説明

キャパシタンス温度計

【課題】極低温で高い誘電率を有し、高い温度感度と絶対感度を有するキャパシタンス温度計を実現すること。
【解決手段】キャパシタンス温度計として、結晶方位が(100)であって置換範囲が0.35>x>0.6のSrTi(18161−x単結晶からなる誘電体、又は結晶方位が(110)であって置換範囲が0.38>x>0.6のSrTi(18161−x単結晶からなる誘電体、を有するコンデンサのキャパシタンスを検出することによって温度測定を行うことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、チタン酸ストロンチウ単結晶からなる誘電体を有するコンデンサのキャパシタンスを検出することによって温度測定を行うキャパシタンス温度計に関する。
【背景技術】
【0002】
バルク単結晶のチタン酸ストロンチウムは、量子常誘電体として知られ、その比誘電率は4.2Kで20,000以上の値を示す。また、その誘電率は、バイアス依存性、ストレス依存性を持ち、それらによって低下する特長を持っている。
【0003】
米国特許第3649891号には、強誘電体材料をキャパシタンス温度計として用いることが記載されている。
【0004】
【特許文献1】米国特許第3649891号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したように、バルク単結晶のチタン酸ストロンチウムは、低温で高い誘電率を示すため、超伝導デバイスや低温で使用される半導体デバイスで使用した場合は、極めて有用な誘電体である。
【0006】
一方、通常、強誘電体材料をキャパシタンス温度計として利用しようとすると、温度変化によって残留分極が生じ、その結果、ヒシテリシス特性が現れるため、温度と測定されたキャパシタンス値との間に1対1の相対関係を有するキャパシタンス温度計が得られなかった。
また、強誘電体材料を利用してキャパシタンス温度計とするものは商品化されているが、その絶対感度は0.02と小さく、キャパシタンス温度計としては測定温度精度が低いことが問題となっていた。
【0007】
本発明は上記の問題点に鑑み、本発明の第1の目的は、結晶方位が(100)であって置換範囲がx<0.3のSrTi(18161−x単結晶からなる量子常誘電性を有するコンデンサのキャパシタンスを測定することにより、極低温で高い誘電率を有し、残留分極特性がなく、高い温度感度と絶対感度を有するキャパシタンス温度計を実現することにある。
また、本発明の第2の目的は、結晶方位が(100)であって置換範囲が0.35>x>0.6のSrTi(18161−x単結晶からなる強誘電性を有するコンデンサのキャパシタンスを測定することにより、極低温で高い誘電率を有し、高い温度感度と絶対感度を有するキャパシタンス温度計を実現することにある。
また、本発明の第3の目的は、結晶方位が(110)であって置換範囲がx<0.3のSrTi(18161−x単結晶からなる量子常誘電性を有するコンデンサのキャパシタンスを測定することにより、極低温で高い誘電率を有し、残留分極特性がなく、高い温度感度と絶対感度を有するキャパシタンス温度計を実現することにある。
また、本発明の第4の目的は、結晶方位が(110)であって置換範囲が0.38>x>0.6のSrTi(18161−x単結晶からなる高い誘電率を有するコンデンサのキャパシタンスを測定することにより、極低温で高い誘電率を有し、高い温度感度と絶対感度を有するキャパシタンス温度計を実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記の課題を解決するために下記の手段を採用した。
第1の手段は、結晶方位が(100)であって置換範囲がx<0.3のSrTi(18161−x単結晶からなる誘電体を有するコンデンサのキャパシタンスを検出することによって温度測定を行うことを特徴とするキャパシタンス温度計である。
【0009】
第2の手段は、結晶方位が(100)であって置換範囲が0.35>x>0.6のSrTi(18161−x単結晶からなる誘電体を有するコンデンサのキャパシタンスを検出することによって温度測定を行うことを特徴とするキャパシタンス温度計である。
【0010】
