キャリアアグリゲーション中にACK/NACKメッセージ上でフィードバックを提供するための方法、基地局、およびユーザ機器
キャリアアグリゲーション中に肯定応答/否定応答(ACK/NACK)メッセージ上でフィードバックを提供するための方法、基地局、およびユーザ機器が、本発明によって提供される。方法は、少なくとも1つのタイプのACK/NACKフィードバック関連コマンドフィールドであるダウンリンク制御情報(DCI)の事前設定された共通フィールドを、共通フィールドがそれになるように構成され得る少なくとも2つのタイプのACK/NACKフィードバック関連コマンドフィールドに構成するステップと、ユーザ機器によってDCIに基づいてACK/NACKメッセージ上でフィードバックを提供するために、DCIをユーザ機器に送信するステップとを含む。本発明の実施形態は、キャリアアグリゲーション下のACK/NACKメッセージ上でのフィードバックについて、ロングタームエボリューション(LTE)システムとのバックワード互換性を実施することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる、2009年12月3日に中国特許庁に出願された、「METHOD, BASE STATION, AND USER EQUIPMENT FOR FEEDING BACK ACK/NACK INFORMATION FOR CARRIER AGGREGATION」と題する中国特許出願第CN200910251390.9号、および2010年3月24日に中国特許庁に出願された、「METHOD, BASE STATION, AND USER EQUIPMENT FOR FEEDING BACK ACK/NACK INFORMATION FOR CARRIER AGGREGATION」と題する中国特許出願第CN201010137731.2号の優先権を主張する。
【0002】
本発明は、モバイル通信技術の分野に関し、詳細には、キャリアアグリゲーション(aggregation)のためのACK/NACK情報をフィードバックするための方法、基地局、およびユーザ機器に関する。
【背景技術】
【0003】
ハイブリッド自動再送要求(Hybrid Automatic Repeat Request、HARQ)技術では、データ受信側は、データが正しく受信されたかどうかをデータ送信側が判定する助けとなるように、肯定応答/否定応答(Acknowledgement/Negative-acknowledgement、ACK/NACK)情報をフィードバックする必要がある。第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project、3GPP)進化型ユニバーサル地上無線アクセス(Evolved Universal Terrestrial Radio Access、E-UTRA)システムのアップリンク方向では、ユーザ機器は、ダウンリンクデータ受信についてのACK/NACK情報を、物理アップリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel、PUCCH)を介して、基地局にフィードバックする。3GPP E-UTRAシステムは、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システムとしても知られている。以下の説明では、ダウンリンクデータ受信についてのACK/NACK情報を基地局にフィードバックするためにユーザ機器によって使用されるPUCCHチャネルは、アップリンクACKチャネルと呼ばれる。
【0004】
LTEシステムでは、ACK/NACK情報のフィードバックは、ダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)を通して制御することができる。DCIは、PDSCH上で送信される情報のスケジューリングを示すために使用され、DCIによって示される物理ダウンリンク共用チャネル(Physical Downlink Shared Channel、PDSCH)に対応する、物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)上で送信される。DCIは、送信電力制御(Transmission Power Control、TPC)コマンドフィールドを含み、TPCコマンドフィールドは、ACK/NACK情報を送信するアップリンクACKチャネルの送信電力を調整するために使用される。TPCコマンドフィールドは、一般に2ビット長である。特に、LTE時分割複信(Time Division Duplex、TDD)システムでは、1つのユーザ機器は、複数のダウンリンクサブフレームのPDSCHデータ伝送に対応するACK/NACK情報を、1つのアップリンクサブフレームに収めてフィードバックすることができる。特に、LTE TDDシステムは、2つのACK/NACK情報フィードバックモードをサポートし、2つのモードとは、それぞれ、ACK/NACK多重化モード(ACK/NACK Multiplexing Mode)およびACK/NACKバンドルモード(ACK/NACK Bundling Mode)である。ACK/NACK多重化モードでは、各PDSCHデータ伝送に対応するアップリンクACK/NACK情報が、独立して基地局にフィードバックされる。ACK/NACKバンドルモードでは、複数回のPDSCHデータ伝送に対応するアップリンクACK/NACK情報が、論理AND演算を施された後、一緒に基地局にフィードバックされる。ACK/NACKバンドルモードをサポートするため、2ビットのダウンリンク割り当てインデックス(Downlink Assignment Index、DAI)コマンドフィールドが、DCI内に導入され、DCIを搬送するPDCCHの数を示すために使用される。
【0005】
LTEアドバンスト(LTE-Advanced、LTE-A)システムでは、より広い帯域幅をサポートして、第4世代通信技術のピークデータレートに関する国際電気通信連合(International Telecommunication Union、ITU)の要件を満たすために、キャリアアグリゲーション技術が選択される。キャリアアグリゲーション技術では、より広い伝送帯域幅を取得するために、2つ以上のコンポーネントキャリアのスペクトルが、一緒に集められ、各コンポーネントキャリアは、独立したHARQプロセスを有する。LTE-Aユーザ機器は、異なる数のアップリンクコンポーネントキャリアとダウンリンクコンポーネントキャリアを用いて構成することができる。LTE-Aユーザ機器が、複数のダウンリンクコンポーネントキャリアに同時にアクセスする場合、各ダウンリンクコンポーネントキャリアのPDSCH上でのデータ伝送に対応するACK/NACK情報が、アップリンクACKチャネル上でフィードバックされる。複数のダウンリンクコンポーネントキャリアのデータ伝送に対応するACK/NACK情報が、同じアップリンクコンポーネントキャリア上でフィードバックされる必要がある場合、複数のダウンリンクコンポーネントキャリアのデータ伝送に対応するACK/NACK情報を同じアップリンクコンポーネントキャリア上でフィードバックする問題を、解決する必要がある。
【0006】
LTE TDDシステムに関連して、LTE-Aシステムでは、ユーザ機器が、複数のダウンリンクコンポーネントキャリアを用いてデータを受信するように構成される場合、複数のダウンリンクコンポーネントキャリアのデータ送信に対応するアップリンクACK/NACK情報のフィードバックも、ACK/NACK多重化モードまたはACK/NACKバンドルモードを採用することができる。同様に、ACK/NACK情報のフィードバックを制御するために、DCI情報を採用することができる。例えば、アップリンクコンポーネントキャリアの送信電力を制御するために、TPCコマンドフィールドが使用され、ACK/NACKバンドルモードをサポートするために、DAIコマンドフィールドが使用される。
【0007】
特に、キャリアアグリゲーションLTE-Aシステムでは、複数のダウンリンクコンポーネントキャリア上で同時にスケジュールされる相対的に少数のユーザを考えた場合、ユーザ機器に対するアップリンクACKチャネル割り当ては、基地局によって明示的なシグナリングを通して通知することができる。1つの方法では、基地局が、割り当てられたアップリンクACKチャネルリソースを、高レベルのシグナリングを通して直接的に通知する。異なるユーザ機器のアップリンクACKチャネルの統計的多重化確率を高めるため、別の方法では、基地局が、ACKチャネルリソースのグループを、高レベルのシグナリングを通してユーザ機器に割り当て、グループ内の高レベル割り当てアップリンクACKチャネルリソースのどの1つが現在使用されるかをさらに示すために、ACKリソース表示(ACK Resource Indication、ARI)コマンドフィールドを、PDCCHによって搬送されるDCI情報に追加する。ARIコマンドフィールドは、LTEシステムには存在しておらず、LTE-Aシステムに追加的に導入する必要がある。ビット数は、高レベル割り当てアップリンクACKチャネルリソースの数に依存するが、一般には、2ビットで十分だと考えられる。
【0008】
キャリアアグリゲーションLTE-Aシステムでは、複数のダウンリンクコンポーネントキャリアのデータ送信に対応するACK/NACK情報を同じアップリンクコンポーネントキャリア上でフィードバックする問題を解決するために、LTEシステムにおけるDCIを基礎とした上に、DAIコマンドフィールドおよび/またはARIコマンドフィールドを導入することが必要なことがある。したがって、LTEシステムとバックワード互換性のあるACK/NACK情報フィードバックソリューションを提供することが必要である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の実施形態は、キャリアアグリゲーションのためのACK/NACK情報をフィードバックするための方法、基地局、およびユーザ機器を提供し、それによって、キャリアアグリゲーションにおいて、LTEシステムとバックワード互換性のあるACK/NACK情報フィードバックが実現される。
【0010】
本発明の一実施形態は、キャリアアグリゲーションのためのACK/NACK情報をフィードバックするための方法を提供し、方法は、
ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも1つのタイプのコマンドフィールドとしてダウンリンク制御情報(DCI)内に事前設定された共通フィールドを、ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも2つのタイプのコマンドフィールドで構成するステップであって、共通フィールドは、ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも2つのタイプのコマンドフィールドとして構成できる、ステップと、
ユーザ機器がDCIに従ってACK/NACK情報をフィードバックするように、DCIをユーザ機器に送信するステップと
を含む。
【0011】
本発明の一実施形態は、キャリアアグリゲーションのためのACK/NACK情報をフィードバックするための方法をさらに提供し、方法は、
基地局によって送信され、ダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される、ダウンリンク制御情報(DCI)を受信するステップと、
ACK/NACKフィードバックに関連し、DCI内に事前設定された共通フィールド内に構成されるコマンドフィールドに従って、ACK/NACK情報をフィードバックするステップであって、共通フィールドが、ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも2つのタイプのコマンドフィールドとして構成できる、ステップと
を含む。
【0012】
本発明の一実施形態は、基地局を提供し、基地局は、
ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも1つのタイプのコマンドフィールドとしてダウンリンク制御情報(DCI)内に事前設定された共通フィールドを、ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも2つのタイプのコマンドフィールドで構成するように構成された、構成モジュールであって、共通フィールドは、ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも2つのタイプのコマンドフィールドとして構成できる、構成モジュールと、
ユーザ機器がDCIに従ってACK/NACK情報をフィードバックするように、DCIをユーザ機器に送信するように構成された、送信モジュールと
を含む。
【0013】
本発明の一実施形態は、ユーザ機器を提供し、ユーザ機器は、
基地局によって送信され、ダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される、ダウンリンク制御情報(DCI)を受信するように構成された、受信モジュールと、
ACK/NACKフィードバックに関連し、DCI内に事前設定された共通フィールド内に構成されるコマンドフィールドに従って、ACK/NACK情報をフィードバックするように構成された、フィードバックモジュールであって、共通フィールドが、ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも2つのタイプのコマンドフィールドとして構成できる、フィードバックモジュールと
を含む。
【0014】
本発明の実施形態では、ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも2つのタイプのコマンドフィールドとして構成できる共通フィールドがDCI内に事前設定され、そのため、共通フィールドは、LTE-AキャリアアグリゲーションのためのACK/NACKフィードバックに関連する異なる必要なコマンドフィールドとなるように、異なるコマンドフィールドとして構成でき、それによって、キャリアアグリゲーションにおいて、LTEシステムとバックワード互換性のあるACK/NACK情報フィードバックが実現されることを、上述の技術的ソリューションから知ることができる。
【0015】
本発明の実施形態における技術的ソリューションをより明瞭に説明するため、実施形態の説明において必要とされる添付図面を以下で簡潔に紹介する。明らかに、以下で説明される添付図面は、本発明のいくつかの実施形態であるにすぎない。当業者であれば、創造的な努力をすることなく、これらの添付図面から他の図面も導出することができよう。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の第1の実施形態による方法の概略フローチャートである。
【図2】本発明の一実施形態による、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアの概略組成図である。
【図3】本発明の一実施形態による、採用されたアップリンクコンポーネントキャリアおよびダウンリンクコンポーネントキャリアの概略図である。
【図4】本発明の第2の実施形態による方法の概略フローチャートである。
【図5】本発明の第3の実施形態による方法の概略フローチャートである。
【図5a】本発明の第3の実施形態による方法の概略フローチャートである。
【図6】本発明の第4の実施形態による方法の概略フローチャートである。
【図7】本発明の第5の実施形態による方法の概略フローチャートである。
【図8】本発明の第6の実施形態による基地局の概略構造図である。
【図9】本発明の第7の実施形態によるユーザ機器の概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の実施形態の目的、技術的ソリューション、および利点をより明瞭にするため、本発明の実施形態の技術的ソリューションが、本発明の実施形態の添付図面を参照しながら、以下で詳細に説明される。明らかに、本明細書で説明される実施形態は、本発明のすべての実施形態ではなく、その一部にすぎない。本発明の実施形態に基づいて、創造的な努力をすることなく当業者によって導出される他のすべての実施形態は、本発明の保護範囲内に包含される。
【0018】
図1は、本発明の第1の実施形態による方法の概略フローチャートであり、以下のステップを含む。
【0019】
ステップ11: 基地局が、ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも1つのタイプのコマンドフィールドとしてDCI内に事前設定された共通フィールドを、ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも2つのタイプのコマンドフィールドで構成し、共通フィールドは、ACK/NACKフィードバックに関連するコマンドフィールドとして構成することができる。
【0020】
ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも2つのタイプのコマンドフィールドは、少なくとも、DAIコマンドフィールドおよび/またはARIコマンドフィールドを含む。加えて、ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも2つのタイプのコマンドフィールドは、TPCコマンドフィールド、またはキャリア表示コマンドフィールドおよび冗長バージョンコマンドフィールドなど、DCIが有することができる他のコマンドフィールドをさらに含むことができる。
【0021】
異なるシナリオでは、共通フィールドは、異なるコマンドフィールドとして構成することができる。異なるシナリオは、異なるフィードバックモードとすることができる。例えば、ACK/NACK情報のフィードバックモードが、バンドルフィードバックモードである場合、共通フィールドは、DAIコマンドフィールドとして構成され、ACK/NACK情報のフィードバックモードが、多重化フィードバックモードである場合、共通フィールドは、ARIコマンドフィールドとして構成される。異なるシナリオは、異なるタイプのダウンリンクコンポーネントキャリアとすることもできる。例えば、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリア上で伝送されるDCI内の共通フィールドは、TPCコマンドフィールドとして構成され、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリア上で伝送されるDCI内の共通フィールドは、ARIコマンドフィールドおよび/またはDAIコマンドフィールドとして構成される。システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアおよび非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアの具体的な定義については、以下の説明を参照することができる。
【0022】
具体的には、1つの瞬間において、各ダウンリンクコンポーネントキャリア上で伝送されるDCI内の共通フィールドは、それぞれ、特定のコマンドフィールドとして構成される。各ダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される共通フィールドは、同じコマンドフィールドとして構成することができ、またはシステムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される共通フィールドと、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される共通フィールドは、それぞれ、異なるコマンドフィールドとして構成することができる。
【0023】
ステップ12: 基地局は、ユーザ機器がDCIに従ってACK/NACK情報をフィードバックするように、DCIをユーザ機器に送信する。
【0024】
特に、上述の共通フィールドの柔軟な構成を通して、DCIは、ACK/NACK情報フィードバックに関連する異なる制御コマンドフィールドを有することができる。したがって、ユーザ機器は、キャリアアグリゲーションのためのACK/NACK情報のフィードバックを実現するために、DCIを解析して、関連する制御コマンドフィールドを獲得することができる。
【0025】
さらに、ステップ11に先立って、方法は、基地局がDCI内に共通フィールドを設定するステップを含むことができ、それによって、共通フィールドの柔軟な構成が実現される。
【0026】
本発明の実施形態では、パブリックフィールドが、DCI内に設定され、パブリックフィールドは、異なるシナリオにおいては異なるコマンドフィールドとして構成することができる。したがって、有効性の観点からは、共通フィールドは、共通フィールドがそれとして構成され得るコマンドフィールドの総和に等価であり、それによって、より多くのコマンドフィールドの表現が、より少数のビットを使用することによって実現され、ビットオーバヘッド、ならびに設計および実施の複雑さが、低減される。したがって、LTE-AシステムにおけるDCI情報のビット数は、可能な限り、LTEシステムにおけるそれと一致するように保たれ、それによって、LTEシステムとの互換性が実現され、その結果、LTEシステムにおけるほとんどの設計が、LTE-Aシステムに継承される。
【0027】
キャリアアグリゲーションLTE-Aシステムでは、ARIコマンドフィールドを追加することが必要なことがあり、FDDシステムでは、追加のDAIコマンドフィールドが、さらに必要とされることがある。コマンドフィールドが独立して追加される場合、ARIコマンドフィールドとDAIコマンドフィールドがともに2ビット長である一例では、FDDシステムでは、さらに4ビットがDCIによって占有される。これは、LTEシステムとの互換性にとって良いことではなく、さらに、ビットオーバヘッド、ならびに設計および実施の複雑さを増大させる。例えば、DCI情報によって占有されるさらなるビットは、ブラインド検出の設計を複雑にする。したがって、本発明の実施形態では、共通フィールドが、DCI内に設定される。共通フィールドによって表されるコマンドフィールドは、固定的に構成されることはなく、異なるシナリオに応じて、DAIコマンドフィールドとして、またはARIコマンドフィールドとして、またはTPCコマンドフィールドとして、または他のコマンドフィールドとして構成することができる。したがって、1つのフィールドは、複数のコマンドフィールドの意味を有し、それによって、必要とされる複数のコマンドフィールドをより少数のフィールドによって表すことが実現され、その結果、ビットオーバヘッド、ならびに設計および実施の複雑さが、低減される。
【0028】
特定の一実施形態では、共通フィールドは、DCI内にビットを追加するという方法で設定することができる。例えば、2ビットフィールドが、共通フィールドとして追加され、異なるシナリオに応じて、共通フィールドは、DAIコマンドフィールドとして、またはARIコマンドフィールドとして構成することができる。DAIコマンドフィールドとARIコマンドフィールドが追加される必要がある従来の方法と比較して、本発明の実施形態の方法は、より少数のビットしか占有しない。すなわち、本発明の実施形態では、たかだか2ビットを追加する必要があるにすぎず、従来のモードでは、4ビットを追加する必要がある。
【0029】
新しい共通フィールドを追加するという方法は、従来技術にまさる利点を有するが、依然として、DCIのビットを増加させる。従来技術との互換性から見て、より好ましい方法は、DCI内の既存のコマンドフィールドを完全に利用して、DCIによって占有されるビットを増加させることなく、共通フィールドを設定することである。
【0030】
LTEシステムとの互換性を保つため、TPCコマンドフィールド、変調および符号化方式コマンドフィールド、新データ表示コマンドフィールド、および冗長バージョンコマンドフィールドなどの、LTEシステムのDCI内のコマンドフィールドは、LTE-AシステムのDCIに継承される。加えて、いくつかのLTE-A特有の機能をサポートするため、例えば、PDCCHによってPDSCH伝送のキャリア間スケジューリングをサポートするために使用されるキャリア表示コマンドフィールドなど、いくつかの特別なコマンドフィールドが、LTE-Aユーザ機器のために追加される。
【0031】
上述のLTE-Aコマンドフィールドの1つまたは複数は、共通フィールドとして使用することができる。例えば、PDCCHによってPDSCHのキャリア間スケジューリングをサポートするLTE-Aユーザ機器のDCI情報は、3ビットのキャリア表示コマンドフィールドを含み、ユーザ機器の集約されるキャリアの数が少ない場合、3ビットのキャリア表示コマンドフィールドは、いくつかの冗長ビットまたは冗長状態を有する。3ビットは、共通フィールドとして使用することができ、冗長ビットまたは冗長状態は、キャリア表示コマンドフィールド、および/またはARIコマンドフィールド、および/またはDAIコマンドフィールドを同時に伝送するために使用することができる。別の例として、物理層HARQプロセスにおける現在のPDSCH伝送の冗長バージョンを示すために、冗長バージョンコマンドフィールドが使用されるが、冗長バージョンコマンドフィールドに対応する2ビットを、共通フィールドとして使用することができる。初期PDSCH伝送の場合、共通フィールドは、ARIコマンドフィールドとして使用され、事前設定されたデフォルト冗長バージョンが使用される。PDSCH再送の場合、共通フィールドは、冗長バージョンコマンドフィールドとして使用され、初期伝送のためのものと同じアップリンクACKチャネルが、再送のために割り当てられる。しかし、共通フィールドが、既存のキャリア表示コマンドフィールドに基づいて設計されるか、それとも冗長バージョンコマンドフィールドに基づいて設計されるかに係わらず、スケジューリングの柔軟性の大きな低下がもたらされる。
【0032】
本発明の実施中、発明者は、ユーザ機器が1つの場合、同じアップリンクコンポーネントキャリア上でACK/NACK情報をフィードバックするように構成された、ダウンリンクコンポーネントキャリア上で伝送されるPDSCHについて、PDSCHのスケジューリング情報を搬送するDCIは、同じ瞬間に同じTPCコマンドフィールドを有することを見出した。これは、TPCコマンドフィールドがすべて、同じアップリンクコンポーネントキャリア上のアップリンクACKチャネルの送信電力を制御するために使用されるためである。各DCI内に含まれるTPCコマンドフィールドは同じなので、TPCコマンドフィールドは、システムには冗長であり、そのため、TPCコマンドフィールドは、共通フィールドとして十分に利用し、構成することができる。共通フィールドがシステムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアのDCI内で搬送されるかどうかに応じて、元のTPCコマンドフィールドに取って代わる共通フィールドは、TPCコマンドフィールド、DAIコマンドフィールド、および/またはARIコマンドフィールドとして構成することができる。
【0033】
LTEシステムでは、アップリンクACKチャネルは、DCIを搬送するPDCCHから暗黙的にマッピングすることができる。キャリアアグリゲーションLTE-Aシステムでは、LTEの初期バージョンのみをサポートするユーザ機器との互換性を保つため、1つまたは複数のダウンリンクコンポーネントキャリア上で伝送されるPDCCHからの暗黙的なマッピングのために、アップリンクACKチャネルリソースが、1つのアップリンクコンポーネントキャリア上に確保される。説明を容易にするため、PDCCHから暗黙的にマッピングされるアップリンクACKチャネルリソースが、あるダウンリンクコンポーネントキャリアのために、1つのアップリンクコンポーネントキャリア上に確保される場合、そのダウンリンクコンポーネントキャリアは、アップリンクコンポーネントキャリアの「システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリア」と呼ばれる。図2は、本発明の一実施形態による、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアの概略組成図である。図2に示されるように、キャリアアグリゲーションLTE-Aシステムには、3つのダウンリンクコンポーネントキャリア、すなわち、ダウンリンクコンポーネントキャリア-1、ダウンリンクコンポーネントキャリア-2、およびダウンリンクコンポーネントキャリア-3と、2つのアップリンクコンポーネントキャリア、すなわち、アップリンクコンポーネントキャリア-1、およびアップリンクコンポーネントキャリア-2が存在する。ダウンリンクコンポーネントキャリア-1については、PDCCHから暗黙的にマッピングされるアップリンクACKチャネルリソースが、アップリンクコンポーネントキャリア-1上に確保され、ダウンリンクコンポーネントキャリア-2およびダウンリンクコンポーネントキャリア-3については、PDCCHから暗黙的にマッピングされるアップリンクACKチャネルリソースが、アップリンクコンポーネントキャリア-2上に確保される。したがって、ダウンリンクコンポーネントキャリア-1は、アップリンクコンポーネントキャリア-1のシステムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアであり、ダウンリンクコンポーネントキャリア-2およびダウンリンクコンポーネントキャリア-3は、アップリンクコンポーネントキャリア-2のシステムリンクダウンリンクコンポー
