説明

キャップノズル及びその使用方法

【課題】 カートリッジ本体10の内部にシール剤11が残っている場合において、シール剤11を空気から遮断することによって硬化を防止するとともに、短時間で再スタートが可能なキャップノズル20,20aを提供する。
【解決手段】 キャップノズル20,20aの開口側端部Xの内側には、カートリッジの雄ねじ部8と螺着する雌ねじ部5、5aを形成し、キャップノズル20,20aの外側には、雌ねじ部5、5aと螺着する雄ねじ部2、2aを形成する。さらに、キャップノズル20,20aの開口側端部Xに近い位置の内側には、少なくとも1条の略円環状をしたシール用凸状部4、4aを形成する。そして、シール用凸状部4、4aの先端部分には傾斜部21を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、空気に触れると硬化するシール剤や接着剤などが充填されているカートリッジ本体の吐出口に螺着させて使用されるものであり、ノズルとしての役割と、ノズルのキャップとしての役割を併せて持つキャップノズル及びその使用方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
カートリッジコーキングガンを用いて、カートリッジ本体10に充填されているシール剤や接着剤などをノズルの先端から押し出して作業する手法は、主に建築関係の作業などで多用されている。なお、これらのシール剤や接着剤は、空気に触れると硬化するという一般的な特徴がある。
【0003】
すなわち、図6に示すようなシール剤11や接着剤などが充填されているカートリッジ本体10の吐出口に、図7に示すような細長空洞で略円錐形状をした樹脂製の従来ノズル12を被せる。そして、その先端を作業目的等に合わせてカッターナイフなどでカットし、該カット部分からシール剤11や接着剤などをカートリッジコーキングガンを用いて押し出して作業をしていた。
【0004】
そして、作業終了時においてカートリッジ本体10の内部に充填されているシール剤11などが残っているような場合には、カットしたノズルの先端部分に硬化防止のために粘着テープを巻きつけたり、棒などを押込んで栓をしたりして空気との遮断をする手法が用いられていた。しかしながら、これらの手法ではシール剤11などと空気との遮断が十分ではないために、短時間でシール剤11などが硬化してしまい、その結果、硬化した部分がノズルに詰まってしまうという問題点があった。
【0005】
この改善策として、特許文献1や特許文献2のように、ノズルに被せるキャップの構造に改良を加えたり、特許文献3のようにノズルの構造やキャップの構造の両方に改良を加えたりする手法が提案されている。これらの手法を用いると、シール剤などと空気との間である程度の遮断がされるので、短時間の放置ではシール剤などが硬化することはない。
【0006】
しかし、再スタートをする際に、作業内容によってはノズルの先端の径が前回よりも小さい径の方が好ましいような場合もある。このような場合には、カートリッジ本体10の吐出口に螺着されているノズルの交換が必要となるために、再スタートに時間がかかってしまうという問題点があった。
【0007】
加えて、上述したような従来から使用されているキャップやノズルの構造では、シール剤11などと空気との間の遮断が十分ではないために長期間の保管ができないという問題点もあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開平7−41022号公報
【特許文献2】特開平10−277471号公報
【特許文献3】登録実用新案第3127518号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、作業終了時にカートリッジ本体の内部にシール剤などが残っているような場合において、シール剤などと空気との間の遮断を十分にすることによって、シール剤などの硬化を防止するとともに、短時間で再スタートが可能な構造のキャップノズルの提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した課題を解決するために、請求項1の発明では、カートリッジ本体の雄ねじ部に螺着して使用する細長空洞で略円錐形状をしたキャップノズルにおいて、前記キャップノズルは、ノズルとしての機能とキャップとしての機能を併せて有するものであり、前記キャップノズルの開口側端部の内側には、前記カートリッジ本体の雄ねじ部と螺着する雌ねじ部が形成されており、前記キャップノズルの外側には、前記雌ねじ部と螺着する雄ねじ部が形成されていることを特徴としている。