第3の手段は、結晶方位が(110)であって置換範囲がx<0.3のSrTi(18161−x単結晶からなる誘電体を有するコンデンサのキャパシタンスを検出することによって温度測定を行うことを特徴とするキャパシタンス温度計である。
【0011】
第4の手段は、結晶方位が(110)であって置換範囲が0.38>x>0.6のSrTi(18161−x単結晶からなる誘電体を有するコンデンサのキャパシタンスを検出することによって温度測定を行うことを特徴とするキャパシタンス温度計である。
【0012】
第5の手段は、第1の手段乃至第4の手段のいずれか1つの手段において、前記温度測定を行う場が磁場中であることを特徴とするキャパシタンス温度計である。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に記載の発明によれば、感度は50pF/K以下であり、絶対感度は0.05以下であるが、誘電体が量子常誘電性を示すので、温度変化によって残留分極が生じず、ヒシテリシス特性が現れないため、温度と測定されたキャパシタンス値との間に1対1の相対関係を有するキャパシタンス温度計が得られる。
【0014】
請求項2に記載の発明によれば、高い感度と絶対感度を有するキャパシタンス温度計が得られる。例えば、酸素16を同位体酸素18で45%置換したときは、感度は2.2Kで300pF/Kに達し、0.3mKの高い分解能を有するキャパシタンス温度計が得られ、また絶対感度も0.123であり、従来のものと比べて、非常に高い絶対感度がを有するキャパシタンス温度計が得られる。また、量子常誘電性から強誘電性への転移温度よりも高温側では1.0以上と高い絶対感度が得られ、この範囲では量子常誘電性を示すので、温度ヒシテリシスのないキャパシタンス温度計が得られる。
【0015】
請求項3に記載の発明によれば、感度は200pF/K以下であり、絶対感度は0.01以下であるが、誘電体が量子常誘電性を示すので、温度変化によって残留分極が生じず、ヒシテリシス特性が現れないため、温度と測定されたキャパシタンス値との間に1対1の相対関係を有するキャパシタンス温度計が得られる。
【0016】
請求項4に記載の発明によれば、高い感度と絶対感度を有するキャパシタンス温度計が得られる。例えば、酸素16を同位体酸素18で38%置換したときは、感度は、2.2Kで3000pF/Kにも達し、0.03mKと極めて高い分解能を有するキャパシタンス温度計が得られる。また絶対感度も0.08であり、従来のものと比べて、高い絶対感度を有するキャパシタンス温度計が得られる。また、量子常誘電性から強誘電性への転移温度よりも高温側では1.0以上と高い絶対感度が得られ、この範囲では量子常誘電性を示すので、温度ヒシテリシスのないキャパシタンス温度計が得られる。
【0017】
請求項5に記載の発明によれば、温度測定を行う場が磁場中であっても、磁場の影響を受けずに温度測定を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明の実施形態を図1乃至図8を用いて説明する。
【0019】
図1は、本実施形態の発明に係るキャパシタンス温度計の作製工程を示す図である。
はじめに、結晶方位(100)のSrTi(18161−x単結晶の酸素16を同位体酸素18で重量30%以下に置換する場合について説明する。
SrTi16単結晶は、切断や形状処理、また成長段階にできる格子欠陥によつてその表面に低誘電体層が生じる。そのため、例えば、図1に示すように、厚さ200μmを有するSrTi16単結晶をリン酸によるエッチング処理を行ったり、また切り出し作業等によって生じたストレスを受けた層を除去するためにケミカルエッチング処理を行い、厚さ100μmまで薄くして低誘電体層を除去する。
その後、SrTi16単結晶の酸素16を同位体酸素18で重量30%以下、例えば、重量26%置換する。置換の方法は、同位体酸素18と単結晶SrTi16を密閉した容器中に封入し、600℃から1000℃の高温で所定時間熱処理を行う。これによって同位体酸素18は均一に結晶中に導入される。なお、同位体酸素18の置換重量はこの熱処理時間に依存する。その後、蒸着によって銅を成膜し、さらに金を蒸着して電極を形成する。
その結果、量子常誘電性を有するSrTi(18161−x単結晶からなる誘電体を有するコンデンサのキャパシタンスを検出して温度測定を行うキャパシタンス温度計が得られる。