ネントキャリアである。キャリアアグリゲーションLTE-Aシステムでは、PDCCHからの暗黙的なマッピングを通してアップリンクコンポーネントキャリア上に確保されるアップリンクACKチャネルリソースの高いオーバヘッドを回避するため、アップリンクコンポーネントキャリアのシステムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアの数を少なくすることができる。
【0034】
以下の実施形態では、1つのユーザ機器の複数のダウンリンクコンポーネントキャリアが、同じアップリンクコンポーネントキャリア上でACK/NACK情報をフィードバックするように構成されるケースを例に取る。1つのユーザ機器が、同じ時間に複数のアップリンクコンポーネントキャリア上でACK/NACK情報をフィードバックするように構成される場合、同じアップリンクコンポーネントキャリア上でACK/NACK情報をフィードバックするダウンリンクコンポーネントキャリアは、1つのダウンリンクコンポーネントキャリアグループと見なされ、異なるダウンリンクコンポーネントキャリアグループは、本発明の実施形態において説明される方法に従って、それぞれ処理される。
【0035】
図3は、本発明の一実施形態による、採用されたアップリンクコンポーネントキャリアおよびダウンリンクコンポーネントキャリアの概略図である。図3に示されるように、本発明の実施形態では、ユーザ機器について、ダウンリンクコンポーネントキャリア-1、ダウンリンクコンポーネントキャリア-2、およびダウンリンクコンポーネントキャリア-3上で伝送されるPDSCHのACK/NACK情報はすべて、アップリンクコンポーネントキャリア-2上でフィードバックされ、PDSCHは、データを伝送するために使用され、PDCCHは、PDSCHのスケジューリング情報DCIを伝送するために使用され、PUCCHは、ACK/NACK情報をフィードバックするために使用される、アップリンクACKチャネルであることが仮定される。加えて、ダウンリンクコンポーネントキャリア-1、ダウンリンクコンポーネントキャリア-2、およびダウンリンクコンポーネントキャリア-3の中で、ダウンリンクコンポーネントキャリア-2のみが、アップリンクコンポーネントキャリア-2のシステムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアである。
【0036】
図4は、本発明の第2の実施形態による方法の概略フローチャートである。この実施形態は、TDDシステムを例に取る。図4に示されるように、方法は、以下のステップを含む。
【0037】
ステップ41: 基地局が、DCI内に共通フィールドを設定し、共通フィールドは、ARIコマンドフィールドおよびDAIコマンドフィールドとして構成することができる。
【0038】
非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアの場合、割り当てられたACKチャネルリソースを示すために、ARIコマンドフィールドを使用する必要がある。ARIコマンドフィールドがDCI内に追加された後、DCIのビット数は、確実に増加し、それによって、ビットオーバヘッドが増大し、LTEシステムとの非互換性が生じる。ビットオーバヘッドを低減し、LTEシステムとのより良い互換性を達成するため、この実施形態では、共通フィールドがDAIコマンドフィールドまたはARIコマンドフィールドとして構成できるように、共通フィールドは、従来のDCIにおける既存のDAIコマンドフィールドに基づいて設計される。
【0039】
LTE TDDシステムは、ACK/NACKバンドルフィードバックモードをサポートできるので、TDDシステム内のDCIは、DAIコマンドフィールドを含む。LTEシステムとの互換性のため、キャリアアグリゲーションLTE-A TDDシステムでは、既存のDAIコマンドフィールドを使用することができ、DAIコマンドフィールドは、DAIコマンドフィールドばかりでなく、ARIコマンドフィールドも表す共通フィールドとして設定される。したがって、DCIがARIコマンドフィールドを含む必要がある場合、新しいフィールドを、DCI内に追加する必要はない。もちろん、FDDシステムの場合は、DAIコマンドフィールドまたはARIコマンドフィールドを表すために、新たに2ビットを追加するという方法で、共通フィールドを設定することができる。4ビットが必要とされる、DAIコマンドフィールドとARIコマンドフィールドの両方の独立した設定と比較して、これもビットオーバヘッドを低減する。
【0040】
ステップ42: バンドルフィードバックモードが採用される場合、基地局は、すべてのダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送されるDCI内の少なくとも1つの共通フィールドを、DAIコマンドフィールドとして構成し、多重化フィードバックモードが採用される場合、基地局は、すべてのダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送されるDCI内の少なくとも1つの共通フィールドを、ARIコマンドフィールドとして構成する。
【0041】
特に、すべてのダウンリンクコンポーネントキャリアのうち、プライマリダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送されるDCI内の共通フィールドのみが、DAIコマンドフィールドもしくはARIコマンドフィールドとして構成され、または他の1つもしくは複数のダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送されるDCI内の共通フィールドが、DAIコマンドフィールドもしくはARIコマンドフィールドとして構成される。すなわち、DAIコマンドフィールドまたはARIコマンドフィールドとして構成される共通フィールドを含むDCIは、1つまたは複数のダウンリンクコンポーネントキャリア上で伝送することができ、1つのダウンリンクコンポーネントキャリアを、プライマリコンポーネントキャリアまたは非プライマリコンポーネントキャリアとすることができる。
【0042】
特に、1つのダウンリンクコンポーネントキャリアは、1つのDCIを伝送することができ、または複数のDCIを伝送することができる。ダウンリンクコンポーネントキャリアが、ただ1つのDCIを伝送する場合、そのDCI内の共通フィールドは、DAIコマンドフィールドまたはARIコマンドフィールドとして構成される。ダウンリンクコンポーネントキャリアが、複数のDCIを伝送する場合、1つまたは複数のDCI内の共通フィールドは、DAIコマンドフィールドまたはARIコマンドフィールドとして構成される。
【0043】
特に、1つまたは複数の共通フィールドを、DCI内に構成することができる。
【0044】
設計を容易にするため、バンドルフィードバックモードが採用される場合、基地局は、すべてのダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送されるDCI内の共通フィールドを、DAIコマンドフィールドとして構成し、多重化フィードバックモードが採用される場合、基地局は、すべてのダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送されるDCI内の共通フィールドを、ARIコマンドフィールドとして構成することができる。
【0045】
図3を例に取ると、ダウンリンクコンポーネントキャリア-1、ダウンリンクコンポーネントキャリア-2、およびダウンリンクコンポーネントキャリア-3に対応するDCI内の共通フィールドは、バンドルフィードバックモードでは、すべてDAIコマンドフィールドとして構成され、多重化フィードバックモードでは、すべてARIコマンドフィールドとして構成される。アップリンクACK/NACK情報フィードバックモードは、セルに固有とすることができる。すなわち、セル内のすべてのユーザ機器は、同じアップリンクACK/NACK情報フィードバックモードを採用する。代替として、アップリンクACK/NACK情報フィードバックモードは、ユーザ機器に固有とすることができる。すなわち、異なるユーザ機器は、異なるアップリンクACK/NACK情報フィードバックモードを採用することができる。
【0046】
代替として、バンドルフィードバックモードが採用される場合、例えば、基地局は、ダウンリンクPCC(Primary Component Carrier、プライマリコンポーネントキャリア)によって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールド、および/またはダウンリンクPCCのPDSCH伝送に対応するDCI内の共通フィールドを、DAIコマンドフィールドとして構成し、多重化フィードバックモードが採用される場合、例えば、基地局は、ダウンリンクPCCによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールド、および/またはダウンリンクPCCのPDSCH伝送に対応するDCI内の共通フィールドを、ARIコマンドフィールドとして構成する。
【0047】
キャリアアグリゲーションモードにあるユーザ機器の場合、1つのダウンリンクPCCと1つのアップリンクPCCを定義することができる。ダウンリンクPCCは、無線リンク障害検出、およびユーザ機器を更新するシステムメッセージのために使用することができ、ダウンリンクPCCは、構成された後、非活動化することはできない。アップリンクPCCは、アップリンク制御情報をフィードバックするために、ユーザ機器によって使用することができる。図3を例に取ると、ダウンリンクコンポーネントキャリア-2およびアップリンクコンポーネントキャリア-2は、それぞれ、ユーザ機器のダウンリンクPCCおよびアップリンクPCCとして定義することができる。
【0048】
バンドルフィードバックモードが採用される場合、DAIコマンドフィールドが、その瞬間にDCIを搬送しているPDCCHの総数を示すために使用されるならば、基地局は、ダウンリンクPCCによって伝送されるDCIの部分内の共通フィールド、および/またはダウンリンクPCCのPDSCH伝送に対応するDCI内の共通フィールドのみを、DAIコマンドフィールドとして構成することができ、他のDCI内の共通フィールドを事前設定されたデフォルト値として構成して、他のDCI内の共通フィールドを他の目的で使用することができる。多重化フィードバックモードが採用される場合、1つのACK/NACK情報フィードバック方法は、異なるアップリンクACKチャネル、例えば、PUCCHフォーマット1a/1bチャネルを、各ダウンリンクコンポーネントキャリアのPDSCH伝送に割り当て、事前設定された手法を通して、選択されたアップリンクACKチャネル上で、ACK/NACK情報をフィードバックすることである。説明を容易にするため、この方法は、チャネル選択方式と呼ばれる。別のACK/NACK情報フィードバック方法は、共通のアップリンクACKチャネル、例えば、PUCCHフォーマット2/2a/2bチャネルまたは新しいフォーマットのPUCCHチャネルを、すべてのダウンリンクコンポーネントキャリアのPDSCH伝送に割り当て、割り当てられたアップリンクACKチャネル上で、合同で符号化されたACK/NACK情報をフィードバックすることである。説明を容易にするため、この方法は、合同符号化方式と呼ばれる。ACK/NACK情報をフィードバックするために、合同符号化方式が採用される場合、共通のアップリンクACKチャネルが、すべてのダウンリンクコンポーネントキャリアのPDSCH伝送に割り当てられるので、基地局は、ダウンリンクPCCによって伝送されるDCIの部分内の共通フィールド、および/またはダウンリンクPCCのPDSCH伝送に対応するDCI内の共通フィールドのみを、ARIコマンドフィールドとして構成することができ、他のDCI内の共通フィールドを事前設定されたデフォルト値として構成すること、または他のDCI内の共通フィールドを他の目的で使用することができる。
【0049】
ステップ43: 基地局は、ユーザ機器がDCIに従ってACK/NACK情報をフィードバックするように、DCIをユーザ機器に送信する。
【0050】
この実施形態では、共通フィールドは、従来のDAIコマンドフィールドに基づいて設計され、共通フィールドは、DAIコマンドフィールドまたはARIコマンドフィールドとして構成することができ、それによって、追加のコマンドフィールドを必要とせず、1つの情報しか表すことができない既存のコマンドフィールドを使用することによって、2つの情報の表現が実現され、ビットオーバヘッド、ならびに設計および実施の複雑さが、低減される。
【0051】
図5は、本発明の第3の実施形態による方法の概略フローチャートである。この実施形態は、TDDシステムまたはFDDシステムを例に取る。図5に示されるように、方法は、以下のステップを含む。
【0052】
ステップ51: 基地局は、DCI内に共通フィールドを設定し、共通フィールドは、TPCコマンドフィールドおよびARIコマンドフィールドとして構成することができる。
【0053】
TPCコマンドフィールドは、送信電力を制御するために使用されるので、TDDシステムとFDDシステムの両方に存在する。LTEシステムとの互換性のため、キャリアアグリゲーションLTE-Aシステムでは、既存のTPCコマンドフィールドを使用することができ、TPCコマンドフィールドは、TPCコマンドフィールドばかりでなく、ARIコマンドフィールドも表すことができる、共通フィールドとして設定することができる。このように、DCIがARIコマンドフィールドを含む必要がある場合、新しいフィールドをDCI内に追加する必要はない。
【0054】
ステップ52: 基地局は、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドを、TPCコマンドフィールドとして構成し、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドを、ARIコマンドフィールドとして構成する。
【0055】
特に、1つのユーザ機器について、NDL個のダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送されるPDSCHに対応するACK/NACK情報が、1つのアップリンクコンポーネントキャリア上でフィードバックされるように構成される場合、アップリンクコンポーネントキャリアのシステムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアは、同時にn個のPDCCHをおそらくは伝送することができ、ここで、1≦n≦NDLであり、n個のPDCCHは、それぞれ、n個のダウンリンクコンポーネントキャリアのPDSCH伝送をスケジュールするためのDCI情報を搬送する。nが2以上のケースは、おそらくは以下の2つの要因によって引き起こされ、すなわち、NDL個のダウンリンクコンポーネントキャリアにおいて、アップリンクコンポーネントキャリアの少なくとも2つのシステムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアが存在し、PDCCHが、他のキャリアのPDSCH伝送についてのキャリア間スケジューリングを実行する。n個のPDCCHによって搬送されるDCI内に、それぞれ1つの共通フィールドが存在する。
【0056】
ステップ52において、基地局は、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドを、TPCコマンドフィールドとして構成し、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCIは、ダウンリンクPCCのPDSCH伝送に対応するDCI、および/またはダウンリンクPCCによって伝送される少なくとも1つのDCIとすることができる。
【0057】
ステップ52において、基地局は、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドを、ARIコマンドフィールドとして構成する。非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドをARIコマンドフィールドとして構成することは、具体的には、例えば、ACK/NACK情報が、チャネル選択方式もしくは合同符号化方式でフィードバックされる場合に、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送されるDCI内の共通フィールドを、ARIコマンドフィールドとして構成すること、または非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される1つの事前指定されたDCI内の共通フィールドを、ARIコマンドフィールドとして構成することとすることができ、例えば、ACK/NACK情報が、合同符号化方式でフィードバックされる場合、事前指定されたDCIは、具体的には、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって最初または最後に伝送され、活動化されたダウンリンクコンポーネントキャリアの中のダウンリンク非PCCのPDSCH伝送に対応する、DCIとすることができる。このステップでは、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCIは、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアの1つの上で伝送される1つもしくは複数のDCI、または複数のキャリア上で伝送される1つもしくは複数のDCIとすることができる。
【0058】
図3を例に取ると、ダウンリンクコンポーネントキャリア-2に対応するDCI内の共通フィールドは、TPCコマンドフィールドとして構成され、ダウンリンクコンポーネントキャリア-1およびダウンリンクコンポーネントキャリア-3に対応するDCI内の共通フィールドは、ARIコマンドフィールドとして構成され、またはダウンリンクコンポーネントキャリア-2に対応するDCI内の共通フィールドは、TPCコマンドフィールドとして構成され、事前指定されたDCI内の共通フィールドは、ARIコマンドフィールドとして構成され、ダウンリンクコンポーネントキャリア-3に対応するDCIが、事前指定されたDCIである。
【0059】
ステップ53: 基地局は、ユーザ機器がDCIに従ってACK/NACK情報をフィードバックするように、DCIをユーザ機器に送信する。
【0060】
この実施形態では、基地局は、以下の方法で、ACKチャネルリソースをユーザ機器に割り当てる。暗黙的なマッピングのためのアップリンクACKチャネルリソースが、アップリンクコンポーネントキャリアのシステムリンクダウンリンクコンポーネントキャリア上で伝送される各PDCCHのための1つのアップリンクコンポーネントキャリア内に確保される。したがって、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリア上で対応するPDCCHが送信される、PDSCH伝送に割り当てられるアップリンクACKチャネルリソースは、対応するPDCCHから暗黙的なマッピングを通して獲得することができ、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリア上で対応するPDCCHが送信される、PDSCH伝送に割り当てられるアップリンクACKチャネルリソースは、対応するPDCCHから暗黙的なマッピングを通して獲得することはできないが、明示的なシグナリング通知方法で獲得することができる。このケースでは、各ダウンリンクコンポーネントキャリアのPDSCH伝送のために、対応するPDCCHを非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリア上で送信できる場合、基地局は、高レベルのシグナリングを通して、アップリンクACKチャネルリソースのグループを割り当てる。高レベルのシグナリングを通して割り当てられたアップリンクACKチャネルリソースのグループは、異なるコンポーネントキャリアのPDSCH伝送に対して異なることができ、または同じとすることができる。システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリア上で送信されるPDCCHによって搬送されるDCI内の共通フィールドは、すべてをTPCコマンドフィールドとして構成することができ、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリア上で送信されるPDCCHによって搬送されるDCI内の共通フィールドは、すべてをARIコマンドフィールドとして構成することができる。
【0061】
加えて、図5aに示されるように、この実施形態は、以下のステップをさらに含むことができる。
【0062】
ステップ51: 基地局は、DCI内に共通フィールド設定し、共通フィールドは、TPCコマンドフィールドおよびARIコマンドフィールドとして構成することができる。
【0063】
ステップ54: 基地局は、ダウンリンクPCCによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールド、および/またはダウンリンクPCCのPDSCH伝送に対応するDCI内の共通フィールドを、ARIコマンドフィールドとして構成し、残りのDCI内の少なくとも1つの共通フィールドを、TPCコマンドフィールドとして構成する。
【0064】
特に、ACK/NACK情報をフィードバックするために、合同符号化方式が採用される場合、共通のアップリンクACKチャネルが、すべてのダウンリンクコンポーネントキャリアのPDSCH伝送に割り当てられるので、基地局は、ダウンリンクPCCによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールド、および/またはダウンリンクPCCのPDSCH伝送に対応するDCI内の共通フィールドのみを、ARIコマンドフィールドとして構成することができ、残りのDCI内の少なくとも1つの共通フィールドを、TPCコマンドフィールドとして構成することができ、他のDCI内の共通フィールドを事前設定されたデフォルト値として構成すること、または他のDCI内の共通フィールドを他の目的で使用することができる。
【0065】
図3を例に取ると、ダウンリンクコンポーネントキャリア-2は、ダウンリンクPCCであり、ダウンリンクコンポーネントキャリア-3は、ダウンリンク非PCCである。このケースでは、ダウンリンクコンポーネントキャリア-2に対応するDCI内の共通フィールドは、ARIコマンドフィールドとして構成することができ、ダウンリンクコンポーネントキャリア-3に対応するDCI内の共通フィールドは、TPCコマンドフィールドとして構成することができ、ダウンリンクコンポーネントキャリア-1に対応するDCI内の共通フィールドは、事前設定されたデフォルト値として構成することができる。
【0066】
ステップ53: 基地局は、ユーザ機器がDCIに従ってACK/NACK情報をフィードバックするように、DCIをユーザ機器に送信する。
【0067】
すなわち、この実施形態ならびに第4および第5の実施形態では、例えば、ダウンリンクPCCなど、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドは、DAIコマンドフィールドおよび/またはARIコマンドフィールドとして構成することができ、例えば、ダウンリンク非PCCなど、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドは、TPCコマンドフィールドとして構成することができる。他のケースでの言及および適用も可能である。
【0068】
この実施形態では、共通フィールドは、従来のTPCコマンドフィールドに基づいて設計され、共通フィールドは、TPCコマンドフィールドまたはARIコマンドフィールドとして構成することができ、それによって、追加のコマンドフィールドを必要とせず、1つの情報しか表すことができない既存のコマンドフィールドを使用することによって、2つの情報の表現が実現され、ビットオーバヘッド、ならびに設計および実施の複雑さが、低減される。
【0069】
図6は、本発明の第4の実施形態による方法の概略フローチャートである。この実施形態は、FDDシステムを例に取る。図6に示されるように、方法は、以下のステップを含む。
【0070】
ステップ61: 基地局は、DCI内に共通フィールドを設定し、共通フィールドは、TPCコマンドフィールドおよびDAIコマンドフィールドとして構成することができる。
【0071】
ステップ62: 基地局は、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドを、TPCコマンドフィールドとして構成し、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドを、DAIコマンドフィールドとして構成する。
【0072】
システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCIは、具体的には、ダウンリンクPCCのPDSCH伝送に対応するDCI、および/またはダウンリンクPCCによって伝送される少なくとも1つのDCIとすることができる。非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドをDAIコマンドフィールドとして構成することは、具体的には、例えば、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送されるDCI内の共通フィールドを、DAIコマンドフィールドとして構成すること、または非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される1つの事前指定されたDCI内の共通フィールドを、DAIコマンドフィールドとして構成することとすることができる。1つの事前指定されたDCIは、具体的には、例えば、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって最初または最後に伝送され、活動化されたダウンリンクコンポーネントキャリアの中のダウンリンク非PCCのPDSCH伝送に対応する、DCIとすることができる。
【0073】
特に、1つのユーザ機器について、NDL個のダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送されるPDSCHに対応するACK/NACK情報が、1つのアップリンクコンポーネントキャリア上でフィードバックされるように構成される場合、アップリンクコンポーネントキャリアのシステムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアは、同時にn個のPDCCHをおそらくは伝送することができ、ここで、1≦n≦NDLであり、n個のPDCCHは、それぞれ、n個のダウンリンクコンポーネントキャリアのPDSCH伝送をスケジュールするためのDCIを搬送する。nが2以上のケースは、おそらくは以下の2つの要因によって引き起こされ、すなわち、NDL個のダウンリンクコンポーネントキャリアにおいて、アップリンクコンポーネントキャリアの少なくとも2つのシステムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアが存在し、PDCCHが、他のキャリアのPDSCH伝送についてのキャリア間スケジューリングを実行する。n個のPDCCHによって搬送されるDCI内に、それぞれ1つの共通フィールドが存在する。
【0074】
図3を例に取ると、ダウンリンクコンポーネントキャリア-2に対応するDCI内の共通フィールドは、TPCコマンドフィールドとして構成され、ダウンリンクコンポーネントキャリア-1およびダウンリンクコンポーネントキャリア-3に対応するDCI内の共通フィールドは、DAIコマンドフィールドとして構成される。
【0075】
ステップ63: 基地局は、ユーザ機器がDCIに従ってACK/NACK情報をフィードバックするように、DCIをユーザ機器に送信する。
【0076】
この実施形態では、基地局は、以下の方法で、ACKチャネルリソースをユーザ機器に割り当てる。暗黙的なマッピングのためのアップリンクACKチャネルリソースが、アップリンクコンポーネントキャリアのシステムリンクダウンリンクコンポーネントキャリア上で伝送される各PDCCHのための1つのアップリンクコンポーネントキャリア内に確保される。したがって、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリア上で対応するPDCCHが送信される、PDSCH伝送のために、割り当てられたアップリンクACKチャネルリソースを、対応するPDCCHから暗黙的なマッピングを通して獲得することができる。システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリア上で伝送されるn個のPDCCHによって搬送される共通フィールドは、すべてをTPCコマンドフィールドとして解析することができ、または例えば、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される最初のPDCCHもしくは事前指定されたPDCCHなど、ただ1つのPDCCHを選択することができ、選択されたPDCCHによって搬送される共通フィールドは、TPCコマンドフィールドとして構成することができるが、残りのn-1個のPDCCHによって搬送される共通フィールドは、すべてがDAIコマンドフィールドとして構成される。
