説明

ギフト選択システム

【課題】ギフトの送り主とその受け手との間を仲介するインターネットのウェブサイトであって、その仲介業者はギフトの受け手にギフトカードを発送することにより、その受け手が容易に所望のギフト商品等をウェブ上で選択することができるギフト選択システムを提供する。
【解決手段】エンドユーザであるギフトカード保持者がウェブサイトにアクセスし、そのギフトカードに記載のカード番号および認証番号を入力することにより、そのカード番号等に基づき、複数のギフト選択コースのうち1つが選択され、画面上にその電子カタログが表示される。そして、選択された電子カタログ上で検索ワード等のツールにより所望のカタログ頁およびそれに記載された商品等を選択することにより、注文手続を行なう。それに伴い、そのギフトカードのカード番号等に対して商品の再選択を禁止するために、それが使用済カードリストに登録される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターネットを利用したウェブサイト上でギフト商品等を取得することができるギフト選択システムに関する。
【背景技術】
【0002】
結婚式の引出物や、御中元、御歳暮等において、送り主が仲介業者を介して、ギフト商品記入用の申し込みカードとともに、ブックカタログを受け手に郵送し、それを受けた者がブックカタログ上から商品を選択して、申し込みカードにそれを記入し、郵送することにより仲介業者から、それを取得できるギフトのシステムが存在する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ギフトの送り主からの要望により、仲介業者はギフト券と比較的厚みのあるカタログ等をエンドユーザに郵送し、エンドユーザからの郵送による注文を受けたとき、その商品をエンドユーザに発送する場合、その一回のみの使用のために、比較的分厚いブックカタログ一冊を必要とし、その選択後はそれが廃棄されることになる。結果、そのブックカタログの印刷および発送のコストが送り主の負担となり、結果として、ギフト商品にその価格が上乗せされる不都合が存在した。
さらには、仲介業者からのブックカタログの発送手続およびエンドユーザからの郵送手続を必要とし、それらの手続が面倒である欠点があった。
【0004】
そこで、本発明はインターネットのウェブサイト上で従来のブックカタログと同様の手軽さで、必要な商品やサービスを受けることができるギフト選択システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の本発明は、カード番号(5a)や認証番号(5b)を有する顧客データベース(1)と、複数のギフト選択コース(商品選択コース(2a)、食事等のサービス選択コース(2b)を含む、以下商品とサービスを含めて商品等)を有する選択商品等データベース(2)と、を具備して、エンドユーザ(3)がデータ通信により電子取引を行うインターネット(4)のウェブサイトであって、
前記顧客データベース(1)に記載された前記エンドユーザ(3)であるギフトカード保持者が、そのウェブサイトにアクセスし、そのギフトカード(5)に記載のカード番号(5a)および認証番号(5b)(以下カード番号等)を入力することにより、そのカード番号等に基づき、複数のギフト選択コースのうち一つが選択され、画面上にその電子カタログ(6)の表紙が表示される工程と、
選択された電子カタログ(6)上の検索ワード(7)や頁めくり(8)等のツール(16)により、所望のカタログ頁(10)を選択する工程と、
一以上の商品等写真(11)に覚え書き用の書き込みを入れるか、付箋アイコン(12)を付すことができる工程および、最終的に商品等を選択する工程と、
入力された送付先に発送する工程と、
商品等の選択が確定したギフトカード(5)のカード番号等に対して、商品の再選択を禁止するために、使用済カードリスト(13)に登録する工程と、を有するギフト選択システムである。
【0006】
請求項2に記載の本発明は、請求項1において、
前記ギフトカード(5)に付されたカード番号(5a)、認証番号(5b)の一以上が剥離可能な被覆膜で被蔽されているギフト選択システムである。
【0007】
請求項3に記載の本発明は、請求項1または請求項2において、
前記付箋アイコン(12)が電子カタログ(6)の枠から外側に突出するようにし、付箋アイコン(12)をクリックすることにより、その商品等写真(11)が閲覧できるようにされたギフト選択システムである。
【発明の効果】
【0008】
本発明のギフト選択システムは、予めカード番号5aや認証番号5bが含まれた顧客データベース1を有するウェブサイトにアクセスして、そのギフトカード5に記載のカード番号5aおよび認証番号5bを入力することにより、複数のギフト選択コースのうち1つが選択されて、画面上に表示される。そして、従来のブックカタログによる商品等の選択をウェブ上の電子カタログで行なえる。そのため、従来のブックカタログを不要とし、手続きの簡便化を図ることができる。そして電子カタログ6上の検索ワード7や頁めくり8等のツール16を用いて、最終的に所望の商品等を迅速に獲得することが出来る。さらには、商品等の選択が確定したギフトカード5のカード番号等に対しては、それが使用済みカードリストに登録され、商品等の再選択を禁止し、その不正使用を防止できる。