【0020】
また、結晶方位(100)のSrTi16単結晶の酸素16を同位体酸素18で重量35%以上60%以下に置換する場合は、上記の置換の段階で、同位体酸素18とSrTi16単結晶を密閉した容器中に封入し、600℃から1000℃の高温で所定時間熱処理を行い、その後、蒸着によって銅を成膜し、さらに金を蒸着して電極を形成する。
その結果、量子常誘電性及び強誘電性を有するSrTi(18161−x単結晶からなる誘電体を有するコンデンサのキャパシタンスを検出して温度測定を行うキャパシタンス温度計が得られる。
【0021】
次に、結晶方位(110)のSrTi16単結晶の酸素16を同位体酸素18で重量30%以下に置換する場合も、図1に示した作製工程と同様の工程で行う。SrTi16単結晶はその表面に低誘電体層が生じるので、例えば、厚さ200μmを有するSrTi16単結晶をリン酸によるエッチング処理を行ったり、また切り出し作業等によって生じたストレスを受けた層を除去するためにケミカルエッチング処理を行い、厚さ100μmまで薄くして低誘電体層を除去する。
その後、結晶方位(110)のSrTi16単結晶の酸素16を同位体酸素18で重量30%以下置換する。置換の方法は、同位体酸素18と結晶方位(110)の単結晶SrTi16を密閉した容器中に封入し、600℃から1000℃の高温で所定時間熱処理を行う。その後、蒸着によって銅を成膜し、さらに金を蒸着して電極を形成する。
その結果、量子常誘電性を有するSrTi(18161−x単結晶からなる誘電体を有するコンデンサのキャパシタンスを検出して温度測定を行うキャパシタンス温度計が得られる。
【0022】
また、結晶方位(110)のSrTi16単結晶の酸素16を同位体酸素18で重量38%以上60%以下に置換する場合は、上記の置換の段階で、同位体酸素18とSrTi16単結晶を密閉した容器中に封入し、600℃から1000℃の高温で所定時間熱処理を行い、その後、蒸着によって銅を成膜し、その後金を蒸着して電極を形成する。
その結果、量子常誘電性及び強誘電性を有するSrTi(18161−x単結晶からなる誘電体を有するコンデンサのキャパシタンスを検出して温度測定を行うキャパシタンス温度計が得られる。
【0023】
図2は、結晶方位が(100)のSrTi16単結晶の酸素16を同位体酸素18で置換したときのキャパシタンス温度計の比誘電率の置換効果を説明する図である。
図2(a)は、同位体酸素18の置換重量0%のときの比誘電率の温度依存性を示す図であり、図2(b)は、同位体酸素18の置換重量26%のときの比誘電率の温度依存性を示す図である。
図2(c)は、同位体酸素18の置換重量37%のときの比誘電率の温度依存性を示す図であり、図2(d)は、同位体酸素18の置換重量45%のときの比誘電率の温度依存性を示す図であり、図2(e)は、同位体酸素18の置換重量57%のときの比誘電率の温度依存性を示す図であり、図2(f)は、同位体酸素18の置換重量72%のときの比誘電率の温度依存性を示す図である。
これらの図から明らかなように、図2(a)及び図2(b)の各特性はともに量子常誘電性を示している。また、図2(c)から図2(f)の各特性は量子常誘電性及び強誘電性を示しており、量子常誘電性から強誘電性への転移点は、それぞれ8K、9K、15K、18Kである。
【0024】
図2(a)における比誘電率の温度依存性は、温度2.2Kで比誘電率は約20000であり、極低温領域で比誘電率が飽和する量子常誘電性を示している。
それに対して、SrTi16単結晶の酸素16を同位体酸素18で重量26%置換したときの、図2(b)における比誘電率の温度依存性は、2.2Kで比誘電率は50000を超え、かつ量子常誘電性を維持している。
【0025】
図3は、結晶方位が(110)のSrTi16単結晶の酸素16を同位体酸素18で置換したときのキャパシタンス温度計の比誘電率の置換効果を説明する図である。
図3(a)は、同位体酸素18の置換重量0%のときの比誘電率の温度依存性を示す図であり、図3(b)は、同位体酸素18の置換重量25%のときの比誘電率の温度依存性を示す図である。