【0077】
上で説明したように、DAIコマンドフィールドは、DCIを搬送するPDCCHの数を示すために使用され、アップリンクACK/NACK情報がバンドルフィードバックモードにある場合に、主に使用される。バンドルフィードバックモードでは、複数のPDSCH伝送に対応するアップリンクACK/NACK情報が、論理AND演算を施すことで一緒にフィードバックされ、それによって、ただ1つのアップリンクACKチャネルしか必要とされない。したがって、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリア上で対応するPDCCHを送信するPDSCH伝送に対して、アップリンクACKチャネルリソースが割り当てられないことがあり、このケースでは、現在の瞬間にDCIを搬送するために使用されるPDCCHの総数を示すために、DAIコマンドフィールドだけ使用する必要がある。図3に示された構成を例に取り、各ダウンリンクコンポーネントキャリアのPDSCH伝送をスケジュールする対応するPDCCHが、ダウンリンクコンポーネントキャリア自体の上で送信され、その後、アップリンクACKチャネルが、ダウンリンクコンポーネントキャリア-2上で送信されるPDCCHから暗黙的なマッピングを通してユーザ機器に割り当てられ、ダウンリンクコンポーネントキャリア-1およびダウンリンクコンポーネントキャリア-3上のPDSCH伝送には、アップリンクACKチャネルが割り当てられないと仮定する。ユーザ機器が、ダウンリンクコンポーネントキャリア-2上で送信されたPDCCHを正常に受信し、その一方、ユーザ機器によって受信されたPDCCH内の共通フィールドがDAIコマンドフィールドでないために、ダウンリンクコンポーネントキャリア-1およびダウンリンクコンポーネントキャリア-3上で送信されたPDCCHを正しく受信できなかった場合、ユーザ機器は、PDCCHの紛失を検出することができず、それによって、不正確なACK/NACK情報フィードバックが生じる。ACK/NACKバンドルフィードバックモードで構成されたユーザ機器のチャネル状態は、通常は貧弱である。したがって、PDCCHによって占有される制御チャネルユニットリソースの数は、2つ以上になるように常に強いることができる。これは、2つ以上のPDCCHの送信が、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリア上で行われること、またはシステムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって送信されるPDCCHが、2つ以上の制御チャネルユニットのリソースを占有することを維持することによって保証することができる。PDCCHからのアップリンクACKチャネルの暗黙的なマッピングのプロセスにおいて、1つのアップリンクACKチャネルは、各制御チャネルユニットからマッピングすることができる。PDCCHが2つ以上の制御チャネルユニットリソースを占有する場合、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリア上で送信されるPDCCHから暗黙的にマッピングできるアップリンクACKチャネルの数も、2つ以上である。このケースでは、例えば、PDCCHによって占有される最初の2つの制御チャネルユニットからマッピングされる2つのアップリンクACKチャネルなど、2つのアップリンクACKチャネルを選択することができ、2つの選択されたアップリンクACKチャネルには、ACK0およびACK1という標識が付けられる。DAIコマンドフィールドとして構成できる共通フィールドを含むPDCCHを受信しないことによって引き起こされる、可能な誤ったアップリンクACK/NACK情報フィードバックを回避するため、ACK0は、正常に受信されたPDCCH内の共通フィールドがいずれも、DAIコマンドフィールドとして構成できない場合に、アップリンクACK/NACK情報をフィードバックするために選択することができ、ACK1は、正常に受信されたPDCCH内の共通フィールドが、DAIコマンドフィールドとして構成される場合に、アップリンクACK/NACK情報をフィードバックするために選択することができる。
【0078】
しかし、バンドルモードで構成されたユーザ機器の場合、PDCCHによって占有される制御チャネルユニットの数が2つ以上になるように常に強いることは、PDCCHリソースの不必要な浪費を招く可能性がある。非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリア上で対応するPDCCHが送信される、PDSCH伝送の場合、アップリンクチャネルリソースは、明示的なシグナリング通知方法で割り当てることができる。このケースでは、1つのアップリンクACKチャネルリソースを、高レベルシグナリングを通して、1つのユーザ機器に直接的に割り当てることができ、またはアップリンクACKチャネルリソースの1つのグループを、高レベルシグナリングを通して割り当てることができ、ユーザ機器がバンドルフィードバックモードにある場合は、例えば、最初のアップリンクACKチャネルリソースなど、1つのデフォルトアップリンクACKチャネルリソースが選択される。アップリンクACKチャネルリソースの1つのグループが、高レベルシグナリングを通して割り当てられる場合、アップリンクACKチャネルリソースの1つのグループが、多重化フィードバックモードにおいて、高レベルシグナリングを通して割り当てられる方法を、簡単なシステム設計を維持するために、採用することができる。加えて、1つのデフォルトアップリンクACKチャネルリソースが、割り当てられたアップリンクACKチャネルリソースのグループから選択される場合、異なるユーザ機器は、異なるデフォルトアップリンクACKチャネルを選択することができる。例えば、UE-1は、バンドルフィードバックモードにあるときに、高レベルシグナリングを通して割り当てられた最初のアップリンクACKチャネルリソースをデフォルトで選択し、UE-2は、バンドルフィードバックモードにあるときに、高レベルシグナリングを通して割り当てられた最後のアップリンクACKチャネルリソースをデフォルトで選択する。暗黙的に割り当てられるアップリンクACKチャネルには、ACKimpという標識を、明示的に割り当てられるアップリンクACKチャネルには、ACKexpという標識を付ける。DAIコマンドフィールドとして構成できる共通フィールドを含むPDCCHを受信しないことによって引き起こされる、可能な誤ったアップリンクACK/NACK情報フィードバックを
回避するため、ACKimpは、正常に受信されたPDCCH内の共通フィールドがいずれも、DAIコマンドフィールドとして構成できない場合に、アップリンクACK/NACK情報をフィードバックするために選択することができ、ACKexpは、正常に受信されたPDCCH内の共通フィールドが、DAIコマンドフィールドとして構成される場合に、アップリンクACK/NACK情報をフィードバックするために選択することができる。
【0079】
この実施形態では、共通フィールドは、TPCコマンドフィールドおよびDAIコマンドフィールドとして構成することができ、UEは、割り当てられた第1のACK/NACKチャネルを決定することができ、第1のDCIを正しく受信した後、UEは、決定した第1のACK/NACKチャネルを介して、ACK/NACK情報をフィードバックし、第1のDCIは、DAIコマンドフィールドとして構成された共通フィールドを有するDCIであり、第1のACK/NACKチャネルは、第1のDCIが正しく受信された場合に、ACK/NACK情報をフィードバックするのに専用される。第1のACK/NACKチャネルは、暗黙的な規則を通して決定することができ、または高レベルシグナリングを通して通知することができる。第1のACK/NACKチャネルが、高レベルシグナリング通知に従って決定される場合、ACK/NACKチャネルのグループを、高レベルシグナリングを通して通知することができ、ユーザ機器は、ACK/NACKチャネルのグループから1つもしくは複数のACK/NACKチャネルを選択し、またはユーザ機器は、高レベルシグナリングを通して通知されたすべてのACK/NACKチャネルを使用する。
【0080】
この実施形態では、共通フィールドは、TPCコマンドフィールドおよびDAIコマンドフィールドとして構成することができ、UEは、割り当てられた第2のACK/NACKチャネルを決定することができ、第1のDCIが正しく受信されない場合、UEは、決定した第2のACK/NACKチャネルを介して、ACK/NACK情報をフィードバックし、第2のACK/NACKチャネルは、第1のDCIが正しく受信されない場合に、ACK/NACK情報をフィードバックするのに専用される。第2のACK/NACKチャネルは、暗黙的な規則を通して決定することができ、または高レベルシグナリングを通して通知することができる。第2のACK/NACKチャネルが、高レベルシグナリング通知に従って決定される場合、ACK/NACKチャネルのグループを、高レベルシグナリングを通して通知することができ、ユーザ機器は、グループから1つもしくは複数のACK/NACKチャネルを選択し、またはユーザ機器は、高レベルシグナリングを通して通知されたすべてのACK/NACKチャネルを使用する。
【0081】
この実施形態では、共通フィールドは、従来のTPCコマンドフィールドに基づいて設計され、共通フィールドは、TPCコマンドフィールドまたはDAIコマンドフィールドとして構成することができ、それによって、追加のコマンドフィールドを必要とせず、1つの情報しか表すことができない既存のコマンドフィールドを使用することによって、2つの情報の表現が実現され、ビットオーバヘッド、ならびに設計および実施の複雑さが、低減される。
【0082】
図7は、本発明の第5の実施形態による方法の概略フローチャートである。この実施形態は、FDDシステムを例に取る。図7に示されるように、方法は、以下のステップを含む。
【0083】
ステップ71: 基地局は、DCI内に共通フィールドを設定し、共通フィールドは、TPCコマンドフィールド、DAIコマンドフィールド、およびARIコマンドフィールドとして構成することができる。
【0084】
ステップ72: 基地局は、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドを、TPCコマンドフィールドとして構成し、ACK/NACK情報のフィードバックモードが、バンドルフィードバックモードである場合、基地局は、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドを、DAIコマンドフィールドとして構成し、またはACK/NACK情報のフィードバックモードが、多重化フィードバックモードである場合、基地局は、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドを、ARIコマンドフィールドとして構成する。
【0085】
システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCIは、具体的には、ダウンリンクPCCのPDSCH伝送に対応するDCI、および/またはダウンリンクPCCによって伝送される少なくとも1つのDCIとすることができる。ACK/NACK情報のフィードバックモードが、バンドルフィードバックモードである場合、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドをDAIコマンドフィールドとして構成することは、例えば、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送されるDCI内の共通フィールドを、DAIコマンドフィールドとして構成すること、または非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される事前指定されたDCI内の共通フィールドを、DAIコマンドフィールドとして構成することとすることができる。ACK/NACK情報のフィードバックモードが、多重化フィードバックモードである場合、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドをARIコマンドフィールドとして構成することは、例えば、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送されるDCI内の共通フィールドを、ARIコマンドフィールドとして構成すること、または非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される1つの事前指定されたDCI内の共通フィールドを、ARIコマンドフィールドとして構成することとすることができる。1つの事前指定されたDCIは、具体的には、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって最初または最後に伝送され、活動化されたダウンリンクコンポーネントキャリアの中のダウンリンク非PCCのPDSCH伝送に対応する、DCIとすることができる。
【0086】
特に、1つのユーザ機器について、NDL個のダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送されるPDSCHに対応するACK/NACK情報が、1つのアップリンクコンポーネントキャリア上でフィードバックされるように構成される場合、アップリンクコンポーネントキャリアのシステムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアは、同時にn個のPDCCHをおそらくは伝送することができ、ここで、1≦n≦NDLであり、n個のPDCCHは、それぞれ、n個のダウンリンクコンポーネントキャリアのPDSCH伝送をスケジュールするためのDCI情報を搬送する。nが2以上のケースは、おそらくは以下の2つの要因によって引き起こされ、すなわち、NDL個のダウンリンクコンポーネントキャリアにおいて、アップリンクコンポーネントキャリアの少なくとも2つのシステムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアが存在し、PDCCHが、他のキャリアのPDSCH伝送についてのキャリア間スケジューリングを実行する。n個のPDCCHによって搬送されるDCI情報内に、それぞれ1つの共通フィールドが存在する。
【0087】
図3を例に取ると、ダウンリンクコンポーネントキャリア-2に対応する共通フィールドは、TPCコマンドフィールドとして構成され、バンドルフィードバックモードでは、ダウンリンクコンポーネントキャリア-1およびダウンリンクコンポーネントキャリア-3に対応する共通フィールドはともに、DAIコマンドフィールドとして構成され、多重化フィードバックモードでは、ダウンリンクコンポーネントキャリア-1およびダウンリンクコンポーネントキャリア-3に対応する共通フィールドはともに、ARIコマンドフィールドとして構成される。
【0088】
ステップ73: 基地局は、ユーザ機器がDCIに従ってACK/NACK情報をフィードバックするように、DCIをユーザ機器に送信する。
【0089】
この実施形態では、基地局は、以下の方法で、ACKチャネルリソースをユーザ機器に割り当てることができる。ACK/NACK情報のフィードバックモードが多重化フィードバックモードである場合、割り当てのために図5に示される実施形態を参照することができ、ACK/NACK情報のフィードバックモードがバンドルフィードバックモードである場合、割り当てのために図6に示される実施形態を参照することができる。
【0090】
この実施形態では、共通フィールドは、TPCコマンドフィールド、DAIコマンドフィールド、およびARIコマンドフィールドとして構成することができる。ACK/NACKのフィードバックモードがバンドルフィードバックモードである場合、UEは、割り当てられた第1のACK/NACKチャネルを決定することができ、第1のDCIを正しく受信した場合、ユーザ機器は、決定した第1のACK/NACKチャネルを介して、ACK/NACK情報をフィードバックし、第1のDCIは、DAIコマンドフィールドとして構成された共通フィールドを有するDCIであり、第1のACK/NACKチャネルは、第1のDCIが正しく受信された場合に、ACK/NACK情報をフィードバックするのに専用される。第1のACK/NACKチャネルは、暗黙的な規則を通して決定することができ、または高レベルシグナリングを通して通知することができる。第1のACK/NACKチャネルが、高レベルシグナリング通知に従って決定される場合、ACK/NACKチャネルのグループを、高レベルシグナリングを通して通知することができ、ユーザ機器は、グループから1つもしくは複数のACK/NACKチャネルを選択し、またはユーザ機器は、高レベルシグナリングを通して通知されたすべてのACK/NACKチャネルを使用する。
【0091】
この実施形態では、共通フィールドは、TPCコマンドフィールド、DAIコマンドフィールド、およびARIコマンドフィールドとして構成することができる。ACK/NACK情報のフィードバックモードがバンドルフィードバックモードである場合、UEは、割り当てられた第2のACK/NACKチャネルを決定することができ、第1のDCIが正しく受信されない場合、UEは、決定した第2のACK/NACKチャネルを介して、ACK/NACK情報をフィードバックし、第2のACK/NACKチャネルは、第1のDCIが正しく受信されない場合に、ACK/NACK情報をフィードバックするのに専用される。第2のACK/NACKチャネルは、暗黙的な規則を通して決定することができ、または高レベルシグナリングを通して通知することができる。第2のACK/NACKチャネルが、高レベルシグナリング通知に従って決定される場合、ACK/NACKチャネルのグループを、高レベルシグナリングを通して通知することができ、ユーザ機器は、グループから1つもしくは複数のACK/NACKチャネルを選択し、またはユーザ機器は、高レベルシグナリングを通して通知されたすべてのACK/NACKチャネルを使用する。
【0092】
この実施形態では、共通フィールドは、既存のTPCコマンドフィールドに基づいて設計され、共通フィールドは、TPCコマンドフィールド、DAIコマンドフィールド、またはARIコマンドフィールドとして構成することができ、それによって、追加のコマンドフィールドを必要とせず、1つの情報しか表すことができない既存のコマンドフィールドを使用することによって、3つの情報の表現が実現され、ビットオーバヘッド、ならびに設計および実施の複雑さが、低減される。
【0093】
本発明の第1から第5の実施形態では、ダウンリンクコンポーネントキャリアのデータ伝送に対して、対応するACK/NACK情報フィードバックが、DCI内の共通フィールドに従って制御されることに留意されたい。ダウンリンクコンポーネントキャリア上で準静的にスケジュールされるデータ伝送の場合、初期伝送は、DCIを通して制御されず、ACK/NACK情報のフィードバックは、LTEシステムメカニズムを再利用することができるが、それについては、本発明の説明の範囲を超えている。LTE-Aシステムでは、アップリンクACK/NACK情報のフィードバックのために、例えば、送信ダイバシティまたは空間分割多重化などの、いくつかのマルチアンテナ技術を導入することができ、このケースでは、1つのダウンリンクコンポーネントキャリアのデータ伝送が、2つ以上のアップリンクACKチャネルの割り当てを必要とすることがある。1つのダウンリンクコンポーネントキャリアのデータ伝送が、2つのアップリンクACKチャネルの割り当てを必要とする一例では、第2のACKチャネルは、割り当てられた第1のACKチャネルに一定のオフセットを追加することによって、獲得することができ、アップリンクACKチャネルが、PDCCHから暗黙的なマッピングを通して割り当てられるケースでは、各PDCCHは、少なくとも2つの制御チャネルユニットリソースを占有し、アップリンクACKチャネルが、明示的なシグナリング通知を通して割り当てられるケースでは、アップリンクACKチャネルリソース対のグループを、高レベルシグナリングを通して直接的に構成することができ、DCI内のARIコマンドフィールドは、現在割り当てられているアップリンクACKチャネルリソース対を示す。これは、本発明にとって中心的なことではなく、本明細書ではこれ以上説明されない。
【0094】
図8は、本発明の第6の実施形態による、基地局の概略構造図であり、基地局は、構成モジュール81と、送信モジュール82とを含む。構成モジュール81は、ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも1つのタイプのコマンドフィールドとしてDCI内に事前設定された共通フィールドを、ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも2つのタイプのコマンドフィールドで構成するように構成され、共通フィールドは、ACK/NACKフィードバックに関連するコマンドフィールドとして構成することができる。送信モジュール82は、ユーザ機器がDCIに従ってACK/NACK情報をフィードバックするように、DCIをユーザ機器に送信するように構成される。
【0095】
さらに、この実施形態における基地局は、設定モジュールを含むことができ、設定モジュールは、DCI内に共通フィールドを設定するように構成される。
【0096】
共通フィールドは、DAIコマンドフィールドおよびARIコマンドフィールドとして構成することができる。このケースでは、構成モジュール81は、第1のユニットまたは第2のユニットを含む。第1のユニットは、ACK/NACK情報のフィードバックモードがバンドルフィードバックモードである場合、少なくとも1つの共通フィールドを、DAIコマンドフィールドとして構成するように、例えば、すべての共通フィールドを、DAIコマンドフィールドとして構成するように、またはダウンリンクPCCによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールド、および/もしくはダウンリンクPCCのPDSCH伝送に対応するDCI内の共通フィールドを、DAIコマンドフィールドとして構成するように構成される。第2のユニットは、ACK/NACK情報のフィードバックモードが多重化フィードバックモードである場合、少なくとも1つの共通フィールドを、ARIコマンドフィールドとして構成するように、例えば、すべての共通フィールドを、ARIコマンドフィールドとして構成するように、またはダウンリンクPCCによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールド、および/もしくはダウンリンクPCCのPDSCH伝送に対応するDCI内の共通フィールドを、ARIコマンドフィールドとして構成するように構成される。
【0097】
代替として、共通フィールドは、TPCコマンドフィールドおよびARIコマンドフィールドとして構成することができる。このケースでは、構成モジュール81は、第3のユニットおよび第4のユニットを含む。第3のユニットは、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドを、TPCコマンドフィールドとして構成するように構成され、例えば、具体的には、ダウンリンクPCCのPDSCH伝送に対応するDCI内の共通フィールド、および/またはダウンリンクPCCによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドを、TPCコマンドフィールドとして構成するように構成される。第4のユニットは、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドを、ARIコマンドフィールドとして構成するように構成され、例えば、具体的には、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送されるDCI内のすべての共通フィールドを、ARIコマンドフィールドとして構成するように、または非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される1つの事前指定されたDCI内の共通フィールドを、ARIコマンドフィールドとして構成するように構成される。
【0098】
代替として、第3のユニットは、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドを、TPCコマンドフィールドとして構成するように構成され、第4ユニットは、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドを、ARIコマンドフィールドとして構成するように構成される。
【0099】
代替として、共通フィールドは、TPCコマンドフィールドおよびDAIコマンドフィールドとして構成することができる。このケースでは、構成モジュール81は、第5のユニットおよび第6のユニットを含む。第5のユニットは、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドを、TPCコマンドフィールドとして構成するように構成され、例えば、具体的には、ダウンリンクPCCのPDSCH伝送に対応するDCI内の共通フィールド、および/またはダウンリンクPCCによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドを、TPCコマンドフィールドとして構成するように構成される。第6のユニットは、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドを、DAIコマンドフィールドとして構成するように構成され、例えば、具体的には、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送されるDCI内のすべての共通フィールドを、DAIコマンドフィールドとして構成するように、または非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される1つの事前指定されたDCI内の共通フィールドを、DAIコマンドフィールドとして構成するように構成される。
【0100】
代替として、第5のユニットは、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドを、TPCコマンドフィールドとして構成するように構成され、第6ユニットは、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドを、DAIコマンドフィールドとして構成するように構成される。
【0101】
代替として、共通フィールドは、TPCコマンドフィールド、ならびにDAIコマンドフィールド、およびARIコマンドフィールドとして構成することができる。このケースでは、構成モジュール81は、第7のユニットおよび第8のユニットを含む。第7のユニットは、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドを、TPCコマンドフィールドとして構成するように構成され、例えば、具体的には、ダウンリンクPCCのPDSCH伝送に対応するDCI内の共通フィールド、および/またはダウンリンクPCCによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドを、TPCコマンドフィールドとして構成するように構成される。第8のユニットは、ACK/NACK情報のフィードバックモードがバンドルフィードバックモードである場合、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドを、DAIコマンドフィールドとして構成するように構成され、例えば、具体的には、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送されるDCI内のすべての共通フィールドを、DAIコマンドフィールドとして構成するように、もしくは非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される1つの事前指定されたDCI内の共通フィールドを、DAIコマンドフィールドとして構成するように構成され、または第8のユニットは、ACK/NACK情報のフィードバックモードが多重化フィードバックモードである場合、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドを、ARIコマンドフィールドとして構成するように構成され、例えば、具体的には、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送されるDCI内のすべての共通フィールドを、ARIコマンドフィールドとして構成するように、もしくは非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される1つの事前指定されたDCI内の共通フィールドを、ARIコマンドフィールドとして構成するように構成される。
【0102】