【0011】
請求項1の発明によって、カートリッジ本体に使用したキャップノズルの部分に、別のキャップノズルを被せて螺着させると、下側のキャップノズルの雄ねじ部と上側のキャップノズルの雌ねじ部との間で空気を遮断することが可能な第一のシール部分が形成される。
【0012】
加えて、カートリッジ本体に使用した下側のキャップノズルに上側のキャップノズルを被せることによって、上側のキャップノズルがカバーとしての役割をはたすために、放置中にカートリッジ本体内部のシール材が流れ出して周囲を汚すこともない。
【0013】
請求項2に記載の発明は、請求項1の発明において、キャップノズルの内側には、少なくとも1条の略円環状をしたシール用凸状部が形成されていることを特徴としている。
【0014】
この略円環状をしたシール用凸状部によって、上述した第一のシール部分に加えて、上側のキャップノズルのシール用凸状部と、下側のキャップノズルのノズル部との間でも空気が遮断されて、新たな第二のシール部分を形成することができる。したがって、空気が完全に遮断されるために、そのままの状態で放置をしてもシール剤が硬化することがない。
【0015】
請求項3に記載の発明は、請求項2の発明において、シール用凸状部は、キャップノズルの開口側端部に近い位置に形成されていることを特徴としている。
【0016】
すなわち、シール用凸状部は、カッターナイフ等で切断されて形成される突出口との位置関係から、キャップノズルの開口側端部に近い位置に設けるようにしている。したがって、シール用凸状部がカッターナイフ等で損傷を受けることもない。
【0017】
請求項4に記載の発明は、請求項2又は請求項3の発明において、シール用凸状部の先端部分には、傾斜部が形成されていることを特徴としている。
【0018】
この傾斜部を設けることによって、上側のキャップノズルのシール用凸状部と、下側のキャップノズルのノズル部とが当接する部分の接触面積を大きくすることができる。したがって、空気との遮断性能をさらに向上させることができる。
【0019】
請求項5に記載の発明は、カートリッジ本体の雄ねじ部に螺着して使用する細長空洞で略円錐形状をしたキャップノズルの使用方法において、前記キャップノズルは、ノズルとしての機能とキャップとしての機能を併せて有するものであり、前記キャップノズルの開口側端部の内側には、前記カートリッジ本体の雄ねじ部と螺着する雌ねじ部が形成されており、前記キャップノズルの外側には、前記雌ねじ部と螺着する雄ねじ部が形成されており、前記カートリッジ本体に螺着させて使用した前記キャップノズルの前記雄ねじ部に、別の前記キャップノズルの前記雌ねじ部を螺着させた状態で、カートリッジコーキングガンのレバーを引いて、前記カートリッジ本体に使用した前記キャップノズルの先端からシール材をはみ出させた状態のままで放置することを特徴としている。
【0020】
カートリッジコーキングガンのレバーを引いて、下側のキャップノズルと上側のキャップノズルとのすきま部分に、下側のキャップノズルの先端からシール材をはみ出させた状態のままで放置をすることによって、さらなる長期間の保存をしてもシール材が硬化しにくくなるためである。
【発明の効果】
【0021】
本発明に係わるキャップノズルは、それぞれが同一の形状をしており、ノズルとしての機能とキャップとしての機能を併せて持つものである。
【0022】
本発明に係わるキャップノズルを用いると、シール剤などと空気との間を十分に遮断することができる。そして、カートリッジ本体の内部に充填されているシール剤などの一部を使用した後において、ノズルとして用いた部分に他の本発明に係わるキャップノズルをキャップとして螺着させた状態で被せておくことによって、残ったシール剤などの長期間の保管を可能にすることができる。したがって、カートリッジ本体の内部に残ったシール剤などの充填物を最後まで有効に使用することができる。
【0023】
また、キャップとして螺着させて被せた部分の先端を作業目的等に合わせてカッターナイフなどで適宜カットして、ノズルとしての使用をすることができる。したがって、ノズルの先端の径が前回に比べて小さい径が好ましいような場合でも、カートリッジ本体の吐出口に螺着されているノズルの交換を不要とし、キャップとして被せた先端を適宜カットすることによって短時間での再スタートが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明に係わるキャップノズルである。