図3(c)は、同位体酸素18の置換重量38%のときの比誘電率の温度依存性を示す図であり、図3(d)は、同位体酸素18の置換重量45%のときの比誘電率の温度依存性を示す図であり、図3(e)は、同位体酸素18の置換重量60%のときの比誘電率の温度依存性を示す図であり、図3(f)は、同位体酸素18の置換重量75%のときの比誘電率の温度依存性を示す図であり、図3(g)は、同位体酸素18の置換重量84%のときの比誘電率の温度依存性を示す図である。
これらの図から明らかなように、図3(a)及び図3(b)の各特性はともに量子常誘電性を示している。また図3(c)から図3(g)の各特性は量子常誘電性及び強誘電性を示しており、その量子常誘電性から強誘電性への転移点は、それぞれ7K、10K、15K、19K、22Kである。
【0026】
図3(a)における比誘電率の温度依存性は、温度2.2Kで比誘電率は約20000であり、極低温領域で誘電率が飽和する量子常誘電性を示していることが分る。
それに対して、SrTi16単結晶の酸素16を同位体酸素18で重量25%置換したときの、図2(b)における誘電率の温度依存性は、2.2Kで比誘電率は40000を超え、量子常誘電性を維持していることが分る。
【0027】
通常、キャパシタンス温度計の性能は、その素子の任意温度での1K当りのキャパシタンス変化分(感度)S=ΔC/ΔTと、その感度をキャパシタンスで除算し温度を乗じた値(絶対感度)Sd=(T/C)ΔC/ΔTで評価される。
【0028】
図4は、結晶方位が(100)のSrTi(18161−x単結晶の酸素16を同位体酸素18で45%置換したときの温度(K)に対するキャパシタンス温度計の感度S及び絶対感度Sdの関係を示す図である。
この図から明らかなように、図4における感度Sは、2.2Kで300pF/Kに達し、0.3mKの高い分解能を有するキャパシタンス温度計が得られることが分かる。また絶対感度Sdは0.123であり、従来のものと比べて、非常に高い絶対感度を有するキャパシタンス温度計が得られる。また、量子常誘電性から強誘電性への転移温度よりも高温側では1.0以上と高い絶対感度が得られることが分かる。またこの範囲では量子常誘電性を示し、温度ヒシテリシスのないキャパシタンス温度計が得られる。
【0029】
図5は、結晶方位が(110)のSrTi(18161−x単結晶の酸素16を同位体酸素18で38%置換したときの温度(K)に対するキャパシタンス温度計の感度Sおよび絶対感度Sdの関係を示す図である。
この図から明らかなように、図5における感度Sは、2.2Kで3000pF/Kにも達し、0.03mKの極めて高い分解能を有するキャパシタンス温度計が得られることが分かる。また絶対感度Sdは0.08であり、従来のものと比べて、高い絶対感度がを有するキャパシタンス温度計が得られる。また、量子常誘電性から強誘電性への転移温度よりも高温側では1.0以上と高い絶対感度が得られることが分かる。またこの範囲では量子常誘電性を示すので、温度ヒシテリシスのないキャパシタンス温度計が得られる。
【0030】
図6は、結晶方位が(100)のSrTi(18161−x単結晶の酸素16を同位体酸素18で置換したときの置換重量に対する外部磁束密度B=0、2Kにおける感度および絶対感度の関係を示す図である。
同図に示すように、置換重量が30%以下のときには量子常誘電性を示し、感度は50pF/K以下であり、絶対感度は0.05以下であることが分かる。また置換重量が35%以上では強誘電性を示し、置換重量45%で感度が最大300pF/Kであり、また、置換重量が37%から57%の範囲では0.1以上と非常に高い絶対感度が得られることが分かる。
【0031】
図7は、結晶方位が(110)のSrTi(18161−x単結晶の酸素16を同位体酸素18で置換したときの置換重量に対する外部磁束密度B=0、2Kにおける感度及び絶対感度の関係を示す図である。
同図に示すように、置換重量が30%以下のときには量子常誘電性を示し、感度は200pF/K以下であり、絶対感度は0.01以下であることが分かる。また置換重量が38%以上では強誘電性を示し、置換重量38%で感度が最大3000pF/Kであり、また、置換重量が38%から60%の範囲では0.08以上と高い絶対感度が得られることが分かる。
【0032】
図8は、本実施形態の発明に係るキャパシタンス温度計を用いた温度測定装置の構成の一例を示す図である。