【0009】
上記構成において、ギフトカード5に付されたカード番号5a、認証番号5bの1以上が剥離可能な被覆膜で被覆されている場合には、カード番号5a、認証番号5bが他人に盗用されることを防止出来る。
上記構成において、付箋アイコン12を電子カタログ6の枠から外側に突出するようにし、付箋アイコン12をクリックすることにより、その商品等の写真11を閲覧できるようにした場合には、通常のブックカタログに付箋を付したことと同様に、使い勝手の良い選択方法を提供できる。それにより、エンドユーザは興味を持った複数のギフト商品等の比較を即座に行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明のギフト選択システム9の説明図。
【図2】同システムフローチャート
【図3】同ギフト選択システム9のウェブサイトのログインページの一例を示す。
【図4】同ギフト選択システム9のギフトカード5の一例を示す。
【図5】同ウェブカタログの商品選択方法の一例を示す。
【図6】同ウェブページの電子カタログ6の表紙の一例を示す。
【図7】同電子カタログ6のカタログ頁10の一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
次に、図面に基づいて本発明のギフト選択システムにつき説明する。
図1は、本発明のギフト選択システムの説明図である。ギフト選択システム9はインターネット4に接続され、それを介して多数のエンドユーザ3がギフト選択システム9にアクセス可能になっている。そのギフト選択システム9は、ウェブサーバ14とアプリケーションサーバ15と管理端末17を有するとともに、使用済カードリスト13を含む顧客データベース1と、商品選択コース2a、サービス選択コース2bを含む選択商品等データベース2とを有する。
【0012】
このウェブサーバ14は、インターネット4上でウェブページを提供するものであり、アプリケーションサーバ15は電子取引を実現するアプリケーションソフトを動作させるものである。管理端末17はウェブサーバ14、アプリケーションサーバ15を操作すること、各データベースとユーザとの通信データのやり取りを管理するものである。
顧客データベース1は、アクセス可能なカード番号5a、認証番号5bが登録されているとともに、使用済みのカード番号に対しては、使用済カードリスト13に書き込まれる。なお、顧客データベース1自体に使用済カードリスト13の機能を持たせることも可能である。選択商品等データベース2は商品選択コース2aとサービス選択コース2bとを有する。商品選択コース2a、サービス選択コース2bはそれぞれ複数設けることが好ましい。
【0013】
このギフト選択システム9は、ギフト商品等の送り主とその受け手とを仲介する、仲介業者が設定するものである。ギフト選択システム9を運用する仲介業者は、ギフト送り主からの依頼により、図4に示すギフトカード5を発行する。このギフトカードは、商品等と交換できるものであり、商品のほかに食事券や旅行券等のサービスを受けることもできる。その裏面には、ウェブサイトにアクセスすべきアドレスとカード番号5aと認証番号5bおよび申込み期限、その他が記載されている。
【0014】
このカード番号5a、認証番号5bは、その少なくとも一方が剥離可能な被覆膜で被蔽され、外側からそれを見ることが出来ないようにし、他人の盗用を防止する。その剥離膜を爪等で削ることにより、カード番号5a、認証番号5bを露出させ、ウェブサイトにログインすることができる。
この例では、カード番号5aに複数のギフト選択コースのうち1つのコードが含まれており、カード番号5aを入力することにより1つのギフト選択コースが決定され、その決定された電子カタログ6が画面上に表示される。
【0015】
そこで、ギフトカードを受けたエンドユーザ3は、ウェブアドレスにパーソナルコンピュータ(携帯電話を含む、以下同じ)を通じてアクセスし、ログインページの各枠内にギフトカード5のカード番号5a、認証番号5bを入力することによって、商品等の選択を開始することができる。
【0016】
図2は、そのギフト選択システムのフローチャートを示す。
先ず、エンドユーザがウェブページにアクセスし、ステップS1で図3に示す各枠内にカード番号5aおよび認証番号5bを入力すると、使用済カードリスト13を含む顧客データベース1に登録された内容と照合される。顧客データベース1に登録され、且つ使用済カードリスト13の登録カードと異なる場合には、ステップS2、S3を介し、ステップS4進む。ステップS4の初めのページには、一例として図5に示す商品選択の方法が表示され、その第1希望のカタログボタンをクリックすることにより、第1希望枠内に決定した商品等を挿入することができる。
【0017】