代替として、第7のユニットは、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドを、TPCコマンドフィールドとして構成するように構成され、第8のユニットは、ACK/NACK情報のフィードバックモードがバンドルフィードバックモードである場合、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドを、DAIコマンドフィールドとして構成するように構成され、またはACK/NACK情報のフィードバックモードが多重化フィードバックモードである場合、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドを、ARIコマンドフィールドとして構成するように構成される。
【0103】
上述のモジュールによって実行される特定の機能について、ここでは繰り返し説明されない、方法の実施形態を参照することができる。この実施形態において提供される基地局は、例えば、上述の方法の実施形態において提供される方法を実行することができる。
【0104】
この実施形態では、共通フィールドが、DCI内に設定され、共通フィールドは、異なるシナリオでは、異なるコマンドフィールドとして構成することができる。したがって、有効性の観点からは、共通フィールドは、共通フィールドがそれとして構成され得るコマンドフィールドの総和に等価であり、それによって、より多くのコマンドフィールドの表現が、より少数のビットを使用することによって実現され、ビットオーバヘッド、ならびに設計および実施の複雑さが、低減される。したがって、LTE-AシステムにおけるDCI情報のビット数は、LTEシステムとの互換性が達成され、その結果、LTEシステムにおけるほとんどの設計がLTE-Aシステムに継承されるように、可能な限り、LTEシステムにおけるそれと一致するように保たれる。
【0105】
図9は、本発明の第7の実施形態による、ユーザ機器の概略構造図であり、ユーザ機器は、受信モジュール91と、フィードバックモジュール92とを含む。受信モジュール91は、基地局によって送信され、ダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送されるDCIを受信するように構成される。フィードバックモジュール92は、ACK/NACKフィードバックに関連し、DCI内に事前設定された共通フィールド内に構成されるコマンドフィールドに従って、ACK/NACK情報をフィードバックするように構成され、共通フィールドは、ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも2つのタイプのコマンドフィールドとして構成することができる。
【0106】
共通フィールドをACK/NACKフィードバックに関連するコマンドフィールドとして構成できる場合の、ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも2つのタイプのコマンドフィールドは、DAIコマンドフィールドおよびARIコマンドフィールド、またはTPCコマンドフィールドおよびARIコマンドフィールド、またはTPCコマンドフィールドおよびDAIコマンドフィールド、またはTPCコマンドフィールド、DAIコマンドフィールド、およびARIコマンドフィールドすることができる。
【0107】
この実施形態では、共通フィールドは、TPCコマンドフィールドおよびDAIコマンドフィールドとして構成することができ、またはTPCコマンドフィールド、DAIコマンドフィールド、およびARIコマンドフィールドとして構成することができ、ACK/NACK情報のフィードバックモードがバンドルフィードバックモードである場合、ユーザ機器は、決定モジュール93をさらに含むことができる。決定モジュール93は、割り当てられた第1のACK/NACKチャネルを決定するように構成され、フィードバックモジュール92は、具体的には、第1のDCIが正しく受信された場合に、決定モジュール93によって決定された第1のACK/NACKチャネルを介して、ACK/NACK情報をフィードバックするように構成される。この実施形態では、第1のDCIは、DAIコマンドフィールドとして構成された共通フィールドを有するDCIであり、第1のACK/NACKチャネルは、第1のDCIが正しく受信された場合に、ACK/NACK情報をフィードバックするのに専用される。
【0108】
この実施形態では、決定モジュール93は、第2のACK/NACKチャネルを決定するようにさらに構成することができる。フィードバックモジュール92は、第1のDCIが正しく受信されない場合に、決定モジュール93によって決定された第2のACK/NACKチャネルを介して、ACK/NACK情報をフィードバックするように特に構成される。この実施形態では、第2のACK/NACKチャネルは、第1のDCIが正しく受信されない場合に、ACK/NACK情報をフィードバックするのに専用される。
【0109】
上述のモジュールによって実行される特定の機能について、ここでは繰り返し説明されない、方法の実施形態を参照することができる。この実施形態において提供されるユーザ機器は、例えば、上述の方法の実施形態において提供される方法を実行することができる。
【0110】
この実施形態では、共通フィールドが、DCI内に設定され、共通フィールドは、異なるシナリオでは、異なるコマンドフィールドとして構成することができる。したがって、有効性の観点からは、共通フィールドは、共通フィールドがそれとして構成され得るコマンドフィールドの総和に等価であり、それによって、より多くのコマンドフィールドの表現が、より少数のビットを使用することによって実現され、ビットオーバヘッド、ならびに設計および実施の複雑さが、低減される。したがって、LTE-AシステムにおけるDCI情報のビット数は、LTEシステムとの互換性が達成され、その結果、LTEシステムにおけるほとんどの設計がLTE-Aシステムに継承されるように、可能な限り、LTEシステムにおけるそれと一致するように保たれる。
【0111】
上述の方法の実施形態におけるステップの全部または一部は、プログラムが命令する関連ハードウェアを通して実施できることを、当業者は理解することができよう。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体内に記憶され、プログラムが実行された場合、上述の方法の実施形態におけるステップが実行される。上述の記憶媒体は、ROM、RAM、磁気ディスク、またはコンパクトディスクなど、プログラムコードを記憶できる任意の媒体を含む。
【0112】
添付図面における図または実施形態における説明は、概略的なものにすぎず、論理構造を表しており、別々の部分として表示または説明されたモジュールは、物理的に別々であっても、または別々でなくてもよく、モジュールとして表示または説明された部分は、物理ユニットであっても、または物理ユニットでなくてもよく、すなわち、それらは、1つの場所に配置すること、またはいくつかのネットワークエンティティに分散することができることが理解できるであろう。
【0113】
最後に、上述の実施形態は、本発明の技術的ソリューションを限定するためではなく、説明するために使用されたにすぎず、本発明は上述の実施形態を参照して詳細に説明されたが、当業者が、上述の実施形態において説明された技術的ソリューションに変更を施すこと、または技術的ソリューションの技術的特徴の部分に等価の置換を施すことが依然としてでき、それにも係わらず、これらのすべての変更および置換は、対応する技術的ソリューションを、本発明の実施形態における技術的ソリューションの主旨および範囲から逸脱させるものではないことを当業者であれば理解すべきであることに留意されたい。
【符号の説明】
【0114】
81 構成モジュール
82 送信モジュール
91 受信モジュール
92 フィードバックモジュール
93 決定モジュール
【技術分野】
【0001】
本出願は、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる、2009年12月3日に中国特許庁に出願された、「METHOD, BASE STATION, AND USER EQUIPMENT FOR FEEDING BACK ACK/NACK INFORMATION FOR CARRIER AGGREGATION」と題する中国特許出願第CN200910251390.9号、および2010年3月24日に中国特許庁に出願された、「METHOD, BASE STATION, AND USER EQUIPMENT FOR FEEDING BACK ACK/NACK INFORMATION FOR CARRIER AGGREGATION」と題する中国特許出願第CN201010137731.2号の優先権を主張する。
【0002】
本発明は、モバイル通信技術の分野に関し、詳細には、キャリアアグリゲーション(aggregation)のためのACK/NACK情報をフィードバックするための方法、基地局、およびユーザ機器に関する。
【背景技術】
【0003】
ハイブリッド自動再送要求(Hybrid Automatic Repeat Request、HARQ)技術では、データ受信側は、データが正しく受信されたかどうかをデータ送信側が判定する助けとなるように、肯定応答/否定応答(Acknowledgement/Negative-acknowledgement、ACK/NACK)情報をフィードバックする必要がある。第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project、3GPP)進化型ユニバーサル地上無線アクセス(Evolved Universal Terrestrial Radio Access、E-UTRA)システムのアップリンク方向では、ユーザ機器は、ダウンリンクデータ受信についてのACK/NACK情報を、物理アップリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel、PUCCH)を介して、基地局にフィードバックする。3GPP E-UTRAシステムは、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システムとしても知られている。以下の説明では、ダウンリンクデータ受信についてのACK/NACK情報を基地局にフィードバックするためにユーザ機器によって使用されるPUCCHチャネルは、アップリンクACKチャネルと呼ばれる。
【0004】
LTEシステムでは、ACK/NACK情報のフィードバックは、ダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)を通して制御することができる。DCIは、PDSCH上で送信される情報のスケジューリングを示すために使用され、DCIによって示される物理ダウンリンク共用チャネル(Physical Downlink Shared Channel、PDSCH)に対応する、物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)上で送信される。DCIは、送信電力制御(Transmission Power Control、TPC)コマンドフィールドを含み、TPCコマンドフィールドは、ACK/NACK情報を送信するアップリンクACKチャネルの送信電力を調整するために使用される。TPCコマンドフィールドは、一般に2ビット長である。特に、LTE時分割複信(Time Division Duplex、TDD)システムでは、1つのユーザ機器は、複数のダウンリンクサブフレームのPDSCHデータ伝送に対応するACK/NACK情報を、1つのアップリンクサブフレームに収めてフィードバックすることができる。特に、LTE TDDシステムは、2つのACK/NACK情報フィードバックモードをサポートし、2つのモードとは、それぞれ、ACK/NACK多重化モード(ACK/NACK Multiplexing Mode)およびACK/NACKバンドルモード(ACK/NACK Bundling Mode)である。ACK/NACK多重化モードでは、各PDSCHデータ伝送に対応するアップリンクACK/NACK情報が、独立して基地局にフィードバックされる。ACK/NACKバンドルモードでは、複数回のPDSCHデータ伝送に対応するアップリンクACK/NACK情報が、論理AND演算を施された後、一緒に基地局にフィードバックされる。ACK/NACKバンドルモードをサポートするため、2ビットのダウンリンク割り当てインデックス(Downlink Assignment Index、DAI)コマンドフィールドが、DCI内に導入され、DCIを搬送するPDCCHの数を示すために使用される。
【0005】
LTEアドバンスト(LTE-Advanced、LTE-A)システムでは、より広い帯域幅をサポートして、第4世代通信技術のピークデータレートに関する国際電気通信連合(International Telecommunication Union、ITU)の要件を満たすために、キャリアアグリゲーション技術が選択される。キャリアアグリゲーション技術では、より広い伝送帯域幅を取得するために、2つ以上のコンポーネントキャリアのスペクトルが、一緒に集められ、各コンポーネントキャリアは、独立したHARQプロセスを有する。LTE-Aユーザ機器は、異なる数のアップリンクコンポーネントキャリアとダウンリンクコンポーネントキャリアを用いて構成することができる。LTE-Aユーザ機器が、複数のダウンリンクコンポーネントキャリアに同時にアクセスする場合、各ダウンリンクコンポーネントキャリアのPDSCH上でのデータ伝送に対応するACK/NACK情報が、アップリンクACKチャネル上でフィードバックされる。複数のダウンリンクコンポーネントキャリアのデータ伝送に対応するACK/NACK情報が、同じアップリンクコンポーネントキャリア上でフィードバックされる必要がある場合、複数のダウンリンクコンポーネントキャリアのデータ伝送に対応するACK/NACK情報を同じアップリンクコンポーネントキャリア上でフィードバックする問題を、解決する必要がある。
【0006】
LTE TDDシステムに関連して、LTE-Aシステムでは、ユーザ機器が、複数のダウンリンクコンポーネントキャリアを用いてデータを受信するように構成される場合、複数のダウンリンクコンポーネントキャリアのデータ送信に対応するアップリンクACK/NACK情報のフィードバックも、ACK/NACK多重化モードまたはACK/NACKバンドルモードを採用することができる。同様に、ACK/NACK情報のフィードバックを制御するために、DCI情報を採用することができる。例えば、アップリンクコンポーネントキャリアの送信電力を制御するために、TPCコマンドフィールドが使用され、ACK/NACKバンドルモードをサポートするために、DAIコマンドフィールドが使用される。
【0007】
特に、キャリアアグリゲーションLTE-Aシステムでは、複数のダウンリンクコンポーネントキャリア上で同時にスケジュールされる相対的に少数のユーザを考えた場合、ユーザ機器に対するアップリンクACKチャネル割り当ては、基地局によって明示的なシグナリングを通して通知することができる。1つの方法では、基地局が、割り当てられたアップリンクACKチャネルリソースを、高レベルのシグナリングを通して直接的に通知する。異なるユーザ機器のアップリンクACKチャネルの統計的多重化確率を高めるため、別の方法では、基地局が、ACKチャネルリソースのグループを、高レベルのシグナリングを通してユーザ機器に割り当て、グループ内の高レベル割り当てアップリンクACKチャネルリソースのどの1つが現在使用されるかをさらに示すために、ACKリソース表示(ACK Resource Indication、ARI)コマンドフィールドを、PDCCHによって搬送されるDCI情報に追加する。ARIコマンドフィールドは、LTEシステムには存在しておらず、LTE-Aシステムに追加的に導入する必要がある。ビット数は、高レベル割り当てアップリンクACKチャネルリソースの数に依存するが、一般には、2ビットで十分だと考えられる。
【0008】
キャリアアグリゲーションLTE-Aシステムでは、複数のダウンリンクコンポーネントキャリアのデータ送信に対応するACK/NACK情報を同じアップリンクコンポーネントキャリア上でフィードバックする問題を解決するために、LTEシステムにおけるDCIを基礎とした上に、DAIコマンドフィールドおよび/またはARIコマンドフィールドを導入することが必要なことがある。したがって、LTEシステムとバックワード互換性のあるACK/NACK情報フィードバックソリューションを提供することが必要である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の実施形態は、キャリアアグリゲーションのためのACK/NACK情報をフィードバックするための方法、基地局、およびユーザ機器を提供し、それによって、キャリアアグリゲーションにおいて、LTEシステムとバックワード互換性のあるACK/NACK情報フィードバックが実現される。
【0010】
本発明の一実施形態は、キャリアアグリゲーションのためのACK/NACK情報をフィードバックするための方法を提供し、方法は、
ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも1つのタイプのコマンドフィールドとしてダウンリンク制御情報(DCI)内に事前設定された共通フィールドを、ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも2つのタイプのコマンドフィールドで構成するステップであって、共通フィールドは、ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも2つのタイプのコマンドフィールドとして構成できる、ステップと、
ユーザ機器がDCIに従ってACK/NACK情報をフィードバックするように、DCIをユーザ機器に送信するステップと
を含む。
【0011】
本発明の一実施形態は、キャリアアグリゲーションのためのACK/NACK情報をフィードバックするための方法をさらに提供し、方法は、
基地局によって送信され、ダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される、ダウンリンク制御情報(DCI)を受信するステップと、
ACK/NACKフィードバックに関連し、DCI内に事前設定された共通フィールド内に構成されるコマンドフィールドに従って、ACK/NACK情報をフィードバックするステップであって、共通フィールドが、ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも2つのタイプのコマンドフィールドとして構成できる、ステップと
を含む。
【0012】
本発明の一実施形態は、基地局を提供し、基地局は、
ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも1つのタイプのコマンドフィールドとしてダウンリンク制御情報(DCI)内に事前設定された共通フィールドを、ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも2つのタイプのコマンドフィールドで構成するように構成された、構成モジュールであって、共通フィールドは、ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも2つのタイプのコマンドフィールドとして構成できる、構成モジュールと、
ユーザ機器がDCIに従ってACK/NACK情報をフィードバックするように、DCIをユーザ機器に送信するように構成された、送信モジュールと
を含む。
【0013】
本発明の一実施形態は、ユーザ機器を提供し、ユーザ機器は、
基地局によって送信され、ダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される、ダウンリンク制御情報(DCI)を受信するように構成された、受信モジュールと、
ACK/NACKフィードバックに関連し、DCI内に事前設定された共通フィールド内に構成されるコマンドフィールドに従って、ACK/NACK情報をフィードバックするように構成された、フィードバックモジュールであって、共通フィールドが、ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも2つのタイプのコマンドフィールドとして構成できる、フィードバックモジュールと
を含む。
【0014】
本発明の実施形態では、ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも2つのタイプのコマンドフィールドとして構成できる共通フィールドがDCI内に事前設定され、そのため、共通フィールドは、LTE-AキャリアアグリゲーションのためのACK/NACKフィードバックに関連する異なる必要なコマンドフィールドとなるように、異なるコマンドフィールドとして構成でき、それによって、キャリアアグリゲーションにおいて、LTEシステムとバックワード互換性のあるACK/NACK情報フィードバックが実現されることを、上述の技術的ソリューションから知ることができる。
【0015】
本発明の実施形態における技術的ソリューションをより明瞭に説明するため、実施形態の説明において必要とされる添付図面を以下で簡潔に紹介する。明らかに、以下で説明される添付図面は、本発明のいくつかの実施形態であるにすぎない。当業者であれば、創造的な努力をすることなく、これらの添付図面から他の図面も導出することができよう。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の第1の実施形態による方法の概略フローチャートである。
【図2】本発明の一実施形態による、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアの概略組成図である。
【図3】本発明の一実施形態による、採用されたアップリンクコンポーネントキャリアおよびダウンリンクコンポーネントキャリアの概略図である。
【図4】本発明の第2の実施形態による方法の概略フローチャートである。
【図5】本発明の第3の実施形態による方法の概略フローチャートである。
【図5a】本発明の第3の実施形態による方法の概略フローチャートである。
【図6】本発明の第4の実施形態による方法の概略フローチャートである。
【図7】本発明の第5の実施形態による方法の概略フローチャートである。
【図8】本発明の第6の実施形態による基地局の概略構造図である。
【図9】本発明の第7の実施形態によるユーザ機器の概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の実施形態の目的、技術的ソリューション、および利点をより明瞭にするため、本発明の実施形態の技術的ソリューションが、本発明の実施形態の添付図面を参照しながら、以下で詳細に説明される。明らかに、本明細書で説明される実施形態は、本発明のすべての実施形態ではなく、その一部にすぎない。本発明の実施形態に基づいて、創造的な努力をすることなく当業者によって導出される他のすべての実施形態は、本発明の保護範囲内に包含される。
【0018】
図1は、本発明の第1の実施形態による方法の概略フローチャートであり、以下のステップを含む。
【0019】
ステップ11: 基地局が、ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも1つのタイプのコマンドフィールドとしてDCI内に事前設定された共通フィールドを、ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも2つのタイプのコマンドフィールドで構成し、共通フィールドは、ACK/NACKフィードバックに関連するコマンドフィールドとして構成することができる。
【0020】
ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも2つのタイプのコマンドフィールドは、少なくとも、DAIコマンドフィールドおよび/またはARIコマンドフィールドを含む。加えて、ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも2つのタイプのコマンドフィールドは、TPCコマンドフィールド、またはキャリア表示コマンドフィールドおよび冗長バージョンコマンドフィールドなど、DCIが有することができる他のコマンドフィールドをさらに含むことができる。
【0021】
異なるシナリオでは、共通フィールドは、異なるコマンドフィールドとして構成することができる。異なるシナリオは、異なるフィードバックモードとすることができる。例えば、ACK/NACK情報のフィードバックモードが、バンドルフィードバックモードである場合、共通フィールドは、DAIコマンドフィールドとして構成され、ACK/NACK情報のフィードバックモードが、多重化フィードバックモードである場合、共通フィールドは、ARIコマンドフィールドとして構成される。異なるシナリオは、異なるタイプのダウンリンクコンポーネントキャリアとすることもできる。例えば、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリア上で伝送されるDCI内の共通フィールドは、TPCコマンドフィールドとして構成され、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリア上で伝送されるDCI内の共通フィールドは、ARIコマンドフィールドおよび/またはDAIコマンドフィールドとして構成される。システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアおよび非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアの具体的な定義については、以下の説明を参照することができる。
【0022】
具体的には、1つの瞬間において、各ダウンリンクコンポーネントキャリア上で伝送されるDCI内の共通フィールドは、それぞれ、特定のコマンドフィールドとして構成される。各ダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される共通フィールドは、同じコマンドフィールドとして構成することができ、またはシステムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される共通フィールドと、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される共通フィールドは、それぞれ、異なるコマンドフィールドとして構成することができる。
【0023】
ステップ12: 基地局は、ユーザ機器がDCIに従ってACK/NACK情報をフィードバックするように、DCIをユーザ機器に送信する。
【0024】
特に、上述の共通フィールドの柔軟な構成を通して、DCIは、ACK/NACK情報フィードバックに関連する異なる制御コマンドフィールドを有することができる。したがって、ユーザ機器は、キャリアアグリゲーションのためのACK/NACK情報のフィードバックを実現するために、DCIを解析して、関連する制御コマンドフィールドを獲得することができる。
【0025】
さらに、ステップ11に先立って、方法は、基地局がDCI内に共通フィールドを設定するステップを含むことができ、それによって、共通フィールドの柔軟な構成が実現される。
【0026】
本発明の実施形態では、パブリックフィールドが、DCI内に設定され、パブリックフィールドは、異なるシナリオにおいては異なるコマンドフィールドとして構成することができる。したがって、有効性の観点からは、共通フィールドは、共通フィールドがそれとして構成され得るコマンドフィールドの総和に等価であり、それによって、より多くのコマンドフィールドの表現が、より少数のビットを使用することによって実現され、ビットオーバヘッド、ならびに設計および実施の複雑さが、低減される。したがって、LTE-AシステムにおけるDCI情報のビット数は、可能な限り、LTEシステムにおけるそれと一致するように保たれ、それによって、LTEシステムとの互換性が実現され、その結果、LTEシステムにおけるほとんどの設計が、LTE-Aシステムに継承される。
【0027】
キャリアアグリゲーションLTE-Aシステムでは、ARIコマンドフィールドを追加することが必要なことがあり、FDDシステムでは、追加のDAIコマンドフィールドが、さらに必要とされることがある。コマンドフィールドが独立して追加される場合、ARIコマンドフィールドとDAIコマンドフィールドがともに2ビット長である一例では、FDDシステムでは、さらに4ビットがDCIによって占有される。これは、LTEシステムとの互換性にとって良いことではなく、さらに、ビットオーバヘッド、ならびに設計および実施の複雑さを増大させる。例えば、DCI情報によって占有されるさらなるビットは、ブラインド検出の設計を複雑にする。したがって、本発明の実施形態では、共通フィールドが、DCI内に設定される。共通フィールドによって表されるコマンドフィールドは、固定的に構成されることはなく、異なるシナリオに応じて、DAIコマンドフィールドとして、またはARIコマンドフィールドとして、またはTPCコマンドフィールドとして、または他のコマンドフィールドとして構成することができる。したがって、1つのフィールドは、複数のコマンドフィールドの意味を有し、それによって、必要とされる複数のコマンドフィールドをより少数のフィールドによって表すことが実現され、その結果、ビットオーバヘッド、ならびに設計および実施の複雑さが、低減される。
【0028】