【図2】本発明に係わるキャップノズルのA−A断面図である。
【図3】一対のキャップノズルを螺着させた状態である。
【図4】一対のキャップノズルを螺着させた状態のB−B断面図である。
【図5】カートリッジに螺着したキャップノズルに、別のキャップノズルを被せて螺着させた状態の断面図である。
【図6】従来のノズルを螺着したカートリッジの使用例である。
【図7】従来のノズルの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明に係わるキャップノズル20の実施の形態について、図1〜図7を用いて詳細に説明する。なお、比較のために、図7には従来のノズル12の断面形状を示している。
【0026】
以下において、カートリッジ本体10の充填物の一例として、シール材11を用いた場合についての実施例を示しているが、シール材11に代えて接着剤などの充填物を用いた場合についても同様に説明をすることができる。
(本発明に係わるキャップノズル)
図1は、本発明に係わるキャップノズル20の外側形状を示す。本発明に係わるキャップノズル20、20aは、それぞれが同一の形状をしており、ノズルとしての機能とキャップとしての機能を併せて持つものである。
【0027】
本発明に係わるキャップノズル20は、ノズル部1、雄ねじ部2及び、つば部3を含む開口側端部(X)を有する構造をしている。そして、キャップノズル20は、細長空洞で略円錐形状をしており、ノズル部1の先端ほど径が細い形状をしている。
【0028】
なお、キャップノズル20の開口側端部(図1のXの部分)につば部3を設けることによって、カートリッジ本体10に螺着した際において、それぞれをしっかりと固定することができる。
【0029】
図2は、本発明に係わるキャップノズル20の断面図を示す。すなわち、キャップノズル20の開口側端部(図1のXの部分)の内側には、カートリッジ本体10に形成されているカートリッジの雄ねじ部8と螺着するために、従来ノズル12と同様の雌ねじ部5を備えている(図2、図7)。そして、一対の本発明に係わるキャップノズル20を準備することによって、一方のキャップノズル20の雌ねじ部5と、他方のキャップノズル20の雄ねじ部2とを螺着して一体化した状態で使用をすることができる。
【0030】
また、本発明に係わるキャップノズル20の内側には、略円環状をしたシール用凸状部4を少なくとも1条設けるようにした。すなわち、シール用凸状部4は、キャップノズル20の内側に全周に渡って突起状に設けるようにした。
【0031】
図2における実施例では、1条のシール用凸状部4を雄ねじ部2の内側の右側部分に設けているが、ノズル部1の中央部付近に設けることもできる(例えば、図2において雄ねじ部2の左側部分。)。なお、シール用凸状部4は、カッターナイフ等で切断されて形成される突出口A6(図2)との位置関係から、キャップノズル20の開口側端部(図1のXの部分)に近い位置に設けるのが好ましい。したがって、シール用凸状部がカッターナイフ等で損傷を受けることもない。
【0032】
キャップノズル20が未使用の状態では、ノズル部1の先端部分は閉じられている。そして、図2のLに示す点線のように、カッターナイフ等でノズル部1を適宜カットして用いることができる。
(一対のキャップノズル20を互いに螺着させた状態)
図3に、本発明に係わる一対のキャップノズル20、20aを互いに螺着させた状態を、図4にその状態の断面図を示す。すなわち、図3及び図4は、一方のキャップノズル20の雄ねじ部2と、他方のキャップノズル20aの雌ねじ部5aとが螺着して一体化した状態を示している。
【0033】
ここで、一対のキャップノズル20、20aがそれぞれ螺着した状態において、一方のキャップノズル20aの内側の略円環状をしたシール用凸状部4aと、他方のキャップノズル20のノズル部1とが当接するようにした(図4拡大部)。さらに、シール用凸状部4aの先端部分には、キャップノズル20のノズル部1の傾斜と対応するように傾斜部21を設けるようにした。この傾斜部21によって、それぞれが当接する部分の接触面積を大きくすることができる(図4拡大部)。
