由で脱着させることがきわめて簡単にできるので、キッチンカウンターやカウンターの背面にある立壁あるいは側壁が汚れることが減少する効果が著しい。
【008】
又、オイルガード本体1をキッチンカウンター面に置くだけで使用できるので時間を要することなく、すべての部材の掃除が頻繁に行うことが可能である。
【009】
本発明によるオイルガードに用いる本体1は、基本的には、その形状が角形状、円形状あるいは台形状であってもよろしい。角形状、台形状の場合は、内面からその中心方向に、 円形状の場合は、その半径方向に切り込んだ差込溝にすることが好ましい。
【010】
本体1の形状を図1に示すように台形状にすると、オイルガードが一層安定するのでさらに好ましい。
本体1の材質については、金属でも難燃質樹脂であればどちらでもよいが加工が容易であること及び強度が大きいこと、静電気による付着が小さいことからアルミ製が優れている。
【011】
本発明によるオイルガードは、図1に示すように、キッチンカウンター上面に置かれるオイルガード本体1と本体1に装着される仕切板4から構成される。
【012】
本体1は、仕切板4を装着するための差込溝2を有する。この差込溝2は、図2に示すように、本体1の中央部に本体1の外側方向に切り込み、その溝の程度は、概ね、本体1の中心部までの深さでよく、本体1の軸方向に下部まで延ばされている。
【013】
差込溝2と軟質パッキン部材3の関係を図3に示す。軟質パッキン部材3を本体1の上部に設ける場合には、本体1の内面に塗っても、貼着してもあるいは、本体1に予め、填め込めるように填め込み枠を設けてその枠部に軟質パッキン部材3を填め込んで形成してもよろしいが、填め込んで設けると、仕切板4の装着に対し強度的にも摩擦的にも耐えるので好ましい。
【014】
軟質部材の厚みについては、オイルガード板として用いる仕切板4の厚みや仕切板の材質で適宜決定すればよい。又、軟質パッキン部材としては、適当な弾力性を有するものがよく、ABS質、アクリル樹脂質等が適している。
【015】
仕切り板4は、ガラス板、樹脂板あるいは金属製等の透光性のないものを用いてもよろしい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるオイルガードの外観図。
【図2】本体1の差込溝2の外観図
【図3】軟質樹脂パッキング部材3を本体1に填め込んだ場合の本体1の縦断面図。
【符号の説明】
1本体
2差込溝
3軟質樹脂パッキング部材
4仕切板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
中央部に差込溝2を有し、差込溝2の上部内面に軟質樹脂パッキン部材3を取り付けた左右一対の本体1の前記差込溝2に、仕切板4を着脱可能に装着して構成してなることを特徴とするキッチンカウンター用オイルガード。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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