特定の一実施形態では、共通フィールドは、DCI内にビットを追加するという方法で設定することができる。例えば、2ビットフィールドが、共通フィールドとして追加され、異なるシナリオに応じて、共通フィールドは、DAIコマンドフィールドとして、またはARIコマンドフィールドとして構成することができる。DAIコマンドフィールドとARIコマンドフィールドが追加される必要がある従来の方法と比較して、本発明の実施形態の方法は、より少数のビットしか占有しない。すなわち、本発明の実施形態では、たかだか2ビットを追加する必要があるにすぎず、従来のモードでは、4ビットを追加する必要がある。
【0029】
新しい共通フィールドを追加するという方法は、従来技術にまさる利点を有するが、依然として、DCIのビットを増加させる。従来技術との互換性から見て、より好ましい方法は、DCI内の既存のコマンドフィールドを完全に利用して、DCIによって占有されるビットを増加させることなく、共通フィールドを設定することである。
【0030】
LTEシステムとの互換性を保つため、TPCコマンドフィールド、変調および符号化方式コマンドフィールド、新データ表示コマンドフィールド、および冗長バージョンコマンドフィールドなどの、LTEシステムのDCI内のコマンドフィールドは、LTE-AシステムのDCIに継承される。加えて、いくつかのLTE-A特有の機能をサポートするため、例えば、PDCCHによってPDSCH伝送のキャリア間スケジューリングをサポートするために使用されるキャリア表示コマンドフィールドなど、いくつかの特別なコマンドフィールドが、LTE-Aユーザ機器のために追加される。
【0031】
上述のLTE-Aコマンドフィールドの1つまたは複数は、共通フィールドとして使用することができる。例えば、PDCCHによってPDSCHのキャリア間スケジューリングをサポートするLTE-Aユーザ機器のDCI情報は、3ビットのキャリア表示コマンドフィールドを含み、ユーザ機器の集約されるキャリアの数が少ない場合、3ビットのキャリア表示コマンドフィールドは、いくつかの冗長ビットまたは冗長状態を有する。3ビットは、共通フィールドとして使用することができ、冗長ビットまたは冗長状態は、キャリア表示コマンドフィールド、および/またはARIコマンドフィールド、および/またはDAIコマンドフィールドを同時に伝送するために使用することができる。別の例として、物理層HARQプロセスにおける現在のPDSCH伝送の冗長バージョンを示すために、冗長バージョンコマンドフィールドが使用されるが、冗長バージョンコマンドフィールドに対応する2ビットを、共通フィールドとして使用することができる。初期PDSCH伝送の場合、共通フィールドは、ARIコマンドフィールドとして使用され、事前設定されたデフォルト冗長バージョンが使用される。PDSCH再送の場合、共通フィールドは、冗長バージョンコマンドフィールドとして使用され、初期伝送のためのものと同じアップリンクACKチャネルが、再送のために割り当てられる。しかし、共通フィールドが、既存のキャリア表示コマンドフィールドに基づいて設計されるか、それとも冗長バージョンコマンドフィールドに基づいて設計されるかに係わらず、スケジューリングの柔軟性の大きな低下がもたらされる。
【0032】
本発明の実施中、発明者は、ユーザ機器が1つの場合、同じアップリンクコンポーネントキャリア上でACK/NACK情報をフィードバックするように構成された、ダウンリンクコンポーネントキャリア上で伝送されるPDSCHについて、PDSCHのスケジューリング情報を搬送するDCIは、同じ瞬間に同じTPCコマンドフィールドを有することを見出した。これは、TPCコマンドフィールドがすべて、同じアップリンクコンポーネントキャリア上のアップリンクACKチャネルの送信電力を制御するために使用されるためである。各DCI内に含まれるTPCコマンドフィールドは同じなので、TPCコマンドフィールドは、システムには冗長であり、そのため、TPCコマンドフィールドは、共通フィールドとして十分に利用し、構成することができる。共通フィールドがシステムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアのDCI内で搬送されるかどうかに応じて、元のTPCコマンドフィールドに取って代わる共通フィールドは、TPCコマンドフィールド、DAIコマンドフィールド、および/またはARIコマンドフィールドとして構成することができる。
【0033】
LTEシステムでは、アップリンクACKチャネルは、DCIを搬送するPDCCHから暗黙的にマッピングすることができる。キャリアアグリゲーションLTE-Aシステムでは、LTEの初期バージョンのみをサポートするユーザ機器との互換性を保つため、1つまたは複数のダウンリンクコンポーネントキャリア上で伝送されるPDCCHからの暗黙的なマッピングのために、アップリンクACKチャネルリソースが、1つのアップリンクコンポーネントキャリア上に確保される。説明を容易にするため、PDCCHから暗黙的にマッピングされるアップリンクACKチャネルリソースが、あるダウンリンクコンポーネントキャリアのために、1つのアップリンクコンポーネントキャリア上に確保される場合、そのダウンリンクコンポーネントキャリアは、アップリンクコンポーネントキャリアの「システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリア」と呼ばれる。図2は、本発明の一実施形態による、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアの概略組成図である。図2に示されるように、キャリアアグリゲーションLTE-Aシステムには、3つのダウンリンクコンポーネントキャリア、すなわち、ダウンリンクコンポーネントキャリア-1、ダウンリンクコンポーネントキャリア-2、およびダウンリンクコンポーネントキャリア-3と、2つのアップリンクコンポーネントキャリア、すなわち、アップリンクコンポーネントキャリア-1、およびアップリンクコンポーネントキャリア-2が存在する。ダウンリンクコンポーネントキャリア-1については、PDCCHから暗黙的にマッピングされるアップリンクACKチャネルリソースが、アップリンクコンポーネントキャリア-1上に確保され、ダウンリンクコンポーネントキャリア-2およびダウンリンクコンポーネントキャリア-3については、PDCCHから暗黙的にマッピングされるアップリンクACKチャネルリソースが、アップリンクコンポーネントキャリア-2上に確保される。したがって、ダウンリンクコンポーネントキャリア-1は、アップリンクコンポーネントキャリア-1のシステムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアであり、ダウンリンクコンポーネントキャリア-2およびダウンリンクコンポーネントキャリア-3は、アップリンクコンポーネントキャリア-2のシステムリンクダウンリンクコンポー
ネントキャリアである。キャリアアグリゲーションLTE-Aシステムでは、PDCCHからの暗黙的なマッピングを通してアップリンクコンポーネントキャリア上に確保されるアップリンクACKチャネルリソースの高いオーバヘッドを回避するため、アップリンクコンポーネントキャリアのシステムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアの数を少なくすることができる。
【0034】
以下の実施形態では、1つのユーザ機器の複数のダウンリンクコンポーネントキャリアが、同じアップリンクコンポーネントキャリア上でACK/NACK情報をフィードバックするように構成されるケースを例に取る。1つのユーザ機器が、同じ時間に複数のアップリンクコンポーネントキャリア上でACK/NACK情報をフィードバックするように構成される場合、同じアップリンクコンポーネントキャリア上でACK/NACK情報をフィードバックするダウンリンクコンポーネントキャリアは、1つのダウンリンクコンポーネントキャリアグループと見なされ、異なるダウンリンクコンポーネントキャリアグループは、本発明の実施形態において説明される方法に従って、それぞれ処理される。
【0035】
図3は、本発明の一実施形態による、採用されたアップリンクコンポーネントキャリアおよびダウンリンクコンポーネントキャリアの概略図である。図3に示されるように、本発明の実施形態では、ユーザ機器について、ダウンリンクコンポーネントキャリア-1、ダウンリンクコンポーネントキャリア-2、およびダウンリンクコンポーネントキャリア-3上で伝送されるPDSCHのACK/NACK情報はすべて、アップリンクコンポーネントキャリア-2上でフィードバックされ、PDSCHは、データを伝送するために使用され、PDCCHは、PDSCHのスケジューリング情報DCIを伝送するために使用され、PUCCHは、ACK/NACK情報をフィードバックするために使用される、アップリンクACKチャネルであることが仮定される。加えて、ダウンリンクコンポーネントキャリア-1、ダウンリンクコンポーネントキャリア-2、およびダウンリンクコンポーネントキャリア-3の中で、ダウンリンクコンポーネントキャリア-2のみが、アップリンクコンポーネントキャリア-2のシステムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアである。
【0036】
図4は、本発明の第2の実施形態による方法の概略フローチャートである。この実施形態は、TDDシステムを例に取る。図4に示されるように、方法は、以下のステップを含む。
【0037】
ステップ41: 基地局が、DCI内に共通フィールドを設定し、共通フィールドは、ARIコマンドフィールドおよびDAIコマンドフィールドとして構成することができる。
【0038】
非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアの場合、割り当てられたACKチャネルリソースを示すために、ARIコマンドフィールドを使用する必要がある。ARIコマンドフィールドがDCI内に追加された後、DCIのビット数は、確実に増加し、それによって、ビットオーバヘッドが増大し、LTEシステムとの非互換性が生じる。ビットオーバヘッドを低減し、LTEシステムとのより良い互換性を達成するため、この実施形態では、共通フィールドがDAIコマンドフィールドまたはARIコマンドフィールドとして構成できるように、共通フィールドは、従来のDCIにおける既存のDAIコマンドフィールドに基づいて設計される。
【0039】
LTE TDDシステムは、ACK/NACKバンドルフィードバックモードをサポートできるので、TDDシステム内のDCIは、DAIコマンドフィールドを含む。LTEシステムとの互換性のため、キャリアアグリゲーションLTE-A TDDシステムでは、既存のDAIコマンドフィールドを使用することができ、DAIコマンドフィールドは、DAIコマンドフィールドばかりでなく、ARIコマンドフィールドも表す共通フィールドとして設定される。したがって、DCIがARIコマンドフィールドを含む必要がある場合、新しいフィールドを、DCI内に追加する必要はない。もちろん、FDDシステムの場合は、DAIコマンドフィールドまたはARIコマンドフィールドを表すために、新たに2ビットを追加するという方法で、共通フィールドを設定することができる。4ビットが必要とされる、DAIコマンドフィールドとARIコマンドフィールドの両方の独立した設定と比較して、これもビットオーバヘッドを低減する。
【0040】
ステップ42: バンドルフィードバックモードが採用される場合、基地局は、すべてのダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送されるDCI内の少なくとも1つの共通フィールドを、DAIコマンドフィールドとして構成し、多重化フィードバックモードが採用される場合、基地局は、すべてのダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送されるDCI内の少なくとも1つの共通フィールドを、ARIコマンドフィールドとして構成する。
【0041】
特に、すべてのダウンリンクコンポーネントキャリアのうち、プライマリダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送されるDCI内の共通フィールドのみが、DAIコマンドフィールドもしくはARIコマンドフィールドとして構成され、または他の1つもしくは複数のダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送されるDCI内の共通フィールドが、DAIコマンドフィールドもしくはARIコマンドフィールドとして構成される。すなわち、DAIコマンドフィールドまたはARIコマンドフィールドとして構成される共通フィールドを含むDCIは、1つまたは複数のダウンリンクコンポーネントキャリア上で伝送することができ、1つのダウンリンクコンポーネントキャリアを、プライマリコンポーネントキャリアまたは非プライマリコンポーネントキャリアとすることができる。
【0042】
特に、1つのダウンリンクコンポーネントキャリアは、1つのDCIを伝送することができ、または複数のDCIを伝送することができる。ダウンリンクコンポーネントキャリアが、ただ1つのDCIを伝送する場合、そのDCI内の共通フィールドは、DAIコマンドフィールドまたはARIコマンドフィールドとして構成される。ダウンリンクコンポーネントキャリアが、複数のDCIを伝送する場合、1つまたは複数のDCI内の共通フィールドは、DAIコマンドフィールドまたはARIコマンドフィールドとして構成される。
【0043】
特に、1つまたは複数の共通フィールドを、DCI内に構成することができる。
【0044】
設計を容易にするため、バンドルフィードバックモードが採用される場合、基地局は、すべてのダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送されるDCI内の共通フィールドを、DAIコマンドフィールドとして構成し、多重化フィードバックモードが採用される場合、基地局は、すべてのダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送されるDCI内の共通フィールドを、ARIコマンドフィールドとして構成することができる。
【0045】
図3を例に取ると、ダウンリンクコンポーネントキャリア-1、ダウンリンクコンポーネントキャリア-2、およびダウンリンクコンポーネントキャリア-3に対応するDCI内の共通フィールドは、バンドルフィードバックモードでは、すべてDAIコマンドフィールドとして構成され、多重化フィードバックモードでは、すべてARIコマンドフィールドとして構成される。アップリンクACK/NACK情報フィードバックモードは、セルに固有とすることができる。すなわち、セル内のすべてのユーザ機器は、同じアップリンクACK/NACK情報フィードバックモードを採用する。代替として、アップリンクACK/NACK情報フィードバックモードは、ユーザ機器に固有とすることができる。すなわち、異なるユーザ機器は、異なるアップリンクACK/NACK情報フィードバックモードを採用することができる。
【0046】
代替として、バンドルフィードバックモードが採用される場合、例えば、基地局は、ダウンリンクPCC(Primary Component Carrier、プライマリコンポーネントキャリア)によって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールド、および/またはダウンリンクPCCのPDSCH伝送に対応するDCI内の共通フィールドを、DAIコマンドフィールドとして構成し、多重化フィードバックモードが採用される場合、例えば、基地局は、ダウンリンクPCCによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールド、および/またはダウンリンクPCCのPDSCH伝送に対応するDCI内の共通フィールドを、ARIコマンドフィールドとして構成する。
【0047】
キャリアアグリゲーションモードにあるユーザ機器の場合、1つのダウンリンクPCCと1つのアップリンクPCCを定義することができる。ダウンリンクPCCは、無線リンク障害検出、およびユーザ機器を更新するシステムメッセージのために使用することができ、ダウンリンクPCCは、構成された後、非活動化することはできない。アップリンクPCCは、アップリンク制御情報をフィードバックするために、ユーザ機器によって使用することができる。図3を例に取ると、ダウンリンクコンポーネントキャリア-2およびアップリンクコンポーネントキャリア-2は、それぞれ、ユーザ機器のダウンリンクPCCおよびアップリンクPCCとして定義することができる。
【0048】
バンドルフィードバックモードが採用される場合、DAIコマンドフィールドが、その瞬間にDCIを搬送しているPDCCHの総数を示すために使用されるならば、基地局は、ダウンリンクPCCによって伝送されるDCIの部分内の共通フィールド、および/またはダウンリンクPCCのPDSCH伝送に対応するDCI内の共通フィールドのみを、DAIコマンドフィールドとして構成することができ、他のDCI内の共通フィールドを事前設定されたデフォルト値として構成して、他のDCI内の共通フィールドを他の目的で使用することができる。多重化フィードバックモードが採用される場合、1つのACK/NACK情報フィードバック方法は、異なるアップリンクACKチャネル、例えば、PUCCHフォーマット1a/1bチャネルを、各ダウンリンクコンポーネントキャリアのPDSCH伝送に割り当て、事前設定された手法を通して、選択されたアップリンクACKチャネル上で、ACK/NACK情報をフィードバックすることである。説明を容易にするため、この方法は、チャネル選択方式と呼ばれる。別のACK/NACK情報フィードバック方法は、共通のアップリンクACKチャネル、例えば、PUCCHフォーマット2/2a/2bチャネルまたは新しいフォーマットのPUCCHチャネルを、すべてのダウンリンクコンポーネントキャリアのPDSCH伝送に割り当て、割り当てられたアップリンクACKチャネル上で、合同で符号化されたACK/NACK情報をフィードバックすることである。説明を容易にするため、この方法は、合同符号化方式と呼ばれる。ACK/NACK情報をフィードバックするために、合同符号化方式が採用される場合、共通のアップリンクACKチャネルが、すべてのダウンリンクコンポーネントキャリアのPDSCH伝送に割り当てられるので、基地局は、ダウンリンクPCCによって伝送されるDCIの部分内の共通フィールド、および/またはダウンリンクPCCのPDSCH伝送に対応するDCI内の共通フィールドのみを、ARIコマンドフィールドとして構成することができ、他のDCI内の共通フィールドを事前設定されたデフォルト値として構成すること、または他のDCI内の共通フィールドを他の目的で使用することができる。
【0049】
ステップ43: 基地局は、ユーザ機器がDCIに従ってACK/NACK情報をフィードバックするように、DCIをユーザ機器に送信する。
【0050】
この実施形態では、共通フィールドは、従来のDAIコマンドフィールドに基づいて設計され、共通フィールドは、DAIコマンドフィールドまたはARIコマンドフィールドとして構成することができ、それによって、追加のコマンドフィールドを必要とせず、1つの情報しか表すことができない既存のコマンドフィールドを使用することによって、2つの情報の表現が実現され、ビットオーバヘッド、ならびに設計および実施の複雑さが、低減される。
【0051】
図5は、本発明の第3の実施形態による方法の概略フローチャートである。この実施形態は、TDDシステムまたはFDDシステムを例に取る。図5に示されるように、方法は、以下のステップを含む。
【0052】
ステップ51: 基地局は、DCI内に共通フィールドを設定し、共通フィールドは、TPCコマンドフィールドおよびARIコマンドフィールドとして構成することができる。
【0053】
TPCコマンドフィールドは、送信電力を制御するために使用されるので、TDDシステムとFDDシステムの両方に存在する。LTEシステムとの互換性のため、キャリアアグリゲーションLTE-Aシステムでは、既存のTPCコマンドフィールドを使用することができ、TPCコマンドフィールドは、TPCコマンドフィールドばかりでなく、ARIコマンドフィールドも表すことができる、共通フィールドとして設定することができる。このように、DCIがARIコマンドフィールドを含む必要がある場合、新しいフィールドをDCI内に追加する必要はない。
【0054】
ステップ52: 基地局は、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドを、TPCコマンドフィールドとして構成し、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドを、ARIコマンドフィールドとして構成する。
【0055】
特に、1つのユーザ機器について、NDL個のダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送されるPDSCHに対応するACK/NACK情報が、1つのアップリンクコンポーネントキャリア上でフィードバックされるように構成される場合、アップリンクコンポーネントキャリアのシステムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアは、同時にn個のPDCCHをおそらくは伝送することができ、ここで、1≦n≦NDLであり、n個のPDCCHは、それぞれ、n個のダウンリンクコンポーネントキャリアのPDSCH伝送をスケジュールするためのDCI情報を搬送する。nが2以上のケースは、おそらくは以下の2つの要因によって引き起こされ、すなわち、NDL個のダウンリンクコンポーネントキャリアにおいて、アップリンクコンポーネントキャリアの少なくとも2つのシステムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアが存在し、PDCCHが、他のキャリアのPDSCH伝送についてのキャリア間スケジューリングを実行する。n個のPDCCHによって搬送されるDCI内に、それぞれ1つの共通フィールドが存在する。
【0056】
ステップ52において、基地局は、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドを、TPCコマンドフィールドとして構成し、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCIは、ダウンリンクPCCのPDSCH伝送に対応するDCI、および/またはダウンリンクPCCによって伝送される少なくとも1つのDCIとすることができる。
【0057】
ステップ52において、基地局は、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドを、ARIコマンドフィールドとして構成する。非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドをARIコマンドフィールドとして構成することは、具体的には、例えば、ACK/NACK情報が、チャネル選択方式もしくは合同符号化方式でフィードバックされる場合に、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送されるDCI内の共通フィールドを、ARIコマンドフィールドとして構成すること、または非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される1つの事前指定されたDCI内の共通フィールドを、ARIコマンドフィールドとして構成することとすることができ、例えば、ACK/NACK情報が、合同符号化方式でフィードバックされる場合、事前指定されたDCIは、具体的には、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって最初または最後に伝送され、活動化されたダウンリンクコンポーネントキャリアの中のダウンリンク非PCCのPDSCH伝送に対応する、DCIとすることができる。このステップでは、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCIは、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアの1つの上で伝送される1つもしくは複数のDCI、または複数のキャリア上で伝送される1つもしくは複数のDCIとすることができる。
【0058】
図3を例に取ると、ダウンリンクコンポーネントキャリア-2に対応するDCI内の共通フィールドは、TPCコマンドフィールドとして構成され、ダウンリンクコンポーネントキャリア-1およびダウンリンクコンポーネントキャリア-3に対応するDCI内の共通フィールドは、ARIコマンドフィールドとして構成され、またはダウンリンクコンポーネントキャリア-2に対応するDCI内の共通フィールドは、TPCコマンドフィールドとして構成され、事前指定されたDCI内の共通フィールドは、ARIコマンドフィールドとして構成され、ダウンリンクコンポーネントキャリア-3に対応するDCIが、事前指定されたDCIである。
【0059】
ステップ53: 基地局は、ユーザ機器がDCIに従ってACK/NACK情報をフィードバックするように、DCIをユーザ機器に送信する。
【0060】
この実施形態では、基地局は、以下の方法で、ACKチャネルリソースをユーザ機器に割り当てる。暗黙的なマッピングのためのアップリンクACKチャネルリソースが、アップリンクコンポーネントキャリアのシステムリンクダウンリンクコンポーネントキャリア上で伝送される各PDCCHのための1つのアップリンクコンポーネントキャリア内に確保される。したがって、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリア上で対応するPDCCHが送信される、PDSCH伝送に割り当てられるアップリンクACKチャネルリソースは、対応するPDCCHから暗黙的なマッピングを通して獲得することができ、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリア上で対応するPDCCHが送信される、PDSCH伝送に割り当てられるアップリンクACKチャネルリソースは、対応するPDCCHから暗黙的なマッピングを通して獲得することはできないが、明示的なシグナリング通知方法で獲得することができる。このケースでは、各ダウンリンクコンポーネントキャリアのPDSCH伝送のために、対応するPDCCHを非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリア上で送信できる場合、基地局は、高レベルのシグナリングを通して、アップリンクACKチャネルリソースのグループを割り当てる。高レベルのシグナリングを通して割り当てられたアップリンクACKチャネルリソースのグループは、異なるコンポーネントキャリアのPDSCH伝送に対して異なることができ、または同じとすることができる。システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリア上で送信されるPDCCHによって搬送されるDCI内の共通フィールドは、すべてをTPCコマンドフィールドとして構成することができ、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリア上で送信されるPDCCHによって搬送されるDCI内の共通フィールドは、すべてをARIコマンドフィールドとして構成することができる。
【0061】
加えて、図5aに示されるように、この実施形態は、以下のステップをさらに含むことができる。
【0062】
ステップ51: 基地局は、DCI内に共通フィールド設定し、共通フィールドは、TPCコマンドフィールドおよびARIコマンドフィールドとして構成することができる。
【0063】
ステップ54: 基地局は、ダウンリンクPCCによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールド、および/またはダウンリンクPCCのPDSCH伝送に対応するDCI内の共通フィールドを、ARIコマンドフィールドとして構成し、残りのDCI内の少なくとも1つの共通フィールドを、TPCコマンドフィールドとして構成する。
【0064】
特に、ACK/NACK情報をフィードバックするために、合同符号化方式が採用される場合、共通のアップリンクACKチャネルが、すべてのダウンリンクコンポーネントキャリアのPDSCH伝送に割り当てられるので、基地局は、ダウンリンクPCCによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールド、および/またはダウンリンクPCCのPDSCH伝送に対応するDCI内の共通フィールドのみを、ARIコマンドフィールドとして構成することができ、残りのDCI内の少なくとも1つの共通フィールドを、TPCコマンドフィールドとして構成することができ、他のDCI内の共通フィールドを事前設定されたデフォルト値として構成すること、または他のDCI内の共通フィールドを他の目的で使用することができる。
【0065】
図3を例に取ると、ダウンリンクコンポーネントキャリア-2は、ダウンリンクPCCであり、ダウンリンクコンポーネントキャリア-3は、ダウンリンク非PCCである。このケースでは、ダウンリンクコンポーネントキャリア-2に対応するDCI内の共通フィールドは、ARIコマンドフィールドとして構成することができ、ダウンリンクコンポーネントキャリア-3に対応するDCI内の共通フィールドは、TPCコマンドフィールドとして構成することができ、ダウンリンクコンポーネントキャリア-1に対応するDCI内の共通フィールドは、事前設定されたデフォルト値として構成することができる。