同図において、1は低温容器、2は低温容器1に設けられ、図示していない被測定物に設けられるキャパシタンス温度計、3は低温プローブ、4はキャパシタンス温度計2のキャパシタンスを測定する、例えば、LCRメーターやキャパシタンスブリッジ等からなる測定器、5は、例えば、パソコン等からなる測定されたキャパシタンス値から温度値を求める測定器である。
なお、一般にキャパシタンスの測定は、磁場の影響を受けないので、磁場中での温度計測に適している。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本実施形態の発明に係るキャパシタンス温度計の作製工程を示す図である。
【図2】結晶方位が(100)のSrTi16単結晶の酸素16を同位体酸素18で置換したときのキャパシタンス温度計の比誘電率の置換効果を説明する図である。
【図3】結晶方位が(110)のSrTi16単結晶の酸素16を同位体酸素18で置換したときのキャパシタンス温度計の比誘電率の置換効果を説明する図である。
【図4】結晶方位が(100)のSrTi(18161−x単結晶の酸素16を同位体酸素18で45%置換したときの温度(K)に対するキャパシタンス温度計の感度Sおよび絶対感度Sdの関係を示す図である。
【図5】結晶方位が(110)のSrTi(18161−x単結晶の酸素16を同位体酸素18で38%置換したときの温度(K)に対するキャパシタンス温度計の感度Sおよび絶対感度Sdの関係を示す図である。
【図6】結晶方位が(100)のSrTi(18161−x単結晶の酸素16を同位体酸素18で置換したときの置換重量に対する2Kにおける感度および絶対感度の関係を示す図である。
【図7】結晶方位が(110)のSrTi(18161−x単結晶の酸素16を同位体酸素18で置換したときの置換重量に対する2Kにおける感度及び絶対感度の関係を示す図である。
【図8】本実施形態の発明に係るキャパシタンス温度計を用いた温度測定装置の構成の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0034】
1 低温容器
2 キャパシタンス温度計
3 低温プローブ
4 測定器
5 測定器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
結晶方位が(100)であって置換範囲がx<0.3のSrTi(18161−x単結晶からなる誘電体を有するコンデンサのキャパシタンスを検出することによって温度測定を行うことを特徴とするキャパシタンス温度計。
【請求項2】
結晶方位が(100)であって置換範囲が0.35>x>0.6のSrTi(18161−x単結晶からなる誘電体を有するコンデンサのキャパシタンスを検出することによって温度測定を行うことを特徴とするキャパシタンス温度計。
【請求項3】
結晶方位が(110)であって置換範囲がx<0.3のSrTi(18161−x単結晶からなる誘電体を有するコンデンサのキャパシタンスを検出することによって温度測定を行うことを特徴とするキャパシタンス温度計。
【請求項4】
結晶方位が(110)であって置換範囲が0.38>x>0.6のSrTi(18161−x単結晶からなる誘電体を有するコンデンサのキャパシタンスを検出することによって温度測定を行うことを特徴とするキャパシタンス温度計。
【請求項5】
前記温度測定を行う場が磁場中であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1つの請求項に記載のキャパシタンス温度計。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2006−234574(P2006−234574A)
【公開日】平成18年9月7日(2006.9.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−49566(P2005−49566)
【出願日】平成17年2月24日(2005.2.24)
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)平成16年度 経済産業省「中小企業産業技術研究開発委託費 地域中小企業支援型研究開発」委託研究 、産業再生法第30条の適用を受ける特許出願
【出願人】(301021533)独立行政法人産業技術総合研究所 (6,529)
【出願人】(593183366)フルウチ化学株式会社 (13)