【0034】
すなわち、後述する実施例1において詳細に説明をするように、一対のキャップノズル20、20aは、雄ねじ部2と雌ねじ部5aとの螺着部分と、シール用凸状部4aとノズル部1との当接部分の計2箇所の部分で空気との遮断ができるようにした。
(実施例1)
実施例1として、カートリッジ本体10にキャップノズル20を螺着して作業をした後に、新たなキャップノズル20aを被せ、螺着させた状態の断面図を示す(図5)。すなわち、カートリッジ本体10に使用したキャップノズル20の部分に、別のキャップノズル20aを被せて螺着させると、キャップノズル20の雄ねじ部2とキャップノズル20aの雌ねじ部5aとの間で空気を遮断する第一のシール部分が形成される。
【0035】
さらに、上述した第一のシール部分に加えて、上側のキャップノズル20aのシール用凸状部4aと、下側のキャップノズル20のノズル部1との間でも空気が遮断されて、新たな第二のシール部分を形成することができる。
【0036】
すなわち、本発明に係わる一対のキャップノズル20、20aを螺着させた状態にすると、2重のシール部分を形成することが可能になる。したがって、空気が完全に遮断されるために、そのままの状態で放置をしてもシール剤11が硬化することがない。
【0037】
加えて、カートリッジ本体10に使用したキャップノズル20にキャップノズル20aを被せることによってカバーとしての役割をはたすために、放置中にカートリッジ本体10内部のシール材11が流れ出して周囲を汚すこともない。
【0038】
再度、カートリッジ本体10内部のシール材11を使用したいような場合には、被せた状態の上側のキャップノズル20aを螺旋って取外し、下側のキャップノズル20の突出口A6をノズルとして用いることによって元の状態で再スタートをすることができる(図5)。
【0039】
また、被せた状態のキャップノズル20aを螺旋って取り外す時間がないような緊急の場合には、そのままキャップノズル20aの先端部を切断して再スタートをすることもできる(図5)。加えて、前回よりもノズルの先端の径を太くしたい場合にはmの位置で(図5、突出口B7)、ノズルの先端の径を細くしたい場合にはnの位置で(図5)、それぞれカッターナイフ等で切断して再スタートをすることもできる。
(実施例2)
実施例1の内容に加えて、さらなる長期間の保存をしたいような場合には、カートリッジ本体10に使用したキャップノズル20の部分に、別のキャップノズル20aを被せて螺着させた状態にする(図5)。
【0040】
この状態で、カートリッジコーキングガンのレバーを引いて、下側のキャップノズル20と上側のキャップノズル20aとのすきま部分に、下側のキャップノズル20の先端からシール材11をはみ出させた状態のままで放置すると、さらなる長期間の保存をしてもシール材11が硬化しにくいことが明らかになった(図なし)。
【0041】
この理由としては、カートリッジコーキングガンのレバーを引き、下側のキャップノズル20の先端からシール材11をはみ出させた状態のままで放置することによって、キャップノズル20とキャップノズル20aとのすきま部分(図5)が加圧状態(大気圧よりも高い状態)に保たれる。したがって、キャップノズル20とキャップノズル20aとのすきま部分に、外部の空気の進入が遮断されるために、さらなる長期間の放置をしてもシール剤11が硬化しにくくなるためと考えられる。
(実施例3)
上述した実施例1、実施例2では、2個のキャップノズル20、20aを用いた場合についての説明をした。ここで、パイプの奥の部分にシール材11を充填する場合のように、作業の必要性等に応じて、更に本発明に係わる第3、第4、第5・・のキャップノズルを上側に重ねて被せ、螺着させて長くした状態で使用をすることもできる(図なし)。
(実施例4)
また、上述した実施例1〜3では、略円環状をしたシール用凸状部4を1条設けるようにしているが、シール用凸状部4を2条、3条と増やすことによって空気とのシール能力をさらに向上させることができる(図なし)。
【0042】
上述したように、本発明に係わるキャップノズル20,20aは、それぞれが同一の構造をしており、キャップとしての役割とノズルとしての役割を併せて持つものである。したがって、金型も一つ製造すればよいことや製造時の作業性も向上することから、キャップノズルの製造コストを低減することができる。
【0043】