【0066】
ステップ53: 基地局は、ユーザ機器がDCIに従ってACK/NACK情報をフィードバックするように、DCIをユーザ機器に送信する。
【0067】
すなわち、この実施形態ならびに第4および第5の実施形態では、例えば、ダウンリンクPCCなど、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドは、DAIコマンドフィールドおよび/またはARIコマンドフィールドとして構成することができ、例えば、ダウンリンク非PCCなど、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドは、TPCコマンドフィールドとして構成することができる。他のケースでの言及および適用も可能である。
【0068】
この実施形態では、共通フィールドは、従来のTPCコマンドフィールドに基づいて設計され、共通フィールドは、TPCコマンドフィールドまたはARIコマンドフィールドとして構成することができ、それによって、追加のコマンドフィールドを必要とせず、1つの情報しか表すことができない既存のコマンドフィールドを使用することによって、2つの情報の表現が実現され、ビットオーバヘッド、ならびに設計および実施の複雑さが、低減される。
【0069】
図6は、本発明の第4の実施形態による方法の概略フローチャートである。この実施形態は、FDDシステムを例に取る。図6に示されるように、方法は、以下のステップを含む。
【0070】
ステップ61: 基地局は、DCI内に共通フィールドを設定し、共通フィールドは、TPCコマンドフィールドおよびDAIコマンドフィールドとして構成することができる。
【0071】
ステップ62: 基地局は、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドを、TPCコマンドフィールドとして構成し、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドを、DAIコマンドフィールドとして構成する。
【0072】
システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCIは、具体的には、ダウンリンクPCCのPDSCH伝送に対応するDCI、および/またはダウンリンクPCCによって伝送される少なくとも1つのDCIとすることができる。非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドをDAIコマンドフィールドとして構成することは、具体的には、例えば、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送されるDCI内の共通フィールドを、DAIコマンドフィールドとして構成すること、または非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される1つの事前指定されたDCI内の共通フィールドを、DAIコマンドフィールドとして構成することとすることができる。1つの事前指定されたDCIは、具体的には、例えば、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって最初または最後に伝送され、活動化されたダウンリンクコンポーネントキャリアの中のダウンリンク非PCCのPDSCH伝送に対応する、DCIとすることができる。
【0073】
特に、1つのユーザ機器について、NDL個のダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送されるPDSCHに対応するACK/NACK情報が、1つのアップリンクコンポーネントキャリア上でフィードバックされるように構成される場合、アップリンクコンポーネントキャリアのシステムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアは、同時にn個のPDCCHをおそらくは伝送することができ、ここで、1≦n≦NDLであり、n個のPDCCHは、それぞれ、n個のダウンリンクコンポーネントキャリアのPDSCH伝送をスケジュールするためのDCIを搬送する。nが2以上のケースは、おそらくは以下の2つの要因によって引き起こされ、すなわち、NDL個のダウンリンクコンポーネントキャリアにおいて、アップリンクコンポーネントキャリアの少なくとも2つのシステムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアが存在し、PDCCHが、他のキャリアのPDSCH伝送についてのキャリア間スケジューリングを実行する。n個のPDCCHによって搬送されるDCI内に、それぞれ1つの共通フィールドが存在する。
【0074】
図3を例に取ると、ダウンリンクコンポーネントキャリア-2に対応するDCI内の共通フィールドは、TPCコマンドフィールドとして構成され、ダウンリンクコンポーネントキャリア-1およびダウンリンクコンポーネントキャリア-3に対応するDCI内の共通フィールドは、DAIコマンドフィールドとして構成される。
【0075】
ステップ63: 基地局は、ユーザ機器がDCIに従ってACK/NACK情報をフィードバックするように、DCIをユーザ機器に送信する。
【0076】
この実施形態では、基地局は、以下の方法で、ACKチャネルリソースをユーザ機器に割り当てる。暗黙的なマッピングのためのアップリンクACKチャネルリソースが、アップリンクコンポーネントキャリアのシステムリンクダウンリンクコンポーネントキャリア上で伝送される各PDCCHのための1つのアップリンクコンポーネントキャリア内に確保される。したがって、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリア上で対応するPDCCHが送信される、PDSCH伝送のために、割り当てられたアップリンクACKチャネルリソースを、対応するPDCCHから暗黙的なマッピングを通して獲得することができる。システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリア上で伝送されるn個のPDCCHによって搬送される共通フィールドは、すべてをTPCコマンドフィールドとして解析することができ、または例えば、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される最初のPDCCHもしくは事前指定されたPDCCHなど、ただ1つのPDCCHを選択することができ、選択されたPDCCHによって搬送される共通フィールドは、TPCコマンドフィールドとして構成することができるが、残りのn-1個のPDCCHによって搬送される共通フィールドは、すべてがDAIコマンドフィールドとして構成される。
【0077】
上で説明したように、DAIコマンドフィールドは、DCIを搬送するPDCCHの数を示すために使用され、アップリンクACK/NACK情報がバンドルフィードバックモードにある場合に、主に使用される。バンドルフィードバックモードでは、複数のPDSCH伝送に対応するアップリンクACK/NACK情報が、論理AND演算を施すことで一緒にフィードバックされ、それによって、ただ1つのアップリンクACKチャネルしか必要とされない。したがって、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリア上で対応するPDCCHを送信するPDSCH伝送に対して、アップリンクACKチャネルリソースが割り当てられないことがあり、このケースでは、現在の瞬間にDCIを搬送するために使用されるPDCCHの総数を示すために、DAIコマンドフィールドだけ使用する必要がある。図3に示された構成を例に取り、各ダウンリンクコンポーネントキャリアのPDSCH伝送をスケジュールする対応するPDCCHが、ダウンリンクコンポーネントキャリア自体の上で送信され、その後、アップリンクACKチャネルが、ダウンリンクコンポーネントキャリア-2上で送信されるPDCCHから暗黙的なマッピングを通してユーザ機器に割り当てられ、ダウンリンクコンポーネントキャリア-1およびダウンリンクコンポーネントキャリア-3上のPDSCH伝送には、アップリンクACKチャネルが割り当てられないと仮定する。ユーザ機器が、ダウンリンクコンポーネントキャリア-2上で送信されたPDCCHを正常に受信し、その一方、ユーザ機器によって受信されたPDCCH内の共通フィールドがDAIコマンドフィールドでないために、ダウンリンクコンポーネントキャリア-1およびダウンリンクコンポーネントキャリア-3上で送信されたPDCCHを正しく受信できなかった場合、ユーザ機器は、PDCCHの紛失を検出することができず、それによって、不正確なACK/NACK情報フィードバックが生じる。ACK/NACKバンドルフィードバックモードで構成されたユーザ機器のチャネル状態は、通常は貧弱である。したがって、PDCCHによって占有される制御チャネルユニットリソースの数は、2つ以上になるように常に強いることができる。これは、2つ以上のPDCCHの送信が、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリア上で行われること、またはシステムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって送信されるPDCCHが、2つ以上の制御チャネルユニットのリソースを占有することを維持することによって保証することができる。PDCCHからのアップリンクACKチャネルの暗黙的なマッピングのプロセスにおいて、1つのアップリンクACKチャネルは、各制御チャネルユニットからマッピングすることができる。PDCCHが2つ以上の制御チャネルユニットリソースを占有する場合、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリア上で送信されるPDCCHから暗黙的にマッピングできるアップリンクACKチャネルの数も、2つ以上である。このケースでは、例えば、PDCCHによって占有される最初の2つの制御チャネルユニットからマッピングされる2つのアップリンクACKチャネルなど、2つのアップリンクACKチャネルを選択することができ、2つの選択されたアップリンクACKチャネルには、ACK0およびACK1という標識が付けられる。DAIコマンドフィールドとして構成できる共通フィールドを含むPDCCHを受信しないことによって引き起こされる、可能な誤ったアップリンクACK/NACK情報フィードバックを回避するため、ACK0は、正常に受信されたPDCCH内の共通フィールドがいずれも、DAIコマンドフィールドとして構成できない場合に、アップリンクACK/NACK情報をフィードバックするために選択することができ、ACK1は、正常に受信されたPDCCH内の共通フィールドが、DAIコマンドフィールドとして構成される場合に、アップリンクACK/NACK情報をフィードバックするために選択することができる。
【0078】
しかし、バンドルモードで構成されたユーザ機器の場合、PDCCHによって占有される制御チャネルユニットの数が2つ以上になるように常に強いることは、PDCCHリソースの不必要な浪費を招く可能性がある。非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリア上で対応するPDCCHが送信される、PDSCH伝送の場合、アップリンクチャネルリソースは、明示的なシグナリング通知方法で割り当てることができる。このケースでは、1つのアップリンクACKチャネルリソースを、高レベルシグナリングを通して、1つのユーザ機器に直接的に割り当てることができ、またはアップリンクACKチャネルリソースの1つのグループを、高レベルシグナリングを通して割り当てることができ、ユーザ機器がバンドルフィードバックモードにある場合は、例えば、最初のアップリンクACKチャネルリソースなど、1つのデフォルトアップリンクACKチャネルリソースが選択される。アップリンクACKチャネルリソースの1つのグループが、高レベルシグナリングを通して割り当てられる場合、アップリンクACKチャネルリソースの1つのグループが、多重化フィードバックモードにおいて、高レベルシグナリングを通して割り当てられる方法を、簡単なシステム設計を維持するために、採用することができる。加えて、1つのデフォルトアップリンクACKチャネルリソースが、割り当てられたアップリンクACKチャネルリソースのグループから選択される場合、異なるユーザ機器は、異なるデフォルトアップリンクACKチャネルを選択することができる。例えば、UE-1は、バンドルフィードバックモードにあるときに、高レベルシグナリングを通して割り当てられた最初のアップリンクACKチャネルリソースをデフォルトで選択し、UE-2は、バンドルフィードバックモードにあるときに、高レベルシグナリングを通して割り当てられた最後のアップリンクACKチャネルリソースをデフォルトで選択する。暗黙的に割り当てられるアップリンクACKチャネルには、ACKimpという標識を、明示的に割り当てられるアップリンクACKチャネルには、ACKexpという標識を付ける。DAIコマンドフィールドとして構成できる共通フィールドを含むPDCCHを受信しないことによって引き起こされる、可能な誤ったアップリンクACK/NACK情報フィードバックを
回避するため、ACKimpは、正常に受信されたPDCCH内の共通フィールドがいずれも、DAIコマンドフィールドとして構成できない場合に、アップリンクACK/NACK情報をフィードバックするために選択することができ、ACKexpは、正常に受信されたPDCCH内の共通フィールドが、DAIコマンドフィールドとして構成される場合に、アップリンクACK/NACK情報をフィードバックするために選択することができる。
【0079】
この実施形態では、共通フィールドは、TPCコマンドフィールドおよびDAIコマンドフィールドとして構成することができ、UEは、割り当てられた第1のACK/NACKチャネルを決定することができ、第1のDCIを正しく受信した後、UEは、決定した第1のACK/NACKチャネルを介して、ACK/NACK情報をフィードバックし、第1のDCIは、DAIコマンドフィールドとして構成された共通フィールドを有するDCIであり、第1のACK/NACKチャネルは、第1のDCIが正しく受信された場合に、ACK/NACK情報をフィードバックするのに専用される。第1のACK/NACKチャネルは、暗黙的な規則を通して決定することができ、または高レベルシグナリングを通して通知することができる。第1のACK/NACKチャネルが、高レベルシグナリング通知に従って決定される場合、ACK/NACKチャネルのグループを、高レベルシグナリングを通して通知することができ、ユーザ機器は、ACK/NACKチャネルのグループから1つもしくは複数のACK/NACKチャネルを選択し、またはユーザ機器は、高レベルシグナリングを通して通知されたすべてのACK/NACKチャネルを使用する。
【0080】
この実施形態では、共通フィールドは、TPCコマンドフィールドおよびDAIコマンドフィールドとして構成することができ、UEは、割り当てられた第2のACK/NACKチャネルを決定することができ、第1のDCIが正しく受信されない場合、UEは、決定した第2のACK/NACKチャネルを介して、ACK/NACK情報をフィードバックし、第2のACK/NACKチャネルは、第1のDCIが正しく受信されない場合に、ACK/NACK情報をフィードバックするのに専用される。第2のACK/NACKチャネルは、暗黙的な規則を通して決定することができ、または高レベルシグナリングを通して通知することができる。第2のACK/NACKチャネルが、高レベルシグナリング通知に従って決定される場合、ACK/NACKチャネルのグループを、高レベルシグナリングを通して通知することができ、ユーザ機器は、グループから1つもしくは複数のACK/NACKチャネルを選択し、またはユーザ機器は、高レベルシグナリングを通して通知されたすべてのACK/NACKチャネルを使用する。
【0081】
この実施形態では、共通フィールドは、従来のTPCコマンドフィールドに基づいて設計され、共通フィールドは、TPCコマンドフィールドまたはDAIコマンドフィールドとして構成することができ、それによって、追加のコマンドフィールドを必要とせず、1つの情報しか表すことができない既存のコマンドフィールドを使用することによって、2つの情報の表現が実現され、ビットオーバヘッド、ならびに設計および実施の複雑さが、低減される。
【0082】
図7は、本発明の第5の実施形態による方法の概略フローチャートである。この実施形態は、FDDシステムを例に取る。図7に示されるように、方法は、以下のステップを含む。
【0083】
ステップ71: 基地局は、DCI内に共通フィールドを設定し、共通フィールドは、TPCコマンドフィールド、DAIコマンドフィールド、およびARIコマンドフィールドとして構成することができる。
【0084】
ステップ72: 基地局は、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドを、TPCコマンドフィールドとして構成し、ACK/NACK情報のフィードバックモードが、バンドルフィードバックモードである場合、基地局は、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドを、DAIコマンドフィールドとして構成し、またはACK/NACK情報のフィードバックモードが、多重化フィードバックモードである場合、基地局は、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドを、ARIコマンドフィールドとして構成する。
【0085】
システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCIは、具体的には、ダウンリンクPCCのPDSCH伝送に対応するDCI、および/またはダウンリンクPCCによって伝送される少なくとも1つのDCIとすることができる。ACK/NACK情報のフィードバックモードが、バンドルフィードバックモードである場合、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドをDAIコマンドフィールドとして構成することは、例えば、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送されるDCI内の共通フィールドを、DAIコマンドフィールドとして構成すること、または非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される事前指定されたDCI内の共通フィールドを、DAIコマンドフィールドとして構成することとすることができる。ACK/NACK情報のフィードバックモードが、多重化フィードバックモードである場合、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドをARIコマンドフィールドとして構成することは、例えば、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送されるDCI内の共通フィールドを、ARIコマンドフィールドとして構成すること、または非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される1つの事前指定されたDCI内の共通フィールドを、ARIコマンドフィールドとして構成することとすることができる。1つの事前指定されたDCIは、具体的には、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって最初または最後に伝送され、活動化されたダウンリンクコンポーネントキャリアの中のダウンリンク非PCCのPDSCH伝送に対応する、DCIとすることができる。
【0086】
特に、1つのユーザ機器について、NDL個のダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送されるPDSCHに対応するACK/NACK情報が、1つのアップリンクコンポーネントキャリア上でフィードバックされるように構成される場合、アップリンクコンポーネントキャリアのシステムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアは、同時にn個のPDCCHをおそらくは伝送することができ、ここで、1≦n≦NDLであり、n個のPDCCHは、それぞれ、n個のダウンリンクコンポーネントキャリアのPDSCH伝送をスケジュールするためのDCI情報を搬送する。nが2以上のケースは、おそらくは以下の2つの要因によって引き起こされ、すなわち、NDL個のダウンリンクコンポーネントキャリアにおいて、アップリンクコンポーネントキャリアの少なくとも2つのシステムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアが存在し、PDCCHが、他のキャリアのPDSCH伝送についてのキャリア間スケジューリングを実行する。n個のPDCCHによって搬送されるDCI情報内に、それぞれ1つの共通フィールドが存在する。
【0087】
図3を例に取ると、ダウンリンクコンポーネントキャリア-2に対応する共通フィールドは、TPCコマンドフィールドとして構成され、バンドルフィードバックモードでは、ダウンリンクコンポーネントキャリア-1およびダウンリンクコンポーネントキャリア-3に対応する共通フィールドはともに、DAIコマンドフィールドとして構成され、多重化フィードバックモードでは、ダウンリンクコンポーネントキャリア-1およびダウンリンクコンポーネントキャリア-3に対応する共通フィールドはともに、ARIコマンドフィールドとして構成される。
【0088】
ステップ73: 基地局は、ユーザ機器がDCIに従ってACK/NACK情報をフィードバックするように、DCIをユーザ機器に送信する。
【0089】
この実施形態では、基地局は、以下の方法で、ACKチャネルリソースをユーザ機器に割り当てることができる。ACK/NACK情報のフィードバックモードが多重化フィードバックモードである場合、割り当てのために図5に示される実施形態を参照することができ、ACK/NACK情報のフィードバックモードがバンドルフィードバックモードである場合、割り当てのために図6に示される実施形態を参照することができる。
【0090】
この実施形態では、共通フィールドは、TPCコマンドフィールド、DAIコマンドフィールド、およびARIコマンドフィールドとして構成することができる。ACK/NACKのフィードバックモードがバンドルフィードバックモードである場合、UEは、割り当てられた第1のACK/NACKチャネルを決定することができ、第1のDCIを正しく受信した場合、ユーザ機器は、決定した第1のACK/NACKチャネルを介して、ACK/NACK情報をフィードバックし、第1のDCIは、DAIコマンドフィールドとして構成された共通フィールドを有するDCIであり、第1のACK/NACKチャネルは、第1のDCIが正しく受信された場合に、ACK/NACK情報をフィードバックするのに専用される。第1のACK/NACKチャネルは、暗黙的な規則を通して決定することができ、または高レベルシグナリングを通して通知することができる。第1のACK/NACKチャネルが、高レベルシグナリング通知に従って決定される場合、ACK/NACKチャネルのグループを、高レベルシグナリングを通して通知することができ、ユーザ機器は、グループから1つもしくは複数のACK/NACKチャネルを選択し、またはユーザ機器は、高レベルシグナリングを通して通知されたすべてのACK/NACKチャネルを使用する。
【0091】
この実施形態では、共通フィールドは、TPCコマンドフィールド、DAIコマンドフィールド、およびARIコマンドフィールドとして構成することができる。ACK/NACK情報のフィードバックモードがバンドルフィードバックモードである場合、UEは、割り当てられた第2のACK/NACKチャネルを決定することができ、第1のDCIが正しく受信されない場合、UEは、決定した第2のACK/NACKチャネルを介して、ACK/NACK情報をフィードバックし、第2のACK/NACKチャネルは、第1のDCIが正しく受信されない場合に、ACK/NACK情報をフィードバックするのに専用される。第2のACK/NACKチャネルは、暗黙的な規則を通して決定することができ、または高レベルシグナリングを通して通知することができる。第2のACK/NACKチャネルが、高レベルシグナリング通知に従って決定される場合、ACK/NACKチャネルのグループを、高レベルシグナリングを通して通知することができ、ユーザ機器は、グループから1つもしくは複数のACK/NACKチャネルを選択し、またはユーザ機器は、高レベルシグナリングを通して通知されたすべてのACK/NACKチャネルを使用する。
【0092】
この実施形態では、共通フィールドは、既存のTPCコマンドフィールドに基づいて設計され、共通フィールドは、TPCコマンドフィールド、DAIコマンドフィールド、またはARIコマンドフィールドとして構成することができ、それによって、追加のコマンドフィールドを必要とせず、1つの情報しか表すことができない既存のコマンドフィールドを使用することによって、3つの情報の表現が実現され、ビットオーバヘッド、ならびに設計および実施の複雑さが、低減される。
【0093】
本発明の第1から第5の実施形態では、ダウンリンクコンポーネントキャリアのデータ伝送に対して、対応するACK/NACK情報フィードバックが、DCI内の共通フィールドに従って制御されることに留意されたい。ダウンリンクコンポーネントキャリア上で準静的にスケジュールされるデータ伝送の場合、初期伝送は、DCIを通して制御されず、ACK/NACK情報のフィードバックは、LTEシステムメカニズムを再利用することができるが、それについては、本発明の説明の範囲を超えている。LTE-Aシステムでは、アップリンクACK/NACK情報のフィードバックのために、例えば、送信ダイバシティまたは空間分割多重化などの、いくつかのマルチアンテナ技術を導入することができ、このケースでは、1つのダウンリンクコンポーネントキャリアのデータ伝送が、2つ以上のアップリンクACKチャネルの割り当てを必要とすることがある。1つのダウンリンクコンポーネントキャリアのデータ伝送が、2つのアップリンクACKチャネルの割り当てを必要とする一例では、第2のACKチャネルは、割り当てられた第1のACKチャネルに一定のオフセットを追加することによって、獲得することができ、アップリンクACKチャネルが、PDCCHから暗黙的なマッピングを通して割り当てられるケースでは、各PDCCHは、少なくとも2つの制御チャネルユニットリソースを占有し、アップリンクACKチャネルが、明示的なシグナリング通知を通して割り当てられるケースでは、アップリンクACKチャネルリソース対のグループを、高レベルシグナリングを通して直接的に構成することができ、DCI内のARIコマンドフィールドは、現在割り当てられているアップリンクACKチャネルリソース対を示す。これは、本発明にとって中心的なことではなく、本明細書ではこれ以上説明されない。
【0094】
図8は、本発明の第6の実施形態による、基地局の概略構造図であり、基地局は、構成モジュール81と、送信モジュール82とを含む。構成モジュール81は、ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも1つのタイプのコマンドフィールドとしてDCI内に事前設定された共通フィールドを、ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも2つのタイプのコマンドフィールドで構成するように構成され、共通フィールドは、ACK/NACKフィードバックに関連するコマンドフィールドとして構成することができる。送信モジュール82は、ユーザ機器がDCIに従ってACK/NACK情報をフィードバックするように、DCIをユーザ機器に送信するように構成される。
【0095】
さらに、この実施形態における基地局は、設定モジュールを含むことができ、設定モジュールは、DCI内に共通フィールドを設定するように構成される。
【0096】
共通フィールドは、DAIコマンドフィールドおよびARIコマンドフィールドとして構成することができる。このケースでは、構成モジュール81は、第1のユニットまたは第2のユニットを含む。第1のユニットは、ACK/NACK情報のフィードバックモードがバンドルフィードバックモードである場合、少なくとも1つの共通フィールドを、DAIコマンドフィールドとして構成するように、例えば、すべての共通フィールドを、DAIコマンドフィールドとして構成するように、またはダウンリンクPCCによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールド、および/もしくはダウンリンクPCCのPDSCH伝送に対応するDCI内の共通フィールドを、DAIコマンドフィールドとして構成するように構成される。第2のユニットは、ACK/NACK情報のフィードバックモードが多重化フィードバックモードである場合、少なくとも1つの共通フィールドを、ARIコマンドフィールドとして構成するように、例えば、すべての共通フィールドを、ARIコマンドフィールドとして構成するように、またはダウンリンクPCCによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールド、および/もしくはダウンリンクPCCのPDSCH伝送に対応するDCI内の共通フィールドを、ARIコマンドフィールドとして構成するように構成される。
