説明

キーボード収納支持具

【課題】デスクトップ型パソコンを使用していないときのキーボードの机上占有スペースを縮小するためのキーボードの収納支持具を提供する。
【解決手段】キーボードの収納支持具10は台座20と保持体30で構成される。保持体30は、連結部を支点として水平に90度回転する。収納支持具10は台座20によりモニター装置50の前面左右の下角位置のモニター装置の底面と側面の2面の外枠に固定される。キーボードを収納するとき、保持体30は90度回転してモニター装置の前面に配置され、キーボードは保持体30の内側で裏向きの直立状態で保持され、モニター装置50の前面で収納される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
デスクトップ型パソコンの不使用時におけるキーボードの取り扱いに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、デスクトップ型パソコンを使用するとき、キーボードが机のスペースを狭めていることを解消する手段に関する技術が開示されている(例えば、特許文献1を参照)。この特許文献1に記載の技術によれば、デスクトップ型パソコンのモニター装置の下に、キーボードを収納できるスペースを確保する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−188292号公報(第2頁)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年デスクトップ型パソコンは、本体が技術開発により小型化が進んでいるが、入力装置であるキーボードは、マンーマシンインターフェースであるために、操作能率の観点から、大きさはほぼ一定であり、また必ずしも、小型化が望まれているわけではない。そのため、キーボードは時代の変化にかかわらず、一定不変に、机上スペースを占有している。
【0005】
デスクトップ型パソコンを使用していないときは、デスクワークの妨げとなるために、キーボードが占める机上スペースを縮小し、出来れば、キーボードの占有スペースをゼロ化できるキーボードの収納手段を実現することが望まれている。
【0006】
一方、キーボードはパソコン入力装置としてパソコンを使用しているときには有効であるが、パソコンの不使用時には、スペースを占有するばかりで負の効用しかない。
【0007】
パソコンの不使用時に、キーボードの裏面を使って本来の入力機能以外に新機能を持たせれば、有益な装置となるが、そのような新機能の発揮を可能とする技術の開示はなされていない。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記問題を解決するために、請求項1の発明は、モニター装置の前面左右の下角に取り付けるキーボードの収納支持具であり、デスクトップ型パソコンの不使用時に前記キーボードを空中で保持するため、前記モニター装置の側部より回転体を送り出すこと要旨とする。
【0009】
上記問題を解決するために、請求項2の発明は、請求項1で記載のある収納支持具で収納することができるるキーボードであって、入力処理機能のほかに情報処理機能を有し、前記キーボードの裏面に操作手段や表示手段などを備えたことを趣旨とする。
【0010】
上記問題を解決するために、請求項3の発明は、請求項1に記載のある収納支持具と前記収納支持具によって、裏面をデスクトップ型パソコンのユーザー側に向かって収納することができるる請求項2に記載のあるキーボードによって構成されることを趣旨とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、デスクトップ型パソコンの不使用時に、キーボードは空中で保持される状態で収納されるために、キーボードが机の上を占有する平面スペースを完全にゼロ化できる。
【0012】
本発明によれば、パソコンの不使用時には、何の便益ももたらさなかったキーボードに機能を付加し、キーボードを新たな情報端末とすることができる。
【0013】
本発明によれば、前述のキーボードが新たな情報端末としての機能を果たすことができる設置手段を提供することが可能となる。
【0014】
本発明は、簡単な仕組みでデスクトップ型パソコン不使用時のキーボードによる机上面積の占有という問題を解決し、キーボードによる占有面積のゼロ化という目的の達成を可能にし、さらに、従来使用されることのなかったキーボードの裏面を活用することで新たな便益ををユーザーにもたらす手段を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】収納支持具の外観図
【図2】収納支持具の外観図(回転体引き出し時)
【図3】収納支持具を設置したモニター装置の前面図
【図4】収納支持具を使用状態にしたモニター装置の前面図
【図5】裏面を利用するキーボードの事例を示す図
【図6】収納支持具によりキーボードを収納した外観図
【実施例】
【0016】
図1に示されるように、本発明の実施に係るキーボードの収納支持具は台座20と回転体30で構成される。
【0017】
図2に示されるように、回転体30は、連結部40を支点として台座20から水平に回転する。
【0018】
図3に示されるように、収納支持具10はモニター装置の前面下角位置に台座20の側面と底面の内側をモニター装置の外枠に固定される。
【0019】
台座20は、回転体30が支持するキーボードの重量負荷に耐えるためにモニター装置の側面と底面の外枠に固定されるものであるが、回転体30がモニター装置にキーボードの重量負荷に耐えるほど充分強固にモニター装置に連結できるならば、その場合、台座20はモニター装置の底面にのみ固定してもよい。また、回転体30をモニター装置の躯体に直接単独で組み付けしてもよい。
【0020】
図4に示されるようにキーボードを収納するとき、回転体30は90度回転してモニター装置の前面に配置される。
【0021】
キーボードを新しい情報端末として見た場合、面積が比較的広いため、多様な使い方ができる。一例として図5に示されるように、キーボードは新しい情報端末機能を持たせており、裏面にはその機能の操作手段と表示手段などを備えている。
【0022】
パソコン本体を使用すると一定の電力消費が必要となるが、このキーボードの裏面を使う機能は、例えば独自の電源により、パソコンの本体機能を使うまでもないような、デジタルフォトの表示、ラジオ受信、文字放送の受信や時計の表示などの利用が適する。
【0023】
また、災害時などの停電時にも使用を可能とする、蓄電池または乾電池を補助電源として備えれば、より有効である。
【0024】
図6に示されるように、キーボードは収納支持具10の回転体30により横置きにして裏返しの状態で支持され、回転体30の内側で、モニター装置の前面に、もたせかける状態で収納される。
【産業上の利用可能性】
【0025】
企業や家庭において現在使用中の多くのデスクトップ型パソコンのモニター装置に、後付け機構品として、本発明(収納支持具)を適応することができるとともに、モニター装置製造会社において新規に製造するモニター装置に本発明(収納支持具)を適応できる。
【0026】
本発明により、キーボードが新たな機能を備えた情報端末とし開発できる。
【符号の説明】
【0027】
20 台座
30 回転体
40 連結部
50 モニター装置
60 キーボード(裏面)
61 キーボード信号ケーブル
62 文字情報表示部
63 時計
64 ラジオ周波数表示部
65 各種操作ボタン
66 グラフィックス表示部
67 スピーカー
68 スピーカー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
モニター装置の前面左右の下角に取り付けるキーボードの収納支持具であり、デスクトップ型パソコンの不使用時に前記キーボードを空中で保持するため、前記モニター装置の側部より回転体を送り出すことに特徴を有するキーボード支持具。
【請求項2】
請求項1で記載のある収納支持具で収納することができるるキーボードであって、入力処理機能のほかに情報処理機能を有し、前記キーボードの裏面に操作手段や表示手段などを備えたことを特徴とするキーボード。
【請求項3】
請求項1に記載のある収納支持具と前記収納支持具によって、裏面をデスクトップ型パソコンのユーザー側に向かって収納することができるる請求項2に記載のあるキーボードによって構成されることを特徴とする情報端末立体構成システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−230468(P2012−230468A)
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−97002(P2011−97002)
【出願日】平成23年4月25日(2011.4.25)
【特許番号】特許第4856278号(P4856278)
【特許公報発行日】平成24年1月18日(2012.1.18)
【出願人】(305021487)
【Fターム(参考)】