また、同一の構造をしているので、キャップノズルの使用の際にあれこれと迷うこともない。加えて、未使用のキャップノズルは重ねた状態で螺着させておけば場所をとることもなく整然と保管をすることができる。
【0044】
本発明に係わるキャップノズル20,20aを用いると、螺着時には2重のシール部分を形成することが可能になるために、空気とシール剤などとの間を十分に遮断することができる。そして、カートリッジ本体の内部に充填されているシール剤などの一部を使用した後においても、別のキャップノズル20aを螺着させることによって、長期間の保管を可能にすることができる。したがって、カートリッジ本体の内部に残ったシール剤などを最後まで有効に使用することができる。
【0045】
加えて、下側のキャップノズル20に上側のキャップノズル20aを被せることによって、放置中にカートリッジ本体10の内部のシール材11がノズル部1から流れ出して、周囲を汚すこともない。
【0046】
さらに加えて、上側に被せた状態のキャップノズル20aの先端部分を、作業目的等に合わせてカットして再スタートをすることができる。したがって、ノズルの先端の径が前回に比べて小さい径が好ましいような場合でも、上側に被せた状態のキャップノズル20aの先端部分の径を適宜カットすることによって短時間での再スタートが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明に係わるキャップノズル20,20aは、建築関係などにおいてカートリッジコーキングガンを用いてカートリッジ本体の内部に充填されているシール剤や接着剤などをノズルの先端から押し出す作業に用いることができる。
【符号の説明】
【0048】
1、1a ノズル部
2、2a 雄ねじ部
3、3a つば部
4、4a シール用凸状部
5、5a 雌ねじ部
6 突出口A
7 突出口B
8 カートリッジの雄ねじ部
9 カートリッジの突出口
10 カートリッジ本体
11 シール材
20、20a キャップノズル
21 傾斜部
L、m、n キャップノズルの切断部
X キャップノズルの開口側端部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
カートリッジ本体の雄ねじ部に螺着して使用する細長空洞で略円錐形状をしたキャップノズルにおいて、
前記キャップノズルは、ノズルとしての機能とキャップとしての機能を併せて有するものであり、
前記キャップノズルの開口側端部の内側には、前記カートリッジ本体の雄ねじ部と螺着する雌ねじ部が形成されており、
前記キャップノズルの外側には、前記雌ねじ部と螺着する雄ねじ部が形成されていることを特徴とするキャップノズル。
【請求項2】
前記キャップノズルの内側には、少なくとも1条の略円環状をしたシール用凸状部が形成されていることを特徴とする請求項1記載のキャップノズル。
【請求項3】
前記シール用凸状部は、前記開口側端部に近い位置に形成されていることを特徴とする請求項2記載のキャップノズル。
【請求項4】
前記シール用凸状部の先端部分には、傾斜部が形成されていることを特徴とする請求項2又は請求項3記載のキャップノズル。
【請求項5】
カートリッジ本体の雄ねじ部に螺着して使用する細長空洞で略円錐形状をしたキャップノズルの使用方法において、
前記キャップノズルは、ノズルとしての機能とキャップとしての機能を併せて有するものであり、
前記キャップノズルの開口側端部の内側には、前記カートリッジ本体の雄ねじ部と螺着する雌ねじ部が形成されており、
前記キャップノズルの外側には、前記雌ねじ部と螺着する雄ねじ部が形成されており、
前記カートリッジ本体に螺着させて使用した前記キャップノズルの前記雄ねじ部に、別の前記キャップノズルの前記雌ねじ部を螺着させた状態で、カートリッジコーキングガンのレバーを引いて、前記カートリッジ本体に使用した前記キャップノズルの先端からシール材をはみ出させた状態のままで放置することを特徴とする前記キャップノズルの使用方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−30889(P2012−30889A)
【公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−29030(P2011−29030)
【出願日】平成23年2月14日(2011.2.14)
【出願人】(305027216)
【Fターム(参考)】