【0097】
代替として、共通フィールドは、TPCコマンドフィールドおよびARIコマンドフィールドとして構成することができる。このケースでは、構成モジュール81は、第3のユニットおよび第4のユニットを含む。第3のユニットは、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドを、TPCコマンドフィールドとして構成するように構成され、例えば、具体的には、ダウンリンクPCCのPDSCH伝送に対応するDCI内の共通フィールド、および/またはダウンリンクPCCによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドを、TPCコマンドフィールドとして構成するように構成される。第4のユニットは、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドを、ARIコマンドフィールドとして構成するように構成され、例えば、具体的には、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送されるDCI内のすべての共通フィールドを、ARIコマンドフィールドとして構成するように、または非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される1つの事前指定されたDCI内の共通フィールドを、ARIコマンドフィールドとして構成するように構成される。
【0098】
代替として、第3のユニットは、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドを、TPCコマンドフィールドとして構成するように構成され、第4ユニットは、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドを、ARIコマンドフィールドとして構成するように構成される。
【0099】
代替として、共通フィールドは、TPCコマンドフィールドおよびDAIコマンドフィールドとして構成することができる。このケースでは、構成モジュール81は、第5のユニットおよび第6のユニットを含む。第5のユニットは、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドを、TPCコマンドフィールドとして構成するように構成され、例えば、具体的には、ダウンリンクPCCのPDSCH伝送に対応するDCI内の共通フィールド、および/またはダウンリンクPCCによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドを、TPCコマンドフィールドとして構成するように構成される。第6のユニットは、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドを、DAIコマンドフィールドとして構成するように構成され、例えば、具体的には、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送されるDCI内のすべての共通フィールドを、DAIコマンドフィールドとして構成するように、または非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される1つの事前指定されたDCI内の共通フィールドを、DAIコマンドフィールドとして構成するように構成される。
【0100】
代替として、第5のユニットは、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドを、TPCコマンドフィールドとして構成するように構成され、第6ユニットは、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドを、DAIコマンドフィールドとして構成するように構成される。
【0101】
代替として、共通フィールドは、TPCコマンドフィールド、ならびにDAIコマンドフィールド、およびARIコマンドフィールドとして構成することができる。このケースでは、構成モジュール81は、第7のユニットおよび第8のユニットを含む。第7のユニットは、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドを、TPCコマンドフィールドとして構成するように構成され、例えば、具体的には、ダウンリンクPCCのPDSCH伝送に対応するDCI内の共通フィールド、および/またはダウンリンクPCCによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドを、TPCコマンドフィールドとして構成するように構成される。第8のユニットは、ACK/NACK情報のフィードバックモードがバンドルフィードバックモードである場合、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドを、DAIコマンドフィールドとして構成するように構成され、例えば、具体的には、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送されるDCI内のすべての共通フィールドを、DAIコマンドフィールドとして構成するように、もしくは非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される1つの事前指定されたDCI内の共通フィールドを、DAIコマンドフィールドとして構成するように構成され、または第8のユニットは、ACK/NACK情報のフィードバックモードが多重化フィードバックモードである場合、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドを、ARIコマンドフィールドとして構成するように構成され、例えば、具体的には、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送されるDCI内のすべての共通フィールドを、ARIコマンドフィールドとして構成するように、もしくは非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される1つの事前指定されたDCI内の共通フィールドを、ARIコマンドフィールドとして構成するように構成される。
【0102】
代替として、第7のユニットは、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドを、TPCコマンドフィールドとして構成するように構成され、第8のユニットは、ACK/NACK情報のフィードバックモードがバンドルフィードバックモードである場合、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドを、DAIコマンドフィールドとして構成するように構成され、またはACK/NACK情報のフィードバックモードが多重化フィードバックモードである場合、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の共通フィールドを、ARIコマンドフィールドとして構成するように構成される。
【0103】
上述のモジュールによって実行される特定の機能について、ここでは繰り返し説明されない、方法の実施形態を参照することができる。この実施形態において提供される基地局は、例えば、上述の方法の実施形態において提供される方法を実行することができる。
【0104】
この実施形態では、共通フィールドが、DCI内に設定され、共通フィールドは、異なるシナリオでは、異なるコマンドフィールドとして構成することができる。したがって、有効性の観点からは、共通フィールドは、共通フィールドがそれとして構成され得るコマンドフィールドの総和に等価であり、それによって、より多くのコマンドフィールドの表現が、より少数のビットを使用することによって実現され、ビットオーバヘッド、ならびに設計および実施の複雑さが、低減される。したがって、LTE-AシステムにおけるDCI情報のビット数は、LTEシステムとの互換性が達成され、その結果、LTEシステムにおけるほとんどの設計がLTE-Aシステムに継承されるように、可能な限り、LTEシステムにおけるそれと一致するように保たれる。
【0105】
図9は、本発明の第7の実施形態による、ユーザ機器の概略構造図であり、ユーザ機器は、受信モジュール91と、フィードバックモジュール92とを含む。受信モジュール91は、基地局によって送信され、ダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送されるDCIを受信するように構成される。フィードバックモジュール92は、ACK/NACKフィードバックに関連し、DCI内に事前設定された共通フィールド内に構成されるコマンドフィールドに従って、ACK/NACK情報をフィードバックするように構成され、共通フィールドは、ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも2つのタイプのコマンドフィールドとして構成することができる。
【0106】
共通フィールドをACK/NACKフィードバックに関連するコマンドフィールドとして構成できる場合の、ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも2つのタイプのコマンドフィールドは、DAIコマンドフィールドおよびARIコマンドフィールド、またはTPCコマンドフィールドおよびARIコマンドフィールド、またはTPCコマンドフィールドおよびDAIコマンドフィールド、またはTPCコマンドフィールド、DAIコマンドフィールド、およびARIコマンドフィールドすることができる。
【0107】
この実施形態では、共通フィールドは、TPCコマンドフィールドおよびDAIコマンドフィールドとして構成することができ、またはTPCコマンドフィールド、DAIコマンドフィールド、およびARIコマンドフィールドとして構成することができ、ACK/NACK情報のフィードバックモードがバンドルフィードバックモードである場合、ユーザ機器は、決定モジュール93をさらに含むことができる。決定モジュール93は、割り当てられた第1のACK/NACKチャネルを決定するように構成され、フィードバックモジュール92は、具体的には、第1のDCIが正しく受信された場合に、決定モジュール93によって決定された第1のACK/NACKチャネルを介して、ACK/NACK情報をフィードバックするように構成される。この実施形態では、第1のDCIは、DAIコマンドフィールドとして構成された共通フィールドを有するDCIであり、第1のACK/NACKチャネルは、第1のDCIが正しく受信された場合に、ACK/NACK情報をフィードバックするのに専用される。
【0108】
この実施形態では、決定モジュール93は、第2のACK/NACKチャネルを決定するようにさらに構成することができる。フィードバックモジュール92は、第1のDCIが正しく受信されない場合に、決定モジュール93によって決定された第2のACK/NACKチャネルを介して、ACK/NACK情報をフィードバックするように特に構成される。この実施形態では、第2のACK/NACKチャネルは、第1のDCIが正しく受信されない場合に、ACK/NACK情報をフィードバックするのに専用される。
【0109】
上述のモジュールによって実行される特定の機能について、ここでは繰り返し説明されない、方法の実施形態を参照することができる。この実施形態において提供されるユーザ機器は、例えば、上述の方法の実施形態において提供される方法を実行することができる。
【0110】
この実施形態では、共通フィールドが、DCI内に設定され、共通フィールドは、異なるシナリオでは、異なるコマンドフィールドとして構成することができる。したがって、有効性の観点からは、共通フィールドは、共通フィールドがそれとして構成され得るコマンドフィールドの総和に等価であり、それによって、より多くのコマンドフィールドの表現が、より少数のビットを使用することによって実現され、ビットオーバヘッド、ならびに設計および実施の複雑さが、低減される。したがって、LTE-AシステムにおけるDCI情報のビット数は、LTEシステムとの互換性が達成され、その結果、LTEシステムにおけるほとんどの設計がLTE-Aシステムに継承されるように、可能な限り、LTEシステムにおけるそれと一致するように保たれる。
【0111】
上述の方法の実施形態におけるステップの全部または一部は、プログラムが命令する関連ハードウェアを通して実施できることを、当業者は理解することができよう。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体内に記憶され、プログラムが実行された場合、上述の方法の実施形態におけるステップが実行される。上述の記憶媒体は、ROM、RAM、磁気ディスク、またはコンパクトディスクなど、プログラムコードを記憶できる任意の媒体を含む。
【0112】
添付図面における図または実施形態における説明は、概略的なものにすぎず、論理構造を表しており、別々の部分として表示または説明されたモジュールは、物理的に別々であっても、または別々でなくてもよく、モジュールとして表示または説明された部分は、物理ユニットであっても、または物理ユニットでなくてもよく、すなわち、それらは、1つの場所に配置すること、またはいくつかのネットワークエンティティに分散することができることが理解できるであろう。
【0113】
最後に、上述の実施形態は、本発明の技術的ソリューションを限定するためではなく、説明するために使用されたにすぎず、本発明は上述の実施形態を参照して詳細に説明されたが、当業者が、上述の実施形態において説明された技術的ソリューションに変更を施すこと、または技術的ソリューションの技術的特徴の部分に等価の置換を施すことが依然としてでき、それにも係わらず、これらのすべての変更および置換は、対応する技術的ソリューションを、本発明の実施形態における技術的ソリューションの主旨および範囲から逸脱させるものではないことを当業者であれば理解すべきであることに留意されたい。
【符号の説明】
【0114】
81 構成モジュール
82 送信モジュール
91 受信モジュール
92 フィードバックモジュール
93 決定モジュール
【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャリアアグリゲーションのための肯定応答/否定応答(ACK/NACK)情報をフィードバックするための方法であって、
ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも1つのタイプのコマンドフィールドとしてダウンリンク制御情報(DCI)内に事前設定された共通フィールドを、ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも2つのタイプのコマンドフィールドで構成するステップであって、前記共通フィールドは、ACK/NACKフィードバックに関連する前記少なくとも2つのタイプのコマンドフィールドとして構成することができる、ステップと、
ユーザ機器が前記DCIに従って前記ACK/NACK情報をフィードバックするように、前記DCIを前記ユーザ機器に送信するステップと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記DCI内に前記共通フィールドを設定するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記共通フィールドが、肯定応答情報フィードバックモードおよび/またはダウンリンクコンポーネントキャリアタイプに従って設定されることを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
ACK/NACKフィードバックに関連する前記少なくとも2つのタイプのコマンドフィールドは、
ダウンリンク割り当てインデックス(DAI)コマンドフィールドと、ACKリソース表示(ARI)コマンドフィールド、
送信電力制御(TPC)コマンドフィールドと、ARIコマンドフィールド、
TPCコマンドフィールドと、DAIコマンドフィールド、または
TPCコマンドフィールドと、DAIコマンドフィールドと、ARIコマンドフィールド
であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも1つのタイプのコマンドフィールドとしてDCI内に事前設定された共通フィールドを、ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも2つのタイプのコマンドフィールドで構成する前記ステップであって、前記共通フィールドは、ACK/NACKフィードバックに関連する前記コマンドフィールドとして構成することができる、前記ステップが、ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の前記共通フィールドを、TPCコマンドフィールドとして構成するステップを含む
ことを特徴とする、請求項1、2、または4に記載の方法。
【請求項6】
前記ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアによって伝送される前記少なくとも1つのDCIが、前記ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアの物理ダウンリンク共用チャネル(PDSCH)伝送に対応するDCIである
ことを特徴とする、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも1つのタイプのコマンドフィールドとしてDCI内に事前設定された共通フィールドを、ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも2つのタイプのコマンドフィールドで構成する前記ステップであって、前記共通フィールドは、ACK/NACKフィードバックに関連する前記コマンドフィールドとして構成することができる、前記ステップが、
ダウンリンク非プライマリコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の前記共通フィールドを、ARIコマンドフィールドおよび/またはDAIコマンドフィールドとして構成するステップをさらに含む
ことを特徴とする、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記共通フィールドは、ダウンリンク割り当てインデックス(DAI)コマンドフィールドおよびACKリソース表示(ARI)コマンドフィールドとして構成することができ、
ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも1つのタイプのコマンドフィールドとしてDCI内に事前設定された共通フィールドを、ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも2つのタイプのコマンドフィールドで構成する前記ステップであって、前記共通フィールドは、ACK/NACKフィードバックに関連する前記コマンドフィールドとして構成することができる、前記ステップが、前記ACK/NACK情報の前記フィードバックモードが、バンドルフィードバックモードである場合は、すべての共通フィールド内の少なくとも1つの共通フィールドを、DAIコマンドフィールドとして構成するステップを、または前記ACK/NACK情報の前記フィードバックモードが、多重化フィードバックモードである場合は、すべての共通フィールド内の少なくとも1つの共通フィールドを、ARIコマンドフィールドとして構成するステップをさらに含む
ことを特徴とする、請求項1、2、または4に記載の方法。
【請求項9】
前記共通フィールドは、送信電力制御(TPC)コマンドフィールドおよびARIコマンドフィールドとして構成することができ、
ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも1つのタイプのコマンドフィールドとしてDCI内に事前設定された共通フィールドを、ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも2つのタイプのコマンドフィールドで構成する前記ステップであって、前記共通フィールドは、ACK/NACKフィードバックに関連する前記コマンドフィールドとして構成することができる、前記ステップが、
システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の前記共通フィールドを、TPCコマンドフィールドとして構成し、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の前記共通フィールドを、ARIコマンドフィールドとして構成するステップをさらに含み、または
非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の前記共通フィールドを、TPCコマンドフィールドとして構成し、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の前記共通フィールドを、ARIコマンドフィールドとして構成するステップを含む
ことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記共通フィールドは、TPCコマンドフィールドおよびDAIコマンドフィールドとして構成することができ、
ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも1つのタイプのコマンドフィールドとしてDCI内に事前設定された共通フィールドを、ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも2つのタイプのコマンドフィールドで構成する前記ステップであって、前記共通フィールドは、ACK/NACKフィードバックに関連する前記コマンドフィールドとして構成することができる、前記ステップが、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の前記共通フィールドを、TPCコマンドフィールドとして構成し、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の前記共通フィールドを、DAIコマンドフィールドとして構成するステップをさらに含み、または
非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の前記共通フィールドを、TPCコマンドフィールドとして構成し、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の前記共通フィールドを、DAIコマンドフィールドとして構成するステップを含む
ことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記共通フィールドは、TPCコマンドフィールド、DAIコマンドフィールド、およびARIコマンドフィールドとして構成することができ、
ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも1つのタイプのコマンドフィールドとしてDCI内に事前設定された共通フィールドを、ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも2つのタイプのコマンドフィールドで構成する前記ステップであって、前記共通フィールドは、ACK/NACKフィードバックに関連する前記コマンドフィールドとして構成することができる、前記ステップが、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の前記共通フィールドを、TPCコマンドフィールドとして構成し、前記ACK/NACK情報の前記フィードバックモードが、バンドルフィードバックモードである場合は、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の前記共通フィールドを、DAIコマンドフィールドとして構成し、もしくは前記ACK/NACK情報の前記フィードバックモードが、多重化フィードバックモードである場合は、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の前記共通フィールドを、ARIコマンドフィールドとして構成するステップをさらに含み、または
非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の前記共通フィールドを、TPCコマンドフィールドとして構成し、前記ACK/NACK情報の前記フィードバックモードが、バンドルフィードバックモードである場合は、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の前記共通フィールドを、DAIコマンドフィールドとして構成し、もしくは前記ACK/NACK情報の前記フィードバックモードが、多重化フィードバックモードである場合は、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の前記共通フィールドを、ARIコマンドフィールドとして構成するステップを含む
ことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される前記少なくとも1つのDCIが、
ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアの物理ダウンリンク共用チャネル(PDSCH)伝送に対応するDCI、および/または
前記ダウンリンクPCCによって伝送される少なくとも1つのDCI
を含むことを特徴とする、請求項9から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
キャリアアグリゲーションのための肯定応答/否定応答(ACK/NACK)情報をフィードバックするための方法であって、
基地局によって送信され、ダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される、ダウンリンク制御情報(DCI)を受信するステップと、
ACK/NACKフィードバックに関連し、前記DCI内に事前設定された共通フィールド内に構成されるコマンドフィールドに従って、ACK/NACK情報をフィードバックするステップであって、前記共通フィールドは、ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも2つのタイプのコマンドフィールドとして構成することができる、ステップと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項14】
ACK/NACKフィードバックに関連する前記少なくとも2つのタイプのコマンドフィールドは、
ダウンリンク割り当てインデックス(DAI)コマンドフィールドと、ACKリソース表示(ARI)コマンドフィールド、
送信電力制御(TPC)コマンドフィールドと、ARIコマンドフィールド、
TPCコマンドフィールドと、DAIコマンドフィールド、または
TPCコマンドフィールドと、DAIコマンドフィールドと、ARIコマンドフィールド
であることを特徴とする、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
ACK/NACKフィードバックに関連する前記少なくとも2つのタイプのコマンドフィールドは、TPCコマンドフィールドと、DAIコマンドフィールド、またはTPCコマンドフィールドと、DAIコマンドフィールドと、ARIコマンドフィールドであり、前記ACK/NACK情報の前記フィードバックモードが、バンドルフィードバックモードである場合は、
前記方法が、割り当てられた第1のACK/NACKチャネルを決定するステップをさらに含み、
ACK/NACKフィードバックに関連し、前記DCI内に事前設定された共通フィールド内に構成されるコマンドフィールドに従って、ACK/NACK情報をフィードバックする前記ステップが、第1のDCIが正しく受信された場合に、前記第1のACK/NACKチャネルを介して、ACK/NACKフィードバックに関連し、前記DCI内に事前設定された共通フィールド内に構成されるコマンドフィールドに従って、ACK/NACK情報をフィードバックするステップであって、前記第1のDCIが、DAIコマンドフィールドとして構成された共通フィールドを有するDCIである、ステップを含み、
前記第1のACK/NACKチャネルは、前記第1のDCIが正しく受信された場合に、前記ACK/NACK情報をフィードバックするのに専用される
ことを特徴とする、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記方法が、割り当てられた第2のACK/NACKチャネルを決定するステップをさらに含み、
ACK/NACKフィードバックに関連し、前記DCI内に事前設定された共通フィールド内に構成されるコマンドフィールドに従って、ACK/NACK情報をフィードバックする前記ステップが、前記第1のDCIが正しく受信されない場合に、前記第2のACK/NACKチャネルを介して、ACK/NACKフィードバックに関連し、前記DCI内に事前設定された共通フィールド内に構成されるコマンドフィールドに従って、ACK/NACK情報をフィードバックするステップを含み、