そこで先ず、カタログボタンをクリックすることにより、前記カード番号5aに含まれた一部の数値に基づき、複数のギフト選択コースのうち、一例として図6に示す電子カタログ6が表示される。この例では電子カタログ6はファッションに関するものであり、例えば、各種のバッグ等が含まれている。この電子カタログ6はブックカタログの表紙と同様の体裁を有し、さらにその下部欄および側部欄に検索ワード7や頁めくり8等のツール16が表示されている。そのツールにより所望のカタログ頁10を選択することができる。
【0018】
図7はそのカタログ頁10を表示したものであり、そこには各種の商品等写真11が並列され、所望の商品等写真11を選択することにより、一例として、その商品等写真11の色を変化させるとともに、それを第1希望商品の欄に挿入することができる。また、ツール16中のメモや付箋を選択して、その商品等写真11上にメモ書きをすることができるとともに、付箋を付することによりカタログの枠の側方に付箋アイコン12を図6のごとく突出させることができる。
【0019】
この付箋アイコン12は、それをクリックすることにより、そのカタログページおよび商品等写真11を即座に再閲覧することができる。第1希望と同様にして、この例では第2希望の商品等を選択することができる。そして、図5においてお届け先入力ボタンを選択し、エンドユーザの住所等を画面上に記載し、最後に確定ボタンを押すことによって、ステップS5の注文(発送)手続が完了する。
【0020】
するとギフト選択システム9を運用する仲介業者は、選択された商品等を受け手の住所に発送することができる。それとともに、図2において商品選択が確定したギフトカードのカード番号等に対し、ステップ6でそれが使用済みカードリストに登録される。すると、そのギフトカード5の再度の使用が禁止される。このカードリストに登録されると、ウェブサイトにアクセスした後に、電子カタログを開くことができない。
上記実施例では各種商品の選択について述べたが、これに替えて各種食事券等や旅行券をエンドユーザの好みにより選択することも可能である。それが図1のギフト選択システム9のサービス選択コース2bとして表示されている。
【符号の説明】
【0021】
1 顧客データベース
2 選択商品等データベース
2a 商品選択コース
2b サービス選択コース
3 エンドユーザ
4 インターネット
5 ギフトカード
5a カード番号
5b 認証番号
6 電子カタログ
7 検索ワード
【0022】
8 頁めくり
9 ギフト選択システム
10 カタログ頁
11 商品等写真
12 付箋アイコン
13 使用済カードリスト
14 ウェブサーバ
15 アプリケーションサーバ
16 ツール
17 管理端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カード番号(5a)や認証番号(5b)を有する顧客データベース(1)と、複数のギフト選択コース(商品選択コース(2a)、食事等のサービス選択コース(2b)を含む、以下商品とサービスを含めて商品等)を有する選択商品等データベース(2)と、を具備して、エンドユーザ(3)がデータ通信により電子取引を行うインターネット(4)のウェブサイトであって、
前記顧客データベース(1)に記載された前記エンドユーザ(3)であるギフトカード保持者が、そのウェブサイトにアクセスし、そのギフトカード(5)に記載のカード番号(5a)および認証番号(5b)(以下カード番号等)を入力することにより、そのカード番号等に基づき、複数のギフト選択コースのうち一つが選択され、画面上にその電子カタログ(6)の表紙が表示される工程と、
選択された電子カタログ(6)上の検索ワード(7)や頁めくり(8)等のツール(16)により、所望のカタログ頁(10)を選択する工程と、
一以上の商品等写真(11)に覚え書き用の書き込みを入れるか、付箋アイコン(12)を付すことができる工程および、最終的に商品等を選択する工程と、
入力された送付先に発送する工程と、
商品等の選択が確定したギフトカード(5)のカード番号等に対して、商品の再選択を禁止するために、使用済カードリスト(13)に登録する工程と、を有するギフト選択システム。
【請求項2】
請求項1において、
前記ギフトカード(5)に付されたカード番号(5a)、認証番号(5b)の一以上が剥離可能な被覆膜で被蔽されているギフト選択システム。
【請求項3】
請求項1または請求項2において、
前記付箋アイコン(12)が電子カタログ(6)の枠から外側に突出するようにし、付箋アイコン(12)をクリックすることにより、その商品等写真(11)が閲覧できるようにされたギフト選択システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−248736(P2011−248736A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−122896(P2010−122896)
【出願日】平成22年5月28日(2010.5.28)
【出願人】(501204905)東栄産業株式会社 (1)
【Fターム(参考)】