前記第2のACK/NACKチャネルは、前記第1のDCIが正しく受信されない場合に、前記ACK/NACK情報をフィードバックするのに専用される
ことを特徴とする、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
第1のACK/NACKチャネルを決定する前記ステップが、前記第1のACK/NACKチャネルを暗黙的な規則に従って決定するステップ、もしくは前記第1のACK/NACKチャネルを高レベルシグナリングに従って決定するステップを含み、および/または
第2のACK/NACKチャネルを決定する前記ステップが、前記第2のACK/NACKチャネルを暗黙的な規則に従って決定するステップ、もしくは前記第2のACK/NACKチャネルを高レベルシグナリングに従って決定するステップを含む
ことを特徴とする、請求項15または16に記載の方法。
【請求項18】
肯定応答/否定応答(ACK/NACK)フィードバックに関連する少なくとも1つのタイプのコマンドフィールドとしてダウンリンク制御情報(DCI)内に事前設定された共通フィールドを、ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも2つのタイプのコマンドフィールドで構成するように構成される構成モジュールであって、前記共通フィールドは、ACK/NACKフィードバックに関連する前記少なくとも2つのタイプのコマンドフィールドとして構成することができる、構成モジュールと、
ユーザ機器が前記DCIに従ってACK/NACK情報をフィードバックするように、前記DCIを前記ユーザ機器に送信するように構成される送信モジュールと
を備えることを特徴とする基地局。
【請求項19】
前記DCI内に前記共通フィールドを設定するように構成される設定モジュール
をさらに備えることを特徴とする、請求項18に記載の基地局。
【請求項20】
前記共通フィールドは、ダウンリンク割り当てインデックス(DAI)コマンドフィールドおよびACKリソース表示(ARI)コマンドフィールドとして構成することができ、
前記構成モジュールが、第1のユニットまたは第2のユニットを備え、
前記第1のユニットは、前記ACK/NACK情報のフィードバックモードがバンドルフィードバックモードである場合に、すべての共通フィールド内の少なくとも1つの共通フィールドを、前記DAIコマンドフィールドとして構成するように構成され、
前記第2のユニットは、前記ACK/NACK情報の前記フィードバックモードが多重化フィードバックモードである場合に、すべての共通フィールド内の少なくとも1つの共通フィールドを、前記ARIコマンドフィールドとして構成するように構成される
請求項18または19に記載の基地局。
【請求項21】
前記共通フィールドは、送信電力制御(TPC)コマンドフィールドおよびACKリソース表示(ARI)コマンドフィールドとして構成することができ、
前記構成モジュールが、第3のユニットおよび第4のユニットを備え、
前記第3のユニットは、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の前記共通フィールドを、前記TPCコマンドフィールドとして構成するように構成され、
前記第4のユニットは、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の前記共通フィールドを、前記ARIコマンドフィールドとして構成するように構成される
ことを特徴とする、請求項18または19に記載の基地局。
【請求項22】
前記共通フィールドは、TPCコマンドフィールドおよびDAIコマンドフィールドとして構成することができ、
前記構成モジュールが、第5のユニットおよび第6のユニットを備え、
前記第5のユニットは、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の前記共通フィールドを、前記TPCコマンドフィールドとして構成するように構成され、
前記第6のユニットは、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の前記共通フィールドを、前記DAIコマンドフィールドとして構成するように構成される
ことを特徴とする、請求項18または19に記載の基地局。
【請求項23】
前記共通フィールドは、TPCコマンドフィールド、DAIコマンドフィールド、およびARIコマンドフィールドとして構成することができ、
前記構成モジュールが、第7のユニットおよび第8のユニットを備え、
前記第7のユニットは、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の前記共通フィールドを、前記TPCコマンドフィールドとして構成するように構成され、
前記第8のユニットは、前記ACK/NACK情報の前記フィードバックモードがバンドルフィードバックモードである場合に、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の前記共通フィールドを、前記DAIコマンドフィールドとして構成するように構成され、または前記ACK/NACK情報の前記フィードバックモードが多重化フィードバックモードである場合に、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の前記共通フィールドを、前記ARIコマンドフィールドとして構成するように構成される
ことを特徴とする、請求項18または19に記載の基地局。
【請求項24】
基地局によって送信され、ダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される、ダウンリンク制御情報(DCI)を受信するように構成される受信モジュールと、
ACK/NACKフィードバックに関連し、前記DCI内に事前設定された共通フィールド内に構成されるコマンドフィールドに従って、ACK/NACK情報をフィードバックするように構成されるフィードバックモジュールであって、ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも1つのタイプのコマンドフィールドとしての前記共通フィールドは、ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも2つのタイプのコマンドフィールドで構成することができる、フィードバックモジュールと
を備えることを特徴とするユーザ機器。
【請求項1】
キャリアアグリゲーションのための肯定応答/否定応答(ACK/NACK)情報をフィードバックするための方法であって、
ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも1つのタイプのコマンドフィールドとしてダウンリンク制御情報(DCI)内に事前設定された共通フィールドを、ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも2つのタイプのコマンドフィールドで構成するステップであって、前記共通フィールドは、ACK/NACKフィードバックに関連する前記少なくとも2つのタイプのコマンドフィールドとして構成することができる、ステップと、
ユーザ機器が前記DCIに従って前記ACK/NACK情報をフィードバックするように、前記DCIを前記ユーザ機器に送信するステップと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記DCI内に前記共通フィールドを設定するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記共通フィールドが、肯定応答情報フィードバックモードおよび/またはダウンリンクコンポーネントキャリアタイプに従って設定されることを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
ACK/NACKフィードバックに関連する前記少なくとも2つのタイプのコマンドフィールドは、
ダウンリンク割り当てインデックス(DAI)コマンドフィールドと、ACKリソース表示(ARI)コマンドフィールド、
送信電力制御(TPC)コマンドフィールドと、ARIコマンドフィールド、
TPCコマンドフィールドと、DAIコマンドフィールド、または
TPCコマンドフィールドと、DAIコマンドフィールドと、ARIコマンドフィールド
であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも1つのタイプのコマンドフィールドとしてDCI内に事前設定された共通フィールドを、ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも2つのタイプのコマンドフィールドで構成する前記ステップであって、前記共通フィールドは、ACK/NACKフィードバックに関連する前記コマンドフィールドとして構成することができる、前記ステップが、ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の前記共通フィールドを、TPCコマンドフィールドとして構成するステップを含む
ことを特徴とする、請求項1、2、または4に記載の方法。
【請求項6】
前記ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアによって伝送される前記少なくとも1つのDCIが、前記ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアの物理ダウンリンク共用チャネル(PDSCH)伝送に対応するDCIである
ことを特徴とする、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも1つのタイプのコマンドフィールドとしてDCI内に事前設定された共通フィールドを、ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも2つのタイプのコマンドフィールドで構成する前記ステップであって、前記共通フィールドは、ACK/NACKフィードバックに関連する前記コマンドフィールドとして構成することができる、前記ステップが、
ダウンリンク非プライマリコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の前記共通フィールドを、ARIコマンドフィールドおよび/またはDAIコマンドフィールドとして構成するステップをさらに含む
ことを特徴とする、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記共通フィールドは、ダウンリンク割り当てインデックス(DAI)コマンドフィールドおよびACKリソース表示(ARI)コマンドフィールドとして構成することができ、
ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも1つのタイプのコマンドフィールドとしてDCI内に事前設定された共通フィールドを、ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも2つのタイプのコマンドフィールドで構成する前記ステップであって、前記共通フィールドは、ACK/NACKフィードバックに関連する前記コマンドフィールドとして構成することができる、前記ステップが、前記ACK/NACK情報の前記フィードバックモードが、バンドルフィードバックモードである場合は、すべての共通フィールド内の少なくとも1つの共通フィールドを、DAIコマンドフィールドとして構成するステップを、または前記ACK/NACK情報の前記フィードバックモードが、多重化フィードバックモードである場合は、すべての共通フィールド内の少なくとも1つの共通フィールドを、ARIコマンドフィールドとして構成するステップをさらに含む
ことを特徴とする、請求項1、2、または4に記載の方法。
【請求項9】
前記共通フィールドは、送信電力制御(TPC)コマンドフィールドおよびARIコマンドフィールドとして構成することができ、
ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも1つのタイプのコマンドフィールドとしてDCI内に事前設定された共通フィールドを、ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも2つのタイプのコマンドフィールドで構成する前記ステップであって、前記共通フィールドは、ACK/NACKフィードバックに関連する前記コマンドフィールドとして構成することができる、前記ステップが、
システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の前記共通フィールドを、TPCコマンドフィールドとして構成し、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の前記共通フィールドを、ARIコマンドフィールドとして構成するステップをさらに含み、または
非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の前記共通フィールドを、TPCコマンドフィールドとして構成し、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の前記共通フィールドを、ARIコマンドフィールドとして構成するステップを含む
ことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記共通フィールドは、TPCコマンドフィールドおよびDAIコマンドフィールドとして構成することができ、
ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも1つのタイプのコマンドフィールドとしてDCI内に事前設定された共通フィールドを、ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも2つのタイプのコマンドフィールドで構成する前記ステップであって、前記共通フィールドは、ACK/NACKフィードバックに関連する前記コマンドフィールドとして構成することができる、前記ステップが、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の前記共通フィールドを、TPCコマンドフィールドとして構成し、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の前記共通フィールドを、DAIコマンドフィールドとして構成するステップをさらに含み、または
非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の前記共通フィールドを、TPCコマンドフィールドとして構成し、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の前記共通フィールドを、DAIコマンドフィールドとして構成するステップを含む
ことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記共通フィールドは、TPCコマンドフィールド、DAIコマンドフィールド、およびARIコマンドフィールドとして構成することができ、
ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも1つのタイプのコマンドフィールドとしてDCI内に事前設定された共通フィールドを、ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも2つのタイプのコマンドフィールドで構成する前記ステップであって、前記共通フィールドは、ACK/NACKフィードバックに関連する前記コマンドフィールドとして構成することができる、前記ステップが、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の前記共通フィールドを、TPCコマンドフィールドとして構成し、前記ACK/NACK情報の前記フィードバックモードが、バンドルフィードバックモードである場合は、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の前記共通フィールドを、DAIコマンドフィールドとして構成し、もしくは前記ACK/NACK情報の前記フィードバックモードが、多重化フィードバックモードである場合は、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の前記共通フィールドを、ARIコマンドフィールドとして構成するステップをさらに含み、または
非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の前記共通フィールドを、TPCコマンドフィールドとして構成し、前記ACK/NACK情報の前記フィードバックモードが、バンドルフィードバックモードである場合は、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の前記共通フィールドを、DAIコマンドフィールドとして構成し、もしくは前記ACK/NACK情報の前記フィードバックモードが、多重化フィードバックモードである場合は、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の前記共通フィールドを、ARIコマンドフィールドとして構成するステップを含む
ことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される前記少なくとも1つのDCIが、
ダウンリンクプライマリコンポーネントキャリアの物理ダウンリンク共用チャネル(PDSCH)伝送に対応するDCI、および/または
前記ダウンリンクPCCによって伝送される少なくとも1つのDCI
を含むことを特徴とする、請求項9から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
キャリアアグリゲーションのための肯定応答/否定応答(ACK/NACK)情報をフィードバックするための方法であって、
基地局によって送信され、ダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される、ダウンリンク制御情報(DCI)を受信するステップと、
ACK/NACKフィードバックに関連し、前記DCI内に事前設定された共通フィールド内に構成されるコマンドフィールドに従って、ACK/NACK情報をフィードバックするステップであって、前記共通フィールドは、ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも2つのタイプのコマンドフィールドとして構成することができる、ステップと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項14】
ACK/NACKフィードバックに関連する前記少なくとも2つのタイプのコマンドフィールドは、
ダウンリンク割り当てインデックス(DAI)コマンドフィールドと、ACKリソース表示(ARI)コマンドフィールド、
送信電力制御(TPC)コマンドフィールドと、ARIコマンドフィールド、
TPCコマンドフィールドと、DAIコマンドフィールド、または
TPCコマンドフィールドと、DAIコマンドフィールドと、ARIコマンドフィールド
であることを特徴とする、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
ACK/NACKフィードバックに関連する前記少なくとも2つのタイプのコマンドフィールドは、TPCコマンドフィールドと、DAIコマンドフィールド、またはTPCコマンドフィールドと、DAIコマンドフィールドと、ARIコマンドフィールドであり、前記ACK/NACK情報の前記フィードバックモードが、バンドルフィードバックモードである場合は、
前記方法が、割り当てられた第1のACK/NACKチャネルを決定するステップをさらに含み、
ACK/NACKフィードバックに関連し、前記DCI内に事前設定された共通フィールド内に構成されるコマンドフィールドに従って、ACK/NACK情報をフィードバックする前記ステップが、第1のDCIが正しく受信された場合に、前記第1のACK/NACKチャネルを介して、ACK/NACKフィードバックに関連し、前記DCI内に事前設定された共通フィールド内に構成されるコマンドフィールドに従って、ACK/NACK情報をフィードバックするステップであって、前記第1のDCIが、DAIコマンドフィールドとして構成された共通フィールドを有するDCIである、ステップを含み、
前記第1のACK/NACKチャネルは、前記第1のDCIが正しく受信された場合に、前記ACK/NACK情報をフィードバックするのに専用される
ことを特徴とする、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記方法が、割り当てられた第2のACK/NACKチャネルを決定するステップをさらに含み、
ACK/NACKフィードバックに関連し、前記DCI内に事前設定された共通フィールド内に構成されるコマンドフィールドに従って、ACK/NACK情報をフィードバックする前記ステップが、前記第1のDCIが正しく受信されない場合に、前記第2のACK/NACKチャネルを介して、ACK/NACKフィードバックに関連し、前記DCI内に事前設定された共通フィールド内に構成されるコマンドフィールドに従って、ACK/NACK情報をフィードバックするステップを含み、
前記第2のACK/NACKチャネルは、前記第1のDCIが正しく受信されない場合に、前記ACK/NACK情報をフィードバックするのに専用される
ことを特徴とする、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
第1のACK/NACKチャネルを決定する前記ステップが、前記第1のACK/NACKチャネルを暗黙的な規則に従って決定するステップ、もしくは前記第1のACK/NACKチャネルを高レベルシグナリングに従って決定するステップを含み、および/または
第2のACK/NACKチャネルを決定する前記ステップが、前記第2のACK/NACKチャネルを暗黙的な規則に従って決定するステップ、もしくは前記第2のACK/NACKチャネルを高レベルシグナリングに従って決定するステップを含む
ことを特徴とする、請求項15または16に記載の方法。
【請求項18】
肯定応答/否定応答(ACK/NACK)フィードバックに関連する少なくとも1つのタイプのコマンドフィールドとしてダウンリンク制御情報(DCI)内に事前設定された共通フィールドを、ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも2つのタイプのコマンドフィールドで構成するように構成される構成モジュールであって、前記共通フィールドは、ACK/NACKフィードバックに関連する前記少なくとも2つのタイプのコマンドフィールドとして構成することができる、構成モジュールと、
ユーザ機器が前記DCIに従ってACK/NACK情報をフィードバックするように、前記DCIを前記ユーザ機器に送信するように構成される送信モジュールと
を備えることを特徴とする基地局。
【請求項19】
前記DCI内に前記共通フィールドを設定するように構成される設定モジュール
をさらに備えることを特徴とする、請求項18に記載の基地局。
【請求項20】
前記共通フィールドは、ダウンリンク割り当てインデックス(DAI)コマンドフィールドおよびACKリソース表示(ARI)コマンドフィールドとして構成することができ、
前記構成モジュールが、第1のユニットまたは第2のユニットを備え、
前記第1のユニットは、前記ACK/NACK情報のフィードバックモードがバンドルフィードバックモードである場合に、すべての共通フィールド内の少なくとも1つの共通フィールドを、前記DAIコマンドフィールドとして構成するように構成され、
前記第2のユニットは、前記ACK/NACK情報の前記フィードバックモードが多重化フィードバックモードである場合に、すべての共通フィールド内の少なくとも1つの共通フィールドを、前記ARIコマンドフィールドとして構成するように構成される
請求項18または19に記載の基地局。
【請求項21】
前記共通フィールドは、送信電力制御(TPC)コマンドフィールドおよびACKリソース表示(ARI)コマンドフィールドとして構成することができ、
前記構成モジュールが、第3のユニットおよび第4のユニットを備え、
前記第3のユニットは、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の前記共通フィールドを、前記TPCコマンドフィールドとして構成するように構成され、
前記第4のユニットは、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の前記共通フィールドを、前記ARIコマンドフィールドとして構成するように構成される
ことを特徴とする、請求項18または19に記載の基地局。
【請求項22】
前記共通フィールドは、TPCコマンドフィールドおよびDAIコマンドフィールドとして構成することができ、
前記構成モジュールが、第5のユニットおよび第6のユニットを備え、
前記第5のユニットは、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の前記共通フィールドを、前記TPCコマンドフィールドとして構成するように構成され、
前記第6のユニットは、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の前記共通フィールドを、前記DAIコマンドフィールドとして構成するように構成される
ことを特徴とする、請求項18または19に記載の基地局。
【請求項23】
前記共通フィールドは、TPCコマンドフィールド、DAIコマンドフィールド、およびARIコマンドフィールドとして構成することができ、
前記構成モジュールが、第7のユニットおよび第8のユニットを備え、
前記第7のユニットは、システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の前記共通フィールドを、前記TPCコマンドフィールドとして構成するように構成され、
前記第8のユニットは、前記ACK/NACK情報の前記フィードバックモードがバンドルフィードバックモードである場合に、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の前記共通フィールドを、前記DAIコマンドフィールドとして構成するように構成され、または前記ACK/NACK情報の前記フィードバックモードが多重化フィードバックモードである場合に、非システムリンクダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される少なくとも1つのDCI内の前記共通フィールドを、前記ARIコマンドフィールドとして構成するように構成される
ことを特徴とする、請求項18または19に記載の基地局。
【請求項24】
基地局によって送信され、ダウンリンクコンポーネントキャリアによって伝送される、ダウンリンク制御情報(DCI)を受信するように構成される受信モジュールと、
ACK/NACKフィードバックに関連し、前記DCI内に事前設定された共通フィールド内に構成されるコマンドフィールドに従って、ACK/NACK情報をフィードバックするように構成されるフィードバックモジュールであって、ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも1つのタイプのコマンドフィールドとしての前記共通フィールドは、ACK/NACKフィードバックに関連する少なくとも2つのタイプのコマンドフィールドで構成することができる、フィードバックモジュールと
を備えることを特徴とするユーザ機器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図5a】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図5a】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【公表番号】特表2013−513258(P2013−513258A)
【公表日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−541313(P2012−541313)
【出願日】平成22年12月3日(2010.12.3)
【国際出願番号】PCT/CN2010/079423
【国際公開番号】WO2011/066806
【国際公開日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【出願人】(504277388)▲ホア▼▲ウェイ▼技術有限公司 (220)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年12月3日(2010.12.3)
【国際出願番号】PCT/CN2010/079423
【国際公開番号】WO2011/066806
【国際公開日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【出願人】(504277388)▲ホア▼▲ウェイ▼技術有限公司 (220)
【Fターム(参